新飯能1606
さわらびの湯 地元との協力関係などに不安
指定管理者の選定 委員会で可決
12月議会の経済建設委員会で継続審査となっていた「さわらびの湯を指定管理者として名栗さわらびの湯・共同企業体(都内に本社のある中堅企業)に選定する」議案が17日審議され、新井たくみ市議が反対しましたが、安藤、野田、加涌、松橋市議の賛成多数で、可決しました。
この委員会には、名栗地域住民を始め、林業関係者など多数の傍聴者が詰めかけました。
地域振興と活性化に寄与できるのか
まず、新井市議はさわらびの湯の設置目的は、「都市と山村との交流とともに、市民福祉の増進を図ること」であり、企業の企画力や収益性だけが評価されるのではなく、地域振興や活性化に寄与することが重要ではないかと指摘し、「それぞれの自治体に裁量権が十分保障されているなかで、地元団体に運営を任せられるような配慮が必要だったのではないか。②地元とこじれた以上、一度もとに戻し、直営で運営し、経過をみながら再度検討することは考えられないか。③本会議で副市長が『もう少し配慮すればよかったと反省している』と答弁したが、どのように配慮が足りなかったのか。反省点は何か」とただしました。
沢辺市長は、「そのようなことは考えていない」副市長の答弁については、「コメントできない」などと答えました。
地元への配慮不足など指摘し反対
新井市議は、採決に先立って、まず、指定管理者制度そのものの問題として、そもそも財界の要求にもとづいてつくられた制度で、狙いは公共施設を民間の営利目的の市場にするということだ。民間株式会社が市民の税金で建てた施設をただで使って、利益をあげることになる。管理委託をする場合には、設置目的が十分果たせなければならない。さわらびの湯は、『都市と山村の交流とともに、市民福祉の増進を図ること』だ。収益性だけでなく市民福祉の増進、地域振興が図られなければならない。そうした点から見ると、今回の指定管理者の選定は、企業経営の実績とノウハウ、市への納付金が高く評価されたもので、地域振興、住民参加、地元企業・組織の育成という点からの配慮に欠けるものだ。公募、非公募にかかわらず、指定管理者予定候補者の決定に至る経過を公開し、指定の際には、協定書の中で明確にされる詳細な事項に設置目的が十分果たされるようなものにして、情報を開示し、共有することが必要で、今回の選定は十分とはいえない。市民福祉の増進を図るという点でも、市民への利用料金の減額なども検討されていない。また、これまで、さわらびの湯で行ってきた観光業務をなくすことは、今後の観光行政に不安を残すものになる」との主旨で反対しました。
恩師や旧友と話に花が咲く
飯能成人式 1006人が新成人に
1月14日、市民会館で成人式が開催され、華やかな振袖姿や真新しいスーツに身をつつんだ若者たちで賑わい、あちこちに同窓生や友人同士の輪ができ、お互いの晴れ姿を携帯で撮りあったりしながら話に花が咲いていました。
式典は、新成人のお囃子でオープニング、来賓の祝辞が行われたのち、『20歳のメッセージ』では粕谷桃子さんが「人の命を助けられる看護士を目指しています」また、町田雄太さんは「成人としての責任を持ち続けて行きます」と、大人としてのスタートに新たな決意を語っていました。今年、飯能市では1006人が20歳を迎えました。
また、会場周辺では「飯能9条の会」のメンバーが、のぼりを立てながら、平和憲法を守ろうと呼びかけ、新成人や付き添いの家族にチラシを配布しました。
後期高齢者医療制度
参加者少なく再度説明会の開催を
飯能市役所国保年金課が行った「後期高齢者医療制度」の説明会は、昨年10月から12月上旬まで、笠縫ふれあいサロン、サロン時計台(南高麗地区)、本郷からっ茶会の三つの集会と市内12公民館で行われ、15会場で延べ247人の参加でした。
参加状況は大変少なかったのですが、質問はやはり保険料や納付についての質問が多く、窓口での負担がどう変わるのか、新制度の内容などでした。
参加者の中から、参加状況と説明の内容が不十分ではないか、もう一度分かりやすく説明会を開催してほしいという要望が寄せられています。担当課としても積極的に対応したいとしています。
また、65才~74才までの障害者で、現在老人保健法の受給資格者となっている人は、この制度に残るか、後期高齢者医療制度に残るかを選択できることになっていますが、その状況は、対象者362名中57名の方が、後期高齢者医療制度へは加入しないとしています。ただこれは、12月10日付けで郵送し、12月21日までに申請書の提出がない場合は、「後期」に移行するというもので、高齢障害者にわずか10日間で判断を求めるにはムリがあります。今後も親切な対応が求められます。
ボランティアに
支えられていることに感謝
飯能市には一人暮らしのお年寄り世帯への昼食会や配食サービスを行っているボランティア団体が9つ、活動人数は150名を超えています。 市内や吾野地域まで配達している配食ひまわりの会(代表山崎トヨ子さん)は今年初の配食サービスを16日に行い、山田市議が参加しました。
早朝7時には集まり保健センター2階の調理室で食器を煮沸、床を濡らさないように新聞を敷く等、手早く仕事に取りかかる。食材に無駄がでないきり方、残ったものの使い方、味付けなど一つ一つ丁寧にリーダーが指示。この日のメニューは、鮭の塩焼き、かぼちゃのサラダ、さつま揚げと大根の煮物、ほうれん草のごまあえ、ミニトマト、みそ汁、みかん。と純和風。9時半には吾野のユガテ地域に配達開始。かわいい風呂敷に包み、みかんの出し方や体調を気遣うなど、相手を大事にしている様子が伺えます。午後は、自分の反省すべきことはなかったか、コース内の高齢者の様子などの情報交換、次回の打ち合わせや買い物等で一日がかりです。
こうした活動を広く市民に知らせたいと思うと同時に、ボランティア活動に支えられていることを飯能市はもっと評価すべきだと思いました。(山田利子)
大河原地内で大規模な仮設道路工事
昨年10月初旬から大河原~クリーンセンターに上る県道青梅ー飯能線の東側を大規模に削り、仮設道路を構築する工事が始まりました。
これは、都市再生機構(旧公団)が行っているもので、県道の途中からクリーンセンター入り口までの道路を幅員18mの道路にすること、その前に仮設道路の建設と汚水管と雨水管を敷設するための工事が行われているものです。工期は平成20年3月中となっていますが、4月以降も引き続き行う予定です。
下水の工事は、県道部分とさらに見直し後の公団大河原団地(当初8000人計画を2000人・600戸)の住宅地部分まで行うこととしています。さらに、約80haの広大な大街区への企業誘致をすすめる関係で、現在、平成22年から使用できるようにする計画ですすめられているということです。
波紋(コラム)
環境NGO(非政府組織)の意見広告には、タイタニック号を思わせる船に、アメリカのブッシュ大統領、日本の福田首相、カナダのハーパー首相の三人が乗り込んでいて、「(削減)目標なし、(温暖化で溶けて)氷山なし、地球規模の災害だけが、すぐやってくる」と痛烈な批判が書かれていると、党旗びらきで志位委員長が紹介しています▼同じ資本主義国でも欧州諸国は京都議定書にもとづき温室効果ガスの大幅削減に踏み出しているのに、日本は逆に6・4%も増やし、アメリカとともに、"環境破壊同盟"をつくっているというのです。後は野となれ山となれの潮流に日本が関与しているというのは恥ずかしいかぎりです▼タイタニック号が氷山と接触して沈没したのは今から九十二年前の一九一二年のことです。船長エドワード・ジョン・スミスは自らの意志で船と運命をともにしました。タイタニックを民主党となぞらえるのはどうかと思いますが、新テロ特措法の再議決を退席し棄権した小沢代表の無責任さと比べてしまうのは私だけなのでしょうか。
新飯能1605
学校給食 小規模校を効率だけで切り捨てないで
自校式守れと署名提出
飯能市は、安上がりな給食をすすめ、給食調理員の退職者をパート化してきました。このまま進めると各校一名の調理員が配置できなくなるとして、「吾野小・東吾野小・西川小・吾野中の給食室を西川小に、南高麗中を南高麗小に、精明小を双柳小に、二小を原市場小に、21年から順次統合していく」との方針をまとめ、現在、給食室の改修、配送車の購入など来年度予算に盛り込む方向で準備をすすめています。
考える会を結成
飯能市教職員組合や市職員組合、新日本婦人の会飯能支部などの団体を中心に、「子どものための豊かな給食を考える会」を立ち上げ、対象地域へのビラ配布や駅頭宣伝、PTAなどにも呼びかけ、反対署名に取り組んできました。
「考える会」は予算の市長決済前に署名を提出しようと第一次分として2391筆を12月27日に提出。本橋副市長、山川教育委員会参事らと交渉を行い、日本共産党から山田、新井両市議も参加しました。
参加した保護者からは、「市民や保護者の意見も聞かずに給食室を統合するのは問題だ」「統合されると学校行事に合わせた給食などこれまでと同様にはできなくなるのではないか」などの声が出されました。7年前に東吾野地域に転居したという保護者は、「飯能市の給食は、デザートもみんな手作りで本当に大切にされていると実感した。教育に関することを経済効率だけで考えてほしくない」と訴えました。
統合の後は民間委託に?1
議会でも、「今後、民間委託を検討する」と答えていることから、新井市議は、「検討委員会のなかでも、民間委託しても安くならないことがはっきりした。民間委託の検討をやめて、調理員を採用すべきだ」と指摘しました。
山川参事は、「民間委託まで決まっているわけではない。まだ白紙だ」などと答えましたが、小規模校の給食室を統合したとしても正規調理員を計画的に採用しない限り、各校に調理員を配置できなくなるわけで、運動の広がりを恐れてのごまかしの答弁に過ぎません。
「考える会」では、3月議会までに、さらに運動を広げ、署名に取り組むことにしています。
プラスチックゴミの分別と減量化
市民ぐるみの取り組みで好調
昨年9月から開始した「プラスチックゴミの分別収集」の取り組みが、行政と市民の熱心な協力で大変な効果を上げています。特に、プラスチックゴミの分別では、分別開始前後3ヶ月を比べると19年7月が最大で1527㌧、11月が最小で1148㌧で、その差は379㌧、約25%減量できたことになりました。また、収集車1台当たりの積載量もプラスチックゴミが抜けたことで9月以降1台当たり200㌔も増えて収集効率も上がりました。これは、この間地域ごとにきめ細かな説明会を行い、地域住民も熱心に参加し取り組んできた結果、このような成果に現れたといえます。昨年6月から始めた、ゴミ説明会、プラスチック分別説明会、地域の廃棄物減量推進員を対象にした説明会を13会場で26回開催し、2191人が参加。ゴミに関する出前講座を38回開催して延べ4000人以上の市民が参加し、ゴミ分別への協働の意識が根付いたといえます。
市は、平成18年3月に策定した「一般廃棄物処理基本計画(H18~H27)」で、ごみ減量の方策として、家庭ごみの有料化(H21年決定)も検討するとしています。しかし、本来ゴミ処理は自治体がやらなければならない固有の仕事のはずです。有料化でごみは減りません。市民に負担を求め、始まった市民の熱心な協力に水を差すようなことは止めさせなければなりません。
飯能市立こども図書館10周年
利用冊数15万冊、9割増に
昨年4月、飯能市立こども図書館が「文部科学大臣賞」を受賞し、7月には開館10周年を迎えました。
こども図書館は、幼児期~学齢期の子ども達の知識の泉、親子の大切なふれあいの場として大きな役割を果たしてきました。
平成9年7月に開館してから利用者は増え続けています。9年度の図書利用冊数は8万385冊でしたが、10年目の平成18年度は14万9419冊と85%の伸びとなっていて、市民に親しまれ愛されていることが伺えます。
ボランティアの活動が原動力に
特に市内保育所、小学校への本の貸し出しを積極的におこなっていることや、こども図書館での「絵本の読みきかせ」や人形劇、紙芝居など、熱心なボランティアの方々を中心に多彩な行事に取り組んでいることが、大きく利用を増やしてきた原動力となってきました。
さらに今後は、学校図書館等で朝の読み聞かせのボランティアを行っている方々の交流を重ねて、それが地域での交流の広がりをさらに生み出せたらという目標をもって取り組んでいきたいと、次の行事を予定しています。現在ボランティア活動されている方、興味のある方はぜひ参加してください。
児童文化講座「学校図書館ボランティアを考える」
講師:青木淳子氏(さいたま市小学校図書館司書)
第一回 2月14日(木) 午前10時~12時
第二回 2月21日(木) 午前10時~12時
第三回 2月28日(木) 午前10時~12時
〈場所〉こども図書館・多目的ホール〈対象・定員〉大人25人
〈申し込み〉2月5日(火)~こども図書館へ ℡974ー2414
入所希望多い3歳未満児
家計苦しく働きたい
20年度の保育所入所希望の状況が明らかになりました。定員1060名に対して希望者は996名で、定数には満たないものの、3歳未満児では昨年より47名、全体では72名の増となっています。少子化といっても、保育所への入所希望者は逆に増えています。
今年度4月には新たに、飯能市永田の社会福祉法人現成会が「元気保育園」を開園するため、乳児の受け入れ枠が拡大します。しかし、3歳未満児の希望が多く、昨年度のクラス定員と比較すると、八幡、美杉台、加治、加治東保育所、白鳥、ぽかぽか、すぎのこ保育園で定員を超える希望がだされており、待機児童が出る可能性があります。
この間、子育て世帯の家計を圧迫する増税・負担増に働かざるを得ないというのが実態です。
今後、こうした親の就労によって「保育に欠ける児童」を受け入れる体制を、市がしっかりと整えることが求められています。
文化欄
新コーナーとして、俳句・川柳・短歌、写真など読者から寄せられたものを随時掲載しますので、積極的にお寄せください。
●薄霜の化粧整ふ耕土かな
●ころ柿の山ほど手造り器かな
●小春日や街道の店秩父蕎麦
(名栗)佐藤志づえ
●みんなの手耕す政治蕗の薹
●霜を踏み坂の向こうは夜明けかな
●一鍬が国を耕す初日の出
(永田)山下由治
●豆はぜる音のしじまや過疎のさと
●枯れ野にもふっくら白きねこやなぎ
●収穫の時期過ぎし柚子金色に
●かじかむ手息吹きかけてビラをまく平和を守る思いを胸に
(吾野)新谷龍三
波紋(コラム)
今年度の地域別最低賃金が、4年ぶりに全都道府県で引き上げられました。最低賃金法に基づいて、地域ごと、産業ごとに賃金の最低限度を定める仕組みで、使用者はその最低賃金額以上の賃金を支払わなければなりません。厚労省のまとめによると、新たに適用される各都道府県の地域別最低賃金は、時給でそれぞれ5~1円引き上げられるといいます。それでも最高額の東京都で時給714円。それ以下で働かされる派遣、アルバイトが多いことも事実です▼米生産農家の場合、時給換算すると256円。水500mlのペットボトル入りが136円、米は91円です。米作りが続けられないほど大暴落しているのです。米農家が消えてしまったら自給率は12%になると政府は試算しています。しかし、世界的には、穀物市場はバイオ燃料などの需要から投機的なマネーゲームによって高騰し、2割近い値上げになっています。世界では飢餓が広がり、8億人の人たちが栄養不足に直面し、5秒に1人の子どもが死んでいます。自国の食料は自国で賄えるような食糧政策が必要です。そのことが食料の安定供給を維持し、地球環境も守ることになるのです。
新飯能1604号
市立名栗幼稚園
教育にコスト論持ち込み
授業料が64%の大幅引き上げに
12月議会に提出されていた飯能市立名栗幼稚園の授業料値上げの条例案が、日本共産党以外の保守、公明、民主の賛成多数で可決されました。
市立名栗幼稚園は、山間地の子どもたちの発達や教育を保障する場として旧名栗村が幼稚園を設置、現在、4~6歳までの児童49人が通う幼稚園で、現行の授業料は5500円です。
17年の合併協議会の確認事項で「現行どおりとする」と確認されています。国は合併にあたって、財政的な優遇措置をしていることから5年間の特例期間を設け、税や使用料などの大幅な値上げなどは避けるよう指導してきました。しかし、わずか3年で、しかも64%もの大幅な引き上げで、9000円にすることは問題です。
根拠といえない根拠
学校教育課山川参事は、「近隣市の公立幼稚園と比較して、経常経費に占める授業料の割合などを参考に算出し、狭山市16・11%、入間市12・39%、平均が14・91%だから飯能市の13・86%は妥当である」と説明していますが、狭山市、入間市の授業料は8000円で、それより1000円も高くなります。
「50人の児童数で算出した」といいますが、このコスト論でいくと、児童数が減少すれば、さらに引き上げることになります。
教育現場にコスト論を持ち込み授業料を決めることは、絶対に認められるものではありません。
厚生常任委員会の審査で山田利子議員は、「狭山・入間市の授業料と比べても高い。山間地の幼稚園である点でも配慮すべきではないか」
金子敏江議員は「合併協議会の確認事項の『現行どおりとする』となっている点からしても3年で値上げするのは問題。住民感情からしても引きあげるべきではない」と指摘しました。
子育て支援に逆行
本会議で反対討論に立った山田市議は、「一気に64%もの大幅値上げになること、教育にコスト論を持ち込む不当なものであること、合併協議会の確認事項を踏みにじるものであること、国の規定もなく自治体の裁量に任されているなかで、子育て支援、山間地振興に逆行するものである」ことを厳しく指摘しました。
なぜこの時期に
ある保護者からは、「なぜ負担増が重なるこの時期に引き上げるのか。一気に引き上げるのではなく段階的にしてほしい」などの切実な声が聞かれました。
12月市議会の一般会計補正予算で、年金相談事業が予算化されました。1月21日から毎週月曜日の午後、予約制で一日4人程度を見込んでいます。
飯能市独自の
年金相談事業を予算化
年金問題では、消えた年金が大きな問題になっていた6月市議会で、金子としえ市議が一般質問で取り上げ、「県内で初めて志木市が市役所窓口で受け付けた書類を市職員が社会保険事務所まで出向いて提出することで手続を代行して実施している。代行業務と合わせて市民の不安を解消するために、市として相談窓口を設置してほしい」と求めました。
沢辺市長は、「どんなようにやっているのか、視察をさせていただきたいと思っている」と答弁。市長自ら担当者とともに志木市を視察し、今回の予算化になったということです。
自治体独自の年金相談事業は、志木市に続いて、県下で2番目ということです。
相談日は、毎週月曜日午後1~5時まで。1人50分程度、予約制です。
波紋(コラム)
「水増し」を辞書で調べてみました。「水を加えて量を増やすこと。-水増し酒-」とありました。「おーいこの酒水っぽいぞ」というお客さんの声が聞こえてきそうです。でも酔っ払っちゃったらどうでしょう。それを証明することはよほど難しいことです▼ところで防衛省の兵器価格水増しは「水増し酒」の比ではありません。兵器の値段など国民にはわかりはしないとばかりに、軍需企業のいい値で発注して、これが軍事利権の温床になっているのです。戦闘用ヘリをギリシャよりはるかに高い八十三億円で購入し、さらに一機ごとに百三十三億円も上乗せするとか、沖縄海兵隊グアム移転で米軍家族住宅三千五百戸の建設費は一戸当たり八千万円、総額で約二千八百億円。これもアメリカいいなりの値段という異常さです▼くだんのお客さんもこれには首をかしげていました。山田洋行の事件をきっかけにして、年間五兆円もの軍事費にメスをという声が着実にひろがっているように感じました。来年はその声をもっと大きくしたいものです。
保育所・児童クラブ
障害児加算は実態に見合う補助額に
山田とし子市議の一般質問
山田市議は子どもたちの成長発達を保障するために子育て環境の整備、充実を求めて質問しました。
公立保育所の臨時保育士の処遇改善については既に掲載しました。
山田 すぎのこ保育園や児童クラブでは重度の障害を持つ児童を積極的にうけいれ、一人一人の成長発達を保障するために日々努力している。障害児の成長発達をうながす力は、周りにいる子どもたちや、指導員の働きかけが大きい。必要なときに働きかけられる体制を整えるのが福祉である。しかし、加算額は短時間のみであり、必要な配置ができないのが実態で、それぞれにかなりの負担を余儀なくされている。是非、現状をよく把握して実情にあった補助金にすべきではないか?。
福祉部長 現在の運営費の中で対応してほしい。財政状況からこれ以上の上乗せは困難である。
退職不補充を改め 正規保育士の採用を
山田 飯能市は行政改革による退職不補充で保育士の削減を図り、臨時保育士の比率をどんどん高くしている。飯能市の状況は担任を持つ保育士は102名、(所長、主任は別)正規保育士が52名、臨時保育士が50名。1人担任が6クラスで6人、臨時同士で担任するクラスが6クラス12人、合計18名、特に3歳児までの複数担任が臨時の配置です。コスト削減が第一で安く使うことに抵抗がない、効率一辺倒の姿勢は自治体として行うべきではない。非正規職員を増やすということは、正規職員の負担を重くすることでもあり、それがより良い保育につながってゆくとは思えない。正規の保育士を増やすべきではないか。
福祉部長 職員適正化計画に沿ってすすめている。22年までは採用は考えていない。
児童にもインフルエンザ予防接種を
山田 厚生労働省は例年より1ヶ月早くインフルエンザの流行を発表した。1987年以降20年間で最も早い開始。特に10歳未満の児童が多く、早めの予防接種を呼びかけている。また、休校や学級閉鎖をした保育園、幼稚園、小学校、中学校が急増している。
インフルエンザによる高熱等により子どもや高齢者の重症化、集団感染を防ぐためにも、高額の接種料金に補助をと思うが。
福祉部調整監 幼児は対象外であり県内にもなく、市としては検討していない、考えていない。
社会保障財源は消費税増税しかない?
山田 テレビや新聞報道が「社会保障財源は消費税増税しかない」という世論誘導をしている。これはまやかしで、社会保障費だけが増え続けるのではなく、世界でも異常な軍事費や公共事業費も2から3%伸び続けること。また、法人税や所得税などはそのままで消費税だけを増税し国民に押し付けること。さらに、消費税は収入の少ない人ほど負担が重い福祉破壊税である。
19年前の消費税導入の時も、3%から5%にする時も「福祉のため、社会保障のため」といって増税してきた。しかし、福祉は良くなるどころか、医療も介護も年金も改悪に次ぐ改悪がすすめられてきた。消費税が導入されてからの消費税の税収は188兆円。一方では、バブル期より大もうけしている大企業などには160兆円の減税となっている。
庶民から取りあげて大企業や大金持ちにまわす。さらに、定率減税の廃止、各種控除の廃止等で、国民には大増税と負担増が押しつけられた。あまりにも身勝手すぎる。こんな逆立ち政治で良いのか?市長の見解を聞きたい。
市長 消費税は確かに払う人には負担感がある。しかし、制度が存続をするためのもので、消費税増税もひとつの財源という国の意向を受けて考えていく。
「9条改憲許すな」
すいとん食べながら
反戦・平和の懇談会
去る12月8日、太平洋戦争開戦から66年目の節目の日、飯能市加治公民館において、奥むさし文化9条の会主催の「すいとんを食べる懇談会」が行われ、30名の市民が参加しました。
このつどいは、戦争中によく食べた「すいとん」を再現して、食べながら反戦と平和と「9条改悪を許すな」と語り合うものでした。
終戦時小学生だった方、兵役を6年間経験した方、全く戦争を知らない若者等、老若男女がつどい、「どんぐりを混ぜたひどいすいとんだった」「乗っていた船が沈没して40時間も海に浮いていた」「戦争の体験はないが子どもたちに平和を語っていきたい。こういうつどいにどんどん参加して勉強したい」などこもごも語り合いました。
佐藤 弘
新飯能1603
市長3役、議員の一時金
引き上げ条例案を否決
飯能市12月定例議会に、市長、副市長、教育長の三役と市議会議員の期末手当(一時金)を年額4・4ヶ月(491万400円)から4・5ヶ月(502万2000円)に引き上げる条例案が、提案されました。
議案は民間企業の業績が上向きとの判断から、人事院勧告により職員給与の改善と合わせて提案されたものです。
財政難と言いながら高い市長給与
議案審査が行なわれた総務委員会で、滝沢修市議は「市の市長給与は93万円で、県内8番目の水準にある。入間市市長は93万1000円となっているが、特例を設け15%の減額を行なっており、市民に財政が厳しいと言っている中で給与そのものも見直す必要がある。ここでさらに期末手当を上げるべきではない」と指摘しました。他の委員からも、名栗幼稚園の授業料を来年度より5500円から一気に9000円に引き上げることや、後期高齢者医療制度により、現役世代も高齢者も負担が増え、市民負担が大変になる中で、市長や議員の報酬を上げることは市民感情からしても適当でないとの意見が多く出されました。
執行部からは、県内企業356社の調査の結果は年間4・49ヶ月となっている状況もあり、今回、議案の上程を行なったとの報告がされましたが、
飯能市内の企業の状況は平均とは言えないのではないかなどの質疑が相次ぎました。
議案の採決にあたり、市長をはじめ三役の報酬は議会ではなく自ら決めることであり、議員部分だけを削除して可決をするか、継続審査にしてはとの意見も出されましたが、滝沢市議は「調査事項がある訳でなく、継続して審査をする必要はない」と指摘、他の委員からも採決をすべきとの意見で採決の結果、全会一致で否決、本会議でも否決されました。
さわらびの湯 指定管理者の指定が
常任委員会で継続審査に
旧名栗村の有間ダム下にある日帰り入浴施設「さわらびの湯」を直営から大手民間業者に運営管理させるための議案が経済建設委員会で継続審査になりました。
この施設は、旧名栗村が4億円超を投じて建設した施設で、合併前から保有していた約6000万円の基金のうち、4000万円をかけて改修工事も行っています。
地元の観光協会名栗支部や林業関係者などでつくる団体が、地域活性化のためにと応募しましたが、選定から外れました。
常任委員会の審査で、新井巧市議は、「地方自治法には、公の施設の設置目的を効果的に達成するために必要があると認めるときは、指定管理者に管理を行わせることができるとなっている。公の施設の運営が金儲け主義になったり、サービス低下になったという例も各地で聞かれる。自治体によっては、計画以上にコスト削減や増収があがった利益を自治体に返納させるような例もあるが、これでは制度の意図に反する。それぞれの自治体に裁量権が十分保障されているのに審査項目や配点など、資金力のある大手業者に有利になっているのではないか」と指摘しました。
多くの委員から、疑問が出され、審査が不十分と言うことで、12月議会閉会後に引き続き、審査をすることになりました。
子ども医療費無料化
年齢拡大の請願採択に
新日本婦人の会飯能支部(本多芙美枝支部長)から提出されていた「子ども医療費無料化の対象年齢を小学校卒業までに引き上げを求める請願」が採択されました。
紹介議員の滝沢修市議は、「若い子育て世帯は、経済的に余裕がない中で必死に子育てをしている。現在、小学校入学前まで無料化になり大変助かっているが、狭山市など多くの自治体で対象年齢が拡大されている。飯能市としても年齢を引き上げて子育て支援することが必要」と説明しました。
質疑の中では、県内の状況について、小学校卒業までが通院16市、入院13市、中学校卒業までは通院3市町、入院18市町とのこと。また、県が無料化年齢を1歳引き上げたこと、国の乳幼児医療費(就学前まで)が自己負担が3割から2割になるので市の負担が少なくなることなども明らかになりました。
12月議会
区画整理 大幅な見直し
計画をしっかり示し住民理解を
滝沢おさむ市議の一般質問
区画整理事業は飯能市としても過大な計画となっています。特に岩沢の南北地区、約100haの事業は、ほとんど整備が行なわれないまま10年以上が経過しました。住民本意の整備を進めるよう求めていましたが、市もやっと大幅な見直しに着手し、説明会が10月15日から11月27日まで行なわれました。説明会で出されたご意見などをもとに質問をしました。
住民説明会の状況は
滝沢 参加状況は、南部が3割程度、北部でも4割程度。地域住民全体の問題としては、参加率が低かったのではないか、今回の大幅な見直しは、住民の理解を得る事、そこに市が責任を持って進める必要がある。参加できなかった方の意見や疑問を残したままで再スタートを切ってはならない。今後の対応についての考えを伺いたい。
建設部長 説明会の出席状況は、必ずしも高いとは言えないが、説明会以後も電話での問い合わせや事務所に権利者が来ているので誠意を持って対応している。
また、次回の説明会に向けて、今後の街づくり計画案全般に対する質問書を全権利者の方に送ったので、質問にお答えすると共により具体的な内容について説明していきたい。
20年で整備できるのか
滝沢 建物移転が8~9割にも達する大規模な計画となり、当初から住民は疑問を持っていた。今度こそしっかりとした計画の下に整備を進めて行かなければならない。住民の理解と協力は必要だが、財源は市で保障しなければならない。市の責任は当然重い。計画について改めて伺いたい。
建設部長 20年で整備できるかと言うことだが、区画整理地区も除外地区も含めて20年で終わる計画とさせて戴いた。主に工事に要する期間として考えている。道路整備は、現存の道路を生かして拡幅する計画で、期間的にも早くできると考えている。
下水道整備は20年では遅すぎる
滝沢 下水道整備は、住民が一番切望している課題である。見直しにより土地利用ができるようになった時に下水道が整備されていなければ、安心して建て替えや新築ができない。早期の整備が必要ではないか。
下水道部長 雨水、汚水とも自然流下が原則であり、最初に南部地区を最優先し、可能な所から整備を進めて行きたいと考えている。次回までにもう少し計画を具体的にし、財政計画も示していきたと考えている。
学校給食 民間委託の方が高い
計画見直し、調理員採用を
新井たくみ市議の一般質問
新井市議は、市長の政治姿勢、市立病院問題と学校給食問題を取りあげました。給食問題の質問の概要は次のとおりです。
新井 調理員の退職不補充のために、各校1名配置できなくなることから、21年から小規模校の給食室を統合する方向で予算化されようとしている。二重食管などを使うと言うことで暖かさだけが強調されているが、これまでの手作り、学校行事に合わせた献立など現行と変わらず提供できるか。11月13日の学校長、栄養士、調理員などへの説明会でも、「今までと同じにはできない」という意見があったのではないか。
山川参事:全てできないと言うことはないと思う。
民間委託が高いことを認める
新井 決算委員会で「今後、給食のあり方、運営について、民間委託を検討していく」と答弁している。これまで、2回の検討委員会で、委託しても経費は安くならないという結論が出ている。18年度の検討委員会では、850食の大規模校の比較で(グラフ参照)、直営の場合、1460万円(調理員の給与を相当高く見ても)、委託した場合、1647万円だ。学校給食をコストだけで論ずることは問題だが、行革の一番の目的とするコストで見ても経費節減になっていない。定員管理計画で調理員の退職者不補充という方針を見直すべきではないか。
山川参事 マネージメントコストを1割程度と考えても、委託の方が高い。島田総合政策部長 報告が出され、この計画ですすめるということなので、定員管理計画は今のところ見直す考えはない。
質の低下は明らか
給食業界団体である日本給食サービス協会の「学校給食委託の提言」で、「安くて良い給食の両立は困難」として、
①献立が複雑すぎて採算があわない②手作りの負担を考えない陶磁器食器導入に反対③食材は大量一括購入し、冷凍食品の活用も④作業の大変な手作りはほどほどにすること⑤雇用の違いによる栄養士と調理員の人間関係が難しいことから検討することなどを求めていることを指摘し、「学校給食の民間委託は、コスト面でも質の問題でも、法的にも問題となっており、そうした検討もなしに、委託先にありきで、進めることがあってはならない」と強く求めました。
これでいいのか? 教育長答弁
学校給食法が「食育」を柱にすえたものに大改正される。2005年に成立した食育基本法では、「食育を生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付ける」と明確に打ち出していることを教育長はどのように受け止めるか。
教育長 食育は第一義的には家庭にあると思う。
波紋(コラム)
松山の子規記念館に行く予定があったので、それならばと思い司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んでみました。物語の最初の部分に伊予松山で育った子規のことが書かれているからです。松山空港では、この作品がNHKでドラマ化され、09年から放送されることや、「坂の上の雲ミュージアム」の宣伝が目をひきました▼日露戦争のことを書いたこの作品がどんなドラマになるんだろうと考えていたら、「総点検日本の戦争はなんだったか」(吉岡吉典著)の広告が新聞に出ていました。<70年に19回もの戦争をよその国に仕掛け、そこで何をしたか?世界の舞台へ初めて顔を出した新参者、東海の果ての島国に何故そんなことができたのか?それをこの本は深く掘り下げます>と▼「坂の上の雲」では、「日本が維新によって自立の道を選んでしまった以上、他国(朝鮮)の迷惑の上に自国の自立をたもつのは仕方がないこと」として日露戦争が描かれています。ドラマ化がどんな視点でされるのかの心配もここにあります。こんな歴史観に流されないためにも吉岡さんの本を読んで新年を迎えたい、そんな気持ちです。
新飯能1602
臨時保育士の処遇を改善
昇級あり、一時金の支給も 12月議会
12月議会の山田利子市議の一般質問で、臨時保育士の処遇改善の内容が明らかになりました。
9月議会では、沢辺市長が「新年度に向けて臨時保育士の処遇改善を検討していきたい」と答弁していましたが、来年度予算要求を前に、具体的内容について総務部長が答弁したものです。
一時金は2ヶ月分、3級で29万7千円
対象は、午前8時30分から午後5時までの7時間30分勤務する臨時保育士。内容は、昇給制度と賞与の2点です。
昇給は従来の日額7150円を勤務年数に応じた賃金体系として10等級制とし、1級は7150円、以降毎年100円を加算した額が昇給幅となり、10級が8050円となります。 昇給時期は4月1日が基準日となっています。
賞与は6月・12月の年二回、1ヶ月づつ。6月1日と12月1日が基準日で基準日の6ヶ月前から勤務していることとしています。
制度実施の初年度(来年度)については、勤務経験が5年未満は1級に、5年以上は2級に10年以上は3級に格付けになります。
常勤性、専門性認め
今回の改善は飯能市が行政改革の名のもとにすすめてきた、職員定数の削減により保育士が退職した場合、臨時保育士で対応してきた結果、正規と臨時の割合が約半々になっていて、臨時保育士だけで3歳未満児を担任するという異常な実態になっている中で、正規職員と同じ仕事をしていながら大きな賃金格差があり、今年度から担任手当てを一日250円(月5000円を限度)つけたといっても、2名とも臨時の場合、手当てがつくのは1名のみ。「臨時であっても保育士はそれなりに知識と技術を身につけ、資格を有する専門職であるので改善すべき」と求めてきました。
18年度末で、臨時保育士の継続雇用者数は、1年~5年が29人、5年~10年が20人、10年~15年が7人、15年以上が4人となっています。
住民参加で森づくり
東吾野・東吾野公民館裏山に
西武線東吾野駅から見える市立病院の背面に小高い杉山が17年に伐採され、そのままになっていましたが、急斜面のため地元住民の間で、土砂流失など心配の声が出されていました。こうしたことを受け、自治会東吾野支部(高澤謙蔵支部長)と県農林振興センター、飯能市農林課などで協議し、県が山腹斜面の土留め、遊歩道など基盤整備を、市が脇の沢の整備をそれぞれ行い、同時に、県緑化推進委員会の交付金を活用して、ヤマザクラ、ヤマツツジ、ヤブツバキ、イロハモミジ、ケヤキ、コナラなど350本の苗木を購入。
12月1日に、地域住民、東吾野小学校の児童、沢辺市長、和田県議、加藤議長らと新井巧市議ら約100名が参加して、植栽が行われました。
この山の面積は、3100平方メートルで、「よろこびの森」と命名され、地域住民の記念の森となりました。
東吾野駅を降りると正面に見えるこの森が、四季折々の花や紅葉で地域住民と訪れるハイカーの心を和ませてくれることでしょう。
後期高齢者医療制度
「資格証明書、過酷なものであってはいけないと思う」と市長
金子としえ市議の一般質問
12月議会の一般質問で金子敏江市議は、後期高齢者医療制度の問題を指摘し、改善を求めました。
現代版・姥捨て山
金子 「後期高齢者医療制度」のことをさして「現代の姥捨て山」といわれている。
昔、日本の貧しい山村では、「姥捨て山」という風習があり、70才を過ぎた老人は山へ捨ててくるという残酷な「間引き」が掟として存在し、長生きが罪といわれた時代が日本の歴史の中にはあった。
しかし今世界第2位の経済大国の日本で、高齢者にはお金をかけない、医療費削減だけを目標に、徹底した高齢者への差別医療が、来年4月から実施されようとしている。
高い保険料を年金から天引きし、年齢で被保険者を切り離し、保険料や医療の内容に格差をつけている国などどこにもない。市長のこの制度に対しての見解は?
市長 少子高齢化のなかで現行のままでは給付と負担のあり方がアンバランスになり、国民皆保険制度を維持していくためには必要な改正と思う。この制度については、高齢者の心身の特性にふさわしい医療を提供するということで、新しい診療報酬体系が構築されることになっている。
金子 心配されるのは、医療の中身が厳しく制限されることと、保険料を払えない人から保険証を取り上げ、病院窓口で全額立替払いをする資格証明書を発行するということ。
80才代、90才代のお年寄りにこんなむごいことをするのか。第一回広域連合議会を傍聴したが、広域連合長も「個々の事情を勘案して、慎重にも慎重に対応していかなければと考えている」と答弁していた。しかし、その補償がどこにあるのか。事実上発行できないような運用基準を設けるよう意見を上げるべき。
福祉部参事 この事務に関しても、広域連合が決めていくものと思う。
金子 市長に伺いたい。蕨市の議会答弁は、「75歳以上の保険料は高くなりそう。滞納者への資格証明書発行には矛盾がある。広域連合などに意見を伝える」と答弁している。
最低限、病気治療中の人には出さないなど事実上発行することのないような運用基準をつくるべきである。広域連合にしっかりと意見をあげてほしい。
市長 資格証明書の発行ということは、それなりに広域連合でも運用の必要性からこういう制度があるということだと思う。ただお質しのように、過酷なものであってはいけないと十分に思う。自分なりの意見を言う場があれば言っていきたいと思うが、実態というものをよく把握しておらないので答弁はこのくらいにしたい。
金子 また今度は、65才~74才の障害者の方は、国保から後期高齢者医療に移行することもできるがその辺の選択がむずかしいようだ。丁寧な対応をしていただきたい。
福祉部参事 国保か後期医療かの選択ができるようになった。どちらに残ったほうが有利なのかということになる。そのような内容を明記して送りたい。役所の窓口に来ていただければ適切な対応を図っていきたい。
市長給与は県下でも高い
さらに、ボーナスをあげるとは
12月議会に、市長、副市長、教育長、市議会議員の期末手当を現行4・4ヶ月を4・5ヶ月に引き上げられ、市長で491万400円から502万2000円に、11万1600円増えることになります。
日本共産党は、これまで職員給与は大幅に削減されているに、市長給与は県下でも14位、類似の自治体ではトップクラスで高いことを指摘してきました。
新井市議は、議案質疑の中で、「人事院勧告に基づく、職員の一時金引き上げは当然だが、市長給与は高く、引き上げる時期ではない」とただしました。
総務部長は、「諸手当を含めた比較ではそう高くはない」と答弁しましたが、飯能市の市長給与は、93万円。入間市長は条例上は93万1000円ですが、市民生活を考慮して、特例で15%減額しています。
日本共産党は、市議会議員の引き上げも含めて値上げ条例には反対ですが、10日の常任委員会で、徹底した審査が求められます。
菅間徹氏が表彰される
原水爆禁止埼玉県協議会50周年記念の祝賀会開かれる
11月7日、浦和市内で今年で結成50周年記念の祝賀会が開催されました。
併せて「核兵器のない平和な世界を・原水爆禁止埼玉県協議会50年のあゆみ」が出版されました。結成の1957年から2007年まで、核兵器廃絶を求めてとりくまれた6・9行動、平和行進、世界大会等など、県内・外の運動の様子が写真と年表で紹介されてます。
目本から発信した「核兵器のない平和な世界」は、いま全世界に平和のウエーブとなって広がっています。祝賀会では永年原水協に携わり運動の発展に貢献した20氏が発表され、飯能から菅間徹事務局長が表彰されました。
波紋(コラム)
「国の仕打ちは許さん怒(ど)-」と、一万一千人の「怒」の文字が二日の「赤旗」の紙面に。ひしひしと心の底からの憤りがつたわってきます。ところが私の読んだ商業紙にはこの岩国の集会の記事は一行もみつかりません。ようやく探し当てたのは、岩国の錦帯橋の写真と紹介の記事▼集会で井原岩国市長は米軍の空母艦載機部隊移転反対を理由に国が建設中の市庁舎補助金をカットの制裁措置を「『アメとムチ』で市民の意思を押さえつけようとする手法は、国が行う措置ではない」と厳しく批判、「これは岩国だけの問題ではない。全国どこでも起こりうる問題」だと、一緒に岩国とともに行動してほしいと訴えたのです▼それを新聞は黙殺したのです。これでは軍事・米軍基地問題をタブーにしているといわても仕方がないでしょう。岩国出身の作家宇野千代は「錦帯橋について「橋の中ほどに立ったとき、川と橋と山が一つの絵になっているのを見る。私には、この橋を自慢にする町の人の気持ちが分かるような気がする」と書いています。艦載機はいらないのです。
新飯能1601
住民不在の広域連合議会
第1回埼玉県後期高齢者医療広域連合議会開かれる
11月21日、さいたま市の埼玉会館で、第1回埼玉県後期高齢者医療広域連合議会が開催されました。この議会では、来年4月実施が予定されている新制度の後期高齢者(75歳以上)の保険料の決定、低所得者への減免措置、保険料滞納者への制裁措置、保険料の徴収は市町村が行うことなど、運営に当たっての基本的な事項が提案され、日本共産党の加川議員が反対しましたが、賛成多数で可決されました。
保険料は月額7830円
埼玉県の保険料は、全国平均より高い年額9万3990円、月額7830円(均等割1人年間42530円、所得割7・96%)で、夫婦であっても一人一人が払うものですから、介護保険料の平均4090円と合わせると1万1920円が年金から天引きされることになります。低所得者には均等割りの減額措置がありますが、無年金の人からも月1060円徴収することが明らかになりました。75歳以上のお年寄りに高い保険料を押し付けて、払えないと病院では一旦全額自己負担しなければならない「資格証明書」を発行する非人間性に批判が集中していることに対して、連合会長は、「個々の事情を勘案して、慎重の上にも慎重に対応していかなければと考えている」と答えました。
当日は、早くから百人以上の傍聴者がつめかけ、60席用意した傍聴席はあっという間に埋まってしまい、さらに追加しましたが会場に入れない人が廊下にあふれました。
わずか14人の 議員で審議!?
わずか20人の議員定数に対して、議長・副議長、会長・副会長と4名は実質的な審議から抜けることになります。その他に当日は、2名の欠員があり、事実上審議に加わるのはたったの14人です。こんな少数で重要事項が決定されていくのかと傍聴席から批判が相次ぎました。そのような中でも、日本共産党のさいたま市議加川義光議員が切実な県民の声を代弁して奮闘しました。 加川議員は、議案の質疑・討論、一般質問、請願の紹介議員として説明、賛成討論など実に3時間の熱弁をふるい大奮闘しました。
連合会の須田会長(新座市長)は、事務局職員と一緒になって、議案の質疑や一般質問にすべて答える答弁者=広域連合の執行者という立場となっているのが不自然でした。運営主体である広域連合のあり方が今後問題視されることは必至であると感じました。
(金子敏江)
12月議会
一般質問内容と質問時間
12月5日(水)11~
山田 利子
●税制問題社会保障財源と増税・負担増について●退職不補充を改め正規保育士の採用を●臨時保育士の処遇改善について●保育所・児童クラブの障害児の指導員配置の実態にみあう補助を●インフルエンザ予防接種
12月5日(水)14~
金子 敏江
●国民皆保険制度の崩壊に歯止めを●「現代の姥捨て山」後期高齢者医療制度のねらいと市長の見解について●後期高齢者医療制度の内容と問題点①75歳以上の高齢者に保険方式の導入はまちがい②埼玉県の保険料・軽減措置の内容と広域連合議会の問題点について③資格証明書の発行と保険料の減免措置等に市独自の判断を④申請による高齢障害者の加入は十分に配慮した対応を⑤差別医療を持ち込む診療報酬制度について⑥後期高齢者医療制度の中止・撤回を求めて●どうなる国保加入者の来年4月からの負担増について①後期高齢者支援金について②市民への対応と相談窓口の設置を●健診事業について①特定健診による住民負担増を抑える対応を②特定健診だけでは不十分、自治体としての対応は
12月6日(木)10~
滝沢 修
●区画整理問題①第1回住民説明会の状況は②百年以上の計画となった反省点は明確に③20年で整備できるのか④今後の整備計画はスケジュールを明確に⑤除外区域の建築制限、都計法53・54条について⑥下水道整備は20年では遅すぎる⑦元加治駅南口の早期開設など、住民の意見、要望を生かすこと●笠縫地区の未整備地域について●下水道問題岩沢中継ポンプ場予定地に至近の岩沢段下地区の下水道整備について●学童クラブについて①大規模学童クラブの解消について②双柳学童クラブは実施計画に位置づけ早期整備を●交通問題東飯能駅南、八高線・飯能街道踏切、西武線踏切を自転車、歩行者が安全に通れる踏切に
12月6日(木)13:10~ 新井 巧
●市民と行政との協働のまちづくりについて●①学校給食室の統廃合について②学校給食の民間委託について●飯能市立病院のかかえる問題と課題、これまでの対応と今後のあり方、検討の進め方等
多峯主山南側景観緑地指定へ
環境審議会に提案
11月21日、今年度3回目の環境審議会が開催され、新たに景観緑地の指定区域が提案されました。今回、指定の対象となった場所は開発中の永田台東側から多峰主山南面の一帯で約20ha、東側は前回指定の景観緑地に接しています。この場所は西武鉄道の所有地で、飯能日高団地と武蔵丘団地の開発に伴い小・中学校の予定地になっていましたが、自然を守る大きな市民運動を背景に西武の開発計画が中止になり、学校用地として利用しなくなったために緑地としての保全となったものです。審議会では、永田地内にある御嶽神社周辺から指定地の視察を行いました。
雑木林や沢水もあり天覧山、多峰主山、吾妻峡のハイキングコースとしても親しまれており保全が望まれていた場所です。
西武からの無償譲渡を
視察終了後の質疑で滝沢委員は、この土地について「西武の開発の失敗によるものであり、飯能市は、様々な分野で西武の開発に翻弄されて来たのであるから無償で譲渡を受け、緑を永久に保存してもよいのでは」と指摘しました。また、埼玉県では現在8ヵ所の緑のトラスト保全地が指定され、狭山市に9号地の指定が予定されています。 県では9月6日から11月5日まで新たに県民からの応募による「緑のマイトラスト」の募集を行なっていましたが、全県で128ヶ所の応募があり、飯能市からは天覧山・多峰主山や顔振峠、ウノタワ、などの8ヶ所の応募があったとの報告がありました。
アスベスト被害対策など求め
埼玉土建飯能日高支部が対市交渉
埼玉土建組合・飯能日高支部は、11月27日、入札制度や震災から市民を守るための耐震対策、今後、増えるアスベスト健康被害対策などを求めて、飯能市に要請を行いました。
いま、経済情勢は上向きと言われながらも、建設産業は投資が落ち込む中で、民間建設工事の縮小とともに、公共工事も縮小され厳しい状況が続いています。飯能市の公共工事も最低入札価格による落札もあり、そのしわ寄せが、下請けの労働者賃金引き下げにつながっています。要請行動の中では、この様な事を防ぐには入札参加時の元請企業への入札注意事項に2省(国交省・農水省)協定賃金の遵守などの項目を加え、徹底をはかること、また、地元雇用の割合や地域貢献度なども考慮することなどを求めました。耐震対策では、耐震診断の実施や耐震改修の補助制度の創設を要請。耐震診断は、建築課が無料で行っていること、コンピューター診断を行い補強方法も明示できるシステムになっているとの話でした。また、改修の補助制度については、現在は考えていないが、近隣の状況を考慮したいとの答弁でした。また、今後増加が予想される建設労働者のアスベスト被害の早期発見のために、胸部レントゲンの直接撮影が必要、来年4月から実施される特定検診でも、ぜひ、実施してほしいと強く要請しました。
飯能日高支部長の関谷滋さんは「私たちは、建設労働者でつくる組合。それぞれ専門技能を持っているので、ぜひ、市民の役に立ちたい。そういう立場で今後も活動をすすめていきたい」と語っていました。
忍者街を走る
遊びでつなぐ人と街
23日(祝)、飯能市子ども支援事業として、今年も「子ども遊びフェスタ」が、実行委員会が丹念に準備して、飯能商工会議所の協力を得て開催されました。
この日は、八幡神社に100人近い子ども達の参加があり、ふろしきをぐるり目だけ出してかぶり、気分は「忍者」そのもの。いくつかのグループに分かれ「街なか地図」をもって、合言葉。「今何時ですか?」「今にむら雲があらわれるであろう」と返事してくれれば「影人」で、指示書をもらい、次に「今何時ですか?」「昨日の今どき今じぶん」と答えた人が「長老」で承認印をもらい、秋元肉店でコロッケの値段を調べ、銀座通りの八百良さんでみかん1㌔を1回で当てるゲームは、グループの中の上級生が知恵を出し合い皆で相談する姿は、今はなくなってしまった大きい子も小さい子も一緒になって遊ぶ異年齢の育ちあい集団の形成に大切な意味をもった考え抜かれた遊びだと感じました。 終わりに新聞紙でつくった棒でチャンバラごっこで楽しみました。
波紋(コラム)
楓がまっかです。そこに白鷺が飛んできます。とても美しい一瞬です。紅葉と白鷺の赤と白のシルエットが共鳴し、お互いを映えさせているようです▼「九条の会」全国交流集会のよびかけ人の発言を読んで、この運動もいろいろな立場で、九条を守ろうという人たちの、大江健三郎さんの言葉をかりれば、個性的で普遍的な価値をもった運動なんだと思いました。奥平康弘さんはこのことを「自衛隊には反対しないが改憲には反対」という人たちとの共同ということをこの運動から学んだと率直に語りました。▼加藤周一さんは運動が長丁場になることを意識することと、「九条を生かす」ことを念頭におく大切さを語りました。そうか九条を生かすことなど久しく忘れていたと思いました。「改憲勢力の政策は福祉反対、対外的な戦争を容認するという一定の方角をとっています。それを相互に関連する日常生活のあらゆる問題を通じて考えていく」という加藤さんの提起を受けとめていくのは私たちです。あせらず一歩一歩、個性ゆたかにです。
新飯能1600
やる気になれば
経営改善は十分可能
市立病院を良くする会が学習会開く
飯能市立病院を良くする会は17日、第3回目の市民学習会を東吾野公民館で開催しました。
杉田実代表は挨拶のなかで、この間の市立病院を守る住民運動は大きく広がり、全国的にも注目されていることを紹介。「今また、小規模校の給食室も統廃合されようとしている。ここでも効率優先で大切なものが切り捨てられようとしている」と市政を批判しました。
続いて、自治連東吾野支部長の高澤謙蔵さんが挨拶。自治連、良くする会で2万を超える署名を提出したこと、東吾野・吾野地域11会場で住民懇談会が開催され、313名が参加して、活発な意見や要望が出されたこと、それらの意見、要望をとりまとめて、8月に44名の自治会長連名で要望書を沢辺市長に提出したことなどが報告されました。
講師の篠崎次男さんは、まず、「自治体病院とは、住民の意志によって開設されたもので、その住民の意向にそって運営が行われるべきもの」という全国自治体病院協議会総会の採択文書を紹介し、民間病院などとは根本的に位置づけが違うことを強調しました。
必要な赤字と改善しなければならない赤字
そのうえで、医療そのものが不採算的要素が大きいこと、運営の困難な要因の一つに国の医療政策にも原因があることを指摘した上で、「だから赤字でも良いと言うことでは無責任。税金で手当てする必要な赤字と改善しなければならない赤字がある」として、「飯能市立病院には改善しなければならない点が多い。まず、病院経営に責任を持つ体制ができていない。責任ある事務職が置かれて、病院長とともに、患者の苦情や要望に機敏に応えられれば、それだけですぐにでも変化が現れる。やる気にさえなれば改善できる点が多い」と具体的に指摘しました。
また、コンサルタントが経営分析し、人件費の経費削減などに触れたことについて、「経費を削るだけでは良くならない。市民の要望に積極的に応えて、患者を増やす努力が重要。そのために、積極的に病院運営に提案することやボランティアなども必要ではないか。良くする会も考える段階から行動する段階に入っている」と強調。「地域医療の拠点として、例えば生活習慣病の予防とコントロールなどに役立つ病院活動の展開も期待できるのではないか」と提案しました。
12月議会のお知らせ
12月定例市議会が11月30日に開会されます。
議案としては、健康推進部の設置など部室設置条例案や65歳以上の国保税の年金天引きするための条例案、後期高齢者医療に関する条例案、また、一般会計補正予算案など10件と給与改定条例案などです。なかでもさわらびの湯の指定管理者選定の議案は動向が注目されます。
一般質問は12月5、6、7日の予定です。なお、今議会への請願、陳情、要望などの受付は、11月26日(月)午後5時までです。ございましたら連絡を。
赤旗囲碁将棋大会
市内在住の関さん全国優勝
11月13日に行われた、しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会で柳町在住の関翔一さん(17歳)が初出場で優勝しました。関さんが囲碁を始めたのは小学6年生のとき、当時はやっていたアニメ「ヒカルの碁」がきっかけでした。家族は誰も碁を打たず、自宅マンションから見える碁会所に通って覚えました。今では、その碁会所で指導対局のアルバイトをしています。中学3年生の時子ども対象の全国大会に参加。高校一年生で高校選手権で6位入賞。翌年には全国高等学校総合文化際で個人第3位入賞。現在、プロ棋士を目指して高校をやめ東京で同じ仲間と研究会に参加して腕を磨いています。囲碁をやってきて良かったことは、「自己表現ができるところ」だといいます。自分らしい碁を打ち続けたい17歳。家族は「碁のことは全くわかりません。普段はほとんど話しませんが、優勝できてうれしそう。心配だけれど見守ってあげたい」と語っています。
消費税の増税
大企業減税の穴埋めに
飯能連絡会が消費税増税反対宣伝
「消費税の廃止を求める飯能連絡会」は、毎月定例の署名と宣伝行動を行っていますが、11月20日、まるひろ前で行ったところ、すすんで署名をする人が大変多く驚きました。「前は年金も少しずつ上がっていたのに、今は毎年減額。あんまり庶民ばかりいじめないで」、「もう増税はいや!、全然余裕ありません」、「消費税の引き上げどころじゃないでしょ!防衛省と軍需企業との癒着を徹底的にやってもらいたい」と、対話がはずみました。政府税制調査会が20日に出した答申は、少子高齢化の進展にともなう社会保障費をまかなうために「痛みの伴う改革」が必要と、3年ぶりに消費税率の引き上げを明記しました。同じく自民党の財政改革研究会も21日、消費税という名称そのものも「社会保障目的税」と明確化して、年金の国庫負担を今の3分の1強から2分の1に引き上げるため21年、22年と2段階で引き上げる内容でまとめました。どちらも、今までどおり福祉のため、社会保障の財源にという理由ですが、大企業への行き過ぎた減税を改めるとは口が裂けても言いません。この間、国民が払った消費税は、大企業の減税の穴埋めに使われてきました。福祉のためどころか年金も医療も介護も悪くなる一方です。連絡会では、国民いじめの政治を変えるためにさらに運動を強めたいとしています。
日帰りでも有意義な視察
議会だより編集員会
市議会だよりは、編集委員会として、6名の議員があたっていますが、委員会では、いままで2年に1回、一泊で視察研修(研修費1人5万円)を行っていました。
今年は、この視察の年になっており、視察についてのあり方の論議が行われました。
滝沢議員は「議会だよりについては、インターネットが発達している中で、必要な議会だよりを取り出すことは容易に出来るので、一泊して視察に行く事が必要か」と指摘。各委員も「視察は現地の編集状況の把握も出来るので必要と思うが、飯能市の議会だよりの編集に真に役立つものとすべき」との意見で一致。今年は入間市と富士見市に決まり、11月16日に日帰り視察を行いました。
入間市の視察では、事務局と委員長に丁寧に対応していただきました。編集内容は市民にわかり易く、また議会の内容の主要なところを的確に伝えようとの事から、編集委員には、各常任委員会の副委員長も加わり9名で構成され、常任委員会の報告は副委員長が執筆、一般質問は、各質問者が執筆し、関係ある写真やグラフについても本人の選定したものを掲載していました。また市民の声も写真入で掲載され、親しみ易い議会だよりとなっていました。
近隣の自治体の視察でもでもたいへん参考になる良い視察になりました。尚、視察費用は0円でした。
リピーターが多い
「お散歩マーケット」
今年も南高麗で開催
11月18日、南高麗・上直竹上分地区において「お散歩マーケット」が行われました。
山の急な斜面に張り付くように点在する30戸ほどの集落、その軒先には柚子やレモン、手作りコンニャクが並べられ、手打ちうどんや手作りのカレー、パンなどが庭先のテーブルや座敷を食堂に見立てて振舞われています。渡された地図を頼りに店ごとデザインの違うスタンプラリーをしながら山あいの家々をショッピングや食事を楽しみながら回りました。
この手作りイベントは、今回で7回目になるそうですが、参加者は400名ほどでその6割がリピーターだったそうです。
主催は地元の実行委員会で、飯能市エコツーリズム推進室の協力で行われているそうです。
詳しくはホームページhttp://kamibun.qp.land.to/でご覧になれます。
波紋(コラム)
どうも歳をとると思い出話が多くなるようです。学校給食にも話が及びました。『鯨のこはくあげを食べた時の感動は忘れられないな』と私がいうと、相手は「全国の学校で鯨を食べいたなんて信じられない。俺たちは鯨で育った世代ということだな」と懐かしそうでした。現在の捕鯨問題に学校給食で鯨を食べだことがどれほど影響しているかはわかりませんが▼その学校給食で、これからの飯能はどうなってしまうのだろうかと心配させる事態が起こって
います。学校等給食検討委員会が、今年になって吾野小、東吾野小、西川小、吾野中の調理室を西川小に、南高麗中を南高麗小に、精明小を双柳小に、第二小を原市場小に再来年の二十一年度から順次統合してゆく最終報告をまとめたというのです▼再来年といっても先の話ではありません。来年度予算に西川小への統合のための予算が計上されるといいます。地元の人たちはどんな思いでいるのでしょうか。病院も、学校給食も切り捨ててしまって、地域の活性化などはかれるはずがありません。
新飯能1599
名栗・さわらびの湯
市外企業 決定に批判の声も
旧名栗村・有間ダム下にある市営さわらびの湯は、都市と山村の交流事業として平成6年に開設された日帰り温泉ですが、平成20年度から指定管理者に、管理委託されることとになっています。
今年7月から指定管理者の募集が行われ、8社(西武レクレーションKK、企業組合労協センター事業団、有限責任中間法人にしかわ、有限会社戸口工業、KKむさしビルクリーナー、シンコース・KK東ア共同体、KK西部総合サービス、名栗さわらびの湯共同事業体)が応募、その後の書類審査やプレゼンテーション・ヒヤリングの結果、11月14日の行政経営会議で、名栗さわらびの湯共同企業体(株式会社オーチュー・Fun Space株式会社)に決定しました。
全国展開の企業
この共同企業体は、両社とも都内に本社があり、指定管理者として全国展開している企業です。
11人で構成される飯能市指定管理者選定委員会で別表審査基準に基づく審査で1430点中1287・9点を得て決定されたということです。
注目されていたのが、市観光協会名栗支部と原市場にあるもくねん工房の2団体によって立ち上げられた「有限責任中間法人にしかわ」ですが、市外の企業に決定したことで、地元との協力関係などを不安視する声も出ています。
12月議会に議案として提案されますが、しっかりとした審査が求められます。
指定管理者制度とは
03年の地方自治法改正で公共施設等の管理運営が民間企業等にも任せることができるようになりました。
<指定管理者制度審査基準>
1、施設の設置目的が達成できるか。
2、市民の平等利用が確保できるか。
3、施設の効用を最大限に発揮できるとともに、経費の縮減が図れるか。
4、事業計画に沿った管理を安定して行う物的・人的能力があるか。
5、市民の意見が施設の運営に反映される管理が行われるか。
6、緊急時の対策がとれているか。
7、個人情報保護の措置について体制がとれているか。
8、環境に配慮した経営を行っているか。
9、地域活動との関わりや地域に対する貢献について考慮されているか。
10、提案金額は適正か。
後期高齢者医療制度
広域連合議会に改善の声を
社会保障をよくする会が市に要請
来年4月から実施される「後期高齢者医療制度」について、飯能市社会保障をよくする会は9日、保険料負担軽減の制度化や「資格証明書」の発行はしないよう埼玉県後期高齢者医療広域連合に要請してほしいと市長に要請書を提出しました。
この制度は、これまで家族に扶養され保険料負担のなかった人も含めて、平均年額99400円を超える保険料の負担増となること。保険料が払えなければ資格証明書が発行され、さらには保険料は後期高齢者が増えて医療費が増加するのに応じて、保険料が一年おきに上がる仕組みになっているなど大変な制度です。要請では、「このまま実施すれば、保険料滞納者が多数発生して制裁措置をうけ、病気の重症化、治療の手遅れなどの事態が広がることが必至である」として、①「補助金」を増額して、広域連合独自の保険料軽減条例の制度化②「保険料滞納者への「資格証明書」の発行は行わないこと③後期高齢者全員に、健康診断の実施を広域連合に要請してほしいと求めました。
参加者の芦野修さんは、「最後まで広域連合に要請するといってくれなかった。行政の姿勢がこれでいいのか。市民の声を届けてほしい」と語っていました。
国保税を
年金から天引き?!
国保運営協議会開かれる
来年4月から実施される「医療構造改革」は、医療費を抑えるために給付の抑制と加入者への負担増をセットで持ち込もうという点で大問題となっています。
来年4月から実施するとしている、75歳以上のすべての高齢者を対象にした「後期高齢者医療制度」と合わせて問題なのが、65才~74才までの国保税が年金から「天引き」されることです。
この年金天引き(特別徴収)について、14日行われた「国民健康保険運営協議会」で市から提案されました。
金子敏江市議は、「国で決まったこととはいえ、生活を支える年金から保険税を前もって天引きしてしまうのは、高齢者の生活権を脅かすものでとても賛成できるものではない」と反対しました。
対象となる人は、世帯内の国保加入者全員が65才以上の世帯で、①年額18万円以上の年金を受給している人。②国保税と介護保険料との合計が、年金額の2分の1を超えていないことです。具体的には、国保世帯の中でも「天引き」になる人と、口座振替や納付書による支払をする人と区分され、6つのパターンで示されました。
一、「天引き」の世帯は、①世帯主(国保)72歳、妻(国保)68歳の場合。②世帯主(国保)72歳、妻(国保)68歳、子(社保)40歳の場合。
二、「口座振替」「納付書」などの世帯は、①世帯主(国保)72歳、妻(国保)63歳の場合、②世帯主(後期高齢)78歳、妻(国保)68歳の場合、③世帯主(社保)72歳、妻68歳の場合、④世帯主(国保)72歳、妻(国保)68歳、子(国保)40歳などの場合で、国保加入者の世帯全員が65歳以上で、世帯主が国保である場合は今まで通りとなります。
また今回は、年金天引きの議案でしたが、来年3月議会には国保税の値上げが提案されることが報告されました。
国保限度額が7万円アップ
現在分かっているのは、介護保険料との合計の最高限度額が現在61万円から68万円に値上げするため、準備をすすめていきたいとの報告がありました。加入者の負担ばかりが増える一方で、国や大企業の負担が大きく軽減されていることをもっと世論にする必要があります。
まちなかイルミネーション
飯能・名栗観光協会合併記念事業「まちなかイルミネーション」が飯能銀座商店街にて行われます。 森林文化都市のシンボル、巨大木馬の「夢馬」を中心とした光のオブジェが飯能の冬の夜を彩ります。
点灯式 平成19年11月18日(日)午後4時30分~
●キャンドルナイト、生バンド演奏などあり。
開催期間 平成19年11月18日(日)~
平成20年1月20日(日)
中山・中居地域に飯能桜の森」を計画
議会代表者会議に、当初、美杉台に整備される計画だった「桜の森」の整備計画が地区を変更して、まとまったことが報告されました。
この事業は、飯能桜の森委員会が検討を進めていたもので、計画地は中山・中居地域で、奥武蔵自然遊歩道と宮沢湖をつなぐハイキングロードです。地元に親しまれている神社や美しい寺などが沢山ある地域です。
桜は、第二天覧山周辺を中心に約13haに植栽する計画です。
担当者は、「地元との調整も十分図っているのでトラブルはないと思う」と答弁しています。
波紋(コラム)
少し明るさが感じられる暗がりの中で、ぽつんぽつんと白いものが目に入りました。茶の花でした。夜明けの空には星がひとつ、金星なのでしょう。今日の日和を約束してくれるかのように輝いていました。新聞を配っていると、なんともいえないシチュエーションに出会うことがあります。これを早起きは三文の徳などといって喜んでいるのですが▼暗がりのなかでも、少しも明るさの感じられないのが、福田首相と民主党の小沢代表の密談。「大連立」はとんざしたものの、その仕掛けに政財界の妖怪のような人たちが徘徊していたことが明らかになり、日本の未来に暗雲を投げかけています。「戦前だったら青年将校がクーデターを起こす」などといって、日本の政治をハイジャックするようなことが許されていいはずがありません▼その点で海外のメディアがこんどの会談が改憲志向の読売新聞主筆・渡辺恒雄氏や、中曽根元首相の働きかけであったことに強い警戒心を示していることは注目に値します。外から見たほうがこの問題の深刻さがよくわかるようです。
新飯能1598
たび重なる交通事故
一小体育館脇交差点に信号機設置の見通し
今年3月、都市計画道路・川寺上野線南工区の完成で国道299バイパスから図書館までの全区間が開通になりました。
全面開通したことで、中心市街地を通過する車両が激減し、車の流れが大きく変わりました。 特に「高麗横丁」付近の住民は、通過する車の排気ガスと騒音に年がら年中悩まされてきて、この問題が解消できたことは当事者の方々にとっては大きな喜びでありました。
ところが一方で、新しい道路の開通によって問題が生じています。
第一小学校前の一方通行の市道1ー64号線と川寺上野線の交差点で、一小側から飛び出した車が、川寺上野線を通過する車両に衝突する事故が頻発しています。
ここは、緩やかなカーブで見通しが悪く、小学校、保育所・幼稚園などが隣接していることから、以前から信号機の設置などが要望されていました。
一般質問でも信号機設置を要望
議会では、山田利子市議が信号機設置など安全対策を求め、市も街路樹の伐採や道路規制などの安全対策を講じてきましたが、事故が一向に絶えないことから、9月議会でも再度「信号機の設置を一日も早く」と求めてきました。
これらを受けて飯能市は、飯能警察署へ信号機設置を要望してきたものです。
11月3日の午前中に起こった事故は、ここの安全対策は、信号機の設置以外ないと思わせる事故でした。(写真)
翌週、共産党飯能市議団が、飯能警察署に緊急要望書を提出したい旨連絡すると、「確認したところ、ここで信号機の設置が意志決定されているので、よほどのことがない限り今年度中に設置できる見通しです」とのことでした。
近隣の自治会長さんにお話すると「開通式の時、みんな危険だと言っていた。早いところ設置してもらいたいね」と語っていました。
子ども医療費無料化年齢拡大を!妊産婦の無料検診増やして!
新婦人飯能支部が市と交渉
新日本婦人の会飯能支部(本多芙美枝支部長)が、子育て真っ最中のヤングママを中心に子育ての願いや、安全でおいしい学校給食を守ってと市福祉部、教育委員会と交渉しました。
最初に、市福祉部へは、①子どもの医療費無料化の年齢を、入院は中学校卒業まで通院は小学校卒業までの拡充。②今年4月から休祝日・夜間診療所の夜間診療が夜8時から夜10までの2時間に短縮されたことから、翌朝までの元の体制に戻してほしい。また、小児科医を常駐してほしい。③妊産婦無料検診を国が定める14回に増やしてほしい。というもので乳幼児医療費窓口払いがなくなったことで早めに病院に行くことができるので本当に助かっていることがこもごも語られました。特に、今年1月から県が無料化の年齢を1歳引き上げたので飯能市としても努力してほしいと強く要望しました。また、教育委員会へは、①全国一斉学力テストには参加しないこと。②市内小中学校図書室に専任の司書を配置してほしい。③新市立図書館は住民の声を生かして早期建設を。④学校給食の統廃合(第二小学校へは原市場小学校で調理したものを配送。吾野中、吾野小、東吾野小へは西川小で調理して配送。精明小へは双柳小で調理して配送)はやめて自校方式を守ってほしいと要望しました。
増税と負担増
市民いじめの決算認められない
18年度飯能市決算委員会終わる
9月末から行われていた決算審査が6日に終了しました。(日本共産党は新井巧市議が決算委員)
18年度の決算の特徴は、小泉構造「改革」による社会保障切り捨て、増税と負担増の押し付け、また地方自治体にたいしては、行革を押し付け、福祉の切り捨てを前提とした地方財政計画により、自治体財政の縮小を押しつけた年でした。
まず、問題点の第1は庶民大増税です。定率減税の半減、老年者控除の廃止、公的年金控除の縮小、65歳以上の非課税措置の廃止、妻の均等割非課税措置の廃止などで、市民に4億を超える住民税増税が強行されたことです。その一方で、企業の法人税減税の影響額は7千万円になります。
新井市議は、「大企業がバブル期より1・8倍もの収益を上げているのに、税金はバブル期の8割しか納めていない」として、不公平な税制について批判しながら、その一方で、「9年連続して収入が減っている庶民への増税は認められない」と批判しました。
市民を守る施策がない
第2は、格差と貧困が広がり、所得が減少する中での増税は、市民の暮らしを直撃しました。市民生活が大変なときに、市民生活を守る手だてとして、多くの自治体が税や保険料の減免制度や子育て支援、高齢者の負担軽減などの施策を講じているのに、飯能市は全く検討してこなかったと言うことです。こうした市の政治姿勢は認められるものではありません。
第3は、庁舎別館建設です。
この計画は、総合振興計画にも、新市建設計画にもなかったもので、耐震構造をもった庁舎建設がにわかに持ち上がった計画でした。19年度は本庁舎の耐震診断を実施しており、本庁舎の耐震化工事が必要になることは明らかで、また莫大な費用が必要になります。第二庁舎を数年前に購入してあるわけですから、別館建設を急ぐ必要はなかったのです。
第4は、飯能市「行革」についてです。
保健と福祉の将来を考える懇談会は、「飯能市立病院を①市立病院に入院機能を残す必要性は乏しい②どうしたら残せるかという検討姿勢で臨むべきではない③入院については、段階的に縮小し、将来は廃止する」という報告を出しました。しかし、素案をまとめる会議では入院の廃止まで結論づけていなかったのに、事務局主導でまとめたものです。しかも、広報に2度も入院廃止案を掲載し、市民に不安と動揺を与えた責任は重大です。
庁内の学校等給食検討委員会の報告についても、民間委託の方が高いという資料も示しているのに、決算質疑の中で「今後、民間委託について検討する」と答弁するなど民間委託化を当然視する姿勢はとても認められるものではありません。
その他、職員の定数削減で保育士や給食調理員などが臨時職員に置き換えられていることなども指摘し、反対しました。
危険なミサイル防衛構想
入間基地航空祭でPAC3の展示
航空自衛隊入間基地に今年3月、自衛隊基地として始めてPAC3(パトリオット3)ミサイルが配備されましたが、11月3日に開催された入間航空祭では、ミサイルを発射するためのランチャー(発射台)などが展示され関心を呼んでいました。今までも同様の展示は行われていましたが、展示物と観客の距離が以前より離され、警備も一段と厳しいものとなりました。
PAC3ミサイルは、他国から発射された弾道ミサイルを迎撃するものですが、弾道ミサイル攻撃を受ける可能性は、日本よりも米本土の方が高いと思われ、実際には、米本土に向かって発射されたミサイルを、自衛隊が米軍の下請けとして追跡することになりかねません。
アメリカと一緒になって進める危険なミサイル防衛構想(MD構想)は直ちに中止させましょう。
歌に、踊りに成果を披露
飯能中央老連が演芸大会
8日、飯能中央老人クラブ連合会主催の第28回演芸大会が中央公民館で行われました。
中央老人クラブの間野清一会長(原町寿楽会会長)は、河原の老人クラブが解散してますます会員が減ってしまい、14年には600名位だったが、今は458名になってしまった。役員も少なくなったので今年は補充した。一年間練習してきたその成果を存分に発表してください」と挨拶しました。
カラオケ、合唱、民謡、詩吟、舞踊、フォークダンス、フラダンスなど61の演目が披露されました。
今年の司会は原町寿楽会の新善夫さん、ナレーションあり、来場者へインタビューするなど、大いに盛り上げ、参加者は楽しい一日を過ごしました。
波紋(コラム)
殿ご乱心とでもいうのでしょうか。民主党ももうだめだよという声もきこえてきます。コーヒーを飲みながら、小沢代表の気持ちになってみようと思うのですが、そんなことはとても無理そうです。サッカーのオウンゴールみたいなものでしょういう意見もありました。自陣のゴールにシュートをしてしまう、あのポカのことです▼しかし小沢代表はポカやったわけではないよ。確信犯だから改憲も、自衛隊の海外派兵も意のままにできる大連立の協議に応じたわけでしょうと強い反論もありました。確かにそうです。小沢代表は党首討論も投げ捨てて、やらないと言っていた密談に応じたのですから▼わからないのは、世論をあざむく密室協議の責任も問わずに、民主党が小沢代表の続投をきめたことです。辞意撤回の記者会見でも小沢代表は自分の行動が間違っていたとは一言もいいませんでした。その代表の続投を拍手で決めた民主党は、「大連立」へ大きく足を踏み出したということなのでしょう。民主党にとって「自殺点」とならなければいいのですが。
新飯能1597
医療費抑制で負担増を押し付け
社会保障を良くする会が学習会
来年4月から、75歳以上の人全員を対象とした「後期高齢者医療制度」が始まります。
飯能市社会保障を良くする会は26日、埼玉民医連の川嶋芳夫さんを講師に、後期高齢者医療制度のしくみ等について学習会を行いました。
この制度は75歳以上の高齢者を「後期高齢者」と名付けて他の世代と切り離し、過酷な保険料徴収と負担増、医療切り捨てを押しつけるものです。このひどい制度を昨年強行採決したのが自民・公明です。この制度の内容が広がる中で、批判の声が高まり、与党内部からも凍結が言われるようになりました。
収入少ない高齢者
川嶋さんは、医療生協が実施した訪問実態調査の結果に基づき、高齢者がおかれている生活実態が、「低所得で相談相手も少なく、厳しい状態におかれている」ことを報告。その上、介護保険料や高齢者医療保険料が年金から天引きされるようなことになると大変なことになる」と指摘しました。
保険料 月額8280円の試算
川嶋さんは、保険料の成り立ちについて説明。
埼玉県の場合、全国平均に比べて所得水準が約25%程度高いということから、国から支給される調整交付金が減額されることを想定、所得割を調整している不当性を指摘しました。
病気の治療などにかかる医療給付費の他などを加えて、保険料は年額9万9400円、月額8280円との試算が出ていることが話されました。
また、「高齢者の医療費がかかると言われていますが、高齢者の患者数を高齢者数で割ったものと若い層の患者数を若い世代全体で割った比較で、比較にならない。正確にはあまり差がない」と指摘しました。
凍結ではなく中止・撤回を
政府・自民党、公明党は、参院選で惨敗した危機感から、高齢者医療について①70歳~74歳の医療費窓口負担の1割から2割への引き上げ②75歳以上の現在サラリーマンの子供らの扶養家族で、保険料負担がゼロの高齢者の徴収を1年間「凍結」の方針を示しています。しかし、これでは問題が一部先送りされるだけです。
後期高齢者医療制度は凍結ではなく、中止・撤回が求められます。
関さんと吉田さんが
埼玉県大会で優勝
第45回赤旗囲碁・将棋大会
第四十五回しんぶん赤旗囲碁・将棋大会埼玉県大会が、二十八日、さいたま市浦和区の労働会館で開かれました。県内地区・地域大会および県女流囲碁大会を勝ち抜いた計六十八入が出場し、熱戦を繰り広げました。囲碁・将棋ともA級の一・二位の選手が全国大会出場資格を得られます。囲碁一位は関翔一さん(一七)、二位は大会初出場の西家秀行さん(三三)となりました。関さんは「どれも僅差の勝負で神経を使いました。全国大会では、優勝をめざしがんばります」と話しました。
将棋は吉田昌弘さん(三六)が連覇を成し遂げ、二位も前回に続き遠藤正樹さん(四〇)となりました。吉田さんは「四度目の全国大会になります。よい成績をあげられるよう頑張ります」と語りました。
結果は次の通りです。
【囲碁】▽A級①関翔一(飯能市)②西家秀行(さいたま市北区)③吉田正広(春日部市)▽B級=①新村光男(杉戸町)②笠原武(小川町)③武井一雄(さいたま市西区)
【将棋】▽A級①吉田昌弘(飯能市)②遠藤正樹(さいたま市緑区)③菊川哲治(越谷市)▽B級=①中村勝美(草加市)②星野光雄(鴻巣市) ③大倉良介(白岡町)
子どもの成長保障する保育の充実を
すぎのこ保育園が福祉部と交渉
10月29日、すぎのこ保育園の理事長、園長、労働組合代表、父母の会会長ら6名は保育の充実を求める要望書を提出し、福祉部と交渉しました。
ここ数年、少子化は深刻な社会問題となり、子育て支援が積極的に考えられるようになりました。その一方で、保育制度をめぐる情勢は、このままでは公的保育が守られるのかどうか大変危惧されるところです。
認定子ども園についても充分な議論がされないまま見切り発車している状況です。
こどもは社会の宝です。
保育の低下につながるような施策に進むことなく、保育行政がさらに充実されることを求めて来年度の予算に以下のことを盛り込んでほしいと要望しました。
社会福祉法人弥生会本多達男理事長が運営面での大変さを訴え、大河原よしえ園長が要望書の内容について詳しく説明した後、一人ずつそれぞれの立場から発言しました。
障害児加配は実態に見合う額を
義足をつけて生活しているIくんは全介助が必要。公立保育所であれば必要なだけ加配がつく。しかし、すぎのこで保育する場合、月12日分しか加配職員をつけることはできない。後は保育できませんというわけにはいかない。公立と同様に配置できるようにしてほしい。また、21日には実状を見てほしいとお願いしたが未だ来ていない。ぜひ早急に実情を見て、実状にあった補助額にしてほしい。
職員給与調整費補助金の増額で公私間格差是正を
保育の質を向上させるためには経験豊かな職員の確保が必要ですが、国基準があまりにも低く、経験年数が長くなるほど公立保育所の保育士との格差が拡大する。ぜひ希望を持って働ける補助金にの増額してほしい。
地代補助金の補助率改善を。
耐震診断にかかる助成を
保育料の保護者負担の軽減を
給料が上がらないのに、家計に占める保育料の負担額が大きくなっている。
保育料を引き下げ保護者の経済的負担を軽減してほしい。
また、市役所前どおり・かにや前の横断歩道に信号機設置などについても要望しました。
担当課は、民生費は右肩上がりに増えている。どこの課も減額査定をしている状況で、要望項目の内容はどれも理解できるが財政上これ以上は無理という対応に終始していました。
保育士の切実な要望に対し、「障がい児の実状を観るのはなるべく早くいきたい」「信号機については生活安全課にも話す」と言う答弁でした。
子どもたちが心身共に強くたくましく成長するよう保育の充実が強く求められます。
「ミサ子の原爆ピアノ」
50冊を市に贈呈
10月19日、被爆ピアノコンサート実行委員会の安倍晴彦実行委員長と岡部素明事務局長、ピアニストの田島敦子さんらは、教育委員会を訪れ、教育長に「市内の小・中学校の子どもたちにぜひ読んでもらいたい」と、松谷みよ子著「ミサ子の被爆ピアノ」の本50冊を贈呈しました。
これは、8月3日に市民会館ホールで行われた「朗読と被爆ピアノコンサート」が大盛況で収益が出たことから、実行委員会として収益金の一部で、平和の尊さをこどもたちに伝えようと、朗読本「ミサ子の被爆ピアノ」を小・中学校に贈呈することを決めました。ところが、売れ行き好調のため、買い集めるのに大変、苦労して遅くなったとのことです。 子どもたちが手にとって読んでくれる時の姿が目に浮かびます。
「新飯能」発行募金
ご協力ありがとうございます
日曜日、うれしい電話がありました。長年の読者であるYさんからです。
「先週の新飯能を見て、募金をポストに入れてきました」との事。あわてて、自宅の郵便受けを見ましたが、それらしきものはありません。「ない、ない、どうしたのだろう。もしかして郵便物を取り出したときに落としてしまったのかも・・・・どうしよう。せっかくの好意を」傍で夫がいいました。「あんたは警戒心が欠如しているから・・云々」そこで私が「×△○云々」そんなこといっても始まらない確認して謝ろう。なんということか・・・恐縮しながら電話しました。なんとうれしいことにYさんは「ポストちがいです。郵便局のポストに投函してきたの」「ああよかった」Yさんは新飯能を毎週本当に楽しみに読んでくれています。市立病院の問題、市政の問題など話がはずみました。「今まで財政的なことには気がつきませんでした。確かに毎週発行するのは大変な費用でしょうね」とも。「日曜版も切り抜きで穴だらけになってしまう」とも話してくれました。
「新飯能」発行カンパのお願いを掲載したところ、このように読者の皆さんから善意の募金をお寄せいただきました。
10月中に編集委員会に届けられた募金は、19100円となりました。ありがとうございました。また、このカンパは日常的に取り組んでいきたいと思いますので、引き続きのご支援・ご協力を宜しくお願いいたします。
波紋(コラム)
数年前に八甲田山の中腹から酸ヶ湯温泉まで歩いたことがあります。その八甲田のブナ林が丸裸だと「朝日」の<窓>欄に書いてありました。原因はブナアオシャチホコというガの幼虫が大発生してブナの葉っぱをたべまくったからだといいます。それも温暖化の影響ということではなく、これは8~10年の周期で繰り返される自然界のリズムで、ブナは葉を失っても枯れることはないというから驚きです▼1日の「赤旗」では米谷ふみ子さんが「アインシュタインはミツバチが地上から消えると、人間はその4年後に絶えてしまうと言った。ミツバチが消えると受粉が行われない、そうなると植物が消え、動物が消える。そしてその次は人間だ…」とコメディアンが言ったことを紹介しています。アインシュタインが本当にこんなことを言ったかどうかは別にして、ミツバチが減っているのは事実らしい▼そうすると地球はどうなってしまうのか。米谷さんは、世界が一ヶ月に一日だけ、飛行機と車と携帯を使わない日にしようと訴えているのですが。