新飯能1752
暮らしと福祉・教育応援を
みんなの会が副市長と懇談
住みよい飯能市をつくるみんなの会(略称・みんなの会)は25日、先に提出した14項目の要望書に基づいて、本橋副市長と懇談しました。
冒頭、みんなの会副会長の杉田実さんは、「沢辺市長と直接合って懇談ができればよかったが残念だ。沢辺市長と違う立場の意見にも耳を傾ける姿勢が必要ではないか」と述べました。
会長の関谷さんは、「公共工事現場や非常勤で働く公務労働者の賃金や労働条件を守るために公契約条例の制定を」と求めました。また、「住宅リフォーム助成制度を作って頂いたことは大変喜ばしい。図書館建設など地元業者に仕事が回るようにしてほしい」と要望しました。
子育て支援策の優先順位は低いのか?
新婦人の本多さんが、「子ども医療費の3000円の自己負担を無くしてほしい」と求めたのに対して副市長は、「市財政も大変な中で、優先順位がある。国が子ども手当てとして月1万3000円出しているので、そのなかで対応してほしいなどと述べました。
杉田さんは、「小規模校で複式学級になっているところが増える状況にあり、市独自に授業が受け持ちできる補助教員を配置してほしい。学校給食の民間委託はしないでもらいたい」と求めました。
副市長は、「小規模校については、地元でも適正規模について真剣に議論してもらいたい」と統廃合を視野にいれた発言をしました。
本橋副市長は、「いただいた要望書は各部署で検討してもらっている」と述べました。
要望事項の概要
1、市内中小業者の仕事が確保できるよう学校、保育所、市営住宅、公園、道路、水路改修など身近な公共事業を増やすこと。
2、県水受水の増量計画を見直し、おいしい飯能市の水を守ること。本郷浄水場の建設計画を位置づけて、3万2千人分の水利権を守ること。
3、下水道使用料金の値上げはしないこと。
4、国民健康保険税を引き下げること。市として、国民健康保険税の医療費一部負担金の減免要綱をつくり、低所得者への配慮を行うこと。
5、豊かな学校給食を守るために、学校給食調理員の退職不補充方針を改め、正規調理員を採用すること。
6、子ども医療費無料化の3000円の自己負担をなくし、小学校卒業まで拡大すること。
7、障害者施設へ公的補助を積極的に行い、障害者の生活を支援すること。
8、保育の充実と子育て支援策を
① 総合保育施設建設にあたっては、保護者、保育士など関係者の声を十分活かした施設と運営にすること/② 臨時保育士6割、正規保育士4割という異常な基準を見直し正規保育士を増やすこと/③公私格差是正のために、私立保育園に補助金の増額/④ 親の自己責任を押しつけ、男女共同参画社会にも逆行する「親学」の推進をやめること。
9、豊かな教育をめざして①30人学級を早期に実現② 小規模校の複式学級に、市独自に授業の受け持ちができる補助教員を配置する③ 就学支援の充実と徹底、奨学金の充実。④ 学童クラブの一人親家庭補助と障害児加算を独自に行うこと。⑤ 図書館建設にあたっては、市民要望を積極的に活かし、木のぬくもりの感じられる文化性の高い施設にする。
10、住民の「足の確保」を位置づけた交通政策の検討・具体化を積極的に行うこと。
11、公契約条例を制定して、公共工事現場で働く労働者や市で働く臨時職員及び委託労働者の処遇を改善する。
12、地産地消の農業を積極的に支援し、各地域で市民農園を拡大すること。
13、必要のない丸広ビルのフロアー借上げはやめること。
14、安心して受けられる介護保険制度にすること。
原市場地域の下水は見直したはず
つじつま合わぬ市長答弁
今議会に下水道使用料の値上げ案が提案され、30日に本会議質疑が行われました。
質疑のなかで、新井たくみ市議が、「市は一般会計からの繰り入れを減らしたいとしているが、一般会計の繰り入れには国も認めている基準内の繰り入れ(市は2億6200万円と試算)と用地取得に係る資本費、未供用施設、先行投資施設など政策的なものとして、公費負担が妥当なものがある。3・5ha=37億円で取得した未利用地、また、原市場地域を公共下水道地域に迎えに行くとして12・5億円投じて市民会館から永田まで敷設した本管は原市場地域は合併浄化槽処理地域に見直しをしたことで全くムダになった施設。こうした資本費を使用料に転嫁すべきではない」と指摘しました。これに対して沢辺市長は、「特環の処理場(原市場・土屋医院裏)も老朽化しており、それを迎えに行くために必要なものだ」と答弁しました。
答弁の矛盾深まる
新井市議は、「8月の議員全員協議会に、見直し案が出されている。矛盾する」として再度、担当参事に答弁を求めたところ、休憩となり、市長と担当が協議。「本管で迎えに行く方針だ」などと、市長答弁を変えませんでした。
原市場、第二区を合併浄化槽処理区に変更してもなお、数十億円をかけて、本管を敷設することは常識では考えられません。引き続き、追求が必要です。
久下六道の整備については、突然、8月末に地権者に対して測量を始めたいとの話が出され、説明会でも多くの意見が出されました。その後、何の説明もなく、11月の都市計画審議会では、幅員16mで整備を行うとの報告がありました。強引とも言える市の姿勢を質しました。
久下六道線整備に地権者の声を
滝沢おさむ市議の一般質問
滝沢 久下六道線は、平成18年、埼玉県の長期未整備道路の見直しで、「周辺道路の整備状況から幅員の見直しを行なう」としていた。県の示している「見直しガイドライン」では、該当路線は第3段階の検討へ速やかに進め、見直し要因について十分に精査を行い、住民の意見も十分に反映させる事が求められている。しかし、こういった事が一切行なわれず、4年間放置されてきた。地権者にも報告もしてこなかった、この状況についてどう考えているのか。
建設部参事 久下六道線は299バイパス開通などから、見直しの対象になったものだが、中心市街地活性化の視点から慎重な検討が必要で、見直しを取りやめることも含め、地権者に、理解・協力をいただけるよう事情を説明していきたい。
滝沢 久下六道線については中心市街地活性化のために見直しを取りやめる事も検討すると言うが、
「中心市街地活性化基本計画(素案)」の中では歩行者や自転車を交通手段の柱として位置づけている。16m道路であれば3・5mの歩道は確保できるが、幅員16mありきで住民に提案をするのではなく、地域の意見を十分生かして計画を立ててから提案すべきではないか。
建設部長 参事が答弁したとおり、当初計画の16mの幅員で市としては整
備をして行きたいと思っている。この問題について今後庁内でもう一度整理を行い説明会を開催させていただきたい。また、考え方として歩行者・自転車のこともあるが更に防災上のことも街中ではある。賑わいのある中心市街地の活性化、安心して歩ける歩行者空間などのことから、地権者や住民に理解を求めていきたい。
滝沢 中心市街地活性化計画の中でも、市民一人ひとりが街を造り出すということも事もうたわれている。住民の意見を十分に反映されるものにしていく必要がある。
飯能消防団が特別点検
火災期を迎え、飯能消防団(武居芳明団長)の平成22年度特別点検が27日、358名が参加して、挙行されました。
制服姿で整列した団員らは、服装規律の点検、部隊訓練、機械器具の点検、諸帳簿の閲覧、消防操法、分列行進、放水訓練などを行いました。
点検終了後には、消防功労者に対する表彰式が行われ、総務省消防庁賞、埼玉県消防協会長賞、埼玉西部広域事務組合消防表彰が贈られました。
今年の優良分団は第7分団(精明地区)、準優良分団は第9分団(東吾野地区)でした。
労働者と住民を守る先頭に立つ飯能日高地労連が大会
飯能日高地域労働組合連合会(大野真議長)は、11月25日に第16回定期大会を開きました。11労組の代議員が参加しました。
活動のまとめで、春闘期の地域総行動、5月のメーデー集会、11月の自治体キャラバンなどの取り組みが報告されました。 運動方針では、狭山市のコニカミノルタと雇用の確保をめぐって裁判闘争している飯能在住の労働者の支援を強めることを含む方針案が提案され、全員で確認されました。
代議員の発言では、秋の拡大運動で目標を上回る加入者があった(埼玉土建労組)、現行の保育制度を解体しようとする国に対して、署名や集会で反対運動を起こしている(福祉保育労)、一月の教研集会に、元派遣村々長の湯浅誠さんの講演を予定している(市教組)、楽しい活動で加入者を増やしている(年金者組合)などの発言がありました。
執行部である常任幹事会の役員選挙では、加入して間もない若い組合員が加わったメンバーが提案され、全員が信任されました。
なおこの大会には、日本共産党から金子敏江市議団長が来賓として出席し、連帯のあいさつを行いました。
飯能市でもあったか市政実現を
みんなの会が総会
昨年市長選挙をたたかった住みよい飯能市をつくるみんなの会は30日、定期総会と講演会を開催しました。
みんなの会は、市民要求実現のための運動方針と役員を確認しました。
総会に続いて、「『日本一のあったか市政』の実現にむけて ー 蕨市・頼高市政誕生と3年半の歩み」と題してみんなの市長をつくる会の幹事で地区労議長の佐藤一彦さんが講演しました。
佐藤さんは、「頼高市長は元日本共産党市議を勤め、3度目の挑戦だった。この間、蕨駅西口再開発問題、川口、鳩ヶ谷との合併問題など大きな争点となった。前回破れた後も、住民投票条例制定を求める運動などで合併にストップをかけることができた。大きな住民運動の先頭に頼高氏が立っていた。頼高氏は個人的にも幅広い層に浸透し、フレッシュの会という組織が重要な役割を果たした。
当選後、与党は共産党4名だけという状況の中で、公約としていた駅のエレベーター設置などの予算案が否決されたが、2万筆を超える署名で後押しをして実現することができた。市立病院の改革にも取り組み医師の処遇改善で医師不足を解消、黒字に転換することができた」と報告。また、「頼高市長は、市長になってからも毎週1回の駅頭宣伝を欠かさず、市長へ直接要望する市長面会日は予約でいっぱい。私たちの面会予約も中々取れないくらい」と市民との対話が広がっていることを紹介しました。
波紋(コラム)
市は岩根橋の上流に大河原の県道飯能青梅線にアクセスする道路と橋を新たに建設する計画をあきらかにしました。都市再生機構が「飯能大河原」地区に造成している工業団地が完成間近になって、あわてて思いついたというのも変な話です▼もともと「飯能大河原」のアクセス道路として永田大橋がすでに建設されています。新たに住宅地と文教地区のまん中に工業道路を建設する理由はまったくありません。市と一部議員の考えはめちゃくちゃだといわれても仕方がありません▼もともと、あんな所に工業団地をつくって企業誘致ができるのか。時代遅れだという厳しい批判もあります。市は失敗した開発優先政策の亡霊にいつまでもしがみついていないで、頭を冷やして市民の声に耳をかたむけて欲しいものです。
新飯能1742
9月市議会
21年度決算では4億8750万円の繰越金
やっぱり国保税値上げは間違っていた!
9月議会に出された国民健康保険特別会計の補正予算の主な内容は、21年度歳入歳出決算で4億8750万円の繰越金がでたことです。そこで保険給付費支払い基金に1億5000万円積み立て、一般会計に2億1000万円戻しました。
繰越金の4億8750万円の内訳は、歳入の予算増が約2億2000万円(県支出金が8500万円、共同事業交付金が5300万円など)となっています。
歳出の不用額が約2億6700万円出ましたが、これは特に保険給付費(医療費)が見込みより低かったというものです。
このことについては、昨年、国保税の値上げ前、新型インフルエンザが流行する、市民の健康への意識が高まり医者にかかることが多くなり医療費が予想以上に増えると言う説明でした。
値上げの口実に大幅な補正?!
このような中で、一般会計からの繰入を12月に2億3000万円(入院14・1%、入院外を4・2%見込み)、3月議会で1億6000万円の補正を行い合計5億7300万円と異常な繰り入れとなったものです。
9月議会で我党は、「これでは2億円の値上げはしなくて済んだのではないか」と説明を求めましたが、「今年は、所得の減収等で、国保税が当初の見込み通り確保できるか分からない現状だ」と答弁しました。
所得の減収は市民生活が大変だからで、こういうときこそ近隣市のように一般会計からの繰入れを増やして値上げを避けるべきだったのです。これでは、最初から値上げを市民に納得させるための数字上の操作だったと言うことを物語る9月補正となりました。
今後は、高すぎる国保税を値下げさせる取り組みが必要です。
市民の声 松橋律子(公明党)市議の「おいしい水」一般質問への声
松橋市議が水に関して議会の一般質問で「県水を飲んだことはあるが、まずいと感じなかった。県水を導入したから飯能の水がまずくなったと聞きますが、まずいという表現は過激で不適切。おいしい水のイメージが崩れる。県水があるから感謝すべきで県水はまずいから必要ないとそのような印象を与える事は好ましくない」と発言したのです。自宅に電話して県水をどこで飲んだのですか?と聞いたら「何年か前、入間市の友人宅で飲んだ」ということです。入間市の水を飲んでの比較ではなく、飯能のおいしい水を飲んで比べなければ分からないのではないでしょうか?。また、松橋市議は、この地域の実情を知っているのでしょうか?。誰も「飯能の水がまずくなった」などと言っていません。県水が導入されている地域の水がまずいのであって、だからこそ元のおいしい水に戻してほしいと言っているのです。飯能の水を飲んで育ち、長年この地で暮らしてきた人にとっては当たり前の気持ちではないでしょうか?心ある人ならこのような発言はしないと思います。この地域の人たちは気の毒だなと思っていることでしょう。私は地域の人たちと一緒に、金子議員の力を借りておいしい水が飲めるようがんばりたいと思っています。
岩淵在住 小藤正子
給食は委託になじまない
庁内だけで決めてはならない
新井たくみ市議の一般質問
新井 学校給食検討委員会で、正規調理員を採用しないことを前提に①全調理員のパート化 ②民間委託③人材派遣が検討されている。23年度以降の調理員不補充はどこで決まったのか。庁内だけの結論で、決めてならない。委員会は公開するのか。
教育次長 給食業務は年間180日あまりで、調理員が正規職員であるのは好ましくないと考えている。委員会は微調整があるので、公開はしない。
新井 国会答弁で総務大臣は、「行革法は子供たちの育ちとはどうあるべきかという観点よりも、まさに削るための観点で、今の時代に合わない」と答弁している。このことをどのように受け止めるか。
教育長 飯能市としては厳しい財政状況にあり、財政負担軽減が必要だと考えている。
新井 今年、鳩ヶ谷市の給食委託が県労働局から是正指導を受けたが、「加熱する食品については加熱不足にならないよう中心温度を85度以上にするなどといった衛生管理や加熱方法を定めた228項目の「調理業務作業基準」を課したことが偽装請負にあたる」と指摘された。安全でおいしい給食を提供するためには当然、現場で指導、援助しなけければならないが、それが是正指導された。また派遣には一年を超えて派遣をしてはならないという一年ルールもある。学校給食はもともと派遣や委託になじまないものだ。
教育次長 検討委員会で労務管理、コストなど検討し、それが明らかになり次第報告していきたい。
4総・後期計画に「足の確保」の位置付けを
新井 第4次総振・後期計画は、23年度から27年度までだが、切実で急がれる住民の「足の確保」の課題は、総合政策部に交通政策課を設置して、位置付けていくべきではないか。
総合政策部参事 これらの課題を遂行していく上で一つの部門で進めるのか、プロジェクトで進めるのか、どのように進めたらよいか今後の課題である。
地区社協には活動拠点が必要
新井 現在、加治東、吾野、東吾野で地区社会福祉協議会の立ち上げが準備されているが、既存の組織代表だけではなく、地域の多用な福祉の人材を発掘していくことが必要だ。また、現在、公民館を拠点にしているが、市の未利用施設や農協など民間の空き施設などを借り上げ、今後の活動拠点にできないか。
総合政策部参事 拠点整備は市の役割である。公共施設等を有効に活用していきたい。
高橋史朗氏の「親学」は
市公認の事業にふさわしくない
金子としえ市議の一般質問
金子 山田議員に続いて「親学」で質問するが、私は、「次世代育成支援後期計画」に突然「親学」が盛り込まれた点と、「親学」の中身に入って問題点を指摘したい。
最初に、昨年12月議会前の全員協議会に出された「次世代育成支援後期計画(案)」には、『親への支援』と書かれていたが、今年3月にできあがった計画書には「親学」が突然入ってきた。その後、職員の方々に親学の内容について聞いてもはほとんど分からない状態であった。決して関係者の中から十分な協議の末出てきたものではなく市長の思いが強いようだ。
要望書に対する対応は
さて、「男女共同参画推進会議」から親学の内容について要望書が出されていると言うことだがその内容と、指摘された部分について今後どう対応するのか伺いたい。
福祉部長 7月26日付けで意見書が出されている。一つは「子どもの発達障害と子育ての関係について」で、7月4日「子育てフォーラム」高橋史郎氏の講演に対しての意見で、【発達障害の原因には、遺伝的な要素と環境的な要素がある。環境的要素を否定するのはあやまりである。その上で子どもの持つ発達の可能性を保障するため、早期発見、早期支援が大切でありそうした観点からの取り組みを紹介した】という説明があった。この点の項目については不必要な混乱を避けるということで8月1日の基礎講座の資料には入れないという対応になっている。
二つ目は、「父性的、母性的」と言う役割の明確化について高橋氏は、「母性も父性も基本概念であり、性別による性差をいったものではない」として、このことは教科書にも明記されるとのこと。実際8月1日の講座では高橋氏から誤解のないよう時間をかけて説明している。
教科書と話に食いちがい、問題ある親学は見直しを
金子 「男女共同参画推進会議」から出された意見書が指摘している2つの問題は、「親学」が基本にすえている3つの基本的な考え方の内の2つの柱で修正を求められたことになる。この事業の信頼性にかかわる重大問題であるし、事実、混乱を持ち込んでいるではないか。今議会に(青年会議所から)親学を継続実施するよう要望書が出されているが、ただちに中止すべきである。
市長 ご指摘のあるような事について誤解を招くようなことがあるとすれば、積極的に修正をしてできるだけ大勢の人に参加してもらってしっかりやっていく考えである。
金子 教科書と話しの内容が大きく食いちがう、そんないいかげんな認定があるのか?こんなに問題のある親学についてもう一度庁内で継続実施の是非もふくめて真摯な検討をしていただきたい。
波紋(コラム)
花瓶に秋海棠を挿しました。なかなかいい感じです。大きな葉っぱが手のひらのように見えるのは葉脈のせいでしょうか。淡紅色の小さな花も控えめで可憐です。〈病床に秋海棠を描きけり〉。子規の切々たる思いが心に響きます▼それにしても言葉です。秋海棠がりんどうでも、コスモスでも、曼珠沙華でも子規の思いは伝わってこないでしょう。やはり子規はすごいと思います。その短い十七文字のなかに見事に品のある秋海棠を定着させたのですから▼言葉といえば沢辺市長は9月市議会で「相手が左翼の教育者だったので」と、「左翼」という言葉で「親学」を推進する自らの立場を合理化する発言を行いました。立場は違ってもともに市長選挙をたたかった相手です。敬意を払うのが当然です。それさえも出来ずに相手にレッテルを張りつけるだけの市長の品のない言葉の貧しさにはがっかりしてしまいました。貧しいのが言葉だけでなければよいのですが。
新飯能1741
9月議会 フリーター、ニートな就業対策など
第5次緊急経済雇用対策に盛り込む
9月議会では、22年度一般会計補正予算に、第5次飯能市緊急経済雇用対策として総額3772万2千円を計上しました。
概要は、県から2105万5千円の雇用創出事業費が入って、市単独で1666万7千円の事業を起こそうというものです。
住宅リフォーム助成6月に続いて補正組む
市が独自に増額補正したものとして、住宅リフォーム助成制度は大変好評で当初予算300万円、6月補正で500万円が組まれ、リフォーム需要は2億円を超えることが報告されました。9月補正で新たに200万円が計上され、合わせて1000万円の予算が組まれたことになります。
西川材使用住宅建築補助金も新築の方が好評で100万円の補正。太陽光発電システム設置補助金は、当初予算と同額の499万5千円ですでに約1千万円となっています。中小企業貸付金の利率を1・4%で据え置き、臨時雇用として林業関係の仕事で6人、若者を対象に未就職者(フリーター・ニート)を正規雇用へとつなげるための支援で5名を予定しています。
委託事業ではなく新たな雇用を
県の補助金を受けての事業は、新たな雇用の創出を目的としたもので、8つの事業が組まれました。しかしその内半分の、会議録電子データ化や観光資源調査、夜間パトロールや西川材利用促進事業は、民間事業者へ委託するものとなっています。必要な事業であれば市が独自に予算をつけて事業化すべきもので、せっかく県の補助金が、新規雇用創出の目的できたわけですから、臨時職員の雇用にむけた事業化が求められるところです。
65歳以上、22・4%
最高齢者女性109歳、男性101歳
20日は敬老の日。お年寄りを敬い、大事にする思いを新たにする日です。市内各所でも敬老を祝う集いなどが開催されます。
飯能市の65歳以上の高齢者は1万8560人で人口8万2976人に占める割合(高齢化率)は22・37%になります。9月1日現在、最高齢者は女性が109歳、男性は101歳です。100歳以上の高齢者は女性12人、男性2人です。 全国で、高齢者の所在が不明などという異例な事態が起きていますが、飯能市では全て本人確認がされているとのことです。
医療や介護、そしてお年寄りへの増税や負担増などでお年寄りの暮らしは大変です。
敬老の日を前にして改めて、お年寄りを大事にする施策を求めるものです。
痛ましい児童虐待は起こさない
市は積極的な取り組みを
滝沢おさむ市議の一般質問
7月末、大阪で二人の幼子が餓死するという。あまりにもい痛ましい事件が起きました。昨年、児童相談所で対応した件数は4万4210件に上りました。虐待をなくすためには、法改正など国が大きく関わらなければなりませんが、市町村が子ども家庭に関する第一線の相談窓口であるので市の取り組みについて質問しました。
滝沢 飯能市においての実態の把握状況、対応についての現状はいかがか。
福祉部長 児童虐待を含めた児童福祉は、子ども家庭課にある家庭児童相談室で、所管している。現在ケースワーカーの資格を持った、常勤職員が2名、非常勤の家庭児童相談員3名の、5名で行なってる。虐待の実態把握などは、市民から直接、また、関係機関からの連絡、保健センターの乳幼児健診での親子の様子や、保育所等で体の変調など、実態の把握に努めている。また、2ヶ月に一度だが「飯能市要保護児童対策協議会」の実務者会議を開催している。
地域からの情報を直ぐ生かせる仕組みは
滝沢 大阪の事件も5回ほど児童相談所に通報があったが生かせなかった、また、他の件でも通報すれば良かったのにと後から悔やまれる事例も多くある。虐待が疑われるような場合は早い時点で気軽に通報や相談が出来ることが必要だ。例えそれが虐待でなくても、「しばらく様子を見よう」と思う前に、気軽に市で相談できる体制となっているか。
福祉部長 要保護児童地域対策協議会実務者会議には、民生・児童委員協議会の方も加わり、地域からの情報もつぶさに報告されるようにしている。地域からの見守り、隣近所も含め、取り組みが必要だ、特に学校や保育所などについては、情報交換を適宜、行なっている。一般の方々からの通報、連絡が主になるので、今後、広報飯能やホームページで啓発に努めたい。
親を孤立させないなど予防策と支援について
滝沢 近年周囲との係わり合いが少なくなり気軽に相談できるところが減っている。市も様々な、子育て相談の窓口を開設しいるが、関係各課連携による相談を受ける体制づくりが必要ではないか。
福祉部長 飯能市では乳幼児や保護者が相互の交流や子育て相談、情報提供、子育ての学習などの援助を行なう事業として、地域子育て支援センター、集いの広場を設置している。今年度中にさらに集いの広場一箇所を開設する予定だ。子育てに関する相談は延べ2036件となっている、今後、総合相談窓口についても現在検討している。
行政の中立性・公平性の立場から
「親学」は見直しを
山田とし子市議の一般質問
山田市議は、6月議会に続いて「親学」問題を取り上げました。
市は、今年度、約100万円の予算で「親学推進事業」に取り組んでいる。一見よさそうに思えるネーミングだが、内容は規範意識と愛国心が根底にある。
「親学推進協会の」理事長は「霊感商法」や「集団結婚式」で悪名をはせている統一教会とも深い関係があり、「南京大虐殺はなかった」「従軍慰安婦はなんら問題ない」という歴史観を持つ高橋史郎氏である。6月議会の市長答弁は「何で親学なのか」「中立・公平性の立場から一般財団法人に公金支出の根拠」「高橋氏の人物像」など、なんら納得のいくものではなく再度取り上げたものである。
山田 昨年の市長選挙で、「子ども達の教育が心配だ。自由をはきちがえている。道徳心が必要だ。高橋四郎さんが言っているように市民が変わらなければ教育は変わらない。教師を含めて教育改革を進めたい」といっていたが、「親学」を市が推進することは、いったい、いつ誰の発議で決められたのか。
市長 市長選の対抗馬が左翼の教育者だということもあり、教育は市長選の焦点になると、街頭演説でも訴えた。高橋史郎氏以外にも安倍信三、櫻井よしこ、石原慎太郎など、一連の教育について発言したと思うが、一年経ち、猛暑でもあるので忘れた。青年会議所からの話もあり、子育ての重要性として事業を、庁内での検討は色々な部局で充分に行った。
山田 充分な庁内検討がされたとはとても思えない。当初、職員に聞いても内容、、経過も分からない、聞かれても応えられない、だから学習会を持つんだと6月7日、仕事中にもかかわらず、庁舎別館で幹部職員、校長、保育士等を集めて、高橋四郎氏を講師に学習会を持った。市長!こういうことを市政の私物化というのではないか。
市長 私物化という意味が分からない。
山田 高橋史郎氏の人物像についての認識は?「親学」はいわば忠君愛国の子育て論であり、市の行政とは相容れないものであると考える。
市長 いろんな歴史観、歴史の活動をしていることは承知しているが、親学という部門については連携をして講師にお願いした。内容のいいものでほとんどの方がいいと思っている。今後も進めて行きたい。押し付けは困るといわれるが、親がいなければダメだとか、片親はダメとか、誤解されないようにと申し上げている。
山田 「親学」は貧困や長時間、過密労働などが生み出している子育ての難しさを、「親の自己責任」に押し付ける。親を変えるために独特の子育て観を学ばせる。市長は、「親学」がすべてといわれるが、他にも子育て団体はいくつもある。市は公平性・中立性の立場から、偏った価値観を押し付けるようなことをすべきではない。と見直しを求めました。
波紋(コラム)
気になっていたことがあったので、何日か前の新聞をさがしました。ありました。12日の「朝日」です。一面に三段の見出しで「沖縄 怒り 疲れ 虚脱」とありました。あるのは絶望だけといいたいのでしょうか▼「チルダイ」。落胆のあまり全身の力が抜けることを意味する沖縄の言葉であるとも書いてありました。名護市の久辺中学校の体育館建て替えも「市長が普天間基地移設に反対しているからストップしてしまった。あの時の選択は正しかったのだろうか」という住民の声も紹介されていました▼12日は名護市議選の投票日でした。14日の「赤旗」は一面トップで、普天間基地「移設」ノーを貫く稲峰市長を支持する与党が圧勝したことを伝えました。日米政府に明確な審判が下されたのです。「チルダイ」は杞憂でした。それにしてもなぜあんな記事をという疑問は消えません。「沖縄 怒り 不屈 希望」の言葉は見つからなかったのでしょうか。
新飯能1740
9月市議会
繰入金15億円、基金へ
市の財政が厳しいわけではない!
9月3日から9月定例市議会が開かれています。9月議会は、21年度の決算認定の議案も提案されていますが、決算を受けて、繰越金が9億9千万円の増額補正で、15億5千万円にもなったことが明らかになりました。合わせて、3億5千万円の地方交付税の増額補正と4億7千万円の臨時財政対策債などを起こしたことから、大幅な歳入増になり、当初予算で13億円の財政調整基金取り崩しをやめ、さらに2億5千万円を積み立て、財政調整基金は17億2千万円に。減債基金へも1億5万円、土地開発公社所有地取得基金に1億5千万円、あらたに設ける公共施設基金積立金に2億円を積み立てることにしています。
金子市議は、「景気対策など国からの交付金を財源振替して当初事業に位置付けたことなどで、これだけの繰越金を出した。もっと積極的な景気対策などが組めたのではないか」と指摘しました。
財政の健全化判断比率も健全
国の財政健全化判断比率の報告も出されましたが、実質赤字も他会計との連結赤字比率もなく、実質公債費比率は判断基準の25%に対して6・1%、将来負担比率350%に対して49・3%と健全でした。
新井市議は、「市は口を開けば財政が厳しい厳しいと言うけれども、多額の繰越金を約80億円も積み立て、健全化比率も良好だ。市民にガマンをさせたり、負担増をさせたりしてはならない」と指摘しました。沢辺市長は、「近隣市からはうらやましがられている。今年はたまたま良かったからといって喜んでいるわけにはいかない」などと答弁しました。
核兵器のない世界へ
原水禁世界大会報告集会に参加を
5月にニューヨークで開催されたNPT再検討会議の経過と到達点にたって、「核兵器のない世界を実現するために、私たちがなにをなすべきか」を討議した原水爆禁止2010年世界大会が8月2日から9日まで、被爆地の広島と長崎で開かれました。
埼玉からは、労組、民主団体、地域から226名が参加、飯能からも埼玉土建労組と医療生協から3名の代表が参加しました。
核兵器による影響力確保をはかる「核抑止」論が、「核兵器のない世界」実現への障害になっています。
おおいに学習し、憲法9条を守り、草の根からの声をつよめ、世界世界をつないで参りましょう。
大会参加の報告集会を左記の通り開催します。ぜひ、お出かけ下さい。
日時 9月17日(金)
午後6時30分開場
ところ 富士見公民館
飯能市社会保障を良くする会(会長・野尻一夫さん)は6日、連日の猛暑による熱中症被害から高齢者や低所得者、生活保護世帯を守るための対策を市の福祉部に要望書を提出しました。
猛暑が続く中
高齢者などの暑さ対策など求め
飯能市社会保障をよくする会が市に要望
今年の異常気象は、観測史上初めてという記録的な猛暑が続いています。総務省消防庁が3日、8月に全国で熱中症のために救急車で病院に搬送された方が、昨年8月と比べ4・4倍の2万8269人に上ったと発表しました。5月31日からの累計では4万304人となります。そして、救急搬送後に死亡が確認されたケースも昨年8月の8倍・64人、全国では500人を超えたともいわれています。
報道によれば「部屋にクーラーがなく、窓も締め切った状態だった」という人や、クーラーがあってもとまっていた。また、電気代がかさむとか、故障しても修理代がかさむなどのことから手控えるという方もいます。9月になっても30年に一度の異常気象で当分、猛暑が続くといわれています。熱中症になるのは、スポーツをしていた中高生の児童もいますが、多くは一人~二人暮らしの低所得の高齢者が命の危険に陥る事態になっています。
四項目の暑さ対策
こうした被害をくいとめるための対策として、①市関連部局と地域包括支援センターなどが連携し、見守りや電話による安否確認などを充実②高齢者宅の安否確認・室温測定・冷房機器の有無など生活状況を把握し、必要に応じて緊急避難場所の確保と財政支援③クーラーの設置・修理費用や電気代などに緊急補助制度を実施してください。電気会社に減免制度④生活保護世帯に対して、一時扶助でクーラーの設置・修理費用の支給、夏季加算などを要望しました。
要 望 書
1.熱中症予防の広報や注意喚起・警報活 動を強めるとともに、市関連部局と地域 包括支援センターなどが連携し、見守り や電話による安否確認などを充実させて ください。
2.一~二人暮らしの高齢者宅の安否確認・ 室温測定・冷房機器の有無など生活状況を 把握し、必要に応じて緊急避難場所の確 保と財政支援を行ってください。
3.クーラーの設置・修理費用や電気代な どに緊急補助制度を実施してください。 電気会社に減免制度を実施するように要 請してください。
4.生活保護世帯に対して、一時扶助でクー ラーの設置・修理費用の支給、夏季加算 についても検討してください。
猛暑の中
35度のプレハブ校舎で授業
子どもの健康守る対策を
台風9号が過ぎ去り、若干涼しくなったようですが、連日35℃を越えるような暑い日が続いています。
双柳小学校はいま大規模改修を含む耐震工事が進められており、2学期が始まりましたが、工事の関係で児童たちは全員プレハブ校舎で授業を受けています。その状況を見るため山田、滝沢両市議は6日、同校を訪問しました。
対応していただいた校長先生は、「この暑さでたいへん苦慮している、子供たちの体調が一番心配です。10日までは半日授業を続けるが、その後この暑さが続いても授業時間の関係で短縮授業での対応は無理です。また、子供たちには、水を水筒に入れて持参してもらっていますが、教室に寒冷紗も設置するよう対策もはじめました。まだできる対応があればとって行きたい」と話していました。
各教室も見学させてもらいましたが、設置された温度計は35℃を指し、ここでおとなしく授業を、といいってもとても無理という状況でした。
扇風機を各教室6台にするための増設工事も進められていましたが、異常な暑さで子供たちの健康状態が心配です。
教育委員会に党市議団が申し入れ
日本共産党議員団は、双柳小の子どもたちの健康を心配した保護者からの相談があり、早速、教育委員会に、クーラーや遮光シートの設置、子どもたちの自己防衛として、スポーツドリンクなどの飲み物やネッククーラーなどの持参を認めよう申し入れました。
波紋(コラム)
百年も昔のことなので、お気づきになった方は少なかったかもしれませんが、前回の「波紋」で、大逆事件で処刑された新宮市の医師大石誠之助を佐藤と間違えてしまいました。さっそくご指摘があり筆者汗顔の至りです▼大石誠之助の死を悼んで、佐藤春夫は「愚者の死」という詩を発表。与謝野鉄幹は〈誠之助と誠之助の一味が死んだので、/忠良な日本人はこれから気楽に寝られます。/おめでとう。〉と怒りを反語で詩に託しました。徳富蘆花が処刑された幸徳秋水を弁護する「謀叛論」の講演を一高で行い、大きな感銘を与えたのもこのときです▼しかし啄木が〈つね日頃好みて言いし革命の語をつつしみて秋に入れりけり〉と歌ったように、この事件は天皇制権力への恐怖心を社会にうえつける大きな役割をはたしました。「大逆事件」「韓国併合」、一九一〇年に起こった二つの大きな事件の意味を考えながら今年の夏も終りです。
新飯能1739
久下六道線 「必要性あるのか」と疑問の声
地権者への説明会行われる
久下六道線は昭和26年に都市計画決定されましたが、以後59年間その整備は行なわれずに現在に至っていました。しかし、急にその整備を進めるとし、8月30日、地権者などを集めての説明会が庁舎別館で開催されました。
久下六道線の整備計画は飯能駅北口の銀座通りの一方通行出口から国道299号の入間市境まで総延長2330mとなっていますが、今回の整備は銀座通り一方通行出口から郵便局までの約380mが計画され、現在約8mの道路幅を両側3.5mの歩道を持つ16mの幅にするというものです。市の説明では、事業の目的として①市街地を活性化させる②観光客の集客を図る③歩行者優先のためとしていますが、いきなり16m道路の整備を行なうとの、あまりにも急な話しに住民からは多くの疑問の声があがっています。
住民の立場ではない
ある方は「事前にまったく説明がなく16mの道路に広げるから説明会に集まってくれ、来て見たら事業ありきで全く話にならない、住民の立場に立っていない」「歩行者が危険というのであれば、歩道優先の整備を行なえばよい、16mの幅は必要ではない、見直すべきではないか。いま一番危険なのは郵便局から西武線、八高線を渡り元ジャパンホームバリューまでの間ではないか、そこから整備を進めるべきではないか」など多数の意見が出されました。
しかし、市は「道路幅を見直す考えはない、皆さんに道路がどうなるのか示すためにも、今年度は現況平面図を作成するため測量を開始するので、立会いをお願いしながら測量を行い木杭の打ち込みなどを行いたい」との答えに終始しました。
見直しが示されている路線
平成17年に埼玉県から長期未整備計画道路の見直しガイドラインが示され、市は、18年に「国道299バイパスの開通等、周辺道路の整備が進んだことから、重複する現道(国道299)で交通機能を果たすと考えられるため、幅員を変更する方向で見直しを進める。」としています。
市は市街地の活性化を理由に挙げていますが、なぜ見直しは行なわないのでしょうか。道路拡幅により商売を続けることが困難になる商店が出ることも考えられます。権利者、住民の意見や声をしっかり聞いて街づくりに生かしていかなければ住民無視の街づくりになります。街の活性化どころではなくなるのではないでしょうか。
入居希望多いなか建て替え計画なし
市営住宅審議会開かれる
8月31日、市庁舎5階で市営住宅審議会が行われました。
飯能市の市営住宅は、富士見、浅間、前原、中山、岩淵、向原、新田、平松団地など8団地725戸で、県営住宅2団地54戸(中山30戸、川寺24戸)を合わせると市内の公営住宅は10団地779戸になります。そのうち昭和20年から40年代に建設された建物は耐用年数も経過していることから、前原、向原団地については退去後は解体工事が進められています。
景気悪化や失業等で民間住宅に住み続けられないと市営住宅への応募が相変わらず多くなっています。
今年度の応募状況は83件、8月末までに12件が入居できました。あとは空き次第整備して斡旋しています。
熱中症対策も必要
委員の山田市議は、65歳以上の単身世帯が150世帯、そのうち76歳以上の高齢者が49世帯32・7%にもなっていることから、猛暑で熱中症が社会的問題になっているので対応策を求めました。担当課は「管理人を通して見廻りをして安否確認をしている」とのことでした。さらに前原、向原団地を取り壊しても「建て替はしない」「民間借り上げもしない」ということでは住宅困窮者が益々増えるのではないかと指摘しました。
昨年見送りした下水道料 金の値上げ案を説明
第2回下水道審議会開かれる
2日、今年になって2回目の審議会(吉田親義会長)が開催されました。10人の内6人の委員が新しく入れ代わったことから、下水道課から昨年審議されてきた内容をもう一度委員に説明するという内容でした。
特に、下水道料金の値上げ案については、昨年の審議会のなかで、依然として景気と雇用の悪化が続いていて市民生活がきびしい時だけに、値上げの時期を考える必要があるという意見が多数出され、市は22年4月値上げの予定を見送りしたという経過があります。
今回提案された値上げ案(前回とほぼ同様)は、2段階に分けて改定率30%、約2億1千万円の値上げで、当面、17%、約1億2千万円の増収をはかりたいとしています。 具体的には、17%値上げした場合は、1ヶ月20立方使用したとして1848円のところ、2268円と420円の値上げになります。
市は、下水道会計に繰り入れる一般会計からの繰入金の額を削減することを、『行革』の方針にしています。一般会計からの繰入金を削減することは、当然その分は料金値上げで市民にふりかかってくることになります。 いま市民生活の厳しさはいっそう深刻です。これまで通りの繰り入れを行い値上げは避けなければなりません。
住民要求掲げて
日本共産党の一般質問
9月8日(水)14・20~15・20
滝沢 修
1、図書館の設計業務委託について
2、虐待から子どもを守る取り組みについて
①実態の把握や対応について②地域からの情報を直ぐ生かせる仕組みは③親を孤立させないなど予防策と支援について
3、(1)久下六道線の整備について
(2)岩沢南北地区の整備について①個別説明会②資金問題
(3)この間の下水道整備説明会から
(4)佐瀬踏み切りから国道299号までの下水道について
9月9日(木)14・20~15・20
山田 利子
1、子育て支援について
(1)父子家庭の児童扶養手当
①中高生のいる対象家庭への周知は②対象外となる公的年金受給家庭等への対策と市の考え方について
(2)待機児童の解消
(3)子ども・子育て新システムについて
(4)「親学」について
2、(1)18歳までの子どものいる世帯の国保税軽減を
(2)国保の広域化について①連携会議の状況は資料提供と情報公開を
(3)医療費一部負担金の減免について
3、健康づくりとにぎわいのある街づくり
(1)中心市街地活性化基本計画策定の検討状況について
(2)地域経済の循環に『地域通貨事業』の創設
(3)街なかに子どもや女性、高齢者が気軽に立ち寄れる場所の確保を
(4)一人暮らしの高齢者対策を
9月9日(木)15・30~16・30
新井 巧
1、(1)第4次総合振興計画後期計画の位置付けと重点施策(前期計画の総括も含めて)
(2)山間地域振興について①次期山間地域振興計画策定にあたって②空き家、未利用農地等の活用について
2、地区社協設立にあたって①住民合意の形成と進め方②ふくしの森プランと地区社協活動について
3、(1)①「学校給食のあり方」検討にあたって
②正規調理員を採用して、豊かな給食に(2)高額通学費バス代補助制度について①この間の実績と改善について
9月10日(金) 13・10~14・10
金子 敏江
1、真に市民の立場に立った水道行政を
①本郷浄水場の水利権について②必要のない県水の見直しについて
2、(1)子育て支援について①地域子育て支援センターの役割と分散化について②児童虐待防止ネットワークの充実について③引き続き「親学」について
(2)高齢者の生活支援について①介護保険10年目の総括と抜本改正にむけた取り組みを②市独自でできる介護保険料の減免、利用料助成、利用者負担軽減制度の実態と改善について③高齢者への虐待防止について④熱中症対策として低所得高齢者へのクーラー設置への助成について
3、(1)秋以降の飯能河原水辺再生事業の工事について
(2)飯能河原周辺のガードレールは景観にマッチしたものに
盛大に 吾野宿まつり
西川祭りから始まった二〇回目の吾野宿まつりが8月28日盛大に開催されました。
園児のダンスや地元の方々の舞踊、演芸、そして、よさこいソーラン飯能乱舞の総勢70人の踊りで盛り上がりました。
通行止めになった吾野宿の沿道には、地元住民の焼きそばや生ビール、ソフトクリームなどたくさんの夜店は子どもからお年寄りまで、多くのお客さんで賑わっていました。
実行委員長の金子堅造さんは、「よさこいソーランは人気があった。お客さんは約二〇〇〇人で毎年好評。実行委員会でみんな頑張っているので、来年も盛大にしたい」と語っていました。
波紋(コラム)
詩人佐藤春夫が「秋刀魚の歌」で/さんま、さんま/そが上に青き蜜柑の酢をしたたらせて/さんまを食うはその男のふるさとのならひなり/と歌った故郷は和歌山県新宮市です。新宮は100年前の明治天皇暗殺計画で24人に死刑判決が下された「大逆事件」で、新宮とその周辺の町から最も多い6人が連座したところです▼22日のETV特集「大逆事件から100年」は6人が事件とはまったく無関係で、事件そのものが国家による思想弾圧事件であったことをなまなましく伝えました。家族も国賊視され社会からも徹底的に排斥されました。救いは2001年に新宮市議会が事件の犠牲者は「郷土の先駆者」として顕彰する議決を行い名誉を回復したことです▼新宮市の医師だった大石誠之助は、処刑直前に「瓢箪から駒ということがありますが、まったく今度のような不思議な経験は初めてです」と検事に語ったということです。
1728
住宅リフォーム助成制度好評!
創設3ヶ月で補正予算を組む
46件、8200万円のリフォーム需要を喚起
出足好調で、わずか3ヶ月で46件の申請があり、リフォーム需要は8200万円になったことが、6月議会の質疑のなかで明らかになりました。
担当部長の答弁では、「そろそろリフォームをと考えていた市民にも、建設業者にも大変喜ばれている」と報告されました。
新井たくみ市議は質疑の中で、「今後の申請状況によっては再度の補正予算も考えているか」とただしたのに対して、「今後の状況で考えていく」と答弁しました。
切実な要求大きな一歩
ある大工さんは、「飯能市でも実施されることは画期的。大きな一歩で、多くの建設職人に希望をあたえるものです。さらに需要が増えて仕事が増えてくれれば」と語っていました。
住まいの環境改善資金補助金制度とは
10万円を限度に工事費の5%を補助するもので、西川材使用住宅建設補助と併用も可能です。
補助対象工事
①内外装の修理・修繕
②増改築および間取りの変更
③居室・浴室・玄関・台所・トイレ等の改良・改善。
④耐震補強工事。
⑤その他これに類する一切の工事です。
施工業者
工事を行う業者は、市内に主たる事務所を有するものに限ります。
担当課は商工観光課(庁舎別館)です。
埼玉土建労働組合飯能日高支部や市内の建設業協会などが長年要求し、日本共産党も議会の一般質問や予算要求で求めていた住宅リフォーム制度(住まいの環境改善資金補助金)が22年度やっと制度化され、当初予算で300万円組まれました。
好評で申請が多いことから、6月議会で500万円の補正予算が提案されています。
必要性のない丸広ビルフロアー
あくまでも借りあげる意向
昨年の市長選挙でも大きな争点になり、批判の強い丸広東飯能店の借用問題について滝沢おさむ議員が一般質問で取りあげ、「総合振興計画、実施計画に丸広東飯能店の(仮称)市民活動センターが位置付けられているが、その後の具体的な内容は未だに明らかにされていない。市民から借りる必要が無いという意見も多く。不要不急なものを借りる必要は無いのではないか」と質しました。
総合政策部参事は、「今年度、仮称市民活動センター整備事業を総合振興計画の実施計画に記載した。丸広東飯能店の上層階を利用した施設を想定している。この機能は市民の豊かなコミュニュティーと中心市街地の核をなす東飯能駅周辺地域の活性化を促進するためにも、たいへん重要であり必要な機能と考えている。具体的な機能としては、市民ギャラリー、観光情報発信、文化交流活動団体事務局事務室、あるいは障害者の方が営む喫茶コーナー、多目的室などで、関連部門と調整中だ」とあくまで借用の姿勢を示しました。
政治を前へすすめる選択は何か?
民主党に入れた人が・・・今度は共産党に。
伊藤岳候補のブログから
鳩山首相の辞任を受けて、さいたま市内の駅頭演説を行いました。今までは民主党だったというご婦人は、「共産党は、以前はアカというイメージだったけど、今の政治を見てると共産党しかない、と思います」昨年の選挙で民主党に入れたという女性は、「甘い言葉に騙された私達がいけないけど、今回はしっかり選択したいと思います。共産党は、企業献金をもらってないのがいいわ!」と激励の声をかけてくれました。
今回の鳩山辞任劇を通して、国民の皆さんが新たな政治体験をされた、そして、政治を前へすすめる選択は何か?考え、模索されていると感じました。
いよいよ出番がきました。
伊藤 岳
参議院選挙特集
比例5議席以上、埼玉・東京でも議席を
アメリカにも、財界にも堂々とモノ言える党
今こそ伸ばそう
首相を代えても反省ないままでは…
鳩山首相が「国民が聞く耳をもたなくなった」といって、辞任しました。しかし、「聞く耳」をもたなくなったのは、民主党政権の方ではないでしょうか。それが国民の怒りを呼び、国民の力で退陣に追い込んだのです。
これは鳩山首相個人だけの問題ではありません。米軍・普天間基地問題でも、公約をほごにし、民意を踏みつけにして沖縄県内に新基地を建設する日米合意を結んだのは、民主党全体の共同責任です。その責任への反省がないまま、表紙だけとりかえても、国民の信頼は得られません。
なぜ、民主党政権がここまで転落したのか。それは、「アメリカにも財界にもモノが言えない政治」をつづけてきたからです。菅新首相も、普天間問題で「日米合意が基本」「引き継ぐのが責任」とくり返しています。
いま、平和の問題でも、暮らしの問題でも、アメリカや財界いいなりの政治でいいのかが大問題として問われています。
普天間問題の解決策を示す党は?
民主党政権の国民に対する裏切りの象徴が、沖縄・米軍普天間基地「移設」問題です。
「国外、最低でも県外」と言っておきながら、結局は沖縄・辺野古の海を埋め立てて新基地をつくる、さらに米軍の訓練を鹿児島県徳之島や日本全国に広げるという、自公政権時よりもひどい「日米合意」を結びました。
沖縄県民は強く反発しています。最近の世論調査(「毎日」「琉球新報」5月31日付)でも84%の県民が「辺野古移設」反対、38%が無条件撤去を求めています。
ところが菅新首相は4日の記者会見で「日米合意を踏まえる」と表明しました。
沖縄県民や国民の声には耳を傾けず、日米同盟最優先―。この路線を続けていけば、菅新政権もいずれ、深刻な矛盾に直面するのは明らかです。
この問題では、自民、公明、みんなの党も民主党を非難するだけ、解決策は示せません。辺野古に新基地をつくる点では共通しているからです。
日本共産党は、「海兵隊は抑止力」という呪縛(じゅばく)から抜けだすこと、展望のない「移設先探し」をやめて、無条件撤去を米側と正面から交渉することが解決の道だと主張しています。日本共産党の志位和夫委員長は5月にアメリカを訪問し、米政府にこのことを堂々と伝えました。
アメリカの顔色をうかがう政党ではなく、アメリカに堂々とモノを言える政党が伸びてこそ、普天間基地問題解決の一歩になります。
「政治とカネ」で本当にクリーンな政党は?
鳩山首相は、小沢一郎幹事長らの「政治とカネ」の問題を理由の一つに辞任しました。ところが最後まで「秘書がやった」と責任逃れ。小沢氏も国会でいっさいの説明を拒否したままです。
ところが菅新首相は「一つのけじめを鳩山総理がつけていただいた」と疑惑にふたをしようとしています。
これはとんでもないことです。鳩山首相の疑惑も小沢氏の疑惑も何一つ真相解明されていません。民主党が国会の証人喚問などに応じなかったためです。国会では引き続く真相究明が必要です。
菅新首相は「クリーンな政党」だといいたいのであれば、小沢氏の証人喚問を実現し、真実を語らせるべきです。それなしに「クリーンな政党」といっても説得力がありません。
「政治とカネ」の問題の根本には企業・団体献金があります。1990年代には企業・団体献金の「廃止に踏み切る」として、政党助成金が導入されました。しかし、民主、自民、公明、社民、みんなの党は、企業・団体献金と政党助成金の「二重取り」を続け、「政治とカネ」をめぐる事件があとを絶ちません。
日本共産党は、企業・団体献金も政党助成金も受けとらないただ一つの党です。財政の面でも草の根の国民と結びつき、支えられています。
暮らしを守り、経済を立て直す党は?
経済と暮らしの立て直しは待ったなしです。この10年間、「構造改革だ」「国際競争力だ」と、一部の大企業だけを巨額の減税などで応援し、家計を痛めつける政治が続けられてきました。
その結果、日本は主要7カ国でただ一つGDP(国内総生産)が伸びていない「経済成長の止まった国」になってしまいました。働く人の給料も、日本だけが減っています。「国民が貧しくなった国」になっています。
一方、正社員の派遣などの非正規への置き換え、リストラと賃下げ、中小企業たたきなどで、大企業の内部留保は142兆円から229兆円に急膨張しています。それがもっぱら、株など海外でのもうけに使われています。だから日本国内にお金が回らず、日本経済の成長が止まってしまったのです。
これを転換するには、大企業に過剰にたまっている内部留保を社会に還元させることが不可欠です。こういう方向を訴えているのが日本共産党です。
社会保障の切り捨て、労働者派遣法の問題、下請けいじめ、どの問題でも暮らしを壊す震源地は財界の身勝手と横暴があります。
いま、民主も自民もみんなの党も、財界の要求に沿って「法人税減税」と「消費税増税」を言い出しています。日本共産党はこれにきっぱり反対です。
日本共産党を伸ばして、暮らしを守り、経済を立て直しましょう。
波紋(コラム)
あじさいの季節です。この時期にしてはお天気がよすぎるのかなと思いますが、あじさいには雨がよく似合います。あじさいは色を変えながら花のまりを大きくしてゆくので七変化という名前もあります▼それに合わしたわけではないでしょうが、わずか八ヶ月で首相が鳩山さんから菅さんに交代しました。しかし民主党が「普天間」や「政治とカネ」の問題で国民の期待を裏切り、公約を投げ捨ててきたことを反省して表紙を変えたわけではありません。メデイアは「脱小沢」ともてはやしていますが、とんでもないことです▼菅新首相は小沢さんのことを「しばらく静にしていただいた方がいいのではないか」と言いましたが、「選挙が終わるまでは」という文脈で読むと、選挙目当ての「小鳩隠し」であることが透けて見えてきます。ゆすらうめの実が赤く色づいています。そろそろ雨になりそうな気配ですがどうでしょうか。
1727
政治を変えよう?! 300人の熱気。
5月30日、7月11日投票の参議院選挙で立候補予定の伊藤岳さんを迎えて、演説会が開催され、飯能市民会館小ホールいっぱいの参加者の熱気に包まれました。
伊藤さんは冒頭に、普天間基地移転問題で迷走を続ける鳩山首相を批判し、「後期高齢者医療制度廃止は先送り、派遣法見直しは抜け穴だらけ。こんな公約違反はない。鳩山首相はハトではなくサギだ」と批判しました。
政党助成金こそ事業仕分けを
「民主党が国会議員80名削減、みんなの党が参議院廃止を掲げているが、最大のムダ使いである政党助成金320億円を止めれば国会議員426人分にあたる。民意を削るのではなく政党助成金こそ廃止を」と訴えました。
「自民もダメ、民主も期待はずれ。雨後の竹の子のように新党が次々できて覚えきれないが、参議院選挙後に政界再編を叫んでいるわけで、名前を覚える必要もない」と指摘。
伊藤さんは、「私も要介護4の父を診ているが、介護をする家族はとても大変。特養ホームの待機者と保育所の待機児をゼロにするのが国会に行って先ず最初にやりたい」と決意を語りました。
林業の振興は雇用も増やす
伊藤候補は、林業政策に関わって、「輸入材中心を改め、日本の林業と山林を守り抜く。…これを、政治の柱に据えていくことが重要。飯能も西川材が有名だが、国産材使用の建築物に助成する、木の価格保証を実施する、こうした施策が重要。県森林組合長さんからも、『ぜひ、実現してもらいたい』と言われた。こうした努力は、雇用拡大にもつながる。ドイツでは、木材自給率100%で、製材、家具などの木材関係の雇用が、自動車産業の2倍となっている。まさに政治の柱に据えるべき分野だ」と語り、「その仕事を私にやらせてほしい」と訴えました。
講演後にフロアーに降り、「沖縄の基地をなくした後の振興策は?」など参加者の質問に、丁寧に答えました。
「なぜ、苦しい生活をしなくてはならないのか・・・・・・。」話を聞いてよく分かった。
演説会参加者の感想を紹介します。
●やさしい語り口で、とてもよく分かった。今日の演説会に参加した人は徳をしたのではないか。
●なぜ、こんなに苦しい生活をしなければならないのか。よく分かった。共産党に頑張ってほしいと本気で思った。
●大企業・ホンダなどの派遣切りはひどい。労働者派遣は抜本的に変えてほしい。
●武蔵藤沢の友達も誘って参加した。とてもよかったと電話があった。
●林業や公立病院問題など飯能市政と国政の関わりがよく分かった。
●国会に行ったら2つのゼロ(特養ホーム、保育所の待機者ゼロ)をすぐにやりたいと言っていたが、ぜひ国会議員になってもらいたい。
●フロアーからの質問コーナーもあっていい企画だった。
●なにがなんでも、今度の選挙は勝ちたいと思う。
住宅リフォーム補助、シルバー人材センター建設費補正などを提案
6月定例飯能市議会開かれる
6月定例市議会が6月4日に開会され、市長提出議案15件と3件の人事案件が審議されます。
議案では、市税条例改正など国の税制改正にともない専決処分された5件の承認をもとめるもののほか、一般会計補正予算では、緊急対策住まいの環境改善資金補助金(住宅リフォーム助成制度)は当初予算で300万円計上していましたが、好評でリフォーム需要が多いことから、500万円の補正予算を組むことにしています。また、昨年12月議会でシルバー人材センター用地として大河原の土地購入にあたって、「経過が不透明だ」として、日本共産党の4名を含めて8名の議員が反対した人材センター建設費用7800万円も計上されています。林業振興費では、林業再生緊急間伐に1200万円が計上されています。
22年度に繰り越した道路橋りょう費として、倉掛峠線の土砂崩れにともなう調査・設計業務委託費も補正されています。
委託協定の締結の議案は、岩沢汚水中継ポンプ場建設工事、双柳小学校耐震工事の2件となっています。
日本共産党は、国や県に飯能市議会として、意見書を提出するよう4件の意見書案(①普天間基地の無条件撤去を求める②扶養控除の復活を求める③口蹄疫の防疫措置の徹底と被害補償を求める④奥武蔵あじさい館を売却しないよう求める意見書案)を提案しています。
日本共産党の一般質問内容
6月9日(水)14・20~ ケーブルテレビ15日午後8時
滝 沢 修
1、格差、貧困の拡がりから子どもを守る
(1)生活保護制度と子育てについて(2)学校生活と就学援助について(3)奨学金の給付制度を(4)保育料に市が責任をもち、誰もが利用できる学童クラブに
2、道路・交通問題
(1)エコロジーな自転車の利用増加と道路整備について(2)入間川サイクリングロード豊水橋から飯能まで
(3)県道二本木飯能線、川寺や落合、阿須地内の騒音と安全対策
3、区画整理問題
(1)仮換地案の個別説明会と今後について
(2)仮換地案で阿須小久保線と西武鉄道の交差問題(3)除外地区の事業推進(4)除外地区の下水道整備促進を
4、まるひろ東飯能店は借用の必要はない
6月10日(木)13・10~ ケーブルテレビ16日午後8時
新 井 巧
1、雇用問題
(1)人間らしく働けるルール、暮らせる賃金を①非常勤、パート、委託労働者の賃金・労働条件②職員の昇任試験、異動等の問題
2、給食問題
正規調理員を採用し、学校給食は自校直営で
3、林業振興
(1)公共建築物木材利用促進法の活用で、地元材を豊富に使った新図書館、総合保育所の建設を(2)西川材の利活用促進のために
4、奥武蔵あじさい館の売却問題
5、名栗簡易水道と市上水道との接続に関して
6月11日(金)10~ ケーブルテレビ16日午後10時
山田 利子
1、福祉問題
(1)親学について
①なぜ親学なのか②行政の中立性の問題について③次世代育成支援行動計画後期計画とも相反するのではないか
(2)総合保育施設について
2、交通問題
(1)交差点の安全対策について(2)抜け道として利用される道路の安全確保を
3、市街地活性化問題
商店街振興条例の制定を
6月11日(金)13・10~ ケーブルテレビ17日午後9時
金子 敏江
1、平和行政の推進
(1)沖縄・米軍普天間基地のたらい回しはやめて即時撤去を求める運動を全国から起こそう(2)「非核平和都市宣言」の制定を
2、飯能の水問題
良質でおいしい飯能の水を守るために、市民の合意を得られていない本郷浄水場の縮小・廃止計画は見直すこと
3、下水道事業
水洗化促進への取り組みについて
4、救急医療情報
「救急医療情報キット」の取り組みについて
議員団にメールが届きました。
「親学?」「高橋史朗?」と聞いてびっくり!!
飯能に生まれ、育ち、生活して早63年目に入ろうとしています。長い人生、外国にも度々行きましたが、行けば行くほど郷土「飯能市」の素晴らしさが見えてきます。こんな私は幸せ者の一人かもしれません。
さて本日公民館に立ち寄った際に手にしたチラシがありました。「親学」に関連したそのチラシを拝見して、一つ疑問に感じましたのでここにメールさせていただきました。
「高橋史朗」氏の名前に記憶がありましたのでインターネットで検索しましたらやっぱりあの「高橋」氏でした。長きにわたり日本の社会に「悪影響」を及ぼしてきた「霊感商法」や「集団結婚式」で有名な宗教集団「統一教会」に関係し又、「南京大虐殺は無かった」「従軍慰安婦は何ら問題ない」「広島原爆は仕方なかった」等々の内容を持つ「新しい歴史教科書を作る会」においては重席を務め国際的にも認識されてきた「世界歴史観」に真っ向から「反旗を翻す内容」で、極右的「危険人物」の一人とも言われています。穏やかな風貌の下に実は…又「親学」に関しましては2007年度に「教育再生会議」からの提案を「唐突すぎる」「家庭に国が介入」等などの意見もあり時の「与党」自民党の中からも苦情が出され「見送り」にした経過があります。今回なぜ飯能に?と思い、できれば取り組みの中止をお願いいたしたいと思いメールをしたためました。「年寄りの取り越し苦労」なら良のですが‥最後に付け加えさせてもらいますと、我が家の88歳になろうとする父の口癖は「戦争は突然にはやって来ない、気が付いたらそうなっていたんだよ、ちょうど今の時代のように少しずつ少しずつそっちの方向に靡き進んで行ったんだよ‥」 青木文男
波紋(コラム)
鳩山首相が政権を投げ出しました。済州島のホテルに自宅から飛んできたヒヨドリが、もうそろそろ自宅に戻ってこいよといったというのです。自分はしっかり仕事をしているのに、国民のみなさんが聞く耳をもたなくなったともいいました▼とんでもありません。アメリカには「トラスト・ミー(私を信じて)」といいながら、米軍普天間基地問題では、「国外、県外」の国民への公約を裏切り、辺野古への県内移設に合意してしまったのです。こんな有言不実行の鳩山内閣に国民が信頼をよせなくなるのはあたりまえです▼30日の飯能の演説会で参議院埼玉選挙区予定候補の伊藤岳さんは、「自民党もダメ、民主党もダメ、でもここに財界・大企業にも、米国にもモノが言える共産党がある」と訴えました。その通りの展開になりました。国民は民主党政権の実態を見ぬき、鳩山首相を退陣追い込んだのです。いよいよがんばり時です。
1726
国保税引き下げ、障害者の生活支援など訴え
社会保障を良くする会が市と懇談
埼玉県社会保障推進協議会が毎年行っている「自治体要請キャラバン」が5月17日から27日まで、県内64市町村を訪問し、社会保障の充実を求め、自治体がかかえる悩みにも耳を傾け担当課職員と懇談します。飯能市は27日に行われ、飯能市社会保障を良くする会の皆さんを中心に35名が参加し、それぞれの立場から要求項目を出して懇談しました。 内容は、①国民健康保険税の引き下げをしてほしい。②「要介護度認定」に際しては実態に即した認定がされるように。③障害児・者の地域生活支援事業の利用料については原則無料にしてほしい。④保育所の待機児童の解消と公立保育所の民営化はやめて。⑤子ども医療費は中学3年まで拡大してほしい。⑥憲法25条及び生活保護法の徹底をはかってほしい等です。
国保については、加入世帯は13590世帯、被保険者は24827人で、その内滞納世帯は1871世帯と約14%が払いたくても払えない世帯となっています。その上、4月から平均9・7%の値上げで、「自営業者は二番底といわれる景気悪化と増税のダブルパンチで苦しい。引き下げを検討してほしい」と切実に訴えました。
失業者に二年間の減免措置
政府もこの間、世論におされて国保税の減免制度の活用を呼びかけていますが、適用を受けられる人は限定され、多くの生活困窮者が、滞納・無保険者になっていることから、今年4月から、失業者に対して最長で2年間、前年度の所得を3割とみて課税する減額措置をおこなっています。4月から120人の申請がでていると言うことでした。これには参加者からさらに期間を延長して実施するよう意見が出されました。
保育所の待機児童については、「潜在的な待機児童」がいることは市も認識しており、入れないと思って最初からあきらめて申請しない人がいるので、しっかり調べて対応してほしいと求めました。
議場に「日の丸」掲げないよう求め
地労連などが議長に要請
新飯能1725号で報道した「飯能市議会本会議場に『日の丸』を掲げよ」と鳥居議員が求めた問題で、飯能・日高地域労働組合連合会の野沢角栄事務局長と新日本婦人の会飯能支部の本多芙美枝支部長が加涌弘貴議長あてに、議場への「日の丸」掲揚をしないよう要請しました。
この要請書のなかで、「『日の丸』は、アジアの人たちにとって、いまもなお侵略のいまわしい過去の記憶と結びついているものです。日本の国民にとっても、『日の丸』に違和感を持っている人もたくさんおり、定着しているとは思えません。
国旗及び国歌に関する法律制定時も十分な議論もないまま、強行されたものですが、それでも国会答弁で小渕首相は、「政府といたしましては、国旗・国歌の法制化にあたり、国旗の掲揚に閲し義務付けなどを行うことは考えておりません。」と述べているように、国民の『内心の自由』が保障されなければなりません。ましてや言論の府として、様々な議論を尽くす議場において、議員、市民に異論があることを押しつけるべきではない」と求めています。
新図書館・総合保育施設設計スケジュール案示す
市民参加ですばらしいものに
5月25日開れた議会全員協議会において、新図書館と総合保育施設の建設設計スケジュール案が示されました。
この案(図)によると新図書館の基本設計について公募型プロポーザル方式(複数の業者から企画提案や技術提案を提出させ、提案内容を審査し、企画内容や業務遂行能力が最も優れた者と契約する方式)にて、6~8月に設計会社を決定し、9~12月に、隣接の総合保育所及び山手用地全体の景観、建物の外観等について協議し、平面図、外観図を作成する。その後、(仮称)新図書館設計検討委員会での検討、地元説明会の開催、市民へ公開して意見を求めていくことにしています。
総合保育施設は、7~8月に公募型指名競争入札で設計会社を決定し、9~12月に新図書館設計業者と山手町用地全体の景観、建物の外観等を協議。保育士、栄養士なども含めて平面図や外観図を検討し、地元説明会、保育所保護者等への公開して意見を求めていくことにしています。
そうしたことから、当初9月議会で山手町用地を取得する計画を前倒しし、6月議会の補正予算で取得します。
大きな成果を確信に
飯能市学童クラブの会が総会
23日、第7回「飯能市学童クラブの会」の総会が中央公民館で開催されました。学童クラブの会は市内の6学童クラブで構成されており約360名の児童がこのクラブを利用しています。
厳しい財政運営のなかで
開会にあたり石田会長は「飯能市学童クラブの会として発足し6年間が経ちましたが、昨年度ほど大きな変化が数多くあったのはなかったことだ思う。念願の双柳学童クラブ施設の小学校敷地内への新築、大規模化した一小、加治小学童の解消のためそれぞれ分割、新築も実現できた。しかし、現在見舞われている財政状況の悪化に対応すべく、指導員配置の見直しやパートさんの時間を減らすとともに保育料の値上げなどを行うこととなった」とこの間の運動や運営の厳しい状況を報告しました。
保育料減免は市が責任もって
この日、総会に参加した滝沢おさむ議員は「会長から報告があったように施設整備が整ったのは皆さんの運動の大きな成果でたいへん喜ばしいことですが、保育料の値上げについては高いという声も聞いている。やむにやまれず値上げでとなったのは、学童クラブの性質上保護者の生活に合わせて保育料の減免措置を講じていることなどが大きく影響していると思う。こうした減免制度は行政が当然責任を持たなければならない問題だ。皆さんと一緒に、市が保育料減免に助成するよう運動を進めて行きたい」と挨拶をしました。
学童クラブは第二種社会福祉事業と認められている事業です。誰でも保育料や運営の心配がなく入所ができる様に行政は対応すべきです。
倉掛峠
迂回路がやっと通行へ
中藤地域と原市場地区を結ぶ倉掛峠は、重要な幹線になっていますが、2月18日に工事中の山林が地滑りを起こして土砂を押し出し、それ以降不通になっています。
歩行者や自転車については旧道を迂回路にするようになっていますが、自動車は不通で通勤などに支障をきたしています。
5月25日の議会全員協議会に報告があり、道路課長は、「復旧には時間がかかるので、旧道を整備し、樹脂系すべり止め舗装で安全対策を行い、信号機による片側交互通行にした。5月31日から迂回路が通行できるようになる」と報告しました。
楽しさいっぱい
100円商店街
22日飯能銀座商店街では、県内初の「100円商店街」が開催されました。当日は天気もよく飯能新緑ツーデーマーチと重なり、買い物客だけでなくウォーカーも立ち寄るなど久々に大賑わいの商店街となりました。各店自慢の食品、装飾小物、雑貨、お米のつめ放題や落花生すくい(お玉一杯)など、工夫をこらした商品を並べて呼び込みをしていました。開店前から「新聞記事を見て面白そうなので来てみた」という新座市の男性。「ネーミングがいいね、楽しそう」と二人連れの女性客。「楽しいのでつい買ってしまったけど重たくて困ったわ」という高齢の方の買い物袋は、お米や粉、ところてんに野菜と重いものばかりでしたが楽しさが伝わってきます。次回は8月頃の予定とか・・・楽しみです。
波紋(コラム)
砂被りというか、相撲中継を見ていると、画面によく映る席があって、あそこに座っている人はどんな人なんだろうと思うことがありました。まさか暴力団関係者が特別に便宜をはかってもらいっているとは知りませんでしたが▼刑務所でも相撲中継は見られるので、服役中の幹部に元気な姿を見せたかったというのには笑ってしまいましたが、相撲中継が闇社会のなんらかの連絡通路になっていたことは事実のようです▼野中広務自民党元幹事長の首相官邸の官房機密費を、「言論活動で立派な評論をしておられる人」にも配ったという証言にも驚きです。ホントかいなと思ってしまいますが、マスメディアに登場する「評論家」の発言は、世論にも大きな影響をあたえています。その人たちが政府の機密費から「付け届け」を受け取っていたのです。信じられないことですが、相撲界も政界も「闇」の実態をきちんと明らかにすべきです。
1725
民主党政権でも9条改悪の流れは変わらない
憲法をまもる9条の会が学習会
15日市民会館で、「憲法をまもる九条の会・飯能」と「奥むさし・文化9条の会」が主催して「民主党政権で憲法はどうなる」と題して、全国九条の会事務局員の高田健さんが講演しました。高田さんの講演は、次のような内容でした。
「憲法の条文を変えてしまう明文改憲の動きが顕著になってきたのは、90年代からでした。湾岸戦争を契機にして「戦争のできる国づくり」をめざしたもので、代表的なものは94年の読売新聞に掲載された改憲試案でした。その後、自衛隊が海外で活動できるようにさせられ、2006年に発足した安倍内閣は「任期中の憲法改悪」を表明していました。
これらの動きに対して、2004年に発足した「九条の会」は急速に拡大し、「憲法守れ」「9条守れ」の運動を大きく展開してきました。そうした市民運動の結果などもあって、自公政権は敗北し、明文改憲の運動は破綻したのです。
国会法を変えて解釈改憲をねらう
民主党中心の連立政権が自公政権に代わって登場しましたが、鳩山首相や小沢幹事長は以前からの改憲論者です。今、新政権が目論んでいるのは、国会法を改正して国会の答弁を自分たちに都合の良いように変えようとしています。これは、憲法の条文を変えるのではなく、解釈で事実上9条を改悪しようとするものです。このような、連立政権の反国民的な側面にはきっぱりと反対していくことが求められています。そして、これからは、「9条を変えない」というだけでなく「9条を変えさせない、そして生かす」ことをめざす、積極的護憲の運動を大きく進めるべきであります」と結びました。
日米友好条約を
参加した女性は、「9条を守る大切さを身にしみています。日米安保条約ではなく、友好条約をという話は本当にその通りだと思います。戦争は二度とあってはならないと思います。私は終戦当時小学校2年生でした。子どもたちに平和の大切さを語っていきたい」と語っています。
議場に「日の丸」掲げよ!
鳥居誠明議員が主張
6月議会が6月4日(金)から開会します。定例議会前には、議長の招集によって各会派代表者会議がもたれます。18日の代表者会議では、副市長から6月議会に上程する予定の市長提出議案15件の概要について説明がありました。
説明が終わって最後に、鳥居誠明市議(緑水会・小林和子市議と二人会派)から「自分が議長だったときに提案すればよかったのだが、今改めて必要性を感じているので提案したい」と、議場に国旗、市旗、市民憲章の掲示を求める発言がありました。朝急いで提案書を作ってきたといってプリントを代表者に配りました。それには、〈国旗、市旗〉については、①議場は市民を代表する議員が、市行政の議決、承認をする非日常的な厳かなところ②自国の国旗を愛して、他国の国旗に敬意をはらう事ができる③来場者を歓迎する意志を表す〈市民憲章〉飯能市民の憲法と言えるもの。市民全員が尊重すべきものというものです。 これに対して金子敏江市議は、「私は反対だ。議場というのは、多様な市民の声を反映するところだ。しかも国旗・国歌については世論が2分している問題で、あくまでも《内心の自由》が保障されなければならない。議場に日の丸は認められない。代表者会議は全会派一致を慣例としているのだからダメだ」と発言。鳥居市議は、「代表者会議で多数決もアリだ」と主張しました。武藤文夫市議は「こういう提案が代表者会議で出されたのは議会史上初めてのことと思う。継続して議論することはいいのではないか」と提案。各会派に持ち返る事になりました。
経済危機から暮らしを守る
日本共産党が経済懇談会を開催
日本共産党埼玉県委員会は5月19日、浦和パインズホテルで埼玉経済懇談会を開催し、県内の経済界、労働界、中小業者、地方議員など会場いっぱいの350名が参加しました。
懇談会では、日本共産党大門実紀史、紙智子両参議院議員と塩川鉄也衆院議員が報告。 大門氏は、「世界的に経済危機が押し寄せたが、日本だけが回復が遅れ、『成長が止まった国』『国民が貧しくなった国』と言われている。その根底には、この10年間で大企業は経常利益を15兆円から32兆円に伸ばした一方、労働者の賃金は、26兆円減った。
正規社員を派遣やパートなどに置き換えていった結果だ。『人間らしい雇用のルール、内部留保を働く者に還元させること』が日本の経済発展に必要だ」と指摘しました。
紙智子氏は、「口蹄疫の対策に全力で取り組む」と決意をのべ、「日本共産党の価格保障と所得保障による農業再建」の方向を具体的に示しました。
塩川鉄也氏は、埼玉の中小企業の現状に触れながら「中小企業基本法の改悪で、ベンチャー企業など一部の中小企業を支援するものに変質させられた。大企業が安い海外の単価を押しつける『単価たたき』など中小企業を苦しめる経済システムの転換が必要だ」と強調しました。
参加者からは、「私が経理を担当する460社で黒字がでたのは2割以下、こんなひどいのは始めて」「技能者養成の研修費助成をしてほしい」「労働者派遣法の抜本改正を」「子どもの貧困と父母負担の増加は深刻だ」「各自治体に中小業者の声を直接聞く窓口を」など多くの要望が出されました。
NPOの成年後見制度で安心な社会をめざす
手をつなぐ育成会が総会と講演会
5月14日、「飯能市手をつなぐ育成会」の総会が福祉センターで開催され、共産党からは金子、山田、滝沢議員が参加しました。 手をつなぐ育成会は障害児・者の健やかな育成と福祉の充実を図ることを目的とする団体で中山を拠点に会員相互の親睦や学習会を開いたり飯能市の福祉計画に参加しています。 この日は総会の後、県育成会の斉藤副理事長による「生涯にわたって安全で安心な生活を願って」と題した障害者の成年後見制度などについて講演会が行われました。
斉藤講師も子どもに障害者を抱えています。「子どもの成長とともに自分が年齢を重ね体力的・精神的な衰えを感じるなかで、障害者が地域とともに現状の生活を続けるには、成年後見制度を利用することになるが障害者の後見を務めるには財産管理だけはなく、身上監護が主になるので福祉に精通していなければならない、弁護士などの専門家にお願いすることもできるが、報酬の問題や継続性の問題も出てくることから、埼玉でもNPO法人による後見制度を立ち上げ進めている。法人後見により長期にわたる後見業務が滞りなく行え、後見報酬も柔軟に対応できるようになった」と障害者が生涯にわたって安心して暮らせるシステムづくりの講演を行いました。
「企業の都合で、切ったり、雇ったり。まるでモノ扱い」と厳しく批判
伊藤岳候補がホンダ工場前で訴え
ホンダ狭山工場が、再び期間工を募集しています。ホンダのこの間の派遣切りは、2ヶ月単位の短期雇用契約を繰り返し、いつでも雇用調整ができる、ひどいやり方で、期間工全員が雇い止めされたのです。今度は増産になったと、3ヶ月単位の短期雇用契約を再び始めました。
17日、伊藤岳参院予定候補は、ホンダ狭山工場前で、力を込めて「企業の都合で、切ったり、雇ったり。まるでモノ扱いじゃないですか!そうして、この長引く不景気の中でも、大企業は儲けを上げ続けている。一方、働く人達は、雇用もふところも安定しない。これじゃ、物を買う力がつきません。景気が回復しないのは当たり前です」と。政治の力で、正社員があたり前の社会、まともな社会をつくることが一番の景気対策ですと訴えました。
核廃絶に高まる世論ー若い人が署名に並ぶ
新婦人の駅頭署名に
国連主催で5年に1回ニューヨークで開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議が5月3日から開催されました。
日本共産党は志位和夫委員長を先頭に参加し、核廃絶を訴えました。
この国際会議に向けて、新日本婦人の会飯能支部は、3回の街頭宣伝・署名活動を行いました。どこでも署名には列ができるほど関心が高く、「特に高校生など若い人がよく署名してくれた。4月3回の行動で、400名を超える署名が寄せられた」といいます。
首長にも賛同広がる
県内で賛同した市長
さいたま市、川口市、蕨市、桶川市、鴻巣市、川越市、坂戸市、富士見市、日高市、行田市、羽生市、幸手市、熊谷市、本庄市、秩父市の15市、町では9町です。
波紋(コラム)
〈春雨や降るともなしに牛の目に〉小西来山の句です。江戸時代の作品ですが、現代にも通じる感性のやわらかさがあって、牛の目のやさしさが伝わってくるようです。その牛が宮崎県では口蹄疫で十数万頭が処分されようとしています▼牛もかわいそうです。牛で生活してきた人たちも途方にくれています。テレビはゴーストタウンのような人気のない街を映し出しています。えひめ丸がアメリカの原潜に沈没させられたときにも、ゴルフに興じていて対応が遅れ責任をとって辞めた首相がいました▼今回の被害の拡大も初動の遅れが原因だと県や国の対応に怒りの声があがっています。直接の責任者である赤松農相は、被害の発生を知りながら、外遊に出かけ、鳩山首相も農水相の外遊にストップをかけませんでした。たがが緩んでいるとしかいいようのない鳩山政権の危機管理能力、政権担当能力が厳しく問われています。
1724
新図書館・総合保育所
市民の声を反映した施設に
党飯能市議団が要望書提出
飯能市は、山手町用地を土地開発公社から約24億円で購入し、図書館と総合保育所を建設します。これらの施設は、今年度設計が行なわれることから、党飯能市議団は設計にあたっての要望書を沢辺市長に提出しました。
森林文化都市に相応しい建物に
図書館については飯能市新図書館基本計画が策定され、議会や市民団体などから様々な要望が出されていますが、提出した要望書では新図書館については「森林文化都市・飯能」のシンボルとなるよう西川材を生かし簡素で風格のある建物とすること、また、将来的に蔵書数を増やす事が望まれることや図書館でゆっくり本が読めるように増設も視野に入れて設計することなどを要望しました。
図書館担当は、「現在、基本計画をまとめているところで12月頃には市民に公開し、パブリックコメントの受付や議会へ説明を行なう予定で進めている」と答えました。
待機児童解消のため低年齢時の定員増を
総合保育施設については、現在の第一保育所と八幡保育所が統廃合され定員150名規模の保育所と地域子育て支援センターなどが併設され市のセンター的機能を果たす施設となります。しかし、該当する保育所の保護者には未だに説明もされていないことから、事前に充分説明を行い納得と合意のもとに進めること、待機児童の解消のため低年齢児の定員を増やす施設にすることなどを求めました。
福祉部長は、「現在、協議が重ねられており、今後の保育ニーズも考え早急に設計方針を立てる必要があると考えている。保護者には十分不安をあたえないように説明を行いたい」と答えました。
木材利用促進法の活用で地元材利用を
国では国産材の普及促進を図るために「公共建築物木材利用促進法」の制定を進めていることから「新図書館と総合保育施設は地元材利用で飯能に相応しい建物に」と求めました。今後、市民、関係者の意見を充分に反映させていくことが求められます。
演説会にぜひご参加を
実行委員長 房野勝夫
総選挙では国民が自公政治に退場の歴史的な審判を下しました。古い自民党政治を変えて欲しいという国民の思いが政治を動かしたのです。それから八ヶ月、民主党政権はどうだったでしょうか。内閣支持率は急速に下落し、「期待はずれだった」という失望と怒りの声が広がっています。
これは、民主党政権が「後期高齢者医療制度」「派遣労働」「普天間基地問題」「日米核密約」「政治とカネ」の問題など、国民が「ここを変えてほしい」と願っている肝心要の問題で、期待と公約に背く態度をとり続けているからではないでしょうか。そしてその大本には、「アメリカ追随」、「大企業・財界ベッタリ」という「二つの異常」を正す立場が民主党政権にはないということがあります。
新しい政治をどうしたら実現することができるかを、多くの国民のみなさんが真剣に考えています。日本共産党への期待と日本共産党の話しを聞いてみたいという声も広がっています。
日本改革の展望を大いに語り、みなさんのご意見やご質問に答える演説会を開催いたしますので、ご家族、ご近所お誘いあわせてご参加くださいますようご案内申し上げます。
住宅リフォーム助成・太陽光発電補助申し込み順調
建設業者の仕事確保に貢献
長年の要望が実現した「住宅リフォーム助成制度」が4月からスタートし、5月13日現在で26件の申請が出されました。築5年以上の住宅で、市内の工務店を利用してリフォーム工事をした場合に、10万円を限度額に工事費の5%を助成金として市が出す制度ですが、今年度の予算300万円の57%、171万円が決定しています。電話での問い合わせも多く反響は上々で、この分では9月に補正予算を組む勢いです。中には工務店さんから直接、「仕事が無くて困っていたところこの制度のおかげで仕事が入って助かった」と直接お礼の電話が入ったりもしています。事業内容や補助金申請について、すでに広報で案内していますが、さらに詳しいパンフレットを別刷りで5月15日付け広報に折り込み、全世帯に配布します。ぜひご覧ください。
太陽光補助は25件
住宅用太陽光発電システム設置費補助金は、5月6日から申請を受付け、同じく5月13日現在で25件、約250万円の補助金額となっています。地球温暖化の要因であるCO2削減に向けたクリーンエネルギーの普及促進事業で、市は太陽電池1キロワット当たり3万円の支給で、国7万円、県5万円と合わせると最大3・5キロワットとして合計52万5000円の補助金を受けることができます。これについてもパンフレットに詳しく掲載しているのでご覧ください。ただ、太陽光発電システム設置費補助金については、市内業者の利用に限定していないので大手メーカーに仕事が流れるのではないかという懸念があり、当分経過を見る必要があるようです。
「普天間基地無条件撤去しかない」
国民の思い米政府に伝えた 志位委員長の発言に感動
日本共産党の党首として初訪米した志位和夫委員長を団長とする訪米団が米政府に、日本国民の思いを率直に伝えました。米政府の顔色ばかり見る鳩山首相とは対照的です。
この赤旗記事を読んで論議した名栗支部では、「アメリカの顔色伺いばかりで何も言えない鳩山首相と違ってアメリカに堂々とものが言える志位委員長はさすがだ。今日本共産党が光っている。特に、『イギリスの植民地支配からの解放を求め、革命によって独立を勝ち取った合衆国の建国の精神は、今日、米国からの真の独立を実現し、対等・平等・友好の日本をめざす日本共産党の立場と深く響き合うものがあるというのが私たちの確信です』というところは胸がじんときた。アメリカは思想・信条は違っても意見交換はしていこうと対等で色眼鏡で見ないところがすごいね」と感想が出されました。
子ども手当て申請1割
早めに申請を
国が子育て支援事業として今年度4月から、『子ども手当て』を創設、「次代の社会を担う子どもの育ちを支援する」として中学校卒業までの子どもを対象に月額一人1万3000円、所得制限なしで支給されます。飯能市の受給対象者は11500人です。
市は、3月まで児童手当を受給されていた方には①「申請の必要なし」の通知を約3600通②児童手当を受給されていた方で、新たに子ども手当ての対象となる方(原則として中学2年、3年生)がいる家庭に『子ども手当て額改定認定請求書」の通知を約500通③所得制限等で児童手当が支給されていない方で、今回新たに対象となった方に『子ども手当て認定請求書』を約2000通を送付、現在受付中です。申請期日が9月30日までとなっているいるためか12日までの申請者は約1割程度にとどまっています。
うっかりして期限がすぎると満額支給されなくなります。早めに申請しましょう。
もう待てない!政治を変えて・・街の声から
市内で精密機械の製造会社を経営しているSさんを訪ねました。ちょうど4月30日、従業員に給料を払う日です。社長さんは集金に走り回りましたが現金で支払ってくれるところはありません。みんな手形です。家の有り金をかき集めてやっと給料を払ったということです。「いつもなら5月の連休前にはまとまった仕事が来るのに、今年は全然なくてこれから先やっていけるのかどうかお先真っ暗だ。機械リース代の支払いを延ばしてもらおうと相談に行ったが延滞料もばかにならない。八方ふさがりだ。鳩山さんには俺達の瀬戸際の苦労は分からない」と。
日本共産党は、中小企業を守るために機械リース代、工場の家賃、水光熱費など固定費に国の直接補填を求めて国会で奮闘しています。「おだいじん子の代表はもういらない!庶民の苦しみが分かる党が伸びないと日本は本当にどん底だ」と。低い声で今の政治への怒りを語ってくれました。
県内初『100円商店街』
銀座通りで実施
銀座通り商店街では22日(土)に70店が参加して、”魅力アップ作戦”『100円商店街』を開催します。おだんご、コッペパン、干物、婦人ぞうり、ジュースなど各お店で工夫を凝らした100円程度の商品を用意しています。
是非お立ち寄りください!
波紋(コラム)
朝掘ったばかりのたけのこが届きました。ずしりとした量感があって、皮にしめりがあってみずみずしい、こんな旬なたけのこを食べたら心も体も洗われそうです。そのたけのこに先日は「たけのこ政党」だなんていってしまいましたが‥▼柔道の谷亮子さんと民主党の小沢幹事長がテレビに並んで映っている姿をみて、あれっ?と思われた方もおおかったのではないでしょうか。小沢さんが谷さんと柔道の試合をするのかと思ったら、谷さんは「地球を覆うほどの愛でがんばりたい」と変なことをいうし、小沢さんは「百万、千万の見方を得たような」と御満悦の体▼立候補会見で、金メダルの谷さんが、「小沢先生」「小沢先生」と繰り返すのも見苦しかったし、「政治とカネ」の問題について、谷さんの考えが見えてこないのも残念でした。共通項は「金」だからという人もいますが、それではオリンピックの金メダルが泣こうというものです。