新飯能1597
医療費抑制で負担増を押し付け
社会保障を良くする会が学習会
来年4月から、75歳以上の人全員を対象とした「後期高齢者医療制度」が始まります。
飯能市社会保障を良くする会は26日、埼玉民医連の川嶋芳夫さんを講師に、後期高齢者医療制度のしくみ等について学習会を行いました。
この制度は75歳以上の高齢者を「後期高齢者」と名付けて他の世代と切り離し、過酷な保険料徴収と負担増、医療切り捨てを押しつけるものです。このひどい制度を昨年強行採決したのが自民・公明です。この制度の内容が広がる中で、批判の声が高まり、与党内部からも凍結が言われるようになりました。
収入少ない高齢者
川嶋さんは、医療生協が実施した訪問実態調査の結果に基づき、高齢者がおかれている生活実態が、「低所得で相談相手も少なく、厳しい状態におかれている」ことを報告。その上、介護保険料や高齢者医療保険料が年金から天引きされるようなことになると大変なことになる」と指摘しました。
保険料 月額8280円の試算
川嶋さんは、保険料の成り立ちについて説明。
埼玉県の場合、全国平均に比べて所得水準が約25%程度高いということから、国から支給される調整交付金が減額されることを想定、所得割を調整している不当性を指摘しました。
病気の治療などにかかる医療給付費の他などを加えて、保険料は年額9万9400円、月額8280円との試算が出ていることが話されました。
また、「高齢者の医療費がかかると言われていますが、高齢者の患者数を高齢者数で割ったものと若い層の患者数を若い世代全体で割った比較で、比較にならない。正確にはあまり差がない」と指摘しました。
凍結ではなく中止・撤回を
政府・自民党、公明党は、参院選で惨敗した危機感から、高齢者医療について①70歳~74歳の医療費窓口負担の1割から2割への引き上げ②75歳以上の現在サラリーマンの子供らの扶養家族で、保険料負担がゼロの高齢者の徴収を1年間「凍結」の方針を示しています。しかし、これでは問題が一部先送りされるだけです。
後期高齢者医療制度は凍結ではなく、中止・撤回が求められます。
関さんと吉田さんが
埼玉県大会で優勝
第45回赤旗囲碁・将棋大会
第四十五回しんぶん赤旗囲碁・将棋大会埼玉県大会が、二十八日、さいたま市浦和区の労働会館で開かれました。県内地区・地域大会および県女流囲碁大会を勝ち抜いた計六十八入が出場し、熱戦を繰り広げました。囲碁・将棋ともA級の一・二位の選手が全国大会出場資格を得られます。囲碁一位は関翔一さん(一七)、二位は大会初出場の西家秀行さん(三三)となりました。関さんは「どれも僅差の勝負で神経を使いました。全国大会では、優勝をめざしがんばります」と話しました。
将棋は吉田昌弘さん(三六)が連覇を成し遂げ、二位も前回に続き遠藤正樹さん(四〇)となりました。吉田さんは「四度目の全国大会になります。よい成績をあげられるよう頑張ります」と語りました。
結果は次の通りです。
【囲碁】▽A級①関翔一(飯能市)②西家秀行(さいたま市北区)③吉田正広(春日部市)▽B級=①新村光男(杉戸町)②笠原武(小川町)③武井一雄(さいたま市西区)
【将棋】▽A級①吉田昌弘(飯能市)②遠藤正樹(さいたま市緑区)③菊川哲治(越谷市)▽B級=①中村勝美(草加市)②星野光雄(鴻巣市) ③大倉良介(白岡町)
子どもの成長保障する保育の充実を
すぎのこ保育園が福祉部と交渉
10月29日、すぎのこ保育園の理事長、園長、労働組合代表、父母の会会長ら6名は保育の充実を求める要望書を提出し、福祉部と交渉しました。
ここ数年、少子化は深刻な社会問題となり、子育て支援が積極的に考えられるようになりました。その一方で、保育制度をめぐる情勢は、このままでは公的保育が守られるのかどうか大変危惧されるところです。
認定子ども園についても充分な議論がされないまま見切り発車している状況です。
こどもは社会の宝です。
保育の低下につながるような施策に進むことなく、保育行政がさらに充実されることを求めて来年度の予算に以下のことを盛り込んでほしいと要望しました。
社会福祉法人弥生会本多達男理事長が運営面での大変さを訴え、大河原よしえ園長が要望書の内容について詳しく説明した後、一人ずつそれぞれの立場から発言しました。
障害児加配は実態に見合う額を
義足をつけて生活しているIくんは全介助が必要。公立保育所であれば必要なだけ加配がつく。しかし、すぎのこで保育する場合、月12日分しか加配職員をつけることはできない。後は保育できませんというわけにはいかない。公立と同様に配置できるようにしてほしい。また、21日には実状を見てほしいとお願いしたが未だ来ていない。ぜひ早急に実情を見て、実状にあった補助額にしてほしい。
職員給与調整費補助金の増額で公私間格差是正を
保育の質を向上させるためには経験豊かな職員の確保が必要ですが、国基準があまりにも低く、経験年数が長くなるほど公立保育所の保育士との格差が拡大する。ぜひ希望を持って働ける補助金にの増額してほしい。
地代補助金の補助率改善を。
耐震診断にかかる助成を
保育料の保護者負担の軽減を
給料が上がらないのに、家計に占める保育料の負担額が大きくなっている。
保育料を引き下げ保護者の経済的負担を軽減してほしい。
また、市役所前どおり・かにや前の横断歩道に信号機設置などについても要望しました。
担当課は、民生費は右肩上がりに増えている。どこの課も減額査定をしている状況で、要望項目の内容はどれも理解できるが財政上これ以上は無理という対応に終始していました。
保育士の切実な要望に対し、「障がい児の実状を観るのはなるべく早くいきたい」「信号機については生活安全課にも話す」と言う答弁でした。
子どもたちが心身共に強くたくましく成長するよう保育の充実が強く求められます。
「ミサ子の原爆ピアノ」
50冊を市に贈呈
10月19日、被爆ピアノコンサート実行委員会の安倍晴彦実行委員長と岡部素明事務局長、ピアニストの田島敦子さんらは、教育委員会を訪れ、教育長に「市内の小・中学校の子どもたちにぜひ読んでもらいたい」と、松谷みよ子著「ミサ子の被爆ピアノ」の本50冊を贈呈しました。
これは、8月3日に市民会館ホールで行われた「朗読と被爆ピアノコンサート」が大盛況で収益が出たことから、実行委員会として収益金の一部で、平和の尊さをこどもたちに伝えようと、朗読本「ミサ子の被爆ピアノ」を小・中学校に贈呈することを決めました。ところが、売れ行き好調のため、買い集めるのに大変、苦労して遅くなったとのことです。 子どもたちが手にとって読んでくれる時の姿が目に浮かびます。
「新飯能」発行募金
ご協力ありがとうございます
日曜日、うれしい電話がありました。長年の読者であるYさんからです。
「先週の新飯能を見て、募金をポストに入れてきました」との事。あわてて、自宅の郵便受けを見ましたが、それらしきものはありません。「ない、ない、どうしたのだろう。もしかして郵便物を取り出したときに落としてしまったのかも・・・・どうしよう。せっかくの好意を」傍で夫がいいました。「あんたは警戒心が欠如しているから・・云々」そこで私が「×△○云々」そんなこといっても始まらない確認して謝ろう。なんということか・・・恐縮しながら電話しました。なんとうれしいことにYさんは「ポストちがいです。郵便局のポストに投函してきたの」「ああよかった」Yさんは新飯能を毎週本当に楽しみに読んでくれています。市立病院の問題、市政の問題など話がはずみました。「今まで財政的なことには気がつきませんでした。確かに毎週発行するのは大変な費用でしょうね」とも。「日曜版も切り抜きで穴だらけになってしまう」とも話してくれました。
「新飯能」発行カンパのお願いを掲載したところ、このように読者の皆さんから善意の募金をお寄せいただきました。
10月中に編集委員会に届けられた募金は、19100円となりました。ありがとうございました。また、このカンパは日常的に取り組んでいきたいと思いますので、引き続きのご支援・ご協力を宜しくお願いいたします。
波紋(コラム)
数年前に八甲田山の中腹から酸ヶ湯温泉まで歩いたことがあります。その八甲田のブナ林が丸裸だと「朝日」の<窓>欄に書いてありました。原因はブナアオシャチホコというガの幼虫が大発生してブナの葉っぱをたべまくったからだといいます。それも温暖化の影響ということではなく、これは8~10年の周期で繰り返される自然界のリズムで、ブナは葉を失っても枯れることはないというから驚きです▼1日の「赤旗」では米谷ふみ子さんが「アインシュタインはミツバチが地上から消えると、人間はその4年後に絶えてしまうと言った。ミツバチが消えると受粉が行われない、そうなると植物が消え、動物が消える。そしてその次は人間だ…」とコメディアンが言ったことを紹介しています。アインシュタインが本当にこんなことを言ったかどうかは別にして、ミツバチが減っているのは事実らしい▼そうすると地球はどうなってしまうのか。米谷さんは、世界が一ヶ月に一日だけ、飛行機と車と携帯を使わない日にしようと訴えているのですが。