新飯能1550号
天覧山・多峯主山周辺の自然を景観緑地として保全
11月22日の市議会全員協議会で、西武鉄道(株)が所有する、天覧山・多峯主山周辺の299バイパス西側の斜面、約32・8ヘクタールを、飯能市として「景観緑地」に指定し、保全していく方向であることが報告されました。
これは、17年度決算特別委員会最終日の総括質疑の中で、金子敏江市議の質問に答えたもので、あらためて全員協議会に正式に市の考え方を公表したものです。
景観緑地の「指定」については、今後土地所有者の承諾を得てから、「はんのう市民環境会議」と意見交換を行い「指定」の手続きをしたいとしています。このことは天覧山・多峯主山周辺の開発をストップしただけでなく、自然がほぼ完全に保全されることになり、積極的な意味を持ちます。
自然を守る大きな運動と日本共産党が果たした役割
ふり返ってみると飯能市は昭和50年の第一次総合振興計画(10万人)の街づくりから第三次総合振興計画(12万人)まで30年間、西武や公団(矢颪・大河原地域の丘陵)の大規模開発優先の街づくりを一貫して進めてきました。
この街づくりに対して日本共産党市議団は当初から、「この計画は大企業の言いなりで市民無視だ。飯能の貴重な自然が破壊されるし、財政的にも市民負担が増大する」として、大規模開発を批判し、開発計画の見直しを求めて粘り強く奮闘してきました。
このような中で「飯能の緑と清流を守れ」という大きな市民運動が二回も広がりました。開発への財政負担が増え、矛盾も深まり、西武は開発を断念、公団も当初の計画を大幅に縮小することになったものです。
精明・学童クラブを余裕教室で開設
市議会全員協議会に報告
12月議会前の市議会全員協議会が11月22日に開催されました。
この協議会には、①地方自治法が改正されたことにともない、収入役を廃止し、助役を副市長に改め、一般職の会計管理者を置く。福祉部に市立病院の経営改革を担当する「調整監」を置く。保健センターの健康づくり推進担当副参事を独立させ、「健康づくり推進室」を新たに設置すること。②精明児童クラブ事業については、精明小学校の余裕教室を活用して、市の直営事業として学童クラブを設置する。そのための改修費用、人件費などを補正予算として計上していること。③企業誘致について、特定誘導地域(下川崎)に精密機械部品加工業、(従業員雇用25名)の株式会社ワイテイアイが新工場を建設することが決まったこと。④「桜の森」構想については、斎場前から宮沢湖までのハイキング道周辺とすること⑤庁舎別館の組織配置については、一階に生活安全課、商工観光課、市民参加推進課、農林課・農業委員会、二階には、教育委員会所管課と環境緑水課、エコツーリズム推進室などが入る予定であること。⑥新光・双柳地区における地下水汚染では、椿本チェーンの他にニットー冷熱製作所が汚染源として特定され、浄化対策を講じていくことなど13項目について報告されました。
保育料を引き下げ保護者の負担軽減を
すぎのこ保育園が保育の充実を求め、市と交渉
すぎのこ保育園は、園長・保育士、父母の会代表者が市・こども家庭課と新年度予算について、要望と懇談を行い金子敏江市議が参加しました。
大河原よしえ園長は、「飯能市では、公立保育所の民営化が検討されているということですが、経費節減を目的にした民営化は、『保育の質』の低下につながるのではと心配。建物ならリフォームできるけれども子どもはそうはいかない。人格の基礎を築く幼児期にお金をかけてほしい。名実ともに《子育てするなら飯能市》といえるようにしてほしい」と挨拶しました。続いて、要望書をもとに懇談しました。
障害児加配について
現在障害児2名(5歳児、2歳児)は一日にわたり大人の援助が必要ですが、国・県の補助金が保育士半日分の人件費しかつかないので、実態に見合ったものにしてほしい。障害児の担任をしている高橋さんは、「実際に保育現場を見に来てほしい」と強く要望しました。
職員給与調整費補助金の増額を
平成16年に県の補助金「職員処遇改善費」がカット。その後17年だけ市単独で補助金をつけましたが、18年には廃止。「経験年数が長くなればなるほど公務員との給与格差は大きくなるばかり。職員給与調整費補助金を増額してほしい」と求めました。
保護者会会長の小林さんは、「同じ所得階層でも入間市の方が保育料が月額8000円位低い。これは保育料の基準表を所得階層別にきめ細かくしているからで、飯能市も同様にしてほしい」と要望しました。
早急に住民の望む下水道の整備を
下水道審議会開かれる
飯能市の下水道処理は昭和41年から始まりましたが、普及率は未だに五八・八%にとどまっています。入間市や狭山市は市で処理施設を持たず荒川右岸流域下水道を利用し整備を進め、飯能市より後から始めたにもかかわらず、狭山市90・4%、入間市84・7%と高普及率となっています。進捗の思わしくない下水道整備や今後の下水道施設などについて協議を行う、第二回の下水道審議会が22日開かれました。当面の整備スケジュール、19年度の工事予定、老朽化した浄化センターの再構築問題などが議題となりました。
当面のスケジュールでは特に区画整理地内の整備予定が協議され、阿岩橋の架け替えと下水道菅の敷設方法、阿須ポンプ場の容量アップなどの諸問題をどのように解決して行くのかが大きな話題となりました。区画整理のため整備の進まない岩沢地区では、今年度、隣接する入間市が市境まで整備を進めた所もあり、付近住民にとって、なんともやり切れない状況も生まれています。区画整理では、岩沢地内の阿須小久保線の整備、換地設計の見直しが行われていますが、住民は見直し後、早急に整備が進められる事を望んでいます。審議の中でも、この地域の整備は最優先で進めるようにとの意見が多く出されました。今後、具体的な計画を住民に示し整備を進めていくことが求められます。
今後の課題として処理能力が不足している原市場浄化センターや永田台団地下の県道で休止になっている下水道の検討も進めなければなりません。
最低年金保障制度を
年金者組合が市と懇談
年金者組合飯能支部(野尻一夫支部長)は16日、市内の年金生活者の実態や税の軽減措置などの問題で市の担当者と懇談しました。
「飯能市の国民年金受給額の平均は、年額62万5000円(月額約5万2000円)、厚生年金では、99万4000円(月額約8万3000円)であること。無年金者の実態は把握できない」と回答がありました。
参加者から、「増税で年金生活者の暮らしは苦しくなっている。11月1日の広報に住民税が変わらないとあったが、年金控除が廃止されたことなどが考慮されていないのではないか」と質問があり、「今まで色々とお知らせしているので、今回は税源移譲について、お知らせしたもの」と増税については全く含んでいないことを認めました。
最後に「最低保障年金制度を国に求めてほしい」と要望しました。
波紋(コラム)
寒いですねという挨拶が多くなりました。そんな中で美杉台の寒桜の話題や、知り合いが畑に咲いたといって届けてくれた菜の花が心をなごませてくれます。花瓶にさした菜の花はそこだけぽっと春の雰囲気です。ぬくもりはいいなと思います▼いじめや自殺の背景には、受験だけを目的にした過度の競争教育があると言われています。学校のほかに塾などというものがある国は世界でも珍しいのだという記事も読みました。子どもたちは異常な世界で、友だちより良い成績をとらなければ「負け組」になってしまうと日々脅迫されているのです。ぬくもりなどとは無縁の世界でストレスがたまるのはあたりまえです▼いじめ・自殺根絶にむけての沢辺市長と市教委の緊急アピール。いじめ・自殺を克服するきっかけになって欲しいと思います。でも、それには今の学校教育に対する真摯な反省も必要です。市長や市教委にはその覚悟があるのでしょうか。問われているのはそのことです。
新飯能1549号
市立病院問題
あっという間に371筆の署名が
市立病院を良くする会が初めて駅頭宣伝
白衣にゼッケン、プラカード
飯能市立病院を良くする会は11日、飯能駅頭で、市立病院の入院を廃止しないよう求める宣伝と署名活動を行いました。
この行動には、住民、職員・看護師など25名が参加し、白衣にゼッケン、プラカードも用意して行いました。
時折、雨が強く降る天候のもとでも、多くの市民が足を止めて、署名に協力してくれ、一時間の行動でしたが、あっという間に371筆が集まりました。
市立病院でないと入院できないね
「私の知り合いも入院しているんですよ。せっかくある市立病院の入院を廃止するなんてひどいね」「そんな事が検討されているんですか。許せないね。がんばって!」などと励ましてくれました。
あるお年寄りは、配布したビラの民間病院との料金比較を見て、「私の年金じゃあ、市立病院でなかったら入院できないねー」と深刻な表情で署名してくれました。
市立病院を知らないという人も、「公立病院としての役割が重要だね」と話していました。
広がる運動の輪
市立病院を良くする会が発足して3週間ですが、この間に寄せられた署名は3000筆を超えました。市内の医院や介護施設、商店、ボランティア団体などからも「署名用紙を持ってきてくれ」と連絡が相次いで入るなど運動の輪が大きく広がっています。
母親は憲法改悪を許さない!
40回を迎えた飯能母親大会
11日、福祉センターで飯能母親大会が聞かれました。
今年は飯能母親大会40回記念の大会で、会場の回りに並べられた第1回から40回までを絵入りでかかれた「はんのう母親大会40回のあゆみ」の巻物は参加者に驚きと歴史の重みを感じさせるものでした。
第1部の講演は「教育基本法・憲法改悪を許さず、子どもを・平和を・くらしを・守ろう」と題して、元新日本婦人の会会長の井上美代さんが講演。「お国のために命を捧げる愛国心を養う教育をと教育基本法を改悪したり、憲法9条を変えて『戦争をする国』にしようとする動きは、世界の流れから見ると全く反対の流れであること。そして2年前に呼びかけられてスタートした『9条の会』が今5100を越える数に発展し、草の根から活動を広げていることに確信をもち、日本の明日を切り開く力をいま広げていきましょう!」と話されました。
第2部では、実行委員会の構成団体から「わたしの一言発言」で活動報告。直前まで飯能駅前で宣伝行動をして駆けつけてきた「飯能市立病院を良くする会」の看護師さんの発言は、参加者の大きな拍手を呼びました。
公共工事契約時に労働者の賃金確保など明記を
埼労連が秋の自治体訪問
国が地方自治体に対して交付税の削減や公務労働を「官から民に」押しつけているなかで、住民サービスを守るために自治体独自の主体性がますます問われています。
埼玉県労働組合連合会では、県内の自治体を訪問し、財政事情や施策について懇談する機会を持とうと「秋の全自治体訪問」を行っています。
11月14日、飯能市役所で埼労連本部役員と飯能・日高地域労働組合連合会(杉田実議長)を中心に市内の労組役員などと市担当課長との懇談を行いました。
あらかじめ提出してあった18項目の要望事項に市の回答をもらったあと、
1、ふじみの市で起きたプール事故に象徴されるように、市の責任で「業務委託」への安全・安心の確保をはかること。
2、自治体が雇用する臨時・嘱託・パート職員の待遇改善をはかること。
3、自治体が発注する公共工事については、下請けに至るまで適正な単価・労賃・労働条件が確保されているか指導すること。
4、雇用の確保・拡大のために自治体が発注する公共工事や物品購入は、地元業者へ優先発注すること。
5、アスベスト問題で、地元医療機関と協力し、専門医の配置とアスベスト検診ができるようにすること。また、民間住宅のリフォームや建て替えの際発生するアスベスト廃材処分料への助成や処分場の確保を検討してほしい。ー などの問題で約1時間にわたって懇談しました。
利用しやすい融資制度に
4市民商が自治体交渉
11月15日飯能市役所で、飯能、所沢、入間、狭山の4行政区の民主商工会が、合同で自治体交渉を行いました。
内容は、中小業者の命綱である制度融資の充実。特に今年3月に中小企業庁が、信用保証協会が行う保証制度について、第三者連帯保証人を「原則不要」とする考えを示しました。すでに埼玉県の融資については4月から運用されており、市町村が行っている制度融資については18年度のできるだけ早い時期に見直すよう指示しています。これは、連帯保証人が重い債務を強いられることが社会問題となっており、信用保証協会の債務保証機能をより強化しようというもので、中小業者にとっては朗報です。飯能市での対応について要望しました。その他、国保税、病院にかかったときの一部負担金の減免制度の周知徹底、多重債務者のかけ込み寺として活動する「清流道場」を紹介しながら懇談しました。
41店が出店 - 盛大に行われたくらしの祭り
12日、飯能市役所駐車場で飯能市主催の「はんのう生活祭」が出店数41店、来場者9000人で盛大に行われました。
天候に恵まれた会場には早朝から出店者が大忙しで準備をしていました。
飯能大工・建具組合、青果組合、農・林業組合、郵便局、茶業組合、福祉施設等、飯能市も抽選会場、農業委員会、森の番人、図書館などが出店し活気にあふれました。
地場産の野菜、手作り饅頭、焼きそば、焼き芋に、地元材を使った木工品や家具などを販売、JAいるま野では新米一キロ。農業委員会では肥料。森の番人では間伐材で作った一輪挿しをプレゼントしていました。
10時の花火の合図とともにお目当てのお店で買い物、また、売り手の上手な呼び込みについ買った客も両手に持ちきれないほどの買い物を下げて満足そうでした。
会場には特設ステージが設けられ、午前は双柳のお囃子、午後は飯能乱舞(はんのうらぶ)がよさこいソーランを踊り、盛り上げました。
波紋(コラム)
「自分のお母さんを愛しているのは自分のお母さんだから。世界で一番料理がうまくて、美しくて、賢いからではない。国についても、母なる国、母国、そういう愛の気持ちは大切」「日本には優しい人、美しい場所、すばらしい文化がたくさんある。そういうことを子どもたちに感じさせるような校外活動を増やせばいい。国を愛しなさいとか、毎朝君が代を斉唱しなさいとか、強制的なやり方ではなくてね」▼前回に引き続いて数学者ピーター・フランクルさんの言葉です。自民党や公明党の問答無用の教育基本法改悪案の強行採決をどう思ったでしょうか▼タウンミーティングで教育基本法改定の世論も、実は税金を使っての世論操作であることも明らかになりました。徹底究明の世論の広がりを恐れての暴挙です。許せません。
新飯能1548号
税負担は変わらない?
国のPRそのまま広報に - 批判の声
「広報はんのう」11月1日号が配布されましたが、3面使っての税金問題が特集になっています。
そのなかで、「税源移譲であなたの住民税が変わります」と大見出し。「税負担は、住民税が増えても、所得税が減るため、納税者の負担は変わりません」と大宣伝をしています。
市民の方から、「そんなことはない。計算してみたが大変な増税になっている」と疑問の声が寄せられました。
この広報には、からくりがあります。1~2面は、三位一体改革・税源委譲のための所得税と住民税の税率変更を強調しています。しかし、問題は、自民党・公明党がすすめてきた大増税を全く含めていないことです。
相次ぐ増税
この間強行された、定率減税の縮小・廃止、65歳以上の非課税の廃止、老年者控除の廃止、公的年金控除の縮小、妻の非課税措置の廃止などで、市・県民税の大増税になっています。この他に、配偶者控除や特定扶養控除の廃止などで所得税も大増税に。
特に、これらの大増税は、税金だけでなく、介護保険料や保育料などにも連動し、大変な負担増が家計にのしかかってきており、さらに深刻です。
税金かけて増税隠し
大増税に全国の役所に苦情と抗議が殺到していることから総務省は、「税金は変わっていない」という宣伝をカラー刷りのリーフを配布したり、市町村の広報を使ってさせているのです。これにも莫大な税金が使われています。
市は、国からのPR版を無批判に掲載するのではなく、問題点も市民にわかりやすく説明する責任があるのではないでしょうか。
試算によると所得200万円の家族4人で、24万4千円の負担増。一方大企業・高額所得者は、80年代以降連続して引き下げられています。トヨタ自動車は、86年と比較すると2856億円の減税。日本経団連会長の御手洗キャノン社長も2642万円の減税に。
今、バブル期を上回る空前のもうけを上げているのに、法人税はバブル期の三分の一でしかありません。
政府は「財政再建」のために増税が必要といっていますが、原因は浪費型の大型公共事業や、大企業・大金持ちの減税をいつまでも続けていることにあります。これをもとに戻すだけで10兆円が生み出せると試算されています。
あなたの負担増は?
あなたの増税額がわかる負担増シュミレーションが好評です。日本共産党のホームページをご覧ください。
多くの声を無視して「手直しせず」
懇談会が入院廃止の最終報告を確認
飯能市の保健と福祉の将来を考える懇談会(御船洋会長)が、11月6日開催され、最終報告を確認しました。
会議に先立って、10月1日広報に報告案を掲載し、市民の意見を聞いた結果が報告されました。 報告では、40件もの意見が寄せられ、「入院廃止に反対」または「真剣に経営改善に取り組んでから結論を出すよう」求める声がほとんどでした。しかし、「最終報告は手直しはない」というもので、何のために意見を聞いたのかが問われるのではないでしょうか。
委員の中からも、「飯能市のベット数は足りていないというのに、50床減らしてしまってよいのか、民間委託も考えられないのか」「今まで経営努力はできていたのか疑問」「パブリックコメントでこんなにも全市的に意見が寄せられたのは異例なことで、地域エゴではなく、建設的意見も多い。今後、住民の声を十分聞いてほしい」などの声が出されました。
御船会長は市長に対して、「この報告が市の意志決定を拘束するものではない」と強調しましたが、今後、市民の声を踏まえた市の対応が求められます。
一斉地方選、参院選勝利を!
楽しく、元気がでた赤旗まつり
3日から5日まで、東京都江東区夢の島で第39回赤旗まつりが4年ぶりに開かれのべ20万人が参加しました。来年のいっせい地方選挙と参院選の勝利をめざす決意と元気あふれるつどいとなりました。飯能からも各後援会から140名が参加しました。
志位委員長の講演や市田書記局長とエッセイストの海老名香葉子さんとの対談。ロックバンドや多彩なジャンルのライブステージ。スポーツ広場、青空寄席や大道芸、猿まわしなど子どもたちも大喜び。北海道から沖縄の物産展など好評でした。
中山在住佐藤弘さんの感想
「赤旗まつり」にどう参加するか考えていた時「赤旗」に「子どもを守るうた」の合唱団募集の記事が目にとまりました。
「子どもを守るうた」は、労働者作曲家「荒木栄」が勤務評定反対の中で誕生させた歌。今は、教育基本法改悪反対の中で、歌い広められています。
六十歳、定年の記念に「あの中央舞台に立って200名の人たちと歌ってみたい」と申し込みました。夜なべ、行きの電車で必死に暗譜しました。曲の最後の一節「子どもたちを戦争に送るなー」を歌い上げ、万来の拍手に胸が熱くなり、楽しく、記念に残る「赤旗まつり」となりました。
山下由治さんの句
旗まつり
唱歌を空に
吹き上げて
喜んでくれるお年寄りのために配食サービス始めて14年
配食ひまわりの会が飯能市表彰を受賞
配食ひまわりの会(山崎トヨ子会長)は、長年の一人暮らしのお年寄りへの配食サービス活動が「社会福祉の増進に寄与し、その功績を評価する」として、このほど飯能市表彰を受けました。
配食ひまわりの会が、市内で初の配食サービス活動を開始したのが平成4年4月。月2回の配食サービスとともに、「元気ですか」と声かけや「見守り」活動が高く評価されました。
11月7日、配食サービスの日です。朝7時に集合、9時には盛りつけが始まります。きれいに盛りつけられたお弁当にはボランティアのみなさんの心がいっぱい詰まっています。遠いところは東吾野の八徳、ユガテまでボランティア運転手さんと美味しいお弁当を届けます。この日のメニューは、塩鮭、薄切りトンカツ、切り干し大根の煮物、ブロッコリーのおひたし、かぼちゃの甘煮、みそ汁にミニトマトと栄養満点。誕生日の近いお年寄りには、会員が作った手作りのちぎり絵の手紙が添えられていました。
調理18人、運転7人で、登録しているお年寄り90人、市内全域8コースに分けて届けています。
この日の活動の反省会が終わったのが午後4時です。「大変だけど、喜んで待っているお年寄りが沢山いるので励みです」と山崎さんは語っていました。
波紋(コラム)
数学者のピーター・フランクルさんが「わたしの教育再生」(朝日)で、「日本人が英語ができない最大の理由は、日本語ができないこと。」と言っています。はっきりそう言われると英語ができない自分の日本語のおぼつかなさを思い、うなづかざるをえないのですが▼昨日はクローズアップ現代で、〈読み書きできない若者〉を特集していました。若者の六割が本を読まず、〈憂える〉〈懐柔〉の意味がわからないというのです。これからの日本はいったいどうなってしまうのか心配です▼文科省は国民は人前で話す力がないと思ったのでしょう。タウンミーティングでは発言を事細かに指示して教育基本法改悪賛成の「やらせ」質問。教育にかかわる者のやることではないでしょう。税金を一ヶ所1100万円も使っての政府の「犯罪」です。こんなひどい法案を成立させるわけにはいきません。
新飯能1547号
市立病院の医師確保、障害者の負担軽減など求めて
日本共産党飯能市議団が144項目の要求書提出
10月27日、日本共産党飯能市議団は、市内各種団体との懇談や、住民アンケートなどに寄せられた市民の声をとりまとめた144項目の要求書を沢辺市長に提出しました。
小泉内閣が進めてきた「構造改革」は、パート・派遣などの不安定雇用を増大させてきました。また、税金の各種控除の縮小・廃止などの大増税が「格差社会」とよばれるほど低所得者層を作り出しています。市民生活が大変な今こそ、地方自治体が市民生活を守り応援することが大切です。
加えて、国が「財政危機」を理由に地方交付税や補助金を削減し、地方財政を圧迫していることは問題です。地方から強力な声を上げ、財源保障を求めることが求められています。
以下、144項目の主なものを掲載します。
福祉の充実を
◇介護保険制度◇
①低所得者層への保険料の減免制度を充実すること②軽度者への在宅サービスを制限しないこと。施設入所待機者をなくすこと。
◇障害者自立支援法◇
①利用者負担、医療費負担の軽減をはかること。②施設が健全な運営ができるよう運営費の助成をおこなうこと。
◇病院・保健センター◇
①市立病院の入院施設は廃止しないこと②市立病院の医師の確保を積極的に行い、診療体制を充実させること③妊婦の無料検診を増やすこと④乳幼児医療費を小学校六年生まで無料にすること。
◇児童福祉◇
①公立保育所は民営化しないこと②保育所給食の民間委託化は行わず、完全給食を実施すること③保育料の値上げはしないこと④双柳学童クラブは早急に建て替えること。
◇国民健康保険◇
①国民健康保険税を引き下げること②保険証の取り上げはしないこと。
教育・文化の向上
①児童虐待、非行、いじめ、不登校を無くし、こどもたちの豊かな成長を保障すること②少人数学級を実現するために市としても積極的に取り組むこと③通学路の安全対策を積極的に行い、交通指導員の増員をはかること。
生活環境整備
①県水の受水量は日量1千トンに戻すこと②地元雇用、地域環境に配慮した企業誘致を行うこと③見通しの立たない区画整理は、住民の意向を把握し抜本的な見直しをすること④山手町用地(平岡レース跡地)は、市民の要望を十分取り入れた計画にし、図書館、保育所など文教ゾーンにふさわしいものにすることなどを求めました。
沢辺市長は、「予算編成に向けて、各部署で検討したい」と答えました。
吾野・ 原市場・ 名栗支部
身近な要求まとめて沢辺市長に提出
両吾野、原市場、名栗地域の各党支部は、共通した山間地域の課題があることから、10月31日に35項目の3支部統一要望書を市長に提出しました。
交渉には、3支部の支部長らと新井たくみ市議が参加し、本橋総合政策部長が対応しました。
両吾野支部の村上さんは、まず、「市立病院は地域にとって重要な機関であり、入院機能を廃止しないでほしい。地域住民の声をしっかり聞くべきだ」と訴えました。小野さんは、国道の事故が多いことから通学が心配だとして、「歩道、ガードレールの未設置箇所を早期に整備するよう県に求めてほしい」と要望しました。
原市場支部の三神さんは、「原市場保育所での一時保育の実施」「原市場地域の公衆トイレ整備」「石原橋・唐竹橋交差点付近に信号機の設置」などを求めました。
名栗支部の佐藤さんは、「遠距離通学者のバス代の立替払いなど補助制度を」「合併にともなって増車となった庁用バスの名栗住民の利用範囲を広げて、希望する団体が利用できるように」「健康診断の節目検診については、名栗保健センターでもできるようにしてほしい」「月刊誌、週刊誌の購入。検索用パソコンの早期整備。閉館時間を延長など名栗図書館分館を充実・整備してほしい」と求めました。
駿大の地域フォーラム
元気な森の町からのメッセージ - 山形県金山町 -
28日、駿河台大学で「 森林文化都市」飯能、100年後の子供たちのために「 元気な森からのメッセージ」と題して地域フォーラムが開催されました。
山形県金山町の産業課商工景観交流係長の藤山一栄さんと、農林家の栗田和則さんが、特産の「 金山杉」で街おこし、経済の活性化で元気な町。景観条例を制定し、金山型住宅の建ち並ぶ「 元気な町」からのメッセージとして取り組みが報告されました。
なぜ、景観を重視してきたか
川の上流にある町の責務として、水をきれいにして下に流すこと。町をきれいにすることである。山の自然に恵まれた歴史的なまちを、産業としては植林から住宅まで町の職人の仕事にすることで町の活性化を図ろうとすすめてきた。
美しい自然、清い街に
町長が「 次の世代に残す財産は我々が作って残すことである。建物によっては風景を壊してしまう」と芸術大学のOBなど専門家の力も借り景観を充分考えたものにしてきた。
町うちの職人が地元の木材で金山型住宅を造ることで、経済効果もねらった景観条例になっている。
景観づくりに力をいれ、空いていた元郵便局をすっかり同じに造り替え、湯茶器や図書など自由に利用できる無人の公共施設にしたり、こどもたちの安全のために1億7千万円かけて「 木ごころ橋」を造ったり、七〇名の在籍児童のために「木の小学校」を建設。児童一人当たり2千万円もかけているが、子どもは金にはかえられないと語り、「オンリーワンでいい、100年後を見据えてゆっくりと着実な町づくりをしていきたい」と締めくくりました。
双柳逆線引き地域 - 地区計画が具体化に
双柳小学校北部一帯の13・5haの区域は、平成4年から乱開発を防ぐため暫定的に逆線引きされ、市街化調整区域となっていましたが、平成16年、県の指導によりこの制度が廃止されました。このため飯能市は一定の条件をつけて良好な市街地を形成させる地区計画を立て、住民説明会などを開催し土地の利用方法を検討してきました。飯能市都市計画審議会でもたびたび議題に取上げられてきましたが、10月26日開催された審議会では用途地域が示されました。今回の提案では阿須小久保線に面する西側の地域は第一種住居地域(一定面積以下で条件によりホテル、旅館なども可等)、その他は第一種中高層住居専用地域(床面積五百㎡以内の店舗、飲食店が可)となりました。また一部に残されていた準工業地域は廃止となります。しかし主な道路整備は西側の阿須小久保線と東西に9m、南北は12m道路のみとなっており、住宅開発などに伴う4m道路は施工者が整備を進める事となります。農地も多く残されています、最小敷地面積は150㎡などの規制もありますが、秩序のある街づくりのためにはまだ課題が残されそうです。
第22回健康まつり - 生活見直すきっかけに
28日、総合福祉センターで「第22回健康まつりが行われました。開会式では、80歳以上で20本以上の歯がある中山の関根喜一さんが、よい歯のコンクールで表彰されたことが紹介されました。
ロビーや研修室、会議室を会場に、骨密度測定、高齢者・妊産婦の疑似体験コーナー、ハイハイよちよちコンクール、飯能歯科医師会コーナー、介護予防コーナーなど19の催しが行われました。
ハイハイよちよちコンクールに参加者した赤ちゃんは約80名、保護者も含めると259名でとてもにぎやかでした。大勢のギャラリーにびっくりして泣き出す子やキョトンと固まってしまう子など表情は様々ですが、なんといってもかわいい!元気をもらいました。 うな重のプレゼントがある「うなぎのつかみ取り」には整理券(250枚)をもらった参加者が長蛇の列でした。歯科医師会の大野歯科の先生が、虫歯のない家庭の食生活、家庭環境などについてアンケートをもとにパネルで紹介してくれました。参加者は、「自分の生活を見直す良いきっかけになった」と話していました。
波紋(コラム)
AERA11月6日号に「 郊外病」の恐怖が襲うという記事が特集されています。団塊世代の定年、都心回帰で高齢化、地価下落、税収不足という「郊外病」が首都圏の都市にしのびよっているというのです。38市町の中で飯能市は鳩山町と並んでその深刻度が「赤」(危険)にランクされています。(危険)は人口の社会増減、自然増減がいづれもマイナスで高齢化率が18%以上で「 病状」は相当ひどい▼わが街のことなので「 病状」が深刻といわれて気持ちがいいはずがありませんが、どうして人口が減ってしまうのか、街を活性化するにはどうしたらいいのかを真剣に考える必要がありそうです▼市立病院問題にしても、保育所民営化にしても住民サービスを削ることだけを目的にしたのでは、「 郊外病」を治すことはとてもできないのではないでしょうか。
新飯能1546号
市立病院の入院廃止問題
わずかな議論で決めては困る - 必要な医療は公的責任で
150名の参加で会場いっぱいの学習会(挨拶する高沢支部長)
飯能市立病院を良くする会準備会が呼びかけた、病院問題の学習会が、21日に東吾野公民館で開催されました。地元自治会長や住民、患者ら147名の参加で、公民館集会室は満杯になり、ロビーなど会場の外まであふれました。
住民不在の計画だ
自治連東吾野支部長の高沢謙蔵さんが、開会に先立って挨拶。「市立病院の入院廃止ということは正式には話がない。いきなり広報に出されるなどということは住民不在でとても認められない」と批判しました。
講師の桂木誠志さん(医労連書記次長)は、「転換期の公立病院 - 住民が求める市立病院にするために」と題して講演を行いました。
最初に医療を巡る情勢についてふれ、医師や看護婦不足の問題、医療改悪により、患者が病院から追い出される状況が生まれていることを紹介。「公立病院はこの地域のように不採算医療という役割を担っており、税金が投入されて当然。民間ではできない医療として位置づけられていることをしっかり見なければならない」と強調。「公立病院の今後の在り方を考えるときには、市民要求の把握と市民参加という視点が重要だ。そうした点から見ると保健と福祉を考える懇談会が出した入院廃止案は、乱暴なやり方だ。市民に求められる病院にしていくためには、市立病院と他の診療所、医療機関との連携や役割分担という視点が求められるのではないだろうか。また、地域活性化の観点からも地域から一企業が撤退するのと同じことで、地域の衰退にもつながる」と指摘しました。
火事は初動の3分が大事
桂木さんは最後に、「火事は最初の3分が大事。初動で入院廃止にストップをかけることが大事だ」と講演を締めくくりました。
わずかな議論で 決めては困る
自治連吾野支部長の大野孝さんは、「懇談会がわずか数時間の論議でこんな重要な結論を出していいのか。市長はホットミーティングでは、地域の意見も聞き、同時にきちんとした調査もしたい。慎重に運びたいと答弁している」と発言しました。
参加者から、「11月6日の懇談会の最終報告を決める会議に大勢で参加しましょう」と積極的な意見がありました。
参加したお年寄り(71歳男性)は、「とってもいい話でよくわかった。赤字だと言われていたので肩身が狭かったが確信になった。今後益々公立病院の役割が大きくなるのではないでしょうか」と感想を語っていました。
病院を良くする会を発足 - 署名運動を呼びかける
飯能市立病院を良くする会準備会から、「申し合わせ事項に基づいて、飯能市立病院良くする会を正式に発足させ、入院廃止に反対するとともに、市民にとって良い病院にするようみなさんと力を合わせていきたい。当面、署名運動に協力をお願いしたい」と、訴えがありました。
第2回市民学習会
日時 11月25日(土)午後1時30分~
場所 東吾野公民館ホール
講師 金川佳弘さん
青森県五所川原市立西北中央病院勤務/西北五地域医療を守る住民の会役員/自治労連医療部会
講演テーマ 飯能市立病院の分析と再建方向について(仮題)
手をつなごう - 子どもたちの今、そして未来のために
保育合同研究会報告集会を開く
20日、富士見公民館で全国保育問題研究集会の飯能実行委員会が報告と学習会を行いました。
8月5日から3日間、埼玉を会場に、全国から保育所や幼稚園の保育者・保護者・経営者などで、保育や子育てについて実践を交流しあい、今後の保育に生かしていこうと1万人が集いました。開催地は毎年持ち回りで今年の会場は埼玉県、実行委員会が企画から運営まですべておこないました。この集会に飯能から70名以上が参加しました。
公立・私立で実行委員会作る
実行委員長の大河原よしえさん(すぎのこ子保育園園長)が、「38回目となった『合研』に初めて公立、私立で実行委員会をつくって取り組むことができ、大成功だった」と挨拶し、報告では保育暦3年目の男性保育士、中里さんが駐車場の要員として猛暑の中奮闘した様子、参加者との熱い心のふれあいや連帯を感じたことが報告されました。保護者の林さんは、分科会で「父親と保育」に参加した感想を述べました。公立保育所から参加した保育士さんは、レベルの高い研修会だったと前置きして、駐車場係だったが、参加者の熱気に暑さも忘れたこと。分科会では神戸や名古屋、吉川市の民営化に対する取り組みを学んだこと、精神科医の香山リカさんの講演の感想などが報告されました。
民営化で弊害が
浅井春夫さんの講演では、いろんな形の民営化が進んでいるが、現在2万2600ヶ所あるうち2%が企業参入、三鷹市ではベネッセコーポレーションになり、監査も「企業秘密だから」と拒否、再三の要求に、こどもの昼寝時に限って実施したこと。中野区では契約と異なり保育士のほとんどが一年契約の職員だったこと。品川区では一年で20名以上がやめてしまったなど。採算重視になることは明らか。子どもが一番最初に受ける保育は社会的に保障すべきでここにお金をかけるのは当然。子どもたちの利益を守るために勉強し、人と手をつなぎいでいこうと呼びかけました。
最後に実行委員会から「手をつなごう、子育ての輪」として引き続き、取り組んでいくことが確認されました。
山間地振興の動き始まる
井上・山の子会が間伐講習会
今年から始まった吾野・東吾野・名栗・原市場・南高麗地域など山間地域を対象にした山間地域振興事業は、47件が決定し、花による地域づくり、農作物販売促進、景観間伐促進事業などが開始されています。
東吾野の井上・山の子会(浜中政雄会長)は、花木の植栽と森林の間伐・草刈りなど地域で進めていく計画ですが、第一回の事業として、22日に間伐講習会を行いました。
この講習会には、森の番人の鈴木伸一さんや地元の経験者がリーダーとなってチエンソーや草刈り機の安全な扱い方について指導してもらいました。間伐する杉を狙ったところへ倒すための受け口切りやロープ上げなど実習しました。
山の子会では、11月12日に地域住民の参加も呼びかけ、手打ちうどんやバーベキューなどで発会式を計画しています。
市民要求実現の立場で奮闘
党議員団が9月議会報告会
25日、日本共産党飯能市議団は、9月議会の報告会を市民会館で開催しました。
九月議会の特徴として、金子敏江市議団長からは、国民健康保険の条例改正により葬祭費が10万円から5万円に引き下げられた事、補正予算では平成17年度の様々な事業の切り詰め、特に福祉関係の大幅な削減により9億7500万円の繰越金が計上され、財政調整基金に6億8000万円も戻し、山手町用地の取得基金に3億円が積み立てられたなど、市民の福祉やサービスを犠牲にしている市の姿勢が浮き彫りになりました。一般質問では高齢者の負担軽減の取り組み、保育所の民営化などを報告しました。山田利子議員は障害者施設や利用者の現状を調査し、利用者負担軽減や事業者への財政支援策を求め議会で追求をした報告。新井巧議員からは市立病院の入院廃止問題について地元住民との共同した取組が紹介、報告されました。滝沢修議員は、老朽化が著しい双柳学童クラブの建替え問題や精明学童クラブの早期開所に向けての話がされました。
参加者からは市議団の取組がよく解かった、これからも市民の立場にたって奮闘してほしいとの激励が寄せられました。
波紋(コラム)
津南から秋山郷に向かいながら、新潟県中越大震災から丸2年を迎えたことが話題になりました。もうすぐ三度目の冬がやってくるというのに被災地では現在も1500世帯4600人もの人たちが仮設住宅での生活を強いられています。政府は「日本は私有財産の国だから個人の財産への補償はできない」と、公的支援をかたくなに拒んでいます。憲法上の制約は何もないのにです▼狭い国道に入るとはるか下に川の流れが見えてきて緊張します。のよさの里で食事をする予定でいたのですが、いっぱいで断られてしまいました。この辺は昨年の大雪で道路が寸断されてライフラインが止まってしまったところです。こんな美しい紅葉の里もまもなく雪にとざされてしまうのでしょうか。雪害の少ないことを祈るばかりです▼やっとたどりついたお店で昼食にありついのですがそこにはもうストーブの火が赤々と燃えていました。
新飯能1545号
防犯の街づくり条例とは
広がる監視社会に疑問
9月1日号の広報「はんのう」に、防犯のまちづくり推進条例(案)についての意見募集が掲載されました。募集期間は9月1日から10月13日まで、公開場所は各公民館、ホームページなどとなっていました。
条例の目的は、「近年、街頭犯罪や不審者などの増加している。安心、安全なまちづくりのために、市民、事業者などが一体となって、取り組むことが求められている。そこで市は、プロジェクトチームを設置し、各種団体の皆さんのご意見もふまえて「条例(案)」を策定したので公開し、市民のご意見を募集します」となっています。
関係者の話によると、「各種団体の皆さんのご意見をふまえて条例を策定したかのような表現になっているが、七月に行われた意見交換会には、七団体の招集に対し調整がつかず、四団体しか出席していなかった」といいます。
9月27日の自治連支部長会議では、「市民の責務など具体的にはどういうことなのか、協力しなければならないとあるが、強制的で言い回しがきついのではないか、条文はもっと市民にわかりやすくしたほうがよいのではないか」などの意見が多数出されました。
全国で条例化の動き
全国的にこうした「生活安全条例」策定の動きが広がり約1500の自治体で条例化されていると言われますが、様々な法的な問題も指摘されています。
この条例の特徴は、自治体、住民、民間業者が、警察等と協力しながら「防犯」に努める義務を負い、それぞれの責務が規定されています。自治体や住民に警察と同じような防犯の責務があるのでしょうか。
担当課はいつの議会に提案するか明確にしていませんが、「安全」「安心」の名のもとに警察、住民同士の監視体制が強まるのではないか、法の乱用につながらないかなど、しっかりとした論議が求められます。
給食調理員 - 大規模校に複数配置を
飯能市は、行革の中で「給食の在り方の検討」を庁内の検討委員会で議論し、今年度中に結論を出すことにしています。 検討委員会では、「委託ありきではない」としていますが、市の来年、再来年に退職者が多くなることから、適正な職員の補充が求められます。
今でも加治小、富士見小、原市場小、美杉台小など600名前後の大規模校で、常勤一名体制では、調理員さんにとって大変な過重負担となっています。こうした大規模校に正規職員を複数体制にすることが求められます。
入院廃止問題
病院としても残せるよう努力したい - 院長と党議員団が懇談
「保健と福祉の将来を考える懇談会」が市立病院の入院機能を廃止するという方向で報告案をまとめ、10月1日付広報で市民の意見を求めています。これらの意見も参考に、11月6日に最終報告をまとめる事にしています。
日本共産党飯能市議団はこの最終報告を前に、1、参考にしている資料が入院を抑制している医師欠員時期のもので民間病院との比較検討する資料としては適当ではないこと。地方交付税措置が考慮されていないこと。
2、市民、地域住民に十分な説明を行わずに、また意向も聞かずに「市立病院の入院廃止」という重大事項について、拙速な結論を出さないことなど4項目の申し入れを行いました。
18日には、市立病院合原進二院長にあって、8月に実施したアンケートに寄せられた意見、要望をまとめて提出し、懇談しました。
合原院長は、「要望書の内容は私の思いと近いものが多い。病院としても、今までと同じように入院が残せるよう努力したい。改善できるものは改善していきたい」と述べました。
議員団は、「病院問題を市民も一緒に考え、良くするチャンスにできるよう精一杯努力していきたい」と決意を延べました。
病院長への要望骨子
1、「入院廃止、無床の診療所」へという結論の前に、病院、市、住民が一体となって、病院の経営改善に努力して入院が維持できるよう働きかけをお願いしたい。
2、医師の確保について、ご尽力をいただきたい。
3、会計事務に時間がかかりすぎるという指摘が多いので、原因を明らかにし、委託会社に改善を申し入れていただきたい。
4、患者の送迎サービスを実施できるように働きかけていただきたい。
5、病院内に患者の声、要望に機敏に対応できるシステムをつくっていただきたい。
以下具体的な要望事項
① 仕事の帰りに診察できるよう診察時間を延長する曜日を検討していただきたい。また、午後の診察時 間の延長、土曜日でも検査の予約ができるようにお願いしたい。
②非常勤医師の活用で専門外来を増やしていただきたい。
③一泊の入院検査、人間ドックなど検査体制を充実させていただきたい。
④往診を充実するようお願いしたい。
⑤リハビリ機能を充実させていただきたい。
⑥診察まで1時間以上かかる場合は、その理由を患者に説明するようにしていただきたい。
⑦診察室の声が待合室に聞こえないような措置を講じていただきたい。
⑧非常勤医師も含めて名札を付けていただきたい。
⑨高齢者の利用が多いので、声かけなどを配慮していただきたい。
⑩車いすで入れるトイレを設置していただきたい。
⑪雨の日など薬局へ行くのが大変なので、特に足の悪い人や高齢者に配慮をお願いしたい。
⑫高齢者、障害者のために、一階を通用口として利用できるようにしていただきたい。
⑬病気にならないための、健康指導、食事や運動などまた医療費のコストなどわかりやすく指導していただきたい。
⑭駐車場を拡張していただきたい。
⑮市立病院のホームページを充実させていただきたい。
いざという時、日頃の備え
岩沢第一自治会が防災訓練
岩沢白髪神社脇の会場では、12時から非常食の試食が行われ、一時に訓練が開始されました。火災による煙の中の避難、起震車での地震体験や消火訓練に参加者は真剣に取り組んでいました。起震車の体験は、最初縦揺れが始まり横揺れに変わりながら序々に震度が強くなり、関東大震災並の、震度六強の体験ができましたが、セットされているテーブルは当然動き出し、手すりにしっかりとつかまっていないと、立っていることは無理でした。「実際に震度六の地震では多くの建物が倒壊してしまうのでは」の心配の声も多く聞かれました。日頃の備えの必要性を実感する訓練となりました。
波紋(コラム)
〈おいしいジャムありがとう、孫といっしょにご馳走になりました〉。小さなことかもしれませんが、メールのそんな一言で一日が楽しくなるから不思議です。人間、言葉によって励まされることも、逆に傷つくこともあるんだと思います。悲惨な中学生の自殺も、そこまで追い込んでしまったのは教師やまわりの子どもたちのひどい〈言葉〉だったのではないでしょうか▼その言葉がどれだけの痛みを与えているかは、当事者にはわからないのでしょう。むしろそこに快感を感じている場合もあるでしょう。北朝鮮の核実験に便乗した自民党の中川昭一政調会長の日本の核武装発言は、被爆者や平和を願う人々に大きな衝撃をあたえました。北が悪いんだから何を言っても許されるとばかりに非核の心をずたずたにしたのです▼絶対に許してはならない発言です。幼稚な発言だと済ますわけにはいきません。安倍政権が改憲を公約し、核武装まで視野に入れている極めて危険な政権であることを忘れるわけにはいきません。
新飯能1544号
飯能市立病院入院廃止 十分な説明と住民本位の対応求め
党議員団が市長に申し入れ
17年度に設置された保健・福祉の将来を考える懇談会は、最終報告案として①「予防」の進め方、②保健・福祉における「協働」の進め方、③市立病院のあり方について、10月1日付の広報はんのうに掲載し、市民の意見を求めています。特に、市立病院のあり方については、つぎのように記述しています。
●多額の公費を投入して市立病院に入院機能を残す必要性は乏しい。
●本懇談会では、あくまで現状を前提とし、改善に向けて一歩一歩前進するための方策を探ったが、今後の方向性としては、外来は従来どおりにしっかり残し、往診・訪問着護の充実により地域医療の確保を図ったうえで入院については段階的に縮小し、将来的には廃止する方向性が妥当と考える。
●速やかに具体的な対応を決定し、早期に改革を実行することを望む。
などとしています。
沢辺市長は、9月議会新井市議の一般質問に、「保健と福祉の将来を考える懇談会がここまでの結論(将来入院を廃止する)を出していただいたので、有識者会議では住民説明、職員の配置転換など具体的な問題を議論してもらう場になる」と答弁しています。
自治会長さんも激怒
地元の多くの自治会長さんは、「こんな乱暴なやり方は初めてだ。ホットミーティングの話と全く違う。納得いく説明が必要だ」と怒っています。
こうした状況をふまえ、日本共産党飯能市議団は10日、沢辺市長あてに左記のような申し入れを行いました。
対応した大山助役は、「これは懇談会としての報告で、市としての結論ではない。申し入れの内容はよく分かりました」と答えました。
議員団は、「保健と福祉の将来を考える懇談会が市立病院の入院を廃止するなどという具体的な結論を出すべき性格の会ではないのではないか」と指摘しました。
議員団では「懇談会」に対しても、申し入れを行う予定です。
市長あての申入書
1、「入院をなくして市立病院を診療所にする」という重大な問題を市民・住民に説明もなく、懇談会の結論とするような乱暴なやり方はやめ、市として十分な説明、意向調査など行うこと。
2、有識者会議が検討を始めるにあたっては、懇談会が出した「最終報告」を前提にするのではなく、十分な調査と分析、市民・地域住民の意向調査、影響調査を行い、市民の納得と合意を 大切にして検討をすすめること。
3、「入院の段階的縮小・廃止」という結論先に ありきではなく、いかにしたら経営を健全化できるか、市民のための公立病院としてどのような改善が必要かなどについて、真剣に検討を行うこと。
学習会と病院を良くする会(仮称)結成の呼びかけ
第1回 10月21日(土)午後1時30分~
東吾野公民館ホール
講 師 桂木誠志さん
日本医療労働組合連合会書記次長
テーマ 転換期の公立病院
- 市民に必要とされる病院にするために -あいさつ 自治労連県本部委員長、地元自治会代表
問題提起 飯能市立病院をめぐる状況と
私たちの取り組み
*飯能市立病院を良くする会・結成の呼びかけ
第2回 11月25日(土)午後1時30分~
東吾野公民館ホール
講 師 金川佳弘さん
青森県五所川原市立西北中央病院勤務
西北五地域医療を守る住民の会役員
テーマ 飯能市立病院の分析と再建方向について(仮題)
17年度決算
庶民増税 冷え込む市民生活に追い打ち
平成17年度決算特別委員会(大久保勝委員長、日本共産党から金子敏江委員)が、9月29日から11月7日まで、計5日間開催されます。
現在までに2日間質疑が行われましたが、特に市民にとっては庶民増税が、また地方自治体にとっては「三位一体の改革」で地方交付税が減らされるという、国の悪政がくっきりと数字に表れました。
個人市民税では、給与所得者の所得階層が大きく変化してきていることが分かります。
所得減 大幅に増える
平成12年から17年までの5年間でみると、給与所得者の全体の人数は約2万8300人とほとんど変わりませんが、所得5万以下~200万円未満までの階層が940人増。200万~700万円未満の階層が780人減。700万~2000万円超の階層は140人の減。ただしこの階層の内、700万~1000万円までの階層では、16年と比べて449人から542人と93人の増加となっています。
庶民には一億円超の大増税
17年度の庶民増税としては、新たにサラリーマンの妻に対して均等割りが3000円課税され、17年度は半額課税で全体で890万円(5920人)、配偶者特別控除の廃止で1億810万円(10371人)、併せて1億1700万円の増税となっています。
行き過ぎ 金持ち・ 大企業減税
一方、所得七百万円超の高額所得者へは、税率12%から10%に軽減され、全体で1億500万円、株式譲渡所得についても全体で1400万円の減税となっています。
また、大企業の減税は、1億2600万円で、高額所得者と大企業への減税で、本来市に入ってくるべき税金が国の減税策で2億4500万円の減収となっています。
さらに国から地方自治体への削減額は、これに輪をかけて平成16年から3カ年の「三位一体の改革」の17年度は、地方交付税など4億7000万円の減収となりました。
ところが国は、財政危機をあおる一方で、80兆円を超える金余りがあり、これが株や投機に回っています。国民の暮らしを押しつぶしながら、行き過ぎた金持ち減税と地方財政を圧迫するような税金の使い方は、先進国の中でも特異なものとなっています。
市は、声を大にして地方自治を守れと強力な運動を展開しなければなりません。
九条の会・飯能 1周年記念
松元ヒロ 憲法を語る 憲法を語り、広げよう!
昨年10月1日結成された「九条の会・飯能」は、街頭での宣伝、署名運動や憲法学習会を重ねてきましたが、一周年を向かえた10月8日、世相風刺のコントで全国各地を回っている、松元ヒロ氏のソロライブを開催しました。
午後6時30分に開会され、ライブに入る前に青年や平和活動家など5人の方から、九条改悪に反対するそれぞれの思いが語られました。裁判官として活躍され退官後弁護士をされている、山手町在住の安倍弁護士は、少年時代の戦争体験から「戦争では死にたくないと思ってきた。終戦を迎えた時これで死なずにすむと思った、新しい憲法ができて、これからは戦争のない世の中になるんだ」と当時の思いを語られ、その後は憲法を生かす裁判官として司法に携わってきた経験が話されました。7時30分から始まった松本ヒロさんのライブは、厳しい世相風刺が笑いとともに表現され、会場を魅了していました。憲法君のコントでは日本国憲法の前文がいかに大切なものであるか、胸にすっと落ちる語たりに、さらに大きな運動を誓い閉会となりました。
波紋(コラム)
その人形に出会ったのは志賀高原の入り口の神林温泉にある志賀高原ロマン美術館でのことでした。美術館には食事のついでに寄ったのですが、その程よい大きさの美術館の一隅に、そこだけ縁側のぬくもりを感じさせるような雰囲気で人形が展示してあったのです▼そのなつかしい人形たちが入間市の博物館にやってくると聞いてエッと思いました。〈高橋まゆみ創作人形展ー故郷からのおくりものー〉です。忘れていた大切なものを探しに行きませんかのフレーズも心地よく記憶の底の世界に私たちをいざなってくれます。ちょっと前まではいたであろうじいちゃんやばあちゃんの微笑ましい姿はとても人形とは思えない不思議な世界をつくり出しています▼話は飛びますが世界中の世論に挑戦して核実験を強行した北朝鮮の指導者たちはいったい何を考えているのでしょう。核を持てば人間を支配できると考えたらそれはとんでもない間違いです。何か大切なものを忘れていませんかと人形たちは核の亡者たちにそう問いかけているようにも思えます。
新飯能1542号
山手用地取得基金半年で10億円に
市民生活にしわ寄せ!?
土地開発公社が平成11年4月に、20億円超で購入した山手町用地は、利用計画が明確にならないまま、簿価がふくらみ現在22億円にもなっています。
この土地を買い戻すために、平成18年3月議会で「山手町用地取得基金」が設置され、17年度3月補正で5億円、18年度当初予算で2億円が積み立てられていました。9月議会の補正予算でさらに3億円を積み増し、基金総額はわずか半年間で10億円にもなりました。
市は、「決算で繰越金が多く出たため、この際に基金に積み立てた」と説明していますが、各部所で不用額が多く、総額では約10億円にもなっています。民生費では生活保護扶助費、障害福祉扶助費などで4億円も不用額となっています。
金子敏江市議が、質疑の中で、「無理に不用額を作って積立金にしたのではないか」と指摘したのに対して、財政課長は、「余裕財源で事業を行うことも選択肢ではあるが、市の直面している負債の解消のために土地開発公社からの用地取得基金に積み立てた」と答弁しています。
繰出金の引き上げを最優先
下水道会計では、下水道整備の起債充当率が今までの95%から100%に拡大されたことから、下水道事業債を全額市債(借金)に振り替え、1000万円の繰入金を一般会計に戻しています。
新井巧市議は、「一般会計からの繰出しを減らすために下水道の借金を目一杯した形になるのではないか。これが財政担当の方針か」と質したところ、「そうした方針のもとに少額でも一般会計に戻せるものは戻すという形で財源振替を行った」と答えています。
また国民健康保険会計では、前年度繰越金1億7000万円も引き上げるなど、他会計への繰り出しは徹底して減らし、予算計上してあっても絞りに絞って不用額を出すという財政方針が今回の補正予算に現れています。
土地開発公社の負債処理が市民生活にしわ寄せとなっている実態が見て取れるのではないでしょうか。
平和の歌声響かせて
原水爆禁止世界大会報告会
原水爆禁止飯能市協議会は9月15日、06年原水禁世界大会に参加した柴崎康夫、金子均、丸山一男さんの報告集会を行いました。柴崎さんは、北海道礼文島から82日間かけて東京まで平和行進を行っての参加でした。
3人の報告後に、アコーディオン奏者の新井幸子さんの演奏に合わせて、「折り鶴」「原爆許すまじ」など平和を祈って合唱しました。
産科・小児科医の確保を求める意見書採択
日本共産党は、9月議会に五本の意見書案を提案しましたが、「産科医及び小児科医の確保に向けた抜本的な対策を求める意見書」を全会一致で採択し、国に提出しました。意見書では、「医師不足が大きな課題となっているが、産科・小児科といった特定診療科の医師不足は安心して子どもを生み育てることに支障が生じている」として国が責任をもって抜本的な対策にあたるよう」求めています。
「障害者自立支援制度の充実を求める」意見書は、自民ク、市民ク、公明党の反対で採択できませんでした。公明党は、党本部が要求し、若干の改善措置(追加措置)が講じられたとして、意見書の提出に反対したもので、自立支援法の問題点を全く理解していない対応です。
市立病院の入院廃止とんでもない
新井たくみ市議の一般質問
新井たくみ市議は、9月議会の一般質問で、「市立病院の入院廃止問題」を取り上げ、市長の見解をただしました。
保健と福祉の将来を考える懇談会が、9月7日に出した最終報告案は、「市立病院として入院機能を残す必要性は薄い」「医療職の退職者補充のための採用は停止する」などとして、「病床規模を段階的に縮小し、将来的に入院機能を廃止する」としています。
新井市議は、8月末に実施した住民アンケート結果を示して、「無床の診療所への格下げがやむを得ない」と答えた人は4%、「他に病院があるから入院がなくなっても困らない」と答えた人はわずか2%で、「高齢化が進んでいる山間地では入院施設がなくなったら大変困る」という人が96%だったとして、アンケートにぎっしり記入された声を紹介しました。
「山の中に住む私たちは、この病院が頼りです。車も運転できず、他の病院には行けません。やたらと寂しい地域になってしまう」このアンケートをどう思うかとただしました。
沢辺市長は、「あった方がいいか、ない方がいいか、聞いたらあった方がいいと答えるのは当然だ。(廃止について)しっかり説明していく」「懇談会がここまでの議論をだしてあるので、地元への対応、職員の配置などの問題をソフトランディング(段々と落ち着かせること)できるよう説明していきたい」と答弁しました。
委託労働者の賃金の確保を
新井 委託業務についても、労働者の賃金、労働条件などを把握し、チェックをしていくことが必要だ。3月に入札した委託事業で小岩井浄水場の落札率が65%、原市場スクールバスは68%。空き缶収集業務は25%だ。賃金・労働条件はどのように見積もられているか。チェックはされているか。
本橋企画政策部長 全体ではチェックしているが、個別には労働契約によって支払われているもので把握していない。
臨時職員にも一時金を
新井 労働基準法は「同一労働、同一賃金」の原則をうたっているが、正規職員と同一の労働をしているのであれば、勤務時間に比例した賃金が支給されるべきだ。また手当や福利厚生においても同一の扱いをすべきだ。パート労働者に一時金を支給している自治体が県内で40市中、23市ある。飯能市も支給できないか。
小沢総務部長 今まで通りの支給としたい。
公立保育所民営化 保護者への説明、同意を得て
金子としえ市議の一般質問
金子市議 児童福祉法に基づいて国と自治体の責任で全国どこへ行っても一定水準の保育サービスを受けることができる。ところが「官から民へ」と、自治体が公的責任を放棄して、公立保育所を民間委託や民営化する動きが起こっている。
飯能市は、17年度中に一部公立保育所の民営化を実施すると言っていたが、これを延期して慎重に対応したいとしている。庁内では三年間の論議をしてきているとのこと。具体的に民営化の形態等の検討がされているのかどうか。
清水福祉部参事 民設民営(移管)の場合は、地域のニーズに迅速に対応できる。公設民営(委託、指定管理者制度)の場合は、低コストで行政の意向を反映しやすいというメリットがある。反面、施設の維持管理費を市が負担すること。行政のしばりによって法人の自主性が発揮しにくいというデメリットがある。また、公設民営の場合には複合施設であっても可能だが、民設民営の場合は、複合施設ではむずかしい問題がゆくゆくは出てくるだろう。民間に移管する場合は、単独施設が望ましいと考える。いずれにしてもまだ結論はでていない。民営化の方向、対象施設の選定については、慎重に議論を続けていく。
金子市議 なぜ民営化をすすめなければならないのか。多様なニーズというが飯能の公立保育所は保護者のニーズに応えてがんばっているではないか。子育てが困難な時代だからこそ、市が子育て環境の充実に向けて積極的に取り組むべきである。民営化の理由、根拠は何なのか。市民に説明する必要があると思うが。
福祉部参事 公立は民間と比べてコストが割高であること。多様な市民ニーズに積極的に対応して行くために民間運営のメリットを活用することは不可欠であること。
市の裁量権を逸脱した行為
金子市議 横浜市が公立保育所の民営化を強引にすすめ、保護者の反対を押し切って、三ヶ月という短い引き継ぎ期間の中で児童・保護者に大変な混乱と被害をもたらした。これら保護者の訴えに対して横浜地裁は、市の対応に対して【児童福祉法に違反する行為、市の裁量権を逸脱した行為】だと厳しく断罪した。これを教訓として飯能市でも丁寧な対応が求められると思うがどうか。
福祉部参事 横浜市の裁判の判決については、大変きびしいものが出ていると受け止めている。飯能市としても判決の内容を検討するとともに、保護者会への説明を十分に行い、同意を得ながら、子どもたちのために民営化をはかって行きたいと考えている。
公立保育所で多様なニーズに応え努力
●朝夕の延長保育●地域での交流保育や子育て相談は全施設で実施●延長保育も富士見、八幡保育所では夜7時まで実施。●産休明け保育は、乳幼児10ヶ月児からスタートさせ、その後8ヶ月児から受け入れ、今年美杉台、加治東保育所で六ヶ月児からの受け入れを開●美杉台保育所での一時保育●加治東保育所での子育て支援センター「どんぐりルーム」。
波紋(コラム)
近くの公園に散歩するのが日課だったという保育園児の列に乗用車が突っ込み2児が死亡、3児が重体という川ロ市でおこった事故に胸が痛みます。あってはならない事故ですが、とても他人事には思えません。福岡では飲酒運転で3児が死亡した事故があったばかりです。どうして幼い子どもたちがこんなひどい目にあわなければならないのでしょうか▼事故にあった保育園は午前9時頃からの近くの公園への散歩を日課にしていたということです。散歩も毎日となると大変です。どうして毎日なのかというと、川口市の公立、私立の52の認可保育園には基準どおり園庭がありますが、認可外の52園の大半にはなく、近くの公園が園庭がわりになっていたというのです。事故にあった園にも園庭はありませんでした▼園庭があれば事故が防げたというほど単純なことではないのかもしれませんが、こんなにも子どもが粗末にされているのかと思うと悲しくなります。こんな事故はもうたくさんです。飯能市でも外出時の安全調査などきちんとした対応をして欲しいのですが。
新飯能1541号
老人医療 - 障害者控除の適用で 3割から1割に戻る
高齢者の医療費連続負担増に
吾野在住のNさん(75歳女性)は、86歳の夫と二人暮らしですが、「医療費の自己負担が8月から2割に、10月から3割になる」という市からの通知に驚いて新井たくみ市議に相談がありました。早速、調べて見ると、今年の医療改悪で、70歳以上のお年寄りの現役並所得の基準が100万円以上も下げられたため、今まで一割だった自己負担が2割に、10月からは3割になってしまうことが分かりました。
さらに、気の毒なのは、同じ健康保険証ですから、奥さんの年金収入が少なくても夫婦とも3割負担になってしまうことです。
障害者控除の適用
新井市議とNさんは、介護保険課に行き、Nさんの夫が要介護1に認定されていることから障害者控除の認定を申請し、所沢税務署に更正の請求を行ったところ、所得税・住民税が5万円程度返還されることになりました。同時に、現役並所得基準145万円を下回ったために、老人医療の自己負担の適用も一割に戻ることになりました。
Nさんは、「5つもの病院にかかっているので、自己負担が3割負担と聞いてとてもショックでしたが、一割に戻ってよかった。年寄りは制度のことは分からないので、相談して良かった」と大変喜んでいました。
現役並みの所得基準が引き下げに
所得税・住民税が増税になった上に、8月から基準が見直され、「現役並み」の収入基準が百万円以上も引き下げられたことで、全国では90万人のお年寄りを直撃しています。飯能市では、500人以上が新たに「現役並み」となり、10月から約1000人ものお年寄りが3割負担になることが、9月議会の質疑のなかで明らかになりました。
来年度以降もさらに、増税と負担増が押し寄せます。高齢者の増税と負担増をストップさせる運動を強めなければなりません。
介護保険料 先取りで大幅値上げに
65歳以上の方に介護保険料の通知が届き、「保険料が値上げされた上に通知額より多いのでは」という問い合わせが寄せられています。
担当課に問合わせてみると・ ・ ・ 。こんな仕組みが!
Aさんの場合、通知額は6段階で6万3000円。17年度保険料は、50400円ですから1万2600円の値上げです。ところが、4~9月分の前年の所得が確定していないため、3回は仮徴収ということで2月を基準に前年と同額を徴収します。今年度分は、値上げ分から仮徴収合計額を引いた額を三回分で割り、来年度の仮徴収額も同様な額を徴収しますから、2万5200円もの負担増になってしまうのです。
さらに来年の増税でさらに段階が上がる可能性があるのです。
「障害者控除」の制度
要介護認定の通知時に周知
年金は減っているというのに、市県民税や介護保険料、国民健康保険税が雪だるま式に増える高齢者への大増税。
金子敏江市議は一般質問で、高齢者の税負担を少しでも軽くするために、「要介護認定者」が「障害者控除」を活用して、税の軽減ができることを該当者に徹底して周知するよう求めました。これは、本人が申請しないとできないので、市が直接該当者に対して、制度の周知を求めたものです。
寺田福祉部長は、「要介護認定を受けている人に対して、個別通知は考えていないが、要介護認定の結果を通知する際に、合わせて障害者控除の制度の周知を行うことを検討したい」と答弁しました。 今年四月時点で、要介護認定を受けている人は、約2300人。その内、控除申請をした人は、40人にとどまっています。
区画整理 願いは下水整備と雨水処理
滝沢おさむ市議の一般質問
滝沢市議 住民の皆さんから、「区画整理事業の見直しはわかるが、下水道の整備は具体的にどの様に進めていくのか」との意見、要望がたいへん多くあります。大雨が降れば雨水を処理できなくなり、側溝から溢れ出た水が宅地に侵入したり、掘りごたつから雨水が溢れたり、雑排水を吸い込ませるために、何箇所も場所を変えてきたが、もう掘る場所がない、区画整理が進まないので単独から合併処理浄化槽に変えたが補助金も出ない、この様な実態ですから当然です。度々この問題を質問してきましたが、現在岩沢の南北では換地設計の見直しが行われており、見直しのなかで下水道、雨水処理問題も一緒に考えて行くとの答弁でした。住民の切実な要望を具体的に計画の中に示さなければなりません、改めてこの問題について御伺い致します。
双木建設部参事 現在進めている換地設計の見直しは、下水道が見直し後早期に整備が可能となる方向を視野に入れながら検討しているところです。雨水処理については下水道と一緒に整備をして行くところですが、下水道整備を優先するため当面は区画整理事業の中で暫定的に排水処理を行なって行く必要が有ると考えています。
コンサル任せでなく住民意見の反映を
滝沢 岩沢南北の見直しはそれぞれコンサルに委託して作業を行っていますが、今までも、岩沢北部の審議会では、現在の計画についてコンサル任せで、住民生活をまったく無視した換地計画、換地設計との意見が出されていました。見直しにあたっては、この様な事のないよう、住民の切実な願いが十分反映された計画とすべきと考えますがいかがですか。
参事 現在見直し作業中ですが、コンサルとも度々協議を行っていまして、今後の計画のなかで出来るだけ早い整備が出来る方法となるよう道路整備等を見直しています。
見直し後、最優先で整備を
滝沢 また、下水道審議会でも区画整理地内の下水道整備は最優先の課題としていますが、下水道課としての整備方針について御伺いをいたします。
木村上下水道部長 区画整理地内の下水道計画については、区画整理の道路計画の整備に合わせた計画となっており、区画整理の進捗に大きく影響されるところです。現在区画整理サイドで事業の見直しを行なっていますが、見直し後にその道路計画に沿って、汚水、雨水管渠の変更認可を同時に戴かなければならないことや、阿岩橋の掛け替えに伴い、下水道管の敷設方法の検討も必要です。今後、引き続き区画整理担当とも十分協議をしながら進めて参ります。
障害者自立支援 負担軽減と財政確保を
山田とし子市議の一般質問
山田市議 障害者自立支援法が10月から本格的に実施となるが、4月からの利用料一割負担に加え、舗装具、障害児施設も一割負担となり、障害者、家族の負担ははかりしれない。
◎〈ディサービスに週4日通所のUさん〉障害者年金66600円と工賃1000円程度の収入。親の収入や預貯金等で軽減対象外となり、利用料が送迎バス代含めて24000円。一気に大きな負担増となり、利用日数を増やすのは無理。
◎〈施設入所のKさん〉週、2泊3日の帰宅。8万円強の年金収入で利用料は約5万。ジュース、散髪代の予備費、衣類の購入等でぎりぎりの生活。世帯分離せず親との同居では利用料が月12万円にもなり、年金だけではとても足りない。親が高齢になったり、収入がなくなったら障害者はどうなるのか。一方、利用者が通所、入所をひかえれば減収となる事などから、現在、300近い自治体が利用料の軽減や作業所への補助金交付を決めている。市も独自施策を講ずるべきではないか。
福祉部長 公平な負担が制度改革のねらいである。市独自の軽減は考えていない。
山田 収入の三分の一にもなる負担が公平と言えるのか
福祉部長 細かくはそういうこともでてくるだろうが市としてはこの制度にのっとってやっていきたい。
*山田市議は、地域生活支援事業は市の裁量で出来る事業であり、障害者の立場にたって負担を求めずに実施すべき。また、この制度の問題の根本は応益負担にある。国に向けて応益負担の撤回と制度の見直しを求めるよう強く要望しました。
給食検討委員会の報告を生かせ
山田市議 今年度も保護者会連合会から陳情書が出されているが、平成13年から三ヶ所の保育所を対象に完全給食実施に向けて委員会で検討。12年に報告書が出されている。ところが議会答弁は「財政難」を理由に「検討委員会で検討」「前向きに検討」の繰り返し、一体どういう事か?さらに6年間もほったらかしてきた理由は?
福祉部次長 検討委員会は現場の保育士や調理員など6名の委員が検討してきたが、当時の担当課が「これでは費用がかかりすぎる。実施は無理」という結論だった。
山田市議 施設の改修等も含め、計画的に実施すること。どうしたら子ども達に温かいご飯を食べさせられるか、真剣に検討を重ねてきた関係者の思いが理解できないのか。行政は継続性、計画性が重んぜられる。市長の見解は?
市長 内部での検討が市の事業として立ち上がらなかった。そういうことはままあること。そういうパターンの一つであったということ。と答弁。
*子育て支援をいいながら市は子どもたちを本当に大事だと思っていないことの証ではないでしょうか。
波紋(コラム)
図書館から本が入ったとの連絡がありました。リクエストしてからしばらく経っていたので、もう駄目なのかなとあきらめかけていた矢先のことで、忘れないで本をさがしていてくれたというその仕事ぶりにとてもうれしい思いがしました。前にリクエストした時には、他の街の図書館からわざわざ取り寄せていただいたこともありました。こんな時には思わずありがとうと言いたくなります▼本は「米寿快談」ー俳句・短歌・いのちーという金子兜太、鶴見和子の息もつかせぬ対談です。読むと圧倒されます。おせっかいになるかも知れませんが図書館にあるので興味のある方にはぜひ読んでほしい一冊です▼その中で俳句の季題と関連して、小林一茶が暮らしに役立たないような季題は季題ではない。自分は「景色の罪人」だ。つまり美しい景色が自分にはわからないから雪を美しいとは見ないと書いていることが紹介されています。自民党の安倍晋三新総裁の「美しい国、日本」を一茶なら「百害あって一利なし」とでも喝破するでしょうか。
新飯能1540号
市立病院 - 入院を段階的に廃止する?
保健・福祉懇談会が最終報告(案)
飯能市の保健・福祉の将来を考える懇談会(御船会長)が、9月7日開かれました。
①市民との「協働」の現状と今後のあり方②予防をとりまく現状③市立病院の現状と今後のあり方などが議論されました。
なかでも最終報告素案では、市立病院の今後のあり方が集中的に議論されましたが、「今後、多額の公費を投入し続けながら、市立病院として入院機能を残す必要性は薄い」「医療職の退職者補充のための採用は停止する」などとして、「退職者数や他部署への配置転換者の数に応じながら、最もコスト改善が図られる病床規模へ段階的に縮小し、将来的に入院機能を廃止する」としています。
ある委員は、「これまでの経営改善の努力は十分と言えるのか。もうしばらく検討が必要ではないか」「この懇談会として、そこまで結論を出すことが必要なのか」などの意見が出されましたが、「入院廃止」の方向が最終報告案として確認されました。
この最終報告を受け、今後、設置される市立病院の在り方を検討する「有識者会議」でさらに具体的な問題が検討されることになります。
懇談会としてふさわしい議題か
そもそもこの懇談会の設置目的は、「少子高齢化社会に対応し、将来にわたり市民生活を支えることができる持続可能な保健・福祉施策の在り方について検討する」というもので、病院の合理化を議題にすることがふさわしいか大いに疑問です。それよりも、報告案にある平成17年市民検診者(8171人)うち、「異常なし」なのはわずか7%であり、93%が「要指導」または「要医療」という現状に飯能市がどう対応していくかが求められているのではないでしょうか。
健康診断有料化で検診者数が2割減少
飯能市は、40歳以上の市民で、職場などで健康診断をしていない市民を対象に市民検診を実施しています。
ところが、今まで無料だった検診が1300円の有料化になりました。
今年の検診の実施状況を九月までで見てみると3656人で、昨年同期より、383人(19%)少なくなっています。昨年の結果から93%が「要指導」または「要医療」という状況からみて、重症化することが予想されます。
検診費用をケチッても、病気がすすんで治療することになれば、市民にとっても、市の国保財政にとっても大きなマイナスになります。10~11月の検診も残されてはいるものの、検証が必要ではないでしょうか。
市立病院の入院廃止問題で緊急アンケートを実施
日本共産党両吾野支部は、市立病院の入院施設を廃止する方向で検討がすすめられているなかで、住民アンケートを実施しました。吾野、東吾野地域を対象に、8月25日のサンケイ、読売、朝日、毎日新聞に1700枚の返信封筒付きアンケートを折り込み、これまでに、250人以上が回答を寄せてくれました。
「無床の診療所への格下げがやむを得ない」と答えた人は4%弱、「とんでもない」と答えた人が91%です。「高齢化が進んでいる山間地では入院施設がなくなったら大変困る」という人が96%でした。
過疎化を助長する
記述していただいた意見では、肺炎で入院したという70代の女性は、15年ほど前に転居してきた方ですが、「他の医大病院にも入院したことがあるがひけをとらないいい病院でした。この地域にこういういい病院があってうれしい」と書いています。また30代の女性は、「父が今月入院しました。先生や看護婦さんに親切にして頂きました。見舞いにも近いので毎日行けました。市立病院に入院できなくなったら本当に困ります」また70代の女性は、「山の中に住む私たちは、この病院が頼りです。車も運転できず、他の病院には行けません。やたらと寂しい地域になってしまいます」と切実に訴えています。
市長は、こうした声に真剣に耳を傾けるべきではないでしょうか。
手作りこんにゃくで美味しい唐揚げいかが
阿須まつり盛大に
10日、阿須まつりが障害者施設の阿須フレンドワークで盛大に行われました。午前10時の開会前から長蛇の列で、始まると同時にお目当てのコーナーにどっと流れ込みました。室内にはバザーや手作りコーナー、喫茶コーナー。外のテントでは、フレンドワークの仲間達が作った手作りこんにゃくが、煮物やさしみ、から揚げになって販売されていました。
保護者や、後援会の皆さんと一緒に、山菜おこわ、野菜、カキ氷、飲み物、的あてなども担当し張り切っていました。
子どもの楽しめる的あてコーナーでは、初めて来たという日高市の親子は「こんなにあたっちゃった!」と大きな袋にぬいぐるみがいっぱい。満足げにテントの下で休んでいました。この日はとても暑く、汗を拭きながらも皆さん満足した様子でした。施設長さんは、「国の制度が変わって四月から運営が大変になった。でも協力してくれる後援会の方や今日来てくれた皆さんのおかげで子ども達に、良いサービスが出来る」と語っていました。
飯能自動車学校のコアラ祭り 市役所で職場回覧?!
交通安全フェスティバル・コアラまつり2006が、飯能自動車学校の主催で9月18日、開催されます。
この催しは、飯能市も後援団体となっており、交通安全運動の一環とはいえ、実質は飯能自動車学校のPRの催しでもあり、市長の経営する企業の宣伝に飯能市が後援をすることにも大きな疑問があります。また、この案内チラシが市役所各職場で職員に回覧されました。職員からも「行き過ぎではないか」との批判の声があがっています。
日本共産党飯能市議団は、「沢辺市長が代表取り締まりの一企業の行事を飯能市が後援し、その案内のチラシを職場回覧するというのはいかがなものか」と申し入れたところ、秘書室長は「誤解を受けないよう回収も検討したが、回覧がほぼ終わっていることと、交通安全対策の一環なので問題はないのではないかと結論になった」と回答しましたが、問題は残りそうです。
波紋(コラム)
もう何日も雨が降り続いているような気がします。赤とピンクの小さなカサが二つ、楽しそうに通りすぎてゆきました。子どもはいいなあと思います。大人には秋雨は冷たく身に沁みます。そういえば鳴き急ぐようにがんばっていた秋蝉の声もめっきり少なくなり、夜ともなれば虫時雨があたりをすっぽりつつんでいます▼子どもはいいなあと書いたら、とんでもないと言われそうな記事が地元の新聞に載っていました。小学校での先生の子どもへの体罰です。担任の教師が指示に従わなかった7人の児童に体罰を加え、そのうち一人に鼓膜が破れるなど全治一ヶ月の怪我を負わせたというのです。こんな事件が近くの学校であったというのは大きな驚きです▼もう一つは小学校の校内暴力が初めて2000件を突破したことが文科省の調査で明らかになったことです。教師への暴力は前年比4割増といいます。どうしたらいいのでしょうか。悪いのは教育基本法だというようなねじ曲げを許さないためにも真剣な論議が求められているのではないでしょうか。