新飯能1518号
山手町用地買い戻しのための基金24億円を設置
山手町用地(平岡レース跡地で総面積17317・94㎡)を飯能市土地開発公社から市が計画的に買い戻し、具体的な土地利用についての検討を行うとして、三月議会に山手町用地取得基金の設置と山手町用地土地利用審議会の設置条例が提案されました。
山手町用地は、市が開発公社に依頼して平成11年平岡レースから、21億円で買い上げたもので、すでに利子が一億円ついて簿価は、22億円となっています。取得の目的は、「生涯教育のための拠点施設、教育文化ゾーン」で、新図書館建設や保育所の移転なども検討されてきました。
質疑の中で市は、土地利用審議会の設置について、市民会議に出された意見を尊重し、市が基本方針を定め、この方針に沿った土地利用計画案を策定してゆきたい。そこに至る議論を審議会で行うとしています。
具体的な審議の内容は、①1・7haの土地を「公共サービス機能」と「その他の機能」とに区分すること②機能区分の面積割合③「公共サービス機能」の施設に関する事項④「その他の機能」の施設に関する事項に分けて審議するとしています。
「公共サービス機能」については、市民会議のなかで、図書館と保育所について提案されていますが、二階建ての建物で一階を民営の保育所、二階に指定管理者等が管理運営する図書館という例もあげられています。また、公共施設以外の土地の活用について、「中心市街地の活性化」、「定住の促進」、「文化の向上に寄与することを条件とした民間への公募型事業コンペ方式で最もふさわしい事業を選択する」などとして、戸建て住宅地として売却する内容も含まれており、「公共サービス機能」の土地と、「その他の土地」との面積割合について審議するとしています。
次に、基金の設置については、①土地利用市民会議(新井景三会長)から利用の方向性が示されたこと、具体的な土地利用を考える時期にきたということ。② 土地取得に必要な基金の額については、22億円と事務費が約2億2千万円で、約24四億円とすること。③事業化の時期については、1・7㌶の土地全部を取得するのは五年位かかるが、最初に「公共サービス機能」の土地について先行して取得し、なるべく早く事業化をはかってゆく。その後、その他の土地について取得と具体化をはかるという二段階ですすめていくことが 明らかになりました。
問題は、「市民会議の意見の内容」を尊重するとしていますが、市民要望を取り入れたものではあっても、あまりにも手法が空間のイメージをこわすものであってはならないし、すでに「保育所と図書館は複合施設ではなく、個別につくらなければ台無しになってしまう」と言う声も出されています。審議会の中では、財政問題ばかりが先行する議論ではなく、将来に築く文化・生涯学習の発信地としてふさわしい具体化が求められます。
飯能市議会から民主党消える 中村公一市議・保守会派へ
この間飯能市議会では、保守系会派が解散再編を行う中で、民主党公認候補として昨年の市議選で立候補当選した中村公一市議が、3月31日、民主党の名前を捨て保守会派、緑風会(和田浩代表)に所属しました。飯能市議会は規則により一人会派は認めていませんが、公党は党の方針に沿って議会に望むことが求められるため、一人の会派が認められています。中村市議が今回民主党から保守会派に移籍したことは、今後保守系議員と一緒に市政に望むことになります。この様なことを認める民主党もまったくおかしな話です。民主党の議員とはいったい何なのでしょうか。
過剰な個人情報保護は改善を
山田とし子市議の一般質問から
山田市議 民生委員さんや母子愛育班、聴覚障害者、学校関係者から、「市に問い合わせても個人情報だからと拒否され、自分たちの役割が果たせない」という声が寄せられている。今の個人情報保護はちょっと行き過ぎではないか、市民を守る立場からも公的な情報について、対応を検討すべきではないか。
総務部長 過剰反応とされる部分については、今後、必要な手続きを明確化するなどして周知を図って行きたい。
観光案内所は飯能駅周辺に設置を
山田市議 武蔵丘のショッピングセンター内に観光案内所と観光トイレを建設する計画があるが、市街地の商店街からも計画の見直しや「本当に観光客を市街地へ誘導する施策になるのか」と心配する声が多く聞かれる。電車を利用する観光客は飯能の自然を求めて訪れる訳で、駅周辺に観光案内所を設置した方が、より効果的。飯能には天覧山・多峯主山、飯能川原はもちろん商店街にも路地裏にも隠れたお宝がたくさんある。飯能の見所マップをみながら歩き楽しんでもらえる。また、街の中に公共的な施設を作れば観光客でなくても人は足を運ぶのではないか。是非、ショッピングセンター内でなく駅周辺に観光案内所を設置するよう提案する。
商工観光課長 商店街連盟からもできうる協力をいただけるという話をいただいている。よりよい施設運営を進めていく。
空き店舗のさらなる活用を
山田市議 商店街の青年部が中心になって女性だけのお店チャレンジショップ「カラーズ」を立ち上げた。女性の店らしい雰囲気で、人のつながりで輪が広がり起業家目指して地歩を築いている。もっとこういう店が増えれば活性化するし経済効果も期待できる。長い間言い続けてきたが、市もようやく空き店舗対策の委員会を立ち上げた。早急かつ短期間で進めないと、どんどん既存の商店がつぶれてしまう。どう進めていくのか。
商工観光課長 市街地活性化対策は、駿河台の学生や商店街連盟の女性、若手の方にも入って頂き三月下旬に一回目の会議を持ちたい。
第一保育所の移設は差し迫った問題
山田市議 川寺・上野線の道路建設で切り取られた、第一保育所の狭い庭に比べ、フェンス越しに見る広い歩道と立派な道路はあまりにも落差がありすぎる。無邪気に遊ぶ子どもたちを見ていると怒りがこみ上げる。
山手町用地利用市民会議の報告書にも、「図書館及び保育所の機能を持った施設を整備すること」が明記されている。是非、早急に具体化図ること。
市長 民営化計画の中で検討していく。民間保育所が開所と同時に市街地の保育所の再編も考える(公立保育所の民営化について質問した際に、民間との割合は五〇対五〇にしたいと答弁しています)
米国の圧力をはね返し 国民主権のベネゼエラの国づくり
埼玉アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会は、四日夜さいたま市で来日中のベネズエラ訪日代表団(教職員組合、労働組合の幹部)を迎えての「友好と連帯のつどい」を開催しました。
いまベネズエラでは、アメリカの圧力をはね返し、一部の人に富が集中する社会から、国民生活を最優先する社会へと変革が進められています。民主的変革の波は、いまや南米大陸全体に広がっています。医療では、2003年から診療所の建設を推進し、必要な医療は完治するまで無料。農業では、同じく2003年から大都地所有制と農業の改革、食料増産計画を開始し、市価の3~5割引きで食料や日用品が購入できる「人民の店」や、無料で一日二食提供する「人民食堂」の建設。教育では、小学校の課程を推進する「ロビンソン計画」で、識字率を100%達成。教育費は、大学まで無料です。
またベネズエラ革命は、世界有数の石油産油国として石油の富を公正に分配することに加え生産の仕組みの変革、社会主義の建設に取り組むという意向をチャベス大統領が表明し新しい段階にすすんでいると報告されました。今日本では、アメリカの支配の下で社会格差が深刻になっていますが、代表団の報告は革命の熱い息吹そのもので、参加者に深い感銘を与えました。
間野黒指行き最終便が増発に
4月1日から、南高麗のバス 間野黒指線の最終便7時19分が増発になりました。
平成16年9月に国際興業バスの飯能駅北口ー間野黒指線の最終が、午後6時50分から午後4時5分に繰り上げられたことから、地元では高校生や勤めの人がタクシーを利用するなど日常生活に支障をきたし、南高麗八自治会地域をあげて市や国際興業に陳情活動を行ってきました。「とにかく自分たちの運動で市が動いたということがうれしい」と地元の方は語っています。増発は、新年度予算で補助金390万円で実現。市は、名栗地区への路線に470万円と合わせて助成対象路線は二路線となります。
波紋(コラム)
もみじの新緑に桜の清楚な白がかさなってとてもきれいです。風に運ばれて花びらが飛んできます。山吹も咲き始めました。∧きれいな桜の花を見ていると/そのひとすじの気持ちにうたれる∨とハ木重宍は書きましたが歳を重ねてくると、あと何度桜を見られるだろうかという感傷にとらわれている自分に気づくことも多い▼「これじゃあ花見にくる人もいないですよ」と、市役所の桜をみながらの会話です。市役所の桜といえばその見事な枝ぶりが桜の豪華さ美しさを際立たせていました。ところが手足をもぐように枝が切られて、見るち無残な姿になってしまったのです。「桜切る馬鹿」といいますが、どうしてこんなことをと思わずにはいられません▼誰が切れといったのか。その理由は何なのか、駐車している車のためなのか。それであっても庁内での論議で、桜を切るべきではないという意見はなかったのか。物言えぬ桜にかわって確かめたくなるのも人情です。身近な桜を粗末にしておいて「桜の森」をつくるなどとよくいえたものです。
新飯能1517号
別館建設を中止して市民要求にまわせ
日本共産党議員団が予算組み替え動議を提出
3月議会最終日に日本共産党飯能市議団は、新年度予算(案)に盛り込まれた市役所庁舎別館建設(5億9千万円)の中止を求める予算組み替え動議を提出しました。
市は、今まで全く計画になかった庁舎別館建設を「市役所が大変手狭だ。現在の耐震基準に合った防災の拠点が必要」として、18年度に合併特例債という借金などを使って建設予算を計上しました。
合併特例債の使途については、旧飯能市と旧名栗村との話し合いで(合併協議会)つくられた「新市建設計画」に盛り込まれているものであれば良しとされていますが、ここには「市役所庁舎の増設」と書かれているだけで、しかもこの様な大規模な建設の話は一切ありませんでした。しかも、地上3階地下1階、5億5千万円といっていたものが、地上2階建で建設費は5億9千万円と跳ね上がり、1階に危機管理監・市民参加推進課・生活安全課・商工観光課・農林課・農業委員会・環境緑水課・エコツーリズム推進室・廃棄物対策課、2階に現在第二庁舎の教育総務課・学校教育課・生涯学習課、阿須の体育館内にある体育課を別館内に引き上げようとするもので、点在している担当課を一カ所に集めるためのもので、当初建設の柱にしていた「防災拠点」は薄らいだと言えます。
このようなことから、金子敏江党市議団長は、提案理由の説明の中で、庁舎別館建設を中止し、建設費5億9千万円を図書館、区画整理、下水道整備、子育て支援、バス路線の充実など、切実な市民要望に予算を振り向けるべきであると主張しました。
その後、採決の結果、共産党4人と中村公一議員(民主党)が賛成しましたが、賛成少数で否決されました。
市民からは「庁舎別館は必要ない。耐震補強でカバー出来ないのか。それよりも飯能の図書館を何とかしてほしい。よそに自慢のできる図書館をつくってほしい」という声が寄せられています。
カタクリと田中正造を訪ねて
日本共産党後援会・早春のバスツアー
3月26日、日本共産党飯能市後援会は、入間市、日高市の後援会と一緒に、春のバスツアーに出かけました。今回は春の花カタクリと足尾鉱毒事件から住民を守るために立ち上がった田中正造を訪ねて、栃木県佐野市への旅となりました。
早朝飯能を出発した一行は外環から東北道を利用して佐野インター経由で、最近カタクリで有名になった、県営自然公園、三毳山(みかもやま)を訪ねました。自然公園は一年を通して花が楽しめますが、この時期は特にカタクリが有名で、天気にも恵まれ多くの人出で賑わっていました。昼食後は佐野厄除け大師や田中正造旧宅を見学、その後、足尾銅山の鉱毒を下流に流さないように作られた栃木、群馬、埼玉県の三県に接している、渡良瀬遊水地を見学、地元の旧谷中村保存会の針ヶ谷さんから昔の村の様子や洪水の話、また鉱毒事件と村の係わりの説明を受けました。
きれいな花と住民運動の重要さを感じたツアーとなりました。
特定施設誘導地域の土地問題について
滝沢おさむ市議の一般質問
現在精明東部では特定施設誘導地域として3つの地区が指定され、流通や製造会社の建設が進んでいます。また芦苅場には新たな店舗の誘致計画も発表されています。今後南高麗地域の指定も予定されており、企業誘致と土地問題について質問しました。
滝沢 飯能市はいま企業誘致を進めています。優良な企業を誘致し、市民の雇用を増やしていく事は大切な事です。この企業誘致について、誘導地域の指定や企業の問題などは、市が深く係わっています。しかし、土地の取得や売買については、地権者と企業の問題になっています。今までバブルの崩壊により土地価格が下落し、土地の投資的な価値が下がっておりました、また今飯能市が誘致を進めているような場所は、農地や山林が多く売買の対象からも遠のいていた場所であったと思います。しかしこの様な誘致の計画が始まれば、土地の利用価値が変わりますので、当然投資目的の土地売買が始まることが危惧される事となります。その様な事のないように市としても十分な監視体制がのぞまれる訳ですけれど、どの様に御考えでしょうか。
本橋総合政策部長答弁
土地の取引価格が適正に行われるようにと言うことですが、土地の売買については、企業と土地所有者の相対の契約によって御願いしています。土地の売買については国土利用計画法によりまして、市街化調整区域については5000㎡以上の土地を売買する場合、その土地の利用目的や価格などを県知事に届け出なければならない事になっています。その際土地の価格についても適正であるかどうかを確認しています。
土地取引は特定企業誘導地域内にありましても、基本的には自由ですが、市が企業誘致のために特に指定した地域ですので、市としてはまず地元説明会を開催し、市が進める企業誘致について説明し、進出する企業と地権者との土地売買契約によって企業が用地を取得して開発することを理解していただいています。この仕組みは市と地権者と、進出する企業との連携が重要な鍵を握っていることを理解していただいた上で市に信頼を寄せていただいていますので、市といたしますと地権者や地元との連携を密にしながら、先行しての土地取引については慎重に望んでいただくようお願いをしています。
平和国家から戦争国家へ - 自民改憲案を分かりやすく解説
「九条の会」小森陽一氏が講演
2004年6月10日、憲法九条を守る全国の著名人9名で「九条の会」を結成。会の事務局長として時間の許す限り全国講演を旺盛に行っている小森陽一氏(東大教授)が24日、飯能で講演し、会場いっぱいの120名が参加しました。
小森氏は、自民党の改憲案は、アメリカの軍事戦略と一体となって、憲法に「自衛軍」を明記して海外で武力行使できる国につくりかえるもの。巧みな言葉のイメージ宣伝に惑わされない自分の頭でしっかり考える人間づくりが大事。一日3時間以上テレビを見ている人はマスコミに流される。第二次世界大戦の惨禍をふまえ、1945年制定された国連憲章よりも、翌年制定された日本国憲法は、「個別的自衛権の行使」についても厳しく制限している世界が注目する憲法であると強調しました。
市民生活あれこれ キューバへの旅 (最終回)
笠縫在住 菅間 徹
キューバ外務省から招待をうけて訪問。日本のようにガードマンが手荷物検査やセキュリティーチェックもなく簡単に会議室に案内され、これには驚きました。会議ではアジア局長が応対され、秋に予定している非同盟諸国首脳会議の文書を準備しているところで、要望のあった「日本AALAにオブザーバー資格を」「最終文書に軍事基地撤去を入れること」の2点にぜひ努力したいと快諾をえたことは大きな成果でした。今キューバの社会問題は、盗難、汚職が大問題になっています。カストロ議長は「このままの状態を放置すれば米国によらなくても、この国は、それ自身によって自壊するかもしれないと警告を発しています。キューバの住宅事情はよくありません、急ピッチでアパートの建設が進められてますがまだまだ不足してます。特に海岸線は毎年襲うハリケーンで倒壊、水浸しで困難を極めています。公務やビジネス以外では外国人への貸与は無理、年金でキューバでの生活は無理のようです。カリブ海に浮かぶ美しい真珠の島、キューバヘ学びイッパィの9日間の旅でした。北米から90マイルしか離れていない裏庭で、47年前に革命に成功した社会主義国キューバ。幾多の試練を乗り越えて独自の建設に真剣に取り組んでいる様子が伺われました。激しい変革の時代を迎えているラテンアメリカで、キューバの存在の大きさを改めて思いました。ラテンアメリカ特有の陽気な明るさ、人なつこい屈託のなさでキューバは今、20世紀後半から自分達の手で近代化と社会主義建設を同時進行で進めている、大したものだ。そんな印象でした。実質5日間の旅ですからキューバ国民の生の声は私達には届きません、言葉の障害が大きいですね、聞いた事を聞き返したり確認する事も不充分な時間でした。「もっとゆっくり知りたい」こんな事を思いながらの報告文とさせて頂きます。終わり
波紋(コラム)
詩人アーサー・ピナードさんは「近所に飛び切りおいしい豆腐店があって、世界のどこへもっていってもきっと『うまい!』といわれる『きぬごし』と『もめん』と『がんもどき』を毎朝つくってる。家族経営で、技術を継承して、それをさらに高め、地域住民のぼくらにそのタマモノを提供している。(略)日本に残るホンモノの文化は、時代が一周してスローフードが注目されるようないまこそ新しい。消費者がそれを支え、未来につなぐことは大事だと思うとも言っています。(詳しくは3月20付け「赤旗」文化欄)▼「消費者がそれを支え、未来につなぐ」という言葉にはっとさせられます。便利さからインターネットで本を買うのがあたりまえになっていたり、大型店反対の署名をしながら、地元の商店ではほとんど買い物をしないでは、とても「ホンモノの文化」を支えるなどとはいえません▼どうしたらいいのか、簡単ではありませんが、理屈ではなくとにかく街に出たいと思います。1人から2人へ、必ず未来につながると思います。
新飯能1516号
重度心身障害・一人親家庭医療費
病院窓口で申請できます
3月議会で、重度心身障害者・ひとり親家庭の医療費無料化制度について、4月から病院窓口で申請できることが明らかになりました。
これは、埼玉県独自の医療費助成制度で、乳幼児医療費と並んで大切な県の4医療制度です。
現在は、3割自己負担分を一旦病院窓口で立て替え、市役所に申請書を出してその後口座に振り込まれるという形です。
障害者が医療費の申請のために市役所まで行くのは大変なことです。
これまで、申請手続きの簡素化や、さらに病院窓口で自己負担なしにしてほしいと関係者から強い要望が寄せられ、山田利子市議がたびたび議会で取り上げてきました。
4月から市内のほとんどの医療機関で実施されるということです。
また、年々所得が落ち込むなかで、負担の重い医療費を少しでも軽減できないかという切実な声が大きくなっています。
金子としえ市議は、3月議会の一般質問で、「国保の一部負担金の減免」に積極的に取り組むよう求めました。
所沢市では、生活保護課と国保課とが連携をとり、一部負担金の減免を積極的に活用しています。
最近の相談は、脳梗塞で入院が終わってもその後の療養期間が長くなり、高額な医療費負担が大変なので何とか方法はないかという医療費に関する相談が多くなっていることから、所沢市では具体的に世帯収入から家賃分を除いて、生活保護基準の1.3倍以内で減免を行っているということです。1回が3ヶ月適用になり、長引く場合は更新の手続きを行って延長することができるということでした。「所沢市のように飯能市も取り組んでほしい」との質問に「そのように取り組んでいきたい」と答弁しました。
飯能市議会 保守系会派が分裂
飯能市議会には、日本共産党、公明党、民主党の公党会派と保守系で作る自民クラブ(吉田・砂長)市民クラブ(安藤・内沼・椙田)新生飯能(加涌・大久保・小見山)新緑会(和田・加藤・鳥居)清新クラブ(武藤・柏木・野田・浜中)の8会派がありますが、三月議会中に、新生飯能と新緑会が解散、浜中、柏木両市議が清新クラブを脱会し、8名が無所属になりました。新しい会派届けの動きはないようですが、「丸広撤退後の丸広東飯能店を巡っての意見対立では?」などとの憶測が広がっています。
教職員にも駐車料金を - 和田議員の質問に批判の声
3月市議会の一般質問で、和田浩議員が「市内小中学校に私用車を駐車する教職員からも、市職員と同様に駐車料金を徴収すべきではないか」と質問したことに批判の声が広がっています。
ある教員は、「飯能市は広大で交通の便が悪い所の学校も多く、通勤に車を使う職員は多い。また、通勤だけでなく出張にも私用車を利用することが多いことから公用車に準ずる扱いとなっている。駐車料金をとるというのなら学校への公用車配備も必要になるのではないか」と怒りを込めて話しています。
入間市などでも駐車料徴収が問題となったが、職員組合や校長会などの反対で徴収しないことになったといいます。
「取れるものは何でも取れ」と言う和田議員の姿勢は許せません。
市民に負担増とサービス切り捨ての行革やめよ - 新井たくみの一般質問
ゴミ有料化やめよ
新井市議は、「行革」実施計画には「ゴミ減量の施策として家庭ゴミの有料化が平成21年に実施」と明記されている。地方自治法では、清掃は市町村固有の事務として位置づけられて、廃棄物処理法にも市町村はごみ処理を行うことが規定されている。つまり、税金で処理するということが明確にされている。財政が苦しいから有料化するというものではない。減量化が目的だとしたら、減量化の努力を市民と一緒に図ることが必要だ。また、減量に有効だとすればその根拠を具体的にしめすことが必要ではないか。と質しました。
市民部清水参事は、「現在、3155団体の内2436団体(七七%)で有料化を実施している。ごみの減量に有料化が効果があり、早期に検討すべきという方向が示された。有料化は避けられない」と答弁しました。
「行革」で消防を論ずる問題でない
新井市議は、日高消防署、稲荷分署の廃止問題は、平成16年11月に署所の適正配置に関する作業部会(西部広域事務組合)の検討結果として『現場到着時間の遅延が生じる。救える命が救えない、火災拡大の危険が増大する』として、2署の廃止は適当ではない」(報告書)と結論づけている。国が定めた消防力の基準では、西部広域消防の人員配置は270名のところ、200名で充足率は74%です。要するに人員不足状態です。消防署が忙しくていいはずがない。つまり、「行革」というサイドから消防署所の再編を考えるべき問題ではない。
沢辺瀞壱市長は、「きびしい財政状況にあることから消防についても改革をしていかなければならない。報告書は現状追認であり、再度検討を求めた。検討の中では、人員と機材の有効活用を図っていく。稲荷分署の敷地は借地(西武鉄道所有で21年まで)であり、更新はないと厳しく言われている」などと答弁。日高市の吉本市議が西武に確認し、広域議会で指摘した点と全く異なる答弁でした。
いつも陽気に音楽と文化の国
キューバへの旅⑥ 笠縫在住 菅間 徹
ヘミングウェイについて少し報告します。ノーベル賞作家のヘミングウェイは1938年から22年間首都ハバナに住んでいました。釣り、散策、テニス、射撃のかたわら家庭では57匹の猫と4匹の犬を可愛がり散策に出ては馴染みの店に訪れてラム酒のカクテルを飲んだそうです。そして創作活動にも専念し世界の文学史に残る傑作「誰がために鐘はなる」「老人と海」等などを発表しました。誰がために 鐘はなる」の印税」で夫人のために4haの広大な土地と家を買いました。邸内は補修中で中に入れませんでしたが白亜の建物で素晴らしいものでした。広い庭には大きなマグロを釣ったという愛用のヨットがそのまま保存されてました。邸内は広く擲子の木、カトレア、バナナ、等など南国を思わせる物でした。コヒマルは小説「老人と海」の舞台になったところでコヒマル湾には要塞跡もあり、その横の公園には地元の人々がヘミングウェイを偲んで建てた記念像がありました。私達もたたずまいが当時のままのレストランで昼食をとりました。飲み物はモヒート(ラム酒のコーラ割)です。レストランはとても人気があり盛況でした。キューバの国民だけでなく外国がらの観光客も好んで訪れるそうです。ヘミングウェイがさって45年が経過してますが人気は依然としてある事が判りました。古い映画ですがゲーリークーパーとイングリットバーグマン主演の「誰がために鐘はなる」がビデオ屋さんにあります。スペインのフランコ独裁政権に反対したレジスタンス活動のなかでの2人の熱愛を描いたものですが、最後は悲しい別れになるのです。
飯能駅北口に駐輪場の整備を - 自転車等駐車対策協議会開かれる
二十三日、飯能市自転車等駐車対策協議会が行われました。構成メンバーは、関係自治会長、西武鉄道、国際興業、JR、西武バス、飯能県土木整備事務所、自転車商協同組合、市議会議員などです。
飯能駅北口、南口、東飯能駅西口などの放置禁止区域に放置してある自転車の撤去状況は、平成十七年四月から十八年二月までに四百九十五台、バイク二十六台、昨年の同時期と比べて減少していますが、飯能駅北口が七割以上になっています。
山田利子市議は、西武ぺぺ側の歩道に多く放置され常に問題になっているのは、北側に自転車駐車場がないことが一因であり、北口に駐輪場の設置を求めました。他の委員からも「消防署稲荷分署脇の西武の土地を借りてはどうか」「自治体によっては鉄道業者から資金を出させている所もある」「レンタサイクルシェアリングなどはどうか」と、北口に駐輪場設置を強く要望する声が沢山出されました。
新飯能1515号
保険料が6650円値上げに - お年寄りの負担は限界!
介護保険制度の大幅改定で、昨年10月から施設利用の食費、居住費が保険外となり、全額自己負担となりました。4月からは、介護予防重視として、軽度の要介護者のサービス利用が大きく変わってきます。同時に、保険料も大幅に見直しになります。
今まで5段階だった保険料段階が7段階になりました。現行の世帯課税かつ本人非課税の場合、3段階で年額3万6600円が改定後では、4段階に位置づけられ、年額の保険料は4万2000円になり、5400円(14.8%増)の値上げとなります。
全平均では、6649円(18%増)も引き上げられることになります。
さらに深刻なのは、税制改正で住民税非課税世帯だった人が課税になることによって新四段階になる人が200人、新五段階になる人が2500人おり、2段階引き上がってしまうことです。国も問題の重大性を無視できなくなって二年間の激変緩和措置として特例的な保険料が設けられましたが、平成20年は税制上の緩和措置もなくなることから一層深刻になることは明らかです。こうして3年ごとに値上げされる仕組みこそ問題です。自治体独自の支援策が求められます。
国道299号中山バイパスが開通に
国道299号飯能・狭山バイパス中山陸橋が、3月29日午後一時に開通します。この陸橋はJR八高線が交差する跨線橋で未開通だった700mの区間が完成したものです。平成15年度から埼玉県が工事を行い、用地費を含め、31億円を投じての完成です。(狭山市笹井から斎場まででは総工費191億円)バイパス整備とあわせて、陸橋の測道が市道として整備されました。
供用開始に先立って、午前10時30分から中山囃子連によるお囃子、一中吹奏楽部による演奏幼児・小学生によるバトントワリングなどのイベントが予定されています。
日本共産党飯能市議団のホームページ好評
日本共産党飯能市議団のホームページが開設され、2ヶ月が経過しました。アクセス数は一日平均40~50件程度、一ヶ月で1500件近く訪問者があるようです。 引き続き、議員団の活動、地域の話題などなるべく新しい情報を提供したいと思います。同時に、みなさんからのご意見やご要望、身近な情報、写真などもメールで送って頂ければ、紹介したいと思います。
波紋(コラム)
「近ごろ不愉快なことは高金利のサラ金業者のテレビCMと、かって一流と思っていた銀行がサラ金業者と一緒に広告を出していることだ」。与謝野馨金融相は日本共産党の大門実紀史議員の質問にこう答えました。その通りだと思います▼三井住友はプロミスを、三菱東京UFJグループはアコムを、みずほグループは武富士を傘下におさめ、大銀行は10台の超低金利でサラ金に融資し、サラ金は利息制限法を上回る20数%の金利で暴利をあげているのです。大銀行とサラ金が一体となり、優良な客には銀行カードで貸し、リスクの高いところにはサラ金でという大銀行の態度には怒りがわいてきます。サラ金業者が高金利で莫大な利益をあげる一方で毎年20数万人が自己破産に追い込まれていることをどう考えているのでしょうか▼それにしても、最高裁も無効とした利息制限法を超える金利で暴利をむさぼっているサラ金の広告がテレビや新間で堂々とまかりとおっているのはどうしてなのでしょうか。テレビや新聞の姿勢にも大いに問題がありそうです。
新飯能1514号
相次ぐ増税で高齢者に耐え難い負担増 - 18年度予算
三月定例市議会の議案質疑の中で、小泉内閣がすすめる「庶民大増税」がどんなに重いものかが明らかになりました。
給与所得者にかかる「定率減税」の半減が今年行われ、十九年に廃止されることで大幅な負担増になります。たとえば、年収五百万円(所得三四六万円)、夫婦・子ども二人の平均的な家庭では、今年定率減税半減で六万二〇〇〇円、来年定率減税廃止で八万九〇〇〇円もの増税になります。
高齢者の場合はもっと深刻です。老年者控除の廃止、公的年金控除の削減、年金非課税限度額の廃止などで年金が減っているのに大幅な増税になりました。
例えば六十五才の夫婦二人で、夫(厚生年金二四〇万円)、妻(国民年金六〇万円)、固定資産がなくても、国保税が十六年度、九万三九〇〇円だったものが、十八年度は一〇九一〇〇円となり、一五二〇〇円もの増税となります。
住民税は、十八年度七六〇〇円、十九年一万五二〇〇円、二〇年度二万二九〇〇円の増税に。お年寄りの場合は、これだけにとどまりません。介護保険料が世帯非課税ですと現在二万七四〇〇円ですが、本人課税になりますから二段階上がります。しかも十八年度は介護保険料の値上げもあり、激変緩和措置が二年間あるとしても夫婦で三万円近い負担増になります。
さらに、お年寄りの病院窓口の自己負担を増やしたり、新たに保険料を徴収する老人医療制度導入など医療改悪が計画されており、このままでは生活が押しつぶされてしまいます。
生活保護世帯2倍・就学援助世帯3倍にも
- 小泉政治のもとで格差広がる
三月議会では市民生活を逼迫させる負担増が明らかになりましたが、小泉内閣の進める新自由主義のもと、社会的格差が広がり市民の生活にも、おおきく影を落としています。飯能市の生活保護世帯は、平成八年には年間で二一五八世帯・保護人員は三四七六名でしたが、平成十六年には一・九倍の四一三〇世帯で六三〇九名となっています。また就学援助も増え続け平成八年には小中学校合計で二五一人でしたが十七年には、なんと二・七倍の六八二人となっています。
滝沢議員はグラフで市民生活の厳しさを訴え、政府の進める政策では市民生活は益々苦しくなる、飯能市として低所得者や子ども達に、手厚い施策を積極的に展開するよう求めました。
障害者の負担軽減を - 自立支援法にともない負担増に
山田とし子市議の一般質問
山田市議 四月から施行される障害者自立支援法は、障害者が人間としてあたりまえの生活をするために必要な支援を、「益」とみなして負担を課すという「応益負担」で、憲法や福祉の理念に反しています。今までは、ほとんどの人が無料、または定額の負担から今後は通所施設やホームヘルプの利用料が一割負担となり、グループホームに入所して通所施設を利用する人は、一割負担の上に、食費と居住費も全額自己負担となり、今後、必要なサービスが利用できない事態が生まれます。また、施設側も補助金の見直しで運営上、支障が生じてきます。負担増になる施設や利用者の軽減策をが求めます。
福祉部長 個々に説明する中でどの様な方法で軽減できるか制度の中で考
えていきたい。
山田市議 保護者から「八幡保育所は大雨のときホールに雨漏りがする。冬期にはテラスにしずくが落ちてくる。何とかしてほしい」という声がありました。保育所では「台風が来そうなときは、ホールにシートを敷き雨が漏りそうな場所にたらいを置いて帰る」ということです。毎回ではないにしても保育士や保護者など関係者にとっては心配ごとの一つです。市には要望もしているそうですが、早急に調査改善をお願いします。
こども家庭課調整監 十八年度の予算で対応していきたい。
重度心身障害者医療費の手続き簡素化に
山田とし子市議の一般質問
山田市議 重度心身障害者医療費は、以前、乳幼児医療費、一人親の医療費無料化と一緒に窓口払い廃止を求めてきましたが、一人親家庭の所得制限の導入から、切り離され一人親、重心医療費の窓口払いは残されてしまいました。今議会の中で、病院が手続きをしてくれる「手続きの簡素化」の方向性が示され、今までより大きな前進であり高く評価いたします。対象者への丁寧な周知を求めます。申請のために、障害者や家族が市役所に足を運ぶのはとても大変なことです。引き続き窓口払いをなくすよう努力してほしい。
福祉部長 窓口払いをなくすと国庫補助が一千万円カットされるため、財政状況が厳しい状況です。一年間かけて医師会、歯科医師会等と協議を重ねて参りました。手続きの簡素化で対応していきたいと考えています。
いつも陽気に音楽と文化の国
キューバへの旅⑤ 笠縫在住 菅間 徹
キューバに到着して夕食もそこそこにして世界的に有名なトロピカーナダンスと音楽ショーの見物に出かけました。このショーの歴史は古くてバチスタ政権の時代一九三九年に開始されています。満天の星のもと、百人も入る大きな野外劇場でたっぷり二時間・・ラム酒をコーラーで割ったモヒートを飲みながら、実にいい気分でした。歌あり、踊りあり、そして曲芸です、その規模の大きさ豪華さに圧倒された舞台でした。スタイルの良い女性が裸同然で腰をふりふり踊るのですが、これに「いやみ」が無い、まさに芸術そのもの参加者全員の声でした。ハバナ市内の観光地・郊外の土産物店・ホテルのロビーでギター、マラカス、パーカッション、それにダンスの女性が組になりラテン音楽を聞かせてくれます。それも毎日・毎晩メンバーが変わって出演しているのです。前号で書きましたが「芸術学校」を卒業した学生がプロとして活躍する場所がこういった所にあるようです。キューバ音楽を支えているのは黒人文化が影響したそうです。スペインの植民地時代にアフリカから百万人にのぼる黒人が奴隷として強制的に連行されました。先住民は過酷な奴隷使役で十六世紀末にほぼ絶滅しました。バイタリティーあふれる黒人の文化に、熱帯特有の陽気さ、明るさ、革命後の政府の社会改革、人種差別の一層などの振興政策の結果キューバ文化が豊かに発展しつつあります。キューバ旅行から帰国するなり、買い求めたCDを自宅でも車の中でも聞いています、ラテン音楽の本場キューバを思い出しながらの毎日です。 次号に続く
中古家電販売規制「状況踏まえ対応」
- 塩川てつや衆院議員が対応求める
新表示「PSE」マークのない中古家電が四月から販売規制される問題で、二階俊博経済産業大臣は八日、「一カ月を切っているが周知・徹底へ最後の努力をする」、関係者の意見も聞き「ゴールを迎えた段階で、状況を踏まえて対応していく」とのべました。
これは日本共産党の塩川鉄也議員が衆院経済産業委員会で「四月実施」を変更するよう求めたのに答えたものです。
塩川氏は、『電気用品安全法関係法令集』に中古品についての記載があるか、さらに「 中古品が対象」 というのは、行政が後になって言い出したもので「中古品はもともと想定外のものだった。五年間もあったのに、リサイクル業者に文書で通知したのは二月中旬ではないか」 と指摘しました。さらに塩川氏は、中小のリサイクル業者への周知の不十分さを示し、「リサイクル販売業者には『財産権保護』が必要ないということか」と、経産省の対応を厳しく批判、「すでに廃業を決した業者もいる、リサイクル業者や音楽のビンテージ品愛好者などから『日本の文化をごみにしていいのか』との困惑や怒りの声にこたえるふさわしい対応を」と求めました。
新飯能1513号
18年度予算 増税で個人市民税が3・6億円の増収に
- 3月定例市議会始まる
三月定例市議会が二日から始まりました。
三月議会では来年度予算が大きな議案として審議されます。
十八年度の予算総額は一般会計で、一・三%増の二三〇億円。上下水道、区画整理、介護保険会計など十一の特別会計を含めると四六四億円八千万円になっています。
歳入では個人市民税が、税制改訂(改悪)などによって一〇・四%、三億六千万円もの増収になっています。たばこ税も増税により四九〇〇万円の増収になっています。
歳出の主なものでは、必要性がない庁舎別館建設に五・九億円が計上されているほか山手町用地(平岡レース跡地)を買い戻すための基金が補正予算を含めて七億円、武蔵丘ショッピングセンターに併設する形で、「観光案内所・観光トイレ」建設も予定しています。
新たな事業としては、山間地域振興プログラムを実施する団体への助成、三〇種類の「エコツアー」の企画、明治期の土蔵店蔵「絹甚」の修復工事などが予定されています。
介護保険事業では、制度が変わったことによって、地域包括支援センターを新たに設置し、地域支援事業を進めていくとしています。
条例案では、「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」に基づき、飯能市国民保護協議会設置及び対策本部の設置が提案されました。「十八年度、飯能市としての国民保護計画を作成するため」としていますが、いよいよ戦争を前提とした自治体での計画が具体化されようとしています。
乳ガン検診を希望者全員に - 新婦人飯能支部が市と懇談
新日本婦人の会飯能支部は、日ごろの福祉や教育に関する身近な要望を市政に届けようと福祉部長や教育次長と懇談しました。
福祉関係では、福祉部長、保健センター所長が応対し、①市民検診、特に乳ガン検診を希望者全員が受けられるよう充実してほしい。②小児救急医療体制の整備。③防災センターの休祝日・夜間診療所は内科、小児科となっているのに小児科の医師がいない。④福祉センター、保健センターの駐車場が狭く公民館や市役所の駐車場の調整をしてほしい。⑤幼児期~就学前の検診を充実させてほしい等です。
少人数学級でゆとりある教育を
教育関係では、教育次長が対応しました。要望書の内容は、①公民館に幼児用のトイレを設置してほしい。②市立図書館の立て替え。③学校図書館への専任の司書の配置と現在行っている図書整理員の増員。③小・中学校での少人数学級をさらに充実させてほしい等、要望と懇談を行いました。「新図書館建設」については、教育次長から、第四次総合振興計画の実施計画で平成一九年「基本計画」、平成二〇年「実施計画」と位置付けられたことからやっと動き出す見通しができたと報告され 参加された方々は、一日も早く実現してほしいと口々に訴えました。
障害者の負担増に対策を 障害者団体と市が懇談
二十四日、障害者福祉施設「かわせみ」では施設長、仲間の会の会長、保護者、同施設の福祉保育労日和田会分会執行委員長など七名が福祉課と懇談しました。
四月から施行される障害者自立支援法は、障害者や家族の実態をふまえ、新制度のもとで利用の制限や排除が生じないように、自治体としてしっかり説明し周知を図ること、そして実施責任を果たすために市独自に施策の確立を、とあらかじめ提出した要望書にそって、懇談しました。障害者から「ハローワークに行っても運転免許を持っているか、パソコンができる事が条件になっていて働きたくても働く場がない」。施設側から、「国の補助対象の開所日と比較して、土日、祝祭日、正月休みを取ると、日数が足りない、施設は千七百万円の赤字、さらに食費を百五十円減らすと百万円の赤字になる。出勤日を増やせばそれだけ利用者の負担は増えることになる。市として負担軽減を!。県で実施している障害者施策が後退しないよう強く県に求めてほしいと要望がありました。
担当課は、短期間の施行であるので説明の対応に連日追われている、三月三日の申し込み期限後も未提出の方には連絡を取り周知を図っていく。 限られた財政の中で、今ある資源を活用していく。心身障害者の在宅手当てについては検討課題と考えている。などが懇談の中で語られました。
アメリカの経済封鎖のもとで
キューバへの旅④ 笠縫在住 菅間 徹
キューバでも一九六七年までは税金がかかりましたが、現在は労働者、庶民には一切の税金がかかりません。九四年に税金を取る事を決めましたが実施されてません。ただし個人の商店、食堂、理髪店、そして個人の農家、外資系、国内のホテル等々は確定申告をして納税をします。国民の所得が低いので税金がかけられず様子をみている状況です。
選挙権は十六才以上の全ての国民に、被選挙権は、地方議会議員と県議会議員は十六歳以上の全ての国民が、国会議員は十八歳以上の全ての国民がもつ事が決まっています。任期は地方議員が二年半で県議会と国会議員が五年となっています。一九六一年に米国と外交が断絶して経済封鎖を受けています。そのためにキューバ社会を理解するためには、キューバがアメリカ帝国主義の干渉と対決するために革命後四七年経過してますか「戦時動員体制」とでもいうべき、特殊な政治体制をとっていることを理解しなくてはなりません。国連総会では、国連憲章において決められた神聖な目的と原則を尊重することを決めています。すなわち「諸国間の主権の平等、内部問題に対する不干渉・不介入、国際通商・航行の自由」です。これに対してあきらかに違反しているのがアメリカの対キューバ経済・通商・金融封鎖です。
二〇〇五年の国連総会における米国の対キューバ経済封鎖解除決議結果は賛成一八二・反対三・棄権一・欠席四で、アメリカ、イスラエル、マーシャル諸島、パラオの四カ国が反対してます。被害総額八二〇億ドルです。日本は九七年より賛成票を投じています。キューバ国民が切に希望している事は一日でも早い経済封鎖解除の国連決議です。しかしアメリカは「カストロ政権を早期に倒壊させる好機であり、一層の締め付け政策を検討すると述べています。この事を見ただけもブッシュ大統領が盛んに口にしている自由・民主主義の程度が計りしれると思います。
党市議団の一般質問
質問者 滝沢 修
3月9日(木) 10:50~11:50
1 自治体に求められる施策
国民負担がますます重くなる中で、低所得者世帯を守る自治体の役割は
2 区画整理問題
① 都市計画道路、双柳岩沢線と加治小学校付近までの街区道路について
② 換地設計の見直しについて
③ 阿須小久保線に係わる阿岩橋について
④ 阿須小久保線と下水道について
3 企業誘致問題
特定施設誘導地域の土地問題について
4 防犯問題
元加治駅の防犯パトロールステーションの取り組みについて飯能市の考えは
5 その他
阿須山中土地利用に広く市民の声を
質問者 山田 利子
3月9日(木) 15:00~16:00
1 福祉問題
(1) 保育所問題
① 公立保育所の民営化について
② 第一保育所は山手町用地に移転を
③ 八幡保育所の修繕について
(2) 妊婦の健診に歯科検診や歯科健康教室を
2 障害者問題
(1) 障害者自立支援法について
① 施設及び利用者の負担軽減措置について
② 聴覚障害者の手話通訳派遣制度について
③ 精神障害者の医療費の軽減について
(2) 障害者医療費の窓口払い廃止について
(3) 聴覚障害者の防災対策について
3 情報公開の問題
個人情報保護の問題について
4 まちづくりの問題
(1) 武蔵丘ショッピングセンター内の公共施設の見直しについて?
(2) 空き店舗のさらなる活用について
質問者 新井 巧
3月10日(金) 11:00~13:30
1 行政改革
(1) 集中改革プラン、行政改革実施計画について
① 職員定数について
② 学校給食について
③ 一般ゴミの有料化について
(2) 消防の合理化計画について
2 総合政策
相次ぐ増税と負担増で市民生活はどうなるか
低所得者に配慮した施策を
3 農林業問題
(1) 品目横断的経営安定対策で飯能市の農業はどうなるか?
(2) 生産緑地の追加指定について
(3) 地産地消、観光農林業の振興について
(4) 森林文化都市としての林業振興について
(5) 住宅周辺の森林整備について
4 人事管理
(1) 成績評価と一時金の差別支給について
(2) 合併にともなう賃金格差の解消について
5 教育問題
山間地域の通学路の安全対策について
質問者 金子 敏江
3月13日(月) 11:10~13:40
1 国保問題
(1)国保税の引き下げについて
(2)一般会計からの繰り入れについて
(3)滞納対策について
(4)分納のあり方について
(5)一部負担金の減免について
2 介護保険問題
(1)増え続ける負担増に対応する支援策について
(2)その他、諸問題について
3 人権問題
(1)DV被害の実態と自治体の支援策について
(2)児童虐待の実態と市の取り組みについて
4 雇用対策
(1)青年の雇用対策について
(2)障害者の雇用対策について
5 教育問題
(1)少人数学級の充実について
(2)学校図書館司書の配置について
6 福祉問題
在宅重度障害者の入浴サービスの充実を
7 観光行政
「飯能桜の森計画」について
8 道路環境
県道青梅-飯能線に照明灯の増設とフェンスの改善を
新飯能1512号
年金控除の縮小で増税に
人間ドッグ一万円を一万三千円に
二十二日、国民健康保険運営協議会(小島博会長)が開催され、十八年度国保会計と病院会計の予算(案)が審議されました。①国保税では、旧名栗分が、十八年度からは、飯能市と統一されるために、旧名栗全体で八二七万七千円の増税となります。名栗の加入者一一九六人、六〇八世帯、一世帯あたり年間約一三六〇〇円の増税となります。また、平成十六年度の税制改正で、公的年金控除額が一四〇万円から一二〇万円に引き下げられた影響で、全体として七一〇〇万円の増税となっています。
①加入者は増える一方で、昨年より四二〇人増の一六八〇〇人を見込んでいます。これは、失業、退職が増えていることと同時に、これまで老人医療は七〇才以上とされていたものが平成二〇年四月から七五才以上の高齢者を対象にした後期高齢者医療制度を創設するとしていることから、七四才までの人が国保の加入者となっているためです。③具体的な保健事業では、人間ドッグ検診料を一万円から一万三千円に値上げし、保養施設利用料補助金は大人三千円を二千円に引き下げ(子供二千円を千円に)る内容です。金子敏江市議は、市民にとって国保税の負担増や人間ドッグ検診料の負担増は耐え難いものとして反対しました。
また、国保で重大な問題は、払えない人に収納対策として短期保険証を、「悪質」滞納者に限定するとして「資格証明書」を十三件に発行していますが、委員から「このような患者さんが病院に来て持ち金が無かった場合、診療を拒否することはできないので、未収金についてはどう対応したらいいのか」という質問があり、市は「その場合は、市に一報いただきたい」ということでした。どちらにしても、滞納対策には、収税と保険証の発行とを切り離して考えるという基本姿勢に戻ることが求められています。
相続、架空請求など十三件 - 七回目の何でも相談会を開催
日本共産党飯能市議団は十九日、飯能民主商工会、埼玉土建飯能日高支部、飯能日高地域労働組合連合会、多重債務解決に取り組んでいる清流道場と共催で、「何でも相談会」を開催しました。
この日は、相続、年金、架空請求、立ち退き問題など十三件の相談があり、弁護士、税理士、社会保険労務士などの専門家とともに対応しました。
全戸配布した案内のビラを持って相談に来る人やホームページを見た知人に紹介されて相談にきた方、宣伝カーのお知らせを聞いて相談に見えた方などがありました。
今回はサラ金など多重債務の相談が少なかったのは、この間、清流道場が日常的にサラ金相談を実施していることなどが考えられます。清流道場はこの間二〇〇件もの解決に当たっているといいます。
架空請求では、全く心当たりがないのに、「消費料金未納分訴訟最終通知書」なるものが送付されるなど被害がありました。こうした架空請求は不用意に連絡しないことが重要とのことです。
増税反対、雇用守れ! - 2・22飯能日高総行動
飯能日高地労連と民主団体でつくる春のたたかい実行委員会は二二日、「2・22飯能日高地域総行動」と称し、集会とデモ行進を行いました。
十二団体一〇〇名が参加、集会では主催者を代表して杉田実地労連議長が挨拶、日本共産党からも滝沢修飯能市議、清水常治日高市議が連帯の挨拶をしました。
その後、新日本婦人の会、飯能民主商工会、埼玉土建飯能日高支部、医療生協飯能支部、福祉保育労かわせみ分会、新電元明るい職場をつくる会、教組、県職などから春闘をどうたたかうか決意が語られ、最後に福祉保育労すぎのこ分会から「小泉内閣の五年間は法人税の減税などで大企業の利益をはかる一方で、貸し渋りや貸しはがしに目をつぶり、多くの中小業者を倒産に追い込んだ。また労働者や市民には年金、医療、介護など社会保障の改悪が国民に格差を大きく拡大させた。引き続き職場、地域を基礎に安心、平等、平和の社会実現に向けていっそう奮闘しよう」と集会決議が提案され、大きな拍手で採択されました。
集会後のデモ行進は、市役所前を通り、中央通りから広小路交差点・銀座通り商店街をまわり飯能駅北口ロータリーまで、「憲法九条守ろう」「パートの賃金をあげよ」「雇用を守れ」「消費税増税反対」「米軍基地の再編反対」とシュプレヒコールしながら行進しました。
必要性が改めて問われる - 庁舎別館建設計画が明らかに
三月定例議会を前に、飯能市議会全員協議会が二三日開かれ、第四次総合振興計画実施計画、財政健全化計画、土地開発公社経営健全化計画、国民保護法計画作成スケジュール、消防組織改編計画、一般廃棄物処理基本計画、水道事業基本計画案などが出されました。
これらのほかに、注目の庁舎別館計画の概要が出されました。
今年度一九〇〇万円の予算で設計された庁舎別館は、当初計画では、地上三階、地下一階で耐震性・危機管理を重視した庁舎にし、地下室には重要な市民のデーターを保管するというものでした。しかし、全員協議会に示された計画概要では、鉄筋コンクリート二階建てで総床面積は一八六〇㎡、総工費は五億九千万円で、十八年度で完成する予定です。一階には、危機管理監、市民参加推進課、生活安全課、商工観光課、農林課、農業委員会、環境緑水課、エコツーリズム推進室、廃棄物対策課。二階には、教育総務課、学校教育課、生涯学習課、体育課が第二庁舎から移転するというものです。市民データーの保管がされるサーバー室は二五㎡です。
設計概要の説明では、鉄骨の値上がりなどをあげていますが、防災拠点、重要データー保管などの当初目的からすると規模や機能が大幅に縮小されたなかで、緊急性と必要性そのものが問われます。
すぐれた医療制度
キューバへの旅③ 笠縫在住 菅間 徹
一九五九年にキューバ革命は成功しましたが、約六千人いた医者の半数の三千人が亡命等などした中で医療が低下してしまいました。革命政府は、医療の重視政策を掲げ、医療教育を先行させました。その後は技術・システムなどは旧ソ連、ヨーロッパ等から積極的に導入して急速に医療技術が進歩しました。
九〇年代後半には近隣のグアテマラ・ニカラグア・ハイチ等のハリケーン被害国に医師を派遣して支援しました。私達が見学した医科大学では、九九年に二カラグアから最初の留学生の受け入れが始まり、当初一八カ国から千二百人の留学生を受け入れました。授業料・教材費は無料で少しですが小遣いも支給されます。ここでは理化学などの基礎教育、医学の基礎コース、専門医学を学びます。付属病院がないので各県にある医療施設で指導教授について臨床研修を受けるそうです。アフリカヘのエイズ対策の援助は六三年から開始されてます。現在は二万三千人以上の医療専門家、技術者が六六ケ国で人道・連帯の使命を果たしています。先のパキスタンの地震には二千人の医者・技術者を派遣しました。外国の台風、自然災害には率先して支援の手をさしのべているそうです。「学んだ医学・知識を貧しい国の人達のために役立てたい」この気高い精神が一貫していることを感じました。
新飯能1511号
「救える命が救えない」 - それでも統廃合を迫るのか!
八日、埼玉西部広域事務組合議会が開かれました。
沢辺瀞壱管理者(飯能市長)から小林武消防長に対して①日高消防署と飯能消防署を統合すること。②稲荷分署も今後、見直しが必要で新たな立地については、日高消防署の統合を視野に入れ検討することなどを指示していたことが、大きな議論になりました。
組合議会では、日高市の三市議と山田とし子議員がこの問題を取り上げました。
日高市議の小笠原哲也、吉本新司、清水常治の三名は次々と「日高署の事実上の廃止であり認めることはできない」と管理者である沢辺市長に対して厳しい怒りの質問が相次ぎました。各議員は平成十六年一月に消防職員二十名と、飯能、日高、名栗(当時)の職員三人で構成された『署所の適正配置に関する作業部会』が、「日高署、稲荷分署を廃止した場合、全域で現場到着時間が二~七分の遅延が生じる。救える命が救えない事態や、火災においては、初期段階における類焼防止に遅れが生じ、火災拡大の危険が増大する。現状では二署の廃止は適当ではないと、専門分野の作業部会が報告しているのに、検討をやり直すよう指示をすることは重大な問題だ」と詰め寄りました。
山田市議は、「稲荷分署の移転は、借地契約が平成二十一年三月で切れること、建て替えが必要になることが理由だが、西武が再契約を示唆していることから移転の必要はないこと。稲荷分署を移転するとなれば莫大な費用がかかり、管理者がいう財政難とは矛盾する。建物は補強するなどの方法をとるべき。稲荷分署がカバーしていた市街地、南高麗、原市場の一部などのエリアをどうするのか」とただしました。
沢辺管理者は、「飯能・日高地域を一体のものとして、総合的な改編計画の中で、統合を進め、どう位置づけていくか検討したい。消防長には計画案を作るよう指示している」と、あくまで統合を前提にした答弁でした。
日高市議会と消防団から「 日高消防署の統合は事実上の廃止でとても受け入れられない」として「 意見書」や「 要望書」が提出されるなど猛反発が起こっています。
負担増ばかりの「医療改革」
- 飯能市社会保障をよくする会が総会
飯能市社会保障をよくする会は十日、富士見公民館で総会と学習会を行いました。
全国福祉保育労すぎのこ保育園分会の福永さん、民主商工会の阿部さん、医療生協の村山さん、埼玉土建の飛山さん、新日本婦人の会の本多さんなど各団体から、現状や問題点などを報告しあい、新役員体制と今後の活動の方針を確認しあいました。
学習会では、県社会保障推進協議会の菅沢秀幸事務局長から「いのちを守る問題の周辺」と題して講演があり、七〇~七四歳の高齢者の一割負担から二割負担、新たに保険料を徴収する高齢者医療制度、混合診療導入、風邪薬や漢方薬などを保険から除外するなどの社会保障の切捨ての実態について話されました。
新役員体制
会長 村山利江(医療生協)
事務局長 中島計司(埼玉土建)
事務局 福永冾子(すぎのこ分会)阿部(民商)山田(共産党)会計 小野(新婦人)
公立病院に独立採算制は無理
日本共産党市議団が草加市立病院を視察
日本共産党飯能市議団は二日、草加市立病院を視察しました。
この病院は、平成十六年七月にオープンしたばかりです。総工費は一八九億円、十六診療科、三六六床のベットを有する総合的・急性期医療の病院です。
木下市長は、開院と同時に、独立採算制の公営企業法全部適用を打ち出し、一般会計からの繰り入れをやめてしまいました。
全国の病院で医師不足が起こっていますが、独立採算によるコスト削減は医師不足を助長し、病院全体で四三人の医師不足が生じ、最も人気が高かった産婦人科が閉鎖に追い込まれました。この産婦人科の閉鎖で七億円もの収益が落ち込んでいると言います。
すばらしい産婦人科病棟も見学させていただきましたが、「とても残念だ」と案内してくれた婦長さんが話していました。
こうした財政支出を抑える一方で市長は、企業の撤退跡地に、約十八億円かけて「草加宿」なる産業観光会館を建設するというのです。
公立病院にとって公営企業法の全部適用がいかに無理があるか実感させられました。
初午(はつうま)は稲荷神社のお祭りとなっていますが、二月十二日、一丁目の久下稲荷神社では創建三百七十周年の記念行事が行われ、終日多くの人出で賑わっていました。久下稲荷は「一丁目のお稲荷様」として親しまれ、特に産業の神様として古くから信仰を集めています。この日は地元一丁目の囃子保存会をはじめとする、九か町の囃子連が境内に一同に介して、午前十一時からいっせいに「狐の舞」を踊るなど、自慢の腕を披露していました。
大学まで学費は無料
キューバへの旅② 笠縫在住 菅間 徹
キューバの国土面積は日本の本州の約半分程で人口はおよそ千百万人です。首都ハバナの空港は「派手」な事はいっさいなく、わずかなお土産店があるだけで、免税店もありません。
私達はバスで移動しましたが、まず最初に驚いたのは街の中に広告やポスター等などは一切ありません。道路標識と時々あるのが社会的に国民に訴える「エイズ」「環境保護」などの看板だけで、真に綺麗でシンプルなのには感心しました。
今回の訪問では最初に「芸術学校」を見学しました。芸術学校といっても小学校で午前中は普通の授業で、午後からはピアノ、バレー、舞踏等の初級の実技の勉強をします。この学校だけでピアノが百台もあるとの事、これにも驚きました。私達に素晴らしい練習の成果を見せてくれました。ここを卒業すると中級、上級と腕を磨いて上達していきます。勿論全員ではありませんがプロの道に進む人もいます。
次に医学校を訪ねました。この学校にはラテンアメリカとアフリカ諸国等の二八カ国からの貧しい家庭出身の青年が初期医療に従事するために総合基礎医師養成課程で学んでいます。ここで学んだ学生達は自国に帰り祖国の医療に大きく貢献してるそうです。これらの外国からの留学生も含めて教育は保育園、幼稚園から大学まですべて国立で学費は無料です。寄宿制度の学校(宿泊代・食事代・制服代全て無料)もあるそうです。
教育予算は国家予算の十七%で(日本七・五%)です。充実した教育制度は義務教育前教育にも力を入れておりこの年齢の九九・五%が教育を受けています。小学校(義務教育)六年制で就学率九九・三%、芸術学校は小学校からあり全国で七千人が学び、体育学校も小学校からで全国に十五校一万二千人が学んでいるそうです。各人の才能を伸ぱす教育に国家が力を入れている事に感心する事ぱかりでした。
新飯能1510号
ミュージカルを通じて憲法を語り続ける
九条の会・飯能が講演会開催
昨年十月に結成された「九条の会・飯能」は、講演や街頭での宣伝活動などを通じて、飯能市民に憲法九条の大切さを広くアピールしてきましたが、二月五日には第三回目となる講演会を市民会館で行い、小学生を含む一一〇名が参加しました。
九条の会の会員でもある、振付家の石橋寿恵子先生を講師に「憲法ミュージカルと私」と題した講演は参加者に感動を与えました。
「憲法ミュージカル」は、九二年に湾岸戦争勃発で日本でもPKO法案が国会を通過しましたが、これに疑問を持った埼玉の若手弁護士の人達が、楽しく美しいミュージカルを通して、一緒に日本国憲法を語り合いたいと企画し、翌年九三年に第一回目「だから、いま」を公演、その後二〇〇二年まで毎年トピカルな話題をテーマに一〇回の公演を重ねました。石橋先生は第一回目から振り付けを担当しています。
4万4千人が観劇
最初に振り付けを依頼された時は、憲法とミュージカルの結び付けをどのようにするかの戸惑いもあったようですが、小学生の時に出会った「新しい憲法の話」に感激、そして、九条の戦争放棄や二五条のすべての国民は文化的に生きる権利を持つことなど大切にしたいとミュージカルの仕事を引き受けたそうです。以後一〇年間で一〇〇〇人以上の人がミュージカルにかかわり、四万四〇〇〇人が舞台を見ています。憲法ミュージカルの出演者はすべて一般公募の市民の方が出演していますが、この日は、憲法ミュージカル出演者と共に、昨年所沢ミューズで公演された「オオタカ伝説」の出演者も参加してミュージカルの一部を披露してくれました。
踊ることで憲法の大切さを知る機会に
その後、出演した方から一言ずつ感想が述べられ、「最初は憲法の事より、踊りたい思いがいっぱいで出演したがミュージカルを通して憲法の大切さを改めて考える大きな機会となった」などの発言がありました。楽しく美しいミュージカルを通して、日本国憲法の理想と大切さをしっかり訴えてきたことがよく伝わってきました。
銀座通り商店街にチャレンジショップ『カラーズ』オープン
二月四日、銀座通り商店街に、個性的なお店が出店する話題のスポットとしてチャレンジショップ『カラーズ』がオープンしました。店頭ではデキシーランドジャズのミニライブも行われ、店内はあふれるほどの女性客で盛況でした。
この事業は、商店街に賑わいを取り戻そうと、空き店舗対策の一環として、飯能商工会議所青年部の有志でNPOを立ち上げ、起業をめざす人達に空き店舗を格安で提供し、起業の第一歩を踏み出してもらおうというものです。
店内はすべて女性店主で、それぞれ華やかで個性的な演出が目を引きます。お店は、手作り工房『布あそび』、着物&洋服のリメイク『ちよギャラリー』、花の雑貨店『はなふうろ』、ニットサンウル『AKINDO 』、リラクゼション整体・足つぼマッサージ、アートフラワーとニット『たんぽぽ』、エステハウス『ELLES』で、接客にも力が入り、今後の活躍が期待されます。
年金生活者に厳しい負担増 - 確定申告で四万円の増税に
六九歳の男性から次のようなファックスが入ったので紹介します。
所沢税務署から「確定申告」の書類が送られてきた。昨年までは所得税がゼロだったのに、今年は源泉徴収で年金から五万円あまり差し引かれていたので疑問に思った。
「手引き」書には、今年の改正事項として①老齢者控除が廃止された②六十五才以上の公的年金(雑所得)の計算方法が改正された、とある。早速計算してみると驚いたことに、年金額はほぼ同額なのに課税対象額が二十二万円増えている。それは、課税対象額が百四十万円から百二十万円に引き下げられることに加えて、今まで控除されていた老齢者控除(五〇万円)と特別配偶者控除(三八万円)が廃止されて、そのまま課税されたためである。その結果、今年は四万円以上の大幅増税になっている。
その他に我が家の負担は、国民健康保険税一四万一二〇〇円、介護保険料(夫婦)八万二三〇〇円、固定資産税七万七六〇〇円、都市計画税二万二七〇〇円と市、県民税である。わずかな年金でこれらの諸税をすべて負担しなければならない。しかも有無を言わせぬ天引きである。今後は、介護保険料の値上げと制度改悪、高齢者医療保険制度導入、そして消費税の引き上げなど、高齢者いじめの社会保険制度の切り下げが目白押しです。 自民・公明の悪政の中で、高齢者は「真綿で首を絞められている」状態である。なんとしても今、この悪政をくい止める行動を起こさなければならないときだと考えている。
高齢者の負担増は耐え難いものになっていますが、非課税から課税になると介護保険料にも跳ね返ってきます。さらに高齢者医療制度改悪が計画されています。今こそ怒りの行動に立ち上がろうではありませんか。
非同盟諸国首脳会議を前にキューバへの旅
AALA埼玉理事 笠縫在住 菅間 徹
一九四二年にキューバに到着したコロンブスは、草花が咲き乱れ、小鳥がさえずる光景を目にして「人間の目で見た最も美しい島である」と航海日誌に書き残しています。冒険家のコロンブスが日誌に書くのですからさぞかし美しかたのでしょう。 今回のキューバ訪問の主な目的は二つありました。私は現在日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会の会員です。団体と個人で組織する全国組織ですが、会の目的は「平和・民族の尊重・飢餓・貧困をなくし・よい地球環境を」アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国人民との連帯で目標を達成しようとしています。
今年の九月にキューバで非同盟諸国首脳会議が開催されますが、その議長国がキューバですので今回の会議で、「アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会にオブザーバー資格を与えるため強く推挙してほしいこと」二つめは今回の議題の中に「軍事基地撤去を取り上げてもらいたいこと」この二点でした。 九日間の旅でしたがキューバヘは直行できません。行きと帰りにカナダで一泊しますので実質は五日間だけでした。キューバ革命が成功してカストロ政権が発足したのが一九五九年です。アメリカの裏庭といわれる中米で一九六一年以来アメリカと国交断絶そして経済封鎖を受けました。しかし一九六五年にキューバ共産党を結成し、翌年に第一回の大会を成功させました。一九九一年にソ連・東欧の共産党が崩壊し、これらに大きく依存していたキューバ経済は大きなダメージを受けました。沢山の困難を乗り越えたキューバ経済は九五年以降は少しづつ回復の兆しを見せているそうです。
駆け足の旅でしたが次号から私の目に写ったキューバの教育・医療・音楽等について報告しますのでぜひお読みください。
新飯能1509号
広域消防組織再編問題
救急・消防大丈夫? - 稲荷町消防分署の見直し
飯能市と日高市、狭山市で構成している西部広域消防事務組合(管理者=沢辺瀞壱市長)で、組織改編問題が議論になっています。
平成十七年度、飯能市、日高市の助役・総務部長で消防組織改編協議会が組織され、六回の協議を重ね、平成十七年十月に両市長に提案されました。こうしたもとで、十一月に管理者である沢辺市長に対し、次の内容が指示されました。
一、日高消防署を飯能消防署と統合すること。
二、稲荷町分署も今後、見直しが必要となるが新たな立地については、日高消防署の統合を視野に入れ、検討すること。
この提案に対して、日高市議会では、「日高消防署の統合は、事実上の廃止で認められない」と猛反発が出ています。
もし日高消防署が廃止ということになれば、東吾野の一部白子地域なども管轄であり、影響が出てきます。
稲荷町消防分署についても見直しの指示がされていますが、担当者の話によると「稲荷町分署の土地が借地であり、二一年に契約期限が来ること、施設の老朽化など考えると建て替えを視野に新たな建設場所を検討する必要がある」とのことです。
稲荷町消防分署は、市街地はもとより、美杉台、南高麗、原市場の一部までが管轄であり、慎重な検討が必要です。
これらの組織改編は、十九年度からの消防十ヶ年整備計画に位置づけられるもので、市民及び議会に対して十分な説明と理解、納得が得られるものでなければなりません。
「行政改革」の名のもとに「五分救急八分消防」を目標に整備されてきた消防力が後退するようなことがあってはなりません。
第4回奥むさし駅伝 - 192チームが力走
第四回奥むさし駅伝競走大会は一月二九日、東飯能西口をスタート、西吾野駅折り返す六区間、三九・五八kmのコースで開催され、高校の部四九、一般の部一四三の合計一九二チームが参加しました。今年の冬は特別に寒いと言われるなか、当日は晴天のもと風も無く、走ると額から汗が落ちる天候になりました。
色とりどりのユニフォームを身につけ、それぞれの思いで任せられた区間を力走するランナーは、春のあじさい街道に一足先に花を咲かせたようでした。今年はナンバーカードに各チームの名前が書き込まれる工夫もされ応援者からも好評でした。この駅伝には日本共産党の滝沢おさむ市議も選手として参加しましたが、奥武蔵駅伝から数えて十五回目の力走となりました。
各チームの成績は次のとおり。
高校の部 一位埼玉栄高校A(二時間六秒)・二位東京農大三校A・三位東京農大三高B・四位武蔵越生高校・五位埼玉栄高校B・六位早稲田実業A、一般の部 一位ボッシュ(二時間一分)・二位新電元工業・三位中央大・四位小手狭山RC・五位城西大学・六位チームGO。なお、地区体協の部では、一位吾野体協カントリーRC(二時間二八分二三秒)・二位原市場体協、三位東吾野体協・四位精明体協・五位南高麗体協でした。
山間地域振興計画の検討すすむ
吾野、東吾野、原市場、南高麗、名栗の五地域を対象に、飯能市山間地域振興計画が検討されています。
この計画は、平成十八年から二二年までの五年間の計画で、第四次総合振興計画の補完的な役割として位置づけられています。
「地域の魅力と人が織りなす活力の創造に向けて」と題するこの計画は、団体用プログラムメニューとして十一事業。地域内グループ用として十二事業。個人用として六事業があげられ、補助金が出されます。
未給水地域解消促進事業(限度額戸数ラ 三五万円)、景観間伐促進事業(作業賃金)、活動拠点整備促進事業(限度額二〇〇万円)以外は、ソフト事業が中心になっています。
プログラムメニュー案
①花による地域づくり事業②ハイキング道周辺景観間伐事業③農作物等販売事業④特産品による地域づくり事業⑤体験型観光事業⑥山里料理提供・販売事業⑦地域で見守る子育て事業⑧健康増進・介護予防推進事業⑨身の回り応援サービス事業⑩活動拠点整備事業⑪アドバイザー派遣事業⑫未給水地域解消事業(共同給水施設整備費補助金=既存補助事業)⑬体験型観光事業⑭森づくり推進事業などがあります。
要領・要項はこれからになりますが、「希望者(団体)がでれば予算的には心配しなくてもよい程度を考えている」としています。
審議委員の新井たくみ市議は、審議会で「山間地域で課題となっている足の確保や未給水地域の解消などは、四総にしっかり位置づけること、収益を上げるものは別として、遊休地の解消、地域の景観整備などや地域の福祉活動など公益的な活動については、自己負担はなしでいいのではないか」と求めました。
太田市がすすめる「行政改革」 - 党議員団が視察
日本共産党飯能市議団の山田利子・滝沢修の両議員は一月三〇日、NPOに市の業務委託を進めている群馬県の太田市を視察しました。
太田市では平成十一年に「NPO活動促進市民委員会」を設け、市主導でNPOの促進に積極的に努めて来ました。現在一八〇名の有償ボランティアが登録され一日当たりでは七六名もの方が従事して庁舎の案内や広報業務、図書館、福祉施設の業務を行っています。 視察では最初に市の担当からNPOの活用により大幅に人件費の削減ができたこと、また図書館の開館日の拡大などについて説明を受けました。 その後、井野共産党市議との懇談では、当初市は委託契約に際してNPO就業者の人件費については、ボランティア活動に対する謝礼として、当事の群馬県の最低賃金は時給六四四円であるにも係わらず、五百円の時給で始めるなど市の意図が、いかに安上がり行政を進めるために始めたことであるか、また図書館の開館日は拡大されたが、有料宅配業務により移動図書館が廃止され、利用者が減るなど問題があることを指摘しました。
また太田市は、英語で通常の授業を行う小中高一貫校が「特区」として大きな話題を集めていますが、この学校建設に二十億円もの多額の税金が投入され、さらに毎年多額の補助金が必要になっていると言います。
太田市の行革についてはテレビ報道もされていますが、報道はされない多くの問題点を実感した視察となりました。
一月二八日、富士見公民館で「政党助成金訴訟の会」の第五回総会が開かれました。
昨年末には、小泉首相が、政党助成金の中から『もち代』として自民党議員に三〇〇万~四〇〇万円配ったことが報じられ国民の怒りをかったばかりです。政党助成金は憲法違反であり、税金による政党助成で思想信条の自由、政党への寄付の自由が侵害されているとして東京地裁に提訴して、今年は五年目を迎えます。訴訟はいよいよ最高裁での裁判闘争に移っており、より強力な運動が求められています。
原告の総力をあげて運動を - 政党助成金訴訟の会総会開く
総会後の記念講演では、弁護団長の大久保賢一弁護士から『もしも憲法が変わったら…どうなる私たちの暮らしと平和』と題して講演が行われ、自民党が昨年十一月に発表した「新憲法草案」について詳しく解説しました。「改憲」ではなくなぜ「新憲法」なのか。新しいというイメージづくりがねらい。しかし、武力の行使に憲法上の制約をはずすため、九条二項を削除。改憲の規定を両院の総議員の三分の二から各院の過半数へと大きく緩和しようとしています。国民の権利は制約され、戦争への協力を義務付けられることになる。今必要なのは、戦争への道ではなく、貧困、差別、病気をなくすための方策を考えるべきだと訴えて終了しました。