新飯能1528号
東飯能駅東口駅前通り線不払い問題
下請業者に朗報! 未払い代金の支払いに見通し
日本共産党市議団は、昨年8月、東飯能駅東口駅前通り線道路改良工事にかかわって、下請け企業である共同企業体の一方が、工事代金を横領失踪したために、工事代金がいまだに支払われていない問題について、昨年12月議会で、市が公共事業の発注者として不払い問題の解決に努力するよう強く求めてきました。
六月議会での金子敏江市議の一般質問に対して、この間市が相当努力をして、一定の動きが出てきた状況が報告されました。
総合政策部長の答弁では、「破産の申し立てをした業者については、4月3日付官報に《破産の手続きの廃止》の公告が掲載されたことにより、最終的に債権回収の道は閉ざされたことになった。これを受けて、四月下旬に元請である三ツ和総合建設業協同組合に対してこの問題にかかわる元請けとしての対応方針について基本的な考え方を確認したい旨の申し入れを行ったところ、《前向きに対応したい》との回答があった。その後今月に入って、市内の不払いによる債権者と元請会社との話し合いが持たれ、現在ではおおむね良い方向にすすんでいる」と報告しました。
さらに金子市議は、「この話がどうまとまるのか最後まで見守る努力をしてほしい」と発言したことに対して、総合政策部長は、「この話し合いの最終的結果については、市の方に報告をしていただくように話しをしたい」と答弁し、この件での市の対応はこれをもって終了したい旨の発言で締めくくりました。
この間、日本共産党飯能市委員会は、「不払い問題対策本部」(常田邦夫本部長)を設置し、不払い問題の解決に向けて建設業法第41条を根拠法に、国から指定を受けた【特定建設業者】である三ツ和総合建設業協同組合は、何らかの事情で下請け企業に人件費・材料費の支払いが滞っている場合は、たとえ二重払いになっても元請企業がその責任を果たさなければならない。そのために国は、【特定建設業者】に適切な措置を講ずるよう勧告することができるというもの。市に対しては、公共事業の発注者としての責任を果たすべきであるという立場で取り組んできました。
六月議会での経過報告を受けて常田邦夫対策本部長は、「当初未払いの件は、市も業者もあきらめの雰囲気だったが共産党の提起で『良い方向』ということは本当にすばらしい事だ。市の奮闘に感謝したい」と語りました。
飯能平和行進 7月11日
核兵器の廃絶を
今年の世界大会が8月4日から広島で開催されます。県原水協は6、7月の二ケ月を世界大会成功のための特別月間として、昨年を上回る代表の派遣、500万の「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名の達成、国民平和大行進の成功、原爆症認定集団訴訟支援の四つの課題に全力を上げます。
5月6日に北海道の礼文島を出発した、柴崎康夫さん(山手町)は元気に秋田県の大館市(6月8日)に到着しました。自治体要請行動・カンパ、集会挨拶等の活動に旺盛にこなしています。今年の飯能市平和行進は左記の日程です。たくさんのご参加をお待ちしています。
7月11日(火)午前10時
集合・集会 飯能市役所*市内をデモ行進します。
入札問題 賃金確保など遵守事項として明記を
新井たくみ市議の一般質問の概要
新井市議は=市内業者の育成と労働者の賃金・労働条件の確保という観点から、落札基準に「地元労働者の雇用率」「労働者福祉」「自治体との防災協定の締結」「労務費水準」などを価格以外の評価項目とした総合評価にしていくことが必要だ。市外の大手業者が落札した場合でも、下請けに市内業者を使うことや市内の資材を使うことを義務づけることが必要。また、農水省及び国交省が積算に用いる労務単価を守ることなどを「遵守事項」として、明記すべきではないか。今年度から、川越市と本庄市が、「入札参加資格者の遵守事項」として、これらのことをしっかりと明記し、徹底を図っている。市も同様な指導が必要ではないかと質問。
総合政策部長は=自治体独自の総合評価は災害、除雪など市内業者を配慮している。経営状況の評価は国の動きも見極めたい。遵守事項については他市も参考に検討していきたいと答弁。建設業者の賃金についても、「公共工事は県の単価表を基準にしている。労務費は労使間で決めることになっている。それ以上どこまでできるか検討させてほしい」と答弁しました。
市立病院の役割は重要
新井市議は=市長は、「入院施設を廃止して診療所にということも有識者会議等で取り上げていく」と答弁している。医療改悪で医療費が大幅に増えていくなかで、高い病院から追い出された患者が、比較的安く入院できる市立病院があるということは非常に大事だ。採算面だけでなく、公的病院の使命が特に重要な時期にあるのではないか。有識者会議の構成と検討内容、方向性、住民参加や職員参加をどのように行うのかと質問。
沢辺市長は=今まで色々検討してきたが「決断すべき時期」にきている。国保運審、医師、住民の代表や経営の専門家などで構成し、できるだけ早く設置したい。吾野、東吾野地域説明会や意見を聞く会を開きたいと答弁。
新井市議は、「送迎や往診などのサービス向上、病院の充実と言う観点からも検討していくべきだ」と求めました。
「草の乱」エキストラの写真展
脚本家・加藤伸代さんが来飯し懇談
飯能市在住の「草の乱」エキストラメンバーが中心となり、マハロ双柳店で写真展を開催しています。6月10日、会場に「草の乱」や「ひめゆりの塔」「郡上一揆」など神山作品を支えている脚本家の加藤伸代さんが訪れました。加藤さんは、一枚一枚の写真を見つめ「ああ、あの場面ですね、みんな頑張ってますね」と感心していました。
エキストラによる写真展は全国初、「今の時期だからこそ、秩父困民党の精神を」と主催者のダーちゃんの会は見学を呼びかけています。 写真展は7月2日(日)午後5時まで、双柳マハロにて開催しています。(月曜定休日)
波紋(コラム)
朝、自転車で新聞を配っていると身休がだんだん元気になってくるようで気持ちがいい。気候がよくなったということや健康にいいということも少しはあるような気もしますが、なによりもガソリンが高くなったということが自転車配達を決意させた最大の理由なのかも知れません。自転車は新聞配達をするからと二年前に新車を購入してそのままにしてあったのですから▼その自転車で、雨が落ちてくるのを心配しながら走っていると、突然「その自転東止まりなさい」と向こうからやってきたパトカーに呼び止められてしまいました。その日はパトカーに二度ぐらいあっていたので、朝早くからうろうろしている怪しい者に見られてしまったのでしょう。自転車の登録番号をパトカーがセンターに確認して嫌疑を晴らすことができましたが、借り物の自転車なんか使っていたらどうなっていたことでしょう▼主権者である国民が、自己証明のためにおたおたするなんておかしな話ですが監視・警察社会がここまできているとすれば本当に怖い話です。
新飯能1527号
庁舎別館建設 最低制限価格でくじ引き落札
工事の品質確保が課題
市民の反対が強い市役所庁舎別館建設の入札が5月18日に行われました。延べ床面積は、1840㎡の鉄筋コンクリート造二階建てで、予算総額は5億9000万円。本庁舎東側の公園に建設されます。
本体工事は一般競争入札で、市内業者三社を含め23社が入札に参加、市外の四業者が2億906万3000円の最低制限価格(予定価格の80%)に応札したため、四社のくじ引きで(株)植木組(本社・新潟県)に決まりました。
このほか、電気設備工事は、30社が入札し26社が最低制限価格に応札、くじ引きで(株)中村電設(本社・幸手市)に決定しました。機械設備工事は20社の入札でしたが、くじ引きではなく(96・7%)市内業者が落札しています。
最低制限価格は、工事の品質確保のために自治体が設けている工事費の最低ラインで、飯能市は予定価格と最低制限価格を事前公表しています。通常最低制限価格を上回って落札されますが、公共事業が減少するなかで、是が非でも受注したいと、この価格に集中したものです。
労働者の賃金・労働条件確保が課題
全国的にも最低制限価格で落札するという事例が多発しているなかで、品質低下をいかに防ぐか、また労働者の賃金や労働条件をいかに守るかが課題になっています。同時に、市内業者の仕事確保などの観点から、下請け業者に市内業者を積極的に使うことや国が定めた労働者の賃金を守るよう契約に明記することなどを義務づけることが求められます。
運転に支障があるので、メガネを買い換えたいと思っていたが、お金がなくてなかなか踏ん切りが付かないでいたところ、自動車税が未納なことに気づき、3万円納入。「メガネは我慢だなー」と思っていたら住民税の納税通知書が送られてきて、びっくり。昨年まで均等割の4000円のみだったものが、18年度は市民税2万円、県民税1万2200円と3万2200円の増税で、なんと8倍にも増税になっている介護保険料も夫婦合わせて1万2200円の増額の負担増、その一方で年金は1万円の減額です。この他にも確定申告でゼロだった所得税が4万500円に増税、これから来る国保税の通知が恐ろしい。一気に10万円もの増税になる。その一方で、米軍のグアム移転費の7000億円を日本が負担するなんてとんでもありません。
議長選挙 保守系議員の対立で混乱
9日から6月定例議会が始まりました。初日は、議長の辞職(恒例)にともなって、議長選挙が行われるはずでしたが、保守系内部の対立が激化し、調整がつかないまま、延会になるというハプニングが起こりました。
十三日に改めて議長、副議長選挙がおこなわれた結果、佐野春雄氏(公明)が議長になりました。
佐野春雄 12票
金子敏江 4票
加涌弘貴 1票
白票 6票
なお副議長には鳥居誠明氏が決まりました。
滑稽な国民保護計画
武力攻撃事態法に基づき、武力攻撃事態、武力攻撃予測事態、緊急対処事態などから市民の生命、財産を保護するためとして、保護計画が検討されていますが、六月議会前に開かれた全員協議会に原案が出されました。これによると弾道ミサイル攻撃からの非難として、「屋外にいる場合、むやみに走り回らず頭を守って伏せること。時間に余裕がある場合は、穴を掘って簡易シェルターとすること。屋内にいる場合、基本的に地下に移動する」などの記載もあり滑稽です。ホームページなどに掲載し、市民の意見を聞いていくと言うことなので、ぜひ一度ご覧になってください。
波紋(コラム)
ここ数年、企業の責任が問われる事件が多発しています。欠陥車、耐震偽装マンション、そして今度はシンドラー社のエレベーターの制御不全で高校生が挟まれて死亡するという痛ましい事故が起こりました。シンドラー社の責任回避を優先させている対応を見ていると無性に腹がたってきます。企業のモラルはどこにいってしまったのでしょうか▼この事故がきっかけで、アメリカ、中国で同社製のエレベーターが死亡事故を起こしていることが明らかになりました。こんなすぐわかる調査がなぜいままで不問にされていたのが不思議でなりません。事故は起こるべくして起こったのです▼内容は違っても小泉首相が「訪米の手土産」にしようとしている米国産牛肉の輸入再開もひどい話です。日本共産党国会議員団がBSE訪米調査で入手したBSE規制違反記録で仰天するような米国の牛肉処理の実態が明らかにされ、その危険が指摘されているのに、アメリカのいいなりに輸入を再開するというのです。政治モラルの頽廃も相当に深刻です。
新飯能1526号
庶民増税家計にズッシリ
6月市議会に市税条例出される
6月市議会が9日からはじまりました。今回の議案では、小泉内閣がすすめる「痛み押し付けの政治」が次々と市民の暮らしを直撃する内容となっています。今年、18年度分の庶民増税が全体で約3億3000万円で、19年度では、さらに定率減税の廃止や退職金・山林所得への課税が強化される内容の議案が提案されています。
●定率減税を半減
定率減税が二分の一に縮減されます。今までは、市民税・県民税所得割り15%(4万円を限度)を控除していましたが、18年度は、その半分として7・5%(2万円を限度)に半減されます。
●均等割の増額
均等割りの納税義務のある夫と生計を共にしている妻の非課税措置が廃止されます。
●65才以上の非課税の廃止
これまで65才以上で前年の合計所得金額が125万円以下の場合には、非課税となっていましたが18年度から廃止されます。(これには二年間の経過措置があって、17年1月1日にすでに65才に達していて、前年の合計所得金額が125万円以下の人は、18年度分は三分の一、19年度は三分の二、20年度に全額となります)
●老年者控除の廃止
65才以上で前年の合計所得金額が1000万円以下の人に48万円の老年者控除が廃止されます。
●公的年金等控除の縮小 65才以上の公的年金を受給している人の控除額が140万円から120万円に減額されます。
内容は、定率減税の半減で33500人、2億円。均等割の増額で5900人、1800万円。65才以上の非課税の廃止で10800人、1000万円。老年者控除の廃止で2900人、6000万円。公的年金等控除の縮小が同じく2900人、4000万円の増税で、総額約3億2800万円の負担増となります。
冷え込んでいる家計をさらに直撃して不況を深刻化することは明らかです。すでに市・県民税の納税通知書を受け取った市民から憤りの声が噴出しています。
お年寄りに大変な負担増
住民税6・2倍にも
75歳のKさんは、住民税が5700円から6・2倍の3万6500円に跳ね上がりました。
年金5400円も下がる
64歳のHさんは、年金が5406円も下がった上に、住民税が4700円の増税になっています。
介護保険料が1万800円の負担増に
79歳のAさんは、今まで住民税が非課税でしたが1300円になりました。税額は1300円ですが、介護保険料が二段階上がり、2万5100円も上がります。二年間の緩和措置がありますが、それでも1万800円の負担増になります。
小泉内閣のお年寄りいじめのあまりにもひどい実態が明らかになっています。
市庁舎別館 建設止めよの署名提出
日本共産党には、「市民生活がこんなに大変なときに、庁舎別館建設など止めてほしい。今からでも反対署名に取り組んでほしい」などの声が多数寄せられていました。
署名に取り組むなかで「市民検診を1300円にしたり婦人検診や人間ドックを値上げして、市民サービスを切り捨てるほど、市の財政が厳しいのなら、借金をしてまで別館をつくるなんて納得できない!」、「地域のふれあいサロンへの補助金が200円から100円にカットされ、お年寄りはがっかりしている、こういう現実を考えるとこの計画は見直しをしてほしい」、「市庁舎よりも精明小学校区に学童保育所をつくってほしい」等沢山の願いが託された、1120筆の署名を、6月8日、沢辺市長に提出しました。
職員の賃金は県下最低水準
その一方で市長は類似自治体中トップ?
この間、市職員からアンケートや声が多数寄せられていますので紹介します。
「市役所のなかは、何でもトップダウンでないと物事が動かなくなっている。成果主義が導入され、意見を言ったり、相談したりということができない。管理職の責任逃れで問題が複雑化することも多い。仕事上のストレスで病気がちの職員も増えている」といいます。また「職員給与は大幅にカットされたのに、市長、三役の給与は他市に比較して高すぎるのではないか」と指摘しています。
職員が働きやすく、いきいきと働けることが市民サービス向上にもつながるのです。職員の不満は頂点に達しているという感じです。
参考に、飯能市と人口、財政規模が類似した市を調べてみました。
シルバー人材センターで送迎サービス
新井市議が長瀞町を視察
5月26日、小鹿野町立病院の視察と合わせて、長瀞町のシルバー人材センターが今年度から始めた高齢者・障害者の有償送迎サービスについて視察しました。
この送迎サービスは、国の構造改革特区のセダン型車両特区に認められたもので、要介護者、障害者など一人で外出できない人を対象にしたもので、通院や買い物などに利用され、大変喜ばれています。
料金体系は初乗り5kmまで150円、5kmごとに200円、60分ごとに850円が加算されます。町内にはバス路線がないことから、町長から「ぜひシルバー人材センターとして送迎してほしい」ということで実施に踏み切ったそうです。
入間基地で大規模なゲリラ捕獲訓練
武力攻撃事態法が動き出した
宮城県北部から兵庫県西部までの、広大な空域を管理する中部航空方面司令部が置かれている航空自衛隊入間基地で、六月六日、救難訓練やゲリラ捕獲訓練が行われました。午後三時から始まった訓練は、救難機からの救援物資の投下や救助隊員の落下傘降下、また大型ヘリコプター四機による消化活動後、基地内に進入したゲリラを捕獲する訓練も同時に行われました。ゲリラ捕獲訓練は直接見学はできませんでしたが、基地内には空砲音が響き、物々しさが伝わってきました。長年基地問題に携わってきた狭山市の飯島元県議も視察に訪れていましたが、「今までも度々訓練は行われてきたが、今回のように大掛かりな訓練は始めてではないか」と語っていました。いよいよ各自治体で武力攻撃事態法が具体化されるなか、十分な監視を行う必要があります。
日本共産党の一般質問内容と質問時間
6月議会から一般質問が飯能テレビで生中継されます
滝沢 修 16日(金)11時~
1 区画整理問題
(1)換地設計の見直し①何故見直し範囲が広がったか②見直しにより、どの様な区画整理にするのか③住民への説明について④新光地区については(2)笠縫、双柳地区の住民説明について(3)笠縫3号公園の整備について
2 下水道問題岩沢河原地域の下水道について
3 環境問題テトラクロロエチレンによる地下水汚染について
4 地上デジタル放送①難視聴地域での問題点は②消費者相談について
山田 利子 16日(金)15時~
1 障害者自立支援法について(1)全面実施に向けた準備状況(2)地域生活支援事業の充実(3)事業者への影響(4)自己負担増と市独自の軽減策
2 保育所問題(1)公立保育所の民営化(2)主食の完全給食はいつから実施か
3 学童保育所問題
(1)大規模化の解消と運営費補助金の増額を(2)双柳学童の早期改築を
4 まちづくり問題
(1)市街地開発と建物の高さ制限について(2)開発指導要綱の第6条の3項の見直しを(3)数戸の開発でもごみ集積所設置義務を
新井 巧 19日(月)10時50分~
1 入札問題(1)入札制度の改善について(2)市内業者の育成と労働者の賃金・労働条件の確保(3)業務委託等で働く労働者の賃金・労働条件の確保について
2 市立病院の今後のあり方について①有識者会議の設置と検討スケジュールについて②住民参加、職員参加をどのように行うか③送迎等市民サービス向上をどのように考えていくか
3 学校給食問題この間の検討経過と調理員の採用計画について
4 消防問題
(1)消防10ヶ年計画と検討状況について(2)稲荷消防分署の今後
5 生産緑地問題埼玉県の追加指定指針をもとにした検討状況は?
金子 敏江 19日(月)14時10分~
1 東飯能駅東口駅前通り線道路工事代金にかかわる不払い問題解決に向けての状況について
2 高齢者問題(1)介護保険新制度スタートで当事者・家族・事業所・地域の実態はどう変化したか
①介護予防・新予防給付をめぐる問題②生活援助、福祉用具などのサービスを低下させないこと③ケアプランの作成について④予防サービスの基盤整備について(2)現状の問題
①認知症、アルツハイマー病の通所受け入れ②住宅改修③特養ホーム待機者の解消④低所得者支援策
3 ごみ問題
(1)ごみ減量と資源化について(2)一般ごみの有料化について
4 図書館建設について
5 道路交通法改正(駐車禁止取り締まり)について
波紋(コラム)
寺山修司の〈マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや〉を思い出しました。さまざまな解釈ができそうですが、もう国にとらわれないで生きてゆくんだという青春の命の叫びのようにも聞こえます▼連想ゲームではありませんが、この短歌を思い出したのは「自国民をだまし、苦しめ、殺し、棄てるのが祖国なのでしょうか」というドミニカ移民訴訟の原告の言葉に胸をうたれたからです。裁判が始まったのは六年前。判決は国の賠償を求める期間が過ぎているというそれだけの理由で原告の訴えをしりぞけました。しかし国の責任は認めています。それだけ国の仕打ちは非道なものだったということです▼「カリブ海の楽園」をうたい文句に二百五十家族千三百人を、「岩の間にわずかな土地があった」という荒れ地、一面を塩が覆う砂漠に、政府はそれと知りながら自国民を送りこんだのです。それが人間のやることでしょうか。政府がその責任を謝罪し、補償に踏み出すことができるかどうか、まさに祖国のありようが問われているのです。
新飯能1526.pdf
新飯能1525号
教育基本法改定案 「基本的にかわらない」と本質見抜けぬ教育長
共産党市議団が教育長と懇談
政府は、教育基本法の改定について、6月18日に会期末を迎える今国会での成立を見送り、継続審議とすることを明らかにしました。
これは、教職員や父母、市民、文化人が大きく声を上げ、憲法九条の改悪と一体となった教基法改悪を阻止する運動を一気に広げてきたこと、また、国会での日本共産党志位委員長の質問で、改悪法では教育内容への国家介入の歯止めがなくなることを明らかにし世論を動かしてきたことが力になりました。このような中で共産党市議団は、5月31日、西澤栄一教育長と懇談しました。
金子敏江市議団長は、「今回の改定案でなによりも重大なことは、これまでの、子どもたち一人一人の『人格の完成』をめざす教育から、『国策に従う人間』をつくる教育へと教育の根本目的を180度転換させるものであること。真の愛国心や道徳心は上から押しつけるものではなく自ら培うもの」と訴えました。
懇談の中で教育長は、「教員時代の子供達との関わりを通して、『家庭教育』や『伝統・文化』、『道徳心』が希薄になっていて、これを基本法に盛り込むことは必要だ」と強調しました。さらに、現行基本法第10条は、二度と戦前のように誤った教育で誤った道を歩むことのないよう、教育への国家権力の介入を厳しく戒めていて、これが基本法の性格を示すかなめとなっていますが、改定案では、ここを改悪し国家が教育を統制するシステムを持ち込もうとしています。これについても教育長は、「法律にもとづいて行うので心配ない。現行法の『教育の目的』が『人格の完成をめざす』という点で、改定案全体としても変わるものではない」と、国の考えを踏襲する内容の発言を行いました。
また、埼玉県下4市2町、52の小学校で、通知票の評価に「愛国心」を設けていることが明らかになりましたが、これについて教育長は、「飯能市では実施していないし、こういうことを評価するのはむずかしい」と語りました。
悪法を阻止しようと5万人の国民大集会
時折、横なぐりの雨が降るなか、「教育基本法改悪、共謀罪、医療改悪、国民投票法を阻止しよう」と全国から5万人が参加して東京・代々木公園で大集会が行われました。
集会では、日本共産党を代表して志位和夫委員長が挨拶し、「国会延長を許さず、4つの悪法を必ず廃案に追い込もう」と呼びかけました。
YWCAの江尻美穂子理事長、下郷農協組合長、インドネシアの農民代表、映画監督の池谷薫氏などが連帯の挨拶を行い、米軍基地に反対する沖縄県民や、船橋市の保育所保母、増税に怒る業者などがリレートークを行いました。
集会後、3コースに分かれ、新宿や渋谷に向けて雨の中でパレードを行いました。
医療・福祉の一体的な取り組み
新井市議が小鹿野町立病院を視察
5月25日、小鹿野町立病院を視察したので、概要を報告します。
小鹿野町は、昨年10月に両神村と合併し、人口1万4000人超の町です。
小鹿野町立病院は、一般病床45、療養病床50(内介護療養型・短期入所20)、内科、外科、整形外科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリ科の7科、医師9人、看護婦43人を含め、94人のスタッフで運営されています。
小鹿野町では、医療と保健・福祉の分野のサービスが一体的に提供できるよう病院内に福祉課、保健課、在宅介護支援センター、訪問看護ステーション、ヘルパーステーションが入った保健福祉センターが併設されています。
小野院長は、外科医ですが、生活習慣病に力を入れ、平成16年末から生活習慣病が気になる人を対象に健康増進運動に取り組み、今まで220人の町民が参加しているといいます。「今までの健康増進運動は行政主導で、医者の関与が薄かった。医者が関わり、一人では続きそうにない人を応援するのがこの事業だ」といいます。二回の講義と自主トレーニング。町の予算はほとんどゼロ。町には健康運動指導士という専門職の職員も指導にあたっており、当面500人の参加を目指しているといいます。
病院と町民のふれあいを大切に
小鹿野町では、毎年秋に、病院を会場に健康や福祉をテーマにした展示・相談コーナーや待合室をステージに医師や町民、中学生などが参加する歌謡ショーや落語など楽しいイベント「健康ふれあいフェスティバル」を行っています。
公立病院はどこでも赤字が指摘されていますが、小鹿野町でも同様で約2億円赤字(内一億円は交付税措置)です。18年4月に運営改善委員会が設置され、病院経営について検討を始めています。「収益を上げるためには、救急を秩父郡市という広域で対応できれば、医師の効率的な配置が可能。当面、リハビリ、人間ドックに力を入れ、経営を改善させたいと考えている。若干赤字が出ても公立病院としての役割が町民に理解できるような病院にしていきたい」と話していました。
武蔵丘ショッピングセンターにマミーマート等8店舗出店
5月26日、国道299号沿いの西武鉄道所有地に計画されている「武蔵丘ショッピングセンター」について、事業主のマミーマート開発部が商店街連盟の方に商工会議所で説明会を行いました。しかし、店舗面積などの詳細については、まだ確定していないということで店舗の配置図を回収してしまったということです。
商店街の方は、「まだ流動的な感じだった。飯能の特色や飯能ならではの店舗とは程遠い感じ、当初の中心市街地に客を誘導するという目的が果たしてどうなるのか」と心配する声が聞かれます。
6月2日の全員協議会で「 マミーマート」が核となり、ガソリンスタンド、ドラッグストアー、飲食店、ファーストフード、など計8店舗と飯能市の公共施設である観光案内所と観光トイレの建設計画が報告されました。
昨年12月議会に報告された計画は、店舗面積6300㎡に六つの店舗、382台分の駐車場と公共施設が計画されていましたが、今回の計画は7834㎡に8店舗と大きく変更されています。
商店街の皆さんの心配にこたえるために今後、しっかりと近隣住民や商店街に丁寧な説明、合意を得ながら進めることが必要です。
ただ今北海道を行進中
06原水禁世界大会行進参加の柴崎康夫さんから続報
5月15日、深川市ー滝川市(晴れ)
出発してから10日になりました。
5月20日の札幌では二一キロ行進、少々疲れる市内四コースから中島公園に集結400人程の集会、心配された天候も良くほっとしたところです。夜の食事は地元の人とジンギスカン、疲れも吹っ飛びます。毎回挨拶させられるのでちょっと苦痛ですが、楽しみも多い日々です。
5月22日、札幌市を訪問、要請行動。午後は北広島市で行進と集会。北広島市という名の由来は、広島県からの入植者が定住し、街を拓いたところから来ているとか。東広島市とは姉妹都市。
5月28日、登別にて
朝から雨、今日は何日何曜日というのが手帳で確認しないとわかりにくくなってきました。札幌市を月曜日に出て、北広島市、恵庭市、千歳市、苫小牧市、白老町、登別市まで来ました。自治体訪問は必ずやっています。千歳市は自衛隊基地の街で朝からジェット機の爆音がうるさかった。青空のなか我が物顔に飛んでいる。苫小牧市は今話題になっていることから、「恥ずかしい」を連発していました。26日は忙しく苫小牧市、白老町、登別市と三自治体を訪問。翌日土曜日が閉庁になるためあわただしい一日でした。
波 紋(コラム)
朝、新聞を配って運動(ボクシング・フイットネス)で汗をかいたあとの冷たい一杯の水がおいしい。すみれを植えおわったFさんもおいしそうに水を飲んでいます。すみれはひょんなことから道端にすみれを植える〈すみれの小道〉計画が勝手に決まり、それが今日から始まったのです。10年という遠大な計画でさてどうなることでしょう▼すみれは芭蕉の〈山路来て何やらゆかしすみれ草〉が有名ですが、〈かたまって薄き光の菫かな〉というのもあります。これは渡辺水巴という人の作品です。ひっそりと咲く野の花にこんなにも深い思いをよせることができるなんて本当に素敵だと思います。▼それにしてもです。ジャーナリスト斉藤貴男さんによればノーベル物理学賞受けた江崎玲於奈氏は「それぞれの子どもの遺伝情報に見合った教育になっていく」とまで言ったそうです。金子みすずは〈すずと、小鳥と、それからわたし/みんなちがって、みんないい〉と書きました。だから遺伝子なんかで差別しないでと、すみれの叫びが聞こえてくるようです。
新飯能1524号
ひどい!利用者も施設も負担増に
障害者自立支援法で施設運営が困難に
障害者自立支援法が4月から実施されました。昨年10月31日、特別国会で、与党の自民党・公明党が日本共産党などの反対を押し切って可決・成立させたものです。
「障害者の自立支援」をうたうものの小泉「構造改革」路線のもと、障害者・家族に過酷な負担増と犠牲をしいる多くの問題点をもっています。
共産党飯能市議団では、近隣の障害者施設を訪問しながらどのような影響が出ているのか、聞き取り調査を行っています。 問題の第一は、所得の多少に関係なく定率一割の「応益負担」の導入です。たとえば、今まで月額、5000円の労賃が、4月から日割り計算になり1日100円、20日通所しても2000円です。利用料の一割のほかに食事代が1日650円、20日で13000円かかるために負担が約3万円になったという人がいます。
第二には、国庫負担の削減、四月からサービスに支払われる報酬単価が1・3%も引き下げられるなど、障害者施設・事業の経営悪化、職員の労働条件切り下げ、さらには利用者サービスの低下にもつながりかねない内容となっていることです。
ある施設の調査では、①収入の変化についてー。 06年3月分の施設収入と06年4月分との変化で減収になった。減収の割合は3割以内で月額54万円の減収。
②10月からの新体系で減収をどのくらいみているかー。
よく分からない。
③収入減の対策として何を考えているかー。
夏休みを減らした。土曜日の出勤をふやした 。④利用料負担増の影響はー。 負担なしの利用者が月額1万円弱の負担(4人)。1万~2万円未満の負担(18人)。2万~3万円未満の負担(32人)。
⑤サービス利用を断念した人はー。
今のところいないが問い合わせが来たりしている。とのことです。
これら減収の要因として、日割り計算が導入され、月の出勤日を22日を基礎に算定することになったことから、出勤日が22日を下回ると施設の運営費が減額される仕組みが持ち込まれました。あまりにも実態を無視した制度改悪といってまちがいありません。
農業の大切さを知ってほしい
農業委員会で農業体験教室
飯能市では、農業者以外の方に野菜や花などを栽培して農業を楽しんでもらうために、精明と阿須の2ヶ所に市民農園を開設し好評です。農業委員会では毎週土曜日に技術相談を現地で行っています。このほかに精明公民館前の畑20区画を利用して農業体験教室を行っています。毎年春野菜と秋野菜の講習を行い、一年間栽培しています。
4月29日の栽培講習では里芋、シシトウ、トマト、なすを植え付け、みず菜、小かぶの種を蒔き付けました。5月の日照不足のもとでも元気に育ち、収穫が待ち遠しくなっています。
建設労働者の暮らしを守ろう
埼玉土建飯能・日高支部大会
5月21日、飯能市民会館で飯能日高飯能日高支部第5回定期大会が開催されました。
今年の定期大会の特徴は、耐震偽装事件や談合事件、アスベスト問題など建設業界全体を揺るがす諸事件が社会問題となる中で、建設労働者の仕事とくらしを守るたたかいの先頭に立つ労働組合、埼玉土建の役割が鮮明となった中での大会でした。
大会は午前中の全体会、午後は4つの分科会に分かれて真剣な討議を行い、①現場で働く建設労働者の賃金、労働条件の改善、②教育基本法改悪、9条改憲阻止、③医療大改悪、消費税大増税反対などの諸闘争に全力を挙げることを決議しました。また、家族も含めて入院十割給付(償還払い)が4月から始まった中で、新生土建国保を多くの仲間に知らせて組織の前進を勝ち取る決意を確認し合いました。
飯能日高支部の定期大会には金子敏江市会議員が参加して祝辞を述べました。
学童の補助金増やして
学童クラブ総会開かれる
21日、中央公民館で飯能学童クラブの会が第3回の総会を行いました。
飯能市に学童保育所ができ、連絡協議会が設立されてから20余年が経過し、個々に運営されていた民営の六学童が統一して3年目となりました。
会長の石田安弘さんは、「少子化が叫ばれる中、国が放課後児童対策事業に位置づけながらも、財政難を理由に補助金も含めて条件整備が充分されないできている。そうした補助金減額の流れの中で飯能市は、補助金の現状維持や社会保険・労働保険の一部補助、建物の順次公設化をすすめていることを評価。問題点としては、ニーズの高まりの中で今年度は、児童数が80名を超えて100名近くになる大規模学童が4ヶ所になり、指導員の配置もできるだけ努力しているが、分割も考えていく必要がある。また、未設置の小学校区に新設が予定されているが、コスト削減にパート化で対応する向きがあるのが心配。今後も、市に向けた運動も進めていきたい」と挨拶しました。
飯能指導員会では、指導員同士の交流や学習に力を注ぎ、指導員の力量を高めていきたいなどの報告もありました。
下校時の子ども達の安全が脅かされている現状の中で、大事な役割を果たしている学童クラブに対し、補助金増額は勿論もっと手厚い対策を講じるべきではないでしょうか。
日本共産党の市議団から滝沢修、山田利子市議が祝辞を述べました。
さわやかな笑顔が印象的中学生ボランティア
ツーデーマーチ12000人参加
4回目になる飯能新緑ツーデーマーチが20・21日に開催され、約1万2000人の参加者で賑わいました。初日は宮沢湖や精明、加治地区を歩くルート、2日目は天覧山、多峯主山、南高麗ルートと名栗庁舎をスタートとした、名栗ルートが設定され、それぞれ自分の体力に合わせてウォーキングを楽しんでいました。
コース途中には、自治会が用意した湯茶の接待所が設けられ、参加者を励ましていました。またこの催しには、中学校八校から300人以上の生徒が大会ボランティアとして参加し、各チェックポイントなどで明るくウォカーを迎えました。市役所のゴール地点でもハイタッチでの出迎えが行われ、爽やかな笑顔が印象的な大会となりました。
波 紋(コラム)
えごの木が白い花をいっばいつけてきれいです。子どもの頃は花よりも実で、実をくだいて川に流し魚とりをしたこともなつかしい思い出です。実には毒があるということを子どもの頃から知っていました。ただそれで魚がとれたのかどうか定かではないのですが魚にはいいめいわくだったことでしょう▼コラムニストの天野祐吉さんは22日の「朝日」にて「国民投票法案」の中身について知らない人がけっこう多いが、その責任の半分ぐらいは、今のテレビにあるんじゃないか。〈松井クンのケガも心配だけどさ、日本の将来も心配だと、みんな言ってるよ〉と痛烈です。〈絵にならないとか、視聴率がとれないなんていいわけはいらない。法案の中身や問題点をどうわがりやすく、面白く伝えるか、それがあなた方の仕事なのだ〉と▼面白くおかしくバカ騒ぎしているなかでマインドコントロールの毒は確実にひろがっているのかもしれません。哀れな魚にならないためにも、天野さんはこう言っているんだけどう思うと、いろんな人と話してみたいと思います。
新飯能1523号
子そだて、平和 たたかって40年 新日本婦人の会飯能支部
14日、新日本婦人の会飯能支部の、支部創立40年を記念”あしたの平和・くらしのために”をテーマに「 飯能支部40年のつどい」 が富士見公民館で約150人が参加し盛大に行われました。
オープニングは、ハッピ姿のかわいい子ども達が踊る「 キッズソーラン」で始まりました。飯能支部長の本多芙美枝さんから、新しい婦人の組織を作ろうという平塚らいてうさんらの呼びかけに、1966年5月に飯能支部が創立したこと。当時三班だったが、今は班も増え、要求別の子組がたくさんできて活発に活動していること。つどいの準備段階で謄写版でガリ版刷りのニュースを発行していた時の苦労話や、子どもをつれてお母さん達の願いを対市交渉や県、国に向けた要請行動をおこなってきたこと。そういう中で、大きな問題では乳幼児医療費の無料化と窓口払いをなくすことができたことが報告され、「憲法を変えて戦争をする国にしないために、いまこそ力をあわせましょう」と挨拶しました。
40年の歩みの紹介では、新入学児の机の引き出しを公費負担に、保育所、学童保育所の作り運動、乳幼児医療費の無料化、窓口払いの撤廃を勝ち取ってきたこと、おこり地蔵の映画フィルムを公費購入させるなど、平和や文化面での取り組みもしてきたことなど幅広い活動が報告され歴史の重みを感じるつどいとなりました。
講演はアフリカの太鼓や世界の楽器を使ったシンガーソングライターのヤマザキヤマトさんの演奏がありました。
二部では、各班が趣向を凝らした発表で、和太鼓、わらべ歌遊び、エプロンシアター、ことば遊び、コーラスなど会場と一体となって和やか雰囲気でした。
日本共産党から山田利子市議が挨拶しました。
自民・公明が医療改悪法案を強行採決
反対署名を急いで広げよう
自民・公明両党は、高齢者の患者負担増などを盛り込んだ医療改悪法案を17日の衆院厚生労働委員会で強行採決しました。医療制度を根本から変質させるものですが、国民にはほとんど知らされていません。「法案のひどい中身が分かる前に強行してしまえ」というのが自民・公明の態度です。反対署名をさらに広げていきましょう。
痛み押し付け 法案のポイント
●国民の負担増
⊿現役並み所得(夫婦2入世帯で年収520万円 以上)の70歳以上の高齢者
2割→3割 (今年10月~)
⊿70歳~74歳の高齢者1割→2割(08年4月~)
⊿70歳以上の入院高齢者の食費、居住費負担増
月2万8000円増 (今年10月~)
⊿高額療養費の自己負担限度額引き上げ
●高齢者医療制度の新設(08年4月~)
⊿75歳以上高齢者から保険料徴収(年金天引)
⊿保険料を支払えない75歳以上の人からも保険証を取り上げる措置が可能に
⊿国保加入の65歳以上高齢者保険料(年金天引)
●保険のきかない医療を拡大する「混合診療」の実質的な解禁
●療養病床の大削減(2012年3月までに)
医療型療養病床(約25万床)を約15万床に大削減。介護型療養病床(約13万床)を全廃
一般質問が変わります
6月市議会から一般質問の方式が変わります。一年間試行と言うことですが、時間は一時間以内ですが、原則一問一答方式で回数制限はなくなります。飯能テレビで全時間生放送されます。①最初からの一問一答②一括質問一括答弁、二回目から一問一答③一括質問、一括答弁の繰り返しの三方式から選択することになります。
美杉台で人口減少の中 どうなる南台第二「めぐみの丘」
都市再生機構(旧公団)が施行する美杉台地区に続く南台第二・「めぐみの丘」の入居の状況と美杉台地区の人口変動について報告します。
南台第二地区は、事業期間平成8年~23年度、開発面積49・1ha(宅地21・6ha、道路・公園・緑地22・5ha、保留地5ha)、開発人口4000人となっています。
第一期分40戸で募集し、その後30戸追加されました。現在、入居の許可申請は80件出ていますが、実際の入居は30戸となっています。
土地については、定期借地権が設定さえているものが多く、美杉台地区では80坪位で売り始めましたが、南台第二では60坪位で区画を縮小しています。また、道路からのセットバックも美杉台では一㍍であったものが南台第二では70㎝としていて、購入の条件を緩和しています。
しかしながら、美杉台地区では、微増ですが都心回帰等による人口減少が起きており、計画人口の4000人についても不透明だと言わざるをえません。
美杉台地区は、平成元年に街開きし、計画人口8000人に対し、平成17年3月1日、5129人が今までの最多で平成18年4月1日時点で5076人と減少しています。
ふれあいサロンの補助金減らさないで - ほっとミーティングで
川寺、笠縫、前ヶ貫地域の『加治ふれあいサロン』立ち上げにかかわってきたボランティアの堺田さんは、「立ち上げから二年間は社会福祉協議会から一回一人100円の補助金が出されていてお茶菓子代に当てて楽しく運営してきたが、二年間だけではなくきちんと補助してほしい」と貴重な経験をふまえて発言しました。
社会福祉協議会では、ふれあいサロン立ち上げに際して二年間に限って、一人100円の補助金を出しています。開催に当たって事務費として一回500円、サロン保険を全員に期限無く出しています。その財源は、地域福祉基金(3億9000万円)の利子で運用されているために現在の低金利では、事業の資金を確保するのが難しくなっています。
現在、市内に12サロン、約5000人の会員がおり、一人100円の補助金で50万円が必要なために、社会福祉協議会ではこの費用を捻出するためにいろいろ見直しを行っていると言うことです。地域の協働をになうボランティアの活動を励ます市の姿勢が求められます。
寄り添い、見守る保育者の目 - 本橋萬智子さんの講演
飯能市手をつなぐ育成会の総会が15日に行われました。当日は事業報告や会計報告が行われた後、元名栗幼稚園園長で現在山村学園短期大学で講師を務めている、本橋萬智子さんの「出会いから学んだこと、教えられたこと」題して講演が行われました。
本橋さんは幼稚園の時に入所してきた障害児にきめ細やかに接し、子どもの良さ、特徴を引き出しながら、一緒に成長にかかわり、卒園をする時には大きく変わった子供の体験を語りました。
一人ひとりの子供達の成長には、その子の良いところを見つけ、伸ばすことの大切をうけとめました。
平和行進 礼文島を出発
通し行進参加の柴崎康夫さんからの便り
(5月6日礼文より)
出発の激励とカンパありがとうございました。まだ根雪が残るなかでしたが、快晴にめぐまれ、参加人員は20名でした。地元の人が「礼文の春は平和行進と共にやってくる」と言う言葉が印象的でした、残り81日すこぶる元気、シュプレヒコールの声も大きく響きました。
(5月13日旭川より)
ようやく一週間がたちました。自治体訪問も、署名、ペナント、募金と要請して募金で財政をまかなっています。旭川は北海道第二の都市で、行進も150名を越えていました。署名30分で150筆、参加者28名と雰囲気も違ってきます。桜前線もようやく旭川に届いたようです。
波紋(コラム)
料理番組の本に〈筍が持ち上げている光かな〉という岸田今日子さんの句が紹介されていました。食べることばかり考えている者とはさすがに目の付けどころがちがいます。地面に顔を出したばかりのたけのこが光をもちあげているなんてすごい発想です▼旬のものといえば、夕張メロンの値段にはびっくりしました。初競りでついた値段がなんと二玉で80万円、たかがメロン、されどメロンということなのでしょうが、どうも我々には旬の山菜を採ったり食べている楽しみのほうが大きいように思えるのですが▼山菜かメロンかの比較ではすまされないのが「かぎりなくできない非才、無才にはせめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいい」「落ちこぼれの底辺を上げることにばかり注いできた労力を、できる者をかぎりなく伸ばすことに振り向ける」という三浦朱門・元教育課程審議会会長の発言です。「実直な精神」というのは「愛国心」であり「戦争する国」に忠誠を誓えということです。こんなひどい教育基本法の改悪を許してはなりません。
新飯能1522号
有害物質の地下水汚染
基準値を大幅に超えるテトラクロロエチレン検出
埼玉県では、平成10年7月にトリクロロエリレンの取り扱い事業所の一斉調査を行ない、椿本チェインの敷地内の井戸からテトラクロロエチレンによる地下水汚染が10月に確認され、同社では平成11年の8月から敷地内の概況調査を実施し、14年から県の承認を受け浄化処理を開始していました。
その後、県は15年から17年の3年間で事業所周辺の地下水汚染のメカニズムの解明をするための調査を行なっていましたが、今回椿本チェインの下流に位置する、浅間地区や新光地区でテトラクロロエチレンの環境基準(1リットルあたり1.01㎎)を超える0.059㎎/Lが検出されました。
同社では洗浄工程で平成12年3月までテトラクロロエチレンを使用していましたが、製品などに付着したテトラクロロエチレンが床面にこぼれ、地中に浸透したと推測していますが、今回の県の広域地下調査の結果から汚染に関与している可能性があるとして工場の南東部に深さ16m幅150mの遮水壁を設置すると共に現在4箇所設置されている揚水井戸を更に八本追加し地下水の処理を行なうとしています。また県の調査では上流に位置する双柳地区からも0.098㎎/Lという高濃度のテトラクロロエチレンが検出され、二つの事業所が自主的に調査を進めています。
飯能市内の地下水調査点は8ヶ所で、毎年検査が行なわれていますが、川寺地内が六ヶ所、椿本チェイン付近は二ヶ所だけです。
平成11年には既に汚染が確認されており、住民の安全のために、調査ポイントを増やすなど監視体制の強化が求められています。
税金の使い方が違うんじゃない!
市庁舎別館より福祉に
市庁舎別館建設に5億9000万円も使うなら、もっと他にあるでしょ!と市民から率直な意見が寄せられています。
医療でも介護でも「予防」が重要視される中で、今年4月から無料だった市民検診(基本健康診査・40歳以上)1300円、婦人検診(18歳~39歳の女性)800円と有料化され、人間ドッグは10000円から13000円に値上げされました。この無料検診の有料化への怒りが、一方で別館建設の問題と対比でさらに大きな怒りへと広がっています。
ある女性は、「検診は、早期発見・予防の柱。こう叫ばれているときに無料検診を有料にするなど言行不一致もいいとこだ。別館建設を知って、節約した分を建設費にでも当てるのかと思ったら、何やってんの!。一番大切にしなければならないのは市民でしょといいたい。」
「新飯能」のある読者は、「第一保育所の庭が川寺上野線の道路建設に引っかかり大幅にけずられ、市長は子どもたちにはガマンしてくれといっていると言うが、自分たちは豪華な別館づくりとはひどい話だ。」
年金暮らしあるお年寄りは、「毎年年金が減らされるので将来への不安がいっぱい。合併記念の借金でやる事業と聞いているけど、借金までしてやらなければならない緊急な事業でもないだろうに。もっと真剣に市民の暮らしを守ってほしい。」など切実な声が多数寄せられています。
*テトラクロロエチレンとは塩素を含む有機化合物で、水よりも重く、また常温で揮発性が高い無色透明の液体です。引火性が低く、容易に油を溶かすという特長があり、ドライクリーニングの溶剤として洗濯業で使われたり、精密機器や部品の加工段階で用いた油の除去などに使われてきました。人体への影響は、肝臓や腎臓障害が認められています。
世界に誇れる憲法
九条の会の講演に3500人
憲法九条を守ろうと「九条の会」の埼玉講演会が九日大宮ソニックシティーで開催され、3500名の参加で、大ホールと小ホールを埋め尽くしました。参加申し込みは一ヶ月前に満杯でしたが、私たちは三人で参加することができました。
「九条の会」が全国津々浦々で4770組織で結成されたことが報告されました。
呼びかけ人で作家の大江健三郎さん、評論家の加藤周一さん、作家の沢地久枝さんの三氏が講演しました。
大江氏は、憲法、教育基本法に共通して書き込まれている「希求」という言葉の意味に触れながら、教育基本法が改定されることになれば「戦後の苦しい状況の中で、まじめなおとなたちの希求は打ち崩され、改憲への道が一挙に開かれる」と警告しました。
特に、沢地さんは、「私たちが世界に誇れるたった一つが憲法です。戦前は人が人間らしい暮らしを取り上げられて死んでいった。憲法はそういうものから解き放った」と切々と語りかけ、感動的でした。
全国からこのように多くの人が、憲法を守ろうと集まったことに、勇気と元気をもらうことができました。この力で、飯能でも「憲法九条を守る」一点での共同を広げていきたいと心から決意をして帰ってきました。(山手町在住 小出恵美子)
国のための教育めざす教育基本法改悪を許すな!
自民党と公明党の与党は、「教育基本法」の改悪を密室で協議してきましたが、4月28日、18条からなる改悪案(現行は11条)を閣議決定し、今国会に提出しました。その中味は、現行の「教育基本法」を大きく改悪し、国の教育介入が公然と行えるものとなり、「愛国心」の強調が盛り込まれているものです。この改悪は、「教育基本法」の精神を180度転換させ、「国民のための教育」から「国のための教育」に質的に変質させ、日本を「戦争をする国」にしようとするものであり、多くの教育関係者から批判の声が上がっています。 さらに、現行の「教育基本法」の前文で「日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するために、この法律を制定する。」と規定されている通り、「教育基本法」は教育の憲法ともいわれているものであります。今回の改悪は、その後の「日本国憲法」の改悪を想定したものであり、その意味からも断じて許せるものではありません。
南高麗・上直竹上分
お散歩マーケットに800人
ゴールデンウイークの5月6日、飯能エコツーリズム「お散歩マーケット」が上直竹上分(黒指、細田)地区で行われました。当日は晴天にも恵まれ、約800人の参加者が山里を訪れ、黒指・細田を結ぶ山道は尾瀬の遊歩道を思わせる大渋滞に見舞われるほどでした。普段は、乗客がいなくて空気を運んでいると揶揄されている間野黒指行きのバスは午前中だけで10便を超える臨時便が運行されるなど、「開びゃく以来の乗客」となったようです。
「お散歩マーケット」は今回で、4回目になるそうですが、タイトルの様に、それぞれの庭先に出されたお店に並べられた山菜や手作りパン、手打ちうどん、たらし焼きなどを買ったり、食べたりしながら、お散歩気分で回る手作りのイベントです。今回は、恒例のマーケットと地区の名所旧跡を巡るガイドツアーのほかに、竹の子堀と山菜取り体験ツアーや、写真展、青空演奏会、スタンプラリーなど色々な企画が用意されており、参加者は花の咲き乱れる山里の景色とともに春の一日を楽しんでいました。
実行委員の榎本孝次さんは、「資料は500部用意したが昼前には品切れになってしまった。スタンプラリーの景品も予定を大幅に超えてしまい、暑い中一生懸命回られた方、全員に景品を渡す事が出来ず本当に申し訳ない気持ちです。手作りのイベントですので色々手違いもあり多くの方にご迷惑をお掛けしたと思いますが、私どもとしては一生懸命お持て成しをしたつもりです。これに懲りず次回もぜひ参加していただくようお願いします」と話していました。
波紋<コラム>
毎日たけのこやふきばかり食べていたのでは力が入らないよと冗談でもいいたくなります。こごみ、ふきのとう、こしあぶらと一度にそろったから食べるのもたいへんです。もうしばらくは山菜はいらないなどいったら山菜好きの人から怒られてしまいそうです▼ところで今の国会で審議されている「共謀罪」の新設法案。頭に浮かぶのは1910年(明治43年)の大逆事件です。この事件は天皇の暗殺を計画したとして、全国数百人の社会主義者・無政府主義者を検挙、幸徳秋水ら12人を死刑、12人を無期懲役、2人を有期刑にした大弾圧事件。1943(昭和18年)には特高警察が日本共産党再建計画をでっちあげ、雑誌編集者など70余名を検挙、拷問で5名を獄死させた横浜事件もひきおこされています▼「共謀罪」が成立すれば酒の席での冗談もひょうたんから駒で大事件にされかねないのです。「内心」を処罰の対象にするようなおそろしい社会を誰が望んでいるというのでしょうか。戦前をほうふつさせるような法案は廃案しかありません。
新飯能1521号
「介護予防」で在宅サービスの後退
介護施設、事業者訪問でみえてきた実態
今年四月から、介護保険制度が改正され「介護予防の推進」を柱にした事業に移行することになりました。「介護予防」は、介護保険サービスを利用している方の約七割の方が介護認定で「要介護一」までの軽度の人で、この層の人達を「介護予防」に移行し、サービス費用を抑えることが目的とされています。
共産党市議団では、スタートしたばかりの事業所を訪問して現場の実態調査を開始しました。この中で、ヘルパー派遣事業者では、利用者の経過措置として認定の期限までは現状のままのサービスが受けられるので劇的な変化はさけられたとしたものの、ある事業所では、「利用者の半分くらいが予防給付になると予想されるがどうなるか不安」など、今後に大きな不安を持っていることが語られました。
【ベッド取り上げは自立阻害に】
また、利用者の方からは、三月の再認定調査で要介護一から要支援二となり、「改正」で軽度の人はベッドが利用できなくなりました。今回は、この問題が事業所、利用者双方から大変な問題だとして切実な声が寄せられました。ベッドを利用することで着替えや室内での歩行を助けたりとベッドの効果は計り知れないこと。「実態に即した柔軟な対応が必要だ」「これでは『生活不活発病』を逆に促進することになるのでは」と疑問の声が強く聞かれました。今回再認定で要支援一、二と認定された「軽度」の方が十分に生活保障が受けられるのかが大きな問題となっています。
これまでに聞かれた具体的なケースを報告します。
《食費・部屋代全額自己負担が痛い。経済的理由で施設利用を縮小したケース》
○所得四段階の世帯で要介護一・短期入所の方。個室利用しているが費用負担が大きいため回数を制限している。一週間利用したいが三日~四日で利用している。二泊三日利用、一割負担で2253円。それに食費・部屋代で14500円。合計16753円で負担となっている。○所得四段階世帯で要介護四・短期入所の方。月一五日程度利用しているが個室料のない多床室利用を希望している。○通所でも利用を控えた方。相当いると見ていい。食事代が一食600円~700円、他に施設費、ノート、作業材料費などで負担が重いと利用を止めたり、減らしたりした方がいる。特に、生活保護世帯、低所得者世帯が深刻となっている。
《予防プランあってもサービスなし》
要支援二・通所介護利用の方。必要な事業プログラムとして運動不足と判定されたが、通所していた事業所に運動器のサービスがない。事業所を変更したくないので、本来
実施できない。また、口腔・栄養・運動の体制がとれない通所施設がある。
など、様々な声が聞かれました。
高齢者をお荷物扱いする市長
市長ほっとミーティングで
4月24日、南高麗公民館を初回にして、18年度の市長ホットミーティングが開催されています。今年度予算を中心に、第四次総合振興計画や、福祉対策など、沢辺市長が40分ほど話し、その後住民からの要望や意見交換が行われています。これまで以上に、福祉施策に多額の費用を注ぎ込んできたことを強調しました。またこの中では十五歳未満の児童にかかる費用と高齢者にかかる費用の差を示し、一人当たりの給付額では児童は約19万円であるのに対して、高齢者は66万円で高齢者は児童の3.4倍もかかっている事を強調しました。年をとれば病気になるのは仕方のないことです。帰り際に「単純に数字だけを比較して、年寄りにはこんなかかっていると言われると長生きする事が悪いように感じる」との声が聞かれました。
自然災害を混同させないよう求め
組織と計画に関して党議員団が申し入れ
三月市議会で、飯能市国民保護協議会条例が可決され、今年度飯能市における国民保護計画が策定されることになります。
日本共産党は、「 武力攻撃事態法に基づいて制定された国民保護法は、地方自治体や指定公共機関に住民の避難や救援・復旧の計画策定を義務付け、憲法に定める平和主義の原理や憲法9条が定める戦争放棄、軍備および交戦権の否認に抵触するだけでなく、地方自治の本旨に反し、憲法が定める民主的な統治構造を大きく変容させるもので、国民保護協議会の設置は認められない」として反対しました。
飯能市議会では、日本共産党以外は全議員賛成しましたが、日高市議会では「重要議案で一回の審議で決することはできない」として継続審議になり、所沢市議会では、可決されたものの賛成20、反対14と反対が4割を超えました。
党飯能市議団は、協議会の設置並びに計画策定について、次のような申し入れを行いました。①協議会には、自衛隊に所属するものは任命せずに、学識経験者として弁護士や市民代表などを任命すること②会議はすべて公開すること③保護計画策定については思想・信条の自由など基本的人権を保障。表現・報道の自由の確保と思想統制をしないこと④武力攻撃と自然災害とは、本質的に違うことから計画の定める訓練や啓発活動では、この違いを明確にし、特に、防災訓練については、自然災害に限定したものにすること⑤自然災害と武力攻撃への対策を混同させて住民の協力を求めたり、強制をしないこと⑥計画策定にあたって途中経過を議会や市民に明らかにすること。などを求めました。
申し入れには、大山功助役が対応しました。
医療大改悪を許すな!
日本共産党が駅頭宣伝
日本共産党飯能市議団と後援会は21日夕、飯能駅北口、南口で医療改悪反対、憲法九条の改悪は許さない!の宣伝を行いました。
今国会に出されている医療改悪は「高齢者と長期入院患者の窓口負担が増額になること、風邪などの軽い病気は保険が効かなくなること、75歳以上の高齢者には新たな保険料を年金から差し引く」など、内容を紹介するチラシを配布しながら署名を呼びかかけました。「 これ以上、負担が増えたら医者にいけなくなる、とんでもない!」といってお年寄りや主婦が署名してくれました。
基地再編反対の声大きく広がる
飯能市原水協が学習会
日米安全保障協議会の、日本側:外務大臣、防衛庁長官、アメリカ側:国務長官、国防長官のいわゆる2+2合意により、米軍基地の再編問題が進められようとしています。この再編に要する経費負担は今後6~7年で3兆円に達する事が明らかにされました。
このような状況の中で、飯能原水爆禁止協議会は県平和委員会の平山武久氏を講師に迎え「米軍再編で私達の暮らしはどうなるのか」と題して25日に学習会を開きました。
平山氏は「米軍再編の元となっている、2+2の合意文書は、日米安保条約の五、六条に置いている、日米条約の姿は既に消え去り日米同盟へ変化している。この間世界の米軍再編が行われているが、そのもとで特に日本の場合は日米同盟のさらなる強化と、日本を『戦争をする国』に変身させる危険な内容を伴っている事が大きな特徴である」と指摘しました。しかし、「米軍の移転反対に立ち上がり、住民投票を成功させた岩国市民の運動。その後の市長選挙でも、井原市長を再選させた市民の力、また、沖縄への米軍基地の押しつけや基地強化に反対を表明し当選した、東門沖縄市長の誕生など、平和を求める国民の声は日増しに大きくなっている、憲法九条を変え、日本を戦争国家につくり変える策動をなんとしても止めさせなければならない」と、いま求められている国民運動の大切さも語られました。
<波紋>(コラム)
100円、200円のことはピンとくるのに億単位のことになると、とても自分のことだと思えないで困ってしまいます。7500億円、3兆円といっても実感がないねと話していたら、今朝の新聞に「米軍再編日本負担3兆円/国民一人当り2万5千円」とありました。四人家族で十万円もの負担を世界中から非難を浴びている、米軍の先制攻撃戦略のためになぜしなければならないのか。怒りがわいてきます▼しかも小泉改権は介護保険施設のホテルコスト導入、障害者への負担増、今回の医療改悪で3260億円もの国費を削り、国民へ「痛み」を押しつけているのにです。日米同盟を容認する立場からも「こんなに屈辱的で破廉恥な出来事は戦後なかった」と批判の声が出ているのもうなづけます▼かたや飯能市では市民から「ムダづかい」と強い批判がある市役所別館を5億9000万円でつくるといいます。市民一人あたり7000円もの負担になる庁舎別館より市民のためにやらなければならないことがあるはずです。国民、市民不在の政治はもうたくさんです。
新飯能1520号
求められる奨学金制度の充実
十八年度希望者激減
18年度の奨学金選考委員会が18日開催されました。この制度は、いままで多くの高校生や大学生に利用され厳しい学生生活の一助として、たいへん喜ばれています。貸与額は高校生が月額二万円、大学生は月額三万円以内となっており修学期間が終わるまで貸与され、終了後10年以内で返還を行う事になります。 定員は昨年から名栗と合併したため五名増え45名となっています。三年前から生活保護基準の2.5倍未満の所得基準が設けられましたが、一次募集、二次募集を行なう事により、毎年定員数に貸与されてきました。 しかし、18年度の申し込み数は、大学生等が20人、高校生は8人で合計28名となり定員を大幅に下回る結果となりました。選考委員会では27名への貸与が決定しました。残る18名分について、今後二次募集を行うこととしています。教育委員会でも広報への掲載などについては、なるべく応募し易いように気配りをしていますが、今年度のように応募が少ないことは初めてです。
選考委員会には市内中学校の校長先生も参加していますが、ある先生は「進学説明会で希望する公立高校と、もしものために私立高校の併願を進めているが、『私立高校に決まってしまうと、高額の授業料はとても払いきれないので、公立高校一本だけにしておきます』と、この様な返事が返ってくる家庭が増えている」とも言います。また申し込み用紙は取りに来たものの、卒業後就職に不安があり、返済の自信がないために応募をためらったケースもあるのではないかとの見方もあります。
広がる格差・求められる自治体の役割り
三月末の朝日新聞に、分裂にっぽん「子どもたちの足元から」が掲載され、教育と社会格差が論じられていました。その中に親の経済力を子供達は選ぶことができない。人生の岐路で子供達は『格差』と出会う。東京北西部の中学校に通う三年生の女子生徒は受験校を決める前に先生に訴えた。「お金のある家の子は落ちても私立に行けるから、危なくても希望の都立に挑戦できるでしょ。お金がないと行きたい高校も受けられないんだよ。先生、これって差別だよね」目に涙をためて話す生徒に、学年主任はかける言葉が見つからなかった。と書かれていました。
飯能市の就学援助は10年間で2.7倍と急増しています。新自由主義を進める小泉内閣、広がる格差のもと、厳しい市民生活を守る自治体の取組が求められます。
市役所駐車場整理員さん
配置にさまざまな声
四月から市役所駐車場を利用するにあたって、今までとだいぶ雰囲気が変わりました。いろいろな声が寄せられています。○駐車場には、年輩の整理員の男性が三人配置されていて、「利用場所のスタンプを押してもらってきてください」と言われ、勿論市役所に用があって来たのに疑われているようだ。○前は開放的だったが何だかせせこましくなった感じ。○申告の時など混むときは仕方ないが空いているのにちょっと変。○雨の日ずぶ濡れだったので、整理員の方のボックスを設置してほしい。○有料化の前段ではないか等の声が寄せられています。
これに対して市担当課では、これまで車が置けないという苦情もあったので、適切な管理が必要と判断し整理員を配置したということ。また、担当課としては有料化は考えていない。ボックスの設置については、建築基準法にかかり設置できないので別の方法を考えて何か対応したい。いつきても車が止められるので助かっていると言う声も寄せられているとのことでした。
にぎやかに街中フェスタ開かれる
16日、飯能青年会議所、飯能銀座商店街共催で「はんなーらまちなかフェスタ2006」がにぎやかに行われました。参加した団体は30組以上、約700名が自慢の腕を披露しました。この日、関係者含め3000名がおまつりを楽しみました。
まちなか散歩ラリーには子どもたちのグループや親子連れなど七十組が参加、チェックポイントでのゲームや飯能のまちなかをのんびりと散策しました。
、各所でダンス、よさこいソーラン、和太鼓・中国舞踊・鬼剣舞、民謡、腹話術、津軽三味線、アカペラ、フラダンス、アイアンアートなど、多数のストリートパフォーマンスに、お年寄りの方が「パワーをもらえる、元気が出てくる、楽しいねー」と体を揺すりながら満足そうでした。
各商店では福引き補助券や店頭での「祭り屋ワゴン」スマートボールやストラックアウトなどで盛り上げ、「いつもこのくらい人が集まれば活性化するのにね、賑わいがあるとうれしいね」と語っていました。
特設ステージでは、飯能西中、一中の吹奏楽、バンド演奏が次々と。夜になると地元のヤンチャーズの演奏。観客がギターを持ち次々にステージへ、みんなでフォークソングを歌い、会場が一体となって大変盛り上がり楽しいイベントでした。
<波紋>(コラム)
長い首を水面に出してカワウが泳いでいます。その姿は潜水艦を連想させます獲物を見つけると水にもぐりすごいスピードで追いかけます。獲物を捕らえるまで長い間水にもぐっています。とにかく早い。これでは魚も逃げきれないはずです▼入間川にカワウが来るようになったのはそんなに昔のことではありません。それが今は数羽が毎日のように狭い川で魚をおいかけています。カワウは一日500グラム近い魚を食べるといわれ、このままでは川に魚がいなくなってしまうのではないかと心配されています。6月1日のアユ解禁を前にして、漁協がアユの稚魚をカワウから守るために花火や爆竹でカワウ追い払い作戦を始めたことが話題になっているようですが、川の自然はアユの稚魚さえ守ればいいというものではありません▼不気味な声をあげて魚をおいかけているカワウの姿を見ていると、弱肉強食の今の社会の縮図を見せられているような気持ちにもなります。カワウにはカワウの都合があるのでしょうが、このままでいいとは思えません。
新飯能1519号
職員の賃下げと成績主義導入
いい仕事ができるだろうか
飯能市は、「給与構造の見直し」として①給与水準を平均4・8%引き下げ②特に中高年層を大幅に引き下げる③同時に、勤務成績を給与に反映させる「査定昇給」制度を導入しました。
この重大な賃金条件の変更が、職員との理解と納得なしに、三月議会に提案され、日本共産党以外の賛成で強行されたことは重大です。
その結果、行政職で最も下げ幅が大きい人は7・2%、3万6000円も下がり。技能職では、15.9%、実に5万8000円もの引き下げになる人もいるというという前代未聞のあまりにもひどいものです。
16年に調整手当を10%から5%に引き下げるなどで、国家公務員を100とする指数でも96に下がり、さらに、今回の改悪で埼玉県下でも最低の水準に。地域格差が一層広がりました。
地域経済にも影響
今回の改定は、公務員だけでなく、地域の民間労働者の賃金まで影響を及ぼし、くらしと地域経済に打撃を与えることは明らかです。
まずは公務員準拠を原則とした民間保育所、農協職員などは直接影響を受けるほか、民間賃金相場にも影響してきます。また生活保護費などについても、飯能市は三級地(所沢一級地、入間、狭山など二級地)ですが、級地の引き上げなどは一層困難になることは明らかです。
上司の顔色伺いばかりで物言わぬ職員に
同時に、定期昇給を事実上廃止し、成績主義による「査定昇給制度」を導入したことで、市民生活よりも市長や上司の顔色を気にするもの言わぬ職員づくりにつながることは明らかです。
不満がいっぱい
職員の間では、沢辺市長のトップダウン、ワンマン体質を批判する声が広がっています。「このままでは市役所がおかしくなってしまう」「一部の人はやる気になっているかもしれないが多くの人は今のやり方に不満だらけ」といいます。
職員から寄せられたアンケートでも「うつ状態の人が多い」「職場が暗くなった」「職員同士の協力が弱まる」など深刻な実態が浮き彫りになっています。
住民とともに歩むべき市職員と市民が反目させられていますが、市民のために良い仕事ができるような条件作りこそ求められているのではないでしょうか。
市内22校で一斉に入学式 新入生62名減に
4月10日飯能市内の小中学校で一斉に入学式が行なわれました。新一年生になった小学生は市内で680人、中学生は790人で、新一年生は昨年より62人少なくなっています。それぞれの思いを胸に、桜が満開の校門をくぐっていました。しかし、市内の小中学生の児童・生徒数は、なだらかではありますが減少傾向にあります。
平成18年度から、飯能市第四次総合振興計画がスタートしました。計画のなかで、飯能市は人口減少の中で、平成27年の人口は8万1400人と予想されるが、活力ある都市づくりを目指して、豊かな自然の中でいきいきと子育てのできる環境と賑わいのある街づくりをすすめ、8万5千人の目標人口を定めました。しかし具体的に子育てを支援する施策、保育所や保育料の問題、学童保育所の充実など問題は山積しています。人口の減少をくい止め「子育てするなら飯能で」を実行に移す事が求められます。
介護保険 - 食事・居住費 全額自己負担で利用困難に
金子とし江市議の一般質問
金子市議 ①昨年10月からの食費・居住費全額自己負担化(食費4万2000円と居住費一万円が負担増)によって、介護施設に入所しているお年寄りやデイサービスを利用しているお年寄りの中で、負担増に耐えられない方々が、経済的な理由で退所に追い込まれている。共産党埼玉県議団の聞き取り調査では、昨年10月1日から12月31日までに、県内の施設で2684人の途中退所があり、その内68人が退所の理由に「経済的な理由」を上げている。飯能市の実態はどうか。
②介護老健施設は、市民税が世帯非課税でない人が多く、入所者の6割以上を占めている。市で実施している低所得者対策をさらに充実することを求める。
現在、サービス利用料の助成範囲が新第二段階(市民税非課税世帯かつ年金収入が八〇万円以下の人は二分の一)、新第三段階(市民税非課税世帯かつ年金収入が80万~193万6千円の人は四分の一)であることから、さらに新第四段階(市民税課税世帯かつ本人非課税193万6千円以下)まで助成範囲の拡大を求める。
③利用料助成金は、毎月申請をすることになっているが、高齢者にとって手続きが大変。助成金の受け取りを、自己負担分から差し引いて、減額されたものを支払うよう改善してほしい。
福祉部長 ①昨年10月から食費・居住費が全額自己負担になったが、そのことで施設を退所したという話は聞いていない。②サービス利用料の助成範囲の拡大については考えていない。③助成金の手続きの簡略化については、利用者が複数のサービスを利用しているため当月の費用を算出し、さらに利用料の助成額を減額して本人に請求するのは困難。
「飯能桜の森計画」の候補地等の見直しを
金子市議 この事業は、市街地周辺の新たな観光資源として「桜」を中心とした森づくりを行うとしているが、候補地(美杉台北側斜面)については、地元から反対意見が出ている。四季を通じて行った動・植物調査で希少動植物も発見されていると聞いている。候補地は変更すべきと考えるがどうか。また、「桜の森委員会」委員の構成について、寄付者とその金融機関の職員、市職員、専門家で構成されているが、寄付者の意向を尊重した「桜」、そこに市からの補助金支出という一連の流れは、市民に理解されるものではない。見直しが必要と考えるが。
商工観光課長 次の理事会で調査結果をふまえていろいろな角度から検討されるものと思う。また委員会の構成については、規約もあり任期もあるのでその中で検討されるものと思う。
波紋(コラム)
首を切られた鶏が庭を走り回ってバタッと倒れて動かなくなってしまう、子どもの頃の記憶です。大きくなった鶏をこうして食べたのです。私の仕事は骨を鉄兜に入れ金づちでくだいてだんごにすることでした。戦争に使った鉄兜がまた家にあったのです。戦争が終わってまた十年ぐらいの頃だったのでしょうか▼「花へんろ」で作者の早坂暁さんは「それにしても、あの時の少年少女たちの戦争に寄せる情熱と興奮は何であったのか」「あんな少年少女たちが全国にあふれたのは、なぜだったのでしょうか、よく考えて見る必要があります」と自問し、「それは何よりも教育だったと思います」と書いています。幼い心に刻み込んだ国家のイメージは簡単に消すことはできない、ほんとうに、教育は恐ろしいと思うと言っています▼鉄兜で鶏の骨を砕いていられる時代でほんとうによかったと思います。それだけに教育基本法改悪で「愛国心」明記で自公が合意したことには怒りを覚えます。愛国心を国が強制するなどということはそれこそ戦前への逆戻りです。