新飯能1646
深刻な不況にどう対応するか
飯能市の緊急経済対策
アメリカ発の金融危機が、日本の経済に大きな影響を与えてきています。期間社員の雇い止めや下請け単価引き下げと受注抑制、中小業者への貸し渋り・貸しはがしなどがますます深刻になります。
日本共産党飯能市議団は、すでに9月議会の一般質問や緊急要求などで対策を講ずるよう求めてきました。
28日開かれた議会全員協議会のなかで、飯能市としての緊急経済対策が示されました。
中小企業融資制度の改善
飯能市は、中小企業小口資金融資制度の貸付限度額を1000万円から1250万円に引き上げ、利率については、現行1・75%を1・50%に引き下げます。(ただし、利率については平成20年11月1日から平成21年3月31日までの5ヶ月間の適用となります)また、融資の申し込みから貸付までの期間を短縮するために審査会を廃止することにしました。このことによって、これまで2ヶ月近くかかった融資までの期間が2、3週間に短縮される見通しです。
単品スライド条項の対象を全品目に適用
鋼材類や燃料油が高騰していることを踏まえ市の発注工事に関して、建設工事請負契約約款で、特別な要因により工期内に工事材料の価格に著しい変動が生じた場合、請負代金の変更を市に申請することができるという条項を適用することになりましたが、鋼材類や燃料油以外で実勢価格が変動している主要な工事材料についても、単品スライド条項の適用を全品に拡充することにしました。
新井巧市議は、「これらの対策とともに、返済期間の延長や市としての借換制度、貸し渋りや貸しはがしに対して相談窓口などが必要ではないか」と求めました。
みんなで森をつくろう
飯能で県植樹祭
第59回埼玉県植樹祭「みんなで森をつくる集い」&「みどりと川の再生埼玉フォーラムイン飯能」が25日、有間ダム右岸の市有林とさわらびの湯・農産加工直売所近くの特設会場、および飯能河原で開催されました。
植樹祭会場には、県内林業関係者、県知事・市町村長・議員、市民ら1300人が参加し、植栽や各種イベントを通じて、飯能市の豊かな緑と自然を体感しました。
植樹祭にさきがけてステージでは、コカリナコンサートが行われ、式典では、県森林整備コンクール、さいたま森林フォトコンクール、彩の国森林・林業表彰、企業と県、市町村との森づくり協定の締結などが行われました。
有間ダム左岸の私有地(今年度取得)で行われた植樹祭では、飯能市の花に選定されている「ミツバツツジ」や「イロハモミジ」「イタヤカエデ」など6種類計1000本の苗木を植栽しました。
新井巧市議も参加して植樹を行いました。
また、名栗湖では西川材カヌー体験、有間ダム探検などが行われ、飯能河原ではニジマスのつかみ取りや投網の実演など川を身近に感じてもらうイベントが行われました。入間漁協からニジマスの塩焼きも振る舞われ参加者は大満足の一日でした。
大規模解消にむけ十分な協議を
飯能市学童クラブが対市交渉
28日、飯能市学童クラブの会(会長石田安弘氏)は、09年度予算にむけ子ども家庭課と要請行動を行いました。
飯能市には10カ所の学童クラブがありますが、6カ所(富士見、加治、飯一小、双柳、加治東、原市場)は「飯能市学童クラブの会」として運営しています。毎年、子どもたちに楽しく安全な放課後を保障するために、予算要望の対市交渉を行っています。
大きな問題は、国が2010年には大規模学童を解消するとして、適正人数は40名程度がのぞましいと基準を示し、71名以上の学童保育所への補助金の打ち切りになるため、市も新設・分割について努力してきましたが、保護者の願いを受け止めてよい方向へと協議を重ねる必要があります。
各学童クラブからの要望では、大規模になると子どもにキメ細かな対応が出来なくなることや、加治学童では昨年に引き続き交通整理員の配置で子どもたちの下校時の安全を確保してほしいこと。障害児加算は実態に見合う加算額を。など具体的な要望が出されました。
8項目の要望書
①大規模学童クラブについては、子どもたちの生活の場としてふさわしい適正規模の学童クラブになるよう新設、分割を進めてほしい。
②双柳学童クラブの建て替えは保護者の願いをよく理解した上で建設してほしい。
③補助金は今まで同様の額を確保してほしい。
④ひとり親家庭への保育料軽減に対する市の補助を。
⑤障害児加算は2~5名で段階的に増額されるよう市独自の補助を。
⑥指導員の社会保険、労働保険の事業主負担分(4分の1)の引き上げを。
⑦学童クラブの会の事務局経費補助を要望。
⑧学童に通っている子どもたち以外の児童の居場所確保
阿岩橋
23年度の完成をめざし整備
阿須小久保線は西部広域消防本部から阿須地内の入間富岡線まで、双柳・岩沢地内を縦断する幹線道路として整備を進めています。
現在、西部広域消防本部から双柳自治会館付近の間が開通し、同地点から東飯能駅前通り線との交差点までは21年度内に供用開始の見通しです。岩沢や阿須方面は区画整理事業の問題もあり、計画が進んでいませんでした。
しかし、岩沢地区の区画整理事業の見直しにともない、同地内の下水道整備を優先的に進めるためには阿岩橋を架け替え下水道の本管を懸架するなどの整備が求められ、昭和35年に架設された老朽化の著しい橋の架け替えが行なわれる事になりました。
新しい阿岩橋は現在の位置より若干上流よりに架け替えられる事になり、平成23年度の完成を目指して進められる事になります。新しい橋は橋梁延長125m、車道は7mの幅員、両側に3・5mの歩道が付く計画になっています。
橋の架け替えと共に下水道の本管の整備を進め、区画整理地内の下水道の普及を最優先で進めることが求められます。
名栗の歴史と文化
郷土館で特別展
10月19日から12月7日まで「名栗の歴史―森林(もり)とともに歩んだ文化をさぐる―」特別展が飯能市の郷土館で開かれています。
旧名栗村ではじめられた名栗村史編さん事業を合併後は郷土館で引き継ぎ、20年3月には、「名栗の民俗」「名栗の歴史上巻」が発行され「名栗の歴史下巻」も進行中です。
この特別展には、村史編さん事業の中での成果をもとに、「名栗の地形と地質」から始まり各時代の代表的な資料が展示されており、森林とともに歩んできた名栗の歴史がとても詳しく紹介されています。「膨大な資料でどれをどう使うか資料の選択や構成に苦労した」と話なされていました。ぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。
今後も歴史講座「名栗のあゆみ」が計画されています。
双柳学童クラブ
21年度に建て替え
27日、議員全員協議会が開催され、双柳学童クラブ建て替え計画が21年度に位置付けられ、具体的な建設場所、規模等が報告されました。
双柳学童クラブの建物は、現在の場所に中古のプレハブを移築して既に16年が経過しました。大雨の時は窓から雨水が入り込んだり、床からはシロアリが発生するなど老朽化が著しく、また、入所児童数も多く早急に建替えが必要でした。保護者からも早期建設の要望が出され、滝沢議員も度々議会で取上げてきました。新しい建物は、双柳小学校敷地内の西側で70名程度の児童が入所できる規模になります。建築にあたっては保護者の意見を十分に反映させることが求められます。
波紋(コラム)
ずっと考えていたことがあります。拍手についてです。だから、植樹祭での上田知事と沢辺市長の記念植樹の写真を見ていると、この二人はどんな話をしたのかなと想像してしまうのです▼拍手というのは、飯能市議会で民主党の中村公一議員が「わが国の『国体』、国の本質・国柄について、私はわが国の中心は天皇であると思うが教育長はどう思うか」と、主権在民の憲法を否定する質問をしたのに沢辺市長が拍手をしたことについてです。拍手というのは賛意です。沢辺市長は中村議員と同じように、わが国の「国体」は天皇だと考えているようです▼そこで想像してしまうのです。「この木が大きくなったころの日本が楽しみだね」「学校でも日本の国柄について正しく教えていかないとね」「県教育委員会も、学校が積極的に靖国神社を訪問できるように通達を出しましたよ」「こういう議員の発言は力になりますね」「天皇の靖国神社参拝はどうしても実現しなくては」「天皇が行けば、障害がなくなるからね」。こんな会話がされていたのではないかと。
新飯能1645
いまこそ、連帯して運動を起こすとき
第41回 はんのう母親大会開かれる
18日、福祉センターを会場に、第41回はんのう母親大会が開催されました。
1954年3月1日、アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行ったことに対して、平塚らいてう他5名は、全世界にむけて「原水爆禁止のための訴え」を送り、スイスの世界母親大会に代表を派遣。その翌年、第1回日本母親大会を開催。その後営々と全国各地で取り組まれ、飯能でも41回目を迎えました。
来賓の金子敏江市議は、「今年の日本母親大会は、人間らしく生きるためのたたかい、構造改革への国民的反撃が始まったことが報告された。トヨタ過労死裁判の勝利、母子家庭の児童扶養手当削減反対の運動が政府の方針を凍結させていることなど。「構造改革」を押し返す運動を飯能から連帯して大きく広げよう」と挨拶しました。
生涯現役・自分らしく
記念講演では、元衆議院議員田中美智子さんの「生涯現役・自分らしく」が演題。日本福祉大学助教授から一転国会へ。5期15年、68歳で国会議員を引退し、旧秩父郡荒川村に転居。講演の依頼を次々こなしながら、歌舞伎や海外旅行を楽しみ、地域の皆さんにお世話になるだけではと英語を教えています。80歳を過ぎてから大腸ガンの手術をした田中さん。余命半年から1年と宣告されたにもかかわらず現在86歳。いたって元気。真っ白な髪に紫色の帽子、大胆な花柄のジャケットが実におしゃれ。
田中さんは「公式には今日が最後の講演。今一番心配なのは、第二の世界恐慌のきざし。中間層がこれからだんだん貧乏になってもっと景気が悪くなること。80年前にベストセラーになった小林多喜二の「蟹工船」が爆発的に売れている。こういう時代は、私の86年の歴史のなかではなかったこと。これから賃金低下とどうたたかうか、これから労働者がみんなで連帯して運動を起こすとき。貧乏人を救えるのは共産党だけ。こういうときに共産党ががんばらなければ!」と最後の講演を締めくくりました。
一言発言で交流
その後、参加者からの一言発言で交流しました。 小学校教員は、「教員免許更新制」で30時間以上の研修を自費で受けなければならず、夏休みと土日をつかってクタクタ。建設土木業の人は、原材料・燃料は上がって、逆に仕事は減って苦しい。新日本婦人の会から、「子ども医療費無料化制度」を小学校卒業まで拡大を求める署名に取り組んできたこと。長引く不況で中小業者は、失業、廃業が増えている。病気になっても休むことができない。政治を変えるしかないと痛感する。などの発言が相次ぎました。
共産党の躍進で営業と暮らしを守ろう
業者後援会が演説会
18日、富士見公民館で、業者後援会主催の演説会が行われました。
日本共産党埼玉県業者後援会の小松正郎さん、金子敏江市議、埼玉県委員会の高村正子さんが「日本改革の展望」をじっくりとお話ししました。
小松さんは、「今まで縁のなかった業界・団体の中にも日本共産党への期待が広がっている。日本共産党の政策が国民要求と一致している」と、 金子市議は、「麻生さんは、2015までに消費税を10%にすると言っている。消費税増税が大きな争点になることは必至。消費税問題では何と言っても民商の頑張りはすごい。つぶされてたまるかの心一つに新しい政治の実現に共にがんばりましょう」と訴えました。
国民の立場でブレない党
高村さんは、「この間の行き過ぎた大企業減税と庶民増税はまちがい。大企業には応分の負担を求め、庶民増税を止めて家計をあたためること。今私たちが買い物をしないでじーっと我慢しているけど、お財布の中が豊かになったら買いたいものたくさんありますね。GDPの6割を占める国内個人消費を温めることが景気回復への第一歩。アメリカ発の金融危機は国民にしわ寄せがいかないよう政治が力を発揮するとき。いつでも国民の立場でブレない日本共産党を大きくしてほしい」と訴えました。
記念講演ビデオに反響次々
支部主催のつどい各所で
支部や後援会主催の演説会やつどいが開催され、この間に飯能では、26回で647人が参加しています。
19日原市場コミセンで開かれたつどいでは、党創立記念講演ビデオを視聴した後、参加者から日頃感じていることや要望などを出し合いました。
障害者自立支援法で大変な自己負担
障害者児童施設で働いている女性から、「障害者自立支援法によって一割の自己負担が生じ、払えない家庭が出てきている。そういう家庭の児童は修学旅行にも参加できない状況でとてもかわいそう」と語りました。 新井市議は、「障害者の自己負担が年間320億円。政党助成金が年間320億円で共産党を除く各党が分け合っている。政党助成金をやめればすぐに財源ができる」と政治の逆立ちを指摘しました。
「税金を払うのに四苦八苦しているのに税金のムダ使いが多い。青年も政治に無関心ではない」(30代男性)
「バス代が高い、市の助成制度はないのか」(60代女性)「タスポ導入で自販機の売上げが8割減収になった」(男性店主)「大企業には減税で庶民には増税なんて許せない」など色々な声が出されました。
東吾野で行われたつどいでは、ビデオに拍手が沸き、「今の情勢が、とてもよく分かった」との感想が。
参加した76歳の男性は、「後期高齢者の保険料が月1万8千円で、国保の倍に。介護保険料と合わせると月2万4千円にも。とても高すぎる」と怒りの声が出されました。
双柳でもご近所の方を誘ってビデオを観るつどいが開かれましたが、どこの会場でも「今度こそ政治を変えなくては」と思いが語られました。
全国雑木林会議in飯能
くらしと森林
17、18、19日の3日間、 駿河台大学を主会場に第16回全国雑木林会議が開催されました。この会議は、雑木林の保全・環境教育など、さまざまなかたちで森(里山)に関わる市民団体の情報交換等を目的にしたもので、毎年全国各地で市民団体が中心となって開催しているもの。17日には、「トトロの森」「おおたかの森」見学ツアー、西川材物語ツアー、ユガテの森体験ツアー、18日は、里山の食を楽しむ・うどんづくりや親子で植林などの企画、19日には、里山保全とナショナルトラスト、暮らしを見つめ直すエコツーリズムなどの分科会で活発な意見交換が行われました。特に、エコツーリズムの実践報告から、地域を再発見し地域を活性化している取り組みが注目されました。
南高麗黒指・細田のお散歩マーケットを報告した榎本孝次さんは、「エコツーの前からやっていて春・秋の年2回、30軒の集落が、山菜や手作りこんにゃく、レモン、ゆず、うどん、まんじゅう、カレー、クッキー、廃油石けんなどを販売。最高800人来てくれた。バスも臨時便で協力。地元を出て行った人や親戚の人の力も借りてやっている。これが、地域の交流、活性化にとてもいい」 東吾野女性林研の栗原慶子さんは、「昭和59年発足で14年たっている。17名の女性会員で今では「かたくりの里」で手作り味噌2・5㌧ つくっている。エコツーでは、午前中は森の中を散策して、午後はゆずジャムづくり。都会の女性と山村の女性との交流ができて楽しい」
東吾野白子五人聚の石田安良さんは、「じゃがいもづくり、タネいもから収穫まで。日常の場にお客様がくる。これが喜ばれている。自分たち自身が楽しもう、やってみて地域振興とは足元にあった、地域の目標が地域にできたというのが共通の実感だ」と報告しました。
エコツーは、自然と文化の保全と経済効果を両立させること、つまり「着地型観光のエコツーリズム」がキーワードであると報告されました。
「加治小学校」今年で100年
100周年記念式典行われる
10月18日、飯能市立加治小学校で、開校100年記念式典が開催されました。
加治小学校は、明治41年、3月31日に川寺・落合の中川尋常小学校と、岩沢・阿須・笠縫の巌尋常小学校、矢颪・前ヶ貫の武宮尋常小学校の3校が統合され加治尋常小学校となり、10月19日に校舎が落成、開校式が行われ、今年で100年になりました。
記念式典は教職員と全児童、また、式典の実行委員が参加し盛大に開催され、加治中の吹奏楽部もアトラクションで参加、「忍たま乱太郎」が演奏されると子ども達が大きな声で一緒に歌い式典を盛り上げ、生演奏での校歌も歌えました。
また、加治小の歴史を記念写真や教科書、年代ごとの給食などと共に、教室風景を再現した展示室も卒業生をはじめ、多くのくの方々が訪れ、懐かしい写真や木製の机や椅子、だるまストーブに当時の自分を重ね合わせていました。
滝沢修市議も同校の昭和63年の卒業生ですが、「校庭に大きくそびえる銀杏の木は昔のままの面影を残し、同時に古い校舎を思い出させてくれる」と小学生の当時を語っていました。
波紋(コラム)
昔「臨調・行革」を推し進めた張本人の財界総理と呼ばれた土光という人が、目刺をおかずに質素な食事をしている写真が週刊誌で大々的に報道されたことがあります。財界の大御所も目刺を食べているという"美談が"軍拡優先、福祉切捨ての「臨調・行革」の本質を覆いかくす大きな役割を果たしたといわれています▼都内のスーパーを視察した麻生首相の頭の中にも、そんな記憶があったのかも知れません。スーパーを視察しているところをテレビや新聞で報道してくれれば、早くも落ち目の支持率の回復につながるかもしれないと▼しかし最初の選挙で集まった支持者を前に、「下々のみなさん」とやった麻生首相には庶民の生活の苦しみがわかるはずかありません。スーパーの視察は十五分できりあげ、この日も帝国ホテルで食事をしたあと、ホテル内のバーで「打ち合わせ」。夜な夜な高級店で会食している事実を「庶民の感覚とかけ離れているのでは」と追及されて、「私は金はある」と逆切れした麻生さん。民の竃のことなど眼中にはないようです。
新飯能1644
市民要求どーんと147項目
党市議団が09年度予算要求書を提出
共産党飯能市議団は15日、市民の切実な要望147項目と、中でも緊急なものを重点要求として20項目にまとめ、沢辺市長に提出しました。この日は本橋副市長、島田総合政策部長が対応しました。
新年度の予算要求は、福祉、教育、環境、土木などの全体を網羅した147項目となりました。 福祉分野では、介護保険料の減免制度や利用料の助成制度の拡充。市民健診、婦人健診を無料にすることなどです。
教育分野では、給食費の値上げは行わず、安全で新鮮な地場農産物を積極的に活用すること。就学援助制度をよく周知して現行の水準を維持すること。
環境の分野では、開発審査にあたって地域住民への説明会の実施と住民合意を原則としてすすめること。一般ごみの有料化はしないこと。ごみ搬入時間の延長と粗大ごみの収集を日、祭日搬入、地球温暖化防止への「地域推進計画」を策定することなど市民の暮らしにかかわる大切なものばかりです。
20項目の重点要求
重点要求では特に、「原油・原材料の高騰や米国発金融危機の影響から市民生活を守ることとして、新たな緊急融資の実施、現在市の制度融資を受けている事業所で経営悪化の原因が原油・原材料高騰である時は、利子補給と返済期間の繰り延べを行うこと。給食費の値上げをおさえること。市内小中学校・保育所などの給食への支援策を講ずることなどを実施してほしい」と求めました。
市立病院の問題では、「医師の確保を最優先で早急にすすめてほしい」。
「こども医療費無料化の年齢を小学校卒業までに拡充を」として、県内の進んだ実施状況を示しながら強く求めました。
区画整理問題では、「岩沢北部・南部の事業計画見直しは、住民の意見を十分反映させ20年で必ず終了できるよう職員体制を強化すべきだ」と求めました。
他に、●75才以上にも人間ドックと保養所利用に助成すること●学校の耐震補強工事について、整備計画を前倒し実施すること●無料妊婦検診の回数を増やすことなどを求めるとともに、水道の未給水地域の解消では、特に「上水道からのポンプアップで対応できる原市場妻沢地域を予算化してほしい」と求めました。
飯能市公共工事発注で
単品スライド条項適用に
飯能市は、鋼材類や燃料油が高騰していることを踏まえ、市の発注工事に関して、建設工事請負契約約款で、特別な要因により工期内に工事材料の価格に著しい変動が生じた場合、請負代金の変更を市に申請することができるという条項を適用する。適用となる材料は鋼材類(H鋼、ガードレールなど)とガソリン、軽油、重油などの2品目。
申請があると市が審査し、適正と判断した場合、対象材料の価格上昇に伴う増額分のうち、対象工事費の1%を超える額を業者側に支払うことになります。
この条項の適用は、国土交通省が6月13日に全国に通知を出して対応を求めていたもので、早い自治体では、7月に実施に踏み切っています。
9月議会の一般質問で、新井たくみ市議は、市内業者の切実な声を紹介しながら単品スライドを早期に実施するよう求めていました。また、2品目に限らず、全品スライド条項適用も求めています。
政治を変える絶好のチャンス!
支部主催の演説会に期待広がる
10日、八幡町の原町会館で日本共産党飯能中央支部・同後援会主催の演説会が行われ、55人が参加しました。
党創立記念ビデオを視聴した後、山田とし子市議が市政報告を行い、「自民・公明政治の悪政が市民に押しつけた痛みを肌で誰もが感じていると思う。19年度の決算特別委員会が行われているが、各種控除の廃止、定率減税の廃止で住民税などが大増税になっている。経済的に大変になってきた中で、生活保護受給者や就学援助を受ける人が増えている。国政を変えなければ市民生活を守れない、ぜひ、躍進させてほしい」と訴えました。
桜井はる子北関東ブロック比例予定候補は、「4月から始まった後期高齢者医療制度は75才以上のお年寄りに保険料の年金天引きと差別医療を押しつけるもので、医師会も廃止・見なおしを表明するなど情勢は大きく変化している。また、派遣労働の問題でも1999年に労働者派遣法が改悪されて、ルールがなくなり若者が使い捨てにされている。高齢者にも若者にも怒りが広がっている。いまこそ政治を変える絶好のチャンス、北関東で2議席、3議席と獲得できるように全力でたたかいます。ぜひ、力を貸してほしい」と力強く訴えました。
赤ちゃんをだっこして参加した20代の若い夫婦は「初めて参加した、難しかったけど派遣労働の問題なんかは実感としてわかった。共産党に頑張ってほしい」と語っていまし
た。
後期高齢者医療制度
新たに千二百人から介護保険料徴収
75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度で15日、4月の制度導入から4回目となる年金からの保険料天引きが行われ、これまで保険料を支払う必要がなかったサラリーマンの扶養家族約200万人(飯能市で約1200人)からも初めて天引きを実施しました。
高齢者の怒りもあって半年間凍結され、3月までは正規の保険料の1割、2ヶ月で700円程度です。しかし、来年4月以降は3500円程度、22年4月からは、8000円近い保険料負担になるのです。同時に、介護保険料、21年10月からは住民税まで年金天引きされるわけですからたまったものではありません。
国民の運動で、制度を変えさせ、自公をここまで追いつめてきました。総選挙で廃止に追い込みましょう。
友だち大好き
スポ少運動会
10月13日の体育の日、飯能市内にある28のスポーツ少年団の内、27団体が参加して、富士見小学校校庭を会場にスポ少運動会が開催されました。保護者やコーチの声援のなかで元気に、仲良く、一生懸命、競技種目、自由種目にと汗を流しました。
さわやかな秋空のもと、朝8時15分の開会式で、元気に選手宣誓をしたのは、加治東小学校の野球男子でした。今回から総合得点方式から競技別得点方式に変えたということでした。結果は、右表の通りでした。
介護保険料 上がったのでは?
「介護保険料が上がったのではないか」との問い合わせが多く寄せられています。
介護保険料は、その年度の住民税の課税状況(前年所得)に応じて決まりますが、住民税が6月に決まるので、介護保険料は7月に決定します。前年度から継続して特別徴収(年金天引き)を受けている人については、仮徴収(4、6、8月)と本徴収(10、12、2月)が行われ、同一年度内の支払でも徴収額が異なるしくみです。
なぜ、このような差額が生じるかというと増税と一昨年の保険料の値上げが影響しています。06年に保険料が上がるとそれを基礎とした07年の仮徴収が上がり、本徴収が下がります。そうすると08年度の仮徴収が下がり、本徴収が引き上がるのです。
来年は介護保険の見直しの年ですが、保険料の値上げは止めさせましょう。
波紋(コラム)
月が出ると、虫たちもはりきって鳴いています。まんまるい月の光に照らされて、沸き立つような虫時雨です。大リーグの野球中継を見ていたら、球場にも満月が出ていました。「月にむかって打つ」なんて言った選手もいました。<やはらかき身を月光の中に容れ>(桂信子)ではありませんが月はいろんなことを思わせてくれます▼<小早川加藤小西が世にあらば今宵の月をいかに見るらむ>。これは「韓国併合」の祝宴で、月を眺めながら初代朝鮮総督となった寺内正毅が詠んだものです。朝鮮侵略の目的をはたせなかった豊臣の武将たちも、「韓国併合」をよくやったと喜んでくれているだろうというわけです。明治の政治家や軍人にとって朝鮮侵略は当たり前だったのです▼来年10月からNHKで放映される司馬遼太郎「坂の上の雲」に対する関心が高まっています。「坂の上の雲」を読むと「韓国併合」も日清、日露戦争もやむをえなかったことになってしまいます。そのドラマ化です。NHKが歴史の真実とどう向き合えるのかが試されているのではないでしょうか。
新飯能1643
生活保護、就学援助が急増
「格差と貧困」が広がる
19年度決算審査で明らかに
リストラ、失業、倒産、非正規雇用などが相次ぎ、世帯の収入が減少、喪失する中で生活保護世帯、小中学校では就学援助が増え、逆に奨学金の貸与者が減っていることが、決算特別委員会の中で明らかになりました。
九月末、厚生労働省の社会福祉行政業務報告の中で、2007年度に生活保護を受けた世帯は一ヶ月平均百十万二千二百七十五世帯で前年度を二万九千四百五十五世帯上回り過去最多を更新したことがわかりました。申請理由は「疾病による」が最多で43・1%、「収入の減少・喪失」18・2%、「預貯金などの減少・喪失」16・4%となっています。
上半期で昨年の倍に
飯能市の生活保護受給世帯は前年度末との比較では16世帯増の389世帯、563人となっています。08年度は、すでに上半期で相談件数、申請件数ともに倍となり増加の一途で、ますます深刻な実態になっています。
教育にも深刻な影響
保護者の収入減は教育にも影響を及ぼしています。小・中学校で就学援助を受けている児童の数は前年度より100名増の751名になっています。
一方、飯能市奨学金の貸与状況は昨年より24人減少し、106人となっています。二次募集をしても予定人数に達しないという状況です。
経済的な理由により就学が困難なものに奨学金の貸付制度、月額で高校2万円、大学3万円です。 山田利子市議は、四百七十九万四千円の不要額を出していること、返還金は予算額を大幅に上回って返還されていることなどを指摘し、生活保護基準の2・5倍と言う基準をなくし以前のように借りやすくするよう求めました。
つぶされてたまるか!
日本共産党の躍進で営業守ろう
業者後援会が事務所開き
解散・総選挙が迫るなかで、日本共産党・飯能業者後援会は4日、事務所開きと決起集会を行いました。業者後援会の婦人部が用意した美味しい夕食の後、事務所いっぱいの後援会員を前に、山下会長は、「自民党政治は末期症状、日本共産党の躍進で暮らしと営業を守ろう」と訴えました。
埼玉業者後援会代表世話人の小松政郎さんが講演し、「いままで縁がなかったトラック協会などの業者団体の中にも、日本共産党への期待が大きく広がっている。いま資本主義そのものが問われ、その解決の方向、変革の展望を日本共産党に聞くという特集がテレビでも新聞でも雑誌でも組まれる状況がうまれている。頑張れば大きな前進を勝ち取れる」と訴えました。
参加した人は、「とてもよく分かった。まわりの知り合いに支持を広げたい」と語っていました。
事務局長の三神さんは、「比例代表選挙で北関東で2議席を勝ち取ろう」と訴え、新井巧市議も連帯の挨拶を行いました。
ごまかせない!
『生活を壊したのは公明党』
最近、公明党のポスター『生活を守るのは公明党です』が新しく張り替えられ、市民の関心をひいています。 国会でも衆参両院の代表質問で、自民党が民主党と非難合戦に熱中するなか、公明党は「実績づくり」に終始しました。なかでも公明党大田昭宏代表が「生活を守るのは公明党」と言い切ったのには耳を疑いました。太田氏は、「生活必需品の価格は上がるが、所得は増えず家計は圧迫されている」「中小企業は原油・原材料価格高騰のうえ、貸し渋り・貸し止めが急増しがけっぷちだ」などと、さも心配しているかのように言いました。ポスターと同じく市民の関心事は、「今までやってきたことを棚に上げてよく言うよ」のようです。
「貧困と格差」を拡げた張本人
しかし、増税や社会保障改悪によって年間13兆円もの負担増を家計に押し付け、リストラ支援や派遣労働の自由化などで「働く貧困層」を大量に生み出してきたのは、連立10年目をむかえた自公政権です。
中小企業についても、小泉「改革」のもと不良債権処理をすすめ、銀行の貸し渋り・貸しはがしを加速し、中小企業の体力を奪ってきたのは自公政権です。
太田氏、浜四津敏子代表代行はまた、「不安定就労や長時間労働に歯止め」「基礎年金を月2万円程度加算」などとならべたてました。これらも自らの悪政への無反省の産物です。公明党は、非正規雇用を拡大した1999年、2003年の労働者派遣法改悪を「労働者に多様な選択肢を確保する」といって推進。労働時間を短縮する国際公約を放棄した05年の時短促進法改悪にも賛成しました。
増税を押し付けたのはだれか
年金についても公明党は、03年、04年度と「物価が下がっている」からと給付額の削減を強行。さらに、「百年安心」と宣伝した04年の年金制度改悪は、給付額の算定に「マクロ経済スライド」を導入しました。この制度は、物価が上がっても物価上昇率から0・9%を引いた分しか年金給付額に反映させないため、現在の物価高でも給付額は来年度も据え置かれる危険があります。2007年に廃止した定率減税は、飯能市でも全体で2億円の増税になりました。国民がどれだけ痛みをこうむったのか分かっているのかといいたくなります。ところが、公明党のパステルカラーの政策ビラでは、①定額減税で家計を支援、②物価上昇分を年金に上乗せなどです。国民の目はごまかせません。
民主党・中村公一市議
「日本は天皇中心の国」
一般質問におどろき
新飯能で既報の9月市議会の一般質問で「わが国の中心は天皇である」「東京書籍はF社に比べて大和朝廷や東郷平八郎の記述もなく学習指導要領に反している」との質問(6月議会では教室に日の丸の掲揚をーと質問)したという記事に、「中村議員は本当に民主党公認なのか」「民主党を支持していたがガッカリした」など驚きの声が寄せられています。
しかし、そもそも民主党は、政党としての綱領もなく政策を決めています。ですから靖国派もいれば、元自民党もいれば、旧民社党もいれば、旧社会党の右派もいるのです。 弁護士法違反などの罪で公判中で元民主党の西村真悟衆院議員が、若者に「お国のために血を流せ」と公言し、『八月十五日靖国神社参拝を支持する国民集会』に出席したときには、「靖国に参拝することによって、今度戦争をする時は断じて負けないという誓いを新たにしないといけない」とまで発言していますが、自民党よりもっと右翼的な人もいるのです。それにしてもそういう感覚の人が議員にふさわしいか問われるのではないでしょうか。
議場は唖然としていましたが、質問終了後に沢辺瀞壱市長だけは拍手を送るという異常な光景がありました。
マコモタケはいかが?
マミーマートで試食販売
飯能特産のマコモタケが収穫期を迎え、JA飯能・加治・日高直売所やマミーマート内直売所などで販売されています。しかし、一般への知名度や調理方法などがいまひとつ知られていないことから、市役所の農務担当や農林振興センター飯能普及部の職員がマコモタケ研究会とともに、試食販売を行いました。試食会ではマコモと豚肉炒めが振る舞われ、「肉とあいますね」「はじめて食べました」などと好評でした。
マコモタケが栽培されて4年目、稲作農家の青田宣夫さんを会長に8名でマコモタケ研究会が結成され、休耕田の有効利用で飯能の特産にと積極的に取り組んでいます。
波紋(コラム)
映画監督マイケル・ムーア氏の提案には溜飲の下がる思いがしました。七十五兆円もの税金を投入する「ウオール街への救済策」に対する厳しいアメリカ国民の声を代表するものです▼ムーア監督はいいます。「四百人の大金持ちが底辺の一億五千万人をあわせたのと同じ一兆六千億ドル以上の富を有している」「この富裕層がブッシュ政権八年間に七千億ドル(約七十五兆円)も富を増やしてきた」「銀行を破綻させた関係者を処罰し、銀行救済の資金は富裕層から徴収せよ」と、さらに、金融規制緩和法を撤廃し、経営者の高額給与を禁止することなどを訴え、「金融システム崩壊」などの扇動にまどわされるなとも▼でも日本とは関係ないのではと考えていたら大変です。巨額の資金の調達は国債です。それを日本などが協力して買うことになります。もしドルが暴落したら日本経済はどうなってしまうのでしょうか。「金融機関の救済は大企業や大資産家の負担でおこなえ」というムーア監督の訴えは、私たちの暮らしにも深くつながっています。
新飯能1642
「構造改革」路線の転換で
国民が主人公の新しい政治を
県党・後援会が総選挙必勝決起集会
埼玉県党・後援会共催の決起集会が、解散総選挙を目前にした10月1日、大宮ソニックシティホールで開かれました。小松崎県委員長は「今度の総選挙は、行き詰まった自民党政治に代わる新しい政治の中身が問われる選挙になることは必至で、それだけ国民の目は厳しいし、切実となっている。「後期高齢者医療制度の廃止を」「働く人をモノ扱いする改悪派遣法をもとに戻せ」、この国民要求を実現するために日本共産党の前進を必ず!」と訴えました。
青年が希望がもてる社会を
マスコミでも報道されているように、これまで自民党を支持してきた人達や無党派層、青年層の中で共産党に注目が寄せられていることがこもごも語られました。特に県北に住む青年は「3年間技術職として働いてきたが、朝5時に起きて午前6時から深夜の12時まで仕事。帰宅して午前1時に床に入るという生活をしてきた。当然仕事に遅れが出れば土日も出社する。基本給15万円と諸手当7万円で、月20万円前後の手取りだった。そうこうしているうちに体を壊し休職。休職中は基本給の6割しか出ないことがわかり、あまりに労働者の権利がないことに愕然とした。その時になって学生時代に読んだマルクス資本論の言葉「労働者は己の血と肉を切り売りしている」という意味が理解できた。それからはベッドの上でマルクス、エンゲルスetcの本を読破した。そして得心した。日本共産党を応援しようと。そのことを両親に告げると腰を抜かして驚いた。父は外資系の会社に勤めていて退職時は役員だった。両親とも自民党の後援会員だった。あれだけ批判的だった母は、今では毎朝「赤旗しんぶん」を先に読み、赤線でいっぱいの新聞を私に渡すのです。青年が希望の持てる社会をつくりたい」と語りました。
社会保障崩した自公政治
また、県内の病院で働く内科医師は、普段感じている医療の現状を話したいといって「埼玉県は対人口比で医師数は全国最下位。私も月4回~8回当直があり翌日もそのまま夜まで働いている。それでも丁寧な診療を懸命に心がけている。
今患者さんの中には夜中しか病院に行けない、入院しなさいといっても明日仕事を休んだらクビになってしまうとか、お金がないから入院できないという患者さんが増えている。ここまで患者さんを追い込んでいる政治は許せない。医師不足も患者さんの負担増も、自公政治が2002年から毎年社会保障費を2200億円づつ減らし続けてきたことが原因。民主党も元自民党の人達ばかりだ。政権交代してもそんなに変わらないと思う。まちがった政治を変えるには、まちがった政治と一貫してたたかってきた日本共産党に大きくなってほしい」と真剣に訴え、参加者の共感を呼びました。
大企業優先、アメリカ言いなりにメスを
最後に、塩川てつや衆議院議員、あやべ澄子比例北関東ブロック予定候補があいさつ。塩川衆議院議員は「麻生内閣になって早くも暴言で大臣が辞任。まさに末期症状。古い政治から抜け出して新しい政治に切り替えるチャンス。麻生首相は日本経済は全治3年というが、いったい誰が暮らしと経済をこんなに【重症】に陥らせたのか、どうすれば打開できるのかという言葉は一言もない」と切り出し、実態調査を元に派遣労働の抜本的な見直しを世論にまで押し上げてきたこと、「後期高齢者医療制度」も国会に提案された8年前から一貫して反対をかかげ大多数の国民がこの制度はダメだというところまできている。
大企業への行き過ぎた減税を元に戻して社会保障の財源をつくろう。アメリカ言いなりで年間5兆円に膨らんだ軍事費にメスを入れよう」と力強く訴えました。
市民に2億円の大増税
19年度決算審査の中で明らかに
19年度決算委員会が設置され、決算審査が行われています。日本共産党からは、山田利子市議が決算委員に選出されています。
この間の審査を通じて、大増税の実態が明らかになりました。
これまでの高齢者への各種控除の縮小・廃止による増税に加え、19年度に所得税・住民税の定率減税が廃止されたことから、大変な増税になりました。飯能市民の増税の影響額は2億円にのぼっています。
モデルケースでみてみると表1にみるように独身者の場合、300万円所得で、住民税・所得税の合計額は15万8千円から19万3千円に3万5千円の増税に。500万円所得では7万7千円の増税、700万円所得では13万6千円の増税です。
夫婦子ども2人世帯では、500万円所得で8万円の増税、700万円所得では14万1千円もの増税です。
240万円の年金収入のお年寄り夫婦では、これまでの非課税から4万1千円の課税となりました。こうした増税は介護保険料などにも連動します。
昨年来の原油、食料品、公共料金などの相次ぐ値上げと増税・負担増が市民の暮らしと営業を脅かしている深刻な実態が浮き彫りになりました。
こども医療費
小学校卒業まで無料
新婦人ヤングママが市長交渉
昨年12月議会で、新日本婦人の会飯能支部(本多芙美枝支部長)が提出した「こどもの医療費無料化を小学校卒業まで拡充を求める請願」が議会採択されたことを受けて、同支部では署名運動としてまとめて市長に要求し、来年こそは実現させようと取り組んできました。9月29日、会員はもちろん市内の私立幼稚園や私立保育園の父母にも積極的に受け止められ、大きな反響を呼んだ3386筆の署名を添えて要望書を沢辺市長に提出しました。子育て真っ最中のヤングママ達が子どもを抱っこして参加しました。金子敏江、山田利子市議も同席しました。
このような交渉に初めて参加した方は、「幼稚園に子どもを預けていて、園長さんに署名をお願いしたら快く協力していただいた」「本当に一生懸命署名を集めたんです。ぜひ、小学校卒業まで無料化の年齢を引き上げてください」「今、はっきりやるといってもらえないのですか」「私は3人子供がいますが、学校に行くようになると上の子にとてもお金がかかって経済的に大変です。やはりここを応援してもらわないと少子化はすすむと思います」と熱心に訴えました。対応した本橋副市長は「皆さんの要望はよくわかるが、今ここで回答することはできない。いろいろ検討していきたい」と答えました。すでに通院を小学校卒業まで実施している自治体は5市10町1村で、入院を中学校卒業まで実施している自治体は12市12町に拡大され、近隣では狭山市が10月から小学校3年生まで入通院とも拡大しました。
定数削減して
議員報酬上げる!?
議会のあり方研究会は、これまで5回の議論を重ねてました。目的は、議会の活性化ですが、定数問題や議員報酬問題も議論されました。そのなかで、野田直人、中村公一議員(民主)が、議員定数を19人程度が妥当との見解を示しました。 野田議員は、「私の公約だから12月議会に定数削減の提案をする」とも言っています。多くの議員は、定数削減には慎重で、「合併時に36人(旧名栗村10)の議員がいたが、合併直後に飯能市の定数だった26人をさらに3人削減して23人になった。さらに削減するというのは無理がある」「常任委員会(3つ委員会)重視という点から見て、さらに削減となると委員会審議にも支障が出る」「地方分権のなかで、議員の政策立案能力を高めることの方が求められている」などの意見が大勢を占めました。
議員の役割は、執行部を監視していくとともに、多種多様な住民の声、意志を反映していくことが求められています。県下で3番目に広大な飯能市の定数は、自治法が定める上限30人より23%少ないのが現状で、これ以上減らすことは議会そのものの否定につながるのではないでしょうか。
波紋(コラム)
葉書には〈飯山線の見えた田んぼは今は黄金色に実り、よい香りを漂わせて豊作の予感です〉と書いてありました。〈しばらくは電車のこない夏の駅〉なんて575ををつくったことがなつかしく思い出され、妙に落ち着かない気持ちになってしまいました。漂泊の思いやまずというところでしょうか▼しかし病気の回復した日高市の清水議員は公明党と激しくやりあってがんばっている姿や、七中総での志位委員長の〈きたるべき総選挙の歴史的意義を、綱領路線の実現の第一歩という立場からとらえて、不屈の日本共産党員魂を発揮し、悔いなくたたかいぬこう〉という訴えをきくとそんなのんきなことはいっていられません▼国民の税金で救済されている三菱UFJ銀行が国内では税金をまともに払わないで、アメリカの投資銀行救済のために九千億円も出資しようとしていることも世論の厳しい批判をあびています。こんな財界中心、アメリカいいなりの政治をただすためにも、今ががんばりどきです。「漂泊の思い」はしばし封印しなければと思います。
新飯能1641
総選挙勝利で
雇用と社会保障を守る政治を
伊藤岳衆院予定候補が熱く訴え
日本共産党飯能東支部と南支部、同後援会は、9月20日、目前に迫った解散総選挙を見据えて、伊藤岳衆院比例予定候補者を迎えて国政報告と滝沢修市議の市政報告会を開催しました。最初に市政報告を行った滝沢市議は、「いま、市政では市立病院が埼玉医大による指定管理者制度導入の交渉が進められているが、当初、入院施設について段階的に縮小し、将来的には廃止するとした案を、日本共産党は住民や職員と一緒に運動を広げ、有床の道を開かせてきた。国では公立病院ガイドラインを示し、病床利用率の低いことを理由に公立病院潰しを進めようとしている。国のいいなりに進める市政では、市民の命を守ることは出来ない」と報告。市民生活を考えない市政と指摘しました。
無責任な政権投げだし
伊藤岳予定候補は、この日、早朝より来飯し市内各所で街頭から日本共産党の政策を訴えてから参加してくれました。伊藤さんは、「1年間で一国の首相が2回も辞任するのはあまりにも異常なこと」と指摘、街中で会った中小業者の方から「政治家は勝手に辞任すればいいけれど、私なんかやめたら明日から食べていけない、の声を聞いたがまさにそのとおりだ」と国民生活はいっさい返りみず自分の都合で政権を投げ出す自民党政権を自民党ではなく『辞任党』に変えるべきではと批判しました。
また、いま自公政権のもとで、若者の非正規雇用によるワーキングプアの増加や高齢者いじめの後期高齢者医療制度の問題を取り上げ「若者が安心して働ける社会、お年寄りが安心して暮らせる社会のためにも、今度の選挙では日本共産党を大きくしてほしい、日本共産党は小さいから、とりあえず民主党をと言う方もいるかとは思うが、党財政の8割が政党助成金、2割が企業献金という賄賂をもらっている政党では大企業・財界に物申す事は出来ません。日本共産党が伸びてこそ国民を大切にする政治になります。その先頭で頑張りますから、是非、応援してください」と決意を語りました。
身近な生活環境の改善求め
党西支部と金子市議が市に要望
9月19日、日本共産党飯能西支部と金子市議が、地域の皆さんから寄せられた要望を事前にまとめて市に提出しておいたものをもとに懇談しました。
市では、道路課、都市計画課、商工観光課、生活安全課の方々が対応しました。
◎飯能駅南口ロータリーの車がスムーズに流れるよう市道の拡幅を▲南口開設から20年が経過しているので、ロータリーの全体的な改修を計画していきたい。歩道の幅、植栽、バスやタクシーのりばの位置の見直しなど全体的に検討したい。◎市民会館前市道1ー240号線(郷土館入り口付近)の歩道が暗いので照明灯をつけてください。飯能製作所よりの照明灯が切れているのもなおしてください。▲すぐに現地を確認して、切れているものはすぐに直せます。◎川寺上野線、第一小学校体育館付近に歩行者用の押しボタン式信号が設置され、歩行者にとっては大変改善されましたが、相変わらず体育館側からの車の飛び出しで事故が起きています。感知式信号機を設置してほしい。▲飯能警察の方にその旨伝えておきます。◎赤根が峠(大河原、下畑、苅生)をウオーキングコースとして整備してください。▲ 赤根が峠(大河原~下畑間)については、都市再生機構(UR)の所有地となっている部分があり、この部分についてはURに直接話してみたい。
原油・原材料高騰の中で
暮らしと営業を守る施策を
新井たくみ市議の一般質問
新井 原材料価格の高騰を一因とした倒産は、昨年の1・6倍にも達している。2割から3割の減収で経営を大きく圧迫し、このまま続いたら廃業も考えているという。①原油高騰の直撃を受けている関係者の実態把握②給食や高齢者の宅配給食サービスなどへの支援③障害者・高齢者施設の送迎の燃料代の助成④市内業者へのあらたな緊急融資。利子補給と返済期間延長⑤公の物品契約の単価の見直し⑥低所得者への「福祉灯油」の創設などの支援ができないか。納税について減免、分納などの相談に積極的にすすめるべきではないか。
部長 融資については国の制度を利用してほしい。納税相談は親身に対応していく。新たな助成制度は考えていない。
公共工事にもしわ寄せ
スライド条項の適用を
新井 建設資材の急激な価格上昇や原油価格の高騰により、公共工事を取り巻く環境は極めて厳しく、年末が超えられるかが勝負だといっている。建設資材高騰のしわ寄せを建設業者が全面的にかぶることがないように、十分な検討が必要だ。国交省は、6月13日、鋼材と燃料油にかぎって、単品スライド条項を含む物価水準の変動に関する対応措置を発動した。国の通知を受けて、単品スライド条項の即適用を決めた自治体も多い。飯能市としても適用を早期に実施する必要があるのではないか。また、資材価格水準全般の変動を対象としたいわゆる「全体スライド条項」の検討も必要ではないか。
総合政策部長 単品スライドについては検討している。全体スライドについては国の動向をみていきたい。
下水道料金値上げはやめよ
新井市議は、「下水道料金の値上げが検討されているが、こうした大変な時期に値上げはすべきではない」と強く求めました。
市民待望の新図書館建設」への提言
金子としえ市議の一般質問
「山手町用地」は、平成11年4月に飯能市土地開発公社が、山手町にある(株)平岡レース跡地(1・7㌶)を、「文教ゾーン」として活用することを目的に、約21億円で取得したものですが、10年経ってやっと当初の目的を具体化できそうです。
今年度は、「図書館建設担当」を配置して、図書館の機能や規模についての検討を始めているところです。そこで、金子としえ市議は、基本設計段階で盛り込むべき要望や、今後の図書館を中心にした社会教育の充実を求めて一般質問しました。
金子 あらためて建設予定地、場所の確認だが、土地取得時の目的の通り、また、「図書館懇話会」がまとめた報告の通り、山手町用地が最適と考えるがどうか。
教育次長 その通りで、山手町用地を建設予定地と考えている。
金子 山手町用地は、公社から買い戻さないと市が事業化できないが買い戻しの時期はいつになるのか。
教育次長 今のところ、21年度の当初予算の計上と考えている。
金子 次に、今後の飯能市の図書館行政の充実強化という点で、将来的な目標をもって計画的に推進する必要がある。図書館法に定められた人口からみた図書館の適正規模は4100㎡。市が示す新図書館の規模が2500㎡であるから、あと800㎡の分館2の配置が望ましい。飯能市の市民一人当たり蔵書数は、近隣市より少ない3冊弱。これを将来的に5冊まで引き上げることを目標にしたらどうか。さらに広域的なネットワークの充実にむけた施策は?
教育次長 飯能市には文部科学大臣賞を受賞した「こども図書館」が1600㎡あるので、本館2500㎡と合計で4100㎡という考え方である。今後は、移動図書館の充実やインターネットなどの本のリクエスト、名栗分室、富士見分室をより充実させることで考えている。
また金子市議は、建物は西川材を配した簡素なもの。温暖化防止対策として太陽光発電の設置、誰でも利用できるようにエレベーターの設置、司書の増員など求めました。
右翼的体質あらわに
日本は天皇中心の国
民主党・中村公一市議の一般質問
民主党の中村公一市議は、9月議会の一般質問で、「わが国の『国体』、国の本質・国柄について、私はわが国の中心は天皇であると思うが教育長はどう思うか」と質問しました。
教育長は小渕元首相の国旗国歌法案の質疑での答弁を引用して答弁しました。
続いて、教科書問題では、現在、飯能市が使っている東京書籍について取りあげ、東京書籍はF社にくらべて「大和朝廷の記述や東郷平八郎の記述もない。学習指導要領に反している」として、今後の教科書選定において配慮するよう求めました。
議場での異様な雰囲気に、議員も執行部も唖然としていました。
中村市議は今年6月議会では、「国旗を教室にかかげられないか。子供以上に親に対しても、今後、家庭訪問の際に国旗を家で揚げていますかと聞くことはできると思う。先生としてやっていただきたい」と求めており、改めて右翼的体質が明らかになりました。
波紋(コラム)
上杉隆著「ジャーナリズムの崩壊」の書評に、「日本の新聞は、いったいいつから、公権力の一部になってしまったのだろうか」「どのテレビ局も『歩けば政治家の子女に当たる』といわれるほど、異常な高率で『政治銘柄』学生が採用されていて、これで、権力をチェックすることができるのか」などの指摘が紹介されていました▼なるほどと思います。今日の「朝日」は、「始まる歴史的な総選挙」と題して、「有権者が総選挙を通じ、直接、首相の首をすげ替える。これは明治以来の日本の県政史上初めての事件となる」と書いています。つまり今度の総選挙は麻生の自民党を選ぶのか、小沢の民主党を選ぶのかという〈首相公選〉の選挙であると▼とんでもありません。多くの有権者は「誰がなっても政治は変わらない」と思っています。どちらも同じ穴のムジナと見られているのです。それはなぜかということに目をふさいで、政治の中身を変えるにはどうしたらいいかを語らないとすれば、新聞が公権力の一部になってしまったという批判もうなずけます。
新飯能1640
人間ドッグ助成
75歳以上の高齢者になぜ実施しない
今年4月から始まった「後期高齢者医療制度」は、これまで扶養になっていた家族も高額の保険料を支払い、保険料は年金天引き、医療の中身は75才を境に差をつけるというまさに高齢者への差別医療で、日本医師会をはじめ地方議会からも廃止・見直しの声があがり、国民的な批判にさらされています。
共産党飯能市議団が毎週行っている飯能駅頭宣伝にも、「もう社会からお払い箱といわれているようです」「無我夢中で生きてきた。今やっと一息つけるかと思っていたのにひどい仕打ちだ。自公をこらしめなくては」と、次々に声をかけられます。
高齢者の人間ドック打ち切り
このような中で、75才以上の方が人間ドッグへの助成が受けられないという事態が起こっています。これは、これまで飯能市国民健康保険の健診事業として国保加入者を対象に、人間ドッグの費用36750円に対して13000円が本人負担、23750円を国保会計で助成してきました。ところが、「後期高齢者医療制度」の創設によって、こうした事業は、埼玉県後期高齢者医療広域連合の判断で実施することになっており、肝心の広域連合では、当面平成20年、21年の2年間については実施しないとしているため、75才以上の方の人間ドッグへの助成が宙に浮いた状態になってしまいました。
こうした事態を受け、自治体が直接助成をして事業をつなげていこうという市町村が増えてきました。飯能市でも早急に実施することが求められます。
多くの自治体で 独自に補助
9月議会では、金子敏江市議が6月議会に続いてこの問題を取り上げました。
実施状況は、9月5日の県の調査では、県内17市10町が人間ドッグへの市独自の助成を実施。特に近隣では、入間市は4月から実施。狭山市は人間ドックを廃止した分、特定健診を手厚くして4月から実施。所沢市、日高市が10月から実施を決定。近隣市では飯能市だけが実施していないという状況です。
190万円程度で実施可能
「実施するには総合振興計画の実施計画に位置づける必要があり、検討を要する」としている執行部に対して、金子市議は、この間の利用状況から、具体的な費用を示して実施をせまりました。
具体的には、飯能市の75歳以上の高齢者は約7500人。そのうち国保加入者が約6000人、社会保険などその他が約1500人です。人間ドッグ利用者は、H19年440人で、内75才以上の方は61人。国保以外の人が利用するとしてもだいたい80人と見て、費用は190万円。さらに保養所一泊大人2000円の助成についても、H19年で75才以上の方の利用が国保だけで209人。その他の人が増えたとしても45人とみて、だいたい50万円もあれば実施できます。合わせてこれにかかる費用は250万円程度で、すぐにでも実施できるものです。
後期高齢者医療制度 請願
保守・公明の反対で不採択に
飯能市社会保障をよくする会(野尻一夫会長)は9月議会に、県後期高齢者医療広域連合議会あてに①資格証明書の発行をやめること②人間ドッグを実施することを求めた請願を提出しました。
資格証明書については、国も一定の基準を設けて各都道府県広域連合で決めることが望ましいとしていること、人間ドックについても実施する市町村が増える中で、各自治体が広域連合に意見を上げていくことが必要です。 16日の厚生文教常任委員会で審議されましたが、日本共産党以外の保守(武藤、椙田、鳥居)・公明(石田)が反対し、不採択となりました。
開発指導要綱の精神は開発から住民を守るもの
山田とし子市議の一般質問
山田市議は一般質問で、セレモニーホール建設問題やこどもの医療費年齢拡大、歩道整備問題などを取りあげました。
山田 現在、本町の元高橋ストアー跡地にセレモニー施設の建設が計画されていますが、地域住民の間で大きな問題になっている。飯能市の開発指導要綱は、乱開発によって住民や市が不利益をこうむるような事にならないためにつくられたもので、以前は同意事項がありました。改正により「周知」だけになっていますが、「紛争がおきないように」というのが開発指導要綱の精神です。
周辺住民への説明(6条の3)は「開発行為が影響を及ぼす恐れのある周辺住民」となっています。この恐れという点では、今回の建物については十分考慮されなければならなかったのではないか、市はどういう指導をしたのか。
建設部長 自治会と説明の範囲を話し合っていただきたいということで指導した。
山田 市には住民を守る責任がある。書類がそろっているから法に触れないからということでなく、住民の立場で指導要綱の目的にそって、トラブルを生じないための要綱にしなければならない。また、トラブルがある以上、開発審査会にかけてはならないと思うがいかがか。
建設部長 事業者と市民の皆様と両者の話し合いで、よりよい解決をしていただくようご理解いただきたい。
こどもの医療費無料化の対象年齢の拡大
山田 小さい子どもを持つ世帯は、親の年齢も比較的若く、経済的余裕がない中で必死に子育てをしています。昨年12月議会で小学校卒業まで無料化の請願が採択されて子育て世帯は非常に喜んでいます。早急に予算化すべきと考えますが。
健康推進部長 やる場合は総合振興計画にきちっと位置づけてやっていく。
市長 相対的な判断の中でしていく。市全体の財政状況が影響している。
歩行者・自転車が安心できる道路に
山田 日本共産党が行ったアンケートに、歩道であるのに宅地や店舗への出入り口の傾斜がきつく斜め歩道。東銀座通りが狭く危険。などの要望が寄せられている。歩行者・自転車が安心して通行できるよう、歩道の段差解消と東銀座通りは電柱や標識の移設で道路拡幅を、自転車専用道路の計画的整備を求めるが。
建設部参事 段差解消については「交通弱者の立場に立って進めていく。
道路拡幅については「電柱の移設等、県・飯能県土事務所に協議を申し入れていきたい。
市民生活部長 自転車通行帯は1・5~2M必要で、自・歩道の中に線を引いて通行するにはなかなか難しい。交通ルールについては周知を図っていく。
地球温暖化防止、市の取り組みは
滝沢おさむ市議の一般質問
世界の科学者の知見を結集した国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、地球温暖化を、「1750年の産業革命以降の人間活動」資本主義の経済活動が原因だと断定しました。また、イギリス政府が発表した「気候変動の経済学」には、「気候変動は、いまだかつて見られなかった、非常に深刻で広範囲におよぶ市場の失敗である」と書かれています。日本の取り組みは先進国のなかでも決定的に立ち遅れています。京都議定書で、温室効果ガスについて90年比で6%削減する目標を掲げながら、逆に6、2%も増えています。飯能市の取組みについて質しました。
滝沢 飯能市では環境基本条例が7月1日から施工されました。環境基本計画も改定され、地球環境も視野に入れ、市、市民、事業者、滞在者の責務が位置づけられました。
温室効果ガスの発生源は経済活動、産業活動による、発生がその多くを占め、事業者の規制が大きく問われます。川越市では事業者の責任を明確にしました。飯能市ではどの様に考えていますか。
環境部長 温暖化ガス排出の4割近を占める産業部門の削減が求められています。埼玉県では、彩の国環境エコアップ宣言事業を展開しています。本市では5事業所が参加しています。自治体レベルでも地球温暖化対策条例や温暖化対策地域推進計画を作る動きがあり、目前に迫った、京都議定書の削減目標を達成し、更に2050年に全世界の排出量50%削減のシステムのもとで国と地方の連携が大切と考えています。
地域推進計画の策定が必要
滝沢 地球温暖化対策地域推進計画を市独自に制定している所も出てきているが飯能市の考えは。
環境部長 本年は京都議定書約束期間の初年度であり、洞爺湖サミットも開催され、カーボンオフセットについても08年度中に実施やルールの検討結果も公表されると聞いています。市でも市民、事業所、オフィス、それぞれが温暖化ガス削減に向けて指針となる温暖化対策地域推進計画をしかる時期に策定する必要があると考えています。
滝沢 私は、秩父市上吉田の木質バイオマス発電所を視察してきました。間伐材のチップによる発電は「上吉田元気村」施設内の電力を賄い、燃焼により発生する熱は館内のお風呂などに利用するシステムになっています。また、川越市は公共施設で太陽光発電を積極的に取り入れています。飯能市においても、基本計画の中「地球にやさしいまちをつくる未利用エネルギーの利用促進」として事業を進める事になっているが、具体的な取り組みは。
環境部長 太陽光発電については県内で11市が補助要綱を持っています。現在、国として普及に力を入れていく方針が示されました。市としては国の動向を見据えながら、太陽光発電など新エネルギーシステムの普及を考えて行きたい。
波紋(コラム)
茗荷の葉が雨にぬれて光っている、いや茗荷の葉が雨を光らせている、どっちなんだろうなどとたわいもないことを考えながら雨の音を聞いているのもいいものです。でもいつまでもそんな気分にひたっているわけにはいきません▼テレビは自殺者まで出た汚染米事件の広がりをつたえています。「心配でお米を食べる気がしない」と主婦がインタビューに答えていました。風評被害で関係のない焼酎もぱったり注文がこなくなったといいます。出色は「人体に影響がないことは自信をもっていえる。だからあんまりじたばた騒いでいない」という大田農水相の発言。無責任の極みです▼汚染米事件は必要のない米輸入を続けるために事故米に甘い態度をとってきた政府とそれにむらがって巨額の益をあげてきた企業の犯罪といっていいものです。そんな時に政権を投げ出し、総選挙目当ての総裁選にうつつをぬかしている自民党とは、いったいどういう政党なのだろうかと考えてしまいます。自民党は本当に壊れてしまったのかもしれません。
新飯能1639
県道歩道や河川整備など
県土整備事務所に要望
日本共産党飯能市議団では、5月から実施した市民アンケートや長年の市民要望などを盛り込んだ要望書を県土整備事務所に提出し懇談しました。県土整備事務所からは、道路環境部長、道路施設公園部長、河川砂防部長が対応しました。
主な要望事項
① 国道299号の事故多発地帯(井上・虎秀・平戸)にガードレール設置② 飯能郵便局から西武線、八高線交差点までの間が狭く、自転車、歩行者の往来が多く危険なので道路の拡幅整備を
③ 県道飯能ー名栗線、観音寺ー郷土館下までの張り出し歩道の改善と道路照明灯の設置を ④ 県道飯能ー名栗線、原市場たいらや付近から原市場中学校までの間、永田交差点から第2小学校までの間の歩道整備 ⑤ 県道原市場ー下名栗線に歩行者用ラインの実施
⑥ 県道二本木ー飯能線南町セブンイレブン~加治橋~阿須交差点までの歩道整備
⑦ 県道・国道に自転車通行帯の増設
⑧ 入間川矢久橋上流、加治橋上流、成木川・入間川落合合流点、阿須公園付近などのジャリの浚渫⑨ 県道入間ー富岡線の八高線ガード(阿須)の拡幅など15項目です。
八高線ガードは 早期に着手したい
各担当部長は、ていねいな説明をしてくれました。歩道や道路の拡幅については、用地買収がスムーズに行けば事業化できる。地元自治会などでまとめていただきたい。
1級河川の体積したジャリの問題では、関係する飯能市、入間市、狭山市の首長で構成する「入間川河川敷利用促進期成同盟会」で毎年要望しているとのこと。飯能郵便局交差点付近の、段差の解消と拡幅はマンションや住宅が密集していることから難しいこと。県道入間ー富岡線の八高線ガード(阿須)については「H20年度調査費をとった。できるだけ早い時期に着手したい」と述べていました。
今年もにぎやかに
わいわいまつり
7日、飯能市教育員会主催の「第18回みんな集まれ!わいわい祭り」が、富士見小学校校庭・体育館、富士見公民館を会場にして行われました。
飯能市子ども会育成会連絡協議会に参加している子ども達やボランティアの中学生、役員、職員など総勢851名が参加しました。ライオンズクラブ・ロータリークラブの方が自由工作やむかしのあそびコーナーを担当。
校庭では他にもペタンク、ドッヂビー&クラフトコーナー、午前中は体育館のダンボール迷路や富士見公民館のビーズ人形、万華鏡づくりには長い行列が出来る程、ポップコーンやかき氷などの模擬店もあり、子ども達は思い思いに遊びまわって楽しい一日を過ごしていました。
今年は新たに健康づくり推進室が「健康づくりコーナー」を設けました。午前、午後、駿大の狐塚准教授がテニスボールやバレーボール、フープを使って「コーディネーショントレーニング」を行い「体組成チェック」では組成計に乗るだけで、体脂肪率や脂肪量、筋肉量、基礎代謝量、体内年齢などを測り健康チェックが出来ます。担当者は「初めてのコーナーで最初は少なくどうかと思ったけれど、だんだん参加してくれ200名にもなった。健康相談のチラシを持って帰るなど、自分自身の健康に関心を持つきっかけになったのではないか」と語っていました。
またも年金からむしり取る
住民税も年金天引き!
4月から後期高齢者医療制度の保険料の年金天引きがはじまりました。全国で猛烈な抗議と批判が沸き起こって、政府も見直しをせざるを得なくなりました。
ところが、4月に政府与党によって地方税法が改正されたことを受けて、来年10月から個人住民税も年金天引きするという飯能市税条例の一部改正案が9月市議会に提案されました。
質疑のなかで、新井巧市議は、「天引きする理由は何か」とただしたところ、「納税の利便性をはかるものだと」と答弁。「納税者の利便性というなら、税金の納税方法は納税者が決めるという自主納税という観点から、自主納付の方法はあるのか」とただしたところ、「天引きしかできない」と答弁。全く矛盾しています。
年間12万円もの 天引きに?
これまで介護保険料と所得税が年金(65歳以上)から天引きされていますが、75歳以上の後期高齢者の医療保険料、65~74歳までの方は国保税が天引きされた上に、住民税まで天引きでは残りが無くなってしまいます。
月額15万円(年額180万円・65歳単身者)の年金で住民税が月額どのくらいになるか担当に試算してもらったところ、総額で年間11万7700円(月額9800円)以上になるというのです。
税金の場合、法令や条例では生活が苦しければ、行政と相談して分納や徴収猶予という手続きがありますが、この天引きでは、それすら活用できないことになってしまいます。
新井市議は「減免制度や納税猶予の権利をこの機会に周知徹底すべきだ」と求めました。
年金は社会保障として、高齢者の暮らしを支えるものです。「消えた年金」については、殆ど解決もできないでいるのに、生活費に当てる前に、なんでも本人の了解無しに天引きするのは、自主納税、生計費非課税の原則からの逸脱です。戦争を体験し戦後の日本をつくってきた高齢者を苦しめるやり方は絶対許せません。
資産家に対する証券優遇税制
一方、この条例案のなかには証券優遇税制が盛り込まれています。
上場株式等の配当及び譲渡益に係わる本則課税は、所得税15%、住民税5%の合計20%課税になっています。ところが、04年から住民税3%、所得税7%の合計10%の軽減税率が適用されています。 今回の改正は、これをいったん廃止した上で、新たに09年から10年までの2年間にわたって、特例措置を設けるものです。
また、上場株式等の譲渡損失と配当の間に損益通算の仕組みを導入するなど金融資産を持つ富裕層に対しては優遇税制を広げるものです。
長屋問答(日刊紙より転載)
定額減税だって?
熊 てぇへんだ。
ご隠居 どうしたい。
熊 政府が、おいらたちに減税してくれるんだってよ。ご隠居 ははあ、例の定額減税のことか。
熊 で、いくら減税してくれるんだ。
ご隠居 それがわからない。
熊 えっ、わからねぇのかい。で、ずーと減税してくれるのかい。
ご隠居 いや、単年度限りだ。
熊 一年ぽっきりてぇことか。で、減税するお金はどこからもってくるんだ。
ご隠居 それが、決まっていない。
熊 ええっ、それも決まってないのかい。ほんとに減税する気があるのかい。
ご隠居 政府の「緊急総合対策」では、こうなっている。「規模・実施方式等については財源を勘案しつつ、年末の税制抜本改革の議論に併せて引き続き検討する」
熊 その「年末の税制抜本改革の議論」ってなんだ。
財源は消費税?!
ご隠居 消費税を含めて議論しようということだ。
熊 減税だけじゃねぇのか。ご隠居 税制だけで考えれば、減税するためには、なにかを増税しないと財源が出てこない。
熊 まさか消費税増税?。
ご隠居 消費税増税について「決断の時期」といった福田首相のもとでの税制「改革」だからな。警戒しないといけない。
熊 ところでこんどの減税で公明党は、「「公明がリードし実現へ」って宣伝してるよな。なんか、変じゃねぇか。公明党はつい最近まで、減税を廃止しろっていってなかったか。
増税のみ実行
ご隠居 定率減税のことだな。一九九九年から景気対策として所得税と住民税を一定の率で減税していた。
熊 昨年、廃止されちゃったんだよな。
ご隠居 廃止を「リード」したのが公明党だ。「増税戦犯」といわれた。
熊 思い出した。
ご隠居 公明党は○三年に発表した「年金百年安心プラン」で基礎年金の国庫負担を三分の一から二分の一に引き上げる財源として、所得税の定率減税廃止(二兆五千億円)と年金課税強化(二千億円)をあげた。
熊 で、どうなった。
ご隠居 自民党と公明党が、増税の公約だけは、きっちり実行した。定率減税は○六年に半減、○七年に廃止された。政府によると、国税だけでも所得税の定率減税廃止と年金課税強化で二兆八千億円を超える増税となった。ところがだ。
熊 なんだ。
ご隠居 年金財源には、そのうち四分の一も回っていない。後は借金返しだ。
熊 大企業減税や公共事業や軍事費のムダ使いの尻ぬぐいかい。それは、ないよなあ。
ご隠居 与党内では、年金財源が足りない、やっぱり消費税を増税するしかないという議論さえある。
熊 いいかげんにしろってんだ。だいたい「景気対策」っていうけど、定率減税廃止などの庶民増税や後期高齢者医療とか社会保障の改悪をやる。家計をさんざん痛めつけたのは、自公政治だろ。
ご隠居 ごもっとも。
熊 顔洗って出なおしてこいってんだ。
波紋(コラム)
公明党は「緊急総合対策」に定額減税の実施が盛り込まれたことを「公明が政府を動かす」と手柄にして大宣伝。このことがよほどうれしいのでしょう。8月31日のNHKの番組でも同党の政調会長は「急激な物価高や所得の減少に応えるタイムリーな政策だ」と胸をはりました▼ニコニコ顔を見ていると、自分で川に突き落としておいて、善人ぶって救いの手を差しのべているような陰湿さを感じてしまいます。それもそのはずです。定率減税の廃止を真っ先に主張し「増税戦犯」と呼ばれたのは公明党です。この定率減税の廃止で、年収五百万円のサラリーマン世帯の住民税・所得税は年額約十三万円から約十七万円にはね上がりました。連動して国民健康保険料や介護保険料などが引き上げられ、雪だるま式の負担増が庶民の家計を直撃したのです▼「定額減税」は一年ぽっきり。財源も不明で、消費税増税に道をひらく可能性もあります。こんな選挙目当ての目くらましで、公
明党の悪政の数々を帳消しにできると思ったらとんでもないことです。
新飯能1638
国政の基本問題で徹底審議を
解散・総選挙で信を問え!
福田首相が、突然、辞意を表明し、安倍前首相に次ぐ、二代続きの政権投げだしとなったなかで、日本共産党飯能市議団・金子敏江、山田利子、新井巧、滝沢修市議は2日、飯能駅頭で訴えを行いました。
金子団長は、「福田首相は、辞任の記者会見で、自分が続ければ、内閣支持率の問題もあり、大変困難をともなうのではないかと言いました。首相が変われば、国民の理解と支持が、得られるとでも思っているのでしょうか。問われているのは、政権の顔ぶれではなく、政治の中身です」と切り出し、「政府の緊急総合対策は、選挙目当てに公明党が押し込んできた、『定額減税』を含めて、国民生活の安心からは、ほど遠いもの。 定率減税の廃止で、庶民増税を推進した、公明党いいなりです。規模も財源も示さないまま、『定額減税』が打ち出されても、安心できないのは、当然ではないでしょうか。国政の基本問題を徹底審議して、解散・総選挙で信を問うべきだ」と指摘しました。
「働いても働いても楽にならない、『ワーキングプア』がどんどん広がる、雇用の分野の『構造改革』。社会保障費の自然増すら認めないで、毎年二千二百億円減らし続ける、社会保障費抑制路線。こうして、小泉内閣以来推進された「構造改革」は、国民生活を痛めつけてきました。その路線の転換、政治の中身を変えるために、力を合わせようではありませんか」と訴えました。
高まる若者の関心
買い物帰りの主婦やサラリーマンが「無責任だね。自民党政治も終わりだね」「今度こそ、共産党に頑張ってもらいたい」などと声をかけていきました。
若い人が「チラシください」と手を出してくるなど政治に関心が高まっていることがうかがえました。
市民要求かかげて日本共産党の一般質問
山田とし子
9月11日(木)10~
1、福祉問題
(1)少子化対策として
①子どもの医療費無料化の年齢拡大の請願採択をふまえ早期実施を
②妊婦の無料健診の回数拡大を
(2)公的保育の充実
2、道路問題
(1)歩道の段差解消
(2)東銀座通りの道路拡幅
(3)自転車通行帯整備
3、開発指問題
第6条の3項「周辺住民への説明」は事実上の同意を必要とする指導要綱にすること
滝沢 修
9月11日(木)13・10~
1、区画整理問題
(1)岩沢南北、区画整理事業見直し第3回住民説明会を終えて、今後の課題は
①住民理解は得られたか
②継続地区の課題は
③除外地区の課題は
(2)下水道計画と住民が直面している問題
(3)双柳南部区画整理事業の今後の進め方は
2、環境問題
(1)飯能市環境基本条例、基本計画と地球温暖化防止対策について
(2)バイオマスや太陽光の利用促進を
3、地上波デジタル放送
(1)飯能市は2011年7月24日までに全世帯で視聴できるのか
(2)低所得者や高齢者などの負担を充分に考慮した対策を
金子 敏江
9月11日(木)14・20~
1、医療問題
(1)問題だらけの「後期高齢者医療制度」に対して、なぜ市長は国に対して廃止の声を上げられないのか
(2)75才以上のお年寄りに「人間ドック」への助成を
2、介護保険制度の充実改善に向けて
(1)第3期事業計画の到達と評価
(2)第4期事業計画の充実のために
3、新図書館建設問題
4、地域問題
(1)美杉台地域の人口増への対応について
(2)日高市横手台地内小学校建設予定地の用途地域変更について
(3)飯能駅南口ロータリー内市道の拡幅を
(4)図書館前交差点の改良工事にともなう駐車場の確保について
新井 巧
9月12日(金)10~
1、(1)改めて医療・公立病院の根本的な問題
(2)市立病院の改革プランの検討状況について
(3)公的病院としての基本的な考え方と位置づけについて
2、(1)原油高、原材料高騰問題と景気対策
①市として実態調査と具体的な支援策を
②市独自の景気対策を
3、(1)地域住民の「足の確保」、交通対策
(2)山間地における交通支援策の検討を
4、(1)水道未普及地域の全体計画と許認可等
(2)共同給水施設整備事業の拡充を
5、 行政改革にあたっての基本的な考え方
核廃絶にむけて新たな署名運動
原水禁世界大会報告集会開く
今年も広島、長崎を会場に原水爆禁止世界大会が開催され、飯能市からも埼玉土建飯能日高支部から2名が参加しました。8月29日にその報告集会が行われました。
来賓の滝沢市議はアフガニスタンで31歳の若さで命を落としたペシャワール会の伊藤さんの問題を取り上げ、「2001年の9・11テロの報復としてアメリカの侵攻により荒れ果てた国土を復興し子供たちに満足な食事を与えようと懸命に努力してきたのに、殺害されるなどあってはならないこと、このアメリカ侵攻の時、日本もインド洋に自衛隊の艦船を配備したが、今度は恒久派兵によりアメリカと一緒に戦争できる国づくりを進めている、憲法9条を持つ国として軍備ではなく平和を世界に訴える事が求められている。世界が平和であれば核兵器も要らない」と挨拶。
広島大会に参加した嶋瀬静江さんは「私は島根県の出身だが、6歳の時に行った。広島原爆投下後に救護所となった福屋百貨店から見た荒れ果てた光景は今でも忘れない。再び核兵器が使われることのないよう、核兵器廃絶を訴えて行きます」と決意を語りました。
この日は、全国革新懇代表世話人で元教員の三上満氏による「核も戦争もない世界へ」と題した講演も行われました。
自分のところから断ち切る勇気を
三上氏は広島の平和記念式典での子どもたちの訴えとして、3年間の例をあげ、06年は「命は誰のもの」として、命は自分のもの、家族のもの、そして自分を必要としているみんなのものと、命の大切さが表明された。07年は「自分のところから断ち切る勇気とやさしさを」と言う事で暴力と報復の怨嗟を断ち切ることを訴えている。また、08年は「何も知らなくて平和は語れない」として、「私たちは、大きくなった時、平和な世界にできるよう、ヒロシマで起きた事実に学び、知り、考え、そして、そのことをたくさんの人に伝えていくことから始めます」と訴えていたと取り上げ、宮沢賢治の「二十六夜」の童話の話なども交えながら、「戦争の愚かさ、核兵器の悲惨さを日本から世界に発信し核兵器廃絶に大きく踏み出す時と」講演されました。
2010年の核不拡散再検討会議へ向けて新たな署名運動が始まります。
高橋ストアー跡に法要殿建設?
周辺住民は猛反発
8月31日、宮本会館で高橋ストアー跡地に建設予定の法要殿の説明会が行われました。反対や不安をいだく周辺住民約90名が集まり、事業主である中央商事の田辺氏が、本町法要殿を建設するにあたって挨拶。山田建設設計が「開発指導要綱に従って説明」と話し始めると会場は騒然。「話が逆さま、事業主がどうしてもここに建設したいという思いが見えない」「小学校、高校がそばにあり、西中の通学路にもなっている。古い歴史を持つ文教地域だということをふまえての建設か」「周辺住民に説明したというが宮本会館は自治会のもの、全体への説明が必要だ」などの声が出されました。 住協に売買した高橋氏は、「住協とは葬斎場なら売らない。戸建ての住宅建築だということなので売った」と発言。約束が違っていることが明らかになり住民は激怒。
事業主も準備不足で迷惑をかけたことを認め、「今後、住民との話し合いを先行させる」ことを約束するなど、事前協議の書類提出に待ったがかかりました。
美杉台児童館まつり
楽しいあそびがいっぱい
二学期が始まるのを前にした8月29日、「美杉台児童館まつり」が行われ児童館、児童クラブを利用する地元の子ども達や家族、美杉台保育所に通う子ども達も参加して、美杉台複合施設の2階のスペースは子ども達でいっぱいにあふれ歓声が飛び交いました。
数日前から「お祭り」らしく部屋の飾りつけも折り紙を使って子ども達の手作り。『自動販売機』も出てくるおもちゃやアイスクリームもみんなで作った手作りです。輪投げ、ボール投げ、輪ゴムを使った射的やゲーム、工作、くじ引きなど子ども達と指導員さんのアイデアで楽しい遊びがいっぱいでした。児童クラブの子ども達は、日ごろ腕を磨いた「ハンドベル」の演奏や紙人形劇でがんばりました。
美杉台児童館と児童クラブは、飯能市社会福祉協議会が指定管理者となって運営していますが、児童館の丸井館長さんや職員の皆さんのアイデアと熱意で、児童館と児童クラブの子ども達の交流、「美杉台フェステバル」に参加することで地域の中で育ちあう関係を築いてきました。施設の空き時間である午前中を活用した「ひだまりルーム」(児童館・未就学児と保護者)、「メイプルルーム」(クラブ室・乳幼児とプレママも)も好評です。美杉台地域子ども達の遊びの拠点として大きく成長しています。
波紋(コラム)
芭蕉の句に〈としどしや猿にきせたる猿の面〉というのがあります。正月になると猿廻しの猿が猿の面をかぶってやってくる、猿が猿の面をかぶっても何も変わりはしない、やっぱり猿なんだよ、だまされてはいけないよという芭蕉のつぶやきがきこえてくるようです▼こんな解釈で、突然の福田首相の政権投げ出しと、後継者選びのドタバタ劇をみると、ことの本質がよく見えてくるようです。自民党総裁にだれがなろうと、どんなお面をかぶっても財界、アメリカ絶対の自民党政治の中身は変わりようがありません▼安倍、福田と二人続けて首相が政権を投げ出す事態が起こったことは、尋常なことではありません。エッという驚きもありましたが、考えてみれば自公政権がここまで行き詰まってしまっている、政治的解体状況にあるということの証明なのでしょう。こんども自民党は面のすげ替えで政権維持をはかろうとしていますが、こんな末期的な状況に芭蕉ならずとも哀れさを感じてしまうのではないでしょうか。今もとめられているのは政治の中身の変革なのですから。
新飯能1637
名栗小学校建て替え
地域ぐるみで引っ越し
8月23日~24日の2日間、上名栗にある名栗小学校校舎の建て替え工事をひかえ、仮校舎へ引っ越しが行われました。
校庭に建てられた仮設校舎は平屋建てで3棟、卒業生や保護者など108名の方々が参加し、123名の子ども達の机や椅子、理科室の分厚い机を分解して運んだりと、23日には小雨がふる中での作業でしたが、大半を搬入しました。
現在の名栗小学校は、昭和40年に3校あった小学校を統合して新しく建設されたもので、すでに40年以上経っており、合併前に「耐震診断」が行われていました。
合併後の「耐力度調査」の結果、建て替えでも補助金が出ることから、名栗小学校の建て替え計画が進められ、新しい校舎に夢と希望がふくらみました。
学校林の活用でぬくもりある教室に
そのような中で、「子どもの頃、学校林を植えた覚えがある」という声が出され、学校林の木材を活用してぬくもりのある校舎を造ってほしいと言うことになりました。学校林は、裏山の奥にありすでに切り出され、乾燥、製材されています。 この作業に1年間を要するために、予定より1年遅れて来年の8月に完成の予定です。これから次代を担う子ども達の待望の学舎が、地域を上げて取り組まれていることに、あたたかい地域の和が脈々と受け継がれているのだと思いました。
2階建ての一部木造校舎
建設工事については、すでに入札が行われ、細田建設株式会社が落札していますが、2億8500万円の契約になっています。(9月議会で契約締結の議決を求める議案が出されています)
鉄筋コンクリート造一部木造2階建、普通教室6室や職員室などが1階、音楽室、理科室、図書室などが2階に配置されています。
さよならイベントも計画
学校では、地元自治会と名栗地区青少年健全育成の会と協賛で、31日(日)に名栗小学校で「名栗小校舎さよならイベント」(午前9時~午後3時、雨天決行)を計画し、地元の方や名栗小に縁のある方に是非参加してほしいと呼びかけています。
飯能市立病院を良くする会は23日、自治労連埼玉県本部・阿部登志雄氏を講師に市立病院の指定管理者問題の学習会を行いました。
市立病院の指定管理者
地域医療と雇用を守ろう
飯能市が市立病院の経営を埼玉医大に委託(指定管理者制度)しようとしていることから、計画したものです。
阿部氏は、まず「自治体病院経営の困難さは、国の医療費抑制政策で診療報酬の引き下げと医師数抑制、加えて地方自治体への地方交付税削減にあること」を指摘しました。
同時に、国が地方自治体をコントロールする手段として地方財政健全化法で、一般会計だけでなく自治体の全ての財政支出をチェックし、国のいうがままにしようとしていることに警戒が必要だと強調しました。
また、「指定管理者制度は、管理経費削減がねらいで、上尾の武道館は5年間で24%削減、名栗元気プラザは5年間で13%削減する計画。全国的に指定管理料が年々削減されている」ことを紹介。職員の身分と雇用問題では、分限免職(解雇)や賃金の大幅改悪の危険性があるとして、解雇を許さない職員、住民の闘いが求められている」と指摘しました。
阿部氏は、「病院経営と地域医療をどうするのかが明確でないまま指定管理者制度という市の姿勢は考えられない」と市の姿勢を批判しました。
定数削減より議会の活性化を
議会のあり方研究会開く
飯能市議会に設置された「議会のあり方研究会」は26日、第5回目となる研究会を開催し、主に定数問題を協議しました。
座長から「飯能市の定数は23名だが、現在欠員が2名ある。どのくらいの定数がよいのだろうか」と問題提起がありました。
ある委員は、「私は19名程度が良いと考えている。定数削減と合わせて、色々と出費が多いので、議員報酬の引き上げが必要ではないか」と発言。経費削減という視点ではなく議員報酬引き上げのために定数削減が必要だとの考えを明らかにしました。
他の委員は、全体として定数削減には慎重で、「合併時に36人の議員がいたが、合併直後の議会で飯能市の定数だった26人をさらに3人削減して23人になった。合併して3年色々課題があるなかで、さらに削減というわけにはいかないのではないか」「前回の定数削減で4つの常任委員会が3つになった。さらに削減と言うことになると委員会審議にも支障が出るのではないか」「地方分権のなかで、議員の政策立案能力を高めることの方が求められている」などの意見が大成を占めました。
分権時代 議会の役割益々重要に
新井たくみ市議は、「分権時代、地方議会の役割は益々重要になっている。行政のチェック機能と政策立案能力を向上させるためにも相応の議員数が必要だ。飯能市の定数は、自治法が定める上限30人より23%少ないのが現状、議員報酬も平均で3万円程度低いなかで11年間据え置いていることを市民に知ってもらえばもっと議員を減らせと言う声は出ないのではないか」と発言しました。
研究会は、次回の会議でこれまでの議論をまとめ、代表者会議や議会運営委員会などで具体化に一歩踏みだそうということにしています。
雨の中7会場で防災訓練
24日、飯能市の防災訓練が飯能第二小学校を主会場にして行われました。訓練は立川断層帯を震源とするマグニチュード7・3の地震により、第二地区は震度6弱の大揺れで家屋の倒壊や火災が発生。道路や下水道、ガスなどのライフラインも被害を受けたことを想定し、市職員、地域住民など510名が雨の中、早朝から第二小学校に避難。
沢辺市長を本部長に災害対策本部を設置、直ちに副市長、教育長は各地域の災害状況の把握、建設部長らは倒壊家屋の調査に出動する。アマチュア無線の人たちも参加。
雨天のため当初予定していた、防災航空隊による上空からの情報収集や校庭での下水道などのライフラインの復旧、バケツリレー訓練等は中止されが、グランドでは初期消火、土嚢積み訓練を行い、体育館では応急救護、炊き出し訓練、自衛隊の救助用器具の展示・説明などが行われました。 他にも飯能西中、一小、原市場小、南高麗小、加治小、東吾野小などでも地域の防災訓練が行われ総勢1600人以上が参加しました。
日本共産党飯能市議団は、市民の意見や要望を市政や国政に反映させるため、各種団体と懇談を重ねていますが、建設労働者や私立保育園の保育士、教職員組合との懇談を行ない、切実な要望や意見が多数出されました。
原油高騰で車に寝泊まり
土建・教組・すぎのこ労組と懇談
埼玉土建組合飯能日高支部との懇談では、市内の仕事が減り、遠距離の現場が増えているが、原油高騰によりガソリン価格があがっているので、毎日現場へ通うことが出来ず現場の車の中で寝泊りをしている。鋼材をはじめ原材料費の値上がりにより、一般家屋より少し大きめの仕事が入っても、材料費購入の資金繰りがつかず、せっかくの仕事なのに手を出せない。金融機関が貸し渋るなかで公的な緊急融資制度の充実を求める要望、公共工事の発注にあたっては下請け職人の賃金を保証するため2省(国交省・農水省)協定単価を提示し遵守するよう指導を行ってほしいなどの切実な要望が出されました。
また、すぎのこ労組からは、公私間の格差を是正、障害児の実態に見合う加算額の要求。教職員組合からは来年度から、吾野などで学校給食室の統合をすすめようとしているが、現場の声が反映されていないなどが指摘がされました。
波紋(コラム)
<秋ふかき隣はなにをする人ぞ>ではありませんが、自宅のマンションで、アフリカ産コブラなど毒蛇五十一匹を無許可で飼っていた人が逮捕された事件には驚きました。蛇には恐怖感があるのでぞっとしてしまいます。世界で最も毒性が強いとされているアフリカ産コブラ「ブラックマンバ」もいたというのですから、知っていたら怖くてとても隣になんか住む気持ちにはなれないでしょう▼隣でなにをしているかはマンションなんかではなかなかわかりませんが、住宅地であれば、それが事務所として使われていたかどうか、人の出入りがあったかぐらいのことはわかります。事務所として使っていたようには見えなかったと近所の人も言っています▼大田農水相の疑惑は、政治団体の事務所を秘書の自宅に置いたことにして、五年間で総額五千万円近くの架空の事務所費や人件費を支出したと嘘の報告をしたというものです。有権者をなめるなといいたくなります。