新飯能1600
やる気になれば
経営改善は十分可能
市立病院を良くする会が学習会開く
飯能市立病院を良くする会は17日、第3回目の市民学習会を東吾野公民館で開催しました。
杉田実代表は挨拶のなかで、この間の市立病院を守る住民運動は大きく広がり、全国的にも注目されていることを紹介。「今また、小規模校の給食室も統廃合されようとしている。ここでも効率優先で大切なものが切り捨てられようとしている」と市政を批判しました。
続いて、自治連東吾野支部長の高澤謙蔵さんが挨拶。自治連、良くする会で2万を超える署名を提出したこと、東吾野・吾野地域11会場で住民懇談会が開催され、313名が参加して、活発な意見や要望が出されたこと、それらの意見、要望をとりまとめて、8月に44名の自治会長連名で要望書を沢辺市長に提出したことなどが報告されました。
講師の篠崎次男さんは、まず、「自治体病院とは、住民の意志によって開設されたもので、その住民の意向にそって運営が行われるべきもの」という全国自治体病院協議会総会の採択文書を紹介し、民間病院などとは根本的に位置づけが違うことを強調しました。
必要な赤字と改善しなければならない赤字
そのうえで、医療そのものが不採算的要素が大きいこと、運営の困難な要因の一つに国の医療政策にも原因があることを指摘した上で、「だから赤字でも良いと言うことでは無責任。税金で手当てする必要な赤字と改善しなければならない赤字がある」として、「飯能市立病院には改善しなければならない点が多い。まず、病院経営に責任を持つ体制ができていない。責任ある事務職が置かれて、病院長とともに、患者の苦情や要望に機敏に応えられれば、それだけですぐにでも変化が現れる。やる気にさえなれば改善できる点が多い」と具体的に指摘しました。
また、コンサルタントが経営分析し、人件費の経費削減などに触れたことについて、「経費を削るだけでは良くならない。市民の要望に積極的に応えて、患者を増やす努力が重要。そのために、積極的に病院運営に提案することやボランティアなども必要ではないか。良くする会も考える段階から行動する段階に入っている」と強調。「地域医療の拠点として、例えば生活習慣病の予防とコントロールなどに役立つ病院活動の展開も期待できるのではないか」と提案しました。
12月議会のお知らせ
12月定例市議会が11月30日に開会されます。
議案としては、健康推進部の設置など部室設置条例案や65歳以上の国保税の年金天引きするための条例案、後期高齢者医療に関する条例案、また、一般会計補正予算案など10件と給与改定条例案などです。なかでもさわらびの湯の指定管理者選定の議案は動向が注目されます。
一般質問は12月5、6、7日の予定です。なお、今議会への請願、陳情、要望などの受付は、11月26日(月)午後5時までです。ございましたら連絡を。
赤旗囲碁将棋大会
市内在住の関さん全国優勝
11月13日に行われた、しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会で柳町在住の関翔一さん(17歳)が初出場で優勝しました。関さんが囲碁を始めたのは小学6年生のとき、当時はやっていたアニメ「ヒカルの碁」がきっかけでした。家族は誰も碁を打たず、自宅マンションから見える碁会所に通って覚えました。今では、その碁会所で指導対局のアルバイトをしています。中学3年生の時子ども対象の全国大会に参加。高校一年生で高校選手権で6位入賞。翌年には全国高等学校総合文化際で個人第3位入賞。現在、プロ棋士を目指して高校をやめ東京で同じ仲間と研究会に参加して腕を磨いています。囲碁をやってきて良かったことは、「自己表現ができるところ」だといいます。自分らしい碁を打ち続けたい17歳。家族は「碁のことは全くわかりません。普段はほとんど話しませんが、優勝できてうれしそう。心配だけれど見守ってあげたい」と語っています。
消費税の増税
大企業減税の穴埋めに
飯能連絡会が消費税増税反対宣伝
「消費税の廃止を求める飯能連絡会」は、毎月定例の署名と宣伝行動を行っていますが、11月20日、まるひろ前で行ったところ、すすんで署名をする人が大変多く驚きました。「前は年金も少しずつ上がっていたのに、今は毎年減額。あんまり庶民ばかりいじめないで」、「もう増税はいや!、全然余裕ありません」、「消費税の引き上げどころじゃないでしょ!防衛省と軍需企業との癒着を徹底的にやってもらいたい」と、対話がはずみました。政府税制調査会が20日に出した答申は、少子高齢化の進展にともなう社会保障費をまかなうために「痛みの伴う改革」が必要と、3年ぶりに消費税率の引き上げを明記しました。同じく自民党の財政改革研究会も21日、消費税という名称そのものも「社会保障目的税」と明確化して、年金の国庫負担を今の3分の1強から2分の1に引き上げるため21年、22年と2段階で引き上げる内容でまとめました。どちらも、今までどおり福祉のため、社会保障の財源にという理由ですが、大企業への行き過ぎた減税を改めるとは口が裂けても言いません。この間、国民が払った消費税は、大企業の減税の穴埋めに使われてきました。福祉のためどころか年金も医療も介護も悪くなる一方です。連絡会では、国民いじめの政治を変えるためにさらに運動を強めたいとしています。
日帰りでも有意義な視察
議会だより編集員会
市議会だよりは、編集委員会として、6名の議員があたっていますが、委員会では、いままで2年に1回、一泊で視察研修(研修費1人5万円)を行っていました。
今年は、この視察の年になっており、視察についてのあり方の論議が行われました。
滝沢議員は「議会だよりについては、インターネットが発達している中で、必要な議会だよりを取り出すことは容易に出来るので、一泊して視察に行く事が必要か」と指摘。各委員も「視察は現地の編集状況の把握も出来るので必要と思うが、飯能市の議会だよりの編集に真に役立つものとすべき」との意見で一致。今年は入間市と富士見市に決まり、11月16日に日帰り視察を行いました。
入間市の視察では、事務局と委員長に丁寧に対応していただきました。編集内容は市民にわかり易く、また議会の内容の主要なところを的確に伝えようとの事から、編集委員には、各常任委員会の副委員長も加わり9名で構成され、常任委員会の報告は副委員長が執筆、一般質問は、各質問者が執筆し、関係ある写真やグラフについても本人の選定したものを掲載していました。また市民の声も写真入で掲載され、親しみ易い議会だよりとなっていました。
近隣の自治体の視察でもでもたいへん参考になる良い視察になりました。尚、視察費用は0円でした。
リピーターが多い
「お散歩マーケット」
今年も南高麗で開催
11月18日、南高麗・上直竹上分地区において「お散歩マーケット」が行われました。
山の急な斜面に張り付くように点在する30戸ほどの集落、その軒先には柚子やレモン、手作りコンニャクが並べられ、手打ちうどんや手作りのカレー、パンなどが庭先のテーブルや座敷を食堂に見立てて振舞われています。渡された地図を頼りに店ごとデザインの違うスタンプラリーをしながら山あいの家々をショッピングや食事を楽しみながら回りました。
この手作りイベントは、今回で7回目になるそうですが、参加者は400名ほどでその6割がリピーターだったそうです。
主催は地元の実行委員会で、飯能市エコツーリズム推進室の協力で行われているそうです。
詳しくはホームページhttp://kamibun.qp.land.to/でご覧になれます。
波紋(コラム)
どうも歳をとると思い出話が多くなるようです。学校給食にも話が及びました。『鯨のこはくあげを食べた時の感動は忘れられないな』と私がいうと、相手は「全国の学校で鯨を食べいたなんて信じられない。俺たちは鯨で育った世代ということだな」と懐かしそうでした。現在の捕鯨問題に学校給食で鯨を食べだことがどれほど影響しているかはわかりませんが▼その学校給食で、これからの飯能はどうなってしまうのだろうかと心配させる事態が起こって
います。学校等給食検討委員会が、今年になって吾野小、東吾野小、西川小、吾野中の調理室を西川小に、南高麗中を南高麗小に、精明小を双柳小に、第二小を原市場小に再来年の二十一年度から順次統合してゆく最終報告をまとめたというのです▼再来年といっても先の話ではありません。来年度予算に西川小への統合のための予算が計上されるといいます。地元の人たちはどんな思いでいるのでしょうか。病院も、学校給食も切り捨ててしまって、地域の活性化などはかれるはずがありません。