新飯能1606
さわらびの湯 地元との協力関係などに不安
指定管理者の選定 委員会で可決
12月議会の経済建設委員会で継続審査となっていた「さわらびの湯を指定管理者として名栗さわらびの湯・共同企業体(都内に本社のある中堅企業)に選定する」議案が17日審議され、新井たくみ市議が反対しましたが、安藤、野田、加涌、松橋市議の賛成多数で、可決しました。
この委員会には、名栗地域住民を始め、林業関係者など多数の傍聴者が詰めかけました。
地域振興と活性化に寄与できるのか
まず、新井市議はさわらびの湯の設置目的は、「都市と山村との交流とともに、市民福祉の増進を図ること」であり、企業の企画力や収益性だけが評価されるのではなく、地域振興や活性化に寄与することが重要ではないかと指摘し、「それぞれの自治体に裁量権が十分保障されているなかで、地元団体に運営を任せられるような配慮が必要だったのではないか。②地元とこじれた以上、一度もとに戻し、直営で運営し、経過をみながら再度検討することは考えられないか。③本会議で副市長が『もう少し配慮すればよかったと反省している』と答弁したが、どのように配慮が足りなかったのか。反省点は何か」とただしました。
沢辺市長は、「そのようなことは考えていない」副市長の答弁については、「コメントできない」などと答えました。
地元への配慮不足など指摘し反対
新井市議は、採決に先立って、まず、指定管理者制度そのものの問題として、そもそも財界の要求にもとづいてつくられた制度で、狙いは公共施設を民間の営利目的の市場にするということだ。民間株式会社が市民の税金で建てた施設をただで使って、利益をあげることになる。管理委託をする場合には、設置目的が十分果たせなければならない。さわらびの湯は、『都市と山村の交流とともに、市民福祉の増進を図ること』だ。収益性だけでなく市民福祉の増進、地域振興が図られなければならない。そうした点から見ると、今回の指定管理者の選定は、企業経営の実績とノウハウ、市への納付金が高く評価されたもので、地域振興、住民参加、地元企業・組織の育成という点からの配慮に欠けるものだ。公募、非公募にかかわらず、指定管理者予定候補者の決定に至る経過を公開し、指定の際には、協定書の中で明確にされる詳細な事項に設置目的が十分果たされるようなものにして、情報を開示し、共有することが必要で、今回の選定は十分とはいえない。市民福祉の増進を図るという点でも、市民への利用料金の減額なども検討されていない。また、これまで、さわらびの湯で行ってきた観光業務をなくすことは、今後の観光行政に不安を残すものになる」との主旨で反対しました。
恩師や旧友と話に花が咲く
飯能成人式 1006人が新成人に
1月14日、市民会館で成人式が開催され、華やかな振袖姿や真新しいスーツに身をつつんだ若者たちで賑わい、あちこちに同窓生や友人同士の輪ができ、お互いの晴れ姿を携帯で撮りあったりしながら話に花が咲いていました。
式典は、新成人のお囃子でオープニング、来賓の祝辞が行われたのち、『20歳のメッセージ』では粕谷桃子さんが「人の命を助けられる看護士を目指しています」また、町田雄太さんは「成人としての責任を持ち続けて行きます」と、大人としてのスタートに新たな決意を語っていました。今年、飯能市では1006人が20歳を迎えました。
また、会場周辺では「飯能9条の会」のメンバーが、のぼりを立てながら、平和憲法を守ろうと呼びかけ、新成人や付き添いの家族にチラシを配布しました。
後期高齢者医療制度
参加者少なく再度説明会の開催を
飯能市役所国保年金課が行った「後期高齢者医療制度」の説明会は、昨年10月から12月上旬まで、笠縫ふれあいサロン、サロン時計台(南高麗地区)、本郷からっ茶会の三つの集会と市内12公民館で行われ、15会場で延べ247人の参加でした。
参加状況は大変少なかったのですが、質問はやはり保険料や納付についての質問が多く、窓口での負担がどう変わるのか、新制度の内容などでした。
参加者の中から、参加状況と説明の内容が不十分ではないか、もう一度分かりやすく説明会を開催してほしいという要望が寄せられています。担当課としても積極的に対応したいとしています。
また、65才~74才までの障害者で、現在老人保健法の受給資格者となっている人は、この制度に残るか、後期高齢者医療制度に残るかを選択できることになっていますが、その状況は、対象者362名中57名の方が、後期高齢者医療制度へは加入しないとしています。ただこれは、12月10日付けで郵送し、12月21日までに申請書の提出がない場合は、「後期」に移行するというもので、高齢障害者にわずか10日間で判断を求めるにはムリがあります。今後も親切な対応が求められます。
ボランティアに
支えられていることに感謝
飯能市には一人暮らしのお年寄り世帯への昼食会や配食サービスを行っているボランティア団体が9つ、活動人数は150名を超えています。 市内や吾野地域まで配達している配食ひまわりの会(代表山崎トヨ子さん)は今年初の配食サービスを16日に行い、山田市議が参加しました。
早朝7時には集まり保健センター2階の調理室で食器を煮沸、床を濡らさないように新聞を敷く等、手早く仕事に取りかかる。食材に無駄がでないきり方、残ったものの使い方、味付けなど一つ一つ丁寧にリーダーが指示。この日のメニューは、鮭の塩焼き、かぼちゃのサラダ、さつま揚げと大根の煮物、ほうれん草のごまあえ、ミニトマト、みそ汁、みかん。と純和風。9時半には吾野のユガテ地域に配達開始。かわいい風呂敷に包み、みかんの出し方や体調を気遣うなど、相手を大事にしている様子が伺えます。午後は、自分の反省すべきことはなかったか、コース内の高齢者の様子などの情報交換、次回の打ち合わせや買い物等で一日がかりです。
こうした活動を広く市民に知らせたいと思うと同時に、ボランティア活動に支えられていることを飯能市はもっと評価すべきだと思いました。(山田利子)
大河原地内で大規模な仮設道路工事
昨年10月初旬から大河原~クリーンセンターに上る県道青梅ー飯能線の東側を大規模に削り、仮設道路を構築する工事が始まりました。
これは、都市再生機構(旧公団)が行っているもので、県道の途中からクリーンセンター入り口までの道路を幅員18mの道路にすること、その前に仮設道路の建設と汚水管と雨水管を敷設するための工事が行われているものです。工期は平成20年3月中となっていますが、4月以降も引き続き行う予定です。
下水の工事は、県道部分とさらに見直し後の公団大河原団地(当初8000人計画を2000人・600戸)の住宅地部分まで行うこととしています。さらに、約80haの広大な大街区への企業誘致をすすめる関係で、現在、平成22年から使用できるようにする計画ですすめられているということです。
波紋(コラム)
環境NGO(非政府組織)の意見広告には、タイタニック号を思わせる船に、アメリカのブッシュ大統領、日本の福田首相、カナダのハーパー首相の三人が乗り込んでいて、「(削減)目標なし、(温暖化で溶けて)氷山なし、地球規模の災害だけが、すぐやってくる」と痛烈な批判が書かれていると、党旗びらきで志位委員長が紹介しています▼同じ資本主義国でも欧州諸国は京都議定書にもとづき温室効果ガスの大幅削減に踏み出しているのに、日本は逆に6・4%も増やし、アメリカとともに、"環境破壊同盟"をつくっているというのです。後は野となれ山となれの潮流に日本が関与しているというのは恥ずかしいかぎりです▼タイタニック号が氷山と接触して沈没したのは今から九十二年前の一九一二年のことです。船長エドワード・ジョン・スミスは自らの意志で船と運命をともにしました。タイタニックを民主党となぞらえるのはどうかと思いますが、新テロ特措法の再議決を退席し棄権した小沢代表の無責任さと比べてしまうのは私だけなのでしょうか。