新飯能1752
暮らしと福祉・教育応援を
みんなの会が副市長と懇談
住みよい飯能市をつくるみんなの会(略称・みんなの会)は25日、先に提出した14項目の要望書に基づいて、本橋副市長と懇談しました。
冒頭、みんなの会副会長の杉田実さんは、「沢辺市長と直接合って懇談ができればよかったが残念だ。沢辺市長と違う立場の意見にも耳を傾ける姿勢が必要ではないか」と述べました。
会長の関谷さんは、「公共工事現場や非常勤で働く公務労働者の賃金や労働条件を守るために公契約条例の制定を」と求めました。また、「住宅リフォーム助成制度を作って頂いたことは大変喜ばしい。図書館建設など地元業者に仕事が回るようにしてほしい」と要望しました。
子育て支援策の優先順位は低いのか?
新婦人の本多さんが、「子ども医療費の3000円の自己負担を無くしてほしい」と求めたのに対して副市長は、「市財政も大変な中で、優先順位がある。国が子ども手当てとして月1万3000円出しているので、そのなかで対応してほしいなどと述べました。
杉田さんは、「小規模校で複式学級になっているところが増える状況にあり、市独自に授業が受け持ちできる補助教員を配置してほしい。学校給食の民間委託はしないでもらいたい」と求めました。
副市長は、「小規模校については、地元でも適正規模について真剣に議論してもらいたい」と統廃合を視野にいれた発言をしました。
本橋副市長は、「いただいた要望書は各部署で検討してもらっている」と述べました。
要望事項の概要
1、市内中小業者の仕事が確保できるよう学校、保育所、市営住宅、公園、道路、水路改修など身近な公共事業を増やすこと。
2、県水受水の増量計画を見直し、おいしい飯能市の水を守ること。本郷浄水場の建設計画を位置づけて、3万2千人分の水利権を守ること。
3、下水道使用料金の値上げはしないこと。
4、国民健康保険税を引き下げること。市として、国民健康保険税の医療費一部負担金の減免要綱をつくり、低所得者への配慮を行うこと。
5、豊かな学校給食を守るために、学校給食調理員の退職不補充方針を改め、正規調理員を採用すること。
6、子ども医療費無料化の3000円の自己負担をなくし、小学校卒業まで拡大すること。
7、障害者施設へ公的補助を積極的に行い、障害者の生活を支援すること。
8、保育の充実と子育て支援策を
① 総合保育施設建設にあたっては、保護者、保育士など関係者の声を十分活かした施設と運営にすること/② 臨時保育士6割、正規保育士4割という異常な基準を見直し正規保育士を増やすこと/③公私格差是正のために、私立保育園に補助金の増額/④ 親の自己責任を押しつけ、男女共同参画社会にも逆行する「親学」の推進をやめること。
9、豊かな教育をめざして①30人学級を早期に実現② 小規模校の複式学級に、市独自に授業の受け持ちができる補助教員を配置する③ 就学支援の充実と徹底、奨学金の充実。④ 学童クラブの一人親家庭補助と障害児加算を独自に行うこと。⑤ 図書館建設にあたっては、市民要望を積極的に活かし、木のぬくもりの感じられる文化性の高い施設にする。
10、住民の「足の確保」を位置づけた交通政策の検討・具体化を積極的に行うこと。
11、公契約条例を制定して、公共工事現場で働く労働者や市で働く臨時職員及び委託労働者の処遇を改善する。
12、地産地消の農業を積極的に支援し、各地域で市民農園を拡大すること。
13、必要のない丸広ビルのフロアー借上げはやめること。
14、安心して受けられる介護保険制度にすること。
原市場地域の下水は見直したはず
つじつま合わぬ市長答弁
今議会に下水道使用料の値上げ案が提案され、30日に本会議質疑が行われました。
質疑のなかで、新井たくみ市議が、「市は一般会計からの繰り入れを減らしたいとしているが、一般会計の繰り入れには国も認めている基準内の繰り入れ(市は2億6200万円と試算)と用地取得に係る資本費、未供用施設、先行投資施設など政策的なものとして、公費負担が妥当なものがある。3・5ha=37億円で取得した未利用地、また、原市場地域を公共下水道地域に迎えに行くとして12・5億円投じて市民会館から永田まで敷設した本管は原市場地域は合併浄化槽処理地域に見直しをしたことで全くムダになった施設。こうした資本費を使用料に転嫁すべきではない」と指摘しました。これに対して沢辺市長は、「特環の処理場(原市場・土屋医院裏)も老朽化しており、それを迎えに行くために必要なものだ」と答弁しました。
答弁の矛盾深まる
新井市議は、「8月の議員全員協議会に、見直し案が出されている。矛盾する」として再度、担当参事に答弁を求めたところ、休憩となり、市長と担当が協議。「本管で迎えに行く方針だ」などと、市長答弁を変えませんでした。
原市場、第二区を合併浄化槽処理区に変更してもなお、数十億円をかけて、本管を敷設することは常識では考えられません。引き続き、追求が必要です。
久下六道の整備については、突然、8月末に地権者に対して測量を始めたいとの話が出され、説明会でも多くの意見が出されました。その後、何の説明もなく、11月の都市計画審議会では、幅員16mで整備を行うとの報告がありました。強引とも言える市の姿勢を質しました。
久下六道線整備に地権者の声を
滝沢おさむ市議の一般質問
滝沢 久下六道線は、平成18年、埼玉県の長期未整備道路の見直しで、「周辺道路の整備状況から幅員の見直しを行なう」としていた。県の示している「見直しガイドライン」では、該当路線は第3段階の検討へ速やかに進め、見直し要因について十分に精査を行い、住民の意見も十分に反映させる事が求められている。しかし、こういった事が一切行なわれず、4年間放置されてきた。地権者にも報告もしてこなかった、この状況についてどう考えているのか。
建設部参事 久下六道線は299バイパス開通などから、見直しの対象になったものだが、中心市街地活性化の視点から慎重な検討が必要で、見直しを取りやめることも含め、地権者に、理解・協力をいただけるよう事情を説明していきたい。
滝沢 久下六道線については中心市街地活性化のために見直しを取りやめる事も検討すると言うが、
「中心市街地活性化基本計画(素案)」の中では歩行者や自転車を交通手段の柱として位置づけている。16m道路であれば3・5mの歩道は確保できるが、幅員16mありきで住民に提案をするのではなく、地域の意見を十分生かして計画を立ててから提案すべきではないか。
建設部長 参事が答弁したとおり、当初計画の16mの幅員で市としては整
備をして行きたいと思っている。この問題について今後庁内でもう一度整理を行い説明会を開催させていただきたい。また、考え方として歩行者・自転車のこともあるが更に防災上のことも街中ではある。賑わいのある中心市街地の活性化、安心して歩ける歩行者空間などのことから、地権者や住民に理解を求めていきたい。
滝沢 中心市街地活性化計画の中でも、市民一人ひとりが街を造り出すということも事もうたわれている。住民の意見を十分に反映されるものにしていく必要がある。
飯能消防団が特別点検
火災期を迎え、飯能消防団(武居芳明団長)の平成22年度特別点検が27日、358名が参加して、挙行されました。
制服姿で整列した団員らは、服装規律の点検、部隊訓練、機械器具の点検、諸帳簿の閲覧、消防操法、分列行進、放水訓練などを行いました。
点検終了後には、消防功労者に対する表彰式が行われ、総務省消防庁賞、埼玉県消防協会長賞、埼玉西部広域事務組合消防表彰が贈られました。
今年の優良分団は第7分団(精明地区)、準優良分団は第9分団(東吾野地区)でした。
労働者と住民を守る先頭に立つ飯能日高地労連が大会
飯能日高地域労働組合連合会(大野真議長)は、11月25日に第16回定期大会を開きました。11労組の代議員が参加しました。
活動のまとめで、春闘期の地域総行動、5月のメーデー集会、11月の自治体キャラバンなどの取り組みが報告されました。 運動方針では、狭山市のコニカミノルタと雇用の確保をめぐって裁判闘争している飯能在住の労働者の支援を強めることを含む方針案が提案され、全員で確認されました。
代議員の発言では、秋の拡大運動で目標を上回る加入者があった(埼玉土建労組)、現行の保育制度を解体しようとする国に対して、署名や集会で反対運動を起こしている(福祉保育労)、一月の教研集会に、元派遣村々長の湯浅誠さんの講演を予定している(市教組)、楽しい活動で加入者を増やしている(年金者組合)などの発言がありました。
執行部である常任幹事会の役員選挙では、加入して間もない若い組合員が加わったメンバーが提案され、全員が信任されました。
なおこの大会には、日本共産党から金子敏江市議団長が来賓として出席し、連帯のあいさつを行いました。
飯能市でもあったか市政実現を
みんなの会が総会
昨年市長選挙をたたかった住みよい飯能市をつくるみんなの会は30日、定期総会と講演会を開催しました。
みんなの会は、市民要求実現のための運動方針と役員を確認しました。
総会に続いて、「『日本一のあったか市政』の実現にむけて ー 蕨市・頼高市政誕生と3年半の歩み」と題してみんなの市長をつくる会の幹事で地区労議長の佐藤一彦さんが講演しました。
佐藤さんは、「頼高市長は元日本共産党市議を勤め、3度目の挑戦だった。この間、蕨駅西口再開発問題、川口、鳩ヶ谷との合併問題など大きな争点となった。前回破れた後も、住民投票条例制定を求める運動などで合併にストップをかけることができた。大きな住民運動の先頭に頼高氏が立っていた。頼高氏は個人的にも幅広い層に浸透し、フレッシュの会という組織が重要な役割を果たした。
当選後、与党は共産党4名だけという状況の中で、公約としていた駅のエレベーター設置などの予算案が否決されたが、2万筆を超える署名で後押しをして実現することができた。市立病院の改革にも取り組み医師の処遇改善で医師不足を解消、黒字に転換することができた」と報告。また、「頼高市長は、市長になってからも毎週1回の駅頭宣伝を欠かさず、市長へ直接要望する市長面会日は予約でいっぱい。私たちの面会予約も中々取れないくらい」と市民との対話が広がっていることを紹介しました。
波紋(コラム)
市は岩根橋の上流に大河原の県道飯能青梅線にアクセスする道路と橋を新たに建設する計画をあきらかにしました。都市再生機構が「飯能大河原」地区に造成している工業団地が完成間近になって、あわてて思いついたというのも変な話です▼もともと「飯能大河原」のアクセス道路として永田大橋がすでに建設されています。新たに住宅地と文教地区のまん中に工業道路を建設する理由はまったくありません。市と一部議員の考えはめちゃくちゃだといわれても仕方がありません▼もともと、あんな所に工業団地をつくって企業誘致ができるのか。時代遅れだという厳しい批判もあります。市は失敗した開発優先政策の亡霊にいつまでもしがみついていないで、頭を冷やして市民の声に耳をかたむけて欲しいものです。