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国保税引き下げ、障害者の生活支援など訴え
社会保障を良くする会が市と懇談
埼玉県社会保障推進協議会が毎年行っている「自治体要請キャラバン」が5月17日から27日まで、県内64市町村を訪問し、社会保障の充実を求め、自治体がかかえる悩みにも耳を傾け担当課職員と懇談します。飯能市は27日に行われ、飯能市社会保障を良くする会の皆さんを中心に35名が参加し、それぞれの立場から要求項目を出して懇談しました。 内容は、①国民健康保険税の引き下げをしてほしい。②「要介護度認定」に際しては実態に即した認定がされるように。③障害児・者の地域生活支援事業の利用料については原則無料にしてほしい。④保育所の待機児童の解消と公立保育所の民営化はやめて。⑤子ども医療費は中学3年まで拡大してほしい。⑥憲法25条及び生活保護法の徹底をはかってほしい等です。
国保については、加入世帯は13590世帯、被保険者は24827人で、その内滞納世帯は1871世帯と約14%が払いたくても払えない世帯となっています。その上、4月から平均9・7%の値上げで、「自営業者は二番底といわれる景気悪化と増税のダブルパンチで苦しい。引き下げを検討してほしい」と切実に訴えました。
失業者に二年間の減免措置
政府もこの間、世論におされて国保税の減免制度の活用を呼びかけていますが、適用を受けられる人は限定され、多くの生活困窮者が、滞納・無保険者になっていることから、今年4月から、失業者に対して最長で2年間、前年度の所得を3割とみて課税する減額措置をおこなっています。4月から120人の申請がでていると言うことでした。これには参加者からさらに期間を延長して実施するよう意見が出されました。
保育所の待機児童については、「潜在的な待機児童」がいることは市も認識しており、入れないと思って最初からあきらめて申請しない人がいるので、しっかり調べて対応してほしいと求めました。
議場に「日の丸」掲げないよう求め
地労連などが議長に要請
新飯能1725号で報道した「飯能市議会本会議場に『日の丸』を掲げよ」と鳥居議員が求めた問題で、飯能・日高地域労働組合連合会の野沢角栄事務局長と新日本婦人の会飯能支部の本多芙美枝支部長が加涌弘貴議長あてに、議場への「日の丸」掲揚をしないよう要請しました。
この要請書のなかで、「『日の丸』は、アジアの人たちにとって、いまもなお侵略のいまわしい過去の記憶と結びついているものです。日本の国民にとっても、『日の丸』に違和感を持っている人もたくさんおり、定着しているとは思えません。
国旗及び国歌に関する法律制定時も十分な議論もないまま、強行されたものですが、それでも国会答弁で小渕首相は、「政府といたしましては、国旗・国歌の法制化にあたり、国旗の掲揚に閲し義務付けなどを行うことは考えておりません。」と述べているように、国民の『内心の自由』が保障されなければなりません。ましてや言論の府として、様々な議論を尽くす議場において、議員、市民に異論があることを押しつけるべきではない」と求めています。
新図書館・総合保育施設設計スケジュール案示す
市民参加ですばらしいものに
5月25日開れた議会全員協議会において、新図書館と総合保育施設の建設設計スケジュール案が示されました。
この案(図)によると新図書館の基本設計について公募型プロポーザル方式(複数の業者から企画提案や技術提案を提出させ、提案内容を審査し、企画内容や業務遂行能力が最も優れた者と契約する方式)にて、6~8月に設計会社を決定し、9~12月に、隣接の総合保育所及び山手用地全体の景観、建物の外観等について協議し、平面図、外観図を作成する。その後、(仮称)新図書館設計検討委員会での検討、地元説明会の開催、市民へ公開して意見を求めていくことにしています。
総合保育施設は、7~8月に公募型指名競争入札で設計会社を決定し、9~12月に新図書館設計業者と山手町用地全体の景観、建物の外観等を協議。保育士、栄養士なども含めて平面図や外観図を検討し、地元説明会、保育所保護者等への公開して意見を求めていくことにしています。
そうしたことから、当初9月議会で山手町用地を取得する計画を前倒しし、6月議会の補正予算で取得します。
大きな成果を確信に
飯能市学童クラブの会が総会
23日、第7回「飯能市学童クラブの会」の総会が中央公民館で開催されました。学童クラブの会は市内の6学童クラブで構成されており約360名の児童がこのクラブを利用しています。
厳しい財政運営のなかで
開会にあたり石田会長は「飯能市学童クラブの会として発足し6年間が経ちましたが、昨年度ほど大きな変化が数多くあったのはなかったことだ思う。念願の双柳学童クラブ施設の小学校敷地内への新築、大規模化した一小、加治小学童の解消のためそれぞれ分割、新築も実現できた。しかし、現在見舞われている財政状況の悪化に対応すべく、指導員配置の見直しやパートさんの時間を減らすとともに保育料の値上げなどを行うこととなった」とこの間の運動や運営の厳しい状況を報告しました。
保育料減免は市が責任もって
この日、総会に参加した滝沢おさむ議員は「会長から報告があったように施設整備が整ったのは皆さんの運動の大きな成果でたいへん喜ばしいことですが、保育料の値上げについては高いという声も聞いている。やむにやまれず値上げでとなったのは、学童クラブの性質上保護者の生活に合わせて保育料の減免措置を講じていることなどが大きく影響していると思う。こうした減免制度は行政が当然責任を持たなければならない問題だ。皆さんと一緒に、市が保育料減免に助成するよう運動を進めて行きたい」と挨拶をしました。
学童クラブは第二種社会福祉事業と認められている事業です。誰でも保育料や運営の心配がなく入所ができる様に行政は対応すべきです。
倉掛峠
迂回路がやっと通行へ
中藤地域と原市場地区を結ぶ倉掛峠は、重要な幹線になっていますが、2月18日に工事中の山林が地滑りを起こして土砂を押し出し、それ以降不通になっています。
歩行者や自転車については旧道を迂回路にするようになっていますが、自動車は不通で通勤などに支障をきたしています。
5月25日の議会全員協議会に報告があり、道路課長は、「復旧には時間がかかるので、旧道を整備し、樹脂系すべり止め舗装で安全対策を行い、信号機による片側交互通行にした。5月31日から迂回路が通行できるようになる」と報告しました。
楽しさいっぱい
100円商店街
22日飯能銀座商店街では、県内初の「100円商店街」が開催されました。当日は天気もよく飯能新緑ツーデーマーチと重なり、買い物客だけでなくウォーカーも立ち寄るなど久々に大賑わいの商店街となりました。各店自慢の食品、装飾小物、雑貨、お米のつめ放題や落花生すくい(お玉一杯)など、工夫をこらした商品を並べて呼び込みをしていました。開店前から「新聞記事を見て面白そうなので来てみた」という新座市の男性。「ネーミングがいいね、楽しそう」と二人連れの女性客。「楽しいのでつい買ってしまったけど重たくて困ったわ」という高齢の方の買い物袋は、お米や粉、ところてんに野菜と重いものばかりでしたが楽しさが伝わってきます。次回は8月頃の予定とか・・・楽しみです。
波紋(コラム)
砂被りというか、相撲中継を見ていると、画面によく映る席があって、あそこに座っている人はどんな人なんだろうと思うことがありました。まさか暴力団関係者が特別に便宜をはかってもらいっているとは知りませんでしたが▼刑務所でも相撲中継は見られるので、服役中の幹部に元気な姿を見せたかったというのには笑ってしまいましたが、相撲中継が闇社会のなんらかの連絡通路になっていたことは事実のようです▼野中広務自民党元幹事長の首相官邸の官房機密費を、「言論活動で立派な評論をしておられる人」にも配ったという証言にも驚きです。ホントかいなと思ってしまいますが、マスメディアに登場する「評論家」の発言は、世論にも大きな影響をあたえています。その人たちが政府の機密費から「付け届け」を受け取っていたのです。信じられないことですが、相撲界も政界も「闇」の実態をきちんと明らかにすべきです。