新飯能1739
久下六道線 「必要性あるのか」と疑問の声
地権者への説明会行われる
久下六道線は昭和26年に都市計画決定されましたが、以後59年間その整備は行なわれずに現在に至っていました。しかし、急にその整備を進めるとし、8月30日、地権者などを集めての説明会が庁舎別館で開催されました。
久下六道線の整備計画は飯能駅北口の銀座通りの一方通行出口から国道299号の入間市境まで総延長2330mとなっていますが、今回の整備は銀座通り一方通行出口から郵便局までの約380mが計画され、現在約8mの道路幅を両側3.5mの歩道を持つ16mの幅にするというものです。市の説明では、事業の目的として①市街地を活性化させる②観光客の集客を図る③歩行者優先のためとしていますが、いきなり16m道路の整備を行なうとの、あまりにも急な話しに住民からは多くの疑問の声があがっています。
住民の立場ではない
ある方は「事前にまったく説明がなく16mの道路に広げるから説明会に集まってくれ、来て見たら事業ありきで全く話にならない、住民の立場に立っていない」「歩行者が危険というのであれば、歩道優先の整備を行なえばよい、16mの幅は必要ではない、見直すべきではないか。いま一番危険なのは郵便局から西武線、八高線を渡り元ジャパンホームバリューまでの間ではないか、そこから整備を進めるべきではないか」など多数の意見が出されました。
しかし、市は「道路幅を見直す考えはない、皆さんに道路がどうなるのか示すためにも、今年度は現況平面図を作成するため測量を開始するので、立会いをお願いしながら測量を行い木杭の打ち込みなどを行いたい」との答えに終始しました。
見直しが示されている路線
平成17年に埼玉県から長期未整備計画道路の見直しガイドラインが示され、市は、18年に「国道299バイパスの開通等、周辺道路の整備が進んだことから、重複する現道(国道299)で交通機能を果たすと考えられるため、幅員を変更する方向で見直しを進める。」としています。
市は市街地の活性化を理由に挙げていますが、なぜ見直しは行なわないのでしょうか。道路拡幅により商売を続けることが困難になる商店が出ることも考えられます。権利者、住民の意見や声をしっかり聞いて街づくりに生かしていかなければ住民無視の街づくりになります。街の活性化どころではなくなるのではないでしょうか。
入居希望多いなか建て替え計画なし
市営住宅審議会開かれる
8月31日、市庁舎5階で市営住宅審議会が行われました。
飯能市の市営住宅は、富士見、浅間、前原、中山、岩淵、向原、新田、平松団地など8団地725戸で、県営住宅2団地54戸(中山30戸、川寺24戸)を合わせると市内の公営住宅は10団地779戸になります。そのうち昭和20年から40年代に建設された建物は耐用年数も経過していることから、前原、向原団地については退去後は解体工事が進められています。
景気悪化や失業等で民間住宅に住み続けられないと市営住宅への応募が相変わらず多くなっています。
今年度の応募状況は83件、8月末までに12件が入居できました。あとは空き次第整備して斡旋しています。
熱中症対策も必要
委員の山田市議は、65歳以上の単身世帯が150世帯、そのうち76歳以上の高齢者が49世帯32・7%にもなっていることから、猛暑で熱中症が社会的問題になっているので対応策を求めました。担当課は「管理人を通して見廻りをして安否確認をしている」とのことでした。さらに前原、向原団地を取り壊しても「建て替はしない」「民間借り上げもしない」ということでは住宅困窮者が益々増えるのではないかと指摘しました。
昨年見送りした下水道料 金の値上げ案を説明
第2回下水道審議会開かれる
2日、今年になって2回目の審議会(吉田親義会長)が開催されました。10人の内6人の委員が新しく入れ代わったことから、下水道課から昨年審議されてきた内容をもう一度委員に説明するという内容でした。
特に、下水道料金の値上げ案については、昨年の審議会のなかで、依然として景気と雇用の悪化が続いていて市民生活がきびしい時だけに、値上げの時期を考える必要があるという意見が多数出され、市は22年4月値上げの予定を見送りしたという経過があります。
今回提案された値上げ案(前回とほぼ同様)は、2段階に分けて改定率30%、約2億1千万円の値上げで、当面、17%、約1億2千万円の増収をはかりたいとしています。 具体的には、17%値上げした場合は、1ヶ月20立方使用したとして1848円のところ、2268円と420円の値上げになります。
市は、下水道会計に繰り入れる一般会計からの繰入金の額を削減することを、『行革』の方針にしています。一般会計からの繰入金を削減することは、当然その分は料金値上げで市民にふりかかってくることになります。 いま市民生活の厳しさはいっそう深刻です。これまで通りの繰り入れを行い値上げは避けなければなりません。
住民要求掲げて
日本共産党の一般質問
9月8日(水)14・20~15・20
滝沢 修
1、図書館の設計業務委託について
2、虐待から子どもを守る取り組みについて
①実態の把握や対応について②地域からの情報を直ぐ生かせる仕組みは③親を孤立させないなど予防策と支援について
3、(1)久下六道線の整備について
(2)岩沢南北地区の整備について①個別説明会②資金問題
(3)この間の下水道整備説明会から
(4)佐瀬踏み切りから国道299号までの下水道について
9月9日(木)14・20~15・20
山田 利子
1、子育て支援について
(1)父子家庭の児童扶養手当
①中高生のいる対象家庭への周知は②対象外となる公的年金受給家庭等への対策と市の考え方について
(2)待機児童の解消
(3)子ども・子育て新システムについて
(4)「親学」について
2、(1)18歳までの子どものいる世帯の国保税軽減を
(2)国保の広域化について①連携会議の状況は資料提供と情報公開を
(3)医療費一部負担金の減免について
3、健康づくりとにぎわいのある街づくり
(1)中心市街地活性化基本計画策定の検討状況について
(2)地域経済の循環に『地域通貨事業』の創設
(3)街なかに子どもや女性、高齢者が気軽に立ち寄れる場所の確保を
(4)一人暮らしの高齢者対策を
9月9日(木)15・30~16・30
新井 巧
1、(1)第4次総合振興計画後期計画の位置付けと重点施策(前期計画の総括も含めて)
(2)山間地域振興について①次期山間地域振興計画策定にあたって②空き家、未利用農地等の活用について
2、地区社協設立にあたって①住民合意の形成と進め方②ふくしの森プランと地区社協活動について
3、(1)①「学校給食のあり方」検討にあたって
②正規調理員を採用して、豊かな給食に(2)高額通学費バス代補助制度について①この間の実績と改善について
9月10日(金) 13・10~14・10
金子 敏江
1、真に市民の立場に立った水道行政を
①本郷浄水場の水利権について②必要のない県水の見直しについて
2、(1)子育て支援について①地域子育て支援センターの役割と分散化について②児童虐待防止ネットワークの充実について③引き続き「親学」について
(2)高齢者の生活支援について①介護保険10年目の総括と抜本改正にむけた取り組みを②市独自でできる介護保険料の減免、利用料助成、利用者負担軽減制度の実態と改善について③高齢者への虐待防止について④熱中症対策として低所得高齢者へのクーラー設置への助成について
3、(1)秋以降の飯能河原水辺再生事業の工事について
(2)飯能河原周辺のガードレールは景観にマッチしたものに
盛大に 吾野宿まつり
西川祭りから始まった二〇回目の吾野宿まつりが8月28日盛大に開催されました。
園児のダンスや地元の方々の舞踊、演芸、そして、よさこいソーラン飯能乱舞の総勢70人の踊りで盛り上がりました。
通行止めになった吾野宿の沿道には、地元住民の焼きそばや生ビール、ソフトクリームなどたくさんの夜店は子どもからお年寄りまで、多くのお客さんで賑わっていました。
実行委員長の金子堅造さんは、「よさこいソーランは人気があった。お客さんは約二〇〇〇人で毎年好評。実行委員会でみんな頑張っているので、来年も盛大にしたい」と語っていました。
波紋(コラム)
詩人佐藤春夫が「秋刀魚の歌」で/さんま、さんま/そが上に青き蜜柑の酢をしたたらせて/さんまを食うはその男のふるさとのならひなり/と歌った故郷は和歌山県新宮市です。新宮は100年前の明治天皇暗殺計画で24人に死刑判決が下された「大逆事件」で、新宮とその周辺の町から最も多い6人が連座したところです▼22日のETV特集「大逆事件から100年」は6人が事件とはまったく無関係で、事件そのものが国家による思想弾圧事件であったことをなまなましく伝えました。家族も国賊視され社会からも徹底的に排斥されました。救いは2001年に新宮市議会が事件の犠牲者は「郷土の先駆者」として顕彰する議決を行い名誉を回復したことです▼新宮市の医師だった大石誠之助は、処刑直前に「瓢箪から駒ということがありますが、まったく今度のような不思議な経験は初めてです」と検事に語ったということです。