新飯能1518号
山手町用地買い戻しのための基金24億円を設置
山手町用地(平岡レース跡地で総面積17317・94㎡)を飯能市土地開発公社から市が計画的に買い戻し、具体的な土地利用についての検討を行うとして、三月議会に山手町用地取得基金の設置と山手町用地土地利用審議会の設置条例が提案されました。
山手町用地は、市が開発公社に依頼して平成11年平岡レースから、21億円で買い上げたもので、すでに利子が一億円ついて簿価は、22億円となっています。取得の目的は、「生涯教育のための拠点施設、教育文化ゾーン」で、新図書館建設や保育所の移転なども検討されてきました。
質疑の中で市は、土地利用審議会の設置について、市民会議に出された意見を尊重し、市が基本方針を定め、この方針に沿った土地利用計画案を策定してゆきたい。そこに至る議論を審議会で行うとしています。
具体的な審議の内容は、①1・7haの土地を「公共サービス機能」と「その他の機能」とに区分すること②機能区分の面積割合③「公共サービス機能」の施設に関する事項④「その他の機能」の施設に関する事項に分けて審議するとしています。
「公共サービス機能」については、市民会議のなかで、図書館と保育所について提案されていますが、二階建ての建物で一階を民営の保育所、二階に指定管理者等が管理運営する図書館という例もあげられています。また、公共施設以外の土地の活用について、「中心市街地の活性化」、「定住の促進」、「文化の向上に寄与することを条件とした民間への公募型事業コンペ方式で最もふさわしい事業を選択する」などとして、戸建て住宅地として売却する内容も含まれており、「公共サービス機能」の土地と、「その他の土地」との面積割合について審議するとしています。
次に、基金の設置については、①土地利用市民会議(新井景三会長)から利用の方向性が示されたこと、具体的な土地利用を考える時期にきたということ。② 土地取得に必要な基金の額については、22億円と事務費が約2億2千万円で、約24四億円とすること。③事業化の時期については、1・7㌶の土地全部を取得するのは五年位かかるが、最初に「公共サービス機能」の土地について先行して取得し、なるべく早く事業化をはかってゆく。その後、その他の土地について取得と具体化をはかるという二段階ですすめていくことが 明らかになりました。
問題は、「市民会議の意見の内容」を尊重するとしていますが、市民要望を取り入れたものではあっても、あまりにも手法が空間のイメージをこわすものであってはならないし、すでに「保育所と図書館は複合施設ではなく、個別につくらなければ台無しになってしまう」と言う声も出されています。審議会の中では、財政問題ばかりが先行する議論ではなく、将来に築く文化・生涯学習の発信地としてふさわしい具体化が求められます。
飯能市議会から民主党消える 中村公一市議・保守会派へ
この間飯能市議会では、保守系会派が解散再編を行う中で、民主党公認候補として昨年の市議選で立候補当選した中村公一市議が、3月31日、民主党の名前を捨て保守会派、緑風会(和田浩代表)に所属しました。飯能市議会は規則により一人会派は認めていませんが、公党は党の方針に沿って議会に望むことが求められるため、一人の会派が認められています。中村市議が今回民主党から保守会派に移籍したことは、今後保守系議員と一緒に市政に望むことになります。この様なことを認める民主党もまったくおかしな話です。民主党の議員とはいったい何なのでしょうか。
過剰な個人情報保護は改善を
山田とし子市議の一般質問から
山田市議 民生委員さんや母子愛育班、聴覚障害者、学校関係者から、「市に問い合わせても個人情報だからと拒否され、自分たちの役割が果たせない」という声が寄せられている。今の個人情報保護はちょっと行き過ぎではないか、市民を守る立場からも公的な情報について、対応を検討すべきではないか。
総務部長 過剰反応とされる部分については、今後、必要な手続きを明確化するなどして周知を図って行きたい。
観光案内所は飯能駅周辺に設置を
山田市議 武蔵丘のショッピングセンター内に観光案内所と観光トイレを建設する計画があるが、市街地の商店街からも計画の見直しや「本当に観光客を市街地へ誘導する施策になるのか」と心配する声が多く聞かれる。電車を利用する観光客は飯能の自然を求めて訪れる訳で、駅周辺に観光案内所を設置した方が、より効果的。飯能には天覧山・多峯主山、飯能川原はもちろん商店街にも路地裏にも隠れたお宝がたくさんある。飯能の見所マップをみながら歩き楽しんでもらえる。また、街の中に公共的な施設を作れば観光客でなくても人は足を運ぶのではないか。是非、ショッピングセンター内でなく駅周辺に観光案内所を設置するよう提案する。
商工観光課長 商店街連盟からもできうる協力をいただけるという話をいただいている。よりよい施設運営を進めていく。
空き店舗のさらなる活用を
山田市議 商店街の青年部が中心になって女性だけのお店チャレンジショップ「カラーズ」を立ち上げた。女性の店らしい雰囲気で、人のつながりで輪が広がり起業家目指して地歩を築いている。もっとこういう店が増えれば活性化するし経済効果も期待できる。長い間言い続けてきたが、市もようやく空き店舗対策の委員会を立ち上げた。早急かつ短期間で進めないと、どんどん既存の商店がつぶれてしまう。どう進めていくのか。
商工観光課長 市街地活性化対策は、駿河台の学生や商店街連盟の女性、若手の方にも入って頂き三月下旬に一回目の会議を持ちたい。
第一保育所の移設は差し迫った問題
山田市議 川寺・上野線の道路建設で切り取られた、第一保育所の狭い庭に比べ、フェンス越しに見る広い歩道と立派な道路はあまりにも落差がありすぎる。無邪気に遊ぶ子どもたちを見ていると怒りがこみ上げる。
山手町用地利用市民会議の報告書にも、「図書館及び保育所の機能を持った施設を整備すること」が明記されている。是非、早急に具体化図ること。
市長 民営化計画の中で検討していく。民間保育所が開所と同時に市街地の保育所の再編も考える(公立保育所の民営化について質問した際に、民間との割合は五〇対五〇にしたいと答弁しています)
米国の圧力をはね返し 国民主権のベネゼエラの国づくり
埼玉アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会は、四日夜さいたま市で来日中のベネズエラ訪日代表団(教職員組合、労働組合の幹部)を迎えての「友好と連帯のつどい」を開催しました。
いまベネズエラでは、アメリカの圧力をはね返し、一部の人に富が集中する社会から、国民生活を最優先する社会へと変革が進められています。民主的変革の波は、いまや南米大陸全体に広がっています。医療では、2003年から診療所の建設を推進し、必要な医療は完治するまで無料。農業では、同じく2003年から大都地所有制と農業の改革、食料増産計画を開始し、市価の3~5割引きで食料や日用品が購入できる「人民の店」や、無料で一日二食提供する「人民食堂」の建設。教育では、小学校の課程を推進する「ロビンソン計画」で、識字率を100%達成。教育費は、大学まで無料です。
またベネズエラ革命は、世界有数の石油産油国として石油の富を公正に分配することに加え生産の仕組みの変革、社会主義の建設に取り組むという意向をチャベス大統領が表明し新しい段階にすすんでいると報告されました。今日本では、アメリカの支配の下で社会格差が深刻になっていますが、代表団の報告は革命の熱い息吹そのもので、参加者に深い感銘を与えました。
間野黒指行き最終便が増発に
4月1日から、南高麗のバス 間野黒指線の最終便7時19分が増発になりました。
平成16年9月に国際興業バスの飯能駅北口ー間野黒指線の最終が、午後6時50分から午後4時5分に繰り上げられたことから、地元では高校生や勤めの人がタクシーを利用するなど日常生活に支障をきたし、南高麗八自治会地域をあげて市や国際興業に陳情活動を行ってきました。「とにかく自分たちの運動で市が動いたということがうれしい」と地元の方は語っています。増発は、新年度予算で補助金390万円で実現。市は、名栗地区への路線に470万円と合わせて助成対象路線は二路線となります。
波紋(コラム)
もみじの新緑に桜の清楚な白がかさなってとてもきれいです。風に運ばれて花びらが飛んできます。山吹も咲き始めました。∧きれいな桜の花を見ていると/そのひとすじの気持ちにうたれる∨とハ木重宍は書きましたが歳を重ねてくると、あと何度桜を見られるだろうかという感傷にとらわれている自分に気づくことも多い▼「これじゃあ花見にくる人もいないですよ」と、市役所の桜をみながらの会話です。市役所の桜といえばその見事な枝ぶりが桜の豪華さ美しさを際立たせていました。ところが手足をもぐように枝が切られて、見るち無残な姿になってしまったのです。「桜切る馬鹿」といいますが、どうしてこんなことをと思わずにはいられません▼誰が切れといったのか。その理由は何なのか、駐車している車のためなのか。それであっても庁内での論議で、桜を切るべきではないという意見はなかったのか。物言えぬ桜にかわって確かめたくなるのも人情です。身近な桜を粗末にしておいて「桜の森」をつくるなどとよくいえたものです。