新飯能1524号
ひどい!利用者も施設も負担増に
障害者自立支援法で施設運営が困難に
障害者自立支援法が4月から実施されました。昨年10月31日、特別国会で、与党の自民党・公明党が日本共産党などの反対を押し切って可決・成立させたものです。
「障害者の自立支援」をうたうものの小泉「構造改革」路線のもと、障害者・家族に過酷な負担増と犠牲をしいる多くの問題点をもっています。
共産党飯能市議団では、近隣の障害者施設を訪問しながらどのような影響が出ているのか、聞き取り調査を行っています。 問題の第一は、所得の多少に関係なく定率一割の「応益負担」の導入です。たとえば、今まで月額、5000円の労賃が、4月から日割り計算になり1日100円、20日通所しても2000円です。利用料の一割のほかに食事代が1日650円、20日で13000円かかるために負担が約3万円になったという人がいます。
第二には、国庫負担の削減、四月からサービスに支払われる報酬単価が1・3%も引き下げられるなど、障害者施設・事業の経営悪化、職員の労働条件切り下げ、さらには利用者サービスの低下にもつながりかねない内容となっていることです。
ある施設の調査では、①収入の変化についてー。 06年3月分の施設収入と06年4月分との変化で減収になった。減収の割合は3割以内で月額54万円の減収。
②10月からの新体系で減収をどのくらいみているかー。
よく分からない。
③収入減の対策として何を考えているかー。
夏休みを減らした。土曜日の出勤をふやした 。④利用料負担増の影響はー。 負担なしの利用者が月額1万円弱の負担(4人)。1万~2万円未満の負担(18人)。2万~3万円未満の負担(32人)。
⑤サービス利用を断念した人はー。
今のところいないが問い合わせが来たりしている。とのことです。
これら減収の要因として、日割り計算が導入され、月の出勤日を22日を基礎に算定することになったことから、出勤日が22日を下回ると施設の運営費が減額される仕組みが持ち込まれました。あまりにも実態を無視した制度改悪といってまちがいありません。
農業の大切さを知ってほしい
農業委員会で農業体験教室
飯能市では、農業者以外の方に野菜や花などを栽培して農業を楽しんでもらうために、精明と阿須の2ヶ所に市民農園を開設し好評です。農業委員会では毎週土曜日に技術相談を現地で行っています。このほかに精明公民館前の畑20区画を利用して農業体験教室を行っています。毎年春野菜と秋野菜の講習を行い、一年間栽培しています。
4月29日の栽培講習では里芋、シシトウ、トマト、なすを植え付け、みず菜、小かぶの種を蒔き付けました。5月の日照不足のもとでも元気に育ち、収穫が待ち遠しくなっています。
建設労働者の暮らしを守ろう
埼玉土建飯能・日高支部大会
5月21日、飯能市民会館で飯能日高飯能日高支部第5回定期大会が開催されました。
今年の定期大会の特徴は、耐震偽装事件や談合事件、アスベスト問題など建設業界全体を揺るがす諸事件が社会問題となる中で、建設労働者の仕事とくらしを守るたたかいの先頭に立つ労働組合、埼玉土建の役割が鮮明となった中での大会でした。
大会は午前中の全体会、午後は4つの分科会に分かれて真剣な討議を行い、①現場で働く建設労働者の賃金、労働条件の改善、②教育基本法改悪、9条改憲阻止、③医療大改悪、消費税大増税反対などの諸闘争に全力を挙げることを決議しました。また、家族も含めて入院十割給付(償還払い)が4月から始まった中で、新生土建国保を多くの仲間に知らせて組織の前進を勝ち取る決意を確認し合いました。
飯能日高支部の定期大会には金子敏江市会議員が参加して祝辞を述べました。
学童の補助金増やして
学童クラブ総会開かれる
21日、中央公民館で飯能学童クラブの会が第3回の総会を行いました。
飯能市に学童保育所ができ、連絡協議会が設立されてから20余年が経過し、個々に運営されていた民営の六学童が統一して3年目となりました。
会長の石田安弘さんは、「少子化が叫ばれる中、国が放課後児童対策事業に位置づけながらも、財政難を理由に補助金も含めて条件整備が充分されないできている。そうした補助金減額の流れの中で飯能市は、補助金の現状維持や社会保険・労働保険の一部補助、建物の順次公設化をすすめていることを評価。問題点としては、ニーズの高まりの中で今年度は、児童数が80名を超えて100名近くになる大規模学童が4ヶ所になり、指導員の配置もできるだけ努力しているが、分割も考えていく必要がある。また、未設置の小学校区に新設が予定されているが、コスト削減にパート化で対応する向きがあるのが心配。今後も、市に向けた運動も進めていきたい」と挨拶しました。
飯能指導員会では、指導員同士の交流や学習に力を注ぎ、指導員の力量を高めていきたいなどの報告もありました。
下校時の子ども達の安全が脅かされている現状の中で、大事な役割を果たしている学童クラブに対し、補助金増額は勿論もっと手厚い対策を講じるべきではないでしょうか。
日本共産党の市議団から滝沢修、山田利子市議が祝辞を述べました。
さわやかな笑顔が印象的中学生ボランティア
ツーデーマーチ12000人参加
4回目になる飯能新緑ツーデーマーチが20・21日に開催され、約1万2000人の参加者で賑わいました。初日は宮沢湖や精明、加治地区を歩くルート、2日目は天覧山、多峯主山、南高麗ルートと名栗庁舎をスタートとした、名栗ルートが設定され、それぞれ自分の体力に合わせてウォーキングを楽しんでいました。
コース途中には、自治会が用意した湯茶の接待所が設けられ、参加者を励ましていました。またこの催しには、中学校八校から300人以上の生徒が大会ボランティアとして参加し、各チェックポイントなどで明るくウォカーを迎えました。市役所のゴール地点でもハイタッチでの出迎えが行われ、爽やかな笑顔が印象的な大会となりました。
波 紋(コラム)
えごの木が白い花をいっばいつけてきれいです。子どもの頃は花よりも実で、実をくだいて川に流し魚とりをしたこともなつかしい思い出です。実には毒があるということを子どもの頃から知っていました。ただそれで魚がとれたのかどうか定かではないのですが魚にはいいめいわくだったことでしょう▼コラムニストの天野祐吉さんは22日の「朝日」にて「国民投票法案」の中身について知らない人がけっこう多いが、その責任の半分ぐらいは、今のテレビにあるんじゃないか。〈松井クンのケガも心配だけどさ、日本の将来も心配だと、みんな言ってるよ〉と痛烈です。〈絵にならないとか、視聴率がとれないなんていいわけはいらない。法案の中身や問題点をどうわがりやすく、面白く伝えるか、それがあなた方の仕事なのだ〉と▼面白くおかしくバカ騒ぎしているなかでマインドコントロールの毒は確実にひろがっているのかもしれません。哀れな魚にならないためにも、天野さんはこう言っているんだけどう思うと、いろんな人と話してみたいと思います。