新飯能1645
いまこそ、連帯して運動を起こすとき
第41回 はんのう母親大会開かれる
18日、福祉センターを会場に、第41回はんのう母親大会が開催されました。
1954年3月1日、アメリカがビキニ環礁で水爆実験を行ったことに対して、平塚らいてう他5名は、全世界にむけて「原水爆禁止のための訴え」を送り、スイスの世界母親大会に代表を派遣。その翌年、第1回日本母親大会を開催。その後営々と全国各地で取り組まれ、飯能でも41回目を迎えました。
来賓の金子敏江市議は、「今年の日本母親大会は、人間らしく生きるためのたたかい、構造改革への国民的反撃が始まったことが報告された。トヨタ過労死裁判の勝利、母子家庭の児童扶養手当削減反対の運動が政府の方針を凍結させていることなど。「構造改革」を押し返す運動を飯能から連帯して大きく広げよう」と挨拶しました。
生涯現役・自分らしく
記念講演では、元衆議院議員田中美智子さんの「生涯現役・自分らしく」が演題。日本福祉大学助教授から一転国会へ。5期15年、68歳で国会議員を引退し、旧秩父郡荒川村に転居。講演の依頼を次々こなしながら、歌舞伎や海外旅行を楽しみ、地域の皆さんにお世話になるだけではと英語を教えています。80歳を過ぎてから大腸ガンの手術をした田中さん。余命半年から1年と宣告されたにもかかわらず現在86歳。いたって元気。真っ白な髪に紫色の帽子、大胆な花柄のジャケットが実におしゃれ。
田中さんは「公式には今日が最後の講演。今一番心配なのは、第二の世界恐慌のきざし。中間層がこれからだんだん貧乏になってもっと景気が悪くなること。80年前にベストセラーになった小林多喜二の「蟹工船」が爆発的に売れている。こういう時代は、私の86年の歴史のなかではなかったこと。これから賃金低下とどうたたかうか、これから労働者がみんなで連帯して運動を起こすとき。貧乏人を救えるのは共産党だけ。こういうときに共産党ががんばらなければ!」と最後の講演を締めくくりました。
一言発言で交流
その後、参加者からの一言発言で交流しました。 小学校教員は、「教員免許更新制」で30時間以上の研修を自費で受けなければならず、夏休みと土日をつかってクタクタ。建設土木業の人は、原材料・燃料は上がって、逆に仕事は減って苦しい。新日本婦人の会から、「子ども医療費無料化制度」を小学校卒業まで拡大を求める署名に取り組んできたこと。長引く不況で中小業者は、失業、廃業が増えている。病気になっても休むことができない。政治を変えるしかないと痛感する。などの発言が相次ぎました。
共産党の躍進で営業と暮らしを守ろう
業者後援会が演説会
18日、富士見公民館で、業者後援会主催の演説会が行われました。
日本共産党埼玉県業者後援会の小松正郎さん、金子敏江市議、埼玉県委員会の高村正子さんが「日本改革の展望」をじっくりとお話ししました。
小松さんは、「今まで縁のなかった業界・団体の中にも日本共産党への期待が広がっている。日本共産党の政策が国民要求と一致している」と、 金子市議は、「麻生さんは、2015までに消費税を10%にすると言っている。消費税増税が大きな争点になることは必至。消費税問題では何と言っても民商の頑張りはすごい。つぶされてたまるかの心一つに新しい政治の実現に共にがんばりましょう」と訴えました。
国民の立場でブレない党
高村さんは、「この間の行き過ぎた大企業減税と庶民増税はまちがい。大企業には応分の負担を求め、庶民増税を止めて家計をあたためること。今私たちが買い物をしないでじーっと我慢しているけど、お財布の中が豊かになったら買いたいものたくさんありますね。GDPの6割を占める国内個人消費を温めることが景気回復への第一歩。アメリカ発の金融危機は国民にしわ寄せがいかないよう政治が力を発揮するとき。いつでも国民の立場でブレない日本共産党を大きくしてほしい」と訴えました。
記念講演ビデオに反響次々
支部主催のつどい各所で
支部や後援会主催の演説会やつどいが開催され、この間に飯能では、26回で647人が参加しています。
19日原市場コミセンで開かれたつどいでは、党創立記念講演ビデオを視聴した後、参加者から日頃感じていることや要望などを出し合いました。
障害者自立支援法で大変な自己負担
障害者児童施設で働いている女性から、「障害者自立支援法によって一割の自己負担が生じ、払えない家庭が出てきている。そういう家庭の児童は修学旅行にも参加できない状況でとてもかわいそう」と語りました。 新井市議は、「障害者の自己負担が年間320億円。政党助成金が年間320億円で共産党を除く各党が分け合っている。政党助成金をやめればすぐに財源ができる」と政治の逆立ちを指摘しました。
「税金を払うのに四苦八苦しているのに税金のムダ使いが多い。青年も政治に無関心ではない」(30代男性)
「バス代が高い、市の助成制度はないのか」(60代女性)「タスポ導入で自販機の売上げが8割減収になった」(男性店主)「大企業には減税で庶民には増税なんて許せない」など色々な声が出されました。
東吾野で行われたつどいでは、ビデオに拍手が沸き、「今の情勢が、とてもよく分かった」との感想が。
参加した76歳の男性は、「後期高齢者の保険料が月1万8千円で、国保の倍に。介護保険料と合わせると月2万4千円にも。とても高すぎる」と怒りの声が出されました。
双柳でもご近所の方を誘ってビデオを観るつどいが開かれましたが、どこの会場でも「今度こそ政治を変えなくては」と思いが語られました。
全国雑木林会議in飯能
くらしと森林
17、18、19日の3日間、 駿河台大学を主会場に第16回全国雑木林会議が開催されました。この会議は、雑木林の保全・環境教育など、さまざまなかたちで森(里山)に関わる市民団体の情報交換等を目的にしたもので、毎年全国各地で市民団体が中心となって開催しているもの。17日には、「トトロの森」「おおたかの森」見学ツアー、西川材物語ツアー、ユガテの森体験ツアー、18日は、里山の食を楽しむ・うどんづくりや親子で植林などの企画、19日には、里山保全とナショナルトラスト、暮らしを見つめ直すエコツーリズムなどの分科会で活発な意見交換が行われました。特に、エコツーリズムの実践報告から、地域を再発見し地域を活性化している取り組みが注目されました。
南高麗黒指・細田のお散歩マーケットを報告した榎本孝次さんは、「エコツーの前からやっていて春・秋の年2回、30軒の集落が、山菜や手作りこんにゃく、レモン、ゆず、うどん、まんじゅう、カレー、クッキー、廃油石けんなどを販売。最高800人来てくれた。バスも臨時便で協力。地元を出て行った人や親戚の人の力も借りてやっている。これが、地域の交流、活性化にとてもいい」 東吾野女性林研の栗原慶子さんは、「昭和59年発足で14年たっている。17名の女性会員で今では「かたくりの里」で手作り味噌2・5㌧ つくっている。エコツーでは、午前中は森の中を散策して、午後はゆずジャムづくり。都会の女性と山村の女性との交流ができて楽しい」
東吾野白子五人聚の石田安良さんは、「じゃがいもづくり、タネいもから収穫まで。日常の場にお客様がくる。これが喜ばれている。自分たち自身が楽しもう、やってみて地域振興とは足元にあった、地域の目標が地域にできたというのが共通の実感だ」と報告しました。
エコツーは、自然と文化の保全と経済効果を両立させること、つまり「着地型観光のエコツーリズム」がキーワードであると報告されました。
「加治小学校」今年で100年
100周年記念式典行われる
10月18日、飯能市立加治小学校で、開校100年記念式典が開催されました。
加治小学校は、明治41年、3月31日に川寺・落合の中川尋常小学校と、岩沢・阿須・笠縫の巌尋常小学校、矢颪・前ヶ貫の武宮尋常小学校の3校が統合され加治尋常小学校となり、10月19日に校舎が落成、開校式が行われ、今年で100年になりました。
記念式典は教職員と全児童、また、式典の実行委員が参加し盛大に開催され、加治中の吹奏楽部もアトラクションで参加、「忍たま乱太郎」が演奏されると子ども達が大きな声で一緒に歌い式典を盛り上げ、生演奏での校歌も歌えました。
また、加治小の歴史を記念写真や教科書、年代ごとの給食などと共に、教室風景を再現した展示室も卒業生をはじめ、多くのくの方々が訪れ、懐かしい写真や木製の机や椅子、だるまストーブに当時の自分を重ね合わせていました。
滝沢修市議も同校の昭和63年の卒業生ですが、「校庭に大きくそびえる銀杏の木は昔のままの面影を残し、同時に古い校舎を思い出させてくれる」と小学生の当時を語っていました。
波紋(コラム)
昔「臨調・行革」を推し進めた張本人の財界総理と呼ばれた土光という人が、目刺をおかずに質素な食事をしている写真が週刊誌で大々的に報道されたことがあります。財界の大御所も目刺を食べているという"美談が"軍拡優先、福祉切捨ての「臨調・行革」の本質を覆いかくす大きな役割を果たしたといわれています▼都内のスーパーを視察した麻生首相の頭の中にも、そんな記憶があったのかも知れません。スーパーを視察しているところをテレビや新聞で報道してくれれば、早くも落ち目の支持率の回復につながるかもしれないと▼しかし最初の選挙で集まった支持者を前に、「下々のみなさん」とやった麻生首相には庶民の生活の苦しみがわかるはずかありません。スーパーの視察は十五分できりあげ、この日も帝国ホテルで食事をしたあと、ホテル内のバーで「打ち合わせ」。夜な夜な高級店で会食している事実を「庶民の感覚とかけ離れているのでは」と追及されて、「私は金はある」と逆切れした麻生さん。民の竃のことなど眼中にはないようです。