新飯能1646
深刻な不況にどう対応するか
飯能市の緊急経済対策
アメリカ発の金融危機が、日本の経済に大きな影響を与えてきています。期間社員の雇い止めや下請け単価引き下げと受注抑制、中小業者への貸し渋り・貸しはがしなどがますます深刻になります。
日本共産党飯能市議団は、すでに9月議会の一般質問や緊急要求などで対策を講ずるよう求めてきました。
28日開かれた議会全員協議会のなかで、飯能市としての緊急経済対策が示されました。
中小企業融資制度の改善
飯能市は、中小企業小口資金融資制度の貸付限度額を1000万円から1250万円に引き上げ、利率については、現行1・75%を1・50%に引き下げます。(ただし、利率については平成20年11月1日から平成21年3月31日までの5ヶ月間の適用となります)また、融資の申し込みから貸付までの期間を短縮するために審査会を廃止することにしました。このことによって、これまで2ヶ月近くかかった融資までの期間が2、3週間に短縮される見通しです。
単品スライド条項の対象を全品目に適用
鋼材類や燃料油が高騰していることを踏まえ市の発注工事に関して、建設工事請負契約約款で、特別な要因により工期内に工事材料の価格に著しい変動が生じた場合、請負代金の変更を市に申請することができるという条項を適用することになりましたが、鋼材類や燃料油以外で実勢価格が変動している主要な工事材料についても、単品スライド条項の適用を全品に拡充することにしました。
新井巧市議は、「これらの対策とともに、返済期間の延長や市としての借換制度、貸し渋りや貸しはがしに対して相談窓口などが必要ではないか」と求めました。
みんなで森をつくろう
飯能で県植樹祭
第59回埼玉県植樹祭「みんなで森をつくる集い」&「みどりと川の再生埼玉フォーラムイン飯能」が25日、有間ダム右岸の市有林とさわらびの湯・農産加工直売所近くの特設会場、および飯能河原で開催されました。
植樹祭会場には、県内林業関係者、県知事・市町村長・議員、市民ら1300人が参加し、植栽や各種イベントを通じて、飯能市の豊かな緑と自然を体感しました。
植樹祭にさきがけてステージでは、コカリナコンサートが行われ、式典では、県森林整備コンクール、さいたま森林フォトコンクール、彩の国森林・林業表彰、企業と県、市町村との森づくり協定の締結などが行われました。
有間ダム左岸の私有地(今年度取得)で行われた植樹祭では、飯能市の花に選定されている「ミツバツツジ」や「イロハモミジ」「イタヤカエデ」など6種類計1000本の苗木を植栽しました。
新井巧市議も参加して植樹を行いました。
また、名栗湖では西川材カヌー体験、有間ダム探検などが行われ、飯能河原ではニジマスのつかみ取りや投網の実演など川を身近に感じてもらうイベントが行われました。入間漁協からニジマスの塩焼きも振る舞われ参加者は大満足の一日でした。
大規模解消にむけ十分な協議を
飯能市学童クラブが対市交渉
28日、飯能市学童クラブの会(会長石田安弘氏)は、09年度予算にむけ子ども家庭課と要請行動を行いました。
飯能市には10カ所の学童クラブがありますが、6カ所(富士見、加治、飯一小、双柳、加治東、原市場)は「飯能市学童クラブの会」として運営しています。毎年、子どもたちに楽しく安全な放課後を保障するために、予算要望の対市交渉を行っています。
大きな問題は、国が2010年には大規模学童を解消するとして、適正人数は40名程度がのぞましいと基準を示し、71名以上の学童保育所への補助金の打ち切りになるため、市も新設・分割について努力してきましたが、保護者の願いを受け止めてよい方向へと協議を重ねる必要があります。
各学童クラブからの要望では、大規模になると子どもにキメ細かな対応が出来なくなることや、加治学童では昨年に引き続き交通整理員の配置で子どもたちの下校時の安全を確保してほしいこと。障害児加算は実態に見合う加算額を。など具体的な要望が出されました。
8項目の要望書
①大規模学童クラブについては、子どもたちの生活の場としてふさわしい適正規模の学童クラブになるよう新設、分割を進めてほしい。
②双柳学童クラブの建て替えは保護者の願いをよく理解した上で建設してほしい。
③補助金は今まで同様の額を確保してほしい。
④ひとり親家庭への保育料軽減に対する市の補助を。
⑤障害児加算は2~5名で段階的に増額されるよう市独自の補助を。
⑥指導員の社会保険、労働保険の事業主負担分(4分の1)の引き上げを。
⑦学童クラブの会の事務局経費補助を要望。
⑧学童に通っている子どもたち以外の児童の居場所確保
阿岩橋
23年度の完成をめざし整備
阿須小久保線は西部広域消防本部から阿須地内の入間富岡線まで、双柳・岩沢地内を縦断する幹線道路として整備を進めています。
現在、西部広域消防本部から双柳自治会館付近の間が開通し、同地点から東飯能駅前通り線との交差点までは21年度内に供用開始の見通しです。岩沢や阿須方面は区画整理事業の問題もあり、計画が進んでいませんでした。
しかし、岩沢地区の区画整理事業の見直しにともない、同地内の下水道整備を優先的に進めるためには阿岩橋を架け替え下水道の本管を懸架するなどの整備が求められ、昭和35年に架設された老朽化の著しい橋の架け替えが行なわれる事になりました。
新しい阿岩橋は現在の位置より若干上流よりに架け替えられる事になり、平成23年度の完成を目指して進められる事になります。新しい橋は橋梁延長125m、車道は7mの幅員、両側に3・5mの歩道が付く計画になっています。
橋の架け替えと共に下水道の本管の整備を進め、区画整理地内の下水道の普及を最優先で進めることが求められます。
名栗の歴史と文化
郷土館で特別展
10月19日から12月7日まで「名栗の歴史―森林(もり)とともに歩んだ文化をさぐる―」特別展が飯能市の郷土館で開かれています。
旧名栗村ではじめられた名栗村史編さん事業を合併後は郷土館で引き継ぎ、20年3月には、「名栗の民俗」「名栗の歴史上巻」が発行され「名栗の歴史下巻」も進行中です。
この特別展には、村史編さん事業の中での成果をもとに、「名栗の地形と地質」から始まり各時代の代表的な資料が展示されており、森林とともに歩んできた名栗の歴史がとても詳しく紹介されています。「膨大な資料でどれをどう使うか資料の選択や構成に苦労した」と話なされていました。ぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。
今後も歴史講座「名栗のあゆみ」が計画されています。
双柳学童クラブ
21年度に建て替え
27日、議員全員協議会が開催され、双柳学童クラブ建て替え計画が21年度に位置付けられ、具体的な建設場所、規模等が報告されました。
双柳学童クラブの建物は、現在の場所に中古のプレハブを移築して既に16年が経過しました。大雨の時は窓から雨水が入り込んだり、床からはシロアリが発生するなど老朽化が著しく、また、入所児童数も多く早急に建替えが必要でした。保護者からも早期建設の要望が出され、滝沢議員も度々議会で取上げてきました。新しい建物は、双柳小学校敷地内の西側で70名程度の児童が入所できる規模になります。建築にあたっては保護者の意見を十分に反映させることが求められます。
波紋(コラム)
ずっと考えていたことがあります。拍手についてです。だから、植樹祭での上田知事と沢辺市長の記念植樹の写真を見ていると、この二人はどんな話をしたのかなと想像してしまうのです▼拍手というのは、飯能市議会で民主党の中村公一議員が「わが国の『国体』、国の本質・国柄について、私はわが国の中心は天皇であると思うが教育長はどう思うか」と、主権在民の憲法を否定する質問をしたのに沢辺市長が拍手をしたことについてです。拍手というのは賛意です。沢辺市長は中村議員と同じように、わが国の「国体」は天皇だと考えているようです▼そこで想像してしまうのです。「この木が大きくなったころの日本が楽しみだね」「学校でも日本の国柄について正しく教えていかないとね」「県教育委員会も、学校が積極的に靖国神社を訪問できるように通達を出しましたよ」「こういう議員の発言は力になりますね」「天皇の靖国神社参拝はどうしても実現しなくては」「天皇が行けば、障害がなくなるからね」。こんな会話がされていたのではないかと。