新飯能1641
総選挙勝利で
雇用と社会保障を守る政治を
伊藤岳衆院予定候補が熱く訴え
日本共産党飯能東支部と南支部、同後援会は、9月20日、目前に迫った解散総選挙を見据えて、伊藤岳衆院比例予定候補者を迎えて国政報告と滝沢修市議の市政報告会を開催しました。最初に市政報告を行った滝沢市議は、「いま、市政では市立病院が埼玉医大による指定管理者制度導入の交渉が進められているが、当初、入院施設について段階的に縮小し、将来的には廃止するとした案を、日本共産党は住民や職員と一緒に運動を広げ、有床の道を開かせてきた。国では公立病院ガイドラインを示し、病床利用率の低いことを理由に公立病院潰しを進めようとしている。国のいいなりに進める市政では、市民の命を守ることは出来ない」と報告。市民生活を考えない市政と指摘しました。
無責任な政権投げだし
伊藤岳予定候補は、この日、早朝より来飯し市内各所で街頭から日本共産党の政策を訴えてから参加してくれました。伊藤さんは、「1年間で一国の首相が2回も辞任するのはあまりにも異常なこと」と指摘、街中で会った中小業者の方から「政治家は勝手に辞任すればいいけれど、私なんかやめたら明日から食べていけない、の声を聞いたがまさにそのとおりだ」と国民生活はいっさい返りみず自分の都合で政権を投げ出す自民党政権を自民党ではなく『辞任党』に変えるべきではと批判しました。
また、いま自公政権のもとで、若者の非正規雇用によるワーキングプアの増加や高齢者いじめの後期高齢者医療制度の問題を取り上げ「若者が安心して働ける社会、お年寄りが安心して暮らせる社会のためにも、今度の選挙では日本共産党を大きくしてほしい、日本共産党は小さいから、とりあえず民主党をと言う方もいるかとは思うが、党財政の8割が政党助成金、2割が企業献金という賄賂をもらっている政党では大企業・財界に物申す事は出来ません。日本共産党が伸びてこそ国民を大切にする政治になります。その先頭で頑張りますから、是非、応援してください」と決意を語りました。
身近な生活環境の改善求め
党西支部と金子市議が市に要望
9月19日、日本共産党飯能西支部と金子市議が、地域の皆さんから寄せられた要望を事前にまとめて市に提出しておいたものをもとに懇談しました。
市では、道路課、都市計画課、商工観光課、生活安全課の方々が対応しました。
◎飯能駅南口ロータリーの車がスムーズに流れるよう市道の拡幅を▲南口開設から20年が経過しているので、ロータリーの全体的な改修を計画していきたい。歩道の幅、植栽、バスやタクシーのりばの位置の見直しなど全体的に検討したい。◎市民会館前市道1ー240号線(郷土館入り口付近)の歩道が暗いので照明灯をつけてください。飯能製作所よりの照明灯が切れているのもなおしてください。▲すぐに現地を確認して、切れているものはすぐに直せます。◎川寺上野線、第一小学校体育館付近に歩行者用の押しボタン式信号が設置され、歩行者にとっては大変改善されましたが、相変わらず体育館側からの車の飛び出しで事故が起きています。感知式信号機を設置してほしい。▲飯能警察の方にその旨伝えておきます。◎赤根が峠(大河原、下畑、苅生)をウオーキングコースとして整備してください。▲ 赤根が峠(大河原~下畑間)については、都市再生機構(UR)の所有地となっている部分があり、この部分についてはURに直接話してみたい。
原油・原材料高騰の中で
暮らしと営業を守る施策を
新井たくみ市議の一般質問
新井 原材料価格の高騰を一因とした倒産は、昨年の1・6倍にも達している。2割から3割の減収で経営を大きく圧迫し、このまま続いたら廃業も考えているという。①原油高騰の直撃を受けている関係者の実態把握②給食や高齢者の宅配給食サービスなどへの支援③障害者・高齢者施設の送迎の燃料代の助成④市内業者へのあらたな緊急融資。利子補給と返済期間延長⑤公の物品契約の単価の見直し⑥低所得者への「福祉灯油」の創設などの支援ができないか。納税について減免、分納などの相談に積極的にすすめるべきではないか。
部長 融資については国の制度を利用してほしい。納税相談は親身に対応していく。新たな助成制度は考えていない。
公共工事にもしわ寄せ
スライド条項の適用を
新井 建設資材の急激な価格上昇や原油価格の高騰により、公共工事を取り巻く環境は極めて厳しく、年末が超えられるかが勝負だといっている。建設資材高騰のしわ寄せを建設業者が全面的にかぶることがないように、十分な検討が必要だ。国交省は、6月13日、鋼材と燃料油にかぎって、単品スライド条項を含む物価水準の変動に関する対応措置を発動した。国の通知を受けて、単品スライド条項の即適用を決めた自治体も多い。飯能市としても適用を早期に実施する必要があるのではないか。また、資材価格水準全般の変動を対象としたいわゆる「全体スライド条項」の検討も必要ではないか。
総合政策部長 単品スライドについては検討している。全体スライドについては国の動向をみていきたい。
下水道料金値上げはやめよ
新井市議は、「下水道料金の値上げが検討されているが、こうした大変な時期に値上げはすべきではない」と強く求めました。
市民待望の新図書館建設」への提言
金子としえ市議の一般質問
「山手町用地」は、平成11年4月に飯能市土地開発公社が、山手町にある(株)平岡レース跡地(1・7㌶)を、「文教ゾーン」として活用することを目的に、約21億円で取得したものですが、10年経ってやっと当初の目的を具体化できそうです。
今年度は、「図書館建設担当」を配置して、図書館の機能や規模についての検討を始めているところです。そこで、金子としえ市議は、基本設計段階で盛り込むべき要望や、今後の図書館を中心にした社会教育の充実を求めて一般質問しました。
金子 あらためて建設予定地、場所の確認だが、土地取得時の目的の通り、また、「図書館懇話会」がまとめた報告の通り、山手町用地が最適と考えるがどうか。
教育次長 その通りで、山手町用地を建設予定地と考えている。
金子 山手町用地は、公社から買い戻さないと市が事業化できないが買い戻しの時期はいつになるのか。
教育次長 今のところ、21年度の当初予算の計上と考えている。
金子 次に、今後の飯能市の図書館行政の充実強化という点で、将来的な目標をもって計画的に推進する必要がある。図書館法に定められた人口からみた図書館の適正規模は4100㎡。市が示す新図書館の規模が2500㎡であるから、あと800㎡の分館2の配置が望ましい。飯能市の市民一人当たり蔵書数は、近隣市より少ない3冊弱。これを将来的に5冊まで引き上げることを目標にしたらどうか。さらに広域的なネットワークの充実にむけた施策は?
教育次長 飯能市には文部科学大臣賞を受賞した「こども図書館」が1600㎡あるので、本館2500㎡と合計で4100㎡という考え方である。今後は、移動図書館の充実やインターネットなどの本のリクエスト、名栗分室、富士見分室をより充実させることで考えている。
また金子市議は、建物は西川材を配した簡素なもの。温暖化防止対策として太陽光発電の設置、誰でも利用できるようにエレベーターの設置、司書の増員など求めました。
右翼的体質あらわに
日本は天皇中心の国
民主党・中村公一市議の一般質問
民主党の中村公一市議は、9月議会の一般質問で、「わが国の『国体』、国の本質・国柄について、私はわが国の中心は天皇であると思うが教育長はどう思うか」と質問しました。
教育長は小渕元首相の国旗国歌法案の質疑での答弁を引用して答弁しました。
続いて、教科書問題では、現在、飯能市が使っている東京書籍について取りあげ、東京書籍はF社にくらべて「大和朝廷の記述や東郷平八郎の記述もない。学習指導要領に反している」として、今後の教科書選定において配慮するよう求めました。
議場での異様な雰囲気に、議員も執行部も唖然としていました。
中村市議は今年6月議会では、「国旗を教室にかかげられないか。子供以上に親に対しても、今後、家庭訪問の際に国旗を家で揚げていますかと聞くことはできると思う。先生としてやっていただきたい」と求めており、改めて右翼的体質が明らかになりました。
波紋(コラム)
上杉隆著「ジャーナリズムの崩壊」の書評に、「日本の新聞は、いったいいつから、公権力の一部になってしまったのだろうか」「どのテレビ局も『歩けば政治家の子女に当たる』といわれるほど、異常な高率で『政治銘柄』学生が採用されていて、これで、権力をチェックすることができるのか」などの指摘が紹介されていました▼なるほどと思います。今日の「朝日」は、「始まる歴史的な総選挙」と題して、「有権者が総選挙を通じ、直接、首相の首をすげ替える。これは明治以来の日本の県政史上初めての事件となる」と書いています。つまり今度の総選挙は麻生の自民党を選ぶのか、小沢の民主党を選ぶのかという〈首相公選〉の選挙であると▼とんでもありません。多くの有権者は「誰がなっても政治は変わらない」と思っています。どちらも同じ穴のムジナと見られているのです。それはなぜかということに目をふさいで、政治の中身を変えるにはどうしたらいいかを語らないとすれば、新聞が公権力の一部になってしまったという批判もうなずけます。