新飯能1638
国政の基本問題で徹底審議を
解散・総選挙で信を問え!
福田首相が、突然、辞意を表明し、安倍前首相に次ぐ、二代続きの政権投げだしとなったなかで、日本共産党飯能市議団・金子敏江、山田利子、新井巧、滝沢修市議は2日、飯能駅頭で訴えを行いました。
金子団長は、「福田首相は、辞任の記者会見で、自分が続ければ、内閣支持率の問題もあり、大変困難をともなうのではないかと言いました。首相が変われば、国民の理解と支持が、得られるとでも思っているのでしょうか。問われているのは、政権の顔ぶれではなく、政治の中身です」と切り出し、「政府の緊急総合対策は、選挙目当てに公明党が押し込んできた、『定額減税』を含めて、国民生活の安心からは、ほど遠いもの。 定率減税の廃止で、庶民増税を推進した、公明党いいなりです。規模も財源も示さないまま、『定額減税』が打ち出されても、安心できないのは、当然ではないでしょうか。国政の基本問題を徹底審議して、解散・総選挙で信を問うべきだ」と指摘しました。
「働いても働いても楽にならない、『ワーキングプア』がどんどん広がる、雇用の分野の『構造改革』。社会保障費の自然増すら認めないで、毎年二千二百億円減らし続ける、社会保障費抑制路線。こうして、小泉内閣以来推進された「構造改革」は、国民生活を痛めつけてきました。その路線の転換、政治の中身を変えるために、力を合わせようではありませんか」と訴えました。
高まる若者の関心
買い物帰りの主婦やサラリーマンが「無責任だね。自民党政治も終わりだね」「今度こそ、共産党に頑張ってもらいたい」などと声をかけていきました。
若い人が「チラシください」と手を出してくるなど政治に関心が高まっていることがうかがえました。
市民要求かかげて日本共産党の一般質問
山田とし子
9月11日(木)10~
1、福祉問題
(1)少子化対策として
①子どもの医療費無料化の年齢拡大の請願採択をふまえ早期実施を
②妊婦の無料健診の回数拡大を
(2)公的保育の充実
2、道路問題
(1)歩道の段差解消
(2)東銀座通りの道路拡幅
(3)自転車通行帯整備
3、開発指問題
第6条の3項「周辺住民への説明」は事実上の同意を必要とする指導要綱にすること
滝沢 修
9月11日(木)13・10~
1、区画整理問題
(1)岩沢南北、区画整理事業見直し第3回住民説明会を終えて、今後の課題は
①住民理解は得られたか
②継続地区の課題は
③除外地区の課題は
(2)下水道計画と住民が直面している問題
(3)双柳南部区画整理事業の今後の進め方は
2、環境問題
(1)飯能市環境基本条例、基本計画と地球温暖化防止対策について
(2)バイオマスや太陽光の利用促進を
3、地上波デジタル放送
(1)飯能市は2011年7月24日までに全世帯で視聴できるのか
(2)低所得者や高齢者などの負担を充分に考慮した対策を
金子 敏江
9月11日(木)14・20~
1、医療問題
(1)問題だらけの「後期高齢者医療制度」に対して、なぜ市長は国に対して廃止の声を上げられないのか
(2)75才以上のお年寄りに「人間ドック」への助成を
2、介護保険制度の充実改善に向けて
(1)第3期事業計画の到達と評価
(2)第4期事業計画の充実のために
3、新図書館建設問題
4、地域問題
(1)美杉台地域の人口増への対応について
(2)日高市横手台地内小学校建設予定地の用途地域変更について
(3)飯能駅南口ロータリー内市道の拡幅を
(4)図書館前交差点の改良工事にともなう駐車場の確保について
新井 巧
9月12日(金)10~
1、(1)改めて医療・公立病院の根本的な問題
(2)市立病院の改革プランの検討状況について
(3)公的病院としての基本的な考え方と位置づけについて
2、(1)原油高、原材料高騰問題と景気対策
①市として実態調査と具体的な支援策を
②市独自の景気対策を
3、(1)地域住民の「足の確保」、交通対策
(2)山間地における交通支援策の検討を
4、(1)水道未普及地域の全体計画と許認可等
(2)共同給水施設整備事業の拡充を
5、 行政改革にあたっての基本的な考え方
核廃絶にむけて新たな署名運動
原水禁世界大会報告集会開く
今年も広島、長崎を会場に原水爆禁止世界大会が開催され、飯能市からも埼玉土建飯能日高支部から2名が参加しました。8月29日にその報告集会が行われました。
来賓の滝沢市議はアフガニスタンで31歳の若さで命を落としたペシャワール会の伊藤さんの問題を取り上げ、「2001年の9・11テロの報復としてアメリカの侵攻により荒れ果てた国土を復興し子供たちに満足な食事を与えようと懸命に努力してきたのに、殺害されるなどあってはならないこと、このアメリカ侵攻の時、日本もインド洋に自衛隊の艦船を配備したが、今度は恒久派兵によりアメリカと一緒に戦争できる国づくりを進めている、憲法9条を持つ国として軍備ではなく平和を世界に訴える事が求められている。世界が平和であれば核兵器も要らない」と挨拶。
広島大会に参加した嶋瀬静江さんは「私は島根県の出身だが、6歳の時に行った。広島原爆投下後に救護所となった福屋百貨店から見た荒れ果てた光景は今でも忘れない。再び核兵器が使われることのないよう、核兵器廃絶を訴えて行きます」と決意を語りました。
この日は、全国革新懇代表世話人で元教員の三上満氏による「核も戦争もない世界へ」と題した講演も行われました。
自分のところから断ち切る勇気を
三上氏は広島の平和記念式典での子どもたちの訴えとして、3年間の例をあげ、06年は「命は誰のもの」として、命は自分のもの、家族のもの、そして自分を必要としているみんなのものと、命の大切さが表明された。07年は「自分のところから断ち切る勇気とやさしさを」と言う事で暴力と報復の怨嗟を断ち切ることを訴えている。また、08年は「何も知らなくて平和は語れない」として、「私たちは、大きくなった時、平和な世界にできるよう、ヒロシマで起きた事実に学び、知り、考え、そして、そのことをたくさんの人に伝えていくことから始めます」と訴えていたと取り上げ、宮沢賢治の「二十六夜」の童話の話なども交えながら、「戦争の愚かさ、核兵器の悲惨さを日本から世界に発信し核兵器廃絶に大きく踏み出す時と」講演されました。
2010年の核不拡散再検討会議へ向けて新たな署名運動が始まります。
高橋ストアー跡に法要殿建設?
周辺住民は猛反発
8月31日、宮本会館で高橋ストアー跡地に建設予定の法要殿の説明会が行われました。反対や不安をいだく周辺住民約90名が集まり、事業主である中央商事の田辺氏が、本町法要殿を建設するにあたって挨拶。山田建設設計が「開発指導要綱に従って説明」と話し始めると会場は騒然。「話が逆さま、事業主がどうしてもここに建設したいという思いが見えない」「小学校、高校がそばにあり、西中の通学路にもなっている。古い歴史を持つ文教地域だということをふまえての建設か」「周辺住民に説明したというが宮本会館は自治会のもの、全体への説明が必要だ」などの声が出されました。 住協に売買した高橋氏は、「住協とは葬斎場なら売らない。戸建ての住宅建築だということなので売った」と発言。約束が違っていることが明らかになり住民は激怒。
事業主も準備不足で迷惑をかけたことを認め、「今後、住民との話し合いを先行させる」ことを約束するなど、事前協議の書類提出に待ったがかかりました。
美杉台児童館まつり
楽しいあそびがいっぱい
二学期が始まるのを前にした8月29日、「美杉台児童館まつり」が行われ児童館、児童クラブを利用する地元の子ども達や家族、美杉台保育所に通う子ども達も参加して、美杉台複合施設の2階のスペースは子ども達でいっぱいにあふれ歓声が飛び交いました。
数日前から「お祭り」らしく部屋の飾りつけも折り紙を使って子ども達の手作り。『自動販売機』も出てくるおもちゃやアイスクリームもみんなで作った手作りです。輪投げ、ボール投げ、輪ゴムを使った射的やゲーム、工作、くじ引きなど子ども達と指導員さんのアイデアで楽しい遊びがいっぱいでした。児童クラブの子ども達は、日ごろ腕を磨いた「ハンドベル」の演奏や紙人形劇でがんばりました。
美杉台児童館と児童クラブは、飯能市社会福祉協議会が指定管理者となって運営していますが、児童館の丸井館長さんや職員の皆さんのアイデアと熱意で、児童館と児童クラブの子ども達の交流、「美杉台フェステバル」に参加することで地域の中で育ちあう関係を築いてきました。施設の空き時間である午前中を活用した「ひだまりルーム」(児童館・未就学児と保護者)、「メイプルルーム」(クラブ室・乳幼児とプレママも)も好評です。美杉台地域子ども達の遊びの拠点として大きく成長しています。
波紋(コラム)
芭蕉の句に〈としどしや猿にきせたる猿の面〉というのがあります。正月になると猿廻しの猿が猿の面をかぶってやってくる、猿が猿の面をかぶっても何も変わりはしない、やっぱり猿なんだよ、だまされてはいけないよという芭蕉のつぶやきがきこえてくるようです▼こんな解釈で、突然の福田首相の政権投げ出しと、後継者選びのドタバタ劇をみると、ことの本質がよく見えてくるようです。自民党総裁にだれがなろうと、どんなお面をかぶっても財界、アメリカ絶対の自民党政治の中身は変わりようがありません▼安倍、福田と二人続けて首相が政権を投げ出す事態が起こったことは、尋常なことではありません。エッという驚きもありましたが、考えてみれば自公政権がここまで行き詰まってしまっている、政治的解体状況にあるということの証明なのでしょう。こんども自民党は面のすげ替えで政権維持をはかろうとしていますが、こんな末期的な状況に芭蕉ならずとも哀れさを感じてしまうのではないでしょうか。今もとめられているのは政治の中身の変革なのですから。