新飯能1637
名栗小学校建て替え
地域ぐるみで引っ越し
8月23日~24日の2日間、上名栗にある名栗小学校校舎の建て替え工事をひかえ、仮校舎へ引っ越しが行われました。
校庭に建てられた仮設校舎は平屋建てで3棟、卒業生や保護者など108名の方々が参加し、123名の子ども達の机や椅子、理科室の分厚い机を分解して運んだりと、23日には小雨がふる中での作業でしたが、大半を搬入しました。
現在の名栗小学校は、昭和40年に3校あった小学校を統合して新しく建設されたもので、すでに40年以上経っており、合併前に「耐震診断」が行われていました。
合併後の「耐力度調査」の結果、建て替えでも補助金が出ることから、名栗小学校の建て替え計画が進められ、新しい校舎に夢と希望がふくらみました。
学校林の活用でぬくもりある教室に
そのような中で、「子どもの頃、学校林を植えた覚えがある」という声が出され、学校林の木材を活用してぬくもりのある校舎を造ってほしいと言うことになりました。学校林は、裏山の奥にありすでに切り出され、乾燥、製材されています。 この作業に1年間を要するために、予定より1年遅れて来年の8月に完成の予定です。これから次代を担う子ども達の待望の学舎が、地域を上げて取り組まれていることに、あたたかい地域の和が脈々と受け継がれているのだと思いました。
2階建ての一部木造校舎
建設工事については、すでに入札が行われ、細田建設株式会社が落札していますが、2億8500万円の契約になっています。(9月議会で契約締結の議決を求める議案が出されています)
鉄筋コンクリート造一部木造2階建、普通教室6室や職員室などが1階、音楽室、理科室、図書室などが2階に配置されています。
さよならイベントも計画
学校では、地元自治会と名栗地区青少年健全育成の会と協賛で、31日(日)に名栗小学校で「名栗小校舎さよならイベント」(午前9時~午後3時、雨天決行)を計画し、地元の方や名栗小に縁のある方に是非参加してほしいと呼びかけています。
飯能市立病院を良くする会は23日、自治労連埼玉県本部・阿部登志雄氏を講師に市立病院の指定管理者問題の学習会を行いました。
市立病院の指定管理者
地域医療と雇用を守ろう
飯能市が市立病院の経営を埼玉医大に委託(指定管理者制度)しようとしていることから、計画したものです。
阿部氏は、まず「自治体病院経営の困難さは、国の医療費抑制政策で診療報酬の引き下げと医師数抑制、加えて地方自治体への地方交付税削減にあること」を指摘しました。
同時に、国が地方自治体をコントロールする手段として地方財政健全化法で、一般会計だけでなく自治体の全ての財政支出をチェックし、国のいうがままにしようとしていることに警戒が必要だと強調しました。
また、「指定管理者制度は、管理経費削減がねらいで、上尾の武道館は5年間で24%削減、名栗元気プラザは5年間で13%削減する計画。全国的に指定管理料が年々削減されている」ことを紹介。職員の身分と雇用問題では、分限免職(解雇)や賃金の大幅改悪の危険性があるとして、解雇を許さない職員、住民の闘いが求められている」と指摘しました。
阿部氏は、「病院経営と地域医療をどうするのかが明確でないまま指定管理者制度という市の姿勢は考えられない」と市の姿勢を批判しました。
定数削減より議会の活性化を
議会のあり方研究会開く
飯能市議会に設置された「議会のあり方研究会」は26日、第5回目となる研究会を開催し、主に定数問題を協議しました。
座長から「飯能市の定数は23名だが、現在欠員が2名ある。どのくらいの定数がよいのだろうか」と問題提起がありました。
ある委員は、「私は19名程度が良いと考えている。定数削減と合わせて、色々と出費が多いので、議員報酬の引き上げが必要ではないか」と発言。経費削減という視点ではなく議員報酬引き上げのために定数削減が必要だとの考えを明らかにしました。
他の委員は、全体として定数削減には慎重で、「合併時に36人の議員がいたが、合併直後の議会で飯能市の定数だった26人をさらに3人削減して23人になった。合併して3年色々課題があるなかで、さらに削減というわけにはいかないのではないか」「前回の定数削減で4つの常任委員会が3つになった。さらに削減と言うことになると委員会審議にも支障が出るのではないか」「地方分権のなかで、議員の政策立案能力を高めることの方が求められている」などの意見が大成を占めました。
分権時代 議会の役割益々重要に
新井たくみ市議は、「分権時代、地方議会の役割は益々重要になっている。行政のチェック機能と政策立案能力を向上させるためにも相応の議員数が必要だ。飯能市の定数は、自治法が定める上限30人より23%少ないのが現状、議員報酬も平均で3万円程度低いなかで11年間据え置いていることを市民に知ってもらえばもっと議員を減らせと言う声は出ないのではないか」と発言しました。
研究会は、次回の会議でこれまでの議論をまとめ、代表者会議や議会運営委員会などで具体化に一歩踏みだそうということにしています。
雨の中7会場で防災訓練
24日、飯能市の防災訓練が飯能第二小学校を主会場にして行われました。訓練は立川断層帯を震源とするマグニチュード7・3の地震により、第二地区は震度6弱の大揺れで家屋の倒壊や火災が発生。道路や下水道、ガスなどのライフラインも被害を受けたことを想定し、市職員、地域住民など510名が雨の中、早朝から第二小学校に避難。
沢辺市長を本部長に災害対策本部を設置、直ちに副市長、教育長は各地域の災害状況の把握、建設部長らは倒壊家屋の調査に出動する。アマチュア無線の人たちも参加。
雨天のため当初予定していた、防災航空隊による上空からの情報収集や校庭での下水道などのライフラインの復旧、バケツリレー訓練等は中止されが、グランドでは初期消火、土嚢積み訓練を行い、体育館では応急救護、炊き出し訓練、自衛隊の救助用器具の展示・説明などが行われました。 他にも飯能西中、一小、原市場小、南高麗小、加治小、東吾野小などでも地域の防災訓練が行われ総勢1600人以上が参加しました。
日本共産党飯能市議団は、市民の意見や要望を市政や国政に反映させるため、各種団体と懇談を重ねていますが、建設労働者や私立保育園の保育士、教職員組合との懇談を行ない、切実な要望や意見が多数出されました。
原油高騰で車に寝泊まり
土建・教組・すぎのこ労組と懇談
埼玉土建組合飯能日高支部との懇談では、市内の仕事が減り、遠距離の現場が増えているが、原油高騰によりガソリン価格があがっているので、毎日現場へ通うことが出来ず現場の車の中で寝泊りをしている。鋼材をはじめ原材料費の値上がりにより、一般家屋より少し大きめの仕事が入っても、材料費購入の資金繰りがつかず、せっかくの仕事なのに手を出せない。金融機関が貸し渋るなかで公的な緊急融資制度の充実を求める要望、公共工事の発注にあたっては下請け職人の賃金を保証するため2省(国交省・農水省)協定単価を提示し遵守するよう指導を行ってほしいなどの切実な要望が出されました。
また、すぎのこ労組からは、公私間の格差を是正、障害児の実態に見合う加算額の要求。教職員組合からは来年度から、吾野などで学校給食室の統合をすすめようとしているが、現場の声が反映されていないなどが指摘がされました。
波紋(コラム)
<秋ふかき隣はなにをする人ぞ>ではありませんが、自宅のマンションで、アフリカ産コブラなど毒蛇五十一匹を無許可で飼っていた人が逮捕された事件には驚きました。蛇には恐怖感があるのでぞっとしてしまいます。世界で最も毒性が強いとされているアフリカ産コブラ「ブラックマンバ」もいたというのですから、知っていたら怖くてとても隣になんか住む気持ちにはなれないでしょう▼隣でなにをしているかはマンションなんかではなかなかわかりませんが、住宅地であれば、それが事務所として使われていたかどうか、人の出入りがあったかぐらいのことはわかります。事務所として使っていたようには見えなかったと近所の人も言っています▼大田農水相の疑惑は、政治団体の事務所を秘書の自宅に置いたことにして、五年間で総額五千万円近くの架空の事務所費や人件費を支出したと嘘の報告をしたというものです。有権者をなめるなといいたくなります。