新飯能1644
市民要求どーんと147項目
党市議団が09年度予算要求書を提出
共産党飯能市議団は15日、市民の切実な要望147項目と、中でも緊急なものを重点要求として20項目にまとめ、沢辺市長に提出しました。この日は本橋副市長、島田総合政策部長が対応しました。
新年度の予算要求は、福祉、教育、環境、土木などの全体を網羅した147項目となりました。 福祉分野では、介護保険料の減免制度や利用料の助成制度の拡充。市民健診、婦人健診を無料にすることなどです。
教育分野では、給食費の値上げは行わず、安全で新鮮な地場農産物を積極的に活用すること。就学援助制度をよく周知して現行の水準を維持すること。
環境の分野では、開発審査にあたって地域住民への説明会の実施と住民合意を原則としてすすめること。一般ごみの有料化はしないこと。ごみ搬入時間の延長と粗大ごみの収集を日、祭日搬入、地球温暖化防止への「地域推進計画」を策定することなど市民の暮らしにかかわる大切なものばかりです。
20項目の重点要求
重点要求では特に、「原油・原材料の高騰や米国発金融危機の影響から市民生活を守ることとして、新たな緊急融資の実施、現在市の制度融資を受けている事業所で経営悪化の原因が原油・原材料高騰である時は、利子補給と返済期間の繰り延べを行うこと。給食費の値上げをおさえること。市内小中学校・保育所などの給食への支援策を講ずることなどを実施してほしい」と求めました。
市立病院の問題では、「医師の確保を最優先で早急にすすめてほしい」。
「こども医療費無料化の年齢を小学校卒業までに拡充を」として、県内の進んだ実施状況を示しながら強く求めました。
区画整理問題では、「岩沢北部・南部の事業計画見直しは、住民の意見を十分反映させ20年で必ず終了できるよう職員体制を強化すべきだ」と求めました。
他に、●75才以上にも人間ドックと保養所利用に助成すること●学校の耐震補強工事について、整備計画を前倒し実施すること●無料妊婦検診の回数を増やすことなどを求めるとともに、水道の未給水地域の解消では、特に「上水道からのポンプアップで対応できる原市場妻沢地域を予算化してほしい」と求めました。
飯能市公共工事発注で
単品スライド条項適用に
飯能市は、鋼材類や燃料油が高騰していることを踏まえ、市の発注工事に関して、建設工事請負契約約款で、特別な要因により工期内に工事材料の価格に著しい変動が生じた場合、請負代金の変更を市に申請することができるという条項を適用する。適用となる材料は鋼材類(H鋼、ガードレールなど)とガソリン、軽油、重油などの2品目。
申請があると市が審査し、適正と判断した場合、対象材料の価格上昇に伴う増額分のうち、対象工事費の1%を超える額を業者側に支払うことになります。
この条項の適用は、国土交通省が6月13日に全国に通知を出して対応を求めていたもので、早い自治体では、7月に実施に踏み切っています。
9月議会の一般質問で、新井たくみ市議は、市内業者の切実な声を紹介しながら単品スライドを早期に実施するよう求めていました。また、2品目に限らず、全品スライド条項適用も求めています。
政治を変える絶好のチャンス!
支部主催の演説会に期待広がる
10日、八幡町の原町会館で日本共産党飯能中央支部・同後援会主催の演説会が行われ、55人が参加しました。
党創立記念ビデオを視聴した後、山田とし子市議が市政報告を行い、「自民・公明政治の悪政が市民に押しつけた痛みを肌で誰もが感じていると思う。19年度の決算特別委員会が行われているが、各種控除の廃止、定率減税の廃止で住民税などが大増税になっている。経済的に大変になってきた中で、生活保護受給者や就学援助を受ける人が増えている。国政を変えなければ市民生活を守れない、ぜひ、躍進させてほしい」と訴えました。
桜井はる子北関東ブロック比例予定候補は、「4月から始まった後期高齢者医療制度は75才以上のお年寄りに保険料の年金天引きと差別医療を押しつけるもので、医師会も廃止・見なおしを表明するなど情勢は大きく変化している。また、派遣労働の問題でも1999年に労働者派遣法が改悪されて、ルールがなくなり若者が使い捨てにされている。高齢者にも若者にも怒りが広がっている。いまこそ政治を変える絶好のチャンス、北関東で2議席、3議席と獲得できるように全力でたたかいます。ぜひ、力を貸してほしい」と力強く訴えました。
赤ちゃんをだっこして参加した20代の若い夫婦は「初めて参加した、難しかったけど派遣労働の問題なんかは実感としてわかった。共産党に頑張ってほしい」と語っていまし
た。
後期高齢者医療制度
新たに千二百人から介護保険料徴収
75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度で15日、4月の制度導入から4回目となる年金からの保険料天引きが行われ、これまで保険料を支払う必要がなかったサラリーマンの扶養家族約200万人(飯能市で約1200人)からも初めて天引きを実施しました。
高齢者の怒りもあって半年間凍結され、3月までは正規の保険料の1割、2ヶ月で700円程度です。しかし、来年4月以降は3500円程度、22年4月からは、8000円近い保険料負担になるのです。同時に、介護保険料、21年10月からは住民税まで年金天引きされるわけですからたまったものではありません。
国民の運動で、制度を変えさせ、自公をここまで追いつめてきました。総選挙で廃止に追い込みましょう。
友だち大好き
スポ少運動会
10月13日の体育の日、飯能市内にある28のスポーツ少年団の内、27団体が参加して、富士見小学校校庭を会場にスポ少運動会が開催されました。保護者やコーチの声援のなかで元気に、仲良く、一生懸命、競技種目、自由種目にと汗を流しました。
さわやかな秋空のもと、朝8時15分の開会式で、元気に選手宣誓をしたのは、加治東小学校の野球男子でした。今回から総合得点方式から競技別得点方式に変えたということでした。結果は、右表の通りでした。
介護保険料 上がったのでは?
「介護保険料が上がったのではないか」との問い合わせが多く寄せられています。
介護保険料は、その年度の住民税の課税状況(前年所得)に応じて決まりますが、住民税が6月に決まるので、介護保険料は7月に決定します。前年度から継続して特別徴収(年金天引き)を受けている人については、仮徴収(4、6、8月)と本徴収(10、12、2月)が行われ、同一年度内の支払でも徴収額が異なるしくみです。
なぜ、このような差額が生じるかというと増税と一昨年の保険料の値上げが影響しています。06年に保険料が上がるとそれを基礎とした07年の仮徴収が上がり、本徴収が下がります。そうすると08年度の仮徴収が下がり、本徴収が引き上がるのです。
来年は介護保険の見直しの年ですが、保険料の値上げは止めさせましょう。
波紋(コラム)
月が出ると、虫たちもはりきって鳴いています。まんまるい月の光に照らされて、沸き立つような虫時雨です。大リーグの野球中継を見ていたら、球場にも満月が出ていました。「月にむかって打つ」なんて言った選手もいました。<やはらかき身を月光の中に容れ>(桂信子)ではありませんが月はいろんなことを思わせてくれます▼<小早川加藤小西が世にあらば今宵の月をいかに見るらむ>。これは「韓国併合」の祝宴で、月を眺めながら初代朝鮮総督となった寺内正毅が詠んだものです。朝鮮侵略の目的をはたせなかった豊臣の武将たちも、「韓国併合」をよくやったと喜んでくれているだろうというわけです。明治の政治家や軍人にとって朝鮮侵略は当たり前だったのです▼来年10月からNHKで放映される司馬遼太郎「坂の上の雲」に対する関心が高まっています。「坂の上の雲」を読むと「韓国併合」も日清、日露戦争もやむをえなかったことになってしまいます。そのドラマ化です。NHKが歴史の真実とどう向き合えるのかが試されているのではないでしょうか。