新飯能1548号
税負担は変わらない?
国のPRそのまま広報に - 批判の声
「広報はんのう」11月1日号が配布されましたが、3面使っての税金問題が特集になっています。
そのなかで、「税源移譲であなたの住民税が変わります」と大見出し。「税負担は、住民税が増えても、所得税が減るため、納税者の負担は変わりません」と大宣伝をしています。
市民の方から、「そんなことはない。計算してみたが大変な増税になっている」と疑問の声が寄せられました。
この広報には、からくりがあります。1~2面は、三位一体改革・税源委譲のための所得税と住民税の税率変更を強調しています。しかし、問題は、自民党・公明党がすすめてきた大増税を全く含めていないことです。
相次ぐ増税
この間強行された、定率減税の縮小・廃止、65歳以上の非課税の廃止、老年者控除の廃止、公的年金控除の縮小、妻の非課税措置の廃止などで、市・県民税の大増税になっています。この他に、配偶者控除や特定扶養控除の廃止などで所得税も大増税に。
特に、これらの大増税は、税金だけでなく、介護保険料や保育料などにも連動し、大変な負担増が家計にのしかかってきており、さらに深刻です。
税金かけて増税隠し
大増税に全国の役所に苦情と抗議が殺到していることから総務省は、「税金は変わっていない」という宣伝をカラー刷りのリーフを配布したり、市町村の広報を使ってさせているのです。これにも莫大な税金が使われています。
市は、国からのPR版を無批判に掲載するのではなく、問題点も市民にわかりやすく説明する責任があるのではないでしょうか。
試算によると所得200万円の家族4人で、24万4千円の負担増。一方大企業・高額所得者は、80年代以降連続して引き下げられています。トヨタ自動車は、86年と比較すると2856億円の減税。日本経団連会長の御手洗キャノン社長も2642万円の減税に。
今、バブル期を上回る空前のもうけを上げているのに、法人税はバブル期の三分の一でしかありません。
政府は「財政再建」のために増税が必要といっていますが、原因は浪費型の大型公共事業や、大企業・大金持ちの減税をいつまでも続けていることにあります。これをもとに戻すだけで10兆円が生み出せると試算されています。
あなたの負担増は?
あなたの増税額がわかる負担増シュミレーションが好評です。日本共産党のホームページをご覧ください。
多くの声を無視して「手直しせず」
懇談会が入院廃止の最終報告を確認
飯能市の保健と福祉の将来を考える懇談会(御船洋会長)が、11月6日開催され、最終報告を確認しました。
会議に先立って、10月1日広報に報告案を掲載し、市民の意見を聞いた結果が報告されました。 報告では、40件もの意見が寄せられ、「入院廃止に反対」または「真剣に経営改善に取り組んでから結論を出すよう」求める声がほとんどでした。しかし、「最終報告は手直しはない」というもので、何のために意見を聞いたのかが問われるのではないでしょうか。
委員の中からも、「飯能市のベット数は足りていないというのに、50床減らしてしまってよいのか、民間委託も考えられないのか」「今まで経営努力はできていたのか疑問」「パブリックコメントでこんなにも全市的に意見が寄せられたのは異例なことで、地域エゴではなく、建設的意見も多い。今後、住民の声を十分聞いてほしい」などの声が出されました。
御船会長は市長に対して、「この報告が市の意志決定を拘束するものではない」と強調しましたが、今後、市民の声を踏まえた市の対応が求められます。
一斉地方選、参院選勝利を!
楽しく、元気がでた赤旗まつり
3日から5日まで、東京都江東区夢の島で第39回赤旗まつりが4年ぶりに開かれのべ20万人が参加しました。来年のいっせい地方選挙と参院選の勝利をめざす決意と元気あふれるつどいとなりました。飯能からも各後援会から140名が参加しました。
志位委員長の講演や市田書記局長とエッセイストの海老名香葉子さんとの対談。ロックバンドや多彩なジャンルのライブステージ。スポーツ広場、青空寄席や大道芸、猿まわしなど子どもたちも大喜び。北海道から沖縄の物産展など好評でした。
中山在住佐藤弘さんの感想
「赤旗まつり」にどう参加するか考えていた時「赤旗」に「子どもを守るうた」の合唱団募集の記事が目にとまりました。
「子どもを守るうた」は、労働者作曲家「荒木栄」が勤務評定反対の中で誕生させた歌。今は、教育基本法改悪反対の中で、歌い広められています。
六十歳、定年の記念に「あの中央舞台に立って200名の人たちと歌ってみたい」と申し込みました。夜なべ、行きの電車で必死に暗譜しました。曲の最後の一節「子どもたちを戦争に送るなー」を歌い上げ、万来の拍手に胸が熱くなり、楽しく、記念に残る「赤旗まつり」となりました。
山下由治さんの句
旗まつり
唱歌を空に
吹き上げて
喜んでくれるお年寄りのために配食サービス始めて14年
配食ひまわりの会が飯能市表彰を受賞
配食ひまわりの会(山崎トヨ子会長)は、長年の一人暮らしのお年寄りへの配食サービス活動が「社会福祉の増進に寄与し、その功績を評価する」として、このほど飯能市表彰を受けました。
配食ひまわりの会が、市内で初の配食サービス活動を開始したのが平成4年4月。月2回の配食サービスとともに、「元気ですか」と声かけや「見守り」活動が高く評価されました。
11月7日、配食サービスの日です。朝7時に集合、9時には盛りつけが始まります。きれいに盛りつけられたお弁当にはボランティアのみなさんの心がいっぱい詰まっています。遠いところは東吾野の八徳、ユガテまでボランティア運転手さんと美味しいお弁当を届けます。この日のメニューは、塩鮭、薄切りトンカツ、切り干し大根の煮物、ブロッコリーのおひたし、かぼちゃの甘煮、みそ汁にミニトマトと栄養満点。誕生日の近いお年寄りには、会員が作った手作りのちぎり絵の手紙が添えられていました。
調理18人、運転7人で、登録しているお年寄り90人、市内全域8コースに分けて届けています。
この日の活動の反省会が終わったのが午後4時です。「大変だけど、喜んで待っているお年寄りが沢山いるので励みです」と山崎さんは語っていました。
波紋(コラム)
数学者のピーター・フランクルさんが「わたしの教育再生」(朝日)で、「日本人が英語ができない最大の理由は、日本語ができないこと。」と言っています。はっきりそう言われると英語ができない自分の日本語のおぼつかなさを思い、うなづかざるをえないのですが▼昨日はクローズアップ現代で、〈読み書きできない若者〉を特集していました。若者の六割が本を読まず、〈憂える〉〈懐柔〉の意味がわからないというのです。これからの日本はいったいどうなってしまうのか心配です▼文科省は国民は人前で話す力がないと思ったのでしょう。タウンミーティングでは発言を事細かに指示して教育基本法改悪賛成の「やらせ」質問。教育にかかわる者のやることではないでしょう。税金を一ヶ所1100万円も使っての政府の「犯罪」です。こんなひどい法案を成立させるわけにはいきません。