1832号
非核平和都市宣言54自治体に
多くの自治体が平和行政に積極的
多くの自治体が、平和を祈る非核平和行政の取り組みを本格的に強めています。
非核の政府を求める埼玉の会が、県内の自治体に非核平和行政のアンケートを実施し、結果を7月に発表しました。この結果によると非核平和宣言(又は平和宣言)を実施した市は39市中36市(飯能市を含む3市が未宣言)、町村では64中54自治体となり、宣言自治体率は昨年の81・5%から84・4%に増えています。
平和行政への予算も20自治体で前年度より増やして、平和パネル展、平和ツアー、戦争展、広島平和祈念式典への市民の参加などを実施しています。
広島・長崎市長が呼びかけた平和市長会議には、県内39市中32市(飯能市を含む7市が未加盟)、24町村中11自治体が加盟し、合わせて43自治体、全国では1139自治体が加盟しています。
飯能市の平和の取り組みは?
未宣言市は、飯能市、和光市、久喜市の3市のみで、飯能市は、平和市長会議にも加盟していないなど多くの自治体の平和行政の流れから取り残された形です。
飯能市の平和の取り組みはというと、終戦記念日の黙祷と半旗の掲揚のみとなっています。
※平和市長会議とは、国連軍縮総会で広島市・長崎両市長が世界各国の市長に「核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画」に賛同するよう呼びかけ、これに応えた世界各国の都市で構成された団体が、国連広報局NGOに登録されてできたものです。現在、世界153カ国・地域5296都市の賛同を得ています。
(平成24年7月現在)
東吾野小、名栗小
学校耐震補強工事始まる
今年度予算で計画されていた東吾野小学校校舎改修・耐震補強工事と名栗小学校屋内運動場大規模改修・耐震補強工事が夏休みに合わせて開始されました。
東吾野小建築工事は矢島工務店が5722万円、機械設備工事は木川設備工業が4567万円、電気設備工事は新井電機が1743万円で施工、名栗小建築工事については関根施工所が5785万円、電気設備工事は924万円でヤマスズが施工します。
第一中学校は、24~25年度の継続事業になりますが、9月市議会に契約議案が提案され、議決後の契約となるので、10月以降の工事になります。
今後の計画については、25年度=原中校舎、西中体育館。26年度=西中校舎、加治小・吾中体育館。27年度=加治中校舎、一小・加治東小・一中体育館となっています。
加治小学校で除染作業
樋の堆積土で0・36マイクロシーベルト
飯能市は、加治小学校体育館の軒樋の詰まりを解消する目的で軒樋堆積土の除去を行い、除去した土の空間放射線量の測定を実施した結果、地表50㎝の高さ0・36μsv/hを計測しました。
市が、屋外を子どもが利用する施設における除染の目安としている、地表から50㎝の高さで毎時0・23μsv/h以上のため、その後校舎裏機械室北側に一時保管する措置を講じていました。
汚染土壌を埋めたて
このたび除去土の埋め立てを実施したところ、埋立地の地表から50㎝の高さにおける放射線量は、埋め立て前と変わらず0・09μsv/hになりました。
埋立方法は、東京電力鉄塔西側に、広さ1m×1m、深さ70㎝程の土を掘り起こし、汚染土を土嚢に入れて埋め、その上にブルーシートを乗せ、更に高さ30㎝の覆土を実施したということです。
この結果、上表のように測定値が基準値以内に下がということです。
増税反対宣伝に広がる共感
消費税廃止を求める飯能連絡会の毎週の駅頭宣伝が24日も、飯能駅南口で行われました。
マイクを握った飯能日高土建書記長の野沢角栄さんは、「消費税が導入されてから23年間、私たちの納めた消費税は238兆円にもなるが、そのほとんどは大企業や大金持ちの減税で消えてしまった。輸出企業は戻し税があるが、トヨタ自動車は二千億円、10%になると四千億円にもなる。だから財界は消費税増税を強く求めてきている。今でも厳しいなかで、増税したら、家計も日本経済も悪くなる。財政再建にもならないし、社会保障もよくならないことが明らかになった。増税案は廃案しかない」と訴えました。
若い人も年配の方も「増税反対の署名いいですね。頑張ってください」と次々に署名に協力してくれました。
阿岩橋取付工事始まる
入間川を挟んで阿須と岩沢を結ぶ新阿岩橋は、23年度で橋梁は完成しました。今年度は、いよいよ取付け道路の工事が7月下旬より始まるため、14日、地元説明会が開催されました。新阿岩橋は現在の橋より岩沢側で約2m高さが上がるため現在の道路も橋に合わせて勾配を付け道路を取付ける必要があります。岩沢郵便局側は62m、加治東保育所の南側道路は120m、阿須方面は128mの延長工事となり、9月上旬まで岩沢郵便局側、その後12月上旬までが阿須側の工事が行われると共に、保育所前の道路も11月上旬から工事が行われます。工事の進捗により、保育所や行政センターの駐車場が利用できなくなるため保育所の送迎には加治東小学校のプール脇を臨時駐車場とすることなども説明されました。しかし、完成後は駐車場が現在35台から21台へと大幅に減ることから保育所や行政センター利用者から、完成後も保育所送迎車の駐車場確保を求める意見が多く出されました。現在でも雨天時は駐車場から車が溢れます、十分な対応が求められます。
民・自・公 3党波高し
増税談合に批判
消費税増税で談合した民自公3党が批判にさらされ、党内に亀裂や混迷を深めています。
朝日新聞の世論調査で、野田内閣の不支持率は、6月4日調査で51%、6月26日調査で56%、7月7日調査で58%に急増しています。
7月18日現在、民主党の離党者は55人、民主党内には「100名を超えるだろう」との声もあります。
一方、自民党は、法案成立に目途をつけ、解散に追い込む戦略は不明確。党内から批判も吹き出しています。
「あれほど追及した民主党の『マニュフェスト違反』の片棒を担ぐ形となり、『増税談合』という批判を浴びる道を歩み始めた自民党」「党内には『増税の協力だけを食い逃げされた』との怒りが広がっている」(朝日7/11)
公明党も学会員から批判の釈明に躍起です。「7月に入り、公明党は支持団体である創価学会との会合で20分のDVD(釈明の)を上映している」「公明新聞も3党合意直後から、支持者の疑問に回答する特集を連日掲載している」(朝日7/15)
など、3党にとっては深刻な事態です。
宣伝、対話で打って出て参議院で廃案にするために頑張りましょう。
波紋(コラム)
〈あら君は蟻んこそれは私の靴〉(池田澄子)、こんな句に出あうと思わずほっとしてしまいます。そういえば今年はまだ蟻を見ていない。たかが蟻ごときをというなかれ、一茶には〈蟻の道雲の峯よりつづきけん〉というすごい句があります▼そういえば最近は蚤もみない。〈やけ土のほかりほかりや蚤さはぐ〉。家が焼かれても一茶は蚤をみている。不思議な人だ。谷川俊太郎の「これは のみの ぴこ」は親子で口ずさんでみたくなる楽しい詩ですが、これも畳の上を跳ねる蚤をみたことがないとわからない。とかくこの世はままならない▼中学校の授業でも取り上げられている一茶の〈昼からはちと影もあり雲の峰〉は、この中にいる七つの小動物をあげなさいという設問が面白い。句を全部ひらがなにするとそこに隠れている小動物が見えてくるという趣向。頭の体操に挑戦してみてはどうでしょうか。