1784号
注目される災害時の自治体間支援
友好都市茨城県高萩市へ
飯能市が茨城県高萩市と友好都市の関係を結んだのは平成15年11月1日。飯能市の市政施行50周年の記念の年。高萩市とのつながりは、飯能市を先祖伝来の地とした武人「中山氏」を仲立ちとしたものです。3月11日・東日本大震災発生直後に高萩市から支援の要請があり、飯能市も迅速に、しかも官民上げて支援をしてきました。
こうした友好都市や防災協定を自治体間でむすび相互支援体制をもつことが、今度の大震災でもあらためて注目されていて、飯能市の取り組みは、毎日新聞やNHKでも取り上げられてきました。
高萩市では、死亡1名、負傷9名、避難者約4800人、住宅全壊1棟、水道管の破裂など大震災で大きな被害を受けました。地震発生後まもなく救援物資の要請があり、その日の内に第一陣として食糧4500食、飯能水3600本、毛布などを搬送し、翌12日、第二陣として食糧3000食、毛布1000枚、給水袋2550袋、給水タンク2基を搬送。義援金を1000万円送りました。義援金はさらに各自治会や幅広い民間団体からも送られています。
4月に入り、罹災証明を発行するためには倒壊建物の判定調査が必要になることから職員派遣の要請があり、4月~5月に約1週間・4回のべ10人を派遣し、8月に入って高萩復旧のために技術職職員が不足していることから飯能市の職員3名、建築・水道業務が6ヶ月、土木業務が3ヶ月と長期間の職員派遣を実施しました。
こうした取り組みは、飯能市職員が大災害を目の当たりにして緊急時の対応、二次被害への対応など時間的な経過とともに刻々と変化する支援を身をもって勉強する機会として是非生かしてほしいと思います。
飯能河原水辺再生事業
地元住民への説明不足
埼玉県がすすめる『水辺再生100プラン』の一つ、飯能河原の工事がのびのびとなっています。
平成21年に観光協会や地元自治会の代表者、市、県の関係者で協議会を立ち上げ、21年度末に右岸側の遊歩道の工事を発注し、22年6月末右岸側歩道が完成。続いて22年10月に左岸側の遊歩道とステージの工事、流れ橋の幅員を倍増する工事を発注。23年5月・6月に完成予定でした。しかし、左岸側遊歩道について地元の意見を聞いたところ、割れ岩橋下の川に面して大きな岩があって、その岩を自然のまま残してほしいと、岩の形状をそのままにして張り出しの特注の構造物を歩道として設置することにしたので8月まで2ヶ月のびるということでした。
その後、台風6号の影響で大雨の期間は工事が中断し、8月いっぱいの予定がさらにのびるようです。左岸側の特注の歩道はすでに出来上がっていて、現地に設置するだけとなっていますが、かれこれ3年越しの工事となってしまいました。時間はかかっても地元の意向を丁寧に反映させた事業であることにはちがいありませんが、せっかくの事業が地元住民の全体のものとなっていないのはやはり説明不足と言えるのではないでしょうか?
校舎改修・耐震補強工事
今年度は南高麗小学校
東日本大震災から公共施設の耐震化促進が求められています。特に子どもたちが一日の大半を過ごし、災害発生時には避難場所となる小中学校の耐震化は早急に進める必要があります。飯能市では平成9年から小学校校舎の耐震化を優先的に進めてきており、今年度は、南高麗小学校で耐震化と外装や電気、設備などの校舎の改修工事が行なわれています。南高麗小学校校舎は昭和51年に鉄筋コンクリート造りで建設されたもので、スリット工法により工事が行なわれるため、斜めの鉄骨が窓から覗くような事はありません。体育館については昭和58年に建設されたもので、新耐震基準で建設されています。今年度は小学校校舎としては、最後の東吾野小学校耐震設計、名栗小学校体育館、名栗中学校校舎の耐震設計が行なわれます。まだ、耐震化が必要な施設が残っていますが、市は平成27年度を目標に工事を進めたいとしています。
奈良時代の竪穴式住居跡
岩沢地内で調査が進められる
岩沢地内で遺跡の発掘調査が行なわれています。場所は元加治駅から飯能駅よりへ2つ目の踏み切りの北側、加能里遺跡の一部で、調査を進めているのは西暦750年ころ奈良時代の遺跡だそうです。 奈良の都では東大寺の建設が進められ天平文化が栄えていたころですが、ここでは竪穴式住居に住んでいた跡が発見されています、また、遺跡の一部には縄文時代のものもあるという事です。 この場所もそうですが岩沢地内は泉が湧き出る場所も多く生活に欠かせない水が確保できることから古くから人が住み易かった事が伺われます。
立ち入りはできませんが回りから見学できます。
「原発ゼロ」くらし応援の県政にむけて頑張ります
今回は、東日本大震災、福島第一原発事故が、様々な被害と不安を広げ、県民の最大の関心事となる中での選挙戦となりました。原冨候補は、「原発ゼロ」を訴えました。また県民の暮らしにきびしさが増す中で、「暮らし応援」の視点から政策提起を行ってきました。
一方、上田知事は、原発問題は語らず、県の医師・看護師不足の問題でも「絶対数では第8位だ」と言い訳するだけで、医療・いのちの現場を見ようとしませんでした。
現職のこのような態度で、有権者にとってわかりにくい選挙戦となりました。 原冨候補と「会」は、旺盛な対話をすすめましたが、有権者の中に浸透しきるまでに至りませんでした。そして全国最低の投票率となってあらわれたことは、「会」の力不足にありました。申し訳ありませんでした。
当選した上田知事への支持は、有権者全体から見れば20.61%に過ぎず、今後、県民の声に耳をしっかりと傾けていくことが求められます。
原冨候補の得票は、県民の切実な声であり、訴えた政策の実現へ県民のみなさんと力をあわせてとりくんでいきます。
飯能日高民主県政の会
「AERA」の記事に対する市の見解
8月8日発行の「AERA」に、「岩手・宮城両県の汚染がれき処理について、全国の自治体が分散処理する計画がある。」という記事が掲載されました。また、8月1日の新聞広告でも飯能市が見出しに掲載されていましたが、飯能市としては、4月の時点の調査では、生ゴミを受け入れ可能と回答はしていたものの、5月には「施設の老朽化で修繕のため受け入れはできません」と回答しているとの報告がされました。
波紋(コラム)
去年の検診で少し血圧が高めですねといわれて、お酒なども控えめにして、そのうえ血圧測定器も押し付けられ、少々気落ちしていた私ではありますが、最近とみに元気が出てまいりました▼というのは、「全国商工新聞」に医療生協さいたまおおみや診療所の松本光正先生が連載している「笑いと健康」を読んだからであります。松本先生は高血圧は加齢現象だから薬はいらない、飲まない方がいい。血圧の薬を飲んで長生きしたという科学的データーは世界に一つもない。加齢現象に「症」をつけてお金もうけをしようとする輩に騙されるなと、まことに爽快なのであります▼先生は気持ちはいつも青年でも「年には勝てない」ことを覚悟せよとおっしゃってます。骨粗しょう「症」も年をとれば、骨がもろくなるのはあたりまえ。このように考えて笑顔で生活すれば(笑うのはタダ)、薬漬けにもならず、なんと一年間に十万円も節約できるというのです。