新飯能1757
クレジットカードの現金化
不当請求が増加傾向
飯能市の消費生活相談が週3日、専門の相談員を配置して行われていますが、最近の状況を伺いました。
昨年4月から12月までの相談件数は231件で、1昨年を上回っています。
雑誌などへの掲載詐欺が増加
高齢者をねらった悪質商法は08年6月特定商取引法と割賦販売法が同時改正され09年12月から適用されたことで減少傾向にあります。新手の詐欺では、最近急増している短歌や俳句の新聞や雑誌への広告掲載への相談です。
高齢者の趣味に対する心理を巧みに利用し、突然電話で「すばらしい作品で掲載したい。掲載料は無料」などとほめて勧誘し、掲載後に、高額な請求をする。すぐに解約を申し出ても「すでに印刷しているので解約できない」と応じないというものです。相手の説明に不審な点がある場合はきっぱり断りましょう。まだ掲載を承諾していないのに請求書がきた場合は、契約は成立していないので支払う必要はありません。
多重債務の相談は、市役所の各部署で「早めの相談を呼びかける」など、ネットワークで職員が対応しています。
最近の特徴は
最近の特徴として、「クレジットカードの現金化」の被害が増えています。これは、深刻化した多重債務問題に対応するため規制を強化し、たとえば専業主婦の場合、配偶者の年収を証明する書類と借り入れについての配偶者の同意が必要です。また、配偶者の年収の3分の1を超えて新規借り入れができないことになりました。こうしたことからサラ金融などから融資を受けられない消費者が、「クレジットカードの現金化」を利用しています。
国は「廃止」検討
このような状況があるのに政府は昨年12月、独立行政法人国民生活センターに対して「廃止」を検討するという方針を閣議決定しました。実際に、国民生活センターからのホットな情報は、自治体の窓口で直接市民と向き合って相談に応じる相談員さんの心強い命綱となっています。廃止ではなく、機能の強化こそ求められているのです。
原市場・南高麗など公共下水道計画区域を
合併浄化槽区域に変更
人口減少、財政難を理由に、国の方針に基づいて、全国一斉に、公共下水道の計画区域を見直す作業が行われてきました。国は、平成37年までに公共下水道認可区域については下水整備を完了し、計画区域については100%、「合併処理浄化槽」の設置に転換する方向を打ち出しました。 飯能市でも、昨年10月「飯能市生活廃水処理基本計画」をまとめ、将来、公共下水道を整備するとして計画している地域(計画区域)を合併処理浄化槽に変更することにしました。地域的には、原市場地区(唐竹・赤沢)、原市場・第二地区(小岩井から上赤工、中藤下郷の一部)、精明・新田地区(小久保から芦苅場の一部、双柳・新田団地周辺の一部)、中居・下加治の一部、南高麗地区(岩淵から下直竹の一部)で、世帯数では概ね4500世帯となっています。
すでにこの地域では、合併浄化槽を設置している世帯がかなりあり、今後も、市としては合併浄化槽の設置費補助金と浄化槽組合に加入した場合の維持管理費補助金は継続し、原市場・名栗清流保全地域にはさらに5万円の上乗せ補助も継続するとしています。
問題は、合併浄化槽の排水を放流するための道路の側溝や河川までの排水管の布設を自己負担でやらなければならず、このような場合には何らかの公的助成が必要です。
4総・後期計画素案をもとに
住民懇談会を開催
平成23年度から27年までの5ヶ年間の計画となる第4次総合振興計画後期計画(素案)の地区懇談会が開催されています。
南高麗・吾野・東吾野・原市場・名栗の5地区は第2次山間地域振興計画についても、合わせて説明されています。
後期計画には、「賑わいと活力を創造するまち」として、企業立地の環境整備や「魅力ある中心市街地づくり」のための幹線道路網の整備が掲げられ、懇談会では触れられていませんが、「(仮称)飯能大河原線」や「久下六道線」の整備などがあがっています。
多くの意見や要望
懇談会では、「住民の足の確保が切実な課題だがどうすすめるのか」という質問がありましたが、総合政策部長は、「地域福祉計画=ふくしの森プランとの連携ですすめていく」などと答えました。 また、「定住対策が掲げられているが、若者が住み易いような施策が位置づけられていない。飯能市は住みづらいという声が多い」などと指摘する声も出されていました。
公園の整備や合併浄化槽の問題、鳥獣対策、観光問題など様々な意見や要望が出されていました。
各公民館や駅サービスコーナーなどに素案の全文が提示してあるほかホームページでも見ることができ、28日まで意見や要望を受け付けています。
岩沢汚水中継ポンプ場工事始まる
区画整理の行なわれている岩沢南北地内の下水道は阿岩橋から北上する第1汚水幹線と前原団地東側から北上し国道299号までの整備を進める第2汚水幹線の2系統が計画されていますが、第2汚水幹線の汚水をポンプアップする、岩沢汚水中継ポンプ場の建設工事が23年12月までの予定で始まります。場所は加治東児童クラブの東側になります。
現在、岩沢地内では暫定的整備として既存の下水道管を利用し出来る所から工事が進められていますが、全体的な整備には幹線整備は不可欠です。 今年度は既に、加治中前の道路で下水道の工事が進められていますが、23年度は新阿岩橋完成と共に下水道管を懸架、加治東小前の道路の下水道管敷設なども予定されています。汚水中継ポンプ場工事や汚水幹線の工事を早急に進めて行くことが住民の求める住環境の向上になります。
チェック機関としての議会として機能発揮を
議会基本条例を学ぶ 飯能市議会
飯能市議会では、議会改革について様々な角度から検討を進めていますが、全国に広がっている議会基本条例について、市議会議長会・法制参事の本橋謙治氏を招いて研修会を行いました。
なぜ、条例化か?
現在、議会基本条例を制定している自治体は全国で163、県内では、さいたま市、所沢など6自治体となっています。
議会は首長と肩を並べる二元代表制なのに「議会は何をやっているのか見えない」などと言われ、住民から定数削減や報酬削減などがたびたび問題になっています。こうしたなかで、議会の活性化と議員の質の向上をめざして、条例化が進んでいると言えます。
条例の主な内容
住民自治に基づく地方議会の運営の基本原則を定めた条例で、市民と議会の関係や意思決定機関としての役割を明記。議員が直接住民と意見交換する「議会報告会」や、本会議などで質問した議員に、首長が逆に質問をする「反問権」を認めているところも多く、議員同士での自由討議を取り入れている議会もあるようです。
講演の中で強調されたのは、議会のチェック機能の強化であり、そのために、議員が執行部に負けないよう専門性と質を高めることでした。
飯能市議会でも条例化が検討されていますが、議員の熱意が試されるのではないでしょうか。
土建労組が旗びらき
1月16日、埼玉土建飯能日高支部は土建事務所で2011年「旗びらき」を開催しました。来賓として日本共産党から金子敏江・山田利子・新井巧・滝沢修市議が参加しました。
市議団を代表して挨拶した金子市議団長は「埼玉土建組合員の皆さんの声を市議会に届け、住宅リフォーム助成制度を実現した。この制度は、3回も補正予算を組むほど市民と地元業者から大いに喜ばれ、地域経済の活性化にも貢献している。日本共産党の前進こそが国民の生活をまもり、中小零細業者の仕事をまもることができる」と挨拶し、埼玉土建組合員の要求実現に向け共にたたかう決意を表明しました。
歓談・交流の場では、暮らしや仕事の事、組合員の実増に向けた組織建設にむけた春の拡大月間での奮闘や一斉地方選挙の取り組みなど、出席者は多方面にわたって話がすすみ、春の一斉地方選挙・知事選をたたかうスタートの年にふさわしい「旗びらき」でした。
波紋(コラム)
独楽と書いてこま。新年の季語ですが、普通にはほとんど見かけなくなってしまいました。回し方にもいろいろあって、技もつばめがえしなどは序の口でとても奥の深い遊びです。独楽がさみしいのは、勢いがなくなってよたよた転がって倒れたとき▼そんな姿を民主党の菅内閣に重ねたら、独楽に申しわけないような気もしますが、財界とアメリカの軍門に下って、消費税増税とTPPを何が何でも推進する立場を表明した政権に、勢いよくまわっている独楽の澄みはありません▼政権交代を実現したのは自民党政治を終らせたいという有権者の熱い期待でした。それが自民党政治と同じになってしまったら、有権者の支持を失うのはあたりまえです。消費税増税のために民主党を批判していた与謝野馨氏を担当大臣に起用するなど、政権はもはや「どんづまり」状態で、回る力を失った独楽のようにも見えるのですが。