新飯能1690
数の力で言論封殺
加藤市議が質疑打ち切り動議
4日から始まった9月議会は8日に、飯能市立病院の廃止条例案や医療介護センターの設置条例案、経済対策などの補正予算、20年度決算などが審議されました。
重要な議案が多いことと決算質疑などがあり、時間延長は議会運営委員会で確認されていました。
大綱的とはなにか
20年度決算質疑は午後4時前に始まり、時間も経過していることから、滝沢議員が5点、新井議員が3点、山田議員が3点に絞って質疑を行いました。
質疑の途中、加藤・大久保両議員が「質疑が大綱的でない」などと難癖をつけ、こともあろうに加藤由貴夫議員が質疑の打ち切り動議を提案。「大綱的」とはどういうことかも明確でないのに、日本共産党以外の多数で強行しました。
決算は前年度の予算執行の状況を審査するもので大変重要です。ですから決算特別委員会が設置され、5日間の日程で9~10月の間時間をかけて審査されます。しかし、委員は各会派から選出された8名で構成され、他の議員は本会議での質疑のみです。これまでは、本会議で一~二時間の質疑がされていました。
35年ぶりの暴挙
これまでの議会で質疑打ち切りがあったのは、昭和48年の12月議会で、吉田こく美議員が提案、強行されたのが35年前です。
このときでも相当長い時間をかけて質疑がされていたもので、議会が終わったのが9時過ぎでした。今回のようにわずかな質疑で、打ち切り動議を出すのは異例であり、暴挙です。
議員は議会での発言が命
議員定数を2名削減したうえに、議員の発言を制限しようという動きがあります。代表質問制とか持ち時間制などと言い出しています。議員は議会での発言が命です。自ら発言を制限することなどがあってはなりません。
父子家庭に対する児童扶養手当の支給を求める意見書(案)などが議運でまとまる
9月議会に、日本共産党が提案した「ヒブワクチンの早期予防接種化」と「父子家庭等に対する児童扶養手当の支給」を求める意見書(案)は、議会運営委員会で全会一致でまとまり、国に上げる意見書として最終日に提案することになりました。
長引く景気の低迷や経済状況の悪化に伴い、母子家庭だけでなく父子家庭の多くも、育児、教育等の面で困難を抱え、経済的にも大きな悩みを抱えています。
子育て支援、養育費確保などのための総合的な施策の一環として、児童扶養手当制度が設けられており、全国で百万人近い人が利用していますが、児童扶養手当法に基づく児童扶養手当は、母子家庭等を支給対象としており、父子家庭はその対象とされていません。
国において、父子家庭についても、児童扶養手当の支給などの経済的援助、さらに家事支援等の施策の整備・充実を図るよう求めるものです。
ヒブワクチン予防接種を
ヒブ(Hib=インフルエンザ菌b型)は乳幼児の細菌性髄膜炎の原因になる細菌です。細菌性髄膜炎は抗生物質による治療にもかかわらず、約5%が死亡し、約15から20%に後遺症が残ってしまう恐ろしい病気で、その患者数は5歳までの子どもで全国に少なくとも年間6百人以上に上ります。
ヒブは、ワクチン接種により効果的に予防することが可能であり、ワクチンを定期予防接種化した国々では発症率が大幅に減少しています。そうした中で、予防接種法による定期接種対象疾患に位置付けることを求めるものです。
双柳南部区画整理の見直しを
経済対策に住宅リフォーム助成制度を
滝沢おさむ市議の一般質問
滝沢 双柳南部地区の見直しは必要だが、現在は出来る整備を進めて、その後に見直しを図るという事でしょうか。住民の方も岩沢地区の見直しが行なわれたことを承知しているから岩沢の次は双柳南部地区が見直されると思っています。地域の方も建て替えを望む方がでてきています。国道299号北側地域については建物も密集し事業が困難と思います。また、他でも4m道路が整い一団となっているとしての住宅地もあります。住民の今後の生活設計のためにも、見直しを考えるべきではないでしょうか。
建設部長 この地区は現在幹線道路である東原巽原線、阿須小久保線の一部の整備を進めているところです、交通ネットワークの整備を中心に整備を進めて行きたい。また、この地区は雨水排水対策に多くの要望があるので対策も中心に進めて行きたいと考えています。見直しについては、岩沢南北の見直しを行ったばかりで状況を見極めて行きたいと考えている。
住民のために見直しが必要
滝沢 交通ネットワークの整備を優先して進めるとの事ですが居住している住民のことも考えてなくてはいけないのではないか、双柳南部地域で建築規制のもとで建て替えても、土地の高さを変えることはできないので道路より土地が低くても、その場所に建て替えなければなりません。いま、部長も雨水排水対策が必要との答弁でしたが、そうした中で建て替えるわけです。また、4m道路が完備しており現状で下水道整備だけで良いと言う方もいます。交通網の整備と共に住民のために見直しを進める必要があります。
西川材助成制度を通常のリフォームにも
滝沢 今議会に於いても第3次緊急経済雇用対策が示され、建設工事の前倒し発注や新たな雇用創出も行われます。そこで、さらに市内業者の方の仕事が確保されるよう、住宅耐震工事などを含む住宅リフォーム助成制度に現在の西川材利用の制度をさらに拡充できないかという事です。耐震補強工事や居室、浴室などの改修、建物の内外装などの改修工事は市内の中小業者でも十分仕事がこなせ、住環境の改善と市内業者の支援、地域経済の発展を図るたいへん有効な制度と考えます。また、離職者支援については、今回、市が23名の雇用について募集を行ないますが、7月の完全失業率は過去最高の5、7%になっています。まだまだこれから職を失う方も出てくると思われます。市でもこの様な方の仕事を確保するため雇用の創出をさらに図ることが求められると思いますが。
市長 第3次の緊急経済雇用対策には、特に建設工事の発注、公共事業用地の購入、林業の担い手の育成、学童クラブの建設などを打ち出したところです。雇用対策についても弾力的に運用することで失業者の一時的雇用の場をできるだけ多くしていきたいと考えています。次に行う第4次の緊急経済雇用対策のなかで失業者の雇用対策も行いは、リフォームの関係についても検討していきたい。
岩沢南部・北部地区
下水道整備に補正予算
9月定例議会で、下水道整備の補正予算1670万円が組まれ、岩沢南部・北部地内の下水道整備が進められる事になりました。今回の補正予算で行われる整備は、岩沢南部地区内では、既に区画整理が行われている元加治駅南口通り線付近から、白鳥幼稚園へ向かう既存の道路124mに整備されます。北部地内は、現在整備済み地内の歩行者専用元加治4号踏み切り付近のマンホールポンプ場から笠縫地内のマンホールポンプ場までの圧送管を75mmφから150mmφに敷設替えを行い北部地内の暫定下水道の処理範囲を拡大するものです。滝沢議員は6月議会で岩沢地内の設置済みの下水道を延伸させ整備範囲を拡大することを求め南北それぞれ約5haの整備範囲が出来る事を明らかにしましたが、この整備に向けての工事になります。
憲法ミュージカル ムツゴロウラプソティー
プレ企画開催される
9月5日市民体育館で、「憲法ミュージカル、ムツゴロウラプソティー」(11月21日市民会館で公演)のプレ企画が開催され稽古見学と舞台俳優 有馬理恵さんの講演が行なわれました。
諫早の干拓事業が「防災」目的といわれて堤防が締め切られました。乾いていく干潟ではムツゴロウをはじめ多くの生き物が命を絶たれていきました。今ではこの干拓事業が防災にもほとんど機能しないことがあきらかとなりました。国や行政が進めてきた大型公共工事がとは何であったのか、ムツゴロウから見た目でその本質を描くミュージカルの練習は蒸し暑い体育館でしんけんに行なわれていました。稽古見学の後は劇団「俳優座」の有馬理恵さんと飯能公演の岡部実行委員長の対談方式の講演会が開催され有馬さんの「憲法ミュージカル」への思いや自身が出演した公演、また、有馬さんが続けている水上勉原作の「釈迦内柩唱」の紹介も行なわれ会場の拍手を誘っていました。11月21日に行なわれる飯能公演が今から楽しみです。
波紋(コラム)
すがすがしい秋の日です。干しぐりが日をいっぱいすいこんで触ってみると熱いくらいです。ふっと「かにむかし」のぱんぱんぐりのことが頭にうかびました。悪いさるをやっつけるために、ぱんぱんぐりは囲炉裏の灰に隠れて、熱いのを我慢して、さるの帰りをじっと待つのです▼さるをこらしめるのに力をあわせるのは、かにのこどもたち、ぱんぱんぐり、はち、うしのふん、はぜぼう、いしうすで、がしゃがしゃ、ころころ、ぶんぶん、ぺたりぺたり、とんとん、ごろりごろりとすすんでゆきます▼ここまでくると悪いさるの顔が麻生首相に見えてくるから不思議です。さるはぱんぱんぐりの活躍もあって、最後は石臼の下敷きになって、ひしゃげてしまうのですが、当の麻生さんは反省するどころか「昨年秋に衆院選をしていたら、こんなに負けていなかった」とぼやいているとか。もはや救いようがないようです。