新飯能1655
派遣労働者 闘えば展望がみえる
椿本チエインの派遣切り
アメリカ発の金融危機に端を発した景気悪化が日本経済に深刻な影響を与え、市内の大手企業である椿本チエインでも派遣社員の解雇が問題になっていることを新飯能先週号で報道しました。
労働組合・埼玉ユニオンが派遣先のフルキャストファクトリーに提出した7項目の要求書に1月10日に回答が出されました。
賃金保障と居住の確保など
〈主な要求と回答の概要〉
①派遣労働者との雇用関係が引き続き存在していることを確認し解雇を撤回すること。
回答:解雇を撤回し契約期間まで雇用を継続する。
②整理解雇の4要件に照らして解雇された労働者と早急に話し合う場をもうけること。
回答:今後詳細な説明を行う。説明に際して労働者の意見を尊重し、再就職支援などについて誠意をもって対応する。
③派遣先に直接雇用を申し入れること。それがかなわぬ場合は仕事を斡旋すること。
回答:可能な限り、正規雇用の職を紹介するように努力する。
④契約期間満了まで賃金保障を行うこと。
回答:契約満了までの6割の休業補償を行う。
⑤現在、住んでいる寮について次の仕事が見つかるまで住み続けることができるようにすること。
回答:個別に対応(使用を延長する)
⑥契約期間中の解雇であり、派遣先企業と相談し、6ケ月分の賃金を解決金として支払うことなど7項目です。
回答:解決金として契約期間満了までの賃金総額の2割相当を支払うなどというものです。
新たに組合に加入して、闘いに参加する労働者も続いています。
全国の労働者が闘いに立ち上がり、大きな変化をつくりだしています。
労働相談は埼玉労働組合連合会または飯能日高地域労働組合連合会まで。
℡(974)0330
市民の声
定数削減とんでもない
各地で自治会や自治連支部などで新年会が行われていますが、議員定数問題が話題になっています。
定数削減に怒るある市民は、「市民には選挙権と同時に被選挙権がある。議員定数は現職議員だけの問題ではない。市民の声は議員がしっかり仕事をしてほしいということで、頑張っていれば、むしろ議員を増やしてもいい」と語っています。 定数削減に賛成だという方も、「定数削減を提案して、議員報酬を上げたいなどとんでもない話だ」と怒っていました。
ある自治会長さんは、「中村・野田両議員が来たが議員数を減らした方がいいなどと言った覚えはない。議員をこれ以上削減したら有権者の少ない山間部などは議員がいなくなってしまう」と批判していました。
都市計画マスタープランを承認
都市計画審議会開かれる
1月13日、飯能市都市計画審議会が開催され、都市計画マスタープランの諮問、征矢町の地区計画導入、美杉台の公団事務所跡地の問題などについて報告が行なわれました。 マスタープランについては、飯能市の今後20年間の土地利用や都市施設の整備、市街地開発の計画を定めるもので飯能市の都市計画の大きな柱となるものです。
各委員からは精明地区の特定施設誘導地域の虫食い状態について、今後この様にならない様にすることや農道整備を進め遊休農地にも農業機械が入れるような施策の提案が行なわれました。また、大河原地区の企業誘致については、経済状況もあり誘致企業も見つからないなかでは20年間という長期で位置付けるのではなく適宜見直しを行なう必要がある。また、暫定的な利用も図るべきではないかなどの指摘がされ、審議会としては認める事になりました。
征矢町の地区計画、最低敷地面積を定めず
区画整理事業の終わった征矢町の住環境を守り開発を進めるために地区計画を定める問題については、平成18年から地権者への説明会が開催されて来ましたが、最低敷地面積を150㎡以上と定める事に地権者から難色が示されていました。しかし、同所は第1種低層住居専用地域に指定さているため建蔽率50%、容積率80%の建築制限により、狭い宅地では充分な建物を建築する事には無理もあることから最低敷地面積を定めない地区計画とする報告がありました。
美杉台元公団事務所跡地とスーパー、レストランを商業用地として再開発
美杉台地域の問題では元公団事務所の跡地(約5600㎡)の利用について報告があり、現在のスーパー三徳とパスタハウス(約2800㎡)の用地を含めて商業地として再開発する方針が明らかになりました。今年秋以降に現在の三徳とパスタハウスの撤去工事が始まり新店舗は22年の秋に開業を目指す事になります。この工事は都市機構によって行なわれますが、約1年間この地においての買い物ができなくなる事になり、地域住民に
不便が生じる事になります。
憲法守ろうと新成人に呼びかけ 9条の会・飯能が宣伝
憲法をまもる「九条の会・飯能」は1月12日、成人式会場で今年も宣伝を行いました。 今年、飯能市では1032人が成人を迎え、式には797人が参加しました。気温は低いものの晴れ渡った青空に色とりどりの晴れ着やスーツ、羽織袴姿の新成人に、「成人式おめでとうございます。9条の会です。今こそ平和憲法を守りましょう」と声をかけながら、吉永小百合さんや山田洋次さん、ピーコさんのメッセージの入ったチラシを手渡すと「ありがとうございます。飯能にも9条の会があったんですね」などと快く受け取ってくれました。今年は飯能で「憲法を守れ」の合言葉で行なわれている憲法ミュージカルが11月に上演される事にもなっています。若者と一緒に憲法を守る運動を大きく広げる1年にふさわしいスタートの宣伝でした。
波紋(コラム)
「おいおい隣の日高市では小学六年までの子どもが病気で入院したら、医療費がタダになるっていうじゃあないか」「入院だけだけど、朗報だね」「飯能市はなんでいっしょにやらないのかね」「同じ医師会なので事務レベルでは同一歩調でやる準備をすすめていたらしいけど市長がストップをかけたということらしいよ」「お金がないっていうことなんだろうか」▼「いや日高だってお金が余っていることではないと思うよ」「それじゃあどうして?」「県の補助が小学校入学前までになったり、3才から就学前までの医療費の負担が3割から2割に減ったことなどで市の負担が減ったので、その分で無料化を拡大したということらしい」「それじゃあ飯能市でもできるじゃあないか」「そうだね。でも市長はそのお金を他に使いたいらしいよ」▼「子どもに使わないでなんに使うんだといいたいね」「議会では報酬を上げるために議員を減らせという意見もあるしね」「本末転倒だよ」「市長も議会も、もっと真剣に市民のことを考えて欲しい」「そのとおりだね」