新飯能1650
丸広ビル問題で揺れる市長
部課長も唖然! あり得ない!?
12月議会前の全員協議会が25日開催され、山手町用地の土地利用、機構改革などが報告されました。
山手町用地問題では、21年度予算で用地取得基金18億円と合併特例債を合わせて24億円で買い戻し、図書館と総合保育所を建設したい旨の報告がされました。
驚いたのは、その報告に先立って、沢辺瀞壱市長から、「この案(図書館、保育所建設)は、丸広が東飯能東口ビルを買い戻し、7・8階を市で利用して欲しいと言われる前の案であり、そのことを含んでおいてほしい」と前置きをしたのです。
そうしたことから、保守系の議員からは、「最近は携帯で本を読む時代。図書館に対する情勢も変わっている」「この半年で経済状況が一変している。箱物を造ることは検討が必要だ」「山手町に図書館を造ることは決まってはいない」などとこれまでの経過を否定する発言が相次ぎました。 新井巧市議は、「これまで積み上げてきて来年度の予算化を前提にした計画を見直すかのような発言はおかしい。これまでも色々と企業に振り回されてきたが、市長は動揺しすぎではないか」と市長の姿勢を批判しました。
構造的に図書館としての利用は無理
教育委員会島崎次長は、「山手町用地(平岡レース跡地)を取得してから、これまでの議論や調査の経過を説明し、6600㎡に新図書館を建設する計画」と報告。同時に、「丸広ビルの構造は、百貨店用として設計・建築されたもので、過重強度は㎡当たり300㎏、図書館だと800㎏が必要であることが設計した佐藤総合計画から報告されている」ことも付け加えました。
丸広ビル利用問題は分けて議論を
金子敏江市議は、「新図書館や保育所建設案について、議論することは必要だが、それと丸広ビルの今後の利用問題は別問題。分けて議論することが必要だ」と指摘しました。
ある役付職員は、「いつもトップダウンで物事が決まってしまう。今回もそんな事になったら、今まで何をしてきたのかという事になる。行政としての存在が問われる」「ご乱心かと驚いた」と話していました。
新図書館整備の
基本計画案示す
全員協議会では、新図書館の基本構想案が示されました。
●新図書館像として、①学びの拠点となる図書館②市民がくつろぎ安げる図書館③サービスが行き届いた図書館④木の良さ温かみの感じられる図書館⑤広い市域をカバーするネットワークの整備された図書館として飯能らしい新図書館をめざすとしています。
●建設までのスケジュールは、21年に土地取得と図書館設計、22~23年度で建設。
●総敷地面積6600㎡、建築面積1800㎡(2階建てを想定した場合)、駐車場・駐輪場等共用スペース4700㎡、収蔵能力30万冊、施設内容=一般開架室、貸出カウンター、調査・相談カウンター、読書・学習スペース、休憩スペース、対面朗読室、録音室、多目的室、ボランティア室、書庫、事務室など。
《これまでの経過》
平成11年4月、平岡レースの倒産にともない跡地1万7千㎡を土地開発公社が、図書館などの文教ゾーンとして21億円で購入。16年に「市立図書館内に「新図書館懇話会」が組織され、新図書館のあり方が検討されてきました。18年2月に報告書がまとめられ、基本構想策定庁内連絡会議を設置し、基本構想がまとめられました。一方、山手町用地の利用については、16年に土地利用市民会議が設置され、18年2月に意見書提出、19年に設置された土地利用審議会でも山手町用地への図書館建設については、了承されています。
《山手町用地の利用計画案》
当初計画より図書館用地を1600㎡、保育所用地を200㎡それぞれ拡大、代替地を1600㎡縮小しました。
介護保険制度
受ける人も支える人も安心に
介護保険制度は、3年ごとに保険料と事業の内容について見直しを行うことになっていて、現在、平成21年から23年までの第4期飯能市介護保険・老人福祉計画(案)の策定作業がおこなわれています。策定委員会(石井道夫会長)には、共産党から金子敏江市議が参加しています。
平成12年に創設され、当時社会問題となっていた「老老介護」や自宅で親を介護するために職場を去るなどの問題をなくしていくために、社会全体で支えようとスタートしましたが、平成18年の改悪で、介護予防の名のもとに「介護取り上げ」がすすみ、必要な介護サービスが受けられないなど、高齢者の生活そのものを支える「介護保障」をどう築くのかが課題となっています。また、この制度を支える人材の確保も大きな課題です。過去2回とも「介護報酬」を引き下げたために、低賃金で働かざるをえない介護労働者の待遇改善も待ったなしです。
1・3倍の負担増に
さらに、第4期の保険料について、これ以上あげないでほしいという声にどう応えるのかが大きなポイントとなります。保険料は、第4段階(本人非課)を基準にすると第1期(平成12~14)は、月額2775円(年額33300円)、第2期(平成15~17)は、月額3050円(年額36600円)、第3期(平成18~20)は、月額3500円(年額42000円)と、スタート時の1・3倍の負担増となっています。
保険料これ以上上げないで!
飯能市が昨年行った「高齢者等実態調査結果」でも、介護保険料について、「高額すぎる」「介護保険料がどんどん高くなっています。年金生活が苦しくなるばかり。これ以上あげないで」等の記載が圧倒的に多くなっています。
これに対して現在市が示しているのは、18年からの給付費を抑制してきたために、基金として1億8700万円あるので、そのほとんどを取り崩して新保険料の値上げ幅を抑えたいとしています。今後、実際の保険料が値上げとならないよう市は、介護保険制度への国庫負担の増額を求め、一般会計からの繰り入れを含めたあらゆる施策を講ずることが求められます。
岩沢地区の早期整備を求め、自治会長が陳情
11月26日、岩沢地区と阿須地区の自治会長が、見直しされる区画整理事業の早期着手と期間短縮に関する陳情を飯能市長、市会議長に行い、滝沢、内沼、石田の3名の議員も参加しました。岩沢北部・南部地区の区画整理事業は、住民から下水道整備や道路整備の遅れが指摘され、事業の見直しが求められていました。市は昨年から事業の見直しに着手し、来年度から新たな手法で整備が始まる事になっています。 岩沢地区の自治会長からは下水道整備の遅れ、雨水排水、元加治駅南口整備など多くの課題を早期に解決すること、また、阿須小久保線は阿岩橋架け替えもあり阿須地区の協力が不可欠との要望が出されました。 陳情の内容は、事業計画が変更になっても、概ね20年の期間を要する計画となっているが、事業費の重点的投入で早期に着工、短期間で整備を完了することを求めています。
50数年ぶりに日本の歌声祭典にひたり大感動!
歌声祭典・東京は24日に、有明コロシアムで行なわれ、約8千人が参加、とても盛り上がりました。
47年前に高校卒業後、浜松労音のコーラス部に席を置き、歌さえ唄っていれば何時間でもよかった青春時代を過ごしました。結婚して飯能に住み、三人の子育てをしながら日本共産党の市議会議員を務め、三輪自転車にマイクを積んで旗を立て、地域を街頭宣伝し、生活相談も解決してきました。
若い時のように歌を唄う時間が少なくなりましたが、今日の”歌声祭典”で50年ぶりに若返りました。子ども達の「象列車の歌声」お父さん、お母さん達の「なつかしいロシア民謡」そして80歳を超えた女性の独唱も「ひろう」され大感激、会場は聞き役でなく、全員が歌手となり有明コロシアムは8千人の大合唱で圧巻!まさに「歌声は平和の力」なり、中・高年に支えられた祭典でしたが、元気いっぱい!楽しい、ひとときを過ごしました。浜松労音の時に唄った「青年歌集」を全国の仲間と合唱し、懐かしさで胸に込み上げるものがありました。
来年は京都で開催されます。私は京都育ちなので、懐かしい小・中学校も訪ねてみたい、京都の観光もしたい、来年の開催を楽しみにしています。 菅問公弥子
波紋(コラム)
もうすぐ雨がくるのかもしれません。しっとりとした紅葉をたき火の煙があわく染めています。煙のある風景もいいものだと思います。たき火をしてはいけないなどという無粋はなんとかならないのでしょうか▼24日に開かれた「九条の会」全国交流集会で、作家の澤地久枝さんは「私たちがいま頑張りたいのは、自分たちがどう生きていくかだけでなくて、次の世代、その先の世代のためにどういう社会を残していくかです」とのべています。子や孫や、夫や妻を誘って参加することで、九条を守る会の参加者の顔ぶれも質的にも広がってきてきているといいます▼澤地さんはさらに、九条と生存権を保障した二五条は一つだと訴えました。その通りだと思います。主な資本主義諸国のなかでも、国民の生存権と社会保障をうける権利を規定している国はほとんどないといいます。戦争に費やすお金を社会保障にまわしたら、人間はもっと幸せになれるはずです戦争をしない国だからこそ、国民の生存権を保障することができる、すばらしい憲法だと思います。