新飯能1573号
介護・医療・保育の充実を
飯能市社会保障をよくする会が市と懇談
5月15日、「自治体要請キャラバン」が行われ、「飯能市社会保障をよくする会」が市の担当課長と懇談しました。
〈介護予防について〉
介護予防事業がどのように実施されているか。
ー 介護福祉課 ー
介護予防事業は「げんきかや」「はつらつ元気アップ教室」「栄養指導」など介護予防に力を入れている。
〈医療制度について〉
医療制度の改悪で40歳以上の市民検診が国保事業に義務付けられる。受診が増えれば国保税に跳ね返るのではないか。平成20年からの75歳以上の高齢者医療制度でどう変わるのか?
ー 保健年金課 ー
75歳以上は広域連合でやることになる。検診が増えれば保険税があがるのは必至。高齢者医療になると国保と同じように滞納者に資格証明書の発行が多くなることが考えられる。
〈障害者自立支援法の負担軽減を〉
司会者が「飯能市のケアホーム利用者への軽減に感謝している」と前置き、授産施設の障害者が「一般就労をめざしているがどこも難しい。働ける場所を確保してほしい」また、狭山養護学校の先生は、高等部90名のうち飯能から19名が通学している。卒業後の受け皿がない、卒業後、また家庭に入って長いこと暮らすようになってしまわないか心配」市としての就労支援と負担軽減を求めました。
ー 社会福祉課長 ー
今年度は障害者自立支援協議会と就労支援センターの設置を計画しているが、具体的に検討しているところ。負担軽減については地域生活支援事業の中で軽減している。
〈保育の充実を〉
飯能市は、公立保育所の非正規保育士の比率が高いが改善する必要があるのでは。民営化についてはどのように検討されているか。
ー こども家庭課 ー
非正規職員がクラスの担任になる場合があるが、今年度から担任手当てをつけるようにした。
現在、民営化検討委員会で4回検討してきたが今は足踏み状態。民営化問題は避けて通れない問題であるがより慎重にしたい。
病院署名一万人を超える
市立病院を良くする会が駅頭宣伝と署名
飯能市立病院を良くする会は12日、飯能駅で街頭宣伝と署名行動を行い、17名が参加しました。一時間の行動でしたが、269名が次々に署名してくれ、昨年12月27日市長に提出した署名とその後寄せられている署名と合わせて1万47人となり、一万筆を超えました。
市立病院を良くする会代表の杉田実さんらがマイクを握り、良くする会と自治連の吾野・東吾野・原市場・南高麗・名栗支部が取り組んだ署名は、2万1千人を超え、市立病院を縮小・廃止するという方向に歯止めをかけていることを報告。「医師の確保と患者の送迎など、住民の願いに応えた検討が必要だ。ベッドの縮小・廃止をしないよう市民みんなで運動していきましょう」と訴えました。
市立病院を良くする会では、近日中に市民要求を要望書にまとめ、市長との交渉を計画していくことにしていますが、今回寄せられている567名の署名は、第二次集約分として交渉の時に提出する予定です。
保育料 定率減税廃止に合わせ
所得税額見直しと多子軽減の拡大が
保育料は国の徴収基準額表に基づき、飯能市は所得階層を15段階に分けて徴収しています。保育料の引き下げを求める声は切実です。
日本共産党飯能市議団は、「保育料の負担軽減」と「多子入所の軽減は、生まれた順に第2子とすべき」と議会でも再三取り上げてきました。
今年からの定率減税の廃止によって、収入は変わらないのに所得税額が増え、保育料が値上げになることから、党市議団としても所得階層区分の見直しなどを申し入れてきました。
国が通知を出す
国が①所得階層区分の税額変更、②同一世帯から保育所、幼稚園及び認定子ども園を2人以上同時に利用している乳幼児すべてを多子軽減の算定対象人数に含め、第2子以降の保育料を軽減する。③兄弟については年齢が高い順に保育料を算定することとしました。 飯能市としても階層区分の所得税額の変更と多子入所世帯への軽減を示しました。多子入所の状況は、上の子が保育所・幼稚園で2番目の子が保育所147名、3番目の子が9名となっています。
3人の子育て中の母親は「今までは保育料の低いほうが半額だったけど今度は逆になってミルク・おむつ代に回せるのでずいぶん助かっています」という喜びの声が寄せられています。
少子化対策の観点からも更なる保育料の引き下げ等により子育て世帯の負担軽減をはかることが求められているのではないでしょうか。
ホットミーティング吾野・東吾野
病院問題を中心に切実な声が
今年も市長ホットミーティングが市内十二ヶ所で開催されました。吾野・東吾野地域では、市立病院問題を中心に市長の報告がされました。しかし、相変わらず、一般会計からの繰り入れに地方交付税など国の補填が6千万円程度あることにはふれず、大変な負担だと強調。また、吾野・東吾野地域の患者が多く占めていること、市議会からも入院の縮小・廃止について提言がされているなどとして、市も議会も縮小・廃止の方向であるかのような誤解を招く報告でした。
住民説明と調査について
今後の検討の進め方として、住民説明会を各地域で開催するほか、臨時看護師を雇用して、6月~10月まで、訪問調査を行い、①疾病の内容②受診状況③困っていることなどを聞き取りする。同時に、病院経営の専門家により、①現状のままの場合②病床を削減した場合③入院をなくした場合④公営企業法の全部適用をした場合⑤民間委託した場合などのシュミレーションを行う。その後、有識者会議で検討を行い結論を出すとしています。
住民のためになるかどうかが基準に
「市立病院はこの地域においては重要なもの。地域の誇りでもある。慎重に検討してもらいたい」「採算だけで考えるのではなく、山間地域にある意義と役割をしっかり考えて欲しい」「山間地域にとって病院の存在は安心して住み続けられるかどうかの一つ」などの声が出されました。
ある参加者は、「検討する視点は簡単なことで、目先の問題ではなく、将来、住民のためになるかということだ」と指摘しました。
県下初のNPO法人化
飯能市体協が祝賀会
5月19日、特定非営利活動法人飯能市体育協会の設立記念祝賀会がプリンスホテルで開催されました。
飯能市体育協会は昭和24年に飯能町体育協会として設立、以来58年間、様々なスポーツを通じて市民の意識の向上や、健康維持に努めてきましたが、今後のさらなる活動の展開をはかるため、NPO法人として新たなスタートを切ったもので、県内では始めてです。平成17年より、静岡県など先進市を視察、準備作業を行い本年2月に埼玉県より認証を取得し、設立されました。
あいさつでは、この間の取り組み状況と共に、主な事業として続けてきた奥武蔵駅伝についての話などもされ、歴史のある体育協会の今後に期待が寄せられていました。
体育協会がNPO法人化された事により、新規のスポーツ事業の開催などが行われるほか、今まで市が管理していた、体育館など体育施設の指定管理者制度なども検討されています。
参議院選挙の必勝を
党後援会が青空とみどりの集い開く
13日、新緑に包まれた飯能河原で、日本共産党飯能後援会による「参院選勝利をめざす青空とみどりの集い」が開催され、多くの後援会員でにぎわいました。
会場には、先の県議選で当選した所沢の柳下礼子県議も参加しました。
柳下県議は「飯能市党の選挙協力に深く感謝します。明日にも国民投票法案が孝行されようとしている。参議院選挙は憲法と暮らしを守る選挙。比例区で躍進し、埼玉でも議席を奪還して、あやべ澄子さんを国会に送りましょう」とあいさつ。後援会員とともにバーベキューを囲んで懇談しました。自然がいっぱいのなかで会員相互の親睦を深め、参院選勝利に向けて決意を固め合いました。
波紋(コラム)
クイズです。850万台、24兆円、2・2兆円。正解はトヨタ自動車が2006年度の決算で発表した世界での販売台数、売上高、営業利益の数字です。今年のトヨタの世界の販売台数が70余年にわたって業界世界一の座を占めてきた米ゼネラル・モーターズを抜いて世界一になるのはほぼ確実だといわれています▼日本の企業が自動車販売台数で世界一になるなんて考えられなかったことです。すごいことです。トヨタがすごいということが日本はたいしたものだというナショナリズムをくすぐっている雰囲気もあります。問題はその「すごさ」の中身です▼トヨタの好決算を支えるのは下請企業への激烈なコスト削減だといわれています。仕事は忙しいのに、利益があがらない状況がトヨタの地元の愛知の製造業の経営を圧迫しています。ゆきすぎたコスト削減が非正規雇用とワーキングプアを拡大し、「偽装請負」まではびこらせてきたのはまぎれもない事実です。世界一の企業はそれにふさわしい社会的責任を果たすべきです。