新飯能1571号
全国一斉学力テスト 飯能市の児童・生徒1554人に実施
24日、文部科学省による全国学力・学習状況調査(全国一斉学力テスト)が、飯能市でも実施され、小学校六年生が756人、中学校三年生が798人と、合計1554人を対象に実施されました。全国テストは、中学校では43年ぶり、小学校では初めてで、全国では国公私立合わせて約32700校が参加しました。
一斉学力テストの実施については、昨年から、点数競争を激化し、子どもと学校を序列化するものであるという世論が大きくなり、愛知県犬山市と私立学校の約四割は参加しませんでした。
企業がテスト結果を把握?
テストは、国語と算数・数学の二教科で、ほかに生活習慣や家庭環境について子どもに答えさせる「児童・生徒質問紙調査」と、就学援助世帯の割合や授業方法などについて学校長に回答を求める「学校質問紙調査」が行われました。採点・集計は、企業に委託されます。テストや質問紙調査には中三は個人番号を記入、小六は氏名を記入することになっており、個人情報を国や受験産業が把握することが問題となっています。
飯能市は公表しない
文科省は9月ごろに都道府県別の結果を公表するとしていますが、各市町村の結果についてはそれぞれの教育委員会の判断にゆだねるとしていて、飯能市教育長は、一斉学力テストの実施にあたって、新日本婦人の会が要請行動を行った際「学校別の結果は公表しない」と明言しています。本来学力テストは、児童生徒がどこでつまずいているのかを把握し学習援助の材料として生かされるものでなければなりません。結果を公表し、学校間の格差を拡大し、何よりも子ども達の心に与えるストレスを考えると今後の是非が大きく問われるものです。
19年度事業で市内4ヶ所に多機能型のトイレを整備
今年度の事業計画で「観光公衆トイレを計画的に整備する」ことが位置づけられました。
現在、国道299号沿いの武蔵丘ショッピングセンター内に計画中の観光トイレが、5月連休明けには着工になります。国道299号には下水管が敷設されていないため、それに伴う、下水道の敷設工事も始まります。
担当課は、だいたい2ヶ月間を目途に整備したいといっています。
トイレの広さは37.61㎡で女子トイレには男の子用も設置、男子トイレにはベビーチェアーがあり、他にも多機能トイレとして障害者、高齢者、乳幼児に配慮したトイレとなっています。
今後、 阿須、中居、飯能川原も同様の機能を持ったトイレが整備されます。
9改憲手続き法案 - 矛盾だらけの与党答弁
最低投票率拒む与党に批判の声を
条改憲の条件づくりとなる改憲手続き法案の不公正・反民主的な内容の一つとしてマスコミも指摘し始めた最低投票率が大きな問題になっています。与党は最低投票率を「拒否」する理由のひとつとして憲法の九六条に書かれていないことをあげてきました。
しかし、19日の参院憲法調査特別委員会で日本共産党の仁比聡平議員の追及でこの論理は破たん。改憲案を通しやすくする狙いが浮き彫りになりました。
仁比氏は、法案では改憲の国会発議をめぐって、参院と衆院とで態度が食い違った場合に「両院協議会」を開くことができるとしているのに、改憲案の国会発議を定めた憲法九六条一項前段には、両院協議会の定めがないことを指摘。「一方では憲法に書いていないのに両院協議会を法案に取り込み、一方では憲法(96条後段)に書いていないからといって最低投票率制度の導入を拒んでいる」と、法案の矛盾を追及しました。
法案提出者の保岡氏はしどろもどろとなり、「(96条前段は)国会の発議のルールを決めるという意味では重い自律権が与えられる」などと答弁しました。
仁比氏は「ご都合主義だ」と一喝。「国会の発議については、国会の自律にかかわるから(書いていない)両院協議会を決めていいが、国民主権原理にかかわる部分については憲法に書いていないから、それ(最低投票率の導入)は憲法違反の疑いがあるというのは全然答弁になっていない」として「撤回」を迫りました。
与党の論理の破たんはそれだけではありません。最低投票率を設けると「ボイコット運動を誘発する」などと言い出す始末です。結局「憲法改正がやりにくくなる」という改憲派の「都合」だけが浮き彫りになりました。
抗議先 FAX 自民党03-5511-8855 公明党03-3353-9746
●憲法改悪共同センターのホームページに政党やマスコミへの主な要請先の一斉メールフォームが掲載されています。
川寺・上野線 一小体育館脇交差点の安全対策を
飯能市の都市計画道路「川寺・上野線」が北工区に続いて、南工区(第一小学校北側市道と市立図書館までの区間)が、3月28日に開通しました。この開通にともなって市民の方から二つ要望が出ています。①図書館前の信号機・・・川寺上野線が優先道路になっているために朝、名栗方面からの車が今まで以上に渋滞してしまう。信号機の調整をしてほしい。②第一小学校体育館脇の市道から川寺上野線の道路を横断する際、見通しが悪く危険であること。現在、停止線の所にコンクリートの置物があって、前よりも徐行しやすくはなりましたが、まだまだ不十分だという声です。今後さらに、照明灯や警告版、あるいは関知式信号機の設置を急ぐ必要があります。
一日も早い市の対応が求められます。
市長ホットミーティング 皆さんの多くの声を
4月23日から市長ホットミィーティングが開催されています。今年度は市長による飯能市の財政状況や新規事業については30分程度になり、住民から意見や要望を聞く時間が、一時間のスケジュールになっています。市長は報告の中で、「『飯能市の保健・福祉の将来を考える懇談会の最終報告』について、市立病院問題は少し結論付けをしただけだが、大きな話題になってとまどっている」などと述べ、今後吾野地区などでも行われるミィーティングでのポイントになりそうです。精明公民館で行われたホットミィーティングでは、住民から地内を流れる小畦川の飯能市改修部分の工事の問題や新光地区の区画整理で下水道工事が遅れている事、また「国道299号、六道交差点付近は藤田堀や下水道の関係で大雨が降ると市内からの下水道を飲み切れなくなり住民が大変迷惑をしている」など、多くの要望がだされましたが、一人、一問だけに限られた発言ですので、まだまだ時間が不足しているようでした。
波紋(コラム)
コロンビア大学のジェラルド・カーティス教授は朝日の「耕論」で「安倍さんが『戦後レジュームからの脱却』というスローガンを掲げていることが外国でもっと知られたら、世界中にたいへんな誤解を招くことになるでしょう。民主主義の国のリーダー自分の国のレジュームチェンジ(体制変革) を訴えるなどというのは、理解に苦しみます」と言っています▼この問題について日本共産党の志位委員長はCS放送「各党はいま」で「戦後の日本の体制は、平和主義、国民主権、基本的人権などを原理としていますから、そこから『脱却』したら戦前に戻るのか」とバッサリその本質をあきらかにしています▼衆議院法務委員会は、14歳未満の少年が起こした事件で警察に強制調査権を与えることを柱とした少年法の改悪案を与党の賛成多数で可決しました。教育基本法の改悪とその具体化である教育三法の審議入りと同じ流れの中で「恐ろしい国」への歩みが始まっていることをしめすものです。「戦前に戻るのか」は杞憂ではないのです。
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