新飯能1559号
世界一の重税大国から福祉大国へ
消費税の廃止を求める飯能連絡会が総会と学習会
1月27日、消費税の廃止を求める飯能連絡会は、「会」としての運動を再開するにあたって、総会と学習会を行いました。総会では、阿部内閣が7月の参議院選挙で、「憲法改悪」「消費税増税」を争点としてたたかうことを明らかにしていることから、「消費税増税」を何としてもストップさせることに全力を上げることが確認されました。続いて学習会では、「消費税と日本税制のあり方」と題して、浦野広明氏(立正大学教授・税理士)から90分の講義がありました。
大企業には輸出もどし税が
全体としては、「弱者の犠牲の上に強者が栄える」庶民大増税と大企業減税がセットで行われることで、憲法に則った「応能負担の原則」が著しく壊され、「格差社会」が進行していることが豊富な資料をもとに分かりやすく話されました。 政府税制調査会がまとめた「税制改革」は、財界の意向を丸呑みして、法人税を下げて消費税を上げること。消費税率を上げると、輸出関連の大企業は輸出製品の売上にかかる消費税額が全額「輸出もどし税」として大企業に還流する仕組みになっています。現在、トヨタ自動車は、消費税、地方消費税を一円も払わないで、年間約2000億円の還付を受けています。参加者から「ウッソー」「こんなに優遇されているなんて初めて知った」の声。また、政府税調は、日本の大企業の税負担は高いから法人税を下げる必要があるといっていることについて、実際は図のようになっています。また参加者から「ひどい!」の声。一方で、庶民大増税は目白押し。
闘いに大きな確信
最後に浦野先生は、「これだけ大企業に減税している日本は、先進資本主義国の中で一番の重税国。民主的な税金の取り方、使い方を徹底的に追求していけば、日本は世界一の福祉大国になれる可能性をもっている」と語り、参加者に勇気と希望を与えてくれました。
1月28日、第五回奥むさし駅伝競争大会が開催されました。天候は晴れ、例年になく暖かい日和に恵まれ182チームが、午前九時、号砲を合図に東飯能駅を一斉にスタート、早春の国道299号線、39.583kmで健脚を競いました。奥むさし駅伝は、全国高校駅伝に出場している埼玉栄高校などの選手と一緒に市民ランナーのクラブまで出場するのが大会の特徴となっており、市内や近隣市のランナーは大会参加を大きな目標として練習に励んでいます。今年の大会には飯能高校OBチームでシドニー五輪男子マラソン日本代表の川嶋伸次さんも出場し快走しました。また、滝沢修議員は三区の登り区間を走り奥武蔵駅伝から通算で16回目の出場となりまた。
結果は次のとおり
[地区対抗の部]1位・吾野体協カントリーFC(2時間24分8秒)、2位・東吾野体協、3位・原市場体協[一般の部]1位・ストレッチボール、(2時間0分43秒)2位・ランナーズハイ、3位・ボッシュ[高校の部]1位・埼玉栄A(1時間59分12秒)2位・東京農大三高A、3位・武藏越生高校
今が出番です!
よりよい医療と健康づくり
医療生協さいたま飯能日高支部
「医療生協さいたま」は13年前に県内各地区の6つの医療生協が合併し、
現在、4病院、9診療所、3歯科、2老健施設、13訪問看護ステーション、と20のヘルパーステーションの事業所を持ち、21万人の組合員を持つ組織になりました。合併と同時に飯能・目高支部は発足し、現在組合員760名・班数29班、運営委員13名で活動を進めています。毎月「けんこうと平和」と「支部ニュース」を班や組合員に配布しています。 飯能・目高支部では、民主的な診療所建設を目標に運動を続けてきましたが組合員数や全県的な状況から建設に至っておりません。4年前に飯能市内に「ケアセンターはんのう」を設立し、訪問看護とヘルバー活動を進めています。支部活動では、毎月運営委員会、保健委員会、祉保委員会、福祉ボランティア「ハッピー」の会議を開催し年間計画に基づいて楽しく活動を進めています。まちかど健康チェック、健康まつり、いつでも楽しくウォーキング、男性も参加できる料理教室、秋のバスハイク。07年度の活動は、医療改悪の影響で、一層厳しくなっている福祉へのしわ寄せに対する抗議や改善要求を強めると共に自分の健康は自分たちて守る立場から、『健康づくり』をテーマに進めます。くらしの学校でのまちかどチェックに基づく要求や医療福祉改悪に反対し、くらしと健康を守る立場から、自治体訪問行動を行います。また、憲法を守る活動を地域の諸団体と協力し活動を強めていきたいと思います。楽しく健康づくりを、ご一緒にしませんか。連絡先(974)0447・村山)
私学助成の充実求めて
埼玉私学連が県庁前座り込み
毎年、私学助成金の増額を求める100万人署名に取り組み、どの子にも行き届いた教育をと運動を進めている埼玉県私立学校教職員組合連合会は年明け早々、さいたま市浦和区の県庁前で助成金増額を求め約50人が座り込み行動を行い、県庁職員や通行人にビラを配り、私立高校の実態を訴えました。
埼玉県内の私立高校は47校、5万6千人弱の生徒が学んでいます。生徒一人当たり県立高校が100万円、市立高校は26万円と格差があり、さらに埼玉県は国基準を3万円以上も下回る低さで四年連続全国最下位です。
埼玉県が2003年に授業料直接助成を増やし運営費の削減という配分基準を変更した為に、各校3000万円から4000万円の運営費が削減されています。
少子化や親の所得減などにより授業料値上げもできない上に、毎年約1000人の生徒が減り、経営面で困難を来し、教員の給与引き下げや補充には非正規で対応するしかなく、学校そのものの存在が危機的状況にあります。
飯能市にある自由の森学園では、埼玉県が全国で3番目に位置していた時と比較すると3年間で1億5千万の減収で、教員の給与の引き下げや遅配と言う事態になっているといいます。
どの子にも行き届いた教育が行われるよう国は制度の充実を行うよう求めるものです。
埼玉土建飯能日高支部
5周年記念新春の集い
市内の中小建設労働者の守り手、埼玉土建飯能日高支部は1月26日、新春の集いを開催しました。今年は飯能支部と日高支部が合併して5年目にあたるため同時に五周年記念の催しも行われました。関谷滋支部長から「我々中小建設労働者の景気は一向に良くならない、今年は一斉地方選挙、参院選の年、まじめに働く者が報われる政治を目指すと共に、多くの組合員を増やそう」と開会の挨拶が行われ、日本共産党飯能市議団からは滝沢修議員が「一昨年、アスベスト問題では飯能日高土建から具体的な対策を求める請願が議会へ提出され、市を動かす大きな原動力となった、今後も力を合わせて頑張りましょう」と挨拶しました。その後、和やかに懇親会が行われ一年のスタートにふさわしい新春の集いとなりました。
市民の声
どうしたの窓口業務
昨年の秋、住民票が必要になり、飯能市役所を訪れましたが、申請用紙を出しても今まででは考えられない位時間が掛かって、しかも申請したものとは違うものを渡されたのでその旨を伝えるとウロウロしだして、しまいには後ろの席にいる偉そうな人の所へ相談に行く始末でした。事は簡単なことでした。家族全員の住民票を申請したところ、世帯主だけのものが渡されたので違うと伝えたまでのことです。
これまでも何度も住民票の申請には行きましたが、こんな事は決してありませんでした。テキパキと仕事をこなしていました。不思議に思っていたところ、最近、市役所の窓口ではアルバイトが業務をまかされているとの事です。それは国が地方自治体への補助金を減らしていることが原因で、飯能市でも人件費の節約を考えての事とは思いますが、結果的には住民サービスの低下を招いていることになります。市は職員を大切にしなくてはいけません。
市民に直接対応する窓口業務は大切です。しっかりとした研修をして業務に当たってほしいと思います。(T)
波紋(コラム)
「かっての鶏と今の鶏は、まったく別物である。卵を生む鶏は卵を生むだけ、それもほぼ毎日生産するようにアメリカで改良された」。あくもん・文化欄(しんぶん「赤旗」)の金丸弘美さんの文章を読んでおやっと思いました。「女性は子どもを生む機会」と発言した柳沢厚生労働大臣はこんなことも頭にあったのではないかと思えたからです▼フランスのルモンド紙はコラムで「この機会には自尊心がある」と皮肉を込めてこの発言に対する怒りの声を伝えたということです。ひどすぎる発言です。子どもを生まない、生めない女性は役に立たない壊れた機械だとでもいうのでしょうか。女性は鶏のように卵をぽこぽこ生んでくれればいいと考えている人物に厚生労働大臣の資格はありません。▼少子化は代表質問で志位委員長が明らかにしたように、シングルマザーが体をぼろぼろにしなければ子どもが育てられないような貧困と格差の広がりこそが大きな要因です。それにしてもこの時代錯誤の発言が安倍内閣の本音としたら恐ろしいことです。