1833号
年少扶養控除廃止で住民税が大増税に
子育て支援に逆行する民・自・公
民主党政権による国民負担増は高齢者世帯だけに限りません。
子ども手当と引き換えに、今年度から住民税の年少扶養控除が廃止され、大幅な増税になりました。
民主党が政権公約で子ども1人に月2万6000円という約束は1万3000円の支給額に、今年4月から子ども手当から児童手当に戻りました。
192万円の所得で7万1000円の増税に
市の担当課で試算してもらったところ、所得192万円(年収300万円)で、配偶者、小中学生の子2人の世帯では、7万1000円の増税、346万円(年収500万円)では7万3500円もの増税になります。
子育て世帯に、公約を破っただけでなく、増税を押しつけた民主党の責任は重大です。同時に、自民・公明も子ども手当に反対し、以前の制度より、更に後退させた責任も問われなければなりません。
控除を元に戻して
あるお母さんは、「子ども手当が実現しないのに、年少扶養控除は廃止したままというのはおかしい。もとに戻してほしい」と怒ります。また、「このうえ消費税が増税されたら、本当に困ります。子育て世代をこれ以上苦しめたら、少子化は一層深刻になるのでは」と語っていました。
介護保険料は30%値上げ
年金の3か月分が保険料で消える
(怒れる75歳の主婦)
飯能市の固定資産税、市民税などの通知が一段落したかと思っていたら、7月に入り相次ぎ平成24年度の「後期高齢者医療保険料」と「介護保険料」の決定通知書が郵送されてきました。封筒の中には“しおり”が入っていますが、なぜこんなに値上げするのかの説明はなく、一方的に金額が記入され、これを年金から天引きするというのです。
私の介護保険料は「第4段階」の5万5100円。夫は「第6段階」の7万6500円で合わせると13万1600円になり、昨年比3万100円増=29・7%もの引き上げになっています。それに後期医療保険4万1860円を加えると(別に夫分13万5840円あり)、私の24年の年金40万7500円の23・8%にもなり、3か月分が介護と医療の保険料で消えてしまいます。
野田政権は「税と社会保障の一体改革」と称して消費税を10%にするとともに、社会保障の改悪を民主・自民・公明の三党で合意していますが、それ以前にすでに「改悪」は実行されており、これ以上の「老人いじめ」は許されません。
危険なオスプレイ、TPPはアメリカ言いなり、原発、消費税、社会保障は財界の言いなりになって国民の意見を無視する民主党にはノーを突きつける以外にありません。
国道299(仮称)坂石町分トンネル
埼玉土建労組が現場調査
国道299号、井上―坂石町分間(567m)をトンネル化する(仮称)坂石町分トンネルの工事が行われていますが、現在、井上側約50mまで掘削が進められています。
7月26日、工事の状況や作業現場の実態を把握するため、埼玉土建飯能日高支部・秩父支部の建設現場調査に、新井巧、滝沢修両市議が同行し現地視察を行いました。
本工事は、埼玉県が発注した工事で請負業者は株式会社フジタと秩父土建株式会社がJVを組んでいますが、工事はトンネル工事を専門とする藤友工業株式会社があたっています。
現場実態の聴き取り調査では、一日あたり18人が作業に従事し、7ヶ月の工期であり延べ人数では3780人、勤務は朝8時~17時と20時~6時までの2交代勤務で行われていること、また、トンネル工事という事で現場ではガスの検査も行われ、安全作業に徹している報告を受けました。建設業者退職金共済制度も履行されていました。
65%で落札
工事金額について、予定価格14億7370万7千円、落札9億5077万5千円(落札率64・5%)と低価格の影響については、現場担当も「そこが一番大きな問題ですよ」と現状を語っていました。
工事の状況も視察が行われ、掘削が終了した50m間については側壁や天井にコンクリートが吹付けられ、さらに奥に進めるために発破をかける事もあり防音扉の工事も進められています。
吹付け用のコンクリートを作るためプラントも現場に設置されショベルカーやバックフォーなどにより作業が行われていました。
トンネルについては両側75㎝の路肩、車道6mで幅員は7・5mで、24年度にはトンネル工事と坂石町分側の橋を含む取り付け道路を完成させ、26年度には供用開始させたいとしています。
自家用農産物等の放射性物質測定結果
飯能市ではこれまで、市内小中学校や保育所の給食に含まれる放射能について定期的に測定を行ってきましたが、新たに食品用の微量放射能測定装置を購入し、家庭菜園などで採れた野菜などの測定を始め、第一回目の結果が公表されたので紹介します。
検査対象は、市内に住所を有する方の①家庭菜園等の野菜類(農業者の方が自家消費する農作物を含む)②自宅庭内の果樹の果物類③自宅敷地内の井戸水④未給水地域の飲み水となっています。
受付は希望日の前日までに(月曜日~金曜日の午前8時30分~午後5時15分)市役所別館2階、環境緑水課に電話または直接予約となっています。 申し込み者は、検査日前日の午後4時までに、測定品を水洗いし可食部分を2㎝m角以下に切ったものを1・2㎏程度持ち込む事が必要です。水も1・2リットル程度が必要です。複数の検査は一回ではできません。
お知らせコーナー
映画「一枚のハガキ」試写会
映画「一枚のハガキ」をみんなでみる会(会長:杉田 実)は、10月6日飯能市市民会館小ホールで上映会を開催しますが、チケットを広めるサポーター(協力者)になっていただくために試写会を行います。
日時 8月11日(土)14時上映で
富士見公民館集会室
(参加費は無料、会から発行する入場券が必要)
○問い合わせ、090-7945-1383(佐藤)
放射能DVD上映会
※放射線内部被爆から子どもを守るために
日時 8月5日(日)
午後2時~4時
高麗の郷・生涯学習室
主催:DVD「放射線内部被爆から子どもを守るために」をみる会実行委員会
平和のつどい
ヒロシマ・福島から原爆・原発を考える
日時 8月18日(土)午前10時~12時
富士見公民館集会室
「いわたくんちのおばあちゃん」(広島の原爆と家族の実話)と「福島からあなたへ」の朗読があります。
主催:新婦人飯能支部 平和部会
九条の会・飯能の憲法学習会
日本国憲法制定時の社会科教科書「新しい憲法のはなし」復刻版を学ぶ
日時 8月18日(土)午後2時~4時
富士見公民館
波紋(コラム)
67年前の6月の広島の空に米軍機から「早く広島から立ち去ってください。今に大変なことが起こります」というビラがまかれました。アメリカは7月16日に世界で最初の核実験を成功させ、24日には日本に対する原爆投下命令を出しています▼7月26日には日本に降伏を勧告したポツダム宣言が出されますが「父と暮らせば」を書いた井上ひさしはアメリカは日本に原爆を落としたかった、スターリンは領土拡大のために戦争を続けたかった、日本は天皇の身分保障を理由にポツダム宣言を黙殺した、世界中の戦争指導者が、ヒロシマとナガサキに原爆を投下した共犯者だといっています▼「父と暮らせば」は、戦争とは何か、原爆とは何か、生き残った者は何をしなければならないのかを静かに考えさせてくれる、酷く、切ない作品です。見るたびにノーモア・ヒロシマ、ナガサキ、そしてフクシマへの思いを強くします。