1830号
核兵器廃絶、原発ゼロをアピール
原水爆禁止平和行進
国民平和大行進は5月6日、東京・夢の島を出発、また北海道からも広島目指して、「歩こう!核兵器のない世界へ」と沿道の方や市民に呼びかけて、全国11の幹線コースでとりくまれています。
8月の広島・長崎に向けて、すべての都道府県と7割を超える自治体を通過して、核兵器廃絶を願い行進しています。
飯能市では、9日に日高市より平和行進のバトンを受けて午前10時に市役所前で集会を行いました。
今年の原水爆禁止国民平和大行進は、「東日本大震災と福島第一原発事故から一年、深刻な被害が続いているもとでの行進で、被災者を支援し、原発依存から自然エネルギーヘの転換と、非核平和の日本の実現を広くアピールする行進」を全員で確認しました。
参加者からは、こもごも平和への決意が一言づつ発言され、全員の大きな拍手で平和への誓いをしました。
デモ行進に大きな激励
参加者は、新日本婦人の会や原水爆禁止飯能協議会などの旗を高く掲げ、デモ行進に出発。「こんにちは!国民平和大行進です」「一歩でも二歩でもご一緒に歩きましょう」「あなたの一歩が世界を変えます」と呼びかけ、「核兵器をなくして平和な日本をつくりましょう」「ノーモア・ナガサキ」「ノーモア・ヒロシマ」「ノーモア・福島」「原発再稼働はみとめない!」など元気よく市民に訴えました。
沿道から「がんばって」と拍手を送る人、手を振ってくれるドライバーなど沢山の激励が寄せられました。また、呼びかけに応えて、沿道にいた3名の方がデモ行進に参加してくれました。
なお、9日は、反核平和の6・9行動の日で、たくさんの署名が寄せられました。
自家用農産物などの
セシウム測定を開始
飯能市ではこれまで、市内小中学校や保育所の給食に含まれる放射能について定期的に測定を行ってきましたが、新たに食品用の微量放射能測定装置を購入し、7月10日より、家庭菜園などで採れた野菜などの測定受付を始めました。
検査対象は、市内に住所を有する方の①家庭菜園等の野菜類(農業者の方が自家消費する農作物を含む)②自宅庭内の果樹の果物類③自宅敷地内の井戸水④未給水地域の飲み水となっています。スーパー、小売店等で購入した商品の測定はできません。
受付は希望日の前日までに(月曜日~金曜日の午前8時30分~午後5時15分、土、日、祝日、年末年始を除く)市役所別館2階、環境緑水課に電話または直接予約となっています。 申し込み者は、検査日前日の午後4時までに、測定品を水洗いし可食部分を2cm角以下に切ったものを1・2kg程度持ち込む事が必要です。水も1・2リットル程度が必要です。複数の検査は一回ではできません。
※放射性セシウムの新基準では、飲料水は10ベクレル、牛乳50、一般食品100、乳幼児食品50ベクレルとされています。
「あんたも署名しないよ」と友だちに声かけ
消費税廃止をめざす連絡会が駅頭宣伝
6月26日、衆議院で民・自・公、立ち上がれ日本、国民新党などの賛成で、採決強行した「消費税増税法案」と「社会保障推進法案」。
これまで、国民にとっての悪法が衆議院を通過してしまうと、徐々に運動が収束していくというのがこの間の状況でしたが、今回の場合は、衆議院を通過した後もさらに運動が広がり、日本列島どこでも国民の怒りは日に日に大きくなっています。
消費税の廃止をめざす飯能連絡会が毎週行っている宣伝・署名行動にも、これまで以上に署名をする人が増えています。
特に若者が初めは様子を眺めていましたが、「消費税10%なんて困る!」と、一人女性が署名すると周りの若者もみんな輪になって署名しました。少しためらっていた男性に「あんたも署名しなよ」と女性がうながし「ああ」と署名してくれました。 この日は、先週の宣伝時に「10%ぐらいでガタガタ言うなよ」といって通り過ぎていった人も「がんばれよ」と声をかけてくれました。
利用者は我慢、ヘルパーはサービス労働に
金子敏江市議の一般質問から
4月から60分利用できた訪問介護サービスが45分に短縮され実態を聞き取り調査して改善を求めました。利用者からはトイレ掃除を自分でするようになった、調理品目が3品から2品になった、記帳しながらの会話が無くなったなど出されました。ヘルパーからは、利用者の買い物をしたり、最後の訪問の時は時間外で今まで通りやっている。コミュニケーションの時間が取れない、1件でも多く訪問してと言われてもそんなにがんばれないなど出されました。今後、国は介護の中心を施設から「在宅」にすると言っている。これで在宅生活を支えることができるのか?必要な介護サービスが受けられなければ、逆に施設への依存度が高まる。また、社協の登録ヘルパーは、最高時100人超が今は26人と年々減っていて早期に登録ヘルパーの養成に取り組む必要があると要請しました。市は、実態にそぐわない事例など出てきた場合には、機会をとらえて国や県などに声を出していきたい。ヘルパーの確保は本市だけの課題ではないが、介護の現場をより魅力あるものとするための処遇改善や人材確保策を行政としても講じて行く必要があると感じていると答弁しました。
双柳・岩沢区画整理地域の雨水排水改善を
滝沢おさむ市議の一般質問から
岩沢や双柳南部の区画整理事業は、下水道の早期整備とともに、雨水排水の問題も深刻です。雨水排水管は下水道より大口径の管渠を必要とし工事も大がかり費用もかかるため暫定的にも整備をするよう求めました。
市は、「新光地区地については、現計画の雨水幹線は、流末からの計画になるので長い整備期間が必要になるが、大雨による浸水などが深刻な問題であり、区画整理事務所や道路建設課と協議を行い対策を進めていきたい。また、双柳は遊水地や調整池で対応してきたが暫定的に東原辰巳原線の道路下に浸透管を敷設し地下に浸透させるような仕組みにしており、本年度産業道路から双柳地区行政センターまでの工事が完了するので同様の工事を進め、さらにここから299方面に南下をして雨水を大幅に抑えられるようにしたい]としています。
「岩沢地区では元前原団地脇の道路で雨水排水工事が進められており、これ以外の周辺道路もU字L字の整備をして今回の雨水管に接続できるよう道路整備を進め対応していきたい」と当面の整備方針を明らかにしました。
飯能駅改札前に観光案内所を
山田利子市議の一般質問から
昨年9月に閉鎖した飯能駅改札口前の西武観光飯能営業所は「改札前という最高の立地条件であり市が借りて、「観光案内所」として利用できないかと、議会での一般質問が続きました。
9月議会での答弁は、「すぐに借用したい旨お願いした」ということでした。しかし、その後は、随分トーンダウンした内容で「全フロアー使用することはできない、企業と一緒では避難用として通路を設けなければならない、改修にかかる費用面や市の業務時間帯では貸し出しは無理、他の企業に貸し出すことにした」という西武鉄道の意向を伝える程度。一方では、市街地活性化基本計画に、飯能駅周辺に設置するコミュニティー広場に多機能型観光案内所を考えていることを強調しています。
私は、金額を提示して望んだのか、具体的な交渉場所、駅を出る前に案内所が必要ではないか。多機能型観光案内所(建設費用約13000万円)との費用対効果などを求めました。
市は、「金額は提示したが金額の高さではない、避難路を取ると場所が足りなくなる、改修費用などの問題で、民間が借りることになった」と答弁しました。
波紋(コラム)
東電は放射性物質を“無主物”だと主張して、ひんしゅくを買ったことがあります。しかしその後の東電の無責任な対応を見ていると、“無主物”であるという考えは少しも変わっていないように見えます▼“無主の地”であった尖閣諸島は、1884年日本人古賀辰四郎氏が探検、その後日本政府はたびたび現地調査をおこなったうえで、1895年1月14日に日本領に編入したのです▼1911年に中国漁民が遭難したときにも、住民が同島に避難した31人全員を救助し、中国に送還したことに、中華民国の長崎駐在領事から感謝状が贈られ、この中でも尖閣諸島がはっきりと日本の領土だと書かれているのです。ですから中国は1895年から1970年までの75年間、一度も日本の領有に対して異議も抗議も行っていないのです。尖閣諸島は国際法上も明白な日本の領土であることを日本政府は理をつくして主張すべきです。