1822号
多方向へのニーズに対応するバス路線
党議員団がときがわ町の交通システムを視察
日本共産党飯能市議団は17日、路線バスとデマンド交通を組み合わせた、ときがわ町の交通システムを視察しました。
ときがわ町は、埼玉県中部にある人口約1万3千人の町で、平成18年に都幾川村と玉川村が合併してできた新しい町です。町の南西部は山間部で観光に力を入れています。
平成20年から交通システムの協議を重ね、中学生以上の全町民アンケートなどを通じて22年10月から町の中心地にバスセンターを置き、そこから①小川町駅、②武蔵嵐山駅、③越生駅、④日向根、⑤竹の谷、⑥慈光寺、⑦都幾川四季彩館(④⑤⑥はワゴン車)の8方面に片道30分以内の新交通システム(ハブ&スポーク方式)を開始しました。
システムの特徴
町内には八高線・明覚駅しかないため、東武線の小川駅、嵐山駅、八高線越生駅など職場や学校など行き先が様々であるため、これまでのバス路線ではニーズに対応できないこと、バス路線のない地域やバス路線が廃止になったところは町の独自運行になっていたことから明覚駅に近い旧都幾川村庁舎付近にバスセンターを設け、そこで乗り継ぎ、様々な行き先のニーズに応えられるようにしました。
マイクロバス9台を町で購入
35人乗りのマイクロバス8台、8人乗りのワゴン車3台を国の経済対策臨時交付金(100%国庫負担)を活用して購入、運行委託しているイーグルバスに無償貸与しています。
23年度5500万円ほど補助金を支出していますが、国の交付税措置、関係団体などからの負担金などを差し引くと実質的な町の持ち出しは、700万円程度だということです。
料金は乗り継いでも、初乗り運賃が発生しないようにし、これまでとほぼ同額、ゾーン内なら200円、最大でも400円とし、通学定期は片道100円相当、高齢者の定期代も安くして外出を支援しています。
利用者増える
このシステムを導入後、利用者は毎年増加(グラフ)しています。
担当課長は、「交通システムの構築には住民のニーズをいかに把握して計画をたてるかが決定的」と語っていました。
30台の軽トラに地元産品
盛大に軽トラ市
5月19日(土)、飯能中央通り商店街の特設会場(中央通り北側の道路)では昨年春、秋に続いて三回目の軽トラ市が開かれました。
路地には、軽トラック30台がずらっと並び、荷台には地元の野菜、果物、団子、花の苗木、リサイクル品、お米、酒類などの商品が満載。 飯能日高テレビもケーブルテレビ加入のよびかけ、加入者対象には防災お知らせサービス「マルチアラート」無料レンタルなど多彩。東松山市の“とらからまんじゅう”、気仙沼の海産物など、市外、県外からも出店されていました。
一時間もすると、野菜の店では「半値でいいよ」と大サービス。
この日は東日本大震災復興応援第10回飯能新緑ツーデーマーチが行なわれておりコースにも組まれていたのでグループ、家族連れ、幼稚園児など、にぎやかで、夏を思わせる日差しの中、冷たい飲み物が喜ばれていました。
銀座通り商店街の声
銀座通りの百円市は偶数月定例に開かれていますが、ツーデーマーチに合わせて開催をと市側の要請で、特別に奇数月に開きました。一日目はコースに入っていたので人通りも多かったのですが、二日目はコースには入っていなくて人もまばらでした。
ある商店主は「折角ツーデーマーチにあわせたのだから、市ももう少し考えてほしい」と憤慨していました。
子どもたちが安心して過ごせる放課後を
学童クラブの会が総会
飯能市学童クラブの会の総会が19日開催され、新井たくみ・滝沢おさむの両市議が出席しました。
市内には14ヶ所に保護者が帰宅する時間まで放課後の小学生が安心して過ごせる学童保育所があります。その中で8ヶ所が飯能市学童クラブの会を結成し相互の情報交換や運営にあたっています。核家族や共働きの世帯が増える中で学童クラブの役割は増々大きくなり8ヶ所だけでも306世帯354人の子どもたちが利用しています。
保育料減免世帯への市の助成を求めて
来賓代表として新井市議は、「学童クラブの役割が重要になっている中で、運営が大変厳しい状況となっている。昨年、クラブの会から保育料の減免家庭の補助を市に求める請願が提出されたが保守・公明・民主の反対で不採択となった。また、決算特別委員会でも減免分の市の助成を求めた。一度は担当参事が検討したいと答えたが沢辺市長は、これを訂正させ、自らも検討する必要はないと答弁し、皆さんの期待を裏切るものだった。今後も皆さんと一緒に粘り強く取り組んでいきたいと」挨拶をしました。
岩淵昌司学童クラブの会会長からは、「飯能市最初の学童である富士見わんぱくクラブができてから30年以上の年月が経ち、その後順次民営の学童クラブが設立された。その間、多くの保護者や指導員が、会の運営や保育の向上に努めてきたが、近年は財政事情も厳しくパート指導員さんの減員や指導員配置の見直しも行い安定した保育が行えるように取組んできている。行政にも働きかけながら福祉事業としての学童クラブの充実に取り組みたい」と放課後の子どもたちが安心して過ごせるクラブの維持向上にむけて語られました。
地域の要望次々と
金子敏江市議の議会報告会
共産党市議団は、各地で議会報告会や懇談会を開催していますが、20日、美杉台公民館で行われた金子敏江市議の議会報告会では、初めて参加した方も多く身近な地域要望がたくさん出されました。
・「清川橋」の架け替えはどうなっているのか?一時、青梅市の下水を受け入れる話があってその際には終末処理場まで持って行くのに「清川橋」を架け替えるといっていたのだが見通しはどうなっているのか?《実施計画でH26年に設計が位置づけられたと報告しました。》
・県道富岡入間線「阿須のガード」の拡幅はいつできるのか?ガードの前後は両側にやっと歩道ができたがガードの所だけが狭いままだ。孫の手を引いて反対側に渡ろうとしても99%の車は止まってくれない。「ガード」の拡幅がムリなら歩行者用のトンネルを掘れないか。何か良い方法を考えてほしい。排気ガスもひどくサルスベリの丸いこぶが真っ黒になっている。又、岩沢の道路はデコボコが多い。バイクで買い物に行くのに雨間造園の所はひどい。飯能大河原線に30億もかけるなら生活道路を真っ先に良くしてほしい。
・毎週の「新飯能」楽しみにしている。もっと人々の中に入って活動している記事がほしい。退職して図書館に通い本を読むのを楽しんでいるが返却ポストがない。新しい図書館は返却ポストを整備してほしい。
・美杉台あさひ山公園展望台にある360度方向版で「武甲山」の方向が「あさって」の方を向いている。目の前に武甲山がハッキリ見えるのに。《この件は多くの方から指摘があり4月に入ってから修正されました。》
・税金使い方の問題で、市は「美術館めぐり」を廃止してしまった。知的関心を支援することを軽視している。
・4月から在宅サービスの利用料が上がった。介護保険料も埼玉県で一番高いし負担が増えて大変だ。
・3つの病院に通っているが薬代が高くて大変。医師や薬局の方でジェネリックにできる薬はむこうから言ってほしい。
・ウオーキングする人が増えて結構なことだが、所々にベンチがほしいと言っている。
・「県水」が給水されている地域に住んでいるが、冬場は水道水も冷たいので何とか飲めたが、水がぬるんできたらやっぱり不味い。名栗からの水源の水があるのに、こんなに不味い「県水」を飲まされていることに憤りを感じる。
波紋(コラム)
冲方丁の「天地明察」に明暦の江戸の大火とその後の復興が主人公の春海に衝撃とともに、ある種の感動すらもたらしたとあります。それは江戸城の天守閣の消滅でした。「時代は変わった。今の御城に、軍事のための天守閣は必要ない」との判断で天守閣は再建されなかったのです▼ビックコミックに「あの頃『三丁目の夕日』を眺めていた僕らは、スカイツリーなんかよりもずっと高いところを夢見ていたんだ」とありました。武蔵野国をもじつた634㍍の「地デジの塔」。この虚しさはなんなのだと思ってしまいます▼「天地明察」には「そもそも…なぜ日や月が欠ける?」という問いに「日の運行と、月の運行が、天の一点において重なるゆえでございます」と答える場面があります。それが今では何時何分まで予測できる。173年ぶりの金環日食は老いの眼には三つにも四つにも見えたのであります。