新飯能1756
あじさい館・民間譲渡の布石
1年間限りの指定管理に
埼玉県は、福祉目的の宿泊施設である「奥武蔵あじさい館」を民間に譲渡しようと検討を進めています。
12億円を市が負担
日本共産党飯能市議団は、市議会において建設に約12億円近い負担をしたこと、100名近い地元雇用があることなどを明らかにし、「飯能市が県に対して民間譲渡せずに福祉目的の役割を果たすことを求めることが必要だ」と求めてきました。7月には県に民間譲渡をやめて地域の福祉施設、地域活性化の拠点施設として充実させるよう要請してきました。
沢辺市長は、4月にあじさい館を県の施設として存続するよう求める要望書を提出しています。
党外からも疑問の声
県は12月県議会に、6月県議会の委員会で示されたとおり、あじさい館を1年間限りの指定管理とする議案を提出しました。
同じ時期に指定管理の期限が切れる他の施設は5年間の指定管理とする方針のため、あじさい館は民間譲渡への布石であることは明らかです。
委員会審議で共産党のやぎした礼子県議は「関係市の意見をよく聞くべきだ」と強調。また、民間譲渡によって福祉施設の側面が弱まるのではないかと懸念を示したのに対し、県側は「民間施設でも対応は可能だ」と繰り返しました。県の対応に共産党以外からも疑問の声があがりました。
あじさい館を1年限りの指定管理とする議案は、自民、民主、公明などの賛成多数で可決されました。共産党は同議案に反対するとともに、あじさい館をこれまで同様福祉目的の県の施設として存続させることを強く求めています。
あじさい館の果たしている役割を県民、市民の立場から明らかにして、県施設として、存続・充実させる世論と運動が求められます。
<経過>
●奥武蔵あじさい館は高齢者、障害者、母子家庭にレクリエーションや休養の場を提供するための宿泊施設で、大浴場や露天風呂、会議施設などを備えています。高齢者などは料金が一般の7割程度に設定されています。06年から指定管理者制度が導入され、11年3月までの5年間は、東京の民間企業が指定管理者として運営しています。
●県は譲渡方針を公式に明言していませんが、県の有識者会議が04年8月にまとめた「指定出資法人のあり方に間する報告書」では、あじさい館について「県が宿泊施設を設置する必要性に乏しい」「民間への譲渡を検討すべきである」と結論付けています。
●飯能市は建設のときに▽建設寄付金3億円▽水道関係8億3000万円▽取り付けの橋建設8000万円、総額12億円以上負担しています。
いっせい地方選挙勝利で
暮らしと平和を守ります
日本共産党国会議員団は国民の暮らしと平和を守るために、皆さんと力を合わせて頑張ってきました。引き続き、ご支援とご協力をよろしくお願いします。
参院選挙後の国会では、民主党とわが党以外の野党は、「アメリカ・財界中心」という政治路線に何のちがいもなく、もっぱら国民生活そっちのけの口汚い中傷合戦をくり広げました。そういうなか、わが党国会議員団は国民の切実な要求をかかげて、堂々と政策論戦を展開しました。
今ほど国政でも地方政治でも日本共産党議員団がかけがえのない値打ちを発揮している時はありません。いよいよ、一斉地方選挙が目前です。住民のくらしと地域経済の立て直し、憲法にもとづく地方自治拡充へ、日本共産党の躍進をめざして、明るく元気に闘い抜こうではありませんか。
衆院議員 塩川てつや
参院議員 大門みきし
参院議員 紙 智子
500万円補正予算
あっという間に使い切り
昨年12月議会の一般会計補正予算に「道路維持管理事業」として500万円の道路修繕費が計上されました。これは当初予算の3千万円にプラス補正するもので、道路の穴ぼこ、舗装のひび割れなど舗装の上乗せや、路肩の崩れ、水路の浚渫、雨水枡の設置など身近な小規模の道路補修のための予算で、平成21年度は183件の工事を実施しました。しかし、毎年600カ所程の要望が寄せられていることから、とても市民要望に追いついていないのが現状です。
22年度は、11月頃には当初予算3千万円の90%を消化してしまったことから12月議会で補正予算として確保したものです。わずか1ヶ月であっと言う間に使い切りとなりました。 緊急性のあるものを優先して10カ所程度の工事を実施しました。
具体的には、本郷地内の市道が交差するところが低くなっているために、以前に雨水枡を設置。その後、雨水枡がジャリで埋まってしまい大雨が降ると市道周辺が川のようになってしまうことから雨水枡から直接市道の側溝につなげました。また、中藤中郷では市道に沿ってグレーチングのフタのU字溝を設置。これは人家が市道よりも低くなっているために雨水が敷地内に流れ込んで困っていたところ、今回の工事でこの悩みが解決したので大変喜こばれています。
まだまだ分厚いファイルにぎっしりと要望が詰まっています。こうした市民の身近な要望に応える「仕事おこし」を積極的に実施すべきです。
3月議会の準備が始まっていますが、是非、補正を組んで山積する市民要望を少しでも解消してほしいものです。
学校給食民間委託でどうなるの?
市は学校給食検討委員会を庁内に設置し、調理員の民間委託を検討しています。
民間委託がすすめられた東京都の養護学校で栄養士をされていた佐藤けい子さんに問題点を聞きました。
①実際に委託されてどうなったでしょうか?
委託当初、栄養士の残業時間は月に百時間にものぼりました。これまで同様の給食を維持しようとすれば栄養士が直接、指導や援助をしなければなりません。しかし、そうしたことは職業安定法などに違反するとされることから、これまで同様の給食を提供することはできません。委託の仕組みが構造的に安全で豊かな給食とはなじまないものなのです。
②給食の質も安全性も低下するのでは?
調理員の入れ替わりが多く、学校給食に慣れないために、時間がかかり、給食時間に間に合わないという事態がおきていることから、冷凍・加工食材を使いたがります。手間のかかる手作り給食は敬遠されます。また、不慣れなために集団食中毒や異物混入などが度々問題になっています。
③食育の位置付けはどうなるでしょう?
学校給食法が平成20年に改正され、「食育」が位置づけられましたが、委託では、伝統食や行事食、地場の農産物や食材を使った給食はほとんどできなくなってしまいます。
委託反対の署名にご協力を
飯能市の豊かな学校給食を考える会を中心に署名に取り組んでいます。ぜひ、ご協力ください。
978人が新成人に
1月10日、市民会館で成人式が行なわれました。全国的にも成人の人数が減って来ているなか、飯能市でも昨年より24人少ない978人がこの日を迎えました。北風が強いものの晴れ着に身を包んだ新成人は、同級生や友達を見つけると大きく手をふり、久しぶりの再会に盛り上げっていました。式典のオープニングは市内の囃子連の新成人が「しゃぎり」で成人を祝いました。式場には小中学校の恩師も招かれ紹介されると大きな歓声に包まれ、先生方も教え子の成長ぶりに目を細め和やかに懇談していました。 新成人が出生した平成2年から3年はバブル経済が崩壊した時でした。いま若者の3人に1人は非正規雇用です。若者が安心して就労でき、希望のもてる政治が今こそ求められます。
いっせい地方選挙勝利をめざす
新春のつどいにご参加ください
新春のつどいが間近に迫ってきました。
毎年新年にあたって、党躍進を誓い合う決起の場として、新春のつどいが開かれてきました。今年はいっせい地方選挙が4月、知事選挙が8月に行われます。
飯能では市議選はありませんが、全国は一つの立場で、奮闘しましょう。
一部では、国内外の情勢を学ぶ記念講演、続いて第二部では、すぎのこ民謡会の三味線、民謡・舞踊、名栗在住の演歌歌手・俵健一郎さんの歌などが予定されています。楽しく、元気の出る集いです。
ぜひ、多くのみなさんのご参加をお待ちしています。
1月23日(日)
午前11時 開会
会場 飯能中央公民館 会費 2000円
第一部 記念講演
第二部 余興・交流
民謡 津軽三味線他
歌謡、各後援会から の出し物
*くじ引き(景品あり)
波紋(コラム)
/お前は歌ふな/お前は赤ままの花やとんぼの羽根を歌ふな/風のささやきや女の髪の毛の匂ひを歌ふな/すべてのひよわなもの/すべての物憂げなものを撥き去れ/これは中野重治の「歌」と題する詩の一節です。高校の教科書に載っていたこともあるので、知っている人も多いのではないでしょうか▼/詩は小さな声のためにある/(中略)/ただひとつ はっきりしているのは/赤ままの花や蜻蛉の羽根/女の髪の毛の匂いについて歌うこと/詩はいつも弱い者の側にあるのだから/これは「赤旗」元日号に載った辻井喬の「詩の役割」と題する詩の一節です▼そして辻井は「歌うな」ではなく名も知れない小鳥たちの囀りのように、「詩人はもっとたくさんの事を歌うのがいい」と書いています。これは詩のことですが、なにか自分たちの活動の在処を示唆されているようにも感じました。ぜひ読んでみてください。