新飯能1754
需要広がる住宅リフォーム
12月議会で500万円の追加補正
緊急経済雇用対策として今年度から実施された「緊急対策住まいの環境改善資金補助金」(住宅リフォームに助成する制度)は、建設業者の仕事が大幅に落ち込む中で住宅需要の効果が高く大好評で、議会ごとに補正が組まれ12月議会でも500万円の補正予算がだされ当初予算の5倍で合計1500万円の予算となりました。年末、年度末に需要の伸びを見込んでの補正予算は大いに歓迎、現在までの申請件数は143件60事業者でリフォーム需要は2億9000万円を超えています。 いま、地域経済の疲弊は深刻で、中小建設業者の「仕事がほしい」という切実な声はますます強くなっています。仕事起こしともなる住宅リフォームの促進に、埼玉土建飯能日高支部は「住宅リフォーム助成制度の創設」を一貫して求めてきて市内建設業協会、大工組合、鳶組合からも要望書が出され実現に至ったものです。日本共産党も一般質問や予算要求で強く求めてきました。
全国各地で地方自治体による住宅リフォームへの助成が広がり175自治体で実施、埼玉県でも条件付を含めて41市町が実施しています。飯能市も今年度から「緊急対策住まいの環境改善資金補助金」として実施していますが、
住まいの環境改善資金補助金とは?
10万円を限度に工事費の5%を補助るすもので、西川材使用住宅建設補助と併用も可能です。
補助対象工事
①内外装の修理・修繕
②増改築および間取りの変更③居室・浴室・玄関・台所・トイレ等の改良・改善。④耐震補強に関する工事。⑤その他これに類する一切の工事です。施工業者は、市内に主たる事務所を有するものに限ります。
担当課は商工観光課(庁舎別館)です。
阿岩橋の工事は岩沢側の橋脚を造る工事を進めていますが、上部工工事の契約締結が12月議会で議決されました。工事業者は川田建設と市内業者の金子組が特定建設工事共同企業体を組み、4億3575万円で落札したものです。工事契約にあたっては、市内業者との共同事業体を組むことが条件の一つとされ、総合評価落札方式が適用されました。
この方式は、価格と価格以外の要素を総合的に評価する落札方式で、従来の一般競争入札だけでは地元の公共工事を地元業者が取れない。大手が価格競争で落札するケースが多く、地元業者に仕事が回るよう、地域貢献度などを評価基準に盛り込んで総合的に判断するものです。 地域貢献度とは年間を通して災害対策、災害活動、除雪作業など日頃からの地域での活動が評価されます。この制度は、現在、試行中の制度で今年で3年目となり、23年度から本格施行されますが、地域貢献度の配点などさらに強化してほしいという要望が出されています。
橋長125、6m、幅員14mの新阿岩橋は、23年度に完成の予定となります。
乳幼児医療費無料化の年齢をもっと引き上げて
金子としえ市議の一般質問
金子市議 現在、飯能市は小学校就学前までの医療費無料化と、昨年10から小学校1年生~6年生を対象に、月額3000円を超える医療費について市が助成する制度(子ども医療費助成制度)をスタートさせてきた。昨年からの1年間で埼玉県内の自治体で医療費無料化制度の拡充が大きく進んだ。飯能市もさらに無料化の年齢を引き上げるべきだ。
具体的には、昨年10月と今年10月との比較で、〈入院〉を15才(中学3年生)まで引き上げた自治体は、37→52に。また〈通院〉も同様に15才まで引き上げた自治体は、13→30に急増している。これは、国がH20年から就学前までの窓口負担を3割 から 2割に引き下げているし、埼玉県も助成年齢を入院は就学前まで、通院は1才引き上げたので飯能市の負担も軽減されている。飯能市では、ピーク時であったH18年と比べて年間約3500万円の負担軽減になっている。
さらに、子ども医療費助成制度では昨年10月から今年10月までの1年間の状況をみると、入院は33件であった。入院だけでも3000円の自己負担分を取り払って、小学校6年生までの完全入院無料化するのにあと9万9000円 の助成をすればできる。
一方、現在の就学前までの入・通院ともに無料化の制度の中で、年齢別の支給状況をみると6才になると医療費が0才~5才までの医療費の半分に減っている。さらに小学校に入ると体力がついて医療費も減ると予測される。このような状況をみると飯能市も無料化の年齢引き上げは十分可能であると考える。新年度予算では、段階的にでも無料化の年齢引き上げを実施してほしい。
健康推進部長 H18年~の年間3500万円の余裕ができたというのは、制度の見直しがあって一部負担金が軽減されたもの。無料化の年齢は、現在の就学前までとしたい。見直しを実施する場合は、市単独で実施している「子ども医療費助成制度」の中で考えている。現在、来年度の予算編成中で担当課としても子宮頸がんやヒブワクチンなどの実施にかかる経費もあるので、予算全体の中で検討してゆきたい。
新図書館及び総合保育所建設の住民説明会を予定
12月議会最終日に市議会には報告がありましたが、15日には「新図書館及び総合保育施設の建設に関する住民説明会」が宮本会館(山手町)で行われました。
増岡義雄自治会長はじめ近隣住民の方が参加し、説明者として副市長、総務、福祉、教育委員会、図書館関係の部長、課長、設計事務所の方など11名が出席しました。
市の説明では山手町用地内の建物や立木などの撤去については来年2月上旬から3月にかけて事務所と西側の万年塀を残して撤去する。工事は仮設シートで覆って行い騒音のないようにする。とした上で、図書館についてはパワーポイントを使って設計図やイメージ図を紹介。総合保育所はまだ検討中の部分もあって設計ができていない事から、設計図ができ次第、説明会を持つとのことです。
参加者から、現在、残土が放置されたままで雑草が生い茂っているが整地した後はどうなるのか、国道299号がは歩行者が安心して通行できないので、子どもたちは遠回りして通学している。山手町用地の東側の道路が広がったとき、歩行者が安心して通行できるようにしてほしい。立木があり自然環境の良いところ、全部撤去せず生かした形で図書館建設をしてほしい。コンクリート部分は雨水浸透性のものにしてはどうか。グランドゴルフをする場所を確保して比しい。街中にこれだけの土地はない、公民館など公共用地として使ってほしい。防犯灯、街路灯の要望などたくさんの意見要望が出されました。
市は「よい意見をいただきました。検討できる点は検討させていただきます」と答えていました。
今後のスケジュール
17日から1月11日まで市民に公開
22日 市民説明会
(市役所別館)
1月17日 第3回設計検 討委員会
1月21日 教育委員会定 例会
1月 行政経営会議
2月 市議会全員協議会
波紋(コラム)
特定検診を受けたら血圧が「高め」だといわれて、それから一週間、晩酌もせず9時には寝てしまう生活です。正確には「血圧が高い」といわれたのですが、自分では「高め」という診断をして、自分を納得させているのですが▼その一週間で、井上ひさしの「一週間」を読了。図書館の予約もなかなか順番が回ってこないので、いらいらしていたら、たまたま本を貸してくれる人がいたのです。作品はシベリヤの捕虜収容所を舞台にした一週間の奇想天外な物語▼面白おかしく読んでいると、なんでシベリヤ抑留という戦時国際法にも反する事態が引き起こされ、多くの日本人捕虜が命を落とさなければならなかったのか、なんでソヴィエトが革命の理想を失い、崩壊しなければならなかったのかということが怒りをもって追及されていることに気づきます。「レーニンの背信」にまで迫るのですからすごい本です。