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中山交差点での悲惨な事故を二度と繰り返さないで
党議員団が申し入れ
日本共産党飯能市議団は、4月6日に起きた299バイパス中山交差点での悲惨な死亡事故を重く見て18日、市役所市民生活部交通安全課に「飯能市内の交通安全対策の充実を求める要望書」を提出し、悲惨な交通事故が二度と起こらないよう交差点の安全対策などを求めました。
ちょうど4月6日は春の交通安全運動が始まった日で、岩沢地内の国道299号線の交通安全地蔵尊では交通安全祈願祭が行なわれました。その日、299号バイパス中山交差点で、中山方面から秩父方面に右折しようとしたタンクローリーが横断歩道を渡る若い親子を巻き込む交通事故が発生し母親が頭部を轢かれ即死するという痛ましい事故が発生しました。
地元自治会も大型車進入禁止を求める
地元自治会から宮沢湖防災センター信号から中山方面への大型車の進入を禁止するよう早速安全対策を求める要望書が出され、県警と市も現地調査を行うとしています。
交差点事故が8割
交通事故のなかでも交差点における事故は全体の約8割を占め、埼玉県警が2008年中に起きた県内交差点での車と歩行者の事故状況を分析したところ、車同士の事故は右折車と対向の直進車、車と歩行者の場合は歩行者が巻き込まれやすい左折車の危険性が指摘されていましたが、右折車による人身事故が左折車の7倍にのぼるとの結果が出されています。
現在、飯能市でも都市計画道路等の建設が進むとともに、安全施設の整備が不十分な既存道路も残されており各地区からも改善の要望が多数寄せられています。市、県警察など関係機関の連携で安全施策の充実を行なう事が求められています。
飯能市内の交通安全対策の充実を求める要望書
飯能市内に於いて、今年になってから既に2件の交通死亡事故が発生しています。春の交通安全週間の初日、4月6日の299バイパス中山交差点で発生した死亡事故は、タンクローリーが右折する際に横断中の母子を巻き込み若い母親が即死するという悲惨な事故になりました。歩行者を巻き込む交通事故は、その8割が交差点で発生しており、社会生活状況を配慮しながらも「歩車分離式信号機」の設置を進める必要があります。
市内でも阿須小久保線双柳工区を始め市道1-4号線など交通網の整備が進められていますが、自動車等の通行が至便になれば、当然交通事故の増加も懸念されます。また、現在利用されている既存道路についても、安全対策は不十分な状況でもあります。
この様なことから市に於いては道路の安全調査などを実施し、県や警察とも協力し、悲惨な交通事故が二度と起こらないよう、対策を講ずることを求めます。
妊婦の無料健診が充実
超音波検診が4回に
妊婦健康診査は、妊娠中の母親とおなかの赤ちゃんの健康状態をチェックし、万一のトラブルを早期発見して対処するために14回程度の健診が望ましいとされています。ところが健診にかかる費用は保険適用とならないため、経済的負担が重く健診を受けない妊婦が増えていました。未受診の妊婦の飛び込み出産はリスクが高いことから病院で受け入れ拒否されることがあり大きな問題となりました。厚生労働省が「財政上困難な場合、経済的理由等により受診をあきらめる者を生じさせない為」として以前、周産期死亡率・新生児死亡率が高かった頃は妊娠前期と後期の2回の補助でしたが、今ではHIVや子宮がん健診、超音波検査も加わり、20年度には健診が5回まで、21年からは14回が無料になり、22年には超音波が4回無料になりました。お母さん達から大変喜ばれています。
地域の声を生かしてにぎわい創出
飯能河原の『水辺再生事業』
埼玉県が現在飯能河原で行っている『水辺再生事業』は、もともと飯能市がプランをたて県の事業に採択され、さらに地元住民や関係者の要望を反映させて事業化しようとするものです。
そもそも事業の目的は、「安らぎとにぎわいの創出」と「清流の復活」で、昨年7月から今年3月まで4回の検討委員会がもたれてきました。検討委員会は、飯能地区まちづくり推進委員会、沿川3自治会長、飯能市観光協会、名栗川協力会、飯能商店街連盟、入間漁協組合、飯能市役所、埼玉県で構成し、事業の内容や施設整備についての意見交換が行われてきました。
イベントステージ設置
沿川3自治会(3丁目自治会、河原自治会、大河原自治会)世帯数665世帯にアンケートを実施し、264世帯(回収率40%)から回答がありました。特に多かった要望は、①遊歩道の延伸・整備②ベンチなどの設置③対岸に渡る橋の整備を望む声が大変多く、事業にも反映されています。工事の概要は、入間川両岸の遊歩道をのばして割岩橋に上る階段のところでつなぐようにし、対岸に渡る橋をすれ違えるようにします。左岸側の観光トイレの前方にイベントステージを設け、河原に面してゆるやかな階段をつくって、散策と腰を下ろして飯能河原を眺められるような構造にするとしています。
住民に情報提供を
現在行われている工事は、入間川右岸側に遊歩道を割岩橋の下までのばし幅も少し広げるために、川の流れを真ん中に変えて、右岸側に浸水しないようにするためのもので、これから右岸側の遊歩道の工事を5月中旬までに終了し、下旬には流れを元に戻す予定です。左岸側は秋以降で全体の工事は、23年5月頃を目標に実施します。
現在の工事がカジカの産卵期でしたが、県土整備事務所は、検討委員会に漁協からも参加してもらっているので良く相談して実施したが、予想外にカジカが多かったこともあって急いで水に戻したと言うことです。工事が終了するまでの間、地域住民への情報提供を十分行うことが求められています。
沖縄に連帯「基地撤去」を
中央集会に5000人の熱気
沖縄・米軍普天間基地の撤去を求めて14日、東京・日比谷野外音楽堂で「沖縄県民と連帯し、普天間基地の即時・無条件撤去を求める4・14中央集会」が開かれました。
北海道から沖縄まで、会場からあふれる5千人を超える参加者が、青地に白抜きの「基地NO!」の紙を掲げ、「米軍基地は日本のどこにもいらない」の熱い意志を日米両政府につきつけました。飯能からも14人が参加しました。一人一人の発言に「そうだ」「よし」の声や拍手がわき、意気高い集会となりました。
沖縄から駆けつけた16人の代表が壇上に並び、沖縄県統一連の新垣繁信代表幹事が発言。「土地も空も海も米軍に奪われ、事故と犯罪が多発して県民の尊厳が奪われている」と告発しました。「移設先」候補にあがっている鹿児島県徳之島から、「憲法9条に賛同する女性の会」の幸(こう)千恵子さんと友野弘子さんが連帯あいさつし、「18日の1万人集会の準備を進めている。子宝と長寿の島徳之島に基地はいらない」と表明しました。
集会はアピールを採択。集会後、国会までデモ行進しました。
阿岩橋
23年度の完成をめざし整備
西部広域消防本部付近から双柳、岩沢地内を縦断し県道入間富岡線を結ぶ都市計画道路、阿須小久保線の阿須工区、阿岩橋の架け替え工事が進められています。現在の阿岩橋は昭和35年に架設され、その後、歩道も整備されましたが橋の老朽化が目立っていました。 新しい阿岩橋は現在の位置より若干上流よりに架け替えられる事になり、平成23年度の完成を目指しています。現在、阿須側から橋脚の建設工事が進められ2基が5月末に完成する予定になっており、川の増水期となる6月頃から一時工事を中断し、秋頃から岩沢側の橋脚2基の工事が再開されます。その後、上部の橋の工事となります。
新しい橋は橋梁延長125m、車道は7mの幅員、両側に3・5mの歩道が付く計画で23年度の完成を目指しています。橋の架け替えと共に下水道の本管の整備を進め、岩沢地内の下水道の普及も進められる事になります。
波紋(コラム)
会津藩の「什の掟」は①年長者の言うことには背いてはなりませぬ。②年長者にはお辞儀をせねばなりませぬ。③嘘を言うてはなりませぬ。④卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。⑤弱い者をいじめてはなりませぬ。⑥戸外で物を食べてはなりませぬ。⑦戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ。「ならぬことはならぬものです」というものです▼「什」というのは子どもの「班」のようなもので、約束に背くと厳しい審問と、手炙り、雪埋めなどの制裁が待っていました。弱い者をいじめてはいけないというのは当然のことですが、中心は年長者への絶対服従と、問答無用の規範の押しつけです▼「什の掟」を紹介したのは、問題になっている「親学」がこの「掟」を高く評価し、日本の伝統的な子育てを取り戻せと叫んでいるからです。「子どもの権利条約」には背をむけて、「親学」を市の事業として推進するなどあってはならぬものです。