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山手町用地を取得
新図書館、総合保育施設建設へ 22年度予算
平岡レース(株)の倒産によって売却の対象となっていた山手町用地を飯能市土地開発公社が、約21億円で取得したのが平成11年4月。現在は、利子や事務費を含めて約24億円となっています。取得の目的は、『良好な文教ゾーンの形成』として当時、近隣の自治会からも土地の取得と図書館建設を求める陳情書が議会に寄せられ取得したものです。その後、土地の利用について庁内検討委員会が設置され、議会でも新図書館の建設を求めて活発な一般質問が繰り広げられました。 また、都市計画道路「川寺上野線」の計画で第一保育所の園庭が大きくかかることから第一保育所の移転先としても位置づけられてきました。
取得12年目にやっと事業化
土地開発公社が山手町用地を取得してから12年目にしてやっと事業化にこぎつけることができました。この間、取得のための基金を設置して18億円まで積み立ててきたものです。
また、土地利用にあたっての面積割りについては、市民会議の提言や審議会での意見交換を重ねてきました。当初、議会に出された市の提案は、半分以上が公共事業のための代替地でした。共産党としては、本来取得目的通りに全面的に文教ゾーンとして生かすのがスジですが、「文教ゾーンにふさわしい十分な面積」を確保するよう繰り返し求めてきて現在のような計画となったものです。
土地購入の内訳と建設費の概要は以下の通りです。
山手町用地土地購入費
・総合保育施設建設用地 3億9145万4千円
・道路用地 3億5854万3千円
・新図書館建設用地 7億7015万3千円
・代替地等用地 9億0098万8千円
合計
24億2113万8千円
新図書館建設事業
平成23年:建設・管 理委託費約10億円
平成24年:太陽光設備費等1億8000万円
総合保育施設建設事業 平成23年:約4億3 500万円
平成24年:約3億4 000万円
入居の空きは18戸
市営住宅審議会開かれる
25日、飯能市営住宅審議会が開かれ、入居状況と今後の課題等が審議されました。
飯能市の市営住宅は、8団地781戸、21年4月1日現在の入居戸数は682戸、入居率93・8%となっています。実質空き家は18戸ですが修繕をして順次斡旋しています。入居の状況は65歳以上の高齢世帯が210世帯(単身・世帯合わせ)が30・8%、障害者世帯も多数入居している状況が報告されました。
山田利子市議は、災害時の救済や万が一の対応について、命と健康を守るのも担当課の役割、他の担当課とも連携して、入居者が安心して生活できるネットワークづくりを求めました。
入居者の意向をふまえて移転補償を
築55年以上の前原団地は土地区画整理地内にあり代替地・公園整備等の計画区域のため順次取り壊しが進んでいます。 報告では道路にかかる9戸については、早めに契約したいということですが公園予定地にある5戸についても、入居者と充分な話し合いを持ちながら移転補償をすすめていくということです。
歴史と風情を生かした地域づくり
吾野宿で吾野市
飯能市坂石町分にある「吾野宿」で、第3回吾野市が開催されました。地元で育てた野菜や果物、西川材を使った木材品などが販売されました。
この地域では、夏には歩行者天国にして「西川まつり」を開催、吾野宿の魅力をアピールしてきました。今年の吾野市は、「雛飾りお宝展in飯能2010」に初参加。金子家、JA吾野支店、安田家、高山家、石田家、浅見家、大河原家の7ヶ所の雛飾りのほか、庭園、民具コレクション、浅見鉄鋼のイノシシストーブも展示され訪れた多くの市民が見入っていました。
吾野宿入口の吾野橋付近には、杉丸太に秩父街道「吾野宿」の大きな看板が立てられていますが、吾野宿に何本もののぼりが雰囲気を盛り上げていました。
吾野バイパスが開通してから車の往来が少なくなった吾野宿。歴史と風情を生かした地域づくりに取り組む地域住民の熱意とパワーが感じられます。
地滑りで倉掛峠が不通
旧道を整備し自動車も迂回可能に
中藤地域と原市場地区を結ぶ倉掛峠は、重要な幹線になっていますが、2月18日午後6時頃に工事中の山林が地滑りを起こして土砂を押し出し、現在不通になっています。歩行者や自転車については旧道を迂回路にするようになっていますが、通勤・通学に支障を来たしています。
担当課の話によると、「現在も動いている状況で、復旧には時間がかかると思われるので、今月中には旧道を自動車が通行できるように整備したい」と話しています。
高齢者にやさしい交通めざす
北本市デマンド交通を視察
2月18日、滝沢修、新井巧両市議と日本共産党飯能東支部は北本市で試験運行したデマンド交通システムを視察しました。北本市は人口約7万人の市ですが、市内に年齢60歳以上の地域が点在していることが調査で明らかになり、これからの高齢者対策としてデマンド交通を昨年10月から12月までの3ヶ月間実施しました。デマンド交通システムとは、利用者が予め利用者登録を行い、利用する日時を電話で予約をすると自宅まで迎えに来て目的地まで運行してくれます。利用車両は12人乗りワゴン車2台で、委託して運行、東京大学が開発したオンデマンドシステムを利用しています、利用料金は一回300円です。現在二千人以上が登録し、3ヶ月間の利用人数は2千919人、一日平均31・7人が利用しています。試験運行の結果を受け、4月からは年間3千万円の予算で本格運行になります。
視察に参加した渡辺支部長は「私の住んでいる所は一日に3本のバスしか公共交通機関がない、市街地に出るためにタクシーを使うと片道で1500円にもなるため、高額の負担なりとても不自由している。地域の住民と一緒に考えて行きたいと」感想を語っていました。
後期高齢者医療制度廃止いますぐに
2月19日、全日本年金者組合が後期高齢者医療制度のいますぐ廃止を求めて全国で統一行動に取り組み、東京では東京都、埼玉、神奈川、千葉各県から参院議員会館前での座り込みや国会への請願行進などを行いました。久し振りの天気で風もなく暖かい中で元気よく終日行動しました。特に民主党連立政権の公
約違反に強い怒りが、即時廃止を求める声となって広がっています。国会前では日本共産党の高模ちづ子衆院議員も激励に駆けつけ「みなさんとさらに運動を盛り上げていきます」と力強いあいさつがありました。
参加者は「民主党は廃止を4年も引き延ばそうとしている許せない!と語っています。厚生省には千人を超す人が「年金引き上げ、後期医療廃止」などの個人要求書を提出(飯能35名分)し、行動は終了しました。
飯能年金者組合からは鏡味、柴崎の二人が参加しました。
波紋(コラム)
都市再生機構が大河原地内に造成している工業団地は、ほぼ皇居と同じくらいの面積があります。工事費は300億円。ぼちぼち引き合いも来ているという説明を聞いても、壮大なムダ使いになってしまうのではないかという疑問をぬぐいさることができませんでした▼秩父では秩父太平洋セメントが普通セメントの生産を中止することが大きな問題になっています。武甲山は削られ、企業は撤退するはでは踏んだり蹴ったりです。企業依存の街づくりの危うさをかいま見る思いです▼国はドイツに学んで10年後には木材自給率を50%に、100万人の雇用を生み出す計画です。党の25回大会決議も「外材依存政策を転換し、国産材の利用拡大で林業・木材産業を再生させる」としています。森林の面積が8割を超える飯能市です。当ての無い企業誘致よりも、地に足をつけて林業再生に踏み出す時ではないでしょうか。