新飯能1708
こんな時に国保税を大幅値上げ
国保運営協議会・欠席者多数でも了承
15日、飯能市国民健康保険運営協議会が開かれました。任期満了に伴い会長、職務代理の人選があり、会長は本町在住の大森嘉朗氏、職務代理は芦苅場在住の野口秀夫氏に決まりました。
協議内容は値上げ案の内容が示されました。増税の全体額は、2億1919万8千円で加入者一人当たりの税額は8457円(9・7%)です。例えば年間所得300万円で夫婦(ともに45歳)こども2人、固定資産税5万円の場合、4万7千円(13・86%アップ)もの値上げになります。最高限度額は68万円から73万円に5万円も上がります。
連続して値上げ
国保税の値上げは04年にも同世帯の場合3万1900円上がりました。08年には限度額が61万円から68万円に上がりましたが、今回はそれ以上の値上げになります。
委員の山田利子市議は「市の健全化計画の中でも、『高齢化や無職者を多く抱える国保特有の構造的な問題から、課税所得が伸び悩むなど被保険者の負担能力は低下しつつあり保険給付費の伸びに見合う財源を確保できない』と市民負担が限界に来ていることを認識しながら、こんなにも値上げすることは、とても常識的に考えて理解できない。市民生活が改善されてきているのか?」とただしましたが、「承知しているが、国保財政を守るためには、値上げせざるを得ない」という答弁に終始しました。他の委員からは、「医療費の伸びを考えると値上げはやむを得ない」などの意見が相次ぎましたが、「一般会計からの繰入金の限度額を2億円とすることには無理があるのではないか」という指摘もありました。
山田とし子委員以外は全員異議なく承認してしまいました。
4割もの委員が欠席で強行していいのか
問題は、委員が21名いる中で欠席者が9名、従って12名の出席者だけで決をとって賛成多数で決めてしまったことです。また医師などが出席できない午前中に開催することは異例で問題があるのではないでしょうか。
今後、2月15日には、3月議会に条例提案される値上げ案が協議されることになります。
市民生活がこんなに深刻になっているときに、国保税増税は、市民生活を大きく脅かします。国保協議会の良識と責任が問われます。
「増税中止を求める」陳情署名に取り組んでいます。ぜひご協力下さい。
飯能農業支援部を
川越農振センターに統合!?
埼玉県の上田知事は、県職員数を全国一少なくするという目標から組織・定数の再編を行ってきました。飯能市にあった高等技術専門校も廃止、飯能保健所も分室にし、4月からは狭山保健所に統合します。
飯能農業改良普及所も定数削減が相次いでいましたが、4月から川越農林振興センターに統合し、飯能合同庁舎に置かないことが検討されています。 農業支援部はこれまで、農業技術の指導とともに農産加工、農業後継者育成などをすすめてきました。そうしたことから飯能市議会は昨年6月議会で、飯能農業支援部を引き続き、飯能合同庁舎に置くよう求める意見書を全会一致で埼玉県知事に提出しています。
議会代表者会議で金子市議は、「なくすことが検討されているようだが、確認してほしい」と議長に要請し確認したところ、「飯能市にはなんの話もない」といいます。
近日中に組織内示があるということですが、県が決めたことで問答無用という姿勢は問題です。同時に飯能市としても決まるまで静観ではなく、申し入れを行うなどアクションを起こす必要があるのではないでしょうか。
職員配置・スペース確保など配慮
大規模保育所・新所沢保育園を視察して
飯能市は山手町用地に建設する保育園の規模は第一保育所と八幡保育所を統合し、120名定員と言っていましたが、12月議会では「規模を150名にする」と答弁しました。
規模が大きすぎるのではと言う質問に対しては、「所沢市の保育園をみたらうまくいっているから大丈夫」と答えています。保育関係者の中からは心配の声がたくさん出されています。
そこで、1月14日、180人定員の所沢市立新所沢保育園を山田利子議員と保育園長・市委員会自治体政策部の4人が訪ね園長さんにお話を聞くと共に園内を見せてもらいました。
新所沢保育園は3歳以上の新所沢保育園と1・2歳児の乳児園つぼみ保育園の二つが駅前開発に伴なって平成19年に移転改築され、0歳児から5歳児までの180名定員の大規模園です。更に一時保育室や地域子育て支援センター機能も担っています。敷地面積は3700㎡、二階建で建築面積は1287㎡と、本当に大きな建物です。
子どもの集団規模は大きいのですがきちんと職員と部屋を確保し、集団規模に配慮し、けして詰め込み保育はしていません。床も部屋も壁も子どもに配慮した木作りで暖かい感じがしました。廊下も2・2mとゆったりしています。
十分な広さと職員配置
このように、充実した広さと設備、そして国基準をはるかに上回る手厚い職員体制があるためか、こどもたちもおちついており、職員もこどもに穏やかに働きかけていたのが印象的でした。ただ園庭が子どもの数から見れば狭いのですが、すぐ近くに大きな公園が二つもあり狭さをカバーしているのだそうです。また、臨時職員の配置は産休・病休代替えは配置するけれども基本的には20%未満だそうです。飯能市の担当者は何を見て大丈夫と考えたのでしょぅか?現在のような飯能市の劣悪な保育所の職員配置、国基準でしかも正規職員はわずか4割、クラス担任も臨時職員任せ、低い給与水準、これを所沢市のように子どもと職員の立場に立った広さと設備を保障するから大丈夫というのでしょうか。飯能市に、子どもを荷物のようにつめこむことがないように、子どもの声にゆったりと対応することができる職員配置を望むことは贅沢なのでしょうか。飯能市に「子どもの育ちを大事にしてね」と臨むのは無理なのでしょうか。
対話資料 シリーズ②
年収200万円以下の給与者数
非正規労働者の増加
大企業は世界的な景気後退にもかかわらず内部留保を増加させていることを前回紹介しましたが、その要因は、正規労働者を非正規労働者に置き換え、安い賃金で雇っていることです。そして派遣切りで犠牲を労働者に押しつけているのです。
歴史的な第25回党大会に参加して
市議会議員 金子敏江
私は、熱海市で開催された第25回党大会に代議員として参加しました。
来賓は、経済同友会終身幹事、全国革新懇代表世話人の品川正治さん、全国農業協働組合中央会専務理事富士重夫さん、熱海市長斉藤栄さん、全労連議長大黒作治さんなど日本国民の生活史の発展に寄与する重鎮が目の前にいるのですから驚きです。特に、財界人である品川正治さんは、「行き過ぎた大企業依存、アメリカ依存の根底には『反共』があった。今こそ公然と自信をもつ時だ。反共は恐れるに及ばない。国民がついてこない。そういう時代になりました」。また、JAトップが共産党の大会で「農業を守る方向は同じ。心強い」とエールを送ってくれたのです。全国の代議員の発言からも時代の変化を感じ目からウロコでした。党大会で採択された方針は、参院選の争点と今後10年間の長期的政治変革の展望をもりこみました。
私は、国民のSOSを受け止められる分厚い党をつくり激動と変革の時代を飯能できり開いていきたいと考えています。
波紋(コラム)
日本共産党の第25回大会決議は沖縄・普天間基地の問題は、「海兵隊は抑止力として必要」「日米安保があるから」という二つの呪縛にしばられたままの対応では問題は解決しない。として、基地の無条件撤去を強く求めています▼ペリー元米国防長官は15日にワシントン市内でのセミナーで、米国海兵隊普天間基地の県内たらい回しを決めた1996年のSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意について「今や最善ではない」と発言して注目されています▼志位委員長はさらに大会報告で「対等なパートナー」という言葉が真実のものであるならば、異常な従属関係は、すみやかにただされるべきではないかと米国・オバマ大統領に求めました。その中でのペリー発言です。「基地のない沖縄」「基地のない日本」をめざす運動の広がりが、アメリカに一定の変化をつくりだしていることは確かなようです。