1706号
飯能市立病院
1月から病棟を閉鎖
飯能市は、9月議会で飯能市立病院の設置条例を廃止し、今年4月から運営を民間に委ねる指定管理者制度導入を決定しました。(日本共産党は、①住民合意・職員合意が充分されていないこと②公的医療(自治体病院)の運営は直営でこそ役割が果たせること③市として医師確保や経営改善に本気で努力をしてきたとは思えないこと④市が責任を持って行う医療サービスの内容が明確になっていないことなどを指摘して反対)
12月末に開いた指定管理者選定委員会において、医療法人靖和会を選定し、1月26日に開く臨時市議会に指定議案を提案します。
市は9月議会では、「12月議会に指定の議案を提案したい」としていましたが、靖和会と医療サービス内容等の協議がまとまらなかったものです。
1年3ヶ月もの病棟閉鎖に怒りの声も
市は、改修工事の準備が必要だという理由から病棟を12月28日から閉鎖しました。しかし、改修工事は来年度予算で、医療介護センター(19床の入院施設と29床の老健施設)は23年4月からのオープンを目指すとしており、1年3ヶ月もの閉鎖になります。
病棟が閉鎖されたことから、「戦後間もなくから61年続いた地域住民の財産である病院がなくなったのを見るのはつらい。市長の努力不足からこのようになったことを思うととても残念だ」という声があちことで聞かれます。
また、市民・住民、調剤薬局など関連するところへも入院、外来がどのようになるのか、今後のスケジュールなどもほとんど説明がされていません。
26日に臨時議会
26日の臨時市議会では、医療サービスの内容、公的医療としての役割、指定管理料、靖和会を選定した根拠、住民等への周知徹底など徹底した審議が求められます。
市民のSOS
受け止める活動を
「非正規切り」など雇用も住居も奪われた人たちを対象に、12月28日から国と東京都が設置した「公設派遣村」(国立オリンピック記念少年総合センター)には、800人を超す人たちが身を寄せるなど昨年より深刻な事態が政治と社会のあり方を問いかけています。
雇用破壊が長期化する中で、助けを求める人は、中高年だけでなく、老若男女に広がっています。
日本共産党は、25回党大会議案のなかで、国民の暮らしの「SOS」を受け止め、苦難軽減のために貢献する活動に取り組む。生活相談、労働相談、住民アンケート、署名などを積極的にすすめることを提起しています。
党飯能市議団には、毎日のように生活苦・経営難や税金滞納、多重債務などの相談が寄せられています。
何でも相談会は左記の通りですが、お困りのことはいつでも、御相談下さい。弁護士、税理士、社会保険労務士、労働相談員、多重債務の専門家などと連携して解決にあたります。
参院選勝利をめざして 新春のつどい
2月14日(日)午前11時 開会 中央公民館
第一部 講演
伊藤 岳 氏
参院埼玉選挙区予定候補 第二部 余興・交流
楽しい催し多数
会費 2000円
主催:飯能市委員会・同後援会
国保税を大幅値上げ
値上げやめよの署名に協力を
1月15日に開かれる国保運営協議会に国保税の値上げ案が示されます。10月に開かれた国保運営協議会で医療給付費が大幅に増大していることを理由に値上げが必要だとして、4億、3億、2億円の値上げパターンを示していました。
12月議会では「国の示す税率改正をみて飯能市も税率改正をしたい」と答弁していましたが、15日の運営協議会で了承されると、3月議会に値上げ案が提案されます。
詳しい内容については、まだ示されてはいませんが、国が法定税額(限度額)69万円を73万円に引き上げるため、飯能市も限度額を73万円に引き上げることにしています。(医療分が47万を50万円に、後期高齢者支援金分が12万円を13万円に、介護分が10万円で合計73万円となります。)しかし、飯能市はこれまで介護分が9万円で、限度額が68万円だったために、上げ幅は5万円にもなります。
担当者は、限度額の改定だけでなく、所得割、平等割、均等割を上げる意向を明らかにしており、大幅な増税が予想されます。 既報のように扶養控除の縮小・廃止で国保税の税制改正がなくても増税になるのにとんでもないことです。
他市並に繰入額を増やし値上げ止めよ!
市は国保財政健全化計画を打ち出し、「一般会計からの繰り入れ2億円を限度として、それを上回る収支不均衡が生じた場合、原則として2年ごとに税率改正(値上げ)する」としています。
飯能市の繰入れ額は西部11市中10番目です。
市民生活が大変な今こそ、他市並に繰り入れを行い値上げは止めるべきです。
日本共産党は、飯能民主商工会や社会保障を良くする会などと協力して、「国保税値上げやめよ」の署名に取り組みます。ぜひ、ご協力下さい。
飯能市国保財政健全化計画
一般会計繰入金の限度額を2億円と設定し、保険給付費の推計等によりこれを上回る収支不均衡が生じると見込まれる場合には、原則として保険税率の見直しを行うものとする。平成22年度以降は、後期高齢者医療制度と同様に、原則として2年ごとの保険給付費等の推計に基づき、保険税率の改正を行う。(抜粋)
1002人が新成人
若者が希望持てる社会に
1月11日、飯能市市民会館で成人式が開催されます。今年、晴れて成人式を向かえるのは、男子516人、女子486人の計1002人、幸い天候も良さそうとのことで、晴れ着に身を包んだ新成人が会場を埋めることになりそうです。飯能市では今年も、式典は30分とし、おしゃべりタイムの時間もとっています。新成人が誕生した平成元年から2年は、飯能市では美杉台のまち開き、飯能駅の橋上駅化と南口の開設がされた年です。また、消費税(3%)が施工されたり、ゲームボーイスパーマリオランドが発売された年でした。今年は政権が交代して初めての予算が執行されますが、若者たちが希望の持てる政策が要求されます。
参議院選挙勝利に向けて
党市議団が新年の宣伝行動
今年の参議院選挙は、政権の担い手が誰になるかではなく、自民党政治に代わる新しい政治の「中身」をどうすべきか、日本の将来ビジョンが、いよいよ正面から問われる年になることでしょう。
この新しい年を迎え、日本共産党飯能市議団は、1月2日、4名揃って市内各所で街頭宣伝を行いました。それぞれ、マイクを握り、「鳩山政権の誕生から100日余。沖縄の基地問題や予算編成、首相の献金疑惑などのなかで、新政権が財界・大企業中心、日米軍事同盟絶対という旧来の政治の「二つの異常」を正す点では限界があることが露呈してきた。自民党政権以来の軍事費と大企業・大資産家優遇の「聖域」にメスが入れられない民主党では、国民の願いに応えられず、財源は借金と埋蔵金頼みで庶民増税の懸念を深めさせるばかり、財政・税制の抜本的転換を」と訴えました。
波紋(コラム)
正露丸はもともとは「征露丸」といい、日露戦争のときに、衛生状態の悪い出征兵士に配られたものだといいます。薬効はともかくこの「神薬」を飲んで、ロシアを征伐してしまおうという意味の「征露」だったのです▼飯能市坂石の東郷公園には、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を破った東郷平八郎、司馬遼太郎の「坂の上の雲」でその「無能」ぶりを厳しく指摘されている乃木希典の像、戦艦「三笠」の甲板の一部、バルチック艦隊の砲弾や円形の水雷が置かれています▼「坂の上の雲」のドラマ化で明治の戦争とは何であったのかがあらためて問われています。「坂の上の雲」は明治の小国日本が世界に雄飛するための「よい戦争」だったと捉えていますが、本当にそうだったのでしょうか。おりしも今年は日本の「韓国併合」100年。明治以来の日本の戦争の歴史を見つめなおし今後に生かすのも私たちの仕事です。