1702号
つぼみ園 臨時保育士の処遇改善
時給賃金から日給制へ
11月17日におこなわれた全員協議会で、来年度から障害児の通園施設「つぼみ園」の臨時保育士の処遇改善の内容が明らかになりました。
飯能市は行政改革の名の下に職員削減をすすめ、保育士が退職しても臨時保育士で対応してきたために、07年には11ヶ所ある公立保育所の約半数が臨時保育士となりました。臨時保育士の処遇は正規保育士と同様の勤務内容であるにもかかわらず、日額7150円で何年働いても昇給も一時金もなく年間約150万円程度。これでは「福祉ワーキングプアー」、行政みずからこうした働かせ方をすべきではありません。
一般質問や予算要求で均等待遇求めて
日本共産党議員団は「保育士の処遇に差を持ち込むことは、労働意欲にもかかわり、人間関係にも影響が出る。子育ては保育者集団が大事であり、保育士が心ひとつにしてこどもと向き合うことでいろんな問題が解決することにもなるのではないか」と、処遇の改善を求めてきました。
一時金支給と昇給も
市は重い責任と専門性を認め、07年には担任手当てを支給。08年には昇給と年間二ヶ月の一時金の支給を、09年には日額制から月額制に改善し、年間200万円を超えるまでになりました。しかし、つぼみ園の臨時保育士は勤務時間が少ないことを理由に対象外になっていました。
日本共産党は議会で「同様の改善」を求めてきた中で、2010年4月から「つぼみ園」で働く保育士も、期間給から日額制(上表)になり、年に一度の昇給と一時金(二ヶ月分)の支給をすることが明らかになりました。
引き続き、名栗幼稚園の臨時保育士の処遇改善が求められます。
飯能消防団
火災に備え特別点検
寒さが増し、火災の多発する時期を迎えています。飯能市消防団の特別点検が11月26日、埼玉西部広域消防本部で行われました。早朝より消防本部に集合した第1分団から11分団までの団員370名は、正装姿で7時50分から入場行進、服装規律の点検、小隊や中隊に別れ号令に合わせて規律正しく行進。また、消防車や小型ポンプによる放水訓練など日頃の訓練の成果を披露しました。既に岩沢地区では不審火と思われる火災が3件も発生しており特別警戒も行われていますが、火災時期に備え、一致団結した消防団の活動に市民の生命や財産を守る頼もしさがあふれていました。 今回の特別点検では優良分団に第7分団、準優良分団は第5分団が選ばれました。
参院埼玉選挙区
予定候補者を発表
伊藤 岳 氏
来年夏の参院選埼玉選挙区の予定候補者となりました。「普通にくらしたいと思うことも許されない」「早く死ねと言わんばかりの政治だ」県民は悲鳴をあげています。こうした皆さんの声を届けるべく、「一回の選挙で国会に駆け上がる」「定数3議席の一つに風穴を開ける」決意です。政権が変わっただけでは政治は変わりません。ご一緒に政治を前に動かしていこうではありませんか。ご支援をお願いします。
●略歴 1960年、埼玉県生まれ。文教大学卒。民青同盟埼玉県委員長、党埼玉さいたま地区副委員長など歴任。09年衆院選埼玉1区候補者、現在、党埼玉県常任委員。
自治体の役割と地域運動
市政を変えるみんなの会が総会
市政を変えるみんなの会は28日、総会と学習会をひらきました。
会の名称を「住みよい飯能市をつくるみんなの会」と変更し、市政研究や調査、対市交渉などを通年で行う方針を確認しました。
自治体問題研究所埼玉理事、元狭山市職員組合委員長で、2002年に市長候補として善戦した竹内良二さんが講師として、「自治体の役割と地域運動」と題した講演を行いました。
自らの力で財政分析と政策作りを
竹内さんは、入間市との合併問題、駅前再開発問題などの壮大な住民運動の経験を語り、「住民運動の積み重ねが、市長選でも肉薄するところまでの闘いができるようになった」と1954年からの市長選挙を振り返りました。また、「民主的市政とは何かというと財政の使い方と政策決定システムが住民参加で行われているかどうかだ」と語り、市民による財政分析や政策作りの必要性を強調しました。そのなかで杉戸町の杉戸のまちづくりを考える会などの事例を紹介。「市政の問題でも、市会議員には、頼りにするけどあまり当てにし過ぎないで自分たち自信で調査し、自らの頭で考えることが力をつける上で重要。財政問題や福祉問題など分野ごとにプロジェクトチーム、部会などを作って研究することが長続きするポイント。行政が行っている出前講座などを積極的に活用することも必要ではないか」と語りました。
原市場中学校裏山林
自然観賞園と林業体験の森に
原市場中学校に隣接する山林は、中学校の教室、プール、山際の校庭を日陰にしていることなど、教育県境の阻害要因となっていることから、この山林を五七〇万円取得し、整備と活用を行うことにしました。
(整備方針)
山林取得の第1の目的が教育環境の改善であることから、取得した山林については間伐を進め、日照の確保に努めていきます。この間伐にあたっては、森の番人や県の事業の活用を図り山林の手入れを進めていくことにしています。
埼玉県では、「彩の国みどりの基金」を活用し、各地で森林の保全事業を行っていますが、この山林を「武蔵野の森再生事業」の1つとして位置づけられる見込みとなり、県の事業を導入して間伐と山林の活用について進めていきます。
(活用)
取得した山林の活用については、校庭側の斜面は、カタクリなどの山野草の自然観賞園などにしていくとともに、尾根沿いについては、林業体験できるような場所としていく予定です。
小規模校で特認校制度始まる
小規模特認校は、人口動態、少子化、学校を取り巻く環境等を踏まえ、児童数が著しく減少する事が予想される小学校において、特色ある教育活動を受けることを希望する保護者の児童に対し、一定の条伴のもと特別に他の通学区域からの就学を認め、学校規模の適正化と活性化を図ることにしています。
対象校は、平成22年度においては、吾野小学校と名栗小学校で実施します。
就学のための条件
(1)児童とその保護者が、小規模特認校の教育活動などについて理解し、協力できること。
(2)通学に当たっては、保護者の負担と責任において行うこと。
(3)原則として1年以上の通年通学させること。
(4)児竜の心身の状況が、遠距離通学に耐え得ること等です。教育委員会及び学校による保護者と児童の面談を実施し、就学の承認をします。
募集人数はすでに複式学級のある吾野小学校については、1年生から6年生について若干名、1年生の減少が予想される名栗小学校については、1年生を若干名とします。
申請期間
平成22年1月12目から平成22年1月18目までとし、面談を経た決定を平成22年1月末日までに通知し、4月1日から実施することにしています。
飯能・日高地労連大会
争議相談増える
悩んでいないで相談を
飯能日高地域労働組合(大野真議長)は26日、定期大会を開き、地域の労働者の賃金労働条件の改善や地域住民運動など交流、今後の運動方針を決定しました。新たにJMIUの分会が加入したことが報告されました。
深刻な不況で雇用状況が悪化する中で、派遣切りなどの相談が増え、争議も行われています。また、労働者が無権利状態におかれ、ある幼稚園では教師の妊娠を理由に不当に解雇されようとしていることなど考えられないような実態が報告されました。
市内のあるサービス業の会社で不当解雇と闘って和解した大野さんが、闘いの経過を報告しました。
波紋(コラム)
日本共産党第25回党大会決議案は、総選挙が開いた新しい情勢のもとで、農協、医師会、歯科医師会、自治体関係者など、従来の保守層のなかに大変動が起こっていると指摘しています▼先日も日本共産党を代表として志位委員長が初めて、全国森林組合大会であいさつしました。そこで志位委員長はドイツの森林面積が日本の4割にすぎないにもかかわらず、木材自給率は100%を超え、林業が130万人の雇用を生み出しており、ドイツには「限界集落」は存在しないといわれていることを紹介しています▼75%が山林である飯能市にとっても参考になる話です。林業を地域経済を支える大きな柱の産業、低炭素社会を実現する不可欠な産業として位置づけることができれば環境、雇用を守る林業を豊かに発展させることができます。そのためにも外材輸入拡大政策から、国産材需要拡大政策への転換が切実にもとめられています。