1701号
遠距離通学者にバス代補助求める
名栗・原市場住民の1000名超す署名を届ける
名栗や原市場などから高校や大学等に通う学生のバス代は大変高額で、家計を大きく圧迫しています。
日本共産党原市場・名栗支部は、この地域から通う学生のバス代助成制度を実現しようと飯能市長あての署名に取り組んできました。
党支部は11月26日、現在、高校生をもつお母さんたちや新井たくみ市議らとともに、第一次分として1053名分を沢辺市長に提出しました。
高額な通学バス定期代
代表して伊藤幸夫さんが、「遠距離通学者のバス代助成制度を求める声がたくさん寄せられたのでぜひ検討してほしい」と署名を手渡しました。
飯能駅までの一ヶ月分の通学定期代は、名栗・湯ノ沢では2万1960円、赤沢や中藤上郷青石橋では1万6560円にもなります。バス代を節約するために、歩道のない狭い県道を自転車で通う学生の交通事故も心配されています。
実現の方向で検討している
現在、2人が高校に通っているお母さんは、「一年間の定期代は2人で23万9200円にもなる。家計が大変だからと小遣いなしで、携帯電話も持たずに頑張っている。補助があれば本当に助かる」
と訴えました。
新井たくみ市議は、「路線バスを利用して、通学している生徒の通学費は、大変高額で保護者の大きな負担なので検討すると議会で答弁していた。名栗、原市場地域に住み続けられるためにもぜひ早急に実現を」と求めました。
対応した本橋副市長は、「まだ具体的には言えないが、実現の方向で検討しているところ」と答えました。
全国で遠距離通学者に補助
・岡山県玉野市は定期代の6割補助・京都府京丹後市は交通費の2分の1補助・京都府和束町はバス代定期代の3分の1補助・長野県真田町は月額5000円補助・東京都檜原村は、年間の補助金額は、「3ヶ月の通学定 期乗車券購入代」の30%のバスカード11ヶ月分を補助しています。
・そのほか滋賀県大津市など多くの自治体で、遠距離通学者への通学費を補助。
長時間・過密労働から
人間性の回復へ
23日さいたま市で「はたらく女性の埼玉集会」が開催され、元IL0駐日事務所代表堀内光子さんの記念講演「格差と貧困を克服するために」と、手芸やウオーキング、平和や労働運動史、メンタルヘルスなどの分科会がもたれました。
特にストレスや慢性蓄積疲労が原因で心と体の健全なバランスが崩れて起こるメンタルヘルス(こころの病)が、大きな社会問題となっています。労働疾病は90年代から過労死・過労自殺、鬱病が現れ、その原因に長時間過密労働が一番の原因になっていること、それに加えて成果主義、人事評価制度などを持ち込んで、働く者同士の連帯意識の分断を図るという政府の労働政策が問題であったと指摘されました。眠れない、食べられないという症状が出たら医師の診断を受け、必要な休暇をとり、復職できる環境づくりが大切です。フランスでは、労働時間の短縮がすすみ週30時間に入りました。心も体もゆとりある文化的な生活を取り戻すために労働法制の見直しが急がれます。
新型インフルエンザワクチン
生活保護、住民税非課税世帯は無料に
新型インフルエンザ感染者が全国各地で広がっています。飯能市内でも11月20日時点で、小学校で115名の感染、11学級が閉鎖、中学校は50名が感染、3学級が閉鎖となっています。今までのインフルエンザは流行はするものの、一定期間で終息に向かいましたが、新型インフルエンザは、まだ、その状況にはないようです。
ワクチン接種始まる
そのような中で飯能市でも新型インフルエンザワクチンの接種が優先順位順に始まっています。既にインフルエンザ患者の診療に直接接する医療従事者は接種が終わり、妊婦や重篤な基礎疾患のある方や幼児から小学校3年生までの対象者、基礎疾患で重篤な方以外の小学校4年生から中学校の年齢に相当する方に接種が行われています。
接種方法は飯能市立病院をはじめ27ヶ所の受託医療機関で接種ができますが、希望の方はかかり付けの医療機関に相談してはいかがでしょうか。 接種料は1回目の場合3600円、2回目の接種で同一医療機関の場合2550円、医療機関が異なる2回目の接種は3600円の接種料がかかりますが、生活保護世帯や市町村民税非課税世帯はワクチン接種料が無料になります。
非課税証明は保健センターで
尚、市町村民税非課税世帯の証明はインフルエンザ接種のみの証明として保健センターで発行していますのでお問い合わせください。
また、12月初旬からは基礎疾患を有するが重篤でない方、12月下旬ごろからは1歳未満児の保護者や小学校4~6年生、1月初旬には、中学生、高校生、65歳以上の高齢者の接種ができる予定です。また、当面のワクチンの必要量の調査も24、25日に医師会で行われ製薬会社に発注されるとの事です。現時点では国産のワクチンで賄うとの事で、今回、問題となっているカナダ産のワクチンについての影響は現段階ではないということです。
日本共産党の一般質問
12月3日(木)14:20~
金子 敏江
(1) この間の飯能市緊急経済雇用対策の実績と今後の課題について(2) 下水道料金の値上げと「飯能市財政健全化計画」(3)女性の地位向上と男女平等社会実現の取り組みについて(4)DV防止法と自治体の役割について(5)市内小・中学校の学校図書館の利用状況と充実について(6)入学準備金貸付制度の創設について
12月3日(木)15:30~
新井 巧
(1)市民の「足の確保」について。デマンド交通等の検討を(2)遠距離通学者のバス代助成制度を(3)社会保障としての国保の役割と位置づけ(4)飯能市の特徴、国保財政健全化計画と国保税値上げの問題(5)公契約条例①公共サービス基本法と労働者の賃金・労働条件の確保について②公契約条例制定で公務・公共サービスの質の確保を
12月3日(木)16:40~
滝沢 修
(1)区画整理問題①岩沢北部・南部地区の換地計画について②先行取得用地などの活用について③下水道について④道路整備について(2)自然災害から市民を守る取り組みについて(3)期限切れ消火器の処分について(4)介護保険・住宅改修助成金について(5)きれいな藤田堀に
12月4日(金)10~
山田 利子
(1)国の保育基準緩和について(2)総合保育施設について①児童の定員について②民営化せず公的責任を果たすこと(3)国保税の値上げはしないこと(4)子どもの医療費無料化について(5)斎場前に感知式の信号機の設置を
憲法ミュージカル ムツゴロウラプソディー
公共事業のあり方を問う
憲法ミュージカル「ムツゴロウラプソディー」が、21日(土)飯能市民会館大ホールで満席の観客を前に上演されました。
十二年前の4月、長崎県諫早干潟が堤防で締め切られ、海水が入らなくなった干潟では多くの海の生き物が死んでしまいました。その中でもわずかに生き残った魚のムツゴロウを手ですくい、堤防の外の海に放して命を助けた漁民たちがいたというエピソードをミュージカルにしたものです。
干拓で漁業ができなくなった漁民たちがムツゴロウを助けたという、悲しくも美しい物語を、歌と踊りと芝居で表現しましたが、自ら命を絶った漁民もいて、「公共事業」の名のもとに多くの命を奪う社会のあり方を鋭く告発するものでした。
100人近い出演者は、全員が一般の市民と言うことでしたが、150時間の練習の成果を見事に発揮していて、観客からは拍手や歓声が起こり、フィナーレでは手拍子で応えるなど、感動的な舞台となりました。
波紋(コラム)
似たもの同士というか、同じあけびだと思っていましたが、片方はむべであることがわかりました。あけびは実が割れるのですが、むべは割れることがありません。食べてみましたが、種ばかりで、とても美味とはいえません▼むべはむべなるかな(もっともである)の語源だともいわれ、不老長寿の薬効があるということで、むべ酒はなかなかの人気だそうです。もっとも我が家では、不老長寿なんてとんでもないと、にべもありませんでしたが▼似たもの同士といえば、官房機密費問題も江戸城無血開城の日のことを思わせます。この時も江戸城の金蔵は空っぽ。これに習ったわけではないでしょうが、政権交代が確実になった9月1日に、当時の河村官房長官が2億5千万円も引き出して、首相官邸の金庫を空っぽにしていたというのです。火事場泥棒と変わらない卑劣な行為です。真相を国民の前に明らかにするのは当然です。