1700号
山間地域の情報通信基盤の整備へ
12月補正予算で光ファイバー網整備
12月議会を前にした議員全員協議会に、主な議案の説明が行われました。その中で吾野・東吾野・名栗地域を対象とした情報通信基盤整備事業を補正予算案として提案することが明らかにされました。
説明によると国の地域情報通信基盤整備推進交付金1億2600万円と地域活性化・公共投資臨時交付金2億2680万円を活用して総額3億7800万円の事業です。
整備計画案の概要
この事業で光ファイバー網を整備し、高速ブロードバンドの使える環境を整えます。このことで高速大容量でインターネット通信が可能になります。同時に、2011年に地上デジタルに移行することにより、新たに160世帯ほどが地デジ難視聴地域となると予想されることから光ファイバー網を利用してその解消を図ろうとするものです。また、将来的には携帯電話のエリア拡大にもつなげたいとしています。
運営形態は、飯能市が整備し、運営はNTT等民間事業者と賃借契約を結び通信サービスを提供することになります。
地域情報格差の解消
12月補正予算で導入が決まれば、1月に予定している臨時市議会で契約を締結し、年度内に工事を行い、22年度から供用開始の見込みです。
光ファーバー網が整備されると市街地同様の情報サービスの提供が可能となるため、超高速インターネット、テレビ電話などの利用が可能になります。また、地上デジタル放送も民間事業者が配信する光テレビとして受信できるようになります。
光ファイバーとは
光ファイバーとは、ガラスやプラスチックの細い繊維でできている、光を通す通信ケーブル。非常に高い純度のガラスやプラスチックが使われており、光をスムーズに通せる構造になっている。
22年度4月からの
下水道料金値上げを見送らせる
飯能市は、10月7日に開いた下水道審議会に22年4月に下水道使用料の値上げを提案していましたが、17日開かれた、議員全員協議会に「22年度4月の改定(値上げ)は見送る」と報告しました。
下水道審議会に提案された値上げ案では、「22年度と25年度の料金改定で下水道使用料を1m3あたり単価を112円から150円にし、資本費の50%を回収したい」としていました。この値上げ案によると20m3の平均家庭の月額使用料は652円(28%程度)も跳ね上がり、2500円にもなります。
日本共産党は、「市が進めてきた12万人都市構想の破たんで過大投資になっていること。県内40市中10番目から、最も高い日高市に次ぐ高い下水道使用料になること。不況で市民の暮らしと営業が大変な時に、料金値上げをすべきではない」と主張してきました。
10月28日の下水道審議会では、会長はじめほぼ全員が、「雇用も市民生活も一番厳しい時だ、この時期の値上げはよろしくない」という意見で、市の提案が合意されなかったことから提案できなかったものです。
職場をラテンに!
中小商工業交流集会で森永卓郎氏が講演
埼玉商工団体連合会では15日、浦和コルソで中小商工業交流・研究集会を開催し、経済アナリストの森永卓郎氏を招き『これからの日本経済と中小企業の経営』についての講演や「県緊急借換資金」の説明を聞いて学習しました。埼玉県内の中小業者約300人が熱心に聞き入りました。
森永氏は、完全失業率が7月5・7%から微減していることから、雇用も底を打ったと言われているが、2番底の様子が見えてきた。経営不振の民間企業に失業者を出さないよう国から交付されている雇用調整助成金が年末バタバタと切れていくので不安だ。
地域経済を一刻も早く回復を
森永氏は、国民生活を破壊してきた『構造改革』は、1973年イギリス・サッチャー政権誕生から始まったこと。イギリスと言えば『ゆりかごから墓場まで』福祉の国だった。それが福祉切り捨て、法人税の最高税率82%から40%に下げ、消費税8%から15%に上げ、お金万能主義で航空、電機、ガス、刑務所、空軍まで民営化して、最後は空軍に荷物まで運ばせた。世界同時金融危機のあと、イギリスは消費税の減税と法人税の増税を段階的にすすめている。個人消費を刺激することが地域経済活性化のカギであることを知っているからだ。ここが日本と違う点であること。しかし、『構造改革』ノーの声が政権交代を実現したもとで、以下2つのことを実行すれば日本は必ず回復するといって、1つは、日本は中小企業の国。モノづくりを中心とした地域経済を一刻も早く回復させることだ。イタリアでは現場への権限移譲がものすごく進んでいて、働き方も毎日5時半に帰るにはどうするか労働者自身が考える。1ヶ月のバカンスをとるために最初から年間の仕事を11ヶ月で割って取り組んでいる。労働者自身が主体的働き方を社会全体のシステムに押し上げたのだ。
暗い人から新しい発想は生まれない
2つ目に、“演歌”と“おしん”が大好きな日本人が苦手とする明るさ、楽天的な考え方を身につけることが大切。パッとしない企業、職場には法則があって、どこでも版を押したように『我が社を取り巻く状況は一段ときびしく、社員一丸となってこの難局を乗り越えなければならない』これでは暗くなってしまう。さわやかな挨拶、イヤミでないリップサービス。暗くなってふさぎ込んでいる人から新しい発想は生まれない。職場をラテンに!会場は拍手喝采でした。
開発計画見直しなど報告
都市計画審議会
11月18日、都市計画審議会が開催され、飯能南台第2地区や大河原地区の状況、東飯能駅東口通り線と阿須小久保線双柳工区、阿岩橋下部工工事などについて報告がありました。UR都市機構が開発整備を進めている南台第二は21年3月末時点では49・1㌶の48%の宅地造成の工事が終了。飯能・大河原地区は全体で137・7㌶あり、当初の計画では8千人の宅地開発でしたが、見通しがないことから2千人に縮小し、さらに現在は、600人・170戸と大きく変更しました。
このような経過から、大街区78㌶を企業誘致するとして現在、市とURで誘致活動を行っていますが、景気動向やアクセス道路の問題で進んでいません。
東飯能駅東口通り線の最終区間41・3mと同所から北上する阿須小久保線双柳工区の約258mについては22年3月10日までを工期として工事が進められ、県道馬引沢線までの約180mも今後進める事により西部広域消防本部までの道路が開通することになります。
双柳南部地内の阿須小久保線や東原巽原線の工事により東飯能駅東口から椿本チェインやアルプスのある産業道路への通り抜けが可能となる予定です。
阿岩橋の掛け替えで下水道に見通し
12月議会にも工事契約について議案が出されていますが、橋台や橋脚の橋の下部工工事についての報告がありました。新しく出来る阿岩橋は現在の橋の直ぐ上流側にかかる125・6mの橋で幅員は14mを計画し23年度完成を予定しています。阿岩橋に下水道管を架けることで、岩沢地区への本格的な下水道整備が始まることになります。
今年も盛大に秋のお散歩マーケット
恒例となった「秋のお散歩マーケット」が15日、南高麗黒指・細田地区でおこなわれ、5〇〇人を超す参加者で賑わいました。
前日の雨がウソのように晴れ渡り、飯能駅の北口、間野黒指行きバス停では、「今年も会いましたねー」「晴れて最高ですね!」など、臨時バスを待つ間の会話も弾んでいました。
「お散歩マーケット」は飯能市のエコツーリズム推進室の後援を受けたエコツーリズムの一つで運営は地区の実行委員会が行っています。今年は22軒が出店し、家の軒先には、ゆず、レモンなど季節の農産物や手作りのおまんじゅう、煮込みうどん、おはぎ、クッキー、栗赤飯などが並び、参加者は「スタンプカード」を片手に、家々を廻りながら食事をしたり買い物したりして楽しんでいました。
スタンプラリーでは、色も形も様々な屋号スタンプをすべて押した人には完歩賞として廃油石鹸がプレゼントされました。
日本共産党飯能南後援会は15日、奥多摩の鳩ノ巣渓谷ハイキングを行いました。秋晴れのもと渓谷沿いの木々が鮮やかに紅葉し目を楽しませてくれました。ハイキングの後は、奥多摩温泉もえぎの湯で汗を流し帰途につきました。
波紋(コラム)
「ダムのためのダム」といわれる品木ダム。八ッ場ダムの上流に、吾妻川のヒ素を含む強酸性の水を中和するために、品木ダムと二つの中和工場があることを11月8日の「新飯能」の記事で知りました▼たんに八ッ場ダムのことだけでなく、その上流にある「死のダム」の存在をとりあげたこと、また党支部の人たちがそこまで調査に行ったことはすごいことだったことがわかりました。13日の群馬県議会決算特別委員会で「八ッ場ダム予定地の上流で、国交省が環境基準を超えるヒ素を毎年検出しながら公表を避けていた」ことが大きな問題になったのです▼14日の全国紙も「上流ダム維持年10億円」などと、品木ダムの実態と水質問題を大きく報道しました。「新飯能」が政治を動かしたとはいいませんが、こんな深刻な問題を他に先駆けてあきらかにし報道できたことは、党支部と「新飯能」にとってすばらしいことだった思います。