新飯能1694
こんなときに17%もの
下水道使用料金値上げを提案
10月7日開催された第3回飯能市下水道事業審議会に、市が来年22年度と25年度と2回の値上げを段階的に実施していきたいとして、22年度の下水道使用料金の値上げについて具体的に提案がありました。各委員から様々な角度から議論が沸騰しました。まず、市が示した値上げ案を紹介します。
平均家庭で月額400円値上げ
現在の使用水量に対するランク別の料金設定では、基本料金を830円から1030円に200円上げ、これ以外のランクごとにそれぞれ20円(17%)値上げしたいというものです。これは、今後計画する下水道事業(老朽化した浄化センターの建て替え工事や合流改善事業、通常の下水整備等)で市独自の借金が増えるので、そこを少しでも減らしていきたいということです。
しかし値上げは市民生活にとって深刻です。これを、一般家庭の平均的な一ヶ月あたりの使用水量に換算すると、現在月20立方で1848円のところ、値上げによって2268円となります。水道料金は2ヶ月で支払いますからそれぞれ2倍の金額になります。これによって一般会計から繰り入れている金額(4億5700万円)の2分の1相当額(約2億1000万円)を新たに増収をはかりたいとしています。値上げが決まると原市場の特定環境下水道にも適用されます。
下水道使用料
県下で高いランクに
飯能市の現在の使用料は、平成17年4月に平均29・1%もの大幅な値上げがされて5年目となっています。当時も市民生活はきびしく、小泉内閣による7兆円もの負担増が強行された年でした。現在は、さらに、完全失業率は5・7%と最悪で雇用破壊が深刻です。これからさらに景気が冷え込むと言われている一番苦しいときに公共料金の値上げは行うべきではありません。現在でも、埼玉県内63事業体の中で使用料の高い方から25番目となっています。 これが市の提案通りに値上げされると高い方から8番目となります。
土建主婦の会が私の街ウォッチング
埼玉土建飯能日高支部、主婦の会(会長嶋瀬さん)では、原町地域を中心に「私の街のウォッチング」に取り組み、8月25日にチェックした地図を持って市の担当課と交渉しました。主婦の会では毎年、自分達の身の回りの公園や公共施設を「ウォッチング」し、住みよい街づくりを目指すとともに、組合の仕事確保運動として「夫たちの仕事に結びつけば」と取り組んでいるものです。今回の要望は、見通しが悪いところにカーブミラーの設置を、消えている停止線、樹木が生い茂り交通標識が見えない、公園の水のみ場が壊れて危ない、ベンチが古くてボロボロ、など要望しました。道路課、生活安全課と都市計画課が「現場を見て対応します」と答弁。10月始めには上ノ台公園の水道が新しくなり、自転車を入り口に置かないよう張り紙をするなど早い対応に主婦の会会長の島瀬さんは「山田とし子議員の協力も得てウォッチングが成功しました。市の対応にも感謝したい。今度は日高でもやりたい」と語っていました。
子ども医療費支給制度
月3000円を超える医療費無料化に
10月1日以降の保険診療分から適用に
長い間の市民の運動と日本共産党が議会で強く求めてきた小学校卒業までの医療費無料化が10月1日からスタートしました。一ヶ月(月の1日から末日まで)の医療費合計が三〇〇〇円を超えた場合、超えた額が支給されます。
対象児童は、市内在住の医療保険に加入の小学生(他の医療費助成がある児童は除く)で、保険診療外のものは対象となりません。
支給方法について
①窓口で自己負担を支払う。
②領収書を添付し、申請書を市へ提出する。
③市が資格等を確認し支給額を決定。指定口座に振り込む。
受診したときの注意
窓口で自己負担金を支払ったときに領収書を必ず受け取っておいてください。(受診者氏名、保険点数、診療年月日、医療機関の住所、名称、金額等記載)
書類は、一ヶ月単位にまとめて提出、一年以内ならば数ヶ月分まとめても申請可能です。
住宅手当緊急特別措置事業のお知らせ
この事業は、離職者であって就労能力及び就労意欲のある方のうち、住宅を喪失している方又は喪失するおそれのある方に対して、住宅手当を支給することにより、住宅及び就労機会の確保に向けた支援を行うものです。
《支給対象者》
次の事項に該当する方
①2年以内に離職した方
②離職前に、自らの労働により賃金を得ていた世帯の生計主
③就労能力及び就職意欲があり、公共職業安定所への求職申込みを行う方
④住宅を喪失している方又は喪おそれのある方
⑤原則として、収入のない方。ただし、臨時的収入は、単身世帯月額8万4千円以下、複数世帯は月額17万2千円以下。
⑥生計を一とする同居の親族の預貯金の合計が、単身世帯は50万円以下、複数世帯は100万円以下であること。
⑦国の住居喪失離職者等に対する雇用施策による貸付け又は給付(就職安定資金融資、訓練・生活支援給付、就職活動困難者支援事業等)、地方自治体等が実施する類似の貸付け又は給付等を受けていない方、他に若干の条件あり
《支給額》
支給額の上限月額は、単身世帯が41,500円、複数世帯が53,900円。
《事業の開始》
平成21年10月1日から
支給期間は6月間
《支給方法》
市が、住宅の貸主又は貸主から委託を受けた事業者の口座へ振り込みます。
問い合わせ 社会福祉課生活保護担当
映画「花いちもんめ」
名映画会「花いちもんめ」の成功にご協力を宜しくお願いします。
私達は健康で平和的な映画上映会を地域で皆さんと一緒に活動をして参りました。
一昨年は「ベトナムのダーちゃん」昨年は反核映画「人間をかえせ」を上映してきました。この度は名映画会として「花いちもんめ」を上映いたします。
皆さん方のご参加とご協力をよろしくお願いいたします。
映画サークル・ダーちゃんの会 佐藤 弘
連絡先 042ー973ー7303
「花いちもんめ」
○日時 10月24日(土)18時開場18時半上映(約2時間)
○会場:飯能市飯能中央公民館第6学習室
○入場無料
伊藤俊也監督
千秋 実 十朱幸代主演 老人の問題をホームドラマに
●あらすじ アルツハイマーと診断された元教授の養父を引き取ることにした主婦。日々の介護をきっかけに、家族が様々な問題を乗り越えつつも絆を深めていく。
〈本の紹介〉
わたしは学童保育指導員
「私の勤務する埼玉県飯能市にある原市場学童『かたくりクラブ』は・・・・」の書き出しで始まる『わたしは学童保育指導員』の著書河野伸枝さんの名前を知ったのは『しんぶん赤旗』7月22号の“ひと”欄でした。その時は飯能にも素晴らしい人がいるなあ、と思って切抜きをして保存しておいた程度でした。
ところが最近、飯能市手をつなぐ育成会の機関紙「あおぞら通信」で本が紹介されているのを知り、その日にあちこち電話して著書を手に入れることができました。
私にも小学3年と1年の孫がおり東京の『学童』でお世話になっているので共働き家庭の子どもの心情が気になっていたからです。
本文は230ページもある立派な装丁ですが、読みやすい文章で、飯能で活動を始めた20年前の事や学童の活動のいろいろな工夫、悩み、喜びが本音で綴られていて、次はどんな事件が待ち構えているのだろうかと、はらはらしながら一気に読ませてくれます。特にいくいつかの事例を綴った「実践編」は指導員のご苦労を思うと共に涙と感動を与えてくれます。
私は、孫のために著者のサイン入りの本をおねだりしました。サブタイトルに『子どもの心に寄り添い、働く親を支えて」とあるように、この本は子育て真っ最中の家庭にお奨めすると共に、お爺ちゃんお婆ちゃんと慕ってくるお孫さんを持つ元気なお年寄りの方にも、『子どもの何げない行動が何を訴えているのか」を知る手がかりになると思います。飯能の身近なところにこんな素晴らしい学童保育の活動が実践されていることに感激しました。ぜひ、多くの方に読んでいただきたいと思います。
書名「わたしは学童保育指導員」著者・河野伸枝発行・高文研。
(永田台 山口)
波紋(コラム)
秋海どうが台風一過の風に大きく揺れています。子規が〈病床に秋海どうを描きけり〉と詠んだ花です。日ざしもとてもさわやかです▼16年夏季オリンピックがリオデジャネイロに決まったことも、南米で初めて開かれるということで、とてもさわやかな印象を持つことができました。東京が落選したことも、「ほっとした」「大きな落胆はない」「知事は巨額の五輪招致費の責任を取るべきだ」などの意見が新聞の投書欄に寄せられています▼問題なのは石原都知事がリオの決定には「裏取引」があったかのような発言を記者会見で行い、リオの名誉を平気で傷つけたことです。百五十億円ともいわれる多額のお金をかけて招致活動をしてきたのになぜダメだったのかという自らの反省もしないで、他国や都市を誹謗・中傷するというのでは、もともとオリンピックを開催する資格などなかったといわれても仕方がありません。