新飯能1677
縮小・丸投げでいいのか
市長の政治責任問う声も
市立病院住民説明会開く
市立病院問題の住民説明会が6月5日、東吾野公民館で開催され、一〇〇名を超える市民が参加しました。
説明会では本橋副市長から、経過説明と病院改革の方向が明らかにされました。
経過説明では、「有識者会議が示した方向に添って埼玉医大に指定管理者をお願いしてきたが、埼玉医大からは経営を受けることは困難との回答が示された。他の医療機関に働きかけてきたところ、靖和会から協議の受入の意向が示されたことから、①靖和病院に指定管理をお願いする方向で協議に入っている。②入院ベッドを19床の有床診療所とし、他については介護施設とリハビリなどを行いたい。ただし、介護施設については、県の許認可もあるので県との協議をすすめていく」というものです。
責任は誰にあるのか
参加者からは、「なにも決まっていないまま、靖和病院に丸投げでいいのか」「こうした事態を招いた責任者は誰なのか、はっきりさせてほしい」「市長の責任が大きいのではないか」など市長の責任を問う声が出され、「本部長の市長が変われば方針は変わるのか」の質問とともに「市長を変えろ!」のヤジも飛び交いました。
なぜ、経営効率が 悪い19床なのか
また、「市はこれまで、19床の有床診療所は経営効率が悪いと言ってきた。なぜ、そういう判断をしたのか。19床に縮小していいという人がどのくらいいるか、この場で問うてくれ」と詰め寄る場面もありました。
今までの医療ができるのか
ある女性からは、「靖和病院は高いと聞いている。これまでのように低料金で入院できるのか。外来も入院も今までのように利用できるのか。老人病院になってしまわないか」などの疑問の声も出されました。
こうした疑問や不安の声がたくさん出され、住民説明会は2時間を超えましたが、納得のできる回答は示されませんでした。
地方自治体本来の役割を
変えよう市政、守ろう市民生活
民主市政をつくる会は9日、「飯能市政を考えるつどい」を開催し、飯能市政の問題点を出し合い、市長選挙の争点と政策を論議しました。
出席者した業者代表からは、「不景気で営業が大変。手軽に借りられる融資や国保税の減免が必要だ」。
労組代表からは、「市は市立病院を委託しようとしているがこれまでと同様な医療が低料金で提供できるか疑問だ」「今年から吾野、南高麗地域の学校給食室が統廃合され、これまでと同様の給食が提供できなくなっている」など批判の声が出されました。
民主団体からは、「子ども医療費の年齢拡大などの子育て支援、高齢者・障害者に優しいバリアフリーの街づくり」を求める声が寄せられました。
岩渕に住む女性からは、「私たちの地域だけ90%の県水が入っていてまずい。まんじゅうの麹菌も発酵しない。市民にだまってこうしたことを進めてきた市政は許せない」と怒りの声が出されました。
地方自治体本来の役割を
いま、人間の尊厳や基本的人権がないがしろにされるような政治の中で、「憲法を大切にする人、地方自治体本来の役割を果たし、市民が主人公の立場で市政運営ができる人に市長になってほしい」などと候補者への期待が寄せられました。
なお、候補者については、告示一ヶ月前までには発表する方向で調整に入っています。
『ここに来るとほっとする』
発達障害等通級指導教室の取り組み
発達障害者支援法では、これまで制度の谷間におかれていて、必要な支援が届きにくい状態となっていた「発達障害」を「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と定義し、支援の対象となりました。
この法律は、「発達障害」のある人が、生まれてから年をとるまで、それぞれのライフステージ(年齢)にあった適切な支援を受けられる体制を整備するとともに、この障害が広く国民全体に理解されることを目指すものです。
昨年、美杉台小学校で飯能市で最初の「発達障害・情緒障害通級指導教室」が設置され、養護教諭として長い経験をもつ先生が担当して、市内全域から子ども達が通っています。
ここでは、情緒の安定、コミュニケーションの訓練などをおこない、いいところを伸ばすことも大切にしています。学校や保護者と連携をとりながら、一人一人の状況に合った指導計画をたて、週1・2回、児童と向き合って、約90分の授業をおこないます。子ども達は、「ここに来るとほっとする」「こんなにがんばったことないよ」と言います。ゆっくりと1対1でがんばってできたことが、学級に帰ってもできたら、大きな自信につながるはずです。
発達障害の原因はまだよくわかっていませんが、現在では脳機能の障害と考えられていて、小さい頃からその症状が現れています。できるだけ早い時期から周囲の理解が得られ、必要な支援や環境の調整がおこなわれることが大切です。
日本共産党市議の
一般質問と質問時間のご案内
6月18日(木)14・20~ 滝沢 修
1、区画整理問題
(1)岩沢北部・南部地区
①住民への情報提供について②今後の事業を進めるにあたって、継続地区と除外地区の問題について③下水道の進め方について
(2) 双柳南部地区
①現状と今後について②新光地区について
(3) 笠縫地区 ①佐瀬病院南から八高線までの道路と下水道について
2、福祉問題(1) 厳しい暮らしから市民生活を守るために①生活援助資金の拡充について②父子家庭に援助を③学童クラブの補助金の増額を
6月19日(金)10~ 新井 巧
1、病院問題(1)病院改革について (2)現在の診療体制について
2、まるひろ問題まるひろビルの利用計画の検討状況等について
3、総合政策(1) 安心して住み続けられる山間地域に①人口の減少、少子・高齢化への対応②山間地域再生条例の制定を
4、その他観光施設等の条件整備を
6月19日(金)13・10 山田 利子
1、福祉問題(1)次世代育成支援行動計画、後期計画策定に向けた取り組みについて(2)保育制度改革について
2、商店街問題(1) 街路灯の電気代補助について(2)空き店舗活用でにぎわいづくりを
6月19日(金)14・20~ 金子 敏江
1、市長の政治姿勢について(1)県水問題①住民の不満をどう解決するのか(2)地域経済を守る取り組みについて①飯能市の雇用創出、仕事起こし、暮らしを守る施策は十分か?
2、地域問題(1) 未給水地域、共同給水維持管理費への助成制度の創設を(2) 南高麗小学校区、対象外児童の通学バス利用について
3、福祉問題(1) 日々の暮らしに寄り添って、身体障害者のタクシー券、自動車燃料費補助制度の改善を (2)「成年後見人制度」を身近なものに
波紋(コラム)
石川県では空からたくさんのおたまじゃくしや魚が降ってきて話題になっています。テレビではこの珍現象が面白おかしくとりあげられています。しかし世界では竜巻などが原因で、空から魚が雨のように降ってきたり、カエルや石炭が降ってきたなどの例はたくさんあって怪奇現象でもなんでもないということです▼でも梅雨空をながめていて、空からおたまじゃくしや魚が降ってきたらと思うとぞっとします。何か天変地異が起こる前ぶれではないかと思う気持ちもわかるような気がします▼空から魚が降ってきたほどではありませんが、飯能市が月三千円以上の子どもの医療費を無料にするといいだしたのにはびっくりしました。たび重なる市民の要求にも「他にやることがある」と背を向けてきた沢辺市長です。どんな心境の変化があったのでしょうか。それとも「他にやること」がなくなってしまったのでしょうか。とくと聞いてみたいものです。