新飯能1676
子ども医療費 三千円を超える医療費
小学校卒業まで無料に
日本共産党飯能市議団と多くのお母さんたちが求めてきた「小学校卒業までの子どもの医療費無料化」が、今年10月1日から実現することが明らかになりました。
『こどもの医療費支給制度の創設について』6月2日、6月議会前の全員協議会の説明では、「現在、就学前まで保険診療分について全額支給しているが、市民や議会などからさらなる年齢拡大の要望がだされている。議会でも請願が採択されていることも踏まえ、厳しい財政状況の中でも市民の付託にこたえる必要がある」として、制度の創設を図ると言うものです。
対象者は市内在住で6歳から12歳まで(小学6年生まで)の児童、一人につき、1ヶ月3000円を超えた額を支給する。ただし、高額療養費、付加給付、他の法令の規定による給付がある場合、それらを控除した額を支給する。一端窓口で支払い、領収書を添付し市に申請する。後日口座振り込みとなります。
10月から実施し、補正予算は12,177千円を見込み、対象人数は611人、(小学校全児童約4200人、14%)を見込んだということです。
全ての疾患に対象拡げて
3月議会では山田議員の一般質問に対し、市長は「特定疾患・小児慢性疾患の子どもを対象に無料にしたい」としていましたが、事務手続きなどが複雑であるなどのことから、全ての子どもを対象にしたものです。
お母さんたちの運動が市政動かす
子育て世帯にとってこどもの医療費無料化は切実な願いで、新日本婦人の会では「小学校卒業まで無料化」の請願署名を提出し議会で採択されたことから昨年九月には、市長に対して早い実施を求め、交渉も行ってきました。
本多芙美枝支部長は、「長い間、運動を進めてきた結果で、とてもうれしい。早速若いお母さんたちに知らせたい」と語っていました。
原市場中学校裏山を購入予定
体験的学習活動の場に
6月議会の補正予算で、原市場中学校の裏山の山林4100㎡を購入する計画が明らかにされました。
この山林は長年にわたり手入れがされておらず、鬱蒼とした樹木が中学校の教室やプール、校庭を日陰にし、冬期は校庭の凍結などが課題だったことから、
「樹木を伐採して、教育環境の改善を図り、あわせて中学校の学習活動等に活用するために取得する」としています。
昨年10月に「原市場のまちづくりを進める会」から「原市場の森」づくりを行いたいとして、陳情書が提出され、12月には原市場中学校からも教育環境の整備と森林について体験的に学ぶ場として使いたい旨の要望が出され、今回の取得に至ったものです。
しかし、これまで原市場中学校のグラウンドが狭く、拡張して欲しい旨の地元要望や議会での質問がありましたが、こうしたことに応えるものではないようです。
商業施設『スーパー三徳』撤退後に
「スーパーアルプス」が進出を計画
美杉台3丁目ひかり橋交差点から岩淵方面にわずか移動したところに、スーパー三徳、パスタハウス、飯能信用金庫のATMがあり、地域住民に便利に活用されてきましたが、これら商業施設は、都市機構・UR(旧公団)との賃貸期間が終了するため、今年秋以降都市機構による年内の撤去工事を予定しているとのことです。
その後、進出する事業所を募集していましたが、3月25日、(株)スーパーアルプスと契約を交わしたことが、地元自治会にお知らせがありました。
施設用途については、生鮮3品を主とするスーパーマーケットと各種テナントで、売り場面積は約2200㎡(延床面積:約4000㎡)、駐車場は約130台を整備する計画です。建築計画などは今後、企業と都市機構との協議により、細かいところを決定していくことになるようです。新店舗の開業は、平成22年秋頃、ATMサービスについては、飯能信用金庫と調整中とのことです。
地元、美杉台住民にとっては、現在の商業施設の撤去から、新店舗が開業されるまでの約1年間、日常生活に不便を来すことから、仮店舗での営業を望む声が出されていましたが、都市機構としては生活協同組合コープによる宅配サービスを利用することで対応してほしいとしています。
着実な成果で全国をリード
あおーら 第3回総会開かれる
5月30日、飯能市総合福祉センターで、あおーら第3回総会が、メンバーやスタッフ、ボランティア、飯能市・日高市の担当職員や市議会議員の方々の参加で、にぎやかに開催されました。
NPO法人あおーらは、飯能市・日高市中心に精神的な病に悩む人とその家族を支援するため平成18年に設立されました。閉じこもりがちな障害者が、数時間でもいいから家から一歩地域に出て、生き生きと暮らしたい、自分でできる仕事を身につけて社会復帰したい、そんな当たり前の願いをこの3年間で着実に前進させてきました。
利用者からの発表に激励の拍手
昨年10月1日、「軽食喫茶あおーら」を開店し、就労移行支援事業所「わかばの家」、地域活動支援センター「わかばの家」、小規模作業所「こころのほーっとすぺーすセラヴィ」、「カレーハウスあおーら」と、活動拠点は5カ所となりました。
来賓として祝辞を述べた南飯能病院斉藤院長先生は、全国的に見てもこれだけ短期間に事業を展開し、着実な成果をあげている団体はいくつもないのではないかと、まさに全国をリードしてきた活動だし今後も期待したいと挨拶しました。また、飯能市と日高市の市議会議員を代表して、金子敏江(飯能)、唐沢アツ子(日高)市議が挨拶しました。
事業者の代表理事である田中正彦氏から、小規模作業所「セラヴィ」に通う利用者が社会生活に自信を持つようになったことなどが報告され、総会は、各事業所の利用者から体験発表があり、激励の拍手でつつまれました。21年度は、飯能市、商工会議所等と協力して「メンタルヘルス安心して働ける職場inHanno」に取り組みます。
生計援助資金制度の改善を
厳しい経済情勢、リストラなどにより日常生活が追い込まれてしまう方が増加しています。最後のセイフティーネットは生活保護になりますが、生活保護を受ける状況ではないが当面家賃の支払いを、また、病院の費用を払わなければならないが、そのお金が無い、金融機関からも借りる事ができない、どこからお金を借りればよいのかという相談が増えています。
この様な時、埼玉県の生活福祉資金制度や飯能市社会福祉協議会が実施している低所得世帯生計援助資金の制度があります。しかし、制度を利用するとなると、様々な制限や県の場合は県内に市の場合は市内に確実な連帯保証人が必要になるなど申請しにくいのが現状です。仮に申請を行っても、民生委員が貸付の必要性を認めなければならないなどの条件もあります。特に飯能市の制度では貸付限度額が5万円となっており、申請から貸付までの期間や手続きの問題で実際に生活が困っていても申請に至らない状況もあるようです。
ある方は「現在、病気療養中で復職する予定も立っているが、アパートの家賃が払えないので、一時この制度を利用しようと思った、しかし、手続きの問題と最高でも5万円では一ヶ月持たないので申請しなった」と話していました。入間市や狭山市では限度額は10万円となっています。 生活に困窮する方が増えている中で、制度の拡充を進めて行くことが市民生活を守る事につながっていくのではないでしょうか。
波紋(コラム)
似たもの同士なんですよ。自民党も世襲、北朝鮮も世襲。それだけじゃありません。「軍事対軍事」で危機を煽る手法もそっくりです。北朝鮮は国際世論に敵対して二回目の核実験を行い、こんどは中距離弾道ミサイル発射の準備をしているという、ただ事ではありません▼それに対して、日本では自民・民主が「敵基地攻撃」論を競いあっています。やられる前にやってしまえという先制攻撃論が声高に叫ばれています。憲法九条を持つ日本の国会の信じられない姿です。アフガニスタン、イラクの戦争もアメリカの「先制攻撃」論にもとづくものでした。もうそんな「戦争ごっこ」はこりごりだというのに、この人たちは何を考えているのでしょう▼ユスラウメの赤い実がきれいです。ユスラウメを指差してみどり児が微笑んでいます。その様子は「敵地攻撃」をして何になるのかと問いかけているようでした。