新飯能1657
元加治駅
利用者の願いだったバリアフリー化実現へ
1月27日、議員全員協議会が開催され、21年度に実施される元加治駅のバリアフリー化工事の具体的な内容について報告が行なわれました。
元加治駅は1日約6700人の乗降客がありますが改札からホームに行くためには階段しかなく、足の不自由なお年寄りや車椅子、ベビーカーを利用する方は駅を利用する事が困難で隣駅の飯能や仏子駅を利用する方もいました。
利用者から早くエレベーターなどの設置ができないかとの要望が多く出されおり、滝沢おさむ市議は駅前などで署名活動に取組み市に要望を行い西武鉄道とも、毎年、交渉を重ねていました。
工事は21年8月下旬から始まる予定になっており、駅舎東側とホーム階段の東側に11人乗りのエレベーターが、それぞれ一基設置されます。また、この工事に伴いホーム側のエレベーター付近には新しく屋根も設置され、トイレは売店裏側の位置に障害者対応型トイレ備えたトイレが新設されます。エレベーター工事とホームの屋根は22年の2月末まで、トイレは22年1月末を目途としています。その他、点字ブロックや点字地図なども一緒に整備される事になっています。駅を利用し病院通いをしている婦人は「足が悪くて階段を上り下りするのが大変でした、早く利用できるようになると助かります」と喜んでいました。
また、報告の中で「エレベーターが設置される事により安全面でも常に駅員が配置されるのか」の質問に対して、市民生活部長は「当然そうなるものと思っています」と答弁、現在、時間帯によっては駅員が配置されていませんが、安全面での不安の声も多く寄せられており、早期の解消が求められています。
市民の願い狭める議員定数の削減
昨年12月議会に、議員定数を現在の23人から19人に減らす議案(野田直人・中村公一議員)が提案され、同時に21人に減らす修正案(大久保勝・小見山進・加藤由貴夫議員)と26人に回復する修正案(金子敏江・新井巧・山田利子・滝沢修議員)の3本の条例案が提案されていました。
金子市議団長の談話
1月28日の臨時議会の本会議で、「21人案」が賛成13、反対7で可決され、4月26日投票の飯能市議選の定数は21議席でおこなわれることになりました。
議会の役割は、地域住民と議会をむすぶパイプ役である、市政のチェック機関と前置きしながら、その定数を自ら狭めていたのでは議会の自殺行為といえます。私が初めて立候補した16年前の選挙から連続4回の削減となりました。2名削減で年間約1400万円の経費が節減できると報じられました。しかしこの間、定数削減を叫ぶ人たちが一方で有間ダムのおいしい水が余っているのにムダに買っている年間7000万円の県水や、名栗村との合併によって突然浮上した市庁舎別館建設(4億7000万円)を無批判に推進してきたではありませんか。
どうか、住民要求実現の先頭に立つ日本共産党に大きなご支援を心から訴えるものです。
まるひろ東飯能店7階・8階全面利用推進
市民そっちのけ沢辺市政
1月27日の臨時議会を午後に控えた午前中に、議員全員協議会が開催され、現在市が進めている事業や行政課題について経過説明を中心に報告されました。
その中で、今年9月にグランドオープン予定の「まるひろ東飯能店」についてびっくり仰天の報告がされました。
市としては、まるひろから要望書が出されている7F、8Fのフロアーすべてを利用していきたい。賃料は、2フロアーで月額560万円、年間6720万円で、1㎡当たりの単価は、以前に8F部分に自治文化課が入館していたときの半額であると説明しました。利用内容については、現在市職員からさまざまな提案を募集しているが、特に現在飯能市が抱えている重要な行政課題を解決するものに限定して検討していること、たとえば市民のよりどころとなる「健康づくり」の事業などを考えていると報告しました。
これに対して金子敏江市議は、「なぜ1民間企業に市がこれだけの肩入れをしなければならないのか。市役所別館(4億7千万円)をつくって、第二庁舎はガラガラだ。場所は工夫すれば他にいくらでもあるじゃないか。しかも市民の暮らしが大変な時、これだけの血税を投入して、1企業を救済するなど許されない。これでは、市長の独断専行と言われてもしかたがないのではないか」と発言。早速、安藤議員は「金子さんの言うことは分からないでもないが、全員協議会なのでこのくらいでいいのでは」と金子議員の発言を牽制し、議長も「他に一般質問でもできるのでこのへんで・・」と、即、休憩を宣告しました。
議会の中は、共産党以外の議員はこのまま黙してこんなムダ使いを容認するのでしょうか。 まるひろ東飯能店は、一度民間ビル管理会社(ニューシティーコーポレーション株)に売却したものの、買い受けたこの企業もテナントを募集しても8階建ての建物全館を埋めることはできませんでした。これをまるひろが再度買い戻しし、同時に北口飯能店を構造上の問題から閉鎖するという難題を抱え込んでの経営判断であったことは、広く地域紙でも報じられ、まるひろの再度のより良い船出を願わない市民はいないと思います。しかし、あくまでも企業の責任の領域であるのです。
身近な相談相手として
金子としえ
私は四期十六年、「身近な相談相手」を信条に活動してきました。子育てや両親の介護を通して「子どもたちやお年寄りの願い」を市政に届けてきました。
当時は、二歳児まで入院・通院医療費が無料でしたが、三歳、四歳、五歳就学前までと拡大することができました。今度は小学校卒業まで子ども医療費を無料にするために頑張ります。そして、お年寄りの願い、七五歳以上の人間ドック補助の復活を求めてきました。 特に、急速な景気悪化から市民生活を守るために自治体ができること、やらなければならないことをあらゆる角度から求めていきます。生活困窮者への支援に全力をあげてがんばります。
市民と力を合わせて市政を変える
新井たくみ
私はこの四年間、国・市がすすめる増税と負担増、市民サービス切り捨ての中で、市民のくらしや営業、医療・福祉を守るために奮闘してきました。
特に、市立病院の縮小・廃止が出されて以降、職員の皆さんや住民の方々とともに「飯能市立病院を良くする会」を結成し、学習会や署名運動などに取り組んできました。
二万二千名を超える署名が縮小・廃止案を撤回させる力になりました。
小規模校の給食室統合も父母・教員・職員の皆さんとともに「豊かな学校給食を考える会」を結成、シンポジウムの開催や署名にも取り組み、五千筆を超える署名を提出。
統廃合は強行されますが、民間委託の問題点、不当性が市民の間に理解され、今後の民間委託阻止の力になると確信します。
この間のたたかい運動の教訓は、切実な要求は党派を超えて大きく広がり、議会では少数でも、市政を動かす大きな力を発揮するということです。このことに確信をもって、さらに頑張っていきたいと思います。
波紋(コラム)
木の板をするすると紙みたいに薄く削って、あれなんていったっけ?キョウギじゃない。辞書には「経木」とあり、昔、これに経文を写したことからこの名があるとか。昔、魚屋さんや肉屋さんで、経木に品物をつつんでもらった記憶があります▼経木とか割り箸とか、ガードレールとか木材の使い方はたくさんあるのではないか。もちろん西川材を使った住宅建設補助制度をもっと魅力的なものにすることも必要だし、そんなところがどうなっているのかなと考えてしまいます▼そんな時、高知県四万十町役場の林業振興室長の田辺由喜男さんのことが新聞に出ていました。田辺さんは赤字が続く町有林の経営を黒字にした人です。その田辺さんがいいます。「見てんや、見渡す限りの山に、お金と働く場がある。今、山をあきらめるか、本気で向き合うかで十年後に大きな差がでる。環境問題もあって、外国産の時代は終わる。これからが大事やき」と。同じように広大な山林を持つ飯能市です。持続可能な林業振興のために本気で向き合って欲しいと思います。