新飯能1656
飯能市緊急経済雇用対策
融資、公共工事、雇用対策示す
アメリカ発の金融危機が日本経済に深刻な影響を与え、多くの企業が派遣切りやリストラ計画を打ち出しています。市内の企業でも椿本チエインや新電元工業が大規模なリストラ計画をすすめようとしています。
日本共産党飯能市議団は、一般質問で取りあげるとともに、12月議会では全会派一致で緊急経済対策を市長に求めました。さらに党議員団として、12月25日に市内企業の派遣切り・期間工切りなどに雇用を守るよう申し入れを行うことなどを求めてきました。
1月27日の臨時議会を前にした会派代表者会議に緊急経済対策が明らかにされましたので概要を紹介します。
融資制度
貸付期間の延長(運転資金7年から10年に。設備資金10年から12年に。)貸付利率を1・75%から1・50%に引き下げる期間を21年9月まで延長する。
公共事業
一般競争入札(制限付)を地域要件で市内業者に限定。
前払金支払限度額を3割から4割へ。早期発注と早期支払。
勤労者住宅資金
貸付の限度額引き上げ(1000万から1500万円。リフォームへも適用(300万限度)。西川材使用住宅建築補助金限度額の引き上げ(新築20万から40万、リフォーム5万円から10万円に)
緊急雇用対策
20年度=臨時職員12人、林業作業員10人、観光等の作業員7人採用。
21年度=臨時事務職員28人、林業作業員7人、観光等作業員4人採用。
その他、失業者緊急相談窓口を月4回(金曜日)開設するほか、失業者支援ネットワーク会議を設置し、関係機関と連携して、失業非正規労働者及び派遣労働者等の生活支援や早期就職をサポートしていくことにしています。
定数削減問題
議運で全案を否決
12月市議会に現行23名の議員定数を4名削減する条例案が中村・野田市議から提出され、大久保市議らから21にする修正案、26名にする共産党の修正案が16日の議会運営委員会で審議されました。
中村市議は、19人にした場合、チェック機能が落ちること、常任委員会が6名になり、議論が低調になること、日高市でも18名にして問題になっていることを認めました。
大久保議員は、現行23名だが2名欠員でも支障がないなどを提案理由に挙げているのに対して、新井たくみ市議は、「公選法上6分の1以上の欠員でないために補欠選挙が実施されなかっただけで、市長選が市議選前にあれば必ず選挙で補充されたはずだ」と指摘しました。
採決の結果は、加涌市議が退場し、19案が3、21案が3、26案が1でいずれの案も過半数に達しておらず、否決されました。常任委員会中心主義と言われる運営のなかで、委員会で全て否決されたものを本会議の多数で決めるとしたら問題があるのではないでしょうか。議員定数は議会制民主主義の大元になるものです。
今年は政治闘争の年
エネルギーを結集して勝ち抜こう
土建飯能日高支部新春の集い
思わず口ずさむようなフルート演奏で始まった新春の集いは、1月18日(日)午後6時より支部事務所で70人の仲間が参加しました。
「今年は政治闘争の年です」と力強い飛山副支部長の司会者あいさつの後、関谷支部長より「未曾有の不況が建設産業を取り巻いている。この窮状を打開するため、組織のエネルギーを結集していきましょう!」とあいさつがありました。続いて飯能日高地労連議長、飯能民商会長、日本共産党飯能市議団の4名の市議が連帯のあいさつを行い、金子副支部長の乾杯で歓談となりました。途中、加治分会の仲間も参加している神鼓會の御囃子では、軽快な太鼓のリズムと共に獅子舞がでるなど大いに盛り上がりました。その盛り上がる中で行われた秋の拡大月間の表彰式では、本部からの表彰状の授与式も合わせて行いました。また拡大の訴えでは、興梠組織部長から「1月22日から春を呼ぶ特別期間が始まります。ぜひ組織増勢に向けて皆さんのご奮闘を」と力強い訴えがありました。
経験生かし保育環境を改善
街の中を自転車で走り回り、子育て真っ最中のお母さんたちの声、一人暮らしの高齢者の不安の声、不況による商店街の要望など、市民の切実な願いを議会に届け一生懸命頑張ってきました。特に子育ては「安心して子どもを育てられる環境が一番大事」という信念で、すぎのこ保育園時代の経験も生かして、保育士や子どもたちの立場に立って常に「保育環境の改善」を求めてきました。こどもの医療費の無料化は小学校卒業まであと一歩の所まできています。何としても実施させたいと強く思っています。また、正規・非正規の雇用が重大問題になっていますが、以前から臨時保育士の待遇改善を求めてきました。担任手当、年間2ヶ月の一時金支給、定期昇給、21年度からは日額給から月額給にと改善させることができました。
地域では「気軽に相談できる山田さん!」と、蜂の巣の駆除から多重債務、医療費の還付請求や生活保護、相続・離婚問題など、多様な相談が寄せられ解決のために日々飛び回っています。 山田とし子
“市民の声”しっかり議会へ
「滝沢おさむ」いつでも全力
入間市野田で生まれ、岩沢に住んで50年。地域を見つめながら、地域の方と一緒に住みよい環境を目指して取組んでいます。岩沢地区は10数年間、区画整理事業の網がかかったまま、ほとんど事業が進まず放置されてきました。道は狭いまま、下水道も未整備です。「緊急自動車が現場に着けられない、日々の排水に苦労している、何とか改善して欲しい」との住民の声。区画整理事業はあまりにも過大な計画で事業に頼っていては現在の環境の改善は望めません。住民の立場で、毎回議会で取上げ質問してきました。市も事業を見直すことを認め、現在作業が進められています。住民が困っていることは改善されるまで粘り強く発言しています。
また、市の未来の財産、子どもたちの問題でも奮闘、放課後の子ども達を守る、学童クラブの施設整備では、加治東小、加治小の施設整備を進め、21年度は双柳学童クラブの新築が約束されました。 滝沢おさむ
波紋(コラム)
宮沢湖の近くに「峠下」というバス停があります。その時は小雪がちらついていたのですが、とってもいい名前だと思いました。「風影」という素敵な地名もあります。誰がこんな名前をつけたのでしょうか。伊藤静雄の「くさかげの なもなきはなに なをいひし はじめのひとの こころをぞおもふ」といういう短歌を思い出してしまいます▼多峯主山という山の名前も風格があります。地名や山の名前からふるさとに愛着を感じるということも多い。しかしそのふるさとが高齢化や人口の減少で、危機に瀕しています。十年、二十年後には地域から小学校が消え、集落がなくなるという心配もあります▼そんな時だからこそ、地域の声を市政に届けるかけ橋として市議会にはがんばって欲しいと思います。ところが街をどうするかという本質的な論議は棚上げして、「議員報酬を引上げるために議員定数を削減しろ」とはひどいものです。情けなくなります。多数を背景に、こんな理由で市民の声を切り捨てるのは議会の自殺行為といわれてもしかたがありません。