新飯能1634
日高市横手台団地に
日帰り温浴施設構想が急浮上
日高市横手台団地内の小学校予定地として西武鉄道が所有する土地に、日帰り温浴施設をつくる計画案が示され、地元の横手台団地住民と、隣接する飯能市永田台団地住民のなかで、構想について十分な説明を求める声が上がっています。
西武鉄道が造成した横手台団地は、現在世帯数950世帯、隣接する永田台団地は、約380世帯に達しています。
住民で土地利用を検討
この地は、奥武蔵自然公園の東端部に位置し、近くには多峰主山があり、両団地は閑静な住宅団地として、近隣でもかなりの高額分譲にもかかわらず入居が相次ぎました。自然環境が魅力で入居した方がたくさんいます。
この団地に、西武鉄道が日高市に無償提供することが、開発許可の条件となっていた小学校予定地(3万2千㎡)があります。しかし、日高市が学校建設はしないと決めたため、横手台自治会は、「横手台地域まちづくり委員会」を設置して、予定地の利活用について検討を重ねてきました。住民アンケートにも取り組み、予定地利用案として、公共施設、スーパー、コミュニティーセンター、病院などの要望が出されていました。これらを踏まえて、自治会、日高市、西武鉄道などが協議をすすめた結果、8月3日に横手台自治会が臨時総会を開き、議案「旧小学校予定地の利活用に伴う用途地域変更について」を議決したあと、事業計画の策定に取り組むことが発表されました。
丁寧な説明を求める声
ところが、6月に開かれた西武鉄道の説明会では、地目変更後の事業計画案に、収容台数270台の広大な駐車場を有する「日帰り温浴施設」の建設構想があることが説明され、住民の間に賛否両論が広がっています。
「温浴施設」に隣接する永田台の住民からは、「寝耳に水の話だ」、「静かな環境を求めてきたのに」、「なぜ、急いで地目変更し、その後に事業計画なのか。これでは順序が逆ではないか」などの声が出されています。特に、交通問題では、団地中央の交差点に車が集中するため(他に入り口がないため)事故や渋滞が懸念されます。しかも、小中学校の通学路であることや、排ガスや騒音による環境破壊も心配されています。何といっても事業者である西武鉄道が、性急にすすめるのではなく、両地域の全住民を対象にして丁寧に説明会をおこない、意見の集約を行うことが求められているのではないでしょうか。
「医師確保・福祉労働者処遇 改善」など求め
党埼玉県・市議団が政府交渉
日本共産党埼玉県議団と県内市議団は29日、09年度の県内にかかわる政府の施策と予算について、厚生労働省、文科省など6省庁に要請を行い、塩川てつや衆院議員、あやべ澄子衆院比例予定候補と共に飯能市からは金子、滝沢の両市議が参加しました。厚労省に対しては後期高齢者医療制度の廃止、人材不足が深刻な介護や障害者施設に対して緊急に賃金アップを図ることや医師の増員を求めました。厚労省担当者は介護労働者や施設経営の実態を調査し、適切な介護報酬を定めると回答。また、同居家族のいる家庭へのヘルパー派遣が制限されている問題では「一律的な制限は行わないよう市町村に徹底を図る」と述べました。
ワーキングプアーを生み出している派遣労働の問題について、あやべ予定候補は「日雇い派遣や登録派遣を禁止し、規制緩和を行った99年の法改正以前の状態に戻すよう」強く要請しました。
農水省に対しては、農産物の価格保障、農家の所得保障、燃料や飼料、肥料の高騰に対して農家の負担軽減策を講じるよう求め、文科省に対しては、学校校舎、体育館などの教育施設の耐震診断、耐震補強に県や市町村の要望に見合った対策や財源を確保する事、3ヵ年の措置期間の延長を求めました「耐震問題については文科省としても延長を考えていきたい、確保された予算を残さないよう積極的に申請してほしいと」述べました。また、河川、道路整備について国交省に要請しました。
50床を残し、地域医療を守る
「住民の意向を無視しない」と副市長が答弁
自治連吾野・東吾野支部と飯能市立病院を良くする会は28日、市立病院問題で市の担当者と懇談を行いました。この懇談には、市側から本橋副市長、清水健康推進部長、野口調整官、合原病院長、松本看護師長らが出席、
住民側は多くの自治会長と市立病院を良くする会のメンバー約50名が参加、新井たくみ市議も出席しました。 本橋副市長は、「検討にあたって、地域の皆さんの意向を無視して進めるようなことはしない。50床の病床を残し、地域医療を確保した上で、経営改善を図りたい」と答弁。そのうえで、埼玉医大に指定管理者制度(委託)ということで協議の場を設けたことを明らかにしましたが、「交渉に当たっての詳細については、交渉中なので明らかにできない」と述べました。
「協議が不調の場合、無床診療所ということも想定しているのか」との質問に、「現在、埼玉医大にお願いする方向で努力をしている段階なので、そうしたことは考えていない」と答えました。
医師の確保を何としても
参加者からは、「副市長の答弁は市長答弁と理解していいのか」「一般会計からの赤字補てんが多いと言うが、繰り入れ基準に基づいて出されているもの、国からの地方交付税も含んでの補てんではないか」「医療・福祉には当然税金からの投入が必要。1億とか8千万円とか一定の目安が必要ではないのか」「これまで経営改善はされてきたのか」「経営の責任者はだれか。市長や事務方の責任は大きいのではないか」「事務レベルと院長・婦長との意思疎通が必要だ」「医師確保について経過を具体的に説明してほしい」などの声が出されました。
合原院長は、「中原先生の後に病床も外来も診て頂けるような先生が確保されないと入院を続けることはできない。何としても医師確保が必要」。松本看護師長は、「院長が倒れるのではないかと心配している。医師も看護師も足りない状況にある。これまでは収益を上げていくための経営改善が足りなかったと思う」と述べました。
節目節目で経過知らせる
新井市議は、「指定管理者制度の場合、管理条件のハードルを低くすると公的責任が果たせない。高くすると不調に終わるという矛盾を抱えている。制度導入にあたっては、基本方針を定める必要があるのではないか、また、委託でない医大との連携強化の検討も行う必要がある。副市長の答弁から無床診療所という選択肢はありえないこと」と指摘しました。
本橋副市長は、「今どうなっているか情報の共有ができるように経過報告をしっかりやっていく」と埼玉医大との協議の状況について、節目節目で経過を報告していくことを約束しました。
大理石じゃないよ
日本共産党本部ビル
26日、日本共産党飯能中央後援会は、日本共産党本部ビルの見学を行いました。
日本共産党の懇談会の席上で、本部ビルを見学したいという要望があり実施したものです。
代々木駅を降りると間もなく日本共産党の看板が目に入る。ビルにはいり受付、エントランスホールは、市民が通り抜けできるようになっており、湯茶で休憩もできます。
本部ビルは、阪神・淡路大震災の教訓から、99年の第21回党大会で建て替えを決定。「地震・災害に強く、党活動の拠点として、無駄を省き簡素で経済的な建物」を目的に建設されており、ホールの床は長持ちする安価な御影石(大理石でも赤いじゅうたんでもない)。給水設備は貯水量250㌧。災害時は周辺1000世帯の飲料水に6日間供給でき、消防用水としても近隣では最大。ヒートアイランド対策で屋上植栽。雨水は植栽に利用。団体が利用できる大小の会議室等、まさに『国民が主人公』を掲げる日本共産党本部ビルでした
にぎやかに職人まつり
埼玉土建飯能日高支部
7月27日、真夏の暑さを思わせる気温の中で、飯能市民会館・飯能市民会館駐車場にて埼玉土建飯能日高支部主催の「職人祭り」が行われました。
金子均実行委員長の開会あいさつ・関谷滋支部長のあいさつの後、魁太鼓の力強い演奏で始まりました。会場では各分会模擬店の他に、普段体験することができないカンナ削り・丸太切り・壁塗り・ペンキ塗りなどのコーナー。ヨーヨー釣り・金魚すくい・竹細工・木工教室など、夏休みの宿題には最適な子供向けコーナーがあり、地震体験車、飯能市民会館では、主婦の会のお手玉作り、親子映画が上映されました。埼玉土建や業者宣伝をしようと職人パネルの掲示。きたがわてつコンサートや大道芸人のパフォーマンスなど盛りだくさんで、職人組合ならではのおまつりで、大人も子どもも楽しい一日を過ごしていました。
波紋(コラム)
街灯に行灯がとりつけられて、それだけでも涼しげな風が吹いてくるようです。行灯には〈浴衣着てちょっぴり大人夏まつり〉〈風鈴と簾日本を夏にする〉などの川柳が。〈年金の天敵連れた夏休み〉というのもありました。天敵って誰のことなんて考えてみると楽しくなります。粋な企画だと思います▼川柳行灯とでもいうのでしょうか。大通り商店街に設けられた行灯の話です。お正月の「日の丸」には違和感や抵抗をおぼえますが、こういう企画なら大賛成の人も多いのではないでしょうか。二日の飯能河原の花火大会をはさんて一日からの三日間行灯に灯がともるということです。たまには大通りを下駄を鳴らして歩いてみるのもいいのでは▼問題は商店街、街の活性化です。歩いてみても商店の数が年々少なくなっているのがわかります。昔あった酒屋、薬屋、魚屋、八百屋、玩具屋も今はありません。持続可能な地域づくりの緊急性は山間部に限ったことではありません。川柳行灯の灯が商店街再生の手がかりになればと思う〇八年の盛夏です。