新飯能1631
平和の夏 50回記念の平和大行進
9条守れ、核兵器の廃絶を
原水爆禁止飯能市協議会は8日、2008年平和行進を行いました。 午前10時に市役所前で集会を開き、飯能日高地域労働組合議長の杉田実さんが挨拶。「子どもたちに平和な世の中を渡したい」「憲法9条守り核兵器のない社会を」など、一人ひとりが平和や核廃絶などの思いを語りました。
行進には、飯能民主商工会、飯能日高土建、福祉保育労すぎのこ分会、年金者組合、医療生協、新日本婦人の会、など市内の民主団体、個人が参加しました。今年は50回記念という節目にあたり、「平和憲法9条を守ろう」「世界から核兵器をなくそう」「ノーモア広島・ノーモア長崎」など力強いシュプレヒコールの声が街中に響き渡りました。
「頑張って!」と次々署名
前日の7日には、「すみやかな核兵器廃絶のために」の署名行動が行われました。この署名行動は広島、長崎に原爆が投下された日付から、6・9行動と呼ばれ、長年にわたり毎月行われており、既に1万数千筆の署名が国連などに届けられています。この日も若い女性が快く署名に応じる姿が見受けられ、短時間で約50筆の署名が集まりましたました。
大きな運動で長崎・広島を繰り返すな!
まもなく梅雨明け、暑い太陽が照りつける季節になります。今年は、あの忌まわしい大戦から63年目の夏です。広島、長崎に投下された原子爆弾は多くの民間人が犠牲者となりました。また、いまだに原爆症で苦しんでいる被害者は25万人もいます。しかし、地球上にはいまも2万6千発余の核兵器が貯蔵、配備され、核兵器の拡散も懸念されています。広島、長崎の惨劇を再び繰り返すことのないよう、大きな運動を広げましょう。
議員不要論が出ないような活動が必要
市議会・議会のあり方研究会
飯能市議会内に立ち上げた議会のあり方研究会の実質的な初会議が7日開かれました。
この日は、日本共産党が資料として請求した全国市議会議長会の地方分権と市議会の活性化に関する調査研究報告書に基づいて、議論がすすめられました。
委員の中から、「全員協議会が市長要請による議案提案前のものだけで、議員相互の議論や議案に至らないものの研究などができていない」との問題提起があり、全協のあり方を一つの柱にしていくことになりました。
新井市議は、「議員削減や不要論が言われることがあるが、我党が最近実施したアンケートで議員に何を望むか聞いたところ、税金のムダ使いをチェックしてほしいというのが7割、市民の声を聞いてほしいというのが4割だった。市民の期待に応えてしっかり活動すれば、定数削減などの声は出ないはず。そのためにはどういう議会にしていくかの議論が必要。議会報告や公聴会・参考人制度の活用なども必要だ」と発言しました。
今後、そうした議論も含め全協のあり方、議員定数のあり方なども議論されることになりました。
学校給食法の改正で
地域の農産物の活用を明記
今国会で「学校給食法」が改正されました。その内容は、学校給食の目標を「食生活の改善」から「食に関する指導と食育の推進」へ転換したことです。「地域の農産物を学校給食に活用すること」(十条関係)も明記されました。すでに各地で、学校給食に地産地消を取り入れている事例がみられます。こうした積極的な取り組みが法的にも位置づけられたことにより、今後、予算措置など行政の支援措置が求められます。また、農産物の調達や献立づくりなど、生産者と学校をつなぐコーディネーターとなっているのが栄養教諭ですが、その配置が一向に進んでいないことも大きな問題です。
飯能市では、小学校に6名、中学校に2名の栄養士が配属され、2~3校を兼務していますが、栄養教諭は一人もいないのが実態です。
行政が心ひとつにして食育推進を
飯能市では、農業委員会が中心になって、学校給食への地元農産物を活用する地産地消を進めており、25品目14トンに及んでいますが、教育委員会としても、地域農業の理解を深めていくような位置づけが必要です。
国は22年までに50%の自治体が食育推進計画を制定することをめざすとしていますが、実際には計画を策定した自治体はわずか5%程度、飯能市でも検討すらされていません。
6月議会の新井市議の質問に、市民生活部の佐野参事は「協心戮力で推進していく」と答弁していますが、健康推進部、農林課、教育委員会が一体になって食育を進める必要があります。いよいよ、学校給食の位置づけは重要になってきました。
裁判員制度はだれのため?
民主文庫の会が講演会開く
来年5月から裁判員制度が開始されるという。「もし自分が選ぱれてしまったらどうしよう、私には人を裁くことなどできない。私は裁判員になりたくない」その思いから6日、日高・飯能民主文庫の会主催の「裁判員制度はだれのため?」とした講演会に参加した。
司法の分野はまるで難しくて解らない、解ろうとしない、あまりにも言葉が難しい専門家に任せておけばいい。優秀な頭脳明晰な人が行なうもの。私はそう思っていた。しかし、この制度に賛成の立場の鍛冶先生の話によれば、「今の刑事裁判の有罪率は99・9%になっており、裁判官は毎日有罪の裁判を取り扱い有罪事件に慣れきって職業裁判官になってしまっている。市民が裁判に参加することにより、さまざまな知識・経験に基ずく意見や問題点が出されて裁判官の思い込みや決め付けを是正する効果が期待される。その結果、誤まった有罪判決がより少なくなり刑事裁判は正しい方向ヘ向かっていく。国民には今の刑事裁判のひどい状況を知ってもらいたい。自分や家族が被告になったときに、今の裁判官だけの刑事裁判でいいのかどうか自分たちの自由を守るために必要なものだということを理解してほしい」と話された。真面目に向き合わなくてはならないと感じた。それでも人は裁けそうにない。 小出恵美子
波紋(コラム)
長島茂男は引退するとき「巨人軍は永久に不滅です」といいました。「永久に不滅」だなんて長島さんらしい面白いものの言い方だと思いながらも、少し大げさなんじゃないかなという感じも否めませんでした▼「日本共産党の七十年」には、特高に逮捕された小林多喜二の死について〈小林は同署で警視庁特高中川、山口、須田たちの前後三時間以上にわたる残虐をきわめた拷問をうけ、七時ごろ危篤状態で築地署裏の前田病院にはこばれ、まもなく絶命した。午後七時四十五分であった。小林は身をもって党と信念をまもり、最後まで屈しなかった二十九歳の若さであった。〉と書かれています▼その多喜二の「蟹工船」が今多くの若者に読まれているといいます。なぜそんなにブームなのかという議論もさかんです。「蟹工船」に労働者の地獄のような過酷な現実があります。たたかいと希望という鉱脈があります。多喜二は権力によって虐殺されましたが、多喜二の作品は時代を超えて生き続け、若者に生きる勇気を与えてくれています。不滅という言葉がぴったりです。