新飯能1630
消費税導入20年
「消費税増税ノー」の声大きく
消費税廃止を求める連絡会が宣伝
「消費税の廃止を求める飯能連絡会」では、飯能駅で毎月定例の駅頭宣伝を行っていますが、6月27日の夕方の宣伝活動では、これまでにない激励や差し入れなどもあって、参加した連絡会の人たちも、励まされました。
「後期高齢者医療制度」実施から3ヶ月。保険料の2回目の年金天引きも行われ、高齢者の方々の怒りはいよいよ頂点に達し、「最悪のお年寄りいじめ」の制度廃止に世論が大きく動いてきました。道行く人達からも、「あの制度はおかしいよ。廃止すべきだ」、「もし本当に財政難だとしても医療費を削るのはまちがいよね」など、ポンポン声が返ってきます。
「消費税増税決断の時」と福田首相
ところが、こうした国民の生活実感はどこ吹く風と、福田首相は、消費税について「いよいよ決断の時、消費税引き上げは不可避」と言い放つ始末です。6月17日の記者会見で、消費税について「日本は世界有数の高齢化社会。その国が5%でやっている。だからこれだけ財政赤字を背負っている。その辺のところを決断しないといけない。大事な時期だ」と発言。これは、自民党財政改革研究会が「増大する社会保障の安定財源を確保するために、少なくとも10%程度にまで引き上げる必要がある」と提言をまとめたことによるものです。
消費税188兆円 法人税など減税160兆円
しかし、消費税19年の歴史が、福祉のためといって導入されながら、社会保障は改悪の連続。19年間で188兆円もの税収は、160兆円の法人税の減税の穴埋めに使われてきたこと。家計負担は、合計200万円にものぼります。
このことをハンドマイクで会員が代わる代わる訴えると、「いつも消費税を上げる時は福祉だ社会保障だって言うのよね」とか、「いいかげんにしてほしい。天下りや特殊法人の見直し、それと軍事費にも手をつけて!」など、これまで通りの増税必要論は全く通用しないという状況でした。増税ストップのティッシュは、高校生や主婦など飛ぶようになくなり、ペットボトルのお茶をたくさん差し入れてもらったり、ある自治会の役員さん達が通りがかりに「がんばってくれよ!」と声をかけてくれたりと、あっと言う間の一時間でした。
弾圧、えん罪許すな!と闘って
国民救援会飯能支部は29日、「結成30周年記念のつどい」を1丁目クラブで行いました。
1部は「それでも僕はやってない」という痴漢冤罪事件をテーマにした映画上映があり、2部では記念レセプションが行われました。
救援会飯能支部長の杉田実さんが挨拶の中で、「支部を結成する以前から、新電元の方たちが中心で、青梅事件、白鳥事件等の支援活動があり、飯能支部結成後は、埼玉県教職員組合の委員長の井上信輔先生がストライキを指示したということで逮捕、拘留された埼教組事件、全国初の政党助成金の違憲訴訟など、様々な冤罪事件や弾圧事件を支援する活動をしてきた歴史ある支部であり、引き続き頑張る」と決意を語りました。
来賓として政党助成金訴訟の大久保弁護士の挨拶、沖田国倍訴訟(痴漢でっち上げ事件)の原告の妻が訴えました。
滝沢修・山田利子両市議が参加し、激励のあいさつを行いました。
給食室の統廃合
現行の給食維持は不可能に
飯能市の豊かな学校給食を考える会は26日、本橋副市長、山川教育委員会事務局参事、久下教育総務課長と小規模校の給食室統合問題で懇談しました。
小規模校の給食室統合は、21年度に吾野・東吾野の小中学校の給食を西川小に統合し、南高麗中の給食を南高麗小に。22年度は、精明小、2小の給食室が廃止され、それぞれ、双小と原小に統合しようというものです。
現行の給食が維持できるのか疑問?
教育委員会はこれまで、保護者への説明や議会答弁で、「現在の自校方式と同様の給食が提供できる範囲で、調理室を統廃合する」と答弁してきました。しかし、今回の山川参事の答弁は、「可能な限り4百食レベルの給食が確保できるよう努力する」というもので、明らかにトーンダウンしました。また、「当面は調理員を2名配置するが、慣れれば1名配置にする」というので、現行の手作りや行事食などへの対応はできそうもありません。
避難所機能は全く考えていない
また、廃止される給食室は、避難所の炊き出しが可能な状態で維持しておくのかについては、「家庭科室や公民館の調理室があるから必要ない」というもので総合的な観点からの検討は全くありません。
統廃合にともなって、配膳員が配置されることになりますが、各校に配置するのか、運搬車とともに移動するのかも検討されていません。「各校に配置しないと、とても対応できない」との指摘に、「他市の状況などもみて検討したい」と答えました。
「反対の為の反対」と暴言
保護者への説明会については、「必要なら実施すると答えていたが、開かないのか」と質すと山川参事は「建設的な意見がでるならやってもいい」と答弁。建設的な意見というのはどういうことか。会の要望は建設的ではないのか」と問われると、「反対のための反対だと思う」と暴言。「どこがそうとれるのか」と指摘されると「すべてだ」と答えました。 子どもたちのために、不安や疑問点をだして、改善を求める保護者や教職員、調理員の声を「反対のための反対」と切り捨てる姿勢は許せません。
新井巧市議も同席しました。
昨年所得税が0になった人
住民税が戻ります
昨年の6月は、国から地方への税源移譲で住民税の税率が一律10%になり、増税されました。所得税については最低税率を10%から5%に引き下げる事で調整が図られましたが、自民・公明が推し進めた所得税、住民税の定率減税の廃止が同時に行われたため大幅な増税になり、住民税が一気に2倍、3倍にも跳ね上がり、年1兆7千億円の増税が国民を襲い全国各地で批判の声が上がりました。
税源移譲によりほとんどの方は、19年度分住民税が増加し、所得税が減少しました。住民税率と所得税税率で調整をした訳ですが、19年分の所得税が課税されない方は、この調整を受ける事ができずに住民税が増額されただけになったため、住民税の還付が行なわれるものです。
今回、住民税が還付される方は、平成19年中に定年退職や失業、育児休業などで所得が減り所得税がゼロになった方が対象です。飯能市では該当者が約2200名いますが、市では既に還付の申告書を郵送しており、窓口を訪れる方もいます。 受付は7月1日から始まっており、31日が最終日となりますので忘れずに申告してください。
埼玉母親大会に参加して 本多芙美枝
世界的な食糧不足の中で産直運動の大切さを再認識
6月29日に第53回埼玉母親大会が越谷市富士見中学校で開かれました。
子育て、教育、平和、老後、女性の生き方、民主市政10年の越谷の街めぐり等、多彩な分科会が設けられ、飯能から参加した5名も思い思いの分科会に参加してきました。
私は「世界の流れは『食料主権』、自給率向上の農政に転換を」という分科会に参加してきました。
今、世界的な食糧危機の中で自給率39%の日本の将来の不安や、米を作っても野菜を作っても安くてやっていけない、農業の後継者がいない、等、消費者、生産者、様々な立場での発言は、大変勉強にになり、新婦人で取り組んでいる米、野菜産直運動の大事なことも再確認しました。
国民の思いとかけ離れた今日の日本の農政を変えるために、10の申し合わせ事項を確認し充実した分科会を終了しました。
雨の中を1200人の女性が語り合い学びあうエネルギーはすごいなあと感動し、びしょぬれになりながら、辻々で道案内をしてくれた男性に感謝の一日でした。
区画整理の住民相談
岩沢北部事務所を開設
岩沢北部・南部地区、区画整理事業の見直に伴い、既に2回の住民説明会が開催されていますが、約6割の方が2回とも説明会に参加されていません。整備手法の大幅な見直しが行われるなかで、住民への丁寧な説明と理解を得ることが問われています。
この間、5回開催された「見直しに関する有識者会議」でも住民説明の必要性を指摘しており、滝沢市議も住民の方から充分な意見を聞くためにも岩沢地内で説明が聞ける場所を設けるよう議会で度々要求していました。今回、市も必要性を認め7月から毎週水曜日、岩沢北部事務所を開所することになりました。
波紋(コラム)
山之口獏の「桃の花」という詩の最後の三行は<一ぷくつけて/ぶらりと表へ出たら/桃の花が咲いていた>というものです。井伏鱒二の「なだれ」も<安閑と/たばこをふかすやうな格好で/そこに一匹熊がゐる>と終わりの三行はなっています▼なにを言いたいのかといえば、煙草のことです。私は煙草は吸わないし、煙草は嫌いです。でも「桃の花」も<一ぷくつけて>という言葉がなかったら、この詩はだめだろうし、おさまりがつかないと思ってしまうのです。熊だってやはりたばこをふかしていなければこの詩の面白さはないのではないでしょうか▼寺山修司の<マッチ擦るつかの間海に霧深し身捨つる祖国はありや>にしても情感を漂わせているのはやはり煙草です。他に人がいても平気でたばこをふかす人、禁煙ファッショだとかいってかたくなに煙草を吸い続けている人にかわって、煙草と文学について少し考えてみたのですが駄目でしょうか。余計なおせだったらゴメンなさい。